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ヘロデ王の悲喜劇

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『サロメ』観劇から丸1週間が経ちました。早いですねぇ!

旅が終わってからしばらくは、仲間と過ごした楽しい時間の余韻ばかりが強かったんですけど、ここに来て、意外と『サロメ』の世界も胸に深く残ってる事に、自分で驚いてます。

レビューを書いてて気づいたのですが、この物語はけっこう私好みじゃないかとw プロットはシンプルに、その分キャラクターを多面的に描いて、掛け合いの妙で楽しませる。そんな作品が私は好きなんです。

そして、決して立派とは言えない人物達の悲哀。これもかなり大好き。『サロメ』って、実はすごく面白い話なんだなぁと、観終わって1週間経ってから気づきましたw

自己投影出来る人物が護衛隊長しかいないって書きましたけど、よく考えれば、サロメやヘロデ王にも、ヘロディア王妃にだって、共感出来る部分はいっぱいあるんですよね。

サロメは純真無垢だけど、淫らな母親の血を確実に受け継いでます。それが皮肉な事に、自分と同じ純潔の身であるヨカナーンに惹かれた事で、覚醒しちゃう。

これは遺伝性の病気みたいなもんで、義父であるヘロデ王は、それがいつ発症するかとビクビクしてたんじゃないでしょうか?←私の独自解釈ですが…

オカルト映画の『エクソシスト』が、少女の反抗期や性の目覚めを「悪魔が憑いた」と解釈する、宗教的な発想から生まれた物語であると書いた事がありますが、『サロメ』も同じかも知れません。そもそも聖書がそんな内容だったりするんでしょうか?

私の解釈だと、ヘロデ王も自分のだらしなさを自覚してて、妻の淫らさにも辟易してる。「人間は破滅ですw」そして「なんて世の中だ!」な世界の中で唯一、純真無垢なサロメの存在だけが、心のオアシスになってたんじゃないでしょうか?

これを王妃ヘロディアの視点から見れば、彼女自身も恐らく親から受け継いだ、その淫らな血を夫から蔑まれ、内心は深く傷ついてる。

純真無垢なサロメに、すっかり汚れたヘロディアは絶対に勝てない。自分の娘に嫉妬させられるという、これもまた実に切ない話です。

だから彼女だけは、サロメの覚醒に大喜びするんですよね。母親としてじゃなくて、女として。

で、エロトピアの孤独な王様・ヘロデですよ。サロメを見つめる事で、必死に心の平穏を保って来た哀れなオッサンなのだと解釈すれば、我々は彼にこそ自己投影すべきかも知れません。

我々が、心が弱った時に見上げる月として多部ちゃんを愛するように、ヘロデのオッサンもサロメを心の支えにして生きて来た。

そう解釈して、ヘロデの視点からこの舞台を観れば、けっこう切なくて泣けるし、時には笑える悲喜劇かも知れません。

面白くもない宴会にうつつを抜かし、酔っ払ってる間に、愛する義娘が変態乳首男に首ったけになっちゃった。乳首ったけとでも申しましょうかw

そうとも知らず、だけど胸騒ぎがして、サロメの無垢なダンスを見て心を落ち着かそうと思ったのが運の尽き。それがパンドラの匣を開ける引き金になっちゃう。

ずっとずっと恐れて来た、サロメの覚醒を目の当たりにした時、彼の味わった絶望たるや…

そう考えると、『サロメ』は『農業少女』とかなり似た構造の物語かも知れません。百子の心があらぬ世界に行っちゃった時の、あの衝撃と切なさ。

その数倍の衝撃と切なさを味わったとすれば、サロメを殺すという究極の選択をするしかなかったヘロデの哀しさが、決して理解出来なくは無いかも知れません。

それとですねぇ、あの古典戯曲ならではの(?)くど過ぎる台詞回しも、妙にツボにハマるんですよねw 特に、ヘロデ王の台詞が。

以下の台詞(台本のまんまです)を、ご自分が多部ちゃんに向かって言ってる姿を想像しながら、声に出して読んでみて下さい。かなり笑えますよw

「違う、違う、お前はそんなものが欲しいのではない。お前は、ただ、わしを困らせようとして、そう言っておるだけなのであろう、わしが一晩中、お前を見つめておったから。いや! そう、その通りだ。わしは一晩中、お前を見つめておった。お前の美しさは、わしの心を掻き乱した。お前の美しさは、この心を激しく掻き乱し、そして、わしはお前をあまりに見つめすぎたのだ。だが、もう止そう。物であろうと、人であろうと、見つめるというのは、してはならぬことなのだ。見つめていいのは、鏡だけだ。鏡はただ、上っ面の仮面しか見せぬものだからな。…おお! おお! 酒だ! わしは喉が渇いた。…サロメ、サロメ、仲直りをしようではないか。とにかく、わかるであろう、…その、何を言おうとしてた? ん、何だった? ああ! 思い出した!…サロメ! いや、もっとわしの近くに寄れ。わしはお前が、ちゃんと話を聴いてなかったのではないかと心配なのだ。…サロメ、お前はわしの…(以下、延々と続く)」

ヘロデくん、おもろい!w

『リーガル・ハイ』#07#08

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さて、そろそろ通常モードに戻りましょうw 『リーガル・ハイ』が3話分も貯まっている!

正直なところ、第7話の内容はあまり憶えてませんm(__)m 地方ロケで『犬神家の一族』のパロディーを交えながら、遺産相続争いに巻き込まれる堺さん&ガッキー。

『デカワンコ』並みにハチャメチャするのかと思いきや、予告編ほどは遊んでなかったですよねw 金田一パロディーも、あくまで『リーガル・ハイ』の世界観からはみ出さない程度に収まってて、物足りないようなホッとしたようなw

ゲストの木南晴夏って子は、『GM』でもソフトボール部のキャブテン役でゲスト出演してましたよね? けっこう売れてる子なのでしょうか?

第8話には堺さんの父親として中村敦夫さんが登場。ケータイの着信音が木枯紋次郎でしたねw 前回の犬神家といい、けっこう昭和ネタが多いw

この父親も敏腕検事で、情には一切流されず、息子に対しても常に理屈攻めして育てたもんだから、堺さんはあんなになっちゃった。

ちょっと『巨人の星』とか、『インディアナ・ジョーンズ』のハリソン・フォードとショーン・コネリーの関係なんかを連想しましたが、父と息子の確執→対決→和解ってのは、けっこう普遍的なネタとも言えます。

ただし、最後まで父子が歩み寄ること無く、大嫌いなんだけど憎しみまでは行かない距離感を保ったまま終わっちゃうのが、『リーガル・ハイ』らしいリアリズムだと思いました。

それだけに、堺さんに執事の如く仕える里見浩太朗さんが実は…ってな設定をどう受け止めるか、ファンとしては意見が岐れる所かも知れません。

私個人の意見としては、そんな救いは必要無かったんじゃないかと思ってます。

この第8話が素晴らしいと思うのは、弁護士としての堺さんが今回扱う案件が、この父子の問題と絶妙にリンクしてる点です。

毎回そうだろうと言われればその通りなんだけど、今回は「ステージ・ママに酷使されて心を失いかけてる天才子役」が依頼人って事で、現在の子役ブームを痛烈に皮肉ってる側面もあるんですよね!

普遍的なストーリーでありながら、「今」の問題をオブラートに包むこと無く描き出し、真正面から斬り込んで見せる。このトンガリ方が素晴らしい!

アイドル・グループの盗作問題とか、大物政治家vs検察庁とか、タイムリーな問題を単純に批判するだけじゃなくて、視点を変えれば我々一般市民にも罪はあるって、自省を促す事も忘れない。

女子供に媚を売って数字を稼ぐ事しか頭に無い…ようにしか見えないドラマや映画ばかりがはびこる昨今、このドラマだけはまるで、'70年代の作品みたいにアグレッシブなんですよね。

画像は最近発売された『リーガル・ハイ』の公式ガイドブックですが、堺雅人さんもインタビューで「この番組はとにかく攻めの姿勢」って仰ってます。

あと、堺さんと脚本の古沢良太さんの対談コーナーもあり、「ひよっこの黛(ガッキー)を古美門(堺さん)が成長させる話だとは思ってない」っていう、古沢さんの言葉が印象的でした。

つまり堺さんが言う事も正しいけど、ガッキーが言う事も正しい。立派な大人どうしである二人が、それぞれの視点から意見を闘わせてるだけで、答えは決して一つじゃない。

創り手のそんな姿勢が徹底されてるから、このドラマに単純なハッピーエンドはあり得ないワケですね。その結果、我々はリアルなドラマだと感じるんだけど、別に意識してリアルにしようとしてるワケでもない。

古沢さんは『鈴木先生』『外事警察』のほか、映画『キサラギ』や『三丁目の夕日』も手掛けておられる! それぞれ、全く違うタイプの作品ですよね。やっぱ、凄い人は凄いんです。

残り2話?(第9話は放映済み)が本当に楽しみです。

『東京危機一髪』

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ようやく観ました。これは何なんでしょう?w 一体いつ、どんな形で放映されたんでしょうか?

まだ10代半ばの多部ちゃんが、現在では考えられないような、チープでユルユルな短篇ドラマに主演している!

テイストとしては『トイレのキャンパチ先生』を更にシュールにしたようなユルユルさで、昭和の自主映画みたいな雰囲気もあります。こんな感じの自主映画、昔いっぱい観たなぁw

一応ストーリーを書きますと、間違って?地球防衛軍みたいな組織に就職しちゃった桜子隊員(多部ちゃん)が、やる気なく仕事する中でたまたま宇宙怪獣から人類を救ってしまい、何となくやり甲斐を見いだしてゆく。

タベリストとしては、多部ちゃんのピンクの隊員スーツ姿に萌えるべきでしょうか? なんか場末のコスプレ・パブみたいではありますがw、やっぱ抜群に可愛いのは確かです。

それと、顔芸と言っても良い位、自由自在に変化する表情ですよね。それを眺めてるだけで充分に楽しめます。この辺りの演技が『山田太郎ものがたり』に繋がって行ったんでしょうか?

そして最後の最後に見せる、凛としたカメラ目線の表情(画像)。これには鳥肌が立つくらい痺れました。それまでの冴えない表情とのギャップが見事で、これぞ多部未華子の真骨頂!

普通なら、これだけの表現力を持った女優が、ここまでユルユルのドラマに出る事は無いだろうと思います。そういう意味じゃ、これは貴重な映像ですよw

私は決して、こんなユルユルの作品も嫌いじゃないけれど、もし当時、普通のグラビア・アイドルが主演で放映されてたら、即刻チャンネルを替えちゃっただろうと思います。

でも、これなら観ちゃいますね、最後まで! なんだこの子は?って、目が離せなくなったんじゃないでしょうか。

こんな内容でもw、多部ちゃんがやると面白い。それは今の多部ちゃんがスターだからじゃなくて、当時放映された時点で、無名の若手に過ぎない多部ちゃんが、一人で番組を支えてる。さりげなく凄い事です。

しかし多部ちゃんも、いろんな仕事をしてたんだなぁ… こんな多部ちゃんはもう、二度と観られないでしょう。貴重です。これはホントに貴重。

PS. 診察の結果、別の病院で内視鏡手術を受ける事になりました。具体的な事は来週、紹介状を持って次の病院に行ってから決まります。

これまで受けた超音波治療は、完全に無駄だった事になります。残念だけど、仕方がない。いいんです。大事なものは、そんなとこに無い。

…いやいや、すんごい大事なことですけどw 仕方がない、あるんだから仕方がない。

もういっちょ!

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『東京危機一髪』はご覧になってない方も多いみたいなので、画像をもう一発。

この顔を見ると、まだあどけないですよね。ほんと、ホッペや口唇をツンツンしたくなります。

多部ちゃんの顔は、『つばさ』を境に変わりましたよね? 少女から女の顔になったと同時に、女優の顔にもなった。意識の変化が如実に反映されてる感じです。

私は『つばさ』より後に発症したクチですが、それ以前のやや中性的な顔立ちも、たまらなく好きです。まぁ、タベリストは皆さんそうでしょうけど。

もっと以前の、忍者幼稚園時代の顔にも萌えますw そして、わしはお前をあまりに見つめすぎたのだ。わしは一晩中、お前を見つめておった。…その、何を言おうとしてた? ん、何だった?

そうそう、今朝の『王様のブランチ』も観ましたよ。しのぶ先生ももうすぐ観られますね!

刑事、教師、探偵の役は、人気俳優としての太鼓判ですからね。しかも連続主演ですから、もはや「解る人には解る」って存在ではなく、完全にメジャー女優です。

だけどそれに甘んじるどころか、未知の領域に挑戦し続け、ひたすら目の前の仕事に打ち込む一貫したその姿に、我々は痺れ、憧れ、リスペクトし続けるワケで… 人気の有無は全く関係ない。

そんな感覚で多部ちゃんを見つめる人が、これからどれくらい増えて行くのか? ちょっと興味深いです。

一般的にはどうだか未知数ですけど、映像、演劇、もしかして音楽のジャンルでも、業界内に多部リスペクター(あるいは多部萌えオジサンw)がますます増殖してる事は確かでしょう。

さあ、おいで、褒美をやろう。ああ! わしは気前が良いのだ。わしはそういう男だぞ。お前の欲しているものは、何でもやる。さあ、申してみよ、何が欲しい?

「かわたべの乳首」

ならぬ、ならぬ。

…あほかw

ならぬ、ならぬ!

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そんなものを欲しがるでない。お前はなぜ、よりによってそんなものを欲しがるのだ? 乳首だぞ? このわしの、乳首だぞ?

男のわしに乳首は必要無いとお前は思っているやも知れぬが、それはとんでもない誤解だ。授乳以外にも、乳首には使い道があるのだからな。乳首には、他にも重要な使い道があるのだ。

例えばだと? 例えば、それはお前、先週、新宿で… いや、知らぬ、知らぬ。わしは新宿などという場所へは行っておらぬ。行ったかも知れないが、憶えておらぬのだ。

違う、違う、そんな事はどうでもよいのだ。わしは新宿の話などしていない。わしは最近、ボクサー・ブリーフ党だ。長らくトランクスだったが、隙間無く密着する方がわしの性に合っている事に気づいたのだ。それに… 何を言おうとしてた? ん、何だった?

そうだ、お前は乳首など欲してはおらぬ。お前は、わしを困らせようとしているだけだ。わしは、お前に何でもやると誓った。しかし、乳首はいかん。乳首だけはいかんのだ。

そうだ、マジンガーZのフィギュアをやろう。超合金だぞ? 『太陽にほえろ!』のDVDはどうだ? あのドラマから刑事魂を教わったと言っておっただろう。着信音だって『太陽にほえろ!』のテーマだったではないか。

「わたしは、かわたべの乳首が欲しいの」

ならぬ、ならぬ、それは出来ぬ。良いか、サロメ、冷静にならんとな、ん? 冷静になるべきだぞ、違うか? お前は何もわかっていない。わしは乳首を二つしか持っておらぬ。たった二つの乳首で何が出来る? 何の悦びがあるというのだ? 何もない。駄目だ、駄目だ、そんなものを欲しがってはならん。

「かわたべの乳首を」

わかっておらんな、お前は。確かにわしは、お前を見つめすぎた。この一年半、わしはお前ばかりを見つめておった。お前の美しさは、わしの心を掻き乱した。お前の強い眼差しに、わしは心を奪われた。そして、わしはお前をあまりに見つめすぎたのだ。

おお! おお! 酒だ! わしは喉が乾いた。わしは今、ボクサー・ブリーフを穿いておる。お前も工藤ジュンを名乗っている時は、ブリーフを穿いておったのだろう? あっ、こら、蹴るな、蹴るでない。お前は、自分の蹴りの破壊力がわかっていない。むやみに人を蹴るもんじゃない。

あ、こら、痛い、痛い、わっはっは! もうちょっと下だ。そう、そこ、そこを踏んでくれ。優しく、時に強くだ。そう、いいぞ、そのまま、うひひひ…

どうだ、気持ち悪いか? お前は、こんな気持ち悪い人間の乳首を手にして嬉しいのか? 気持ち悪い人間の乳首は、たったの二つとは言え気持ち悪いであろう? どうだ?

「かわたべの乳首をちょうだい」

お前はわしの話をまるで聴いておらんのか? わしだって恥ずかしいのだぞ? まあ落ち着け、落ち着くのだ。わしか、わしは至って冷静だぞ。まったく冷静そのものだ。

いいか、よく聴け。お前は気がついておらぬかも知れんが、お前の身の周りは変態だらけだ。お前が誰と一緒にいようとお前だけを見つめ、お前が立ち寄った場所を後から訪れては、何枚も写真を撮る。お前は、まさか、その変態どもから声を掛けられて、返事などしてはおらぬだろうな? はーい、なんて。まさか、はーい、なんて。

ならぬ、ならぬ、わしが声を掛けても、お前は返事をせなんだ。それで良いのだ。返事などしてはならぬ。変態どもは、無視するに限る。だが、この次にわしが声を掛けた時には、何か言っても良いぞ。わしが許そうではないか。ん? わしに言ってみよ。

いや、言うな。何も言うでない。わしは、この先お前がどんな道へ進もうが、お前だけを見つめ続ける。お前が今日、一世一代の大仕事を無事に終え、そのあと、共に舞台に立ったあの乳首丸出し男と、ただならぬ仲になったとしてもだ。否、すでに、あの音響事故をきっかけに、誰にも立ち入る事の出来ない絆を、奴と築いたのだとしてもだ!

なに? 馬鹿を言うな、泣いてなどおらぬ。眼から乳液が零れただけだ。器用であろう? わしは気前が良いのだ。わしは、そういう男なのだ。お前が、鹿男やモミアゲ怪人と接吻をした時も、わしは至って冷静だったぞ。

サロメ、サロメ… ああ、わかっておる。お前も、いつかは誰かと一緒になる。それでも、わしはお前だけを見つめ続けるであろう。お前の座った場所に腰掛け、変態仲間と並んで写真を撮るであろう。お前と眼が合っただけで舞い上がり、声を掛けても返事は無い。お前とわしは、ずっとそんな関係だ。

ああ、サロメ、サロメ… お前は、わしら変態の心が弱った時に見上げる、月なのだ。そして我々は、月並みな変態だ。わしらは、いつも、お前から、希望という名の褒美を貰っておる。これ以上、わしらがお前に望むものは、もう何もない。

だが、もはやお前は、望めば何でも手に入る。お前は、あくなき挑戦を続け、努力を重ね、今、その地位を築いたのだ。さあ、申してみよ。何が欲しい? ん? 何でも手に入るのだぞ? 何でもだ。わしに言ってみよ。そうすればもう、お前のものだ。

「かわたべの乳首をちょうだい」

…ありがとう(涙)…

『鈴木先生』#09

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さあ、今度こそ通常モードに戻りましょうw いつまでも現実逃避を続けてるワケにはいきません。

とは言え今回は、舞台演劇の魔力を思い知らされましたね。舞台の場合、物語の内容がどうこうよりも、観に行くこと自体がお祭りになるんですよね。

そのお祭りに、自分の憧れの俳優が一緒に参加してるみたいな感覚で、映像作品では決して味わえない一体感がある。だからどうしても、その余韻に浸っちゃうんですよね。

でも、日常を疎かにしては、祭りも楽しめなくなる。名残惜しいですが、きっぱりとケジメをつけましょう。もう、これで大丈夫。すっかり日常どおり。わしは至って正常であるぞ。

随分と間が空いちゃいましたが、前回、鈴木先生(長谷川博己)が恋人の麻美(臼田あさ美)を妊娠させてしまい、それが一部の生徒に、さらに足子先生(富田靖子)にまで知られちゃいました。

目撃者が、分別のある小川(土屋太鳳)と中村(未来穂香)だけなら大騒ぎにはならなかったのですが、無垢で純情で「鈴先・命」の丹沢(馬渕有咲)に見られたのが痛かった。

足子先生に焚き付けられた丹沢は、鈴木先生を学級裁判にかけると言いだします。鈴木先生が大好きで、勉強よりも人間としての在り方を重視する、彼の教育に心酔してた丹沢だけに、結婚してない相手を妊娠させちゃった不道徳な鈴木先生が、どうしても許せない。そこには嫉妬の感情もあるのでしょう。

そうとも知らず鈴木先生は、麻美にプロポーズして承諾を得ると、それを同僚教師達に報告し、「デキちゃった婚」である事は生徒達に伏せるよう指導を受けます。

なので中村からあの時の事を尋ねられても、「あの女性はただの知り合いで、たまたま気分が悪かっただけなんだ」と嘘をついてしまう。

でも、事実は足子先生から丹沢へ、丹沢からクラス全員へと伝わり、中村までをも激怒させちゃう結果に。事態は足子先生を中心に、どんどん悪い方向へと進んで行きます。

それを察知した教師達は、あっちの世界へ行っちゃったぐっさんの二の舞を防ぐ意味でも、足子先生を強制的に休養させるのですが、もはやあっちの世界に片足を突っ込んでた足子先生には、どうやら逆効果だった。

そう、もはや足子先生は正気じゃない。鈴木先生を破滅に追い込む事が、生き甲斐みたいになっちゃってる。くわばらくわばら。そこまで行ってしまうと、もう戻っては来れぬのだ。わしも危ないところだった。

しかし、わしはもう大丈夫だ。カエサルが、この世の主が、すべての主が、わしをたいそう気に入っておるのだからな。それにカエサルは、わしの敵であるカッパドギアの王を、ローマに呼びつけることを約束してくれたのだ。あやつめ、ローマで磔にされるかも知れぬ。

つまり、いいか、彼こそが主なのだ。それ、そなたにもわかったであろう、なぜこのわしに、愉快になる資格があるのか。事実、わしは愉快なのだ。愉快、愉快。わしには何の欠けるところもない。

ん? 何を言おうとしてた? ん、何だった? ああ! 思い出した! かくして鈴木先生は、いつも心強い味方になる中村まで敵に回し、あの小川にまで「今回は私を頼らないで下さい」と言われw、完全に四面楚歌の状態で、学級裁判にかけられる羽目になっちゃうのです。

先輩教師らは、そんな裁判など突っぱねればいいと助言しますが、鈴木先生は受けて立つと言います。どうしても受けるなら「絶対に自分の非を認めるな」との忠告も出ます。生徒の親にもデキちゃった婚は少なくないから、それを罪だと認めたらややこしい事になる、というワケです。さもありなん。

ところが鈴木先生は、それも聞き入れようとはしません。最初から答えを用意して臨む議論なんて、鈴木先生が目指す教育とは真逆のやり方だから。

「中学生達にまともな議論が出来るとでも思ってるんですか?」

と、そこまで核心を突かれても、鈴木先生はひるみません。生徒達を全面的に信じてるワケではないにせよ、何しろ次週は最終回ですw 混沌と波乱の中から、何かを見いだせるような予感が、鈴木先生にはあるのかも知れません。

実際、蓋を開けてみると、議長を務める丹沢はヒステリーになって泣き喚くわ、男子生徒達は「ただの痴話喧嘩じゃん」ってシラケてるわ、先生を裁こうとすること自体がとんでもない過ちだ!と主張する者もいるわで、生徒達の意志がてんでバラバラ。まさに「まともな議論が出来るワケがない」状況に。

ところが、被告席に座らされてる鈴木先生だけは、なぜか眼が輝いている。彼にはやはり、予感があるようです。この修羅場から「心の変革」が起こるという予感… それこそが、このクラスで彼がやろうとしてた「実験」の成果ではないのか?と…

それにしても、気になるのは足子先生です。この学級裁判をネット配信しようと企む女子生徒(例の百合)達に加担する彼女の足元には、ごっそりと抜け落ちた髪の毛、らしきものが…

もう彼女は完全に、ぐっさんのいる「あっちの世界」から戻れなくなってるのでしょうか? 危険です。

ん? わしか? わしは至って正常だぞ。まったく正常そのものだ。いいか、わしの言葉は、王の言葉なのだ。カッパドギアの王は嘘ばかりついておるが、あんなのは本物の王ではない。あれは卑劣だ。おまけに、あやつはわしへの負債を払おうとせぬ。あやつは…おお! 月を見ろ! 赤くなったぞ! ヘロデだぴょ〜ん!(つづく)

『リーガル・ハイ』#09

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ヘロデごっこにも飽きて来ましたのでw、今回こそ普通に書きます。

今回、私は『リーガル・ハイ』で初めて泣かされました。クライマックスにおける堺雅人さん渾身の長台詞(猛毒!)は、まるで上質の舞台演劇を観てるようで、まさに圧巻! ヘロデ王も真っ青!w

でも、その舞台っぽさに冷めちゃった視聴者も、中にはおられるかも知れません。初回から既に、劇団臭い堺さんの芝居が生理的にダメって事で、引いちゃった方もおられました。

その気持ちは解らなくもないです。これが他の役者さんだったら、私もそうなってた可能性が大いに有りかと。まさに堺さんの力量ありき、の番組だと思います。

今回は自然に囲まれた農村で、5年前に建てられた化学工場の公害に苦しむ村民達が、最強の弁護士を雇って大企業に立ち向かおうとする話。

どうやら昭和ネタが続くのは偶然じゃ無さそうで、今回は日本映画の金字塔『七人の侍』がモチーフにされてます。あの時代の心意気を思い出せ、日本人よ再び立ち上がれ!っていう、熱いメッセージを感じました。

そう、言い出しっぺのタネさん(左時枝)を除く他の村民達には、死にもの狂いで戦おうという熱気が感じられないどころか、まるでお祭りを楽しんでるみたいな雰囲気がある。

「彼らには、戦争とずわい蟹食べ放題バスツアーとの区別が全くついていない」

堺さんはそう言って相手にしないのですが、とある人物の仕掛けによって、重い腰を上げる事になります。その人物というのが、企業側の顧問弁護士である生瀬勝久さんの秘書・小池栄子さん。

堺さんが生瀬さんの事務所にいた時の同僚であり、堺さんにとって敵なのか味方なのかハッキリしない存在、つまり峰不二子をイメージした?謎のボインボイィ〜ンちゃんなのです。

実は問題の工場が建設されたのは、生瀬さんの下にいた頃の堺さんが和解調停を成立させたから。彼らにとって因縁の対決であり、小池さんは生瀬さんを裏切ってでも村民達を助けたいと言う。

堺さんはボインボイィ〜ンに眼が眩みながらも、これが生瀬さん側の策略である事は見抜いてる。見抜かれる事さえ生瀬さんは想定内だろうし、小池さんも本当に策略の為だけで動いてるのか判らない。この辺りの駆け引きがとてもスリリングで、見応えあります。

でも堺さんを本当にその気にさせたのは、病床のタネさんかも知れません。馴れ合いが大嫌いで、誰に何を言われようと我が道を行き、戦う時は徹底して戦い抜く闘志を持った人。

堺さんの毒舌に村民達は腹を立てるけど、タネさんだけは「クソ弁護士」とか言って応酬しつつも「確かにこの男しかいねぇだろな」って喜ぶんですよね。

「戦に勝つには、飛びっきり強力な武器を持たねば」

「いい武器は高いですよぉ」

本物の闘志を持った者どうし、心が通じ合った瞬間であろうと思われます。

でも、タネさん以外の村民達は、そこまで本気じゃない様子。せっかく堺さんがいつものスパイ作戦で和解交渉を決裂させたのに、企業側の丁寧な謝罪と、各自10万円分の商品券、総額2千万円の和解金を提示されて、いつの間にか戦意を喪失しちゃってる。

「これ位の和解金がわしらには分相応かも知れない」「私らは誠意を見せて欲しかっただけだからねぇ」「お金が全てじゃないし」なんて調子で、公害の被害が如何に深刻であるかも忘れちゃってる。

そんな村民達に対して堺さんが説いたのが、冒頭で触れた「渾身の長台詞」です。間違いなく善良な村民達を、事もあろうに「ダニ」呼ばわりする、クレーム覚悟の猛烈なる毒舌です。

これにはもう、ガツン!とやられましたね。前述の通り、我々日本人全員に対する痛烈なメッセージだと思います。その全てを以下に記しますので、皆さん、心して読んで下さい!

…と思ったけど、あまりに長過ぎてw、採録する気力が私にはありませんm(__)m そこに都合良く、ぐれぃと氏からタレコミがありました。なんと全文の採録に挑戦されたブロガーの方がおられたのです!

そんなワケで、無断で申し訳ないのですが、そのアドレスを紹介させて頂きますm(__)m 是非ともお読み下さい!→ http://mochigomekeiba.blog.fc2.com/blog-entry-56.html

…如何でしょうか? 私自身も典型的な日本人気質ですから、村民達の気持ちはよく解るし、だからこそ作者のメッセージは痛烈に、深く胸に響いて来ました。

古美門研介というキャラクターが生まれた理由、このドラマで描きたかった日本人の姿、視聴者に伝えたいメッセージが、まさにこれだったんだろうと思います。

それにしても本当に、ヘロデ王も真っ青な、恐ろしく長い独白です。観た感じ、ノー・カットの長回しで撮られてます(マルチ・カメラなので編集はされてますが)。

脚本・古沢良太さんから堺さんへの挑戦状が、回を追う毎にエスカレートしてますねw それを真っ向から受けて立つ堺雅人は、古美門研介そのものです。多部未華子との対決が待ち遠しい!w

堺さんにガツンとやられた村民達を、さらに奮い立たせたのは、タネさんの遺言です。公害による病気で、タネさんは亡くなったのです。

「死んだら、全員で遺影を持って傍聴席を埋め尽くせ。裁判長にアピールするだろうから」

みんなが農業を捨てても、一人で畑を守って来たのがタネさんでした。彼女は、最後の最後まで闘い抜いた。村民達は、立ち上がります。

そして堺さんにとっては、かつての師匠で最大のライバルでもある生瀬さんと、いよいよ最後の決着をつける戦いでもある。

「三木が私と決着をつけようとしている。受けて立つしかない。恐らく我が人生最悪の戦いになるだろう」

まるで次週が最終回みたいですが、あと2話ありますw

『浪花少年探偵団』を観やがれ! !

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『浪花少年探偵団』視聴率の低空飛行は、やっぱり由々しき問題だと思います。

TVドラマ全体の視聴率がどんどん下がってるのは、今年放映されてる全ての連ドラの出来を見れば、そりゃ当たり前だのクラッカーとしか言いようがありません。

そんな中で群を抜くクオリティーと面白さを誇る『浪花』や『リーガル・ハイ』が平均より低い数字で、全てが予定調和の保守ドラマ『梅ちゃん先生』や『ゴーストママ捜査線』等が高い数字を挙げてるという事実は、物凄く深刻な問題ですよ。

予定調和を破らなければ面白いドラマは創れないのに、視聴者が予定調和を求めてる以上、ますますそういうドラマが増えて行く=どんどんTVドラマがつまらなくなってく一方なワケで…

もう映像業界はどん底だって、私は何年も前から言ってますけど、甘かったですねw どん底のハードルが低過ぎました。まさか、ここまで軒並みつまらないドラマが立ち並び、優れたドラマがここまで無視される時代が来ようとは、夢にも思ってませんでした。わたしゃなんてポジティブな人間なんでしょう!?

日本人の感性は、もう腐ってますね。『浪花』第3話の視聴率が5,6%、あの名作『鈴木先生』に至っては平均2%台ですよ?

確かに、昔から高視聴率番組=保守的な内容っていうイメージはあったかも知れないけど、今の状況とは意味合いが全然違うと私は思います。

例えば、私が口を酸っぱくして言ってるw『太陽にほえろ!』ですよ。あれこそ刑事ドラマの予定調和を根底から覆した番組であり、視聴者はそこに飛び付いたワケです。

で、視聴率が常時30%を超えるようになった状況を受けて、幅広い層のニーズに応える為に保守的にならざるを得なくなった。『水戸黄門』あたりもそうだろうと思います。現在とは順番が逆なんです。

『ウルトラマン』も『仮面ライダー』も、ブームを狙わなくは無いにせよ、それよりも純粋に面白い作品を目指して創られた番組であり、それを視聴者が敏感に嗅ぎ分けて飛びついた結果、大ブームになったワケで…

現在の日本人はもう、本当に面白い作品を嗅ぎ分ける感性を、完全に失ってますね。それを象徴するのが「A○B48」の異常なブームじゃないですか?

私とて、最初は若くてピチピチした女子達がミニスカートや水着で踊る姿は微笑ましいと思って見てましたよ。

だけど昨今、よく見りゃ顔だけ本家と違ってるコピー・グループが、似たような曲を似たような振り付けで踊ってるのを見る度に、なんだかゾワゾワとそら恐ろしく感じるようになって来ちゃいました。

もはや、北朝鮮のセレモニーと一緒じゃないですか。あんな若い女子達が何百人も、秋○康デブヲタ将軍様に操られ、何万、何千万もの大衆が一緒になって踊らされてる。

もはや日本人も、北朝鮮と変わんないですよ。感性を奪われ、洗脳され、作られたブームに踊らされ、自分から何かを見つけ出そうなんて意欲はゼロ。そういう概念からして抜け落ちてる。破滅です。

悔しいのかね、北朝鮮と一緒にされて? 失敬だな、君らは北朝鮮の人達を見下してるのか? 見下せる立場だとでも思ってるのかね?

悔しければ、来週から『浪花少年探偵団』を毎週観ることだ。A○Bの追っかけなんかすぐに辞めて、タベリストになりたまえ。

ただし、多部未華子は気安く君らに会いに来てくれやしないぜw 誰にでも満面の笑顔を作ったり、感謝してるフリしながら握手なぞしやしない。あんなデブ将軍様の操り人形とは格が違うんだ。

乳首を斬られる覚悟があるなら、いつでも仲間にしてやるぜ。とにかく、とっとと来週から観やがれ!!

↑こんなに毒が吐ける位、回復しましたw

メーテルの乳首

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あらためて言うまでもなく、私はテレビっ子でした。観てた番組の本数はそれほど多くないとは思いますが、依存度は高かった。そりゃあ何しろ、一時はその世界で飯を食うようになった位ですから…

テレビ番組が最も充実してた時代(クオリティーは置いといて、創り手達が一番自由で熱かったと思われる時代)に幼少期や思春期を過ごしましたから、最もその影響を受けた世代の一人だと思います。

だからって今からアカデミックなTV番組論を語る気はサラサラありません。そんなスキルも無い。乳首の事なら1時間弱は語れますがw

何となく、ただな〜んとなくダラダラと、思いつくまま、過去に観て来たTV番組を振り返りたいと思ってます。『マジンガー』シリーズを語った流れを受けて、まずはアニメ番組から。

『マジンガーZ』以外でハマったアニメとして、まず思い出すのは『巨人の星』です。わたしゃつくづく、王道が好きみたいですねぇw

今や星一徹&飛雄馬の父子はCM等ですっかり笑いのネタにされてますがw、思えば40年前のキャラクターが今でも大手企業のCMで主役を張ってるってのも、まぁ凄い話です。

伴宙太、花形満、左門豊作、星明子など、話は荒唐無稽でも描かれるキャラ達は実に魅力的だったと思います。スポ根ものにおける、相棒キャラやライバル・キャラの基礎パターンを築いたのは『巨人の星』なんじゃないでしょうか?

その余波で『侍ジャイアンツ』も観てましたね。大回転空中えびぞり魔球?みたいな破天荒さが印象に残ってます。

スポ根ものでは『タイガーマスク』『キックの鬼』なんかもよく観てたなぁ… たまにだけど『アタックNo.1』も観てました。どれもこれも、主題歌だけは鮮明に憶えてます。

あと、ハマったアニメとして忘れちゃいけないのが『天才バカボン』ですw より原作に近いとされる『元祖天才バカボン』よりも、ペーソスあふれる最初のバカボンが大好きでした。

後に私が自作で演じる事になるアホキャラ「中尾隊長」や「ダンディー中尾」のルーツは、確実にバカボンのパパだと思いますw

でもその割に、ギャグアニメはそれほど多く観てなかったなぁ… 『ハクション大魔王』『ど根性ガエル』あたりをちょこちょこ観てた位で…

あっ、『いなかっぺ大将』は好きでした! 声優・野沢雅子さんと言えば、私の中では星野鉄郎でもドラゴンボールでもなく、風大左ェ門でした。ニャンコ先生〜!

『ヤッターマン』もけっこう観てたなぁ。タツノコプロ作品では『マッハGo!Go!Go!』が一番思い出深いです。内容はあんまり憶えてないけど、マッハ号がとにかく格好良かった! 今でもミニカーを棚に飾ってますw

あと、かなり幼い頃ですけど『みつばちハッチ』もよく観てました。昆虫版『母をたずねて三千里』みたいな話でしたね。

『母をたずねて…』系の名作劇場的な番組は子供の頃から敬遠してましたけどw『ムーミン』は好きでした。あれは独特な世界観で、今観てもハマりそうですよね。

あっ、動物系と言えば『トムとジェリー』、これはハマってました! これもギャグアニメの部類に入りますね。外国産のアニメで観てたのは、これが唯一だったかなぁ…?

『チキチキマシン大レース』も好きでしたけど、これは日本産でしたっけ? ケンケンの笑い方をよく物真似した記憶があります。

異色なところでは『キャンディ・キャンディ』w 思いっきり女の子向けの番組なのに、なんで観てたんだろう? これは著作権問題がややこしいらしく、二度と観られない封印作品としても有名みたいです。

少女マンガ系では『ふしぎなメルモちゃん』『ひみつのアッコちゃん』も再放送をたまに観てました。この辺りはまぁ、原作が手塚さんに赤塚さんですから、男子が観ても楽しめる番組でしたよね。

さてロボット・アニメに戻りますと、『マジンガー』シリーズの他は『勇者ライディーン』『ゲッターロボG』『鋼鉄ジーク』『コン・バトラーV』等を観てました。

どれもロボットのデザインが秀逸なんですけど、中でもライディーンの格好良さと独創性は追随を許さないものがありますね。確か、後に『機動戦士ガンダム』を手掛ける安彦さんの作品だったかと思います。

『グレンダイザー』の後番組『惑星ロボ・ダンガードA』もロボット・デザインがお気に入りだったんだけど、確かこれ、そのロボットが登場する迄に1クール位かかってたんです。

で、それまで『巨人の星』ばりに父子の人間ドラマが延々と描かれて、わたしゃロボットが登場する前に挫折しちゃったんです。創り手達は一体何を考えてたんでしょうか?w

で、多分その『ダンガードA』こそが、松本霊士マンガの初アニメ化作品なんですよね。この後しばらくして、『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』の大ブームがやって来る。

その頃の私はもう『太陽にほえろ!』にどっぷり浸かってましたから、アニメはいったん卒業しつつありました。なので『ヤマト』も『999』も、TVシリーズはほとんど観てません。

でも何か惹かれるものがあったのでしょう(たぶんセクシャルな要素w)、劇場版は(映画館で観たのは3本のみだけど)ひと通り観ました。

中でも『ヤマト』の2作目と『999』の1作目には、魂を揺さ振られた記憶があります。殊に『999』のヒロイン=メーテルは、我ら中学生男子の股間を…じゃなくてハートを直撃しましたね。

『ヤマト』にせよ『999』にせよ、音楽も素晴らしかったです。この頃までのアニメは、どれもこれも主題歌がとてもキャッチーでした。たぶん今回挙げた作品の主題歌なら、全部カラオケで唄えると思いますw

…他にも観てたアニメはあったかと思いますが、ある程度習慣的に観てた番組は、まぁこれ位でしょうか。

あっ、『ルパン三世』も第1シリーズ、第2シリーズは観てますね。はっ、『一休さん』もだ。あと『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』を習慣的に観てた時期があったっけ… ああっ、『ドラえもん』も!『まんが日本むかしばなし』も!

そういうのも含めたらキリがありませんw やっぱアニメは日本が誇る文化、だけの事はありますね。

入院11日目

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☆07:00
昨日は様子を見るだけの日だったので、入院生活について特に書く事もありませんでした。

一度だけ体温が27度に上がってヒヤッとしましたが、後は問題なく、あんなにしつこかった頭痛も、夕方になってスッと無くなりました。

前回の事があるんでお医者さんもなかなか断言してくれないのですが、もう9割以上は今日、退院と見て間違いなさそうです。

長かった…と振り返るにはまだ早いって、確か前回も書いてましたよねw ホントにぬか喜びになるとは夢にも思わず…

今回もそうならないように、入院生活を振り返るのは無事自宅に着いてからにしようと思います。まだまだ分かりません。

頭痛があまりに長かった為、今日は神経内科で頭の検査を受ける事になってます。今度はそっちで入院…なんて事にはならないと思いますが…ちょっと怖い。

退院しました。

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ついに、やっと、退院する事が出来ました!

感無量です。今回ばかりは感動しますね。いやーホント、長い闘いでした。と言っても、何年も苦しみが続いてる方も無数におられるワケで、この程度で泣きごと言ってちゃいかんですね。

11日ぶりに帰宅し、自分の部屋に入ってホッとしました。心底リラックス出来る場所は此処だけですからね。

それと、11日間も病院の駐車場で、炎天下の中待っててくれた私のミラちゃん、一発でエンジンがかかった時も感動しました。古い車なんで心配してたんですよね。

久しぶりにシャバに出て、あまりの暑さにクラッとしつつ、本屋さんに寄り、二つの職場に寄って挨拶し、ちょうど今日予約してた整骨院にも寄り、16時頃に帰宅しました。

実は職場に寄った時、私の入院した当日にめちゃくちゃショッキングな事が起こってた事実を知らされ、しばし呆然としました。これはね、非常にヘビーな話なので、また日をあらためて書きたいと思います。

そんなワケで、大はしゃぎ出来る気分にはなれないにせよ、とにかくホッとしました。

さっそく明日、職場復帰します。周りはもう少し静養してからと言ってくれますが、それでは精神的につらいのです。

ちょうど明後日が公休なんで、明日は肩馴らしのつもりでボチボチやります。もちろん、無理はしません。

皆さん、励ましのメッセージ、本当に有難うございました! お陰で淋しくなかったですw

ライダーの乳首

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今度は実写編ですが、まぁ幼年〜少年期に観るのはだいたい、特撮ヒーロー物ですよね。もちろん家族と一緒に大人向けの番組も色々と観ますけど(『太陽にほえろ!』も兄が観始めなければ、出会いはもっと遅かった筈です)。

それ以外だと青春シリーズやケンちゃんシリーズ、洋モノの『名犬ラッシー』や『大草原の小さな家』等を観てた記憶はあります。実写のスポ根もの、それと時代劇はほとんど観てなかったですね。

同じ特撮ヒーロー物でも、『仮面ライダー』みたいな等身大ヒーローと、『ウルトラマン』みたいな巨大ヒーローとに大別出来るかと思います。前者は格闘アクション、後者はSFファンタジーの色合いが濃い。

私はどちらかと言えば、前者の方が好きでした。両方好きだけど、宇宙人のヒーローよりも地球人のヒーローの方が、自己投影し易いからでしょうか。で、今回は等身大ヒーロー番組を振り返りたいと思います。

月並みですが『仮面ライダー』にはハマりましたねー。どんなヒーローでもそうですけど、やっぱり初代が一番カッコイイ。出会いのインパクトも大きいですからね。デザインにも無駄がない。

仮面ライダーと言えば、バイクの魅力もデカイ。サイクロン号もまた無駄が無くてカッコイイ! ここは意見の岐れる所でしょうけど、私は画像の新サイクロンが一番好きです。

さらに実写ヒーローの場合は俳優の魅力も加味されます。これもまた、初代・藤岡弘さんが圧倒的に印象深いですよね。それはまぁ、後々のご活躍で刷り込まれた部分も大きいでしょうけどw(探検シリーズ、またやらないかなぁ)

後に続くシリーズの中では、『仮面ライダーV3』の宮内洋さんが魅力的でした。男汁濃厚な藤岡さんとは対照的に、あのクールで爽やかな佇まいは、女子にもアピールするものがあったかと思います。

一生懸命観てたのは『V3』までかなぁ… その次が『仮面ライダーSEX』じゃなくて『X』、その次に『アマゾン』でしたっけ? 確か『アマゾン』の途中で放送局が変わったんですよね。その辺りで私はライダーから離れちゃいました。

近年、たぶん『アマゾン』の次だと思うんだけど『ストロンガー』をCSで観た時、そのデザインから変身ポーズから、全てがあまりにダサくて笑っちゃいましたw

なんか、変身する前に『桃太郎侍』みたいな口上を垂れるんですよね。時代の流れもあるでしょうけど、シリーズを重ねるとどうにも装飾過多になっちゃう。何事もシンプル・イズ・ベストです。

ライダーの次に印象深いのが『キカイダー』。同じ石ノ森章太郎さんの作ですね。未完成のアンドロイドで、頭の半分がスケルトンで内部メカが丸見えってのがベリー・クールでした。

移動手段はなぜかサイド・カーなんだけど、そいつがまた格好良かった! 続編の『キカイダー01』はバイクをはじめ、何もかも普通になっちゃって印象薄いですね。

そのぶん『01』には志穂美悦子さんが変身する「ビジンダー」という、名前もビジュアルも強烈なキャラクターが登場しましたんで、その印象ばかり残ってます。子供ながらに観てて恥ずかしかったなぁw

私は悪役に一切肩入れしない子供でしたので、ハカイダーの事はあまり憶えてません。『01』になって5匹ぐらいに増えてましたよね?

キカイダーと言えば、片腕を引きちぎられた状態のまましばらく活動してた事と、変身する前のジローがギター、イチローがトランペットを、登場する度にいちいちキザったらしく演奏してた事も印象深いです。一度でいいから、そのスキにやられて欲しかったですw

キザと言えば宮内洋さんの『怪傑ズバット』が決定版かと思いますが、なぜか私はその存在を知りませんで、一度も観た事がありません。

石ノ森つながりだと、あとは『イナズマン』と、記念すべき戦隊シリーズ第1弾『ゴレンジャー』がありますね。でもゴレンジャーは敵の怪人が例えば「テレビ仮面」とか、かなりオチャラケが入ってたんで好きじゃなかったです。

『イナズマン』はよく観た記憶があります。あれのモチーフは蝶? 蛾? 変身するのにいちいち「サナギマン」を経ないといけないんですよねw

雷神号でしたっけ? フロントが口の形になってる車がイカしてました。おっと、車と言えばマッハロッドの『超人バロム・1』!

少年二人が合体して変身するんだけど、友情バロメーターみたいなのが付いてて、二人が喧嘩したり気まずくなったりすると、バロム・1はパワーが発揮出来ずに苦戦するという、面倒臭いヒーローですw

でも、戦いにおけるメンタル面を重視した作劇って、今思えば先進的だったかも知れないですね。友情、絆の大切さをも訴える、良質の番組だったかと思います。

あと、異色なところだと『怪傑ライオン丸』なんてのも観てました。顔がまんまライオンの侍が、馬を乗り回して刀を振り回すという、見た目は非常にマッドでデンジャラスなヒーロー物w 舞台は現代でしたよね?

『愛の戦士レインボーマン』も何度かは観た記憶があるのですが、あまりにアングラ臭が強過ぎてw、王道派である私の口には合いませんでした。でも、今観たらこっちの方が面白いんだろなぁw

少年期に観たのはこれ位でしょうか… 他にもいくつか観てた気がするんだけど、思い出せませんm(__)m 私が観てた番組なんてメジャー中のメジャーばっかりで、氷山の一角ですよね。

今、CS放送の番組表を見たら「えっ、こんな番組やってたの?」ってなタイトルがいっぱい出てきます。ちょっと前にたまたま観た番組には、宍戸錠さんとか日活のスターが何人も出てて、当時いろんな映画会社が特撮ヒーロー物に参入してた事が伺えます。

あ、ヒーロー物とは呼べないけど『ロボコン』もたまに観てました。あれもよく流行ってたなぁ。ロボットにも劣等生がいるっていう発想がナイスだと思います。

後は高校時代にアクション・スターを目指す同級生に勧められて観た『宇宙刑事』シリーズ、そして私自身が特撮ヒーロー物の製作に関わった時期、参考にと思って観たらハマった『特捜戦隊デカレンジャー』が印象深いです。

『デカレンジャー』なんかモロ『太陽にほえろ!』や『西部警察』へのオマージュで、まさに私と同世代の創り手達による作品なんですよね。ハマらないワケがありません。

ちなみに、私が脚本家として参加した番組は『超星神グランセイザー』『幻星神ジャスティライザー』『超星艦隊セイザーX』です。今でもCSでよく流れてますんで、よろしければw

『黒の女教師』

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先日スタートしたばかりの新番組です。榮倉奈々、小林聡美、市川実日子が、昼と夜、二つの顔を持つ女教師に扮し、従来の学校教育では解決出来ない問題を、現金と引き換えに闇で解決する、言わば学園版『ザ・ハングマン』。

企画は良いと思うんです。そういう常軌を逸した存在なくしては、もはや学校教育というシステムは保って行けないだろうという問題提起。

…でも、残念ながら初回を観る限りじゃ、主人公達が教師である事の意味があまり感じられませんでした。

女子高校生たちを利用して脱法ハーブを流通させるバーの店長が初回のターゲットなんだけど、そういうのが相手なら、別に女刑事でも主婦探偵でも話は成立しちゃう。

いや、別に普通の教師であっても構わないのでは? 悪を懲らしめる為なら手段を選ばないとか言ったって、そんな大して邪道な事もしてないし。せいぜい、知り合いの警官に小遣いを渡して協力させてる程度のこと。

それで黒の女教師とか言われてもなぁ…

まず学校教育の限界をとことん描かずして、学校を舞台にする意味が無いし、教師という立場を利用しなければ絶対に出来ない事をやらなきゃ、教師を主人公にする意味も無い。

観る前から分かってた事だけど、懲らしめ方も中途半端ですよ。殺せとまでは言わないけど、脱法ハーブ中毒にして廃人に追い込む位の事はしてくれないと。そこまでやってこその「黒の女教師」でしょう?

やっぱり暴力なくしてカタルシスは得られませんぜ、って思ってたら、榮倉ちゃんの回し蹴りが最後に飛び出しましたw そして、その直後に放たれた決め台詞が…

「愚か者!!」

…申し訳ないけど、爆笑しちゃいましたw 次回予告でも回し蹴りと「愚か者!!」がセットになってましたので、毎回の恒例になるみたいですw

しかも、その「愚か者!!」の部分だけエコーがかかってる。バラエティー番組じゃないんだからw 榮倉ちゃんが歩けば風が吹き、何か喋れば照明が青白くなる。笑いを狙ってるようにも見えないしなぁ…

無表情な榮倉ちゃんの人物背景が、今のところ何も描かれてないから(『家政婦のミタ』の夢よ再びってこと?)何とも言えないんだけど、キャスティングが成功してるとはとても思えません。

小林さん、市川さんに加え、語り部になる新米教師に木村文乃、校長先生に南果歩、生徒役に『鈴木先生』の小川こと土屋太鳳、初回ゲストに同じく中村こと未来穂香。

↑これだけのメンツを揃えるなら、下手な変化球を使わず、真正面から学校教育の問題にメスを入れる、直球勝負の方が良かったかも知れません。

タベリスト間では悪評高い榮倉奈々ちゃんですがw、心優しい私としては、彼女のキャリアが心配になって来ましたよ。

「愚か者!!」を聴いてみたい方は、金曜夜10時からTBS系へどうぞ。たぶん毎回10:45頃に飛び出すと思いますw

『浪花少年探偵団』#04

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今回はやや地味目なお話でしたが、その分じんわりと心に染みる人情ドラマでした。

私としては、最近やけにハリソン・フォードに似て来た蟹江敬三さん(と言うよりハリソンが老けて蟹江さんに似て来たんだけどw)と多部ちゃんの共演がツボでした。

それと、しのぶセンセを巡る山本耕史くんと小池徹平くんのトライアングルに加えて、耕史くんを巡るしのぶセンセと木村文乃ちゃんのトライアングル勃発もトピックでした。

もっとも、しのぶセンセにとって恋愛など二の次、三の次なのが良いですねw 恋愛が人生の全てみたいな女子向けドラマには、心底ウンザリですから。

事件の謎解きやトリックにはあまり興味が無いんだけど、自殺→他殺→事故→自殺と転換していく推理には唸らされました。しかもそれが、人物の心情としっかりリンクしてる。

昨今の謎解きドラマって、トリックの設定こそがメインで、それに合わせて人間ドラマがオマケでくっついて来る感じなのが多いけど、『浪花少年探偵団』はあくまで人間ドラマが軸にある。そこも大好きなポイントです。

毎回の見所であるしのぶセンセの啖呵ですが、さすが多部ちゃん、一本調子じゃないですよね。各エピソードの内容や、叱咤する相手のキャラによって、言い回しやトーンが違ってる。当たり前のようでいて、ワンパターンに陥りがちな役者さんは少なくないんじゃないでしょうか? 「愚か者!!」とかねw

しかしそれにしても、ソフトボールばっかりしてる学校ですなぁw しのぶセンセの趣味かも知れないけどw たまには他のスポーツ(水泳とかw)も見てみたいです。

ただし、ユニフォーム姿の多部ちゃんのお尻が、なかなかにセクスィーでしたw ほんとサービスの行き届いたドラマです。

木村文乃ちゃん、この『浪花』に加えて『梅ちゃん先生』『黒の女教師』と、同クールで3本もレギュラー出演してますよ。特別美人でも演技派でもないと思うんだけど、だからこその安定感が魅力かも知れないですね。

今回はいつになく、とりとめないレビューになってます。良かったんだけど、強く印象に残るエピソードではなかったかな… 意外とその方が視聴率は良かったりしてw

それより次回が面白そうですね。「毒、盛りよったか…」って、いきなり死なないでよ、しのぶセンセ!w

『モテキ』

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なんともタイムリーなタイミングで、CSで放映されたのを観ました。映画版の方です。

恋愛映画としては、良かったと思います。面白かったですよ。あくまで普通の、ちょっと不器用な青年の恋愛物語として観れば… それを前提にしつつ、30歳目前までリアル童貞だった男として、ちょっと毒を吐かせて頂きますm(__)m

モテない30歳の童貞男(森山未來)に、ある日突然「モテ期」がやって来る。長澤まさみ、麻生久美子、真木よう子、仲里依紗という美女4人に好意を示され、右往左往する童貞男。

正確にはドラマ版で森山くんは童貞を卒業したそうで、だけど1回きりでその後にチャンスは無く、そういうのを巷じゃ「セカンド童貞」と呼ぶんだそうです。勝手に人のことカテゴリー分けするのが、ホンマに好きやね日本人は! 馬鹿な国になったもんです。

で、『モテキ』ですけど、言うまでもなく、こんなのは所詮ファンタジーですよw まず第一に、30歳の童貞男が、映画やドラマの主人公になれるワケがない!w

なぜ30歳になるまで、その男は童貞でなければならなかったのか? 答えは単純、モテないからです。何か障害があったりホモだったりしない限り、女性から見て「受け入れがたい何か」があるからモテないんです!

深夜ドラマならまだしも、東宝の看板を背負ったメジャー映画となると、何がなんでも女性客を集めなきゃならない。今は何でも女性向けに創らないと、商売にならない時代なワケです。

だから、女性から見て受け入れがたい、リアルにモテない男を主役に出来るワケがない! こんな企画、根底から間違ってますよ。

森山未來くんは、どう見たってチャーミングです。イケメンの部類には入らないとしても、魅力的ですよ。

実際、長澤まさみちゃんと初対面のシーンで、彼女は森山くんを見るなり「なんだ、カッコイイじゃん!」とか言って喜んでるんですよ?

童貞をナメるな!!w 30歳の童貞男は、断じて「カッコイイじゃん」なんて言わせねぇ。「きもっ!」って言われてナンボでしょうが!?

そりゃ彼だったらモテ期も来るでしょう。わざわざ映画にするほど珍しい事じゃない。この映画を観たって、救われる童貞男は一人もいませんよ。

確かに、いじけやすい、落ち込みやすい、といったオタク男の特徴は盛り込まれてますけど、そういう未成熟な男は遊び人にだって沢山いるでしょう? 童貞ってのは、もっと複雑で、もっと深刻な何かを抱えて生きてるんです。そう、生きるか死ぬかですよ!

所詮は女性向けファンタジーです。こんなキュートな童貞くんがいるなら、私が奪ってあげた〜い、みたいな。

残念ながら、あんなキュートな童貞くんは、どこにも存在しましぇ〜んw 童貞は、キュートじゃないから童貞なんで〜す。残念ぷぅ〜w 悔しかったら、私とチョメチョメしなさい。

童貞諸君も、こんな甘ったるいお伽話に騙されないように。私にもちっぽけなモテ期はあったけど、それは昨日も書いたとおり、映画を創る為に長年、血が滲むような努力を続けた結果なんです。ボ〜ッと待ってるだけじゃ、モテ期なんぞ一生来やしませんよ。

ある日突然モテ期がやって来たのは、森山未來くんだからです。30歳まで童貞でいられた事こそが奇跡で、どうやって守って来たのか、それを映画にした方が面白いんじゃないスか?

まぁそう感じるのは、主人公がドラマ版である程度成長しちゃったから、かも知れません。最初はもっとヒドイ奴だったのが、4人の美女を相手にして色々学んだ結果、まさみちゃんに「カッコイイじゃん!」って言われるまでになったのかも。

ドラマ版では4人全員にフラれたらしいですからね。童貞野郎の哀しさを、ちゃんと真摯に描いてたのかも知れません。

突然モテて、有頂天になったものの、主人公は自分から本気で相手を好きにはなれなかった。そういう感情が欠落してるのがオタクであり、童貞ですからね。

映画版で描かれたのは、そんな彼がついに、自分から本気で好きになれる相手と出会い、想いをしっかりと伝えるまでの姿でした。つまり、ドラマ版とはテーマが違ってるんですよね。

森山くんや監督さんが「ドラマ版で『モテキ』はもう、描き切った」みたいなコメントをされてたのは、そういう事なんだろうと思います。

映画版の彼はもう、モテない童貞野郎でも何でもない。普通の、ただちょっと不器用なだけのキュートな青年ですよ。だからこれは、普通の女子向け恋愛映画です。だからこそヒットしたんでしょう、目論み通り。

特記すべきは、やはり評判どおり長澤まさみちゃんですね。この映画の彼女は抜群です。これにはやられますよ。

麻生久美子さんはミス・キャストですね。重い女、痛い女を演じても、彼女がやるとキュートになっちゃう。このキャラは安藤サクラさんあたりがやらないと説得力ないでしょう。

真木よう子さんはラブシーン無しだけど魅力的でした。仲里依紗ちゃんは少ない出番ながら、乳の揉まれ方が生々しくて、ちょっとサービスし過ぎじゃないですか?

映画版の4人は揃いも揃って巨乳でしたけど、男がみんな巨乳好きだと思ったら大間違いでっせ? まぁ、嫌いじゃないですけどw チョメチョメ。

やっぱチョメチョメ。

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すみません、こないだから書いて来た「自殺考」シリーズは、やっぱ削除しますm(__)m

皆さんがあの記事をどう受けとめて下さったのかよく分かりませんが、それとは関係なく、自分で自分が無性に情けなくなって来たんです。

取るに足らない私の経験談や、自殺や心の病に対する浅はかな考察。何より、同僚の自殺をネタにして、ただ書きたい事を書いてるだけの自分が、無性に嫌になって来ちゃいました。

せっかくコメントを下さった皆様、ごめんなさいm(__)m なんだか倒錯してます。私はまだまだ未熟ですね。

急にそんな気持ちになったのは、DISCASで借りた、とある日本映画の影響です。それを観てる内に、自分の書いてる事がひどく幼稚に思えて来たんです。

人間の内面や人生について、何を悟ったようなこと書いとるねん?と。大した修羅場もくぐらず、のんべんだらりと生きて来ただけの私に、いったい人間の何が分かるねん?と。

私をそんな気持ちにさせた映画は何なのか? また近々レビューするつもりです。

入院→同僚の自殺に加えて連日の猛暑で、私は普段にも増しておかしくなってたかも知れません。不快に思われた方には申し訳ないですが、まぁしかし、それもこれも私という人間です。

チョメチョメでもして寝ま〜す。

『恋の罪』

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あの『愛のむきだし』を撮られた園子温監督の新作です。監督への興味もさる事ながら、水野美紀さん(画像)が脱いでるらしい、という評判を聞きつけ、観てみました。

脱いでるらしい…なんて生易しいもんじゃございません。冒頭からいきなり、アンダーヘア丸出しの全裸で登場ですよ!

そう、これはあの園子温監督作品なんです。容赦なく、とことんやっちゃう、やらせちゃう監督なんですよね。

それにしても、水野さんは『セブン』も顔負けの陰惨な猟奇殺人事件を追う、女刑事の役です。ここで全裸を見せる事に、それほどの意味があるとは思えません。(愛人とラブホテルでチョメチョメ中に、事件発生の電話を受ける場面でした)

実質の主役は神楽坂恵さんで、美巨乳を振り乱しながら、勿論ヘア丸出しの大熱演、刑事役=狂言回しの水野さんは、あまり印象に残りません。

ちょっと無駄脱ぎしちゃった感がありますねぇ… 私は映画『ガメラ2』以来、水野さんのファンでしたから、ちょっと切ない気持ちになっちゃいました。同じ脱ぐにしても、これはちょっと…

神楽坂さんは有名な恋愛小説家の新妻なんだけど、神経質な夫=津田寛治の顔色を伺うばかりの日々で、しかもセックスレス。

溜りに溜まった欝憤が、スカウトに騙されてAVに出演させられた事がきっかけで爆発、タガが外れたようにセックスセックスな日々を送るようになる。

ここまでなら『エマニュエル夫人』みたいなお話ですが、そこは園子温作品です。人間の本能が「むきだし」にされていく様を、情け容赦なくとことん描いていきます。

一度やばい世界に足を踏み入れたら、なかなか元の平穏な世界には戻れない…どころか、更にやばい世界(売春とか)へと蟻地獄みたいにはまって行く。

どう考えたってそれは堕落なんだけど、園子温監督はまるで、人間が偽りの皮を一枚一枚脱ぎ捨てて、本来の姿に帰っていくみたいに描いてます。

女刑事、有名小説家の妻、大学の女助教授と、その母親。世間的には立派な肩書きを持つエリート女性達が、自ら底の底まで墜ちて行き、それがやがて陰惨な猟奇殺人事件という形で幕を下ろす。

そんな姿を我々に見せて、監督はいったい何を伝えようとしてるのか、私にはよく解りませんでした。たぶん、メッセージみたいなものは無いんだろうと思います。

園子温さんはとにかく、人間を(特に女性を)心身共に「むきだし」にしたい。そんな衝動だけで映画を創ってる人…なのかも知れません。

確かに、登場する女性達は、墜ちれば墜ちるほど生き生きと輝き、美しくなってるように感じました。

現実の世界ではやっぱり、それは地獄だろうと思うんだけど… 園子温さんから見れば、肩書きに縛られ自分を偽って生きる現実世界の方が、よっぽど耐えがたい地獄なのかも知れません。

壮絶な人生を送る登場人物達を見てる内に私は、自分の人生なんかぬるま湯もいい所よなぁ…なんて、急に身につまされちゃいました。

昨日削除したブログ記事『自殺考』シリーズで私は、私自身も含む人間の本質を、私なりの言葉で「むきだし」にしたつもりでいました。

だけど、この映画を観てると「むきだし」のレベルがまるで違ってる。今思えば、これを自分のブログと比べること自体がナンセンスなんだけど、その時はとにかく恥ずかしくて、いたたまれない気持ちになっちゃったんですよね。

あの記事に対して皆さんがどう感じておられるのか、コメントが無くてサッパリ分からない不安がくすぶってた伏線もあり、つい衝動的に削除しちゃった次第ですm(__)m

なんとも悪いタイミングでこの作品を観ちゃったワケですが、このタイミングで観た事にもきっと、何か意味があるんでしょう。

映画としては、とにかく神楽坂恵さんのヘアヌードやチョメチョメ場面も含む大熱演に、一見の価値はあると思います。

グラビアアイドル出身の人で、以前別の作品でお見かけした時は、思い切りは良いものの芝居は下手だなぁって感じたんだけど、変態監督にとことんシゴかれてw、一皮も二皮も剥けましたね。

クレジットのトップは水野美紀さんなのに、神楽坂さんに持ってかれちゃいましたね。せっかくの全裸が勿体ないです。

『愛のむきだし』の爽快な感動とは程遠い作品ですが、とことん描き切るっていう園子温イズムは健在で、見応えは充分にあります。

ただし死体の描写など、かなり陰惨でグロテスクな場面があります。そういうのが苦手な方には、ちょっとオススメ出来ないかも。

『浪花少年探偵団』#05

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連ドラを観てると、あまり外ロケが無くてほとんどセット内の撮影ばかりの回が、シリーズ半ばで必ずありますよねw

スケジュールや予算の調整目的で、そういった少ない日数で撮れるエピソードが設けられるみたいですが、しのぶセンセが入院しちゃう今回はまさに、その調整目的の回かと思われます。

だけど、これがまた普段にも増して面白かったりするw 多部ちゃん、松坂さん、段田さん、小池くん、山本くんに加えて、ゲストの庄司照枝さん。これだけの役者が揃えば、ワン・セットの会話劇だけで充分以上に楽しめちゃう。

しのぶセンセ不在の学校パートは教頭先生・小日向文世さんが本領発揮、木村文乃ちゃんも『黒の女教師』よりよっぽど良い味出してますよねw

銭湯のパートではなんと、懐かしや昭和の名子役・斎藤こず恵さんがお母さん役で登場しました。ふくよかさに磨きかかかってましたねw

事件の内容も、ニセ札が絡んでるとは言え、あまり悪意の無いネコババだけの話ですから、大した謎解きも無くてホントに地味なんですけど、それでもクオリティーが全く落ちないのが凄いです。

脚本、演出の力も勿論あるでしょうけど、今回ばかりは特に、俳優陣の底力をヒシヒシと感じさせられました。

その中でも、多部ちゃんの表情(無言)を寄りで見せる「抜きカット」が異常に多いんですよねw 主役だから当然なのかも知れないけど、誰かが何か言えば必ず多部ちゃんのリアクションに繋がるし、場面転換の時も必ず多部ちゃんの表情で締める。

なんだか『太陽にほえろ!』における石原裕次郎さんを思い出しちゃいましたw 出番は一番少ないのに、場面転換や番組終了の締めは、必ず裕次郎ボスのアップ・ショット(無言)でした。

多部ちゃんの抜きカットには、裕次郎さんに匹敵する安定感と、貫禄すら感じちゃいますw 私は特に、山本耕史くんに猫撫で声を出した木村文乃ちゃんを見る、多部ボスのいまいましそうなリアクションがツボでしたw 恐さを兼ね備えたファニー・フェイスの真骨頂!

全ての場面にそんな笑いのポイントがあって、こういうエピソードは何回繰り返し観ても飽きが来ない。私は大好きです。

庄司さんの存在感、実在感も抜群でしたね。いくら憎まれ口を叩いても憎めない、浪花のちょいワルお婆ちゃん。おっとり松坂さんとの対比も楽しかったです。

それにしても、生徒を心配するあまり病院を抜け出し、傷を悪化させて大事な採用試験もフイにしちゃったしのぶセンセ。いい先生やなぁ…

生徒どもは幸せですよホントに。だけど大して感謝も尊敬もする気配すら無いのが、また面白いw 怖い先生ですからねぇ。

まぁ視聴率は良いに越したこと無いけど、我々がこれだけ楽しめるなら、それでいいですよね。観ない奴は損。優越感に浸りましょうw

『コドモ警察』

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これは前クールに深夜枠で放映されてた、30分枠の連続ドラマです。

あえて観るのを避けてたんですよね。宣伝用のスチールを観ると、鈴木福くんを中心に子供達が、明らかに『太陽にほえろ!』のコスプレをしているw これを私が観たら、激怒するかハマってしまうか、二つに一つです。

このドラマに激怒するのは大人げないし、ハマっちゃうのも子役ブームに乗せられてるみたいで恥ずかしい。だから、あえて気に留めないようにしてたのですが…

CBCで再放送やってるよ、とyamarineさんにそそのかされw、第7話と8話を観てしまいました。これはねぇ…やっぱり、面白かったですw

本来は大人だった刑事達が、犯罪組織の罠にはまって謎の特殊ガスを吸わされ、身体が子供に戻っちゃった…てな設定で、言わば『名探偵コナン』の刑事ドラマ風アレンジですね。

テーマ曲は『キイハンター』、タイトル・ロゴは『西部警察』、そして登場キャラは『太陽にほえろ!』初期メンバーが模倣されており、私のツボを突かないワケがないw

石原裕次郎さん…というより、ゆうたろうwっぽいデカ長が鈴木福くん、関根恵子さん風(解説によると『あぶない刑事』の浅野温子さんを意識)の紅一点が『家政婦のミタ』でブレイクした本田望結ちゃん(この子、やっぱ上手い!)。

ほか、山さん+長さん風のベテラン、ゴリさん風の大食漢、デンカ風の二枚目、ジーパン風のバイオレンス刑事などが揃う中、一番下っぱの新米刑事(勝地涼)だけが大人なのが笑えますw

この新米刑事、まだニックネームが決まってなくて、毎回ラストで「中途半端イケメン」だの「看護師」だのとw、残念なあだ名をつけられて凹むってのがお約束になってます。

さらに鈴木ボスは吉瀬美智子さん扮する美人鑑識課員と大人の関係にあり、高価なバッグや海外旅行をおねだりする吉瀬さんをクールにかわす、鈴木福くんのぎこちないキザっぷりがまた可笑しいw

そう、普段は可愛さを売りにしてる子役達が、笑顔を封印し、あくまでクールに、大真面目に刑事を演じてるのが面白く、また小学生時代に似たような事して遊んでた我々世代…いや、全くこれと同じ事してた私としてはw、ノスタルジーを感じないではいられません。

これ、創ってるスタッフはめちゃくちゃ楽しいと思うんだけど、演じてる子供達は『太陽にほえろ!』すら知らない世代なワケで、意味もよく解らないまま演じてるかと思うと、さらに可笑しいですねw

でも、ここまでなら予想の範疇で2〜3話観れば充分な感じだけど、このドラマは視聴者を飽きさせない工夫が行き届いてます。

例えば、刑事達が謎のガスの影響で、身体のみならず心も少しずつ子供に戻りつつあるという設定。捜査中にガチャポンを見掛ければ(お金は持ってるだけにw)つい夢中になるし、公園で張り込みすれば無意識に砂遊びしてしまい、そんな自分に愕然となるw

そういう小ネタで笑わせつつ、早く敵組織を捕まえて解毒させないと、身も心も完全に子供になってしまう!てなサスペンスにもなってる。

これなら、毎週観ても良かったですね。深夜枠だけに、ターゲットはまさに我々『太陽』世代ですよ。

これ、視聴率はどうだったんでしょう? 私みたいにあえて敬遠した大人も、きっと少なくないはず。売り方が難しいですよね。

どうせ深夜枠なら、もっとエロ要素やバイオレンスを入れても良かったのでは? まぁ喜ぶのは私だけかも知れないけどw 大人に見せるのか子供に見せるのか、どっちつかずなイメージで損してる気がします。

でも楽しかったなぁ… 私は好きです、これ。『太陽』や『西部』が好きだった世代はきっと楽しめますよ。

あと、クール・ビューティーを演じる本田望結ちゃんが、妙に色っぽいんですよねw たまたま『ミタ』で当たりクジを引いただけの人気子役じゃないですよ、この子は。

TBS系で今後も再放送されると思いますので、これはオススメしておきます。

『キャプテン・アメリカ』

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アメリカで爆発的に大ヒットしてるアメコミ映画『アベンジャーズ』が、もうすぐ日本でも公開されます。

アメコミには『スーパーマン』『バットマン』等を擁するDCコミックスと、『スパイダーマン』『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』等のマーベル・コミックスという二大勢力があり、『アベンジャーズ』は後者=マーベルのヒーロー達が集結して巨悪と闘う、夢のドリーム・チームを実現させた作品なのです。

日本ではけっこうお手軽に、そうしたイベント映画が昔から創られてますけど、ハリウッドのメジャー大作としては初めての試みで、2008年から4年がかりで、本作に登場するヒーロー達が単体で活躍する映画が、順次公開されて来ました。

それが『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク(超人ハルク)』『マイティ・ソー』そして今回の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』です。

私は『アイアンマン』のファンだし、『アベンジャーズ』の出来はかなり良いらしいので、このお祭りには是非とも参加したいと思ってます。残念ながら『ふくすけ』祭りには参加出来そうに無いしw

となると『アイアンマン』以外の作品も観て、予習しておかなくちゃなりません。私は『マジンガー』シリーズは観てたけど『デビルマン』や『ゲッターロボ』は観てなかったせいで、東映まんが祭りの『マジンガーZ対デビルマン』や『グレートマジンガー対ゲッターロボ』には、もひとつワクワク出来なかったんですよね。

それぞれのヒーローをよく知り、好きになってこそ、祭りがフルに楽しめるってもんです。そんなワケで、予習第1弾はマーベル最古のヒーロー『キャプテン・アメリカ』です。

このヒーローの原作が誕生したのはなんと第二次世界大戦中で、戦意高揚の目的で創られた側面があったそうです。それを現代の視点で観ても違和感なく楽しめるように、本作ではかなりの工夫が施されてます。

1942年、アメリカ。主人公のスティーブ・ロジャースは、チビで虚弱体質ながらも屈託のない正義感の持ち主で、勝てない相手にも諦めずに立ち向かう『キック・アス』の主人公みたいな青年。

最初から強い奴は、強さに対して敬意を払わない。米軍はあえて、体力よりも心根の純粋さに賭けて、スティーブを「スーパーソルジャー計画」実験体第1号に選びます。

それは細胞レベルから肉体を強化し、運動能力を格段に向上させる特殊な血清を注入する、という試み。

実験は成功したものの、血清を開発した科学者がナチスに殺され、量産出来なくなってしまう。たった一人じゃ戦争に使えないって事で、スティーブはあえなく用済みに。

だけどスティーブはナチスの捕虜になった親友を救出する為、自分の意志で戦い、やがて米軍の先頭に立って活躍するヒーロー=キャプテン・アメリカになっていく。

この映画では、そうしたキャプテン・アメリカ誕生のいきさつと、戦時中の活躍、そして国民を守る為に我が身を犠牲にし、北極の海に沈むまでが描かれてます。

原作でも戦後に一旦終了した連載が60年代に復活してるのですが、映画でも最後に舞台は現代に移り、アベンジャーズ計画を密かに進める組織「シールド」によって発見されたキャプテン・アメリカが、復活を遂げます。

まぁ、ほとんど『アベンジャーズ』の壮大な予告編みたいな映画ですがw、まさにそれが目的で創られ、それが目的で私も観てるワケですから、文句は言えません。

最古のキャラクターだけに、正統派すぎて単体だと物足りないんですよね。だけど、この純朴で真っすぐなヒーローが、現代っ子で我の強いアイアンマンあたりと絡んだら、それはきっと面白い。

60年も眠ってたワケだから浦島太郎状態で、現在のアメリカを見て彼は何を思うのか?みたいな興味もあります。まさに『アベンジャーズ』でこそ、存在価値が発揮されるキャラクターだと思います。

物足りないとは書いたものの、純朴な心を持つ主人公には胸を打たれるし、チビのモテないくんがマッチョなイケメンに生まれ変わって、急にモテてもどう対処すればいいやら分からないw、みたいな笑いどころもあり、決してつまらなくはありません。

主演は『ファンタスティック・フォー』でお調子者の火だるま男を演じてた、クリス・エウ゛ァンス。あと米軍の幹部役で宇宙人トミー・リー・ジョーンズが顔を出しておられます。
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