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『つばさ』23 (中)

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☆'70年代風ディスクジョッキー
竹雄が思いついたアイデアは、加乃子のDJにより、ラジオの深夜放送を再現させる事でした。

'70年代風と限定されてるのは、加乃子と秀樹がラブラブだった時代だから…のみならず、『つばさ』スタッフの趣味なんでしょうね、きっとw

私も、深夜ラジオには思い出があります。まず、小学5〜6年生の頃にTVバラエティーの『欽ドン』が大ヒットし、私もハマったのですが、これはラジオ番組をTV化したものでした。

竹雄さんが練習で再現した「普通の○○、悪い○○、良い○○」や「とんちクイズ」等は、『欽ドン』だけじゃないでしょうけど、その種の番組でやってたコーナーだろうと思います。

でも私が深夜ラジオにハマったのは、中学〜高校時代だから'70年代末から'80年代前半にかけてです。深夜ラジオがちょっとしたブームになってた頃だと思います。

毎日放送の『ヤングタウン』を夜10時から聴くのが私の日課で、原田伸郎さんの水曜日、谷村新司さんの金曜日が特に好きでした。投書を伸郎さんに読んでもらった事もありますw

それと、鶴光師匠の『オールナイト・ニッポン』と、鶴瓶師匠の『ぬかるみの世界』等を毎週楽しみに聴いてました。公開中の映画を結末までレビューしちゃうw浜村淳さんの番組も好きでしたね。関西圏以外の方には共感しづらいかと思いますがw

『ぬかるみの世界』は放送作家・新野新さんと鶴瓶師匠の対談形式でしたが、二人が毎回のように本気の大喧嘩になるwのが実にスリリングで、メチャクチャ面白かったです。本来、鶴瓶師匠は短気で過激な人で、テレビでイチモツを出す程度は序の口もいいところ。あの頃に比べたら別人みたいに丸くなられたもんです、ホントにw

今でもテレビよりラジオの方がずっと自由で、DJを務めるタレントさんも本音を出し易いメディアみたいですから、多部ちゃんにはホント、是非ともラジオのレギュラー番組を持って頂き、素の面白さを存分に発揮して頂きたいですよね。まぁ、しばらくは忙し過ぎて無理でしょうけどw

☆カノンのワン・ナイトDJ
竹雄は、加乃子をラジオぽてとに連れて行きます。

「加乃子さんと斎藤さんと、そして僕のために、必要な事だから」

秀樹には、直接つばさが招待状を届けました。画像はその時のワンショットですが、多部ちゃんがやけに可愛くてアップしちゃいましたw

この週の多部ちゃんは、普段にも増して可愛い気がします。この辺りの撮影で一番、番組終了の淋しさを実感してたそうですから、その気持ちが表れてるせいなのか、単に私の『つばさ』視聴が半月ぶりだからなのか?w

夜、ラジオぽてとを借り切っての、秀樹ただ一人のための放送。もちろん、DJは加乃子です。つばさが用意した台本があるとは言え、ぶっつけ本番で見事なDJぶりを披露する加乃子は、やっぱエンターテイナーに向いてますよねw

DJブースの正面に設けた特別席に、秀樹ただ一人。これはラジオと言うよりも、大事な人をサプライズで喜ばせる為に、その人が大好きなアーティストを呼んで唄ってもらう、スペシャル・ステージみたいな感じですね。

でも、どんなシチュエーションであれ、これで秀樹と加乃子がお別れかと思うと、そりゃもう観てるこっちは涙が止まりませんw 決して永遠の別れじゃない…からこそ、我々自身が過去に経験して来た、幾多の平凡な別れとリンクするんですよね、自然と。

「今の想いを全て伝えて下さい。想い残しの無いように」

↑台本の最後のページに印された、つばさから加乃子へのメッセージです。建物の外から、竹雄も見守ります。

加乃子が語り出して、まず驚いたのは「カノン」という呼び名の由来です。まさか音楽用語だったとは! 一つの旋律を、音の高低やテンポを変え、重ねて繰り返す曲が、カノンなんだそうです。

「あの頃の私は、家に縛られ、悩み、憤り、悲しみ、たくさんの感情が心の底に重なって、溢れ出しそうだった。そしてあなたは、溢れ出た私の感情を全て、受け取ってくれた。ありがとう、ヒロリン。あなたがいなければ、今の私にはなれなかった」

今の加乃子は、愛する竹雄と家族がいる甘玉堂を、本気で守って行きたいと思ってる。だからこそ、秀樹も安心して川越を去れるんです。

「ブラジルでも地の果てでも、さっさと行っちゃいなさい。死にそうなピンチの時は、何を置いても駆けつけてあげるから!」

もう会えなくなるワケじゃない。永遠の同志として、加乃子は笑顔で秀樹を送り出します。

「いい笑顔だ。これからはそれをずっと、彼に見せてやってくれ」

最後まで徹底して二枚目な秀樹は、ハンフリー・ボガードみたいなハードボイルド・スターを彷彿させます。アイコンタクトのみで想いを伝える、竹雄とのやり取りも最高でした。

前回のコメント欄でも触れられてましたが、加乃子を励まし、秀樹に花道を提供する竹雄が、今回はとても頼もしくて、格好良かったですね。どん底から這い上がり、ひと皮もふた皮も剥けて、輝いてます。はげちゃびーん!!

つばさを、加乃子を、竹雄を、真瀬を、そして乳首までをも救い、男優賞までもたらしてくれた秀樹… ありがとう、秀樹! さようなら、秀樹!

…って、ホントにこれで最後なんでしょうか? 麻子さんには手を出さず? ボインボイィィ〜ンなのに? 残されたチクビッティーはどうなるんでしょう?

(さらに、つづくw)

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