東宝の特撮映画も全盛期には、『ゴジラ』シリーズ以外の怪獣物を色々と創ってたみたいで、これもその中の1本、1970年の作品です。CSで観ました。
登場する怪獣はゲゾラ(イカ)、ガニメ(カニ)、カメーバ(カメ)という判り易いネーミングの3体で、モデルは海の生物ばっかりですね。
それには理由がありまして、宇宙で行方不明になってた無人探査ロケットが南国の島近くに墜落し、それに潜んでた宇宙生物がイカ、カニ、カメに寄生したという設定なんです。
宇宙生物の目的は、地球征服。つまり怪獣映画と宇宙人侵略SFとを合体させたような作品なんですね。これ、なかなか面白かったですよ!
舞台が南海の孤島だけに、市街地の破壊や軍隊との攻防戦など、良くも悪くも怪獣物でお決まりの描写が無いんです。兵器も無ければウルトラマンも登場しない。
怪獣と戦うのは、たまたま取材に来てた日本人ジャーナリスト4名と、なぜか日本語が喋れる原住民達wのみ。(戦時中に日本軍に占領された名残だという説明はありました)
かつて日本軍が残して行った武器と、ガソリン、後は勇気と知恵と団結力で、彼らは怪獣&宇宙生物と戦うワケです。『ゴジラ』よりも『ジュラシックパーク』に近い感じですね。
つまり、怪獣がそれほど強くないw 大きさも恐竜レベルですから、我々でも戦えそうな相手である所がミソ。近代兵器や神の力に頼らない怪獣物って、意外と少ないんじゃないでしょうか?
怪獣はどれも着ぐるみなんだけど、造形や動きにヌイグルミ感が無く、生物感に溢れてました。現在なら全部CGで片付けちゃう所を、これも創り手の知恵と情熱、汗と涙の結晶ですからね!
そう、CG時代に入る以前の特撮映画には、画面に映るもの全てにそれが込められてる。血が通ってると言いましょうか、温かみを感じるんですよね。
怪獣に破壊される民家のミニチュア一つ一つにも、凄い労力がかかってる。そういう事をいちいち意識して観なくても、胸にはちゃんと残るんですよね、手作りの温もりが。
CGにはCGならではの苦労があるんでしょうけど、残念ながらダイレクトには伝わって来ません。どんだけチャチくても、着ぐるみや人形アニメの怪獣、ミニチュアのセットや乗り物の方が、観てて心に響きます。
だから、CSで古い特撮映画をやってたら、つい観ちゃいますね。少し前には『宇宙大戦争』っていう東宝映画を(途中からだけど)観ました。製作はなんと1959年! アポロの月面着陸よりも前に、宇宙空間や月面における侵略宇宙人vs地球人の戦いが描かれてる。
あと、若き日の宇津井健さん(もっこりタイツ)が、たった一人で、しかもなぜか笑顔でw、何百人もの悪党どもを殴り倒していく、マトリックスも真っ青な『スーパージャイアンツ』の劇場版なんてのも観ました。
スピード感ゼロな立ち回り(しかも笑顔)が延々30分以上(体感時間)も続くクライマックスや、説教臭い上から目線のヒーロー像(昔のヒーローは皆そうだったんですね)には辟易しますけどw、味があって楽しかったです。
まぁ、そこまで行っちゃうと単なる懐古趣味になるかも知れないけど、洋邦問わず'60〜'80年代の特撮映画、SF映画は、いつ観ても楽しいもんです。
いやぁ、映画って本当に、チョメチョメですね!(笑顔で戦うタイツ姿の宇津井さん、不気味ですw)
登場する怪獣はゲゾラ(イカ)、ガニメ(カニ)、カメーバ(カメ)という判り易いネーミングの3体で、モデルは海の生物ばっかりですね。
それには理由がありまして、宇宙で行方不明になってた無人探査ロケットが南国の島近くに墜落し、それに潜んでた宇宙生物がイカ、カニ、カメに寄生したという設定なんです。
宇宙生物の目的は、地球征服。つまり怪獣映画と宇宙人侵略SFとを合体させたような作品なんですね。これ、なかなか面白かったですよ!
舞台が南海の孤島だけに、市街地の破壊や軍隊との攻防戦など、良くも悪くも怪獣物でお決まりの描写が無いんです。兵器も無ければウルトラマンも登場しない。
怪獣と戦うのは、たまたま取材に来てた日本人ジャーナリスト4名と、なぜか日本語が喋れる原住民達wのみ。(戦時中に日本軍に占領された名残だという説明はありました)
かつて日本軍が残して行った武器と、ガソリン、後は勇気と知恵と団結力で、彼らは怪獣&宇宙生物と戦うワケです。『ゴジラ』よりも『ジュラシックパーク』に近い感じですね。
つまり、怪獣がそれほど強くないw 大きさも恐竜レベルですから、我々でも戦えそうな相手である所がミソ。近代兵器や神の力に頼らない怪獣物って、意外と少ないんじゃないでしょうか?
怪獣はどれも着ぐるみなんだけど、造形や動きにヌイグルミ感が無く、生物感に溢れてました。現在なら全部CGで片付けちゃう所を、これも創り手の知恵と情熱、汗と涙の結晶ですからね!
そう、CG時代に入る以前の特撮映画には、画面に映るもの全てにそれが込められてる。血が通ってると言いましょうか、温かみを感じるんですよね。
怪獣に破壊される民家のミニチュア一つ一つにも、凄い労力がかかってる。そういう事をいちいち意識して観なくても、胸にはちゃんと残るんですよね、手作りの温もりが。
CGにはCGならではの苦労があるんでしょうけど、残念ながらダイレクトには伝わって来ません。どんだけチャチくても、着ぐるみや人形アニメの怪獣、ミニチュアのセットや乗り物の方が、観てて心に響きます。
だから、CSで古い特撮映画をやってたら、つい観ちゃいますね。少し前には『宇宙大戦争』っていう東宝映画を(途中からだけど)観ました。製作はなんと1959年! アポロの月面着陸よりも前に、宇宙空間や月面における侵略宇宙人vs地球人の戦いが描かれてる。
あと、若き日の宇津井健さん(もっこりタイツ)が、たった一人で、しかもなぜか笑顔でw、何百人もの悪党どもを殴り倒していく、マトリックスも真っ青な『スーパージャイアンツ』の劇場版なんてのも観ました。
スピード感ゼロな立ち回り(しかも笑顔)が延々30分以上(体感時間)も続くクライマックスや、説教臭い上から目線のヒーロー像(昔のヒーローは皆そうだったんですね)には辟易しますけどw、味があって楽しかったです。
まぁ、そこまで行っちゃうと単なる懐古趣味になるかも知れないけど、洋邦問わず'60〜'80年代の特撮映画、SF映画は、いつ観ても楽しいもんです。
いやぁ、映画って本当に、チョメチョメですね!(笑顔で戦うタイツ姿の宇津井さん、不気味ですw)