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タベリスト元年

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今年は『デカワンコ』で明けて『つばさ』で暮れようとしてる、多部ちゃん一色の年になりました。昨年の暮れには全く予想出来なかった事です。

勿論、日本史に深く刻まれるであろう大きな、そして全く予想外の災害もありましたが、その話は報道メディアにお任せしておきます。

個人的には何も無いように見えて、実はけっこう大きな節目になった年かも知れません。創作者としての私は、今年で完全に終わりました。

それを自覚したのが、『デカワンコ』の放映が終了し、『夜のピクニック』を皮きりに本ブログで未華子祭りが始まった時期とリンクしてる事が、とても象徴的だなぁと思います。

いつぞやの記事にも書きましたが、あの時期、かなり久々に脚本の執筆依頼が来たというのに、私は全く筆が動かなかったんです。

過去、あまり乗り気になれない企画を振られても、なんとか自分なりのやり甲斐を見出だして、最終的には「良い仕事が出来た」と自負する結果を出して来たつもりなのに、しばらく使ってなかった私の創作脳は、気がつけば完全に動かなくなっちゃってました。

重要なのは、その事実に気づいた私が、ちっともショックを受けなかった事です。創作が出来る能力は私の唯一の取り柄であり、それがある限り自分はただの駄目人間じゃないっていう、拠り所でもあった筈なのに…

実はその後にも、東京でかつてお世話になったプロデューサーから、ネット配信か何かの短篇企画があるから、監督として参加しないか?との打診も頂いたのですが、私ごときを今でも気にかけて頂いた事には感謝しつつ、丁重にお断わりしました。

仕事として映像作品を監督するとなると、今やってる仕事をしばらく休むなりしないと無理であり(脚本だけなら何とかなるのですが)、やるからには仕事を辞めて映像業界に戻るつもりで取り組まねばなりません。

もはや、何かを犠牲にしてまで映像業界にしがみつく気には、全くなれません。今はあの業界にちっとも魅力を感じないし、そもそも映像で表現したいものが、とっくの昔に自分の中から消滅しちゃってますから…

だから、創作活動をしないこと自体には何の問題も無いんだけど、その代わりになる新たな楽しみが、何も見つからないまま生きていくのは辛い事です。

それが今年、彗星のように私の前に現われた。そう、多部ちゃんですw 未華子祭りが楽しくて楽しくて、依頼された脚本の事に全く気が向かなかったという事実が、今の自分の全てです。

多部ちゃんを観る楽しみが、映像業界の仕事を遥かに凌いだワケです。何とおそるべし、多部未華子!

映像業界にいれば多部ちゃんと直に会えたり、物凄く頑張れば一緒に仕事する機会だって巡って来るかも知れないじゃないか、と思われるでしょうが、私はそれをあまり…いや、全く望んでません。

実際、『ジウ』にちょっとだけ関わった業界の友人が「現場で一日バイトしないか?」と誘ってくれた事もありました。おそらく多部ちゃんとメイサが初めてジウと遭遇して、城田くんが殺されちゃう廃屋シーンの撮影現場だったと思われます。

L君の華麗なアクション(笑)を間近で見る機会を逃したかと思うと、ちょっと残念ですが、多部ちゃんと直に接する可能性に関しては、実はさほど残念でも無いんです。

これは多分、そういう現場でしばらく働いた事がある私ならではの感覚だと思いますが、スターを目の前にした時に自分がどうなってしまうか、そんな自分を見てスターがどんな顔をするか、が想像出来ちゃうんです。

監督として松浦亜弥さんと一緒に仕事した経験は、確かに自慢ではあるのですが、同時にほろ苦い思い出だったりもします。今だから言える事ですが、スターを目の前にして私はすっかり緊張してしまい、彼女とは最後まで打ち解ける事が出来ませんでした。

まぁ、相手は当時まだ15歳の子供だったし、こっちは初めてのプロの現場で、打ち解ける余裕なんか全く無かったワケですが、あの時に彼女との間にあった見えない壁は、私にとってちょっとしたトラウマだったりするんです。

あややに限らず、例えば『太陽にほえろ!』のブルース刑事だった又野誠治さんとご一緒した時も、あの方はコワモテですから尚更なんだけど、やっぱり緊張しちゃって駄目でした。

たまたま町でスターを見かけたら、それは単純に嬉しいだけで済むんだけど、一緒に仕事するとなると、そうは行かなくなっちゃう。

そのスターの事が好きであればあるほど「嫌われたくない」って心理が必要以上に働いてしまい、態度がぎこちなくなって相手を警戒させちゃう悪循環。

もし今、仕事相手として多部ちゃんを目の前にしたら、自分がどうなってしまうか? そしてそれが、どんな結果を招いてしまうか… こんな恐ろしい事はありません!w

まぁ、相手は多分「ああ、シャイな人なんだな」程度にしか実は感じてなくて、私の一人相撲であろう事も分かってはいるんです。でも、その一人相撲こそがトラウマなんです!

つまり、テレビであややを見かける度に、私はあの時の一人相撲を思い出して、ちょっと胸が痛んでしまう。多部ちゃんだけは、そんな存在にしたくない!ってワケです。

まぁ、ただの妄想です。心配しなくたって、もし私がまだ業界にいたとしても、いくら頑張ったところで、一流の女優さんである多部ちゃんと仕事をご一緒する機会は無いでしょう。

ただ、限りなくインディーズに近い『真夜中からとびうつれ』みたいな作品にもシレッと出ちゃう多部ちゃんですから、こちらが強く望めば、ミタさんの言葉じゃないけど、奇跡が起こらないとは限らないですよね。

でも、私はただの一ファンとして、テレビや映画、舞台で輝く多部ちゃんを観てる方が幸せです。そんな新たな楽しみが見つかったからこそ、創作活動には本当に未練が無くなっちゃった。

だから今年は、私個人にとって、創作活動との完全なお別れの年であり、タベリスト元年として大きな節目になりました。

仕事や趣味が変われば、自ずと人間関係も変わって来ます。タベリストの皆さんと新たな交流を持てるようになったのも、特筆すべき大きな出来事だと思います。

このブログの内容も、すっかり変わっちゃいました。まぁ、しばらく我慢してた下ネタや破滅ネタは復活して来ましたがw、「すっかり多部未華子のファンサイトじゃないか!」とか「もう、ついて行けない!」みたいな声が挙がってたのも事実です。

知ったこっちゃありません(笑)。自分が書きたい事を書きたいように書くスタンスは、以前と何ら変わってないんだから。

でも、多部ちゃんの事を書き始めてから、本ブログのアクセス数は倍増し、『つばさ』レビューを始めてから遂に、閲覧数が常時4ケタに乗るようになりました(最高記録は12/4の1513PV)。

それが一般的に高い数字なのか、それ程でもないのかは分かりませんが、未華子祭り以前と比べると劇的な変化です。

読んでくれる人の数が増えれば、そりゃやっぱり、書き甲斐も違って来ます。お陰でますます文章が長くなり、肩凝りが深刻な事になってますがw、今のところ唯一の楽しみですから、これはやめられません。

年明けまで、あと何回更新出来るか分かりませんので、とりあえず今年を総括しときました。皆さん、本当に有難うございましたm(__)m

来年もよろしくお願いします!(たぶん明日にでも更新しますけどw)

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