☆時には、別れも必要
秀樹を送り出した加乃子は、今度は母・千代の番だと言います。自分とは違い、ずっと玉木家=甘玉堂に縛られ続けて来た母にも、同じように自由になって欲しい。前からずっと、加乃子はその方法を模索してたようです。
そして見つかった結論が、死期の近い葛城に千代が会いに行くこと。たかがお見舞い?とも思いますが、店を空けてかつての恋人に会いに行くって行為は、千代にとっては背徳というか、冒険なのでしょう。
それとも、それ以上の事を加乃子は考えてるんでしょうか? いずれにせよ千代さんには、自らの殻を破る覚悟は、まだ無さそうです。
「私より先に、会いに行くべき人がいらっしゃいます」
千代さんの言う「あの人」とは、葛城の息子・浪岡正太郎の事です。加乃子と秀樹の別れを、彼も見ていました。
「人と人には、時には別れも必要だという事を、あらためて教わりました」
ラジオぽてとのメンバーにそう言った正太郎は、ずっと考え、迷っていたある決断を、ここで発表しようとするのですが…
「僕、ぽてとを離れる事にしました!」
そう言ったのは正太郎ではなく、ロナウ二郎でした。観てる我々には正太郎の動向に注目させといて、よもやのタイミングで二郎にそれを言わせちゃう、『つばさ』スタッフのあざとさよ(笑)。またもや見事に、意表を突かれました。
つばさと真瀬も不意を突かれ、正太郎は先手を打たれて、みんな言葉を失います。
二郎は、ベッカムともう一度漫才を始める事にしたのだと言います。所属してた事務所が、コンビ復活を大々的にバックアップしてくれる…らしいのですが…
唖然となるつばさに、二郎は「今がチャンスなんだよ」と、突き放すような言い方をする。ずっと『つばさ』を観て来た我々には、それが二郎の真意ではない事が、まぁ察しはつくのですが、それにしてもショッキングな展開です。
転職した伸子は、息子の隼人に「私も次のステップ、考える時期かもね。ここ居心地いいからさ、ついつい甘えちゃうのよね」と言ってました。
人物の心情を違った形でリンクさせる… つまり、一つの旋律を音の高低やテンポを変え、重ねて繰り返し奏でる「カノン」のドラマ『つばさ』ですから、二郎も正太郎もきっと、伸子と同じような事を考えてるのでしょう。
☆ちっとも面白くないw
案の定、二郎は嘘をついてました。漫才コンビ復活を事務所が全面的にバックアップするどころか、ベッカム一郎は解雇されてたのです。
一郎がまた芸能界で生きてゆく為には、芸人として一からやり直すしかない。今の彼を救えるのは、自分しかいない!…と、そう思った二郎はぽてとの仲間に引き止められないよう、わざと裏切り者を演じてたのでした。
「ナメられたもんだな」
聞き覚えのある、無駄に渋い声(笑)。ベッカム一郎(川島明 @麒麟)が久々に登場!
「お前から大事な仲間や大事な居場所を奪って、そうまでして助けれくれって、誰が頼んだよ!?」
やり場のない、激しい怒りを二郎にぶつける一郎ですが…
「違うよ。僕はお前に同情なんかしてない」
二郎は、どれだけ落ち込んでも漫才への情熱を捨ててない一郎を見て、自分が恥ずかしくなった、ラジオぽてとの事が好きだからこそ、自分は出て行かなくちゃいけない、と言うのです。
「此処にいるとラクだし、甘えちゃうし… これ以上ここにいたら、駄目だって気づいたから」
つまり伸子と同じ考え方であり、二郎が本来やりたかった事、やるべき事でもあるのでしょう。
若者よ、少しでも可能性があるなら、簡単に諦めず、死力を尽くして頑張れ! 前週の万里に続いて、創り手からの熱いメッセージが伝わって来ます。
「今度こそ… 今度こそお前に追いつきたいんだ!」
万里につばさという目標、愛すべきライバルがいるように、二郎には一郎がいる。そう、二郎と一郎は、薔薇だったのです!(うそw)
かつては、ひがむばかりで「羨まし過ぎてヘドが出そうだよ」とまで言ってた二郎が、ここまで成長したって事ですよね。それはつばさや真瀬にとっても、嬉しい事でしょう。
「私も、二郎さんにぽてとから羽ばたいて行って欲しい」
「お願いします。こんなヤツ拾ってくれるの、あなたしかいません!」
今、二郎にまで辞められたら大変な苦労を背負う事になるのが分かっていながら、彼の未来を優先して一郎に頭を下げる、つばさと真瀬。あんたら、どこまで優しいんだ(涙)。
涙を流す二郎に一郎がツッコミを入れ、口論になった二人がいつの間にやら息ピッタリの漫才を繰り広げる、いつか見た光景が今、再び。そして、イッセー尾形さんのナレーションが入ります。
「ベッカムと二郎の漫才は、ちっとも面白くありませんでした」
もう、爆笑ですねw このドラマ、普通にしんみり泣かせたまま終わった試しが無いw その漫才も絶妙に笑えないよう描かれてるし、そんな二人を見守るつばさや真瀬がまた、「あいたたた…」と心中で呟いてそうな表情をしてるのが、もう最高ですw
☆そして、正太郎
ベッカム一郎との愛を成就させる為にw、ロナウ二郎はラジオぽてとから巣立って行きました。さすがに淋しさを隠せないつばさなのですが…
「浪岡さんを、お父様の所に帰してあげて」
祖母である千代さんからそう言われて、初めて葛城の死期が近い事を、そして正太郎がそれを言いたくても言い出せなかった事に、つばさは気づきます。
「陽気な浪岡ってのは、かえって不気味だな」
↑無理して明るく振る舞う正太郎を見て、真瀬が言ったこの台詞にも笑いましたw 正太郎に本音を言わせようとするつばさを、最初は止めようとしたのに、結局は一緒になって「無理すんなよ」と言っちゃう真瀬も素敵ですね。
「ぽてとを去る気はございません。これ以上、私を迷わせないで下さい」
正太郎もぽてとを愛するがゆえに、また控えめな性格ゆえに、いま辞めるとは絶対に言いたくないだろうし、つばさと真瀬もそんな彼の性格を解ってるだけに、辞めろとも辞めるなとも言えない微妙な状況。
正太郎のモノマネも抜群なラジオの男と話しながら、つばさは「迷ってるって事は、本心じゃ帰りたいと思ってる筈なの」と正太郎の心理を分析します。
つばさにお株を奪われた形のラジオの男は、さらに正太郎が迷ってる理由を「ラジオぽてとが、もう一つの家族だから、捨てるのが怖いんだな」と分析。
「弾みじゃないの? 家を出たのも弾みなら、家に戻るのも、弾み」
弾みと言えば、正太郎がラジオぽてとにやって来たきっかけも、勘違いによる弾みでした。試験放送でつばさが翔太に語りかけた言葉「あなたが好きです」「夢を叶えて! 翔太」の、翔太を正太郎と勝手に脳内変換した、そもそも痛い男なんですw
「家族なら、離れても大丈夫だし、いつか帰って来られる場所として、残った人で頑張ればいいんだ…」
正太郎とも「必要な別れ」をする覚悟を決めたつばさは、また何か秘策を思いついた模様です。
それにしてもラジオの男=イッセー尾形さんと多部ちゃんの掛け合いは、ホント最高ですねw 今回はまた、輪をかけて笑わせて頂きました。この掛け合いが見られるのも、あと僅か…
☆あなたが好きです
つばさの秘策とは、あの試験放送を再現して正太郎に聴かせる事でした。勘違いではない、正太郎その人への想いを、つばさはDJブースからマイクを通して、彼に伝えます。
「実は誰よりも、他の人を大切に気遣う、優しい気持ちに溢れてる人… それが、私の見た浪岡さんです」
正太郎は、ラジオぽてとになくてはならない、大切な人。だからこそ今、羽ばたいて欲しい…
「もし浪岡さんが今、ほんの少しの勇気を持って、ぽてとから羽ばたいてくれたら、私は胸を張って言える気がします。…あなたが好きです」
「気がついたら、あなたの事が大好きになっていました。人を労ることを教えてくれた、あなたが好き」
「ありがとう。私は忘れない。あなたが私にしてくれたこと。ありがとう… きっと、また会えるよね。絶対、会えるよね… 正太郎」
ほとんど、あのとき翔太に贈った言葉を正太郎に置き換えただけなんだけど、全て、今のつばさが正太郎に対して思ってる事そのもの、だろうと思います。
つまり、第5週で描かれた試験放送における、つばさの台詞は全て、半年後に描かれる、この場面を想定した上で書かれていた!
あの台詞にメロディーをつけた歌を唄って、正太郎は初登場したんだから、決して後付けのアイデアじゃないんです。なんちゅうドラマなんすか、ホントに!w
それにしても、多部ちゃんに「あなたが好きです」って言われて、あなたは旅立てますか?(笑) もし私だったら、異性としての「好き」とは違うと分かってても「やっぱ羽ばたくの、やめたぴょーん!」って、言いますねw
もっとも、心底から羽ばたいて欲しいからこそ、つばさはあそこまで言ってくれたワケですから、これで羽ばたかなかったら、明日から口を聞いて貰えないかも知れませんw
此処でいろんな人とふれ合い、成長した正太郎は、勘違いする事なくつばさの想いを受けとめ、旅立ちを決意しました。つばさのリクエストに応えて、いつぞやと同じようにラジオぽてとのベランダ(屋上?)で、あの曲を弾き語りする正太郎。
あの時、つばさは曲に乗せてバレエを踊りましたが、今回は正太郎と見つめ合いながらのデュエットです。生きてて良かったな、正太郎!w 二郎とは随分、待遇が違うじゃないか!(笑)
二郎はベッカム一郎との即興漫才、正太郎はベランダでの弾き語りと、それぞれのベスト・シーンを再現したような、それぞれのお別れシーン。これもまた、「カノン」ですよね。
『つばさ』の登場人物はみんな好きですけど、二郎と正太郎は特に、現実にいたら友達になれそうな、いや、友達に是非なりたい二人でしたから、前向きなお別れとは言え、これは切ないです。
「面白いものね。会社でも仲間でも、結束が固ければ固いほど、何かが一つ欠けるとバランスが崩れたりするのよね」
今のところ唯一、絶対お近づきになりたくない登場人物w、城之内房子様が、伸子をラジオぽてとから引き抜いたのは、どうやらこうなる事を狙っての策略だった模様です。
その手には、斎藤興業から譲り受けた、川越キネマ=ラジオぽてとの土地権利書が…
いよいよ、クライマックスです!
嵐はすぐそこまで来ている
秀樹を送り出した加乃子は、今度は母・千代の番だと言います。自分とは違い、ずっと玉木家=甘玉堂に縛られ続けて来た母にも、同じように自由になって欲しい。前からずっと、加乃子はその方法を模索してたようです。
そして見つかった結論が、死期の近い葛城に千代が会いに行くこと。たかがお見舞い?とも思いますが、店を空けてかつての恋人に会いに行くって行為は、千代にとっては背徳というか、冒険なのでしょう。
それとも、それ以上の事を加乃子は考えてるんでしょうか? いずれにせよ千代さんには、自らの殻を破る覚悟は、まだ無さそうです。
「私より先に、会いに行くべき人がいらっしゃいます」
千代さんの言う「あの人」とは、葛城の息子・浪岡正太郎の事です。加乃子と秀樹の別れを、彼も見ていました。
「人と人には、時には別れも必要だという事を、あらためて教わりました」
ラジオぽてとのメンバーにそう言った正太郎は、ずっと考え、迷っていたある決断を、ここで発表しようとするのですが…
「僕、ぽてとを離れる事にしました!」
そう言ったのは正太郎ではなく、ロナウ二郎でした。観てる我々には正太郎の動向に注目させといて、よもやのタイミングで二郎にそれを言わせちゃう、『つばさ』スタッフのあざとさよ(笑)。またもや見事に、意表を突かれました。
つばさと真瀬も不意を突かれ、正太郎は先手を打たれて、みんな言葉を失います。
二郎は、ベッカムともう一度漫才を始める事にしたのだと言います。所属してた事務所が、コンビ復活を大々的にバックアップしてくれる…らしいのですが…
唖然となるつばさに、二郎は「今がチャンスなんだよ」と、突き放すような言い方をする。ずっと『つばさ』を観て来た我々には、それが二郎の真意ではない事が、まぁ察しはつくのですが、それにしてもショッキングな展開です。
転職した伸子は、息子の隼人に「私も次のステップ、考える時期かもね。ここ居心地いいからさ、ついつい甘えちゃうのよね」と言ってました。
人物の心情を違った形でリンクさせる… つまり、一つの旋律を音の高低やテンポを変え、重ねて繰り返し奏でる「カノン」のドラマ『つばさ』ですから、二郎も正太郎もきっと、伸子と同じような事を考えてるのでしょう。
☆ちっとも面白くないw
案の定、二郎は嘘をついてました。漫才コンビ復活を事務所が全面的にバックアップするどころか、ベッカム一郎は解雇されてたのです。
一郎がまた芸能界で生きてゆく為には、芸人として一からやり直すしかない。今の彼を救えるのは、自分しかいない!…と、そう思った二郎はぽてとの仲間に引き止められないよう、わざと裏切り者を演じてたのでした。
「ナメられたもんだな」
聞き覚えのある、無駄に渋い声(笑)。ベッカム一郎(川島明 @麒麟)が久々に登場!
「お前から大事な仲間や大事な居場所を奪って、そうまでして助けれくれって、誰が頼んだよ!?」
やり場のない、激しい怒りを二郎にぶつける一郎ですが…
「違うよ。僕はお前に同情なんかしてない」
二郎は、どれだけ落ち込んでも漫才への情熱を捨ててない一郎を見て、自分が恥ずかしくなった、ラジオぽてとの事が好きだからこそ、自分は出て行かなくちゃいけない、と言うのです。
「此処にいるとラクだし、甘えちゃうし… これ以上ここにいたら、駄目だって気づいたから」
つまり伸子と同じ考え方であり、二郎が本来やりたかった事、やるべき事でもあるのでしょう。
若者よ、少しでも可能性があるなら、簡単に諦めず、死力を尽くして頑張れ! 前週の万里に続いて、創り手からの熱いメッセージが伝わって来ます。
「今度こそ… 今度こそお前に追いつきたいんだ!」
万里につばさという目標、愛すべきライバルがいるように、二郎には一郎がいる。そう、二郎と一郎は、薔薇だったのです!(うそw)
かつては、ひがむばかりで「羨まし過ぎてヘドが出そうだよ」とまで言ってた二郎が、ここまで成長したって事ですよね。それはつばさや真瀬にとっても、嬉しい事でしょう。
「私も、二郎さんにぽてとから羽ばたいて行って欲しい」
「お願いします。こんなヤツ拾ってくれるの、あなたしかいません!」
今、二郎にまで辞められたら大変な苦労を背負う事になるのが分かっていながら、彼の未来を優先して一郎に頭を下げる、つばさと真瀬。あんたら、どこまで優しいんだ(涙)。
涙を流す二郎に一郎がツッコミを入れ、口論になった二人がいつの間にやら息ピッタリの漫才を繰り広げる、いつか見た光景が今、再び。そして、イッセー尾形さんのナレーションが入ります。
「ベッカムと二郎の漫才は、ちっとも面白くありませんでした」
もう、爆笑ですねw このドラマ、普通にしんみり泣かせたまま終わった試しが無いw その漫才も絶妙に笑えないよう描かれてるし、そんな二人を見守るつばさや真瀬がまた、「あいたたた…」と心中で呟いてそうな表情をしてるのが、もう最高ですw
☆そして、正太郎
ベッカム一郎との愛を成就させる為にw、ロナウ二郎はラジオぽてとから巣立って行きました。さすがに淋しさを隠せないつばさなのですが…
「浪岡さんを、お父様の所に帰してあげて」
祖母である千代さんからそう言われて、初めて葛城の死期が近い事を、そして正太郎がそれを言いたくても言い出せなかった事に、つばさは気づきます。
「陽気な浪岡ってのは、かえって不気味だな」
↑無理して明るく振る舞う正太郎を見て、真瀬が言ったこの台詞にも笑いましたw 正太郎に本音を言わせようとするつばさを、最初は止めようとしたのに、結局は一緒になって「無理すんなよ」と言っちゃう真瀬も素敵ですね。
「ぽてとを去る気はございません。これ以上、私を迷わせないで下さい」
正太郎もぽてとを愛するがゆえに、また控えめな性格ゆえに、いま辞めるとは絶対に言いたくないだろうし、つばさと真瀬もそんな彼の性格を解ってるだけに、辞めろとも辞めるなとも言えない微妙な状況。
正太郎のモノマネも抜群なラジオの男と話しながら、つばさは「迷ってるって事は、本心じゃ帰りたいと思ってる筈なの」と正太郎の心理を分析します。
つばさにお株を奪われた形のラジオの男は、さらに正太郎が迷ってる理由を「ラジオぽてとが、もう一つの家族だから、捨てるのが怖いんだな」と分析。
「弾みじゃないの? 家を出たのも弾みなら、家に戻るのも、弾み」
弾みと言えば、正太郎がラジオぽてとにやって来たきっかけも、勘違いによる弾みでした。試験放送でつばさが翔太に語りかけた言葉「あなたが好きです」「夢を叶えて! 翔太」の、翔太を正太郎と勝手に脳内変換した、そもそも痛い男なんですw
「家族なら、離れても大丈夫だし、いつか帰って来られる場所として、残った人で頑張ればいいんだ…」
正太郎とも「必要な別れ」をする覚悟を決めたつばさは、また何か秘策を思いついた模様です。
それにしてもラジオの男=イッセー尾形さんと多部ちゃんの掛け合いは、ホント最高ですねw 今回はまた、輪をかけて笑わせて頂きました。この掛け合いが見られるのも、あと僅か…
☆あなたが好きです
つばさの秘策とは、あの試験放送を再現して正太郎に聴かせる事でした。勘違いではない、正太郎その人への想いを、つばさはDJブースからマイクを通して、彼に伝えます。
「実は誰よりも、他の人を大切に気遣う、優しい気持ちに溢れてる人… それが、私の見た浪岡さんです」
正太郎は、ラジオぽてとになくてはならない、大切な人。だからこそ今、羽ばたいて欲しい…
「もし浪岡さんが今、ほんの少しの勇気を持って、ぽてとから羽ばたいてくれたら、私は胸を張って言える気がします。…あなたが好きです」
「気がついたら、あなたの事が大好きになっていました。人を労ることを教えてくれた、あなたが好き」
「ありがとう。私は忘れない。あなたが私にしてくれたこと。ありがとう… きっと、また会えるよね。絶対、会えるよね… 正太郎」
ほとんど、あのとき翔太に贈った言葉を正太郎に置き換えただけなんだけど、全て、今のつばさが正太郎に対して思ってる事そのもの、だろうと思います。
つまり、第5週で描かれた試験放送における、つばさの台詞は全て、半年後に描かれる、この場面を想定した上で書かれていた!
あの台詞にメロディーをつけた歌を唄って、正太郎は初登場したんだから、決して後付けのアイデアじゃないんです。なんちゅうドラマなんすか、ホントに!w
それにしても、多部ちゃんに「あなたが好きです」って言われて、あなたは旅立てますか?(笑) もし私だったら、異性としての「好き」とは違うと分かってても「やっぱ羽ばたくの、やめたぴょーん!」って、言いますねw
もっとも、心底から羽ばたいて欲しいからこそ、つばさはあそこまで言ってくれたワケですから、これで羽ばたかなかったら、明日から口を聞いて貰えないかも知れませんw
此処でいろんな人とふれ合い、成長した正太郎は、勘違いする事なくつばさの想いを受けとめ、旅立ちを決意しました。つばさのリクエストに応えて、いつぞやと同じようにラジオぽてとのベランダ(屋上?)で、あの曲を弾き語りする正太郎。
あの時、つばさは曲に乗せてバレエを踊りましたが、今回は正太郎と見つめ合いながらのデュエットです。生きてて良かったな、正太郎!w 二郎とは随分、待遇が違うじゃないか!(笑)
二郎はベッカム一郎との即興漫才、正太郎はベランダでの弾き語りと、それぞれのベスト・シーンを再現したような、それぞれのお別れシーン。これもまた、「カノン」ですよね。
『つばさ』の登場人物はみんな好きですけど、二郎と正太郎は特に、現実にいたら友達になれそうな、いや、友達に是非なりたい二人でしたから、前向きなお別れとは言え、これは切ないです。
「面白いものね。会社でも仲間でも、結束が固ければ固いほど、何かが一つ欠けるとバランスが崩れたりするのよね」
今のところ唯一、絶対お近づきになりたくない登場人物w、城之内房子様が、伸子をラジオぽてとから引き抜いたのは、どうやらこうなる事を狙っての策略だった模様です。
その手には、斎藤興業から譲り受けた、川越キネマ=ラジオぽてとの土地権利書が…
いよいよ、クライマックスです!
嵐はすぐそこまで来ている