☆もみあげ、骨折!
いつでも、ここ一番に弱い翔太(笑)は、Jリーグの大事なデビュー戦で、シュートを決める寸前に他の選手と接触し、なんと足首を複雑骨折! 口を半開きにしながら病院に担ぎ込まれる事態になりました。
娘の恋人が今シーズン内の復帰は絶望!という状況で「チャンスよ! 看病は究極の独占なんだから!」とニヤケながらつばさをけしかける母・加乃子がステキですw
そんな加乃子が前回、夫・竹雄について「(あの時は)愛してなかった(かも)」と言ってるのを聞いちゃった竹雄は、仮病を使って妻の看病を待ちますが、加乃子はそんなタマじゃありませんw
竹雄の誤解(?)による苦悩は、この週でも未解決なまま。後の失踪騒ぎに繋がって行くのでしょうか? 今や竹雄さんは無くてはならない癒しキャラですから、いなくなっちゃうとなると、視聴者もかなりの喪失感を味わう事になりそうです。
ところで、前から気になってたのですが、竹雄さんの部屋って、あれは押し入れなんでしょうか? なんでいつも、あんな狭い空間にいるのかっていう解説は、まだドラマ上ではされてないですよね?
☆ボインボイーン、ボヨヨ〜ン
ボインボイーン、ボヨヨ〜ンな井上和香さん扮する、魔女こと篠田麻子さんが、今週の主役です。あの乳房がなぜワカパイになったのか、遂にその謎が明かされます。
どうしてワカパイじゃなきゃいけないんですか、ミカパイじゃ駄目なんですか!?って、蓮舫議員も怒り心頭です。
麻子さんは小料理屋「こえど」を経営する傍ら、老人ホームでヘルパーの仕事もされてます。で、翔太と同じ病院に入院中の、松沢さんという老人(石橋蓮司)に付き添ってるのですが…
『太陽にほえろ!』をはじめ、数々の刑事ドラマで凶悪犯ばかり演じて来た石橋蓮司さんも、最近は人間味ある老人役がハマるようになられました。でもまさか、この方も『つばさ』ファミリーの一員だったとは!w
☆無償の愛
鈴木スーパー社長の息子・俊輔(三浦アキフミ)は、どうやら幼い頃からつばさに恋をしてるのですが、その想いに気づいても貰えない三枚目キャラです。
「無償の愛こそ、究極の愛だよ」って、それとなく告白してるつもりが「そうよね、私も頑張る!」って、まぁよくあるパターンで(笑)つばさの背中を押す結果になっちゃう。
で、照れながらも頑張って翔太に尽くすつばさを「なにチャラチャラしてんの!」と一喝する、翔太ママ。気まずくなったところに加乃子が現れ、娘を押しのけて翔太に甘玉を食べさせ、「お母さんっ!」って、つばさに一喝されたところで、次回に「つづく」(笑)。
☆松沢老人
麻子が付き添う松沢さんは痴呆症という事で、ヘルパーと看護士の見分けもつかず、麻子が何者なのか判ってない…と見せかけて、それが実は芝居であった事が、後に明かされます。
その割にわざとらしく「献身」を「検診」と間違えて慌てて見せたり、もしかして痴呆症のフリを楽しんでる?(笑)
この松沢さん、実は麻子の父親なのですが、なぜかお互い、他人のフリをしてるのです。
☆病院ラジオ
つばさの閃きで、ラジオぽてとを病院から生中継する「サテライト放送」企画が誕生、真瀬がやたら張り切ります。
それは、娘・優花の病院嫌いを克服させてあげたい親心である事が、週のラストで明かされます。母が亡くなった悲しみの象徴である病院を、楽しいイメージに変えたかったんですね。
二人のわだかまりを簡単に解決させず、こうした細かいエピソードをさりげなく積み重ねて行く丁寧な作劇に、キャラクターに対する創り手の愛を、しみじみと感じます。
☆ずっと竹雄が好きだった!?
麻子の前に、尚樹という元・婚約者だった男が現れます。かつて、理由も告げずに彼から逃げてしまった麻子さん。いくらワカパイだからって尚樹は納得出来ず、麻子に詰め寄ります。
麻子は、たまたま其処にいた竹雄を捕まえて「この人を好きになったから逃げたの」と、無理のある嘘をつきますw
「そうか、そんな無理のある嘘をついてまで、僕から逃げたかったんだね」と納得しちゃう尚樹に、竹雄ショック(笑)。
尚樹が納得して去った後、麻子は父・松沢がかつて極道だった事実(だから蓮司さんなのねw)を、竹雄に告白します。そのせいで、麻子は尚樹の前から姿を消したのでした。
さらに麻子は、ここで衝撃的な台詞を吐きます。父と同じ過去を、竹雄が持っていると。ボイ〜ン!!…じゃなくて、がびーん!!
「いや、僕なんかチンピラに毛が生えた程度だったから」って言う竹雄の台詞に、思わず笑ってしまったのは私だけじゃないと思います。毛が…w
麻子が竹雄に格別優しかったのは、そんな竹雄に父親を感じてたからなんでしょうか? でも麻子は「あの人(松沢)は、父でも何でもありません」と吐き捨てるように言うのでした。
☆また一人相撲のにっくきモミアゲ
実はリハビリも出来ない絶望的な状態なのに、皆から「早く復帰して」と励まされる事が、かなり苦痛な翔太。
つばさにそんな弱さを見せまいと無理して元気に振る舞ってた、その優しさが、またもやつばさを傷つける結果を招いてしまいます。この二人、実は最悪の相性なのでは?(笑)
「翔太の本当の気持ちが知りたい!」と願うつばさ。好きな者どうしなら、欠点も弱点もさらけ出すべきだというのが、つばさの考え方です。
☆万里の本音
つばさと翔太の恋を応援する万里ですが、実は今でも翔太が好きでいる事を、加乃子に見抜かれてしまいます。
「大谷(モミアゲ)くんを好きになった自分を、ずっと好きでいたいから」二人には幸せになって欲しいと言う万里。それを立ち聞きした知秋、ショック(笑)。
☆永遠のヒロイン
「加乃子さんが僕を愛してくれないのは、あんたのせいだ!」と、秀樹に八つ当りする竹雄(笑)。
加乃子は銀幕のスターみたいなもんだと、スポットライトを浴びながら言う秀樹w。「スターは誰のものにもならない。女優という生きものは自分しか愛せない」
つまり竹雄も秀樹も立場は変わらないと言う秀樹に、あんたはそれで満足なのか?と問う竹雄。
「それが俺の愛の形だ。あんたには、あんたの愛の形がある筈だ」
愛し方は、人それぞれ。つばさは今回、麻子からそれを学ぶのかも知れません。
☆つばさと麻子
本音を言ってくれなかった翔太への不満を、ボインボイーン、ボヨヨンボヨヨ〜ン、プルルン!な麻子に洩らす、プチバストなつばさ。
でも麻子は、父親が極道である事実を、どうしても恋人には知られたくなかった。自分の全てを伝えたくても、伝えられなかったのです。
麻子は、父を憎むがゆえに、あえて彼に付き添うのだと言います。ぶざまな死に様を、その眼に焼き付けるために…
「捻れた親子なら、死ぬまで捻れたままでいいの」
つばさには到底、理解出来ない心理です。いやしかし、それにしても、なんとダークな朝ドラなんでしょうか!?(笑)
☆お節介にも程があるなぁ
今週、ラジオの男は遅めの出番でしたが、途中で竹雄や加乃子が入って来ても彼には気づかない事から、つばさ以外の人には見えない存在である事がハッキリします。あ、でも以前、万里も気づかなかったですね。
今回はさらに「俺は内面的な存在だから」って、ラジオの男も自ら解説を入れました。本当はこんな台詞、言わせたくなかったでしょうね。視聴者からの不粋なクレームに対する、スタッフからの回答だと思います。
なお、このシーンで、竹雄がかつて極道の世界にいた事実を知ってるのは、玉木家では加乃子と故・梅吉だけである事も示されます。これはまた、波紋が広がりそう…
☆簡単には変わらない
松沢老人の痴呆症が芝居だと見抜いたつばさは、素直に父親として麻子と接して欲しいと懇願しますが、それだけは出来ないと松沢は言います。
自分が極道であった事が、どれだけ娘を苦しめて来たかを自覚しているがゆえに、人知れず独りで死んでゆく事が「俺に出来る、唯一の罪滅ぼしだから」と言うのです。
松沢の退院を機に、麻子はヘルパーを休業するつもりでいます。それはつまり、もう父とは二度と会わないという事。本当は彼女も、芝居を続ける事がつらかったのかも知れません。
そして退院の日、つばさは病院ラジオで、松沢がいつも口ずさんでた童謡『とおりゃんせ』を流します。川越が発祥の地と云われるこの童謡は、我が子が7歳まで無事に育った事を祝う歌なんだそうです。
捻れた親子であっても、親子は親子。別れを目前にして胸を痛める麻子は、7歳で入院した時、父がこの歌を繰り返し唄ってくれた事を思い出し、感極まって思わず「お父さん」って言っちゃいます。
それを聞いて泣き崩れる父を見て、麻子もようやく、痴呆症が芝居であった事に気づき、涙を溢れさせます。
それでも二人は「あらあら松沢さん、そんなにこの病院が気に入ったの?」「すまないね、看護婦さん」と、芝居を続けたまま別れちゃうのでした。
極道とは、やれ義理だの仁義だのと格好つけたところで、しょせんは自分が虚勢を張りたいが為、保身の為だけに多くの人々を苦しめ、踏みにじり、時には平気で命まで奪う、絶対に許してはならない最低最悪の人種です。
だから、この結末はとても真っとうなものだと私は思います。演じてるのが石橋蓮司さんだから感情移入して泣いちゃいましたけど、この父親が簡単に許されて幸せな余生を送るような結末だったら、逆にハイパー激怒してたかも知れません。
あえてこのタイミングで、そんな極道の末路がシビアに描かれたのは、きっと竹雄の背負う十字架がいかに重いものであるかを暗示し、竹雄がこれから味わう試練がいかに過酷であるかを予告する、1週間がかりの伏線だったんじゃないでしょうか?
さて、お互いの想いが分かっても、仮面を被り続けるしか無い父娘を見届けたつばさは、大切な人とは全てを見せ合い、理解し合いたいという思いを更に強く持つようになり、それを翔太に伝えます。
またも図に乗った翔太は、口を半開きにしながら、病室のベッドでつばさを抱き寄せ… おい、おいっ、こらこらこらこらこらぁぁぁぁーーっっ!! ももも、もーみあげぇぇぇぇぇぇぇえーっっ!!!!
光子力ビイィィィィーーー ムァッ!!!!
まぁしかし、これも又、つばさを待ち受ける過酷な試練を、より残酷なものにする為の伏線なのだと思います。
つばさよ、相手は一人相撲の世界チャンピオンなんだ。油断しちゃいけないよ(笑)。
いつでも、ここ一番に弱い翔太(笑)は、Jリーグの大事なデビュー戦で、シュートを決める寸前に他の選手と接触し、なんと足首を複雑骨折! 口を半開きにしながら病院に担ぎ込まれる事態になりました。
娘の恋人が今シーズン内の復帰は絶望!という状況で「チャンスよ! 看病は究極の独占なんだから!」とニヤケながらつばさをけしかける母・加乃子がステキですw
そんな加乃子が前回、夫・竹雄について「(あの時は)愛してなかった(かも)」と言ってるのを聞いちゃった竹雄は、仮病を使って妻の看病を待ちますが、加乃子はそんなタマじゃありませんw
竹雄の誤解(?)による苦悩は、この週でも未解決なまま。後の失踪騒ぎに繋がって行くのでしょうか? 今や竹雄さんは無くてはならない癒しキャラですから、いなくなっちゃうとなると、視聴者もかなりの喪失感を味わう事になりそうです。
ところで、前から気になってたのですが、竹雄さんの部屋って、あれは押し入れなんでしょうか? なんでいつも、あんな狭い空間にいるのかっていう解説は、まだドラマ上ではされてないですよね?
☆ボインボイーン、ボヨヨ〜ン
ボインボイーン、ボヨヨ〜ンな井上和香さん扮する、魔女こと篠田麻子さんが、今週の主役です。あの乳房がなぜワカパイになったのか、遂にその謎が明かされます。
どうしてワカパイじゃなきゃいけないんですか、ミカパイじゃ駄目なんですか!?って、蓮舫議員も怒り心頭です。
麻子さんは小料理屋「こえど」を経営する傍ら、老人ホームでヘルパーの仕事もされてます。で、翔太と同じ病院に入院中の、松沢さんという老人(石橋蓮司)に付き添ってるのですが…
『太陽にほえろ!』をはじめ、数々の刑事ドラマで凶悪犯ばかり演じて来た石橋蓮司さんも、最近は人間味ある老人役がハマるようになられました。でもまさか、この方も『つばさ』ファミリーの一員だったとは!w
☆無償の愛
鈴木スーパー社長の息子・俊輔(三浦アキフミ)は、どうやら幼い頃からつばさに恋をしてるのですが、その想いに気づいても貰えない三枚目キャラです。
「無償の愛こそ、究極の愛だよ」って、それとなく告白してるつもりが「そうよね、私も頑張る!」って、まぁよくあるパターンで(笑)つばさの背中を押す結果になっちゃう。
で、照れながらも頑張って翔太に尽くすつばさを「なにチャラチャラしてんの!」と一喝する、翔太ママ。気まずくなったところに加乃子が現れ、娘を押しのけて翔太に甘玉を食べさせ、「お母さんっ!」って、つばさに一喝されたところで、次回に「つづく」(笑)。
☆松沢老人
麻子が付き添う松沢さんは痴呆症という事で、ヘルパーと看護士の見分けもつかず、麻子が何者なのか判ってない…と見せかけて、それが実は芝居であった事が、後に明かされます。
その割にわざとらしく「献身」を「検診」と間違えて慌てて見せたり、もしかして痴呆症のフリを楽しんでる?(笑)
この松沢さん、実は麻子の父親なのですが、なぜかお互い、他人のフリをしてるのです。
☆病院ラジオ
つばさの閃きで、ラジオぽてとを病院から生中継する「サテライト放送」企画が誕生、真瀬がやたら張り切ります。
それは、娘・優花の病院嫌いを克服させてあげたい親心である事が、週のラストで明かされます。母が亡くなった悲しみの象徴である病院を、楽しいイメージに変えたかったんですね。
二人のわだかまりを簡単に解決させず、こうした細かいエピソードをさりげなく積み重ねて行く丁寧な作劇に、キャラクターに対する創り手の愛を、しみじみと感じます。
☆ずっと竹雄が好きだった!?
麻子の前に、尚樹という元・婚約者だった男が現れます。かつて、理由も告げずに彼から逃げてしまった麻子さん。いくらワカパイだからって尚樹は納得出来ず、麻子に詰め寄ります。
麻子は、たまたま其処にいた竹雄を捕まえて「この人を好きになったから逃げたの」と、無理のある嘘をつきますw
「そうか、そんな無理のある嘘をついてまで、僕から逃げたかったんだね」と納得しちゃう尚樹に、竹雄ショック(笑)。
尚樹が納得して去った後、麻子は父・松沢がかつて極道だった事実(だから蓮司さんなのねw)を、竹雄に告白します。そのせいで、麻子は尚樹の前から姿を消したのでした。
さらに麻子は、ここで衝撃的な台詞を吐きます。父と同じ過去を、竹雄が持っていると。ボイ〜ン!!…じゃなくて、がびーん!!
「いや、僕なんかチンピラに毛が生えた程度だったから」って言う竹雄の台詞に、思わず笑ってしまったのは私だけじゃないと思います。毛が…w
麻子が竹雄に格別優しかったのは、そんな竹雄に父親を感じてたからなんでしょうか? でも麻子は「あの人(松沢)は、父でも何でもありません」と吐き捨てるように言うのでした。
☆また一人相撲のにっくきモミアゲ
実はリハビリも出来ない絶望的な状態なのに、皆から「早く復帰して」と励まされる事が、かなり苦痛な翔太。
つばさにそんな弱さを見せまいと無理して元気に振る舞ってた、その優しさが、またもやつばさを傷つける結果を招いてしまいます。この二人、実は最悪の相性なのでは?(笑)
「翔太の本当の気持ちが知りたい!」と願うつばさ。好きな者どうしなら、欠点も弱点もさらけ出すべきだというのが、つばさの考え方です。
☆万里の本音
つばさと翔太の恋を応援する万里ですが、実は今でも翔太が好きでいる事を、加乃子に見抜かれてしまいます。
「大谷(モミアゲ)くんを好きになった自分を、ずっと好きでいたいから」二人には幸せになって欲しいと言う万里。それを立ち聞きした知秋、ショック(笑)。
☆永遠のヒロイン
「加乃子さんが僕を愛してくれないのは、あんたのせいだ!」と、秀樹に八つ当りする竹雄(笑)。
加乃子は銀幕のスターみたいなもんだと、スポットライトを浴びながら言う秀樹w。「スターは誰のものにもならない。女優という生きものは自分しか愛せない」
つまり竹雄も秀樹も立場は変わらないと言う秀樹に、あんたはそれで満足なのか?と問う竹雄。
「それが俺の愛の形だ。あんたには、あんたの愛の形がある筈だ」
愛し方は、人それぞれ。つばさは今回、麻子からそれを学ぶのかも知れません。
☆つばさと麻子
本音を言ってくれなかった翔太への不満を、ボインボイーン、ボヨヨンボヨヨ〜ン、プルルン!な麻子に洩らす、プチバストなつばさ。
でも麻子は、父親が極道である事実を、どうしても恋人には知られたくなかった。自分の全てを伝えたくても、伝えられなかったのです。
麻子は、父を憎むがゆえに、あえて彼に付き添うのだと言います。ぶざまな死に様を、その眼に焼き付けるために…
「捻れた親子なら、死ぬまで捻れたままでいいの」
つばさには到底、理解出来ない心理です。いやしかし、それにしても、なんとダークな朝ドラなんでしょうか!?(笑)
☆お節介にも程があるなぁ
今週、ラジオの男は遅めの出番でしたが、途中で竹雄や加乃子が入って来ても彼には気づかない事から、つばさ以外の人には見えない存在である事がハッキリします。あ、でも以前、万里も気づかなかったですね。
今回はさらに「俺は内面的な存在だから」って、ラジオの男も自ら解説を入れました。本当はこんな台詞、言わせたくなかったでしょうね。視聴者からの不粋なクレームに対する、スタッフからの回答だと思います。
なお、このシーンで、竹雄がかつて極道の世界にいた事実を知ってるのは、玉木家では加乃子と故・梅吉だけである事も示されます。これはまた、波紋が広がりそう…
☆簡単には変わらない
松沢老人の痴呆症が芝居だと見抜いたつばさは、素直に父親として麻子と接して欲しいと懇願しますが、それだけは出来ないと松沢は言います。
自分が極道であった事が、どれだけ娘を苦しめて来たかを自覚しているがゆえに、人知れず独りで死んでゆく事が「俺に出来る、唯一の罪滅ぼしだから」と言うのです。
松沢の退院を機に、麻子はヘルパーを休業するつもりでいます。それはつまり、もう父とは二度と会わないという事。本当は彼女も、芝居を続ける事がつらかったのかも知れません。
そして退院の日、つばさは病院ラジオで、松沢がいつも口ずさんでた童謡『とおりゃんせ』を流します。川越が発祥の地と云われるこの童謡は、我が子が7歳まで無事に育った事を祝う歌なんだそうです。
捻れた親子であっても、親子は親子。別れを目前にして胸を痛める麻子は、7歳で入院した時、父がこの歌を繰り返し唄ってくれた事を思い出し、感極まって思わず「お父さん」って言っちゃいます。
それを聞いて泣き崩れる父を見て、麻子もようやく、痴呆症が芝居であった事に気づき、涙を溢れさせます。
それでも二人は「あらあら松沢さん、そんなにこの病院が気に入ったの?」「すまないね、看護婦さん」と、芝居を続けたまま別れちゃうのでした。
極道とは、やれ義理だの仁義だのと格好つけたところで、しょせんは自分が虚勢を張りたいが為、保身の為だけに多くの人々を苦しめ、踏みにじり、時には平気で命まで奪う、絶対に許してはならない最低最悪の人種です。
だから、この結末はとても真っとうなものだと私は思います。演じてるのが石橋蓮司さんだから感情移入して泣いちゃいましたけど、この父親が簡単に許されて幸せな余生を送るような結末だったら、逆にハイパー激怒してたかも知れません。
あえてこのタイミングで、そんな極道の末路がシビアに描かれたのは、きっと竹雄の背負う十字架がいかに重いものであるかを暗示し、竹雄がこれから味わう試練がいかに過酷であるかを予告する、1週間がかりの伏線だったんじゃないでしょうか?
さて、お互いの想いが分かっても、仮面を被り続けるしか無い父娘を見届けたつばさは、大切な人とは全てを見せ合い、理解し合いたいという思いを更に強く持つようになり、それを翔太に伝えます。
またも図に乗った翔太は、口を半開きにしながら、病室のベッドでつばさを抱き寄せ… おい、おいっ、こらこらこらこらこらぁぁぁぁーーっっ!! ももも、もーみあげぇぇぇぇぇぇぇえーっっ!!!!
光子力ビイィィィィーーー ムァッ!!!!
まぁしかし、これも又、つばさを待ち受ける過酷な試練を、より残酷なものにする為の伏線なのだと思います。
つばさよ、相手は一人相撲の世界チャンピオンなんだ。油断しちゃいけないよ(笑)。