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『妖怪人間ベム』#02#03#04

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『SOUL RED 松田優作』がなぜ、ファン心理を無視したような内容になってしまったのか、もう少し掘り下げて考えてみました。そしたら、なんとなく分かりましたよ!

製作者の松田美由紀さんは恐らく、最初からファン心理なんか眼中に無かったんです。そこはやっぱり女性ですから、熱狂的な優作ファン=オタク(しかも中年男ばっかw)など、ただ気持ち悪いだけの存在なんでしょう。

じゃあ、彼女はいったい誰に向けて、どういう目的であの作品を創ったのか?

彼女はたぶん、松田優作の妻としてではなく、松田龍平・翔太の母親として『SOUL RED』を企画し、製作したんだと思います。

その真の目的は、龍平と翔太の存在を海外メディアにアピールする事!だったんじゃないでしょうか?

そう考えれば、メインゲストがアンディ・ガルシア氏である事や、優作ゆかりの人達を差し置いて、海外作品でも活躍する浅野忠信や仲村トオルがキャスティングされた事、龍平・翔太がトリで「俺」アピールをかましまくってる事など、全ての辻褄が合います。クドカン以外は(笑)。クドカンとて「俺様の笑いは世界水準だぜ」とか思ってるかも知れないし。

だから、ちっぽけな島国のオタク(中年w)連中にサービスする気などさらさら無くて、松田優作の偉業を利用して、愛する息子達を海外に売り込む事しか頭に無い、これぞまさに「母なる証明」!

だからって、美由紀夫人を金の亡者扱いするつもりはありません。息子達にもっと広いステージで活躍して欲しいと願うのは、当然の親心でしょうし、亡き夫の遺志を継がせる為にという、美談と解釈する事も出来ます。

でも、完全無視された優作ファン達は、やっぱアルティメット・ハイパー激怒しますわな、そりゃ。いつもいつもオタク(中年)を馬鹿にしやがって! そんなにオタク(中年)が気持ち悪いのか!? 若くてイケメンなら、モミアゲでも半開きでもいいってか!? ええっ? ほれ、食らえゲッター・ビィィィームァ!!

さて、二世俳優って事で強引に繋げますが、絶賛放映中の『妖怪人間ベム』で<ベラ>を演じてる<杏>さんが、渡辺謙さんの愛娘である事をご存じでしたか? 私はもちろん、とっくに知ってました(うそw)。

そう言えば謙さんの娘が芸能界デビューして、漢字一文字の芸名だっけ?って、昨日gonbeさんのブログを読んで、ようやく気づいた次第です。

そう言えば柴本幸さんも、大河ドラマで初めて見て萌えてたら、後で柴俊夫&真野響子夫妻の娘だと知ってビックリしたし、松田翔太くんも優作さんの次男である事に気づいたのは、ごく最近の事でした。

松田翔太には別に萌えなかったけどw、杏さんにしろ幸さんにしろ、サラブレッドだという先入観が無くても、それだけ目を惹く魅力があるって事ですから、やっぱ「血」なんですなぁ。

gonbeさんも書かれてましたが、ベラを演じる杏さんは実にチャーミングで、魅力的です。

第2話はクラスに馴染めない女子高生(石橋杏奈=画像)とベラとの交流が描かれ、憎まれ口を叩きながらも弱者を放っておけない、ベラの優しさに癒されました。

石橋杏奈ちゃんは映画『ヤッターマン』で櫻井翔くんに股間(の近く)を吸われるw女子中学生を熱演しており、朝ドラ『おひさま』でも印象的な役で、注目株の一人みたいですね。

第3話では人生の虚無に絶望し、自殺を謀る孤独な中年男(平田満)に感情移入しまくり(笑)、号泣しちゃいました。

人間である事に絶望する男が、人間になる事を切望する妖怪人間のベム(亀梨和也)によって、生きる事の意味を思い出す。

生きる事に意味が無い人間なんかいない、生きる喜びは人それぞれなんだっていう、作者の熱いメッセージが心に響きました。

亀梨くん、なかなか良いじゃないですか? 前回は『あしたのジョー』の山下智久くんとゴッチャにしちゃいましたけど(笑)。若いのに、懐の深さを感じさせる佇まいが実に魅力的です。

第4話はベロ(鈴木福)がメインで、孤独なOLと擬似母子の関係を築くも、妖怪人間としての姿を見せた途端に激しく拒絶されちゃう。すんなり受け入れた前回の平田満さんとのギャップがまた、哀しみに拍車をかけます。

ここに来て、お人好しの刑事(北村一輝)が3人の正体に気づいてしまう。彼とベムの育む友情が、絶妙な癒しポイントになってただけに、今後の展開がとても気になります。

孤独に耐えられず、犯罪に走ってしまう人間にも共感するし、人間の悪意に絶望したり、善意に救われたりを繰り返すベム達3人にも共感しちゃう。

どちらも、まるで私そのものです。私は犯罪者でも妖怪でもないですが(笑)。どちらも、視聴者自身を写す鏡なんです。

このドラマは本当に、まったく思いがけない大穴でしたね。『家政婦のミタ』も良いですが、私は『ベム』の方がかなりお気に入りです。

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