『家政婦のミタ』最終回は、視聴率40%を超えたそうです。TVドラマでその大台に乗った番組って、数十年ぶりじゃないですか? 今のTVドラマ全体の視聴率を考えれば、50%を超えたに等しい快挙かも知れません。
その一方で、大作映画並みの巨額を投じた『南極大陸』や『坂の上の雲』は期待外れな数字に終わったらしく、まるで破格の超大作『アバター』が(大ヒットはしたけど)アカデミー賞を低予算の『ハートロッカー』に持って行かれたみたいな、まさに大穴でしたね。
確かにめっぽう面白いドラマではありましたが、こんな社会現象になるまで大衆の興味を引き付けた要因は、面白さ以外にも何かあるんでしょうね、きっと。
『ミタ』も『ベム』も人間の本質を問う、相当に奥深いテーマを、荒唐無稽な娯楽要素で包んで見せてる所が共通してますから、みんなやっぱり、人間っていったい何なんだ?って、人間は本当に大丈夫なのか?って、不安になってるんじゃないかと思います。
でも『それでも、生きてゆく』みたいに真正面から問題提起されると死にたくなっちゃうもんだからw、あくまでも他人事として眺めていたい。だからモンスター家政婦や妖怪人間でなければ、万人受けはしないのでしょう。
そんなに心配しなくたって、人間はもう、とっくに破滅なんですけどね(笑)。皆さん「そんな事はない。人間にはまだ、希望の光が灯ってるんだ!」って、思いたいんでしょうけど、申し訳ありません。もう手遅れです(笑)。
さて今回は、ちっとも社会現象にならなかった『蜜の味』最終回ですw 同じように寝食を削って懸命に創ってるドラマなのに、大衆は厳しいなぁw
結局、乳首(溝端淳平)は菅野美穂さんを刺しませんでした(笑)。それどころか、医者としてどう生きるべきか菅野さんに諭されて、あっさりと改心w こんな尻ショボの中途半端な野郎に、乳首を名乗る資格はありません。
周囲の妨害により、かえって禁断の愛に火が点いた榮倉奈々ちゃんは、愛する両親とも決別して、ARATAくんと駈け落ちしちゃいます。
ところが改心前の乳首によって、大学病院内での近親相姦スキャンダルは全国的に知れ渡っており、どこの病院にも就職出来なくなった二人は、みるみる昭和枯れすすき状態になって行くのでした。
さらに奈々ちゃんのお母さんが重病で倒れ、奈々ちゃんも医者ですから自分が助けてあげたいんだけど、お父さんに「お前は親を捨てたんだ。ARATAと別れない限り、お母さんは診させない」と断固拒否されちゃう。
ただでさえ自分達の選んだ道に疑問を感じてた時に、母をとるか男をとるか究極の選択を迫られ、苦悩する奈々ちゃんを土壇場で救ったのは、いったい誰か?
そう、その役は菅野さんしかいません。医者として確かな腕と良識を持つ菅野さんがお母さんを引き受けてくれたお陰で、奈々ちゃんはARATAくんとの愛を貫く事を、あらためて決意するのでした。
あ、先週のラストで菅野さん倒れましたけど、ただの過労でした(笑)。ARATAくんと奈々ちゃんが大学病院を去って行った途端、張り詰めてた糸が切れたんですね。
糸が切れたら本来の自分=医者としての誇りを取り戻し、乳首を改心させ、二人を助けてあげる気になったという流れです。この時、菅野さんが奈々ちゃんに言いました。
「あなたは、私に勝ったのよ。負けた者の痛みや哀しみの上に立つ勝者は、孤独なの。その覚悟を決めなさい」
↑うろ憶えですがm(__)m、この台詞には感動しました。真理だと思うし、彼女にしか言えない、二人への激励の言葉ですよね。世間を捨てちゃった二人にとって、今や菅野さんだけが、世界でたった一人の理解者なんです。
母を菅野さんに託し、日本を脱出した二人は、どこの国か分からないけど戦場の医者として、二人で生きてゆくのでした。
…とまぁ、こんなコッテコテのメロドラマも、私は決して嫌いではありません。でも、私が期待した内容とは全く違ってたもんだから(笑)、のめり込む事は最後まで出来なかったです。
私がずっと引っ掛かってたのは、しつこいようですが、悪いのは全て男、愚かなのも全て男で、女はいつも男に振り回され傷つけられられる被害者なんだっていう、創り手の偏見です。
これは女性視聴者に媚を売る目的というよりは、脚本家・大石静さんの男性観、人間観なのでしょう、きっと。世の男に対して、相当な恨みがあるんじゃないでしょうか? ていうか、完全にバカにしてますねw
それは乳首の扱い方に顕著に表れてますけど、ARATAくんがこれ程つまらない男を演じたのも空前絶後でしょう。
最終回で一番失笑を買ったのは、なんと名優・佐野史郎さんですよ。菅野さんの職場のボスなんだけど、彼女が倒れて眠ってる病室に深夜こっそり入って来て、そっと手に触れるという場面が、いかにも何か危険な策略を始めたかのように撮られてて…
それが後の場面で満面の笑みで病室にやって来て「いやぁー、離婚が正式に決まったんだって? 僕もなんだよ、結婚しないか?」ってw あれがネタ振りで、これがオチの、ギャグだったワケですが、まぁ唐突だし中途半端だしで全然笑えないw
あの佐野史郎さんでさえこの始末で、まぁ男に限らず、全てのキャストが魅力を発揮させてもらえなかった、これはなかなか稀有なドラマかも知れませんw
でも、本当につまらなければ、最終回まで観てなかった筈です。何が私の興味を引き続けたのか、じっくり分析したいところなんですが、面倒臭いからやめときますw
PS. 過去記事へのコメントにはゆっくりレスさせて頂きますので、気長にお待ち下さいませ。
その一方で、大作映画並みの巨額を投じた『南極大陸』や『坂の上の雲』は期待外れな数字に終わったらしく、まるで破格の超大作『アバター』が(大ヒットはしたけど)アカデミー賞を低予算の『ハートロッカー』に持って行かれたみたいな、まさに大穴でしたね。
確かにめっぽう面白いドラマではありましたが、こんな社会現象になるまで大衆の興味を引き付けた要因は、面白さ以外にも何かあるんでしょうね、きっと。
『ミタ』も『ベム』も人間の本質を問う、相当に奥深いテーマを、荒唐無稽な娯楽要素で包んで見せてる所が共通してますから、みんなやっぱり、人間っていったい何なんだ?って、人間は本当に大丈夫なのか?って、不安になってるんじゃないかと思います。
でも『それでも、生きてゆく』みたいに真正面から問題提起されると死にたくなっちゃうもんだからw、あくまでも他人事として眺めていたい。だからモンスター家政婦や妖怪人間でなければ、万人受けはしないのでしょう。
そんなに心配しなくたって、人間はもう、とっくに破滅なんですけどね(笑)。皆さん「そんな事はない。人間にはまだ、希望の光が灯ってるんだ!」って、思いたいんでしょうけど、申し訳ありません。もう手遅れです(笑)。
さて今回は、ちっとも社会現象にならなかった『蜜の味』最終回ですw 同じように寝食を削って懸命に創ってるドラマなのに、大衆は厳しいなぁw
結局、乳首(溝端淳平)は菅野美穂さんを刺しませんでした(笑)。それどころか、医者としてどう生きるべきか菅野さんに諭されて、あっさりと改心w こんな尻ショボの中途半端な野郎に、乳首を名乗る資格はありません。
周囲の妨害により、かえって禁断の愛に火が点いた榮倉奈々ちゃんは、愛する両親とも決別して、ARATAくんと駈け落ちしちゃいます。
ところが改心前の乳首によって、大学病院内での近親相姦スキャンダルは全国的に知れ渡っており、どこの病院にも就職出来なくなった二人は、みるみる昭和枯れすすき状態になって行くのでした。
さらに奈々ちゃんのお母さんが重病で倒れ、奈々ちゃんも医者ですから自分が助けてあげたいんだけど、お父さんに「お前は親を捨てたんだ。ARATAと別れない限り、お母さんは診させない」と断固拒否されちゃう。
ただでさえ自分達の選んだ道に疑問を感じてた時に、母をとるか男をとるか究極の選択を迫られ、苦悩する奈々ちゃんを土壇場で救ったのは、いったい誰か?
そう、その役は菅野さんしかいません。医者として確かな腕と良識を持つ菅野さんがお母さんを引き受けてくれたお陰で、奈々ちゃんはARATAくんとの愛を貫く事を、あらためて決意するのでした。
あ、先週のラストで菅野さん倒れましたけど、ただの過労でした(笑)。ARATAくんと奈々ちゃんが大学病院を去って行った途端、張り詰めてた糸が切れたんですね。
糸が切れたら本来の自分=医者としての誇りを取り戻し、乳首を改心させ、二人を助けてあげる気になったという流れです。この時、菅野さんが奈々ちゃんに言いました。
「あなたは、私に勝ったのよ。負けた者の痛みや哀しみの上に立つ勝者は、孤独なの。その覚悟を決めなさい」
↑うろ憶えですがm(__)m、この台詞には感動しました。真理だと思うし、彼女にしか言えない、二人への激励の言葉ですよね。世間を捨てちゃった二人にとって、今や菅野さんだけが、世界でたった一人の理解者なんです。
母を菅野さんに託し、日本を脱出した二人は、どこの国か分からないけど戦場の医者として、二人で生きてゆくのでした。
…とまぁ、こんなコッテコテのメロドラマも、私は決して嫌いではありません。でも、私が期待した内容とは全く違ってたもんだから(笑)、のめり込む事は最後まで出来なかったです。
私がずっと引っ掛かってたのは、しつこいようですが、悪いのは全て男、愚かなのも全て男で、女はいつも男に振り回され傷つけられられる被害者なんだっていう、創り手の偏見です。
これは女性視聴者に媚を売る目的というよりは、脚本家・大石静さんの男性観、人間観なのでしょう、きっと。世の男に対して、相当な恨みがあるんじゃないでしょうか? ていうか、完全にバカにしてますねw
それは乳首の扱い方に顕著に表れてますけど、ARATAくんがこれ程つまらない男を演じたのも空前絶後でしょう。
最終回で一番失笑を買ったのは、なんと名優・佐野史郎さんですよ。菅野さんの職場のボスなんだけど、彼女が倒れて眠ってる病室に深夜こっそり入って来て、そっと手に触れるという場面が、いかにも何か危険な策略を始めたかのように撮られてて…
それが後の場面で満面の笑みで病室にやって来て「いやぁー、離婚が正式に決まったんだって? 僕もなんだよ、結婚しないか?」ってw あれがネタ振りで、これがオチの、ギャグだったワケですが、まぁ唐突だし中途半端だしで全然笑えないw
あの佐野史郎さんでさえこの始末で、まぁ男に限らず、全てのキャストが魅力を発揮させてもらえなかった、これはなかなか稀有なドラマかも知れませんw
でも、本当につまらなければ、最終回まで観てなかった筈です。何が私の興味を引き続けたのか、じっくり分析したいところなんですが、面倒臭いからやめときますw
PS. 過去記事へのコメントにはゆっくりレスさせて頂きますので、気長にお待ち下さいませ。