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『インクレディブル・ハルク』

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『アベンジャーズ』予習のトリは、超人ハルクです。昔、TVドラマ版が日本でも放送されてましたから、実は一番馴染みのあるキャラクターなんですよね。と言っても私は観たこと無かったですが…

第二次世界大戦中にキャプテン・アメリカを生み出した「スーパー・ソルジャー計画」を密かに再開する米軍。その研究に参加してた科学者ブルース・バナーは、自ら実験台になって失敗し、怒りで心搏数が上がると怪物ハルクに変身するようになっちゃう。

バナーの血液を採取すれば、怪物兵士を量産出来るってんで、米軍の過激派がバナーを狙う。そして何だかんだあって、追跡隊の隊長がハルクを凌ぐ怪物と化して街を破壊、恋人や市民を守る為にハルクが立ち上がる。

映画化は二度目とあって(一度目のは無かった事にされてますw)、ハルク誕生のいきさつはオープニング・タイトルの中で手際良く説明され、本編はバナーの逃亡劇からバトルへとトントン拍子に進みます。

お陰で退屈しないし、『アベンジャーズ』の長い予告編みたいな印象も、本作に限っては薄いです。だから面白かったんだけど、好きかどうかと聞かれたら、うーん、微妙…

主人公は怪物になりたくてなってるワケじゃなく、出来れば普通のオッサンに戻りたいと願ってる。当然、闘いたくないのに闘う羽目になっちゃう、これは悲劇なんです。(心搏数が上がるとヤバイから、チョメチョメも出来ない!←ほんとにそんな場面がありましたw)

だからヒーロー物って言うよりは『フランケンシュタイン』とか狼男、蝿男みたいなモンスター物に近いですよね。カタルシスは無いんです。

私はやっばり、格好良いヒーローが悪党どもを殴ったり蹴ったり皆殺しにしたりする映画が好きですから、悲愴感は無い方がいいです。出来ればチョメチョメもしたいです。

それと本作の場合、クライマックスは怪物(CG)vs 怪物(CG)になっちゃいますから、感情移入はしづらいですねぇ…

ましてや今回、立て続けにCGを駆使したヒーロー・バトル映画ばっかり4本も観て、さすがにゲップが出そうです。続けて観るもんじゃないですねw

とは言え、主演がエドワード・ノートン、ヒロインにリウ゛・タイラー、敵役にティム・ロスと、キャストは相変わらず豪華ですから、観る価値は充分にあるかと思います。

キャストと言えば、エドワード・ノートンは製作側とゴタゴタがあって『アベンジャーズ』を降りちゃった模様です。『アベンジャーズ』の為に創られた本作なのに、何をやっちゃってるのやらw(代役はマーク・ラファロ)

ともあれ、これにて予習は完了です。総括しますと、『アイアンマン』以外の3作はやっぱ、単体では物足りないなぁと。いや、どれも良く出来てて、普通に面白かったんだけど…

そう、アメコミ映画って普通こんなもんなワケで、『アイアンマン』が普通じゃなかっただけの話。それと『スーパーマン2』『スパイダーマン2』そして毛色は違うけど『キック・アス』が、アメコミ映画としては飛び抜けて面白かったですね。後はだいたい似たような印象です。

ちなみに公開中のバットマンとスパイダーマンそれぞれの新作には、あんまり興味が沸きません。どっちも、いくらなんでも私は飽きました(レンタルで観ますけど)。

『アベンジャーズ』はまず『アイアンマン』番外編として楽しみだし、4作の豪華キャストが一堂に介するオールスター映画としても非常に期待出来ます。

ハリウッド映画じゃ久々のビッグなお祭りですから、存分に楽しみたいと思います!

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