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なにがクリスマスだ!!

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さて、クリスマスも近づいて来ましたんで(大晦日よりは近い)、久々に世の中の破滅を嘆いてみるとしますかw

☆通ってる病院の医者

先週、超音波治療を受けた直後のやり取り。

医者「……」

私「……?」

医者「……」

私「…あの、石は砕けませんでしたか?」

医者「砕けませんねぇ」

私「そうですか…」

医者「……」

私「……」

医者「……」

私「…とにかく、もう一回受けたいんですけど」

医者「やりますか、はい」

私「……」

医者「……」

私「…あ、あの、やっぱり(石が砕ける)可能性は低いですか?」

医者「低いですねぇ」

私「……」

医者「……」

その医者は30代半ば位の男ですが、一切こちらの眼を見ず、こちらから質問しないと口を開かず、答えてもこちらの言葉をオウム返しするばかりで、何のアドバイスもしてくれませんでした。

最初に会った時から冷淡な医者だと感じてましたが、馴染めばほぐれるかな?と思い、こちらは常に誠実な態度で接して来たつもりです。

それが、4回目の通院にして、この態度。私は怒りがこみ上げ、「おい、やる気あんのかコラァ! ばびでぶぅーっ!!」って、頭皮を動かしながら叫びそうになりましたよ。

こっちは、悪夢みたいな激痛に怯えながら、ワラをも掴む思いで医者を頼ってるのに、なぜそこまで突き放す必要があるのか?

4回やって駄目なもんは、たぶん5回やっても駄目でしょう。それでも、少しでも可能性があるなら、笑顔で「やるだけやりましょう」って、励まして欲しいですよ。

医者から「どうせ駄目」みたいな態度を取られたら、患者は絶望するしか無いでしょう? じゃあ私は、一体誰を頼ればいいのか? 誰を信じたらいいの? お金を払ってんだぜ、こっちは。ばぶぶぅーっ!!

でも、かえって踏ん切りがつきました。次で駄目だったら、病院を替えます。たらい回しにされた挙げ句に紹介された病院だし、また別の病院に行って分かり切った検査にお金を払うのが嫌で我慢してましたけど、あんな医者に診てもらうのはもう沢山。

そもそも、最初から慎重に病院選びしなかったのが痛恨のミスなんだけど、まさかこんなに手間取る事になるとは夢にも思わなかったんだから仕方がない、あるんだから仕方がない。

通常なら近所の病院で、石が流れ易くする薬と鎮痛剤だけ貰って、後はおしっこと一緒に流れるのを待つだけなんです。ところが今回は、石が大き過ぎた。

想定外の事が起こったんだから仕方ないにせよ、あんな冷淡な医者が世の中に存在する事が、何よりショックでしたね。破滅です。

☆金環日食

これは別に怒ってるワケじゃないけれど… 私も興味はありましたし、たまたま父が観賞用の眼鏡を持ってたので、見ました。

ふーん、なるほど、本当にこんな風に見えるんやなぁ… って、私は思いました。それ以上の感慨は、特に無かったです。

でも、テレビに出てる人達は、やたら感動してるんですよね。涙を流さんばかりに…

それが、私にはよく解らんのです。物凄く珍しい現象で、直に見られるチャンスは一生の内に何度もある事じゃないのは承知してるんだけど…

あんなに感動する程のもんかなぁ? そんなに美しいもんでもなかったし… まぁ、言いたいのはそれだけなんですけどw

☆東京スカイツリー

これも金環日食と同じで、あんなに大騒ぎする程のもんですか? 高い場所から街を見下ろすのは、そりゃ気分良いでしょうけど、わざわざ遠出して何時間も並んで見る程のもんかなぁ? 単純に、理解出来ないんです。

それはともかく、来訪者のモラルの無さがニュースのネタになってますけど、あんなの別にスカイツリーに限った事じゃない。人が集まる場所には、必ずああいう被害は出るもんでしょう。

スカイツリーに群がる連中が破滅なんじゃなくて、人間そのものが破滅なんですw

コンビニのゴミ箱なんか、もっと酷いですぜ? 家庭ゴミの持ち込みは当たり前、電池やらスプレー缶の処分に困ったらコンビニにポイ。分別なんかしなくて当たり前の世界ですよ。

それを1つ1つ、店員が選り分けて処分するのは仕事だから仕方ないんだけど、いちいち腹が立つし、情けなくなります。

むしろ、ゴミ箱に捨ててるだけ、まだ良心的と言えるかも知れません。駐車場には、煙草の吸い殻なんか当たり前、弁当やカップ麺の容器やら空き缶やらガムやらが、平気でポイ捨てされてますからね。常にですよ。無数にです。

結局、法律で縛らない事には、人間はどうしょうもないですね。自分さえ良ければいい、誰に迷惑が掛かろうが、自分に跳ね返らなきゃ知った事じゃない。

世の中、そんな輩で溢れかえってますよ。今これを読んでるアナタだけは例外としてw

ばびでぶぅーっ!!(セックスセックス)

『対岸の彼女』

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いよいよ「サロメ計画」決行の日が近づいて来ました。あと1週間です。クリスマスよりずっと早いです。

そこで『君に届け』再レビューに続く「サロメ・ツアー前夜祭」第2弾として、今更ではありますが2006年度作品『対岸の彼女』をレビューしたいと思います。

これはwowow制作の2時間ドラマなんだけど、映画と呼んだ方がしっくり来ますね。豪華キャストだし、クォリティーもそこらの劇場映画より高いです。

実は、この作品を取り上げるのは、今回が初めてじゃないんです。ブログを立ち上げて間もない頃、つまり私がタベリスト化する前に、ちょっとだけ書いた事があるんです。

その時はたまたまテレビを点けたらCSでやってて、途中からの鑑賞だったもので、ちょっとした感想を書いたに過ぎず、多部ちゃんの事もしっかり「田部未華子」と誤記してましたw

でも今思えば、私はこの時、既に多部シンドロームに侵されてたんですよね! 自覚出来てなかっただけで。

夜、例えばブログを書き終えた時なんかに、寝るまでの暇つぶしにテレビを点け、CSで何を放送してるかチェックし、さわりだけ観るのは習慣的にやってる事です。

そこで面白い作品に出くわしちゃうと、就寝時間も忘れて、ついつい最後まで観ちゃうワケですが、まぁ滅多に無い事です。

本当に面白い作品って、途中からでも判別出来るんですよね。さわりだけ観て面白ければ、それだけ優秀な創り手が創ってるワケだから、大抵は全部観ても面白い。その逆も然りです。

で、私が最初に目にしたのは、多部ちゃんと石田未来ちゃんの場面でした。たぶん私はその時、まず「おっ、若い女子が出てるぞ」とw さらに「しっかりした芝居をしてる。誰だ?」と思って、番組表を見た筈です。

で、「どうやら多部未華子と石田未来らしい。二人とも名前は知ってるぞ。どれどれ?」って、そんな興味でしばらく観てたんでしょう。

それでも、最後まで観るつもりは無かった筈です。なのに、いつの間にか私は、すっかり作品世界にのめり込んでました。一体、何が私をそんな風に吸い寄せたのか?

主人公は、小夜子という35歳の主婦(夏川結衣)です。

「私って… 一体いつまで私のままなんだろう…」

引っ込み思案な自分の娘を見て、小夜子は自身の幼少時を思い出し、自分の性格が大人になっても変わってない事に気づく。

だからかどうか分からないけど、働きに出る事を決意した小夜子は、そのパート先(小さな旅行代理店)の社長で、同い年の葵(財前直美)と出会う。

初対面からフレンドリーに接して来る葵と、友達みたいな関係になっていく小夜子。自分に似て孤立しがちな娘を嘆く小夜子に、葵はこんな事を言いました。

「なんで、一人じゃいけないって思うんだろ? 一人でいても怖くないって、思える何かを見つければいいんじゃない?」

いいこと言いますよねぇw でも、そう言う葵も実はかつて、小夜子みたいに引っ込み思案な女の子だったんです。

高校時代の葵(石田未来)は、イジメが原因で転校し、新しいクラスに入って不安だった時に、いきなりフレンドリーに話し掛けて来た魚子(ななこ)という女の子(多部未華子)と友達になります。

私が初めて目にした場面は、まさにこの辺りだったと思います。魚子というキャラクターと、それを演じる多部未華子の魅力に、私はグイッと引き寄せられた。今思えばですけど…

そんな明るくフレンドリーな女子である魚子が、ある日突然、イジメの標的にされてしまうんです。家が貧乏だという理由だけで! まったく、人間ってやつは… ばびでぶぅーっ!!

ところが、魚子は動じない。淡々と日常を過ごし、葵を巻き込まないよう、秘密の場所で会ったりする気遣いも見せる。

「私さ、全然怖くないんだ。ホント、ぜーんぜん怖くない。私の大切なものは、そんなとこに無い」

笑ってそんな事を言う魚子と接してる内に、葵はちょっとずつ強くなって行く。そう、魚子と出会ったお陰で、葵は財前さん演じる現在の、明るい葵に変われたんです。

私は初見の時、途中参加だったもんだから、ちょっと混乱しちゃいました。どう見ても、魚子=多部ちゃんが葵=財前さんの高校時代に見えちゃうし、実際の若き葵=石田未来ちゃんは、小夜子=夏川さんによく似てるんですよね。←文字にすると更にややこしいw

でも、それは意識的なキャスティングなんですよね。葵(財前)は魚子(多部)によく似た大人に成長し、引っ込み思案な小夜子(夏川)が、魚子と出会う前の葵(石田)とダブって見えるという。

つまり本作は、魚子に出会って救われた葵が、かつての自分そっくりな小夜子を救おうとし、同時に救われようとするドラマ。そんな風には描かれてないけど、私はそう感じました。

実際は「大人になってから出会った女どうしの友情は成立するか?」がテーマなんだけど、それよりも高校時代の描写に目を奪われちゃうんですよね。

そうして本来のテーマが霞んじゃう位、魚子という存在が物凄く大きくなってる。創り手の意図を超えて、まだ10代半ばだった多部未華子が、そこまで大きくしちゃったんです。

本作には他にも、香川照之、木村多江、堺雅人といった豪華キャストが参加してるにも関わらず、多部ちゃんが一番輝いて見えちゃう。贔屓目じゃありません。魚子っていうキャラクターの良さとの、相乗効果だと思います。

イジメに関して、魚子はこんな事も言ってました。

「結局さ、のっぺりし過ぎてるんだよ。町も、学校も、何もかもみーんな。のっぺりしてるから、イライラして、自分より下の人見ないとやってられないんだよ」

「言ったでしょ、私、全然平気なんだよ。今、私がみんなから言われてる事は、本当は私の問題じゃないから。あの人達自身の問題だから」

…いやぁ、強い。強いなぁw 正論ではあるけど、なかなかこうは割り切れません。独りが大好きな私だって、クラスの中で孤立するのは相当ツライですよ。

じゃあ、魚子はこんなにも強い子だから、魅力的なのか? 私は魚子の強さに惹かれて『対岸の彼女』を最後まで観ずにいられなかったのか?

違うんですよね。強いだけじゃそんなに惹かれないし、逆に弱いばかりでも駄目。その両面を兼ね備えた魚子だから、その両面を同時に表現出来る多部ちゃんだからこそ、我々は魅了されちゃうんだと思います。

夏休み、葵と二人で過ごした合宿バイトから帰ろうとした時、魚子は意外な顔を見せます。

「…私、帰りたくない…帰りたくない…帰りたくない……帰りたくないよ」

本当はやっぱり、ツラかったんですよね。イジメだけじゃなく、恵まれない家庭環境も含めた現在の生活そのものから、魚子は逃げたいと思ってる。親友と心底楽しい時を過ごしちゃったから、尚更です。

演じてるのが多部ちゃんでなければ、この場面は唐突に感じたかも知れません。最初から微かに弱さも匂わせて来た、多部ちゃんの魚子だからこそ、この場面には胸を締め付けられ、思わず一緒に泣いちゃう。

「……分かった。帰るのやめよう」

そう言って一緒に旅に出ちゃう葵も良いですよね。同情とかじゃなくて、そもそも同じ痛みを葵も持ってるから、心底から解り合える。

「私、魚子といたら、何でも出来そうな気がする」

二人は、ちょっとした火遊びを経験するも満たされず、その場の思いつきで、一緒にビルから飛び降りちゃいます。

二人とも大怪我を負い、まぁ当然でしょうけど、大人達の配慮で二度と会えなくされちゃう。でも、葵の父(香川さん、好演!)の粋な計らいで、別れの挨拶だけは出来ました。

「私たち、ちょっと間抜けだったよね。何処へも行けなかった…」

「…何処へ行こうとしてたんだろうね、私たち」

別れ際に、魚子はいつもの台詞を言いました(画像)。

「また明日ね!」

二度と会う事は無い、お互い「対岸」の存在になるのは解っていた筈です。『ルート225』の姉弟の別れもそうだったけど、あえて日常的な挨拶で別れるのって、すごい切なくて泣けちゃいます。

「お父さん… どうして私たちは、何も選べないの? 大人になったら、自分で何かを選べるようになるの?」

別れの後、葵は父にそう言って、初めて涙を流しました。その時から葵は、全てを自分の意志通りに決めて行動する、強い大人になる事を決意したんだろうと思います。

それは決して簡単な事ではなく、周囲の反感を買って孤立する事もしばしばあった事でしょう。そんな時に彼女を支えたのは言うまでもなく、魚子から貰った言葉や、友情の思い出だった筈です。

あんなに濃密な友情を味わったら、その後の出会いにのめり込む事は、なかなか出来なくなるかも知れません。ちょっとやそこらの友情だと、嘘っぽく感じそうです。

だから葵は、今も孤独なんですよね。でも魚子だって内心はツラかったのと同じで、葵も淋しかった。そんな時に、かつての自分そっくりな、小夜子が現れた。

魚子との関係みたいな友情が築けるかと思ったけど、小夜子には家庭があり、独り身の葵とはお互い、どうしても「対岸の彼女」になっちゃう。

それでも、二人は壁を乗り越えて、やがて親友になって行く…のかな?ってところで、ドラマは終わります。本当はこっちの話がメインなのに、そして夏川さんも財前さんも素晴らしいのに、それを食っちゃってる多部未華子が恐ろしいw

「……とっておきの場所があるんだ。今度教えてあげる」

ラスト、葵が小夜子に、友情の証として連れて行った場所とは、高校時代の葵が魚子に連れてって貰った「とっておきの場所」。

それが群馬県の何処かにある大きな川の、長ーい橋なんだけど、サロメ・ツアーでは其処にも連れてって貰える予定なのでw、あらためて本作を観直した次第です。

でもこれ、本当にいい作品ですね。かけがえのない友情… 老若男女、誰でもしみじみと共感できる内容だと思います。

いつか…いや、今すぐにでも、劇場公開して欲しいですね。

ねぇ、あおちん

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『対岸の彼女』をレビューしてて思ったのですが、我々中年タベリストwが多部ちゃんの虜にされしまう理由に、女優としての類い稀なる才能と、清楚な佇まい、飾り気の無いお人柄、ロリコンとw、諸説あってどれも正解なんでしょうけど、中でも一番強力な要素は「ノスタルジー」ではあるまいか?と。

いつぞや、我々それぞれの「初恋の人」に多部ちゃんは似てるのでは?みたいなコメントを頂きましたけど、それはルックスも含めて、多部ちゃんが醸し出す昭和の空気に、他の若手女優達には無いノスタルジーを見いだすから、かも知れません。

魚子が登場する場面の背景は1980年代、ちょうど我々が青春を過ごして来た時代なんですよね!

魚子と葵が二人で過ごす夏休みのくだり、殊に二人が羽目を外してヤンキー・ルックになる場面を観ると、私はなぜか胸がキュンとなるんです。

それは、群馬の素朴な女子が東京で精一杯の背伸びをしてる姿に心が揺さ振られる…だけじゃなくて、あの場面に一番、'80年代の空気を感じるから…なのかも知れません。

理想の初恋相手である多部ちゃんが、まるで我々自身の思い出の中にいるみたいに感じちゃう… 中年タベリストにとって『対岸の彼女』が特別な存在になってるのは、それが大きな要因なんじゃないでしょうか?

※タイトルにある「あおちん」ってのは、劇中で魚子が使う葵の呼び名で、あおきさんに呼び掛けたワケではありませんw

『GM踊れドクター』#09

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さて、『GM』レビューも残り2話、佳境に入って来ました。こうなったらサロメ・ツアー迄に完結させたいですね。

ファイヤー後藤にアメリカの大病院からヘッド・ハンティング話が舞い込み、年棒65万ドルを提示されるも、アイドル復帰に燃える火は全く興味を示しません。

「忙しいんだ、そんな下らん事でいちいち呼ぶな」

金や名誉よりも、本当にやりたい夢こそが大事。普通なら綺麗事の安っぽい話に感じちゃう所ですが、火の場合は馬鹿だから逆に説得力がありますw いやホント、格好いい。

そんな火から前回「本当は何がやりたいんだ?」と問われたポニーこと椎名桔平さんは、何も答えられませんでした。

かつては夢や情熱があったけど、それを見失って無気力な状態でいるのが、今のポニーなんです。なんだか、耳が痛いぞw

今回の患者(温水洋一)は小さな町工場の社長で、遺伝性の厄介な持病を抱えてるのに、従業員達を路頭に迷わせない為に無理を重ねてる。

もっと楽に生きればいいのに、みたいな事を言うポニーに、ボインボヨヨ〜ンな小池さんが言いました。

「自分の事しか考えず、その日その日を気楽に生きてる代わりに何も残らない。それがポニーの人生」

うーん、耳が痛いw

「誰かの為に生きるって事が、本当に生きるって事なんじゃないの?」

いやぁ実に痛い。痛いなぁw

「人は逃げると癖になる。プレッシャーから逃げるな」

↑これは火の言葉。私にも逃げ癖はありましたが、映像業界でプレッシャーの日々に耐え、その辺は克服出来たように思います。んなこたぁどーでもいい? ばびでぶぅー!!

ポニーにも最初は、医者としての理想と情熱があったみたいです。そりゃあ何しろ、五浪して医大に入ったんだから。

それが、結婚して妻(清水美沙)のコネで入った循環器内科がエリート中のエリートの集まりで、敏腕とは言えないポニーは気後れするばかり。

自分に不向きな場所に入ったせいで、彼本来の実力が発揮出来ず、居場所を失い、やさぐれてしまった。自分で自分を見限ったワケですね。

不向きな仕事に就いたり、場違いな所に行っちゃった時、傷口が広がる前に去るべきか、石の上にも三年で踏張るべきなのか?

ツライ思いをすればするだけ血肉となり成長出来る…かも知れないけど、ポニーみたいに傷つくばかりでロクな結果にならない場合もある。その人の性格にもよるし、難しい所ですね。

向いてないと判れば早めに去った方がいいと私は思いますが、ポニーの場合は嫁さんのコネで入った職場だし、そうは行かないしがらみがあったのでしょう。

折しも、温水さんの病は循環器系のもので、心臓をいじる極めて危険な検査をしないと、病名の特定が出来ない事態に。総合診療科ではポニーしか、その技術を習っていない。こりゃ大変なプレッシャーです。

というワケで、ポニーは書き置きを残して失踪しちゃいましたw この徹底した駄目っぷり、もはや天晴れですね!w

でも、彼をバカにするばかりだった循環器内科のエリート達と違って、総診の仲間達は彼を信じ、励まし、一丸となってサポートする。

ガチガチに緊張しながらもw、その想いに応えたポニーは見事、危険な検査を成功させ、温水さんを救いました。一人だけ出遅れてたポニーが、これでようやく復活!

てなワケで総診=新生アミー&ゴーのデビュー・コンサートまで、あと一週間。この勢いで一丸となり、見事なダンスを披露するのか!? 客は一体どうやって集めるつもりなのか!? そもそも何故、医者が踊らなきゃならんのか!?w

…と思ったら、最終回、院内感染が発生し、僕らの多部ちゃんが大変な事になっちゃう模様… マルコチクビィーッチ!!

『つばさ総集編』リターンズ

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公演が開始された『サロメ』の評判を聞くにつれ、胸が高鳴って来ましたよ。これはまさにカーニバル! てなワケで、前夜祭第3弾は『つばさ総集編』再びです。

ご存じの通り、私はこの総集編を最初に観て、それから全長版を完走すると同時に、かなり詳細なレビューを書き上げました。

だからもう、お腹いっぱい。今更また総集編を観直したところで、もはや新たな発見は何も無く、流れを確認するだけで終わるんだろなぁって思ってたら…

とんでもなかったですw 今、このタイミングで総集編を観るからこその発見が、いっぱいありましたよ! やっぱ恐るべしです、このドラマw

☆合わせ鏡

このドラマには、シリーズ前半と後半で合わせ鏡になってるシチュエーションや台詞が数々あって、第1週でつばさが10数年ぶりに翔太=タニオ・チクビッティーと再会する場面も、その一つ。

つばさ「やっぱり翔太だったんだ」

乳首「やっぱり、つばさだ」

第1週と最終26週という、半年を隔てての合わせ鏡ですから、さすがに初見で気づいた視聴者はほとんどいないんじゃないでしょうか? まぁ、こんなのは些末なネタですw

☆加乃子にすがる竹雄

10年ぶりに帰って来たものの、母・千代と大喧嘩してまた出ていこうとする加乃子に、夫の竹雄が「出ていかないで!」と泣きながらすがる場面。

総集編にしろ全長版にしろ、初見だと単に滑稽な場面としか感じないんだけど、この後に描かれる数々の過去、それに伴う悲劇を観た上でこの場面を観ると、竹雄さんがここまで必死になる理由が痛いほどよく解るゆえに、泣けます。初見でも泣いたような気はするけどw

☆多部ちゃんの顔

これはリアルタイムで観てても感じられた事かも知れませんが、そして多部ちゃんご自身もインタビューで語られてましたが、序盤と終盤とでは多部ちゃんの顔つきがかなり変わってますよね。

それは単に演出上の変化だけじゃなくて、女優としての成長が自信に繋がっての事だと思いますが、ほんと大人の顔になりましたよね。

弟・知秋(画像)が中盤に膨らんでまた細身に戻って行く様も、総集編だと非常に分かり易いw

☆加乃子の絶叫

「一緒にそばにいさせてぇー!」

つばさと知秋を抱いて加乃子が泣き叫ぶこの場面、何度観ても泣かされますが、これはストーリーを超えて、演じる高畑淳子さんのマジックである事に気づきましたw

あの、ロレツの回らない台詞回しですよね、原因は。高畑さんが「ここぞ」って時に使う、あれは最終兵器ですよ、きっとw

☆翔太の好感度

総集編だと、キスシーンも含めて、チクビッティーのつばさに対する悪業の数々wがカットされてるから、あんまり腹が立たないw

つばさの親友・万里の苦しみも同様で、総集編だと万里がただのお人好しにしか見えないですね。

☆つばさのダークサイド

「母の事は… 嫌いになれないから苦しいんです」

↑この台詞の重さが、全長版と総集編とでは全く違って感じられます。

私は最初の総集編レビューで「家出して戻って来た加乃子を優しく受け入れる、心の広い女の子」みたいにつばさを評してました。

それは私がドラマの表面しか観てないからそう感じてしまった事に、全長版を観て気づかされたワケですが、あらためて総集編を観ると、そう感じて当たり前だった事にも気づきました。

総集編は、『つばさ』の表層だけで構成されてるんですよね! 『つばさ』全長版は、二重構造のドラマなんです。サニーサイドが表層で、深層にダークサイドがある。

で、総集編はその深層部分が丸ごと削除されて、サニーサイドだけが残るように編集されてる。だから、つばさも翔太も万里も、本来は多面的なキャラなのに、一面的にしか見えてないワケです。

この編集って、無理やり尺を縮める為の苦肉の策かと思いきや、実は最初からこうするつもりで全長版が構成されてたんじゃないでしょうか? 総集編を創らないといけないのは事前から分かってる事ですから。

それを如実に表してるのが、次のエピソードです。

☆お話の木

総集編で最も大胆な削除が、サントラさんはじめ多くのファンから涙を搾り取った、第9週のエピソードです。

必要無いと思いますが一応説明しますと、妻を亡くしてから2年も娘・優花を妻の実家に預けたままだった真瀬が、つばさらに背中を押され、優花を迎えに行く場面…

恐る恐る声をかけた真瀬を見て、まだ幼い優花は「お父さん…」と呟く。物心もつかない内に2年も放っておいたのに、優花は父の顔をちゃんと憶えていた!

感動的なBGMが流れて、総集編だとここで真瀬父娘のエピソードはめでたく解決しちゃう。ところがどっこい、この場面は本来…

「お父さんなんか、いらなーい」

優花の、吐き捨てるようなこの台詞で、物語は一気にサニーサイドからダークサイドへと急転直下するんですよね! これは本当に、物凄い作劇だと思います。

その直前でカットする事によって、真瀬の置かれる立場が、本来は地獄なのに総集編だと天国に転換されちゃってる。全長版を先に観てた人は仰天された事でしょう。

逆に私みたいに総集編を先に観ちゃってる場合も、全長版で優花の裏の顔を見て仰天しちゃうワケですw ただしマイルドな総集編だと、あんまりこの場面が印象に残らないから、私の場合はすっかり忘れちゃってましたがw。

かように、ダークサイドが丸ごと削除された総集編は、全体的にマイルドで深みの無い、朝ドラらしい朝ドラになってます。これはこれで充分に楽しめちゃうのが、また凄いんですがw

創り手は本来、ダークサイドのドラマこそを描きたかった筈ですから、この総集編は全く別ものの作品と言って良いですよね。でも、『つばさ』を気楽に楽しみたい気分の時には最適かと思います。

☆大衆演劇

つばさ、加乃子、千代が舞台に立つこのシークエンスですが、全長版レビューの時はピンと来なかったんですよね。特に加乃子の独白が言い訳じみて聞こえてしまい、他の『つばさ』ファンの皆さんと少し温度差が出来ちゃった。

つばさの独白も、あの言葉がなんでチクビッティーを励ます事になるのかが、よく解りませんでした。

でも、全長版の完走を踏まえた上で、千代さんの独白を今回あらためて聞いたら、謎が氷解しましたよ! このエピソードが本当は、と言うか深層の部分では、何を意味していたのか?

「選ばなかったもう一つの人生を、悔やんだりしないで」

↑という主旨の、千代さんの独白。私はてっきり、これは加乃子の独白に対するアンサーだと思ってました。いや、確かにそれを受けての言葉ではあるのですが…

加乃子の独白は、家出した事の罪を背負いながらも「後悔はしない」って言ってるんですよね。千代さんがその想いを受け止めたとしても、後悔しないって主張してる人に対して「悔やんだりしないで」ってまた被せるのは、ちょっとおかしい。

これはつまり、加乃子じゃなくて千代さん自身への言葉、あるいは初恋の君=葛城さんへのメッセージであり、今後のドラマ展開を予告してるんですよね。つばさの独白も、加乃子の独白もしかりです。

じゃあ、なんでこんな形で自分の想いを吐露し、わざわざ今後の展開を予告する必要があったのか?

これこそが、セラピーなんだと私は思います。この大衆演劇エピソードに込められた意味とは、セラピーの第1段階だったんです!

カウンセリングは1度や2度で結果が出るもんではありません。最初はまず、クライアントが抱える問題、トラウマの原点を探り出し、それを自覚させ、自分自身がどう変わって行きたいかを確認する作業になる。

つばさも加乃子も千代さんも、誰かを変えたくてあの独白をしたんじゃない。自分を変える為に、自分自身に対して決意表明をしたんだと思います。

それを見て乳首を震わせて感動してた翔太は、なかなか滑稽ですw あの場で本当の意味を理解してたのは、秀樹だけじゃないでしょうか?

☆せんじゅ君

総集編では、このお掃除器具が唐突に登場し、その由来はおろか、誰が何の目的で作った物なのかも説明されないので、初見の時はすごくシュールなギャグだなぁと思って観てましたw

☆ショウティー&つば吉

これも、全長版ではつばさだったか加乃子だったかの妄想として表現された場面なのに、総集編だと斎藤興業で二人が再会した時に唐突に挿入されるんで(しかも分割画面でw)、すごいシュールな演出に感じちゃう。

あんなの、わざわざ入れる必要無いのに、監督さんよっぽどお気に入りなんですね。予告編でも使ってましたもんねw

☆天使と悪魔

さて、私が初見の時に最大の謎だったのが、秀樹の存在です。あらためて観直しても、総集編では出番が極端に少なく、何の為に登場する人物なのか、やっぱりよく解りません。

でも、前述の「二重構造」を踏まえれば、それは当たり前である事が理解出来ます。

『つばさ』世界のサニーサイドを動かす存在が玉木つばさ=ラジオの男=天使なら、ダークサイドを動かすのは秀樹=悪魔、なんですよね! だから、ダークサイドが隠蔽された総集編だと、秀樹の存在は全く無意味になっちゃう。

悪魔と呼ぶには秀樹は善人じゃないかと言われそうだけど、借金の取り立てはするわ、ラジオの仕事を強要するわ、半裸の女性達を引き連れて馬鹿騒ぎするわw、表面的に見れば悪党ですよね。

かつて加乃子との仲を引き裂かれ、どん底に堕ちた秀樹は、いったん悪魔に身を売っちゃった。けど、ビバ・マリアとの出会いにより、人間の心を取り戻した。

ところが魔王との契約を破るワケには行かないから、悪魔のフリを続けなきゃならない。彼は常に、悪魔を演じながら、魔王にバレないようこっそり人助けをしてる。

だからですよ、秀樹の芝居がクサいのは!w あの西城秀樹さんのオーバーな芝居は、魔王の監視に怯えながら必死に悪魔を演じてる、実はすこぶるリアルな演技なんです。

いやいや、これ、マジで書いてますw 天使が登場する世界なら、悪魔も存在しないと逆に不自然ですから。

でも、秀樹が悪魔としてちっとも結果を出さないのに轟を煮やした魔王が、新たに送り込んだ刺客が、城之内房子=魔女ですよ。秀樹がブラジルへと去って行った途端に、房子様が本格的に動き出しましたからね!

さしずめ秀樹がデビルマンで、房子様がセレーヌ(でしたっけ?)みたいなもんで。そりゃカッコイイわけですよ!w

☆「今の私が好き」

最終回でつばさが言ったこの台詞も、本作がセラピーである事を裏付けてると思います。カウンセリングの最終目的は、自分自身を許し、愛せるようになる事ですから。

千代さんの「私が本当に許せないのは、この私なんです」とか、全長版を観直せば、他にも証拠があちこちで確認出来るかと思います。

☆プロポーズ

総集編では最終回の1年半後が新撮され、チクビッティーがついに、つばさにプロポーズしちゃいました。あんの野郎ぉーっ!!w

「初恋が、実ったのですね」

祭りの夜、家族で花火をしながら、千代さんがしみじみとそう言って、つばさが涙ぐむ。

総集編を観ただけだと、ここで玉木家一同が見せる感慨深い表情の意味が、正確には伝わらないですよね。ダークサイドにおける苦闘の日々を、全長版で見届けた今だからこそ、私も一緒に泣けて来ちゃいます。

デビルマンの支援を受けた天使=つばさの奮闘により、代々受け継がれて来た玉木家の呪縛が、ついに、完全に断ち切られた瞬間です。

ここでまた、私はルーク・スカイウォーカーを思い出しました。『つばさ』はやっぱり、『スター・ウォーズ』によく似てますね。

表層のサニーサイドだけで構築された総集編はさしずめ、活劇要素だけを押し出した最初の『スター・ウォーズ』(エピソード4)みたいな存在…なのかも知れません。

『つばさ』スピンオフ

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レビューにするする程のネタは無いんだけど、まぁお祭りって事でw

総集編の宣伝も兼ねて制作・放映された2本のスピンオフ短篇で、DVDの映像特典にもなってます。サブタイトルは『好きと言えなくて・青春編』『同・中年編(仮)』。なんで(仮)なんだろう?w

総集編で新撮された、最終回から1年半後にチクビッティーがつばさにプロポーズしやがるエピソードに呼応してか、脇キャラ達がそれぞれ恋のお相手に、なかなか言えなかった想いを伝える様が描かれてます。

『青春編』はつばさの弟・知秋(冨浦智嗣)が主役。最終回で歳上の万里(吉田桂子)からサッカー観戦に誘われて以来、デートは重ねてるものの、お互いの気持ちを確認し合わないまま、京都への引っ越しとかお見合いとかの話が沸き上がり…

ストーリー自体はありがちなパターンなんだけど、そこに鈴本スーパーの息子=俊輔(三浦アキフミ)が絡んで来るところがミソになってて、「鈴本スーパーマン」を名乗るバカバカしさwも含めて、やっぱり『つばさ』らしい作劇になってます。

『中年編(仮)』の主役は、茶道の世界へと帰って行った浪岡正太郎(ROLLY)と、用事で川越に帰って来た真瀬(宅間孝行)。

つばさへの想いに捉われるあまり、新キャラの茶飲み友達(中島ひろ子)が好きなのに何も言えない正太郎の背中を、真瀬が押してあげる。

そんな真瀬自身もまだ、横矢みちるにちゃんとプロポーズをしていない事が発覚し、正太郎とロナウ二郎(脇知広)に背中を押され…というか無理矢理w、電話でプロポーズさせられる。

真瀬にしろ正太郎にしろ俊輔にしろ、つばさへの想いを吹っ切る事で一歩前進するワケですが、これだけの男達に愛されながらもつばさは、結局は長身イケメンのスポーツマン(乳首人間=画像)とくっついちゃうワケで、こういう部分でも『つばさ』はシビアというか、ファンタジーを装いながら極めて現実的なんですよね。

しかし、こうして脇キャラのその後を、スピンオフだからと言って手を抜かず、中島ひろ子というメジャーな女優さんまでゲストに呼んで、ちゃんとした作品に仕上げた『つばさ』スタッフ達に、キャラクターへの愛をひしひしと感じますね。

このスピンオフがもう一つ素晴らしいのは、本編じゃ観られなかったメイキングが収録されてる事ですよね。

前述のようにスピンオフだからって手を抜いてないのがよく分かるし、残念ながら多部ちゃんは登場しないけど、『つばさ』の撮影現場がどんな雰囲気だったかを知られる、貴重な映像ではないかと思います。

そう言えば、ファン・ミーティングでは爆笑NG集も披露されたんですよね? 門外不出との事ですから仕方ないけど、それも特典に入れて欲しかったなぁ…

さて、これでひと通り『つばさ』のレビューはやり尽くしました。前回のコメントにも書きましたが、全編完走&レビュー&コメントのやり取りは、私にとって部活の強化合宿みたいな感じで、大変だけども実に楽しい数か月間でした。

レビューだって一種の創作行為ですから、ちょっとドラマ撮影にも感覚が似てるかも知れません。本編が終了して、少し間を空けてから総集編とスピンオフのレビューっていうのも、計らずも撮影と似たようなタイミングなんですよね。

スピンオフで再登板したキャスト達が、メイキングやオフ会でしきりに「また同じメンツでやれるのが嬉しい」「これで本当に終っちゃうのが淋しい」って仰ってた心境とも、何となくシンクロするんですよね。

久しぶりに『つばさ』を語り、コメントのやり取りが出来たのがとても楽しく、ちょっと懐かしくて、何だか胸がキュンとなりました。全編レビューを終えた時はホッとした気持ちが強かったけど、今は何だか、名残惜しいです。

まぁ、いつか又、『つばさ』全編を最初から観直す機会はあるだろうと思います。でも、数年先になりそうw その日まで、どうぞ皆さんお元気で!

見るべき程のことは、見つ……かな?w

『GM踊れドクター』#10 (終)

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『サロメ』が2日後にまで迫って来ちゃいました。いよいよ仕事が手につかなくなり、凡ミスを繰り返しておりますw

私は明日の夜行バスで旅立ちますから、今日が実質の前夜祭。もっとも、今日は深夜0時まで働いて、明日も普通に出勤です。

そして夕食後に出発して明後日の早朝に東京着、たぶんネットカフェで仮眠を取ってから、出来れば1年ぶりにイケナイ遊びなんかもしたりして(それとこれとは別なんですw)、夕方にタベリスト仲間と合流!

そして『サロメ』を堪能した後は多部ちゃんについて語り合い(でも睡眠は取りましょうねw)、翌日はロケ地巡りに精を出す。その夜のバスで名張に帰り、到着したらそのまま出勤と、上京する時はいつもこんな感じですが、なかなかのハード・スケジュールです。

これからの人生の中でも、そう何度も無いお祭りですから、目一杯楽しみたいと思ってます。で、無理矢理こじつけますとw、『GM』の仲間達もいよいよ、デビュー・コンサートというお祭りが目前に迫っております。

てなワケで、なぜか桃子(多部未華子)の指導の下、ダンスの猛特訓が続いております。診療の仕事はファイヤー(東山紀之)が一手に引き受けてるのでしょう。

ここで桃子は「偉そうに言うアンタは踊れるの?」と皆からせっ突かれ、思い切りの良いモンキー・ダンスを披露。何でもやらされる現場ですなw

そんな折り、高熱を伴う謎の院内感染が発生! ポニー(椎名桔平)の元奥さんも倒れ、先週から情熱を取り戻したポニーはますます発奮して皆にゲキを飛ばすも、毒舌桃子に「ゴチャゴチャうるさい、黙っててゴロー(五浪)」と一蹴されちゃうw とっちゃん坊やに言われなくても、みんな必死なんです。

SARSの疑いもあり、問題が深刻化してるせいもありますが、今回のファイヤーはヤケに真剣です。ファイヤーが馬鹿をやめちゃったら、ただの格好良い天才のイケメンになっちゃって、面白くありませんw。

「人の気持ちが解らないから、ファンの心も掴めなかったんですよ」っていう桃子の言葉が、相当堪えたみたいですね。

桃子に言わせれば、ファイヤーが断ったヘッドハンティングの話も、日本の優秀な総合診療を世界に知らしめるチャンスなのに、アイドル・デビューを優先するのは「自分の事しか考えてない」って事になる。

桃子はGMとして得難い学びをファイヤーから受けた恩返しに、無謀なコンサートを何とか成功させようと必死になってる。そこにはエゴのカケラも無い。ファイヤーは馬鹿だけどw、桃子から得難い学びを受けてるのかも知れません。

ところが、その桃子までもが感染症で倒れちゃう。もしSARSならば特効薬が無く、生命を落としかねません。総診の面々にも焦りの色が…

病床で桃子は、自分が総診の医者になろうとした理由をファイヤーに打ち明けます。謎の症状で病院をたらい回しにされながら何年も苦しんだ祖父が、実は飲み薬でたった1日で治る病気だと判明した。あの苦しみの日々はいったい何だったのか?

それで桃子は、きちんと診察の出来る医者になろうと決意した。そこにもやはり、エゴはカケラも見当たりません。仕方なく医者になったファイヤーの中で、何かが変わって行きます。

「大丈夫だ、俺が助ける。お前が俺の為にやってくれたように」

ファイヤーは、無理に起きだして倒れそうになる桃子を支え、気がつけば手を握ってました。潔癖症で、手袋をしてても他人に触れようとしなかったファイヤーが、素手で桃子の手を握ったのです!

それは相手が多部ちゃんだから、というのもあるでしょうがw、つまりファイヤーの潔癖症は彼のエゴを象徴するものであり、桃子から自己犠牲の精神を学んだ事で、知らず知らずそれが緩和されたのかも知れません。

別室でファイヤーがムーン・ウォークを始めると、病床の桃子がうわ言で「間違ってる… 後向きに歩いてる」ってw 

↑これはお約束のギャグであると同時に、二人の心が繋がった… つまりLOVEの始まりを匂わせる演出なのかも? 桃子が高尾山に登った話を聞いて、「誰とだ?」と尋ねた火が、「一人で」っていう答えを聞いて一瞬ホッとした、みたいな描写もありましたから。

「夏風邪じゃないのか?」

↑今回は、バカ2号wのポニーが言った、普段通りの大ボケ発言が、問題解決の糸口になりました。気持ちが上向けば、状況もシンクロして好転するという見本ですね(?)。

犯人は、はしかと水疱瘡という、実に身近な病気だったのです。通気ダクトの劣化により、小児科から空気感染したとう、最終回にして今までのパターンをひっくり返したようなシンプルさ。桃子も救われました。

「俺はお菊(桃子)から学んだよ。誰かの為に、自分を犠牲にして、何かをするって事をさ」

そうして最後に成長を遂げたファイヤーは、なんとコンサート直前にアメリカへと旅立っちゃいました。日本の総合診療を世界に広める為に… 

彼は桃子に、デビュー曲の歌詞カードを託しました。

ウルルン「(読んで)キミとボクとでアミーとゴー、あーそりゃそりゃ♪って、ずいぶん雑だな、おい」

桃子「急いでたんだと思います」

↑爆笑。

結局、コンサートはファイヤー抜きで決行する事になりました。無気力だった総合診療科が、すっかり熱い仲間達に生まれ変わりました。

どうやって集めるのか気がかりだった観客は、ウルルン(生瀬勝久)のコネ人脈で何とかなりましたw それでああいう人物設定だったんですね!w

しかし開演直前、誰がボーカルを務めるのかを決めてなかった事に気づき、パニックになる新生アミー&ゴー。やっぱり全員、基本的には馬鹿みたいですw

そこに颯爽と帰って来る、我らがファイヤー! 自分の夢は捨てたんじゃなかったのか?!w まぁ多分、飛行機に乗る直前に「あ、明日行けばいいんだ」って気づいたんでしょうw

そんなワケで、愛すべきバカ7人衆、新生アミー&ゴーの幕は上がりました。(完)

『つばさ』ほど深くはなく、『デカワンコ』ほどの強いインパクトも無かったけど、だからこそ観客を選ばない、誰もが気楽に楽しめるウェルメイドなエンターテインメント作品だったと思います。

多部ちゃんの白衣姿、毒舌キャラ、数々の顔芸などw、ワンコとはまた違った種類の思い切ったコメディー・アクトが堪能出来て、私はとても満足です。

それと同等に、ファイヤー後藤という私好みの破天荒なキャラクター、東山くんや椎名さんの馬鹿っぷり演技も最高で、今まで知らなかった魅力を発見出来ました。

生瀬さん、小池さん、吉沢くん、八嶋さん、みんな良かったですね、乳首以外w 毎回のゲストも充実してました。視聴率はあまり振るわなかったそうで、続編の可能性が薄いのだけが残念です。

まぁしかし、お腹いっぱいかなw

サロメ・ツアー#01

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いよいよ出発です。バスは私の住む近鉄・桔梗が丘の隣駅・名張から乗車します。画像を御覧のとおり、伊賀と品川を結ぶ高速バスがあるんです。もちろん、運転手さんは忍者のコスプレをしてます。

嘘です、ごめんなさい。もう言いませんから、どうか居眠りしないで下さいm(__)m 出掛けにニュースを観たら、タイミング良くあの大事故の映像が映されてましたw

ここまで来て死んでたまるか! どうしても殺すなら帰り道にしてくれ!

困った事に、1時間も早く駅に着いちゃいました。1時間も遅れて着かなくて本当に良かったです。暇つぶしにブログでも書きますw

『サロメ』の新訳本を完読しましたが、とてもシンプルなお話である事にまず驚きました。もっと小難しいものを想像してましたので。

オスカー・ワイルドという人が聖書を引用し、最初から演劇台本として書き上げた、有名な古典戯曲なんですよね。

サロメは王様の娘、要するにお姫様で処女なんだけど、好色な王様と王妃から受け継いだ血を奥底に秘めてる。

で、月が妖しく輝く夜に、キリストを彷彿させる予言者で囚人でイケメンのw、ヨカナーンに一目惚れ。触らせろキスさせろとダダをこねた挙げ句、思い通りにならないヨカナーンの乳首を斬り落とし、その唇にキスをする。

…とまぁ、簡単に言えばそんな話。あ、なんか変だなと思ったら、斬り落としたのはヨカナーンの乳首じゃなくて、首でした。乳首に唇は無いですもんね。うっかりしてました。乳首にだってキスは出来ますけどね。

すみません、決して冒涜するつもりは無いのです。私が書くと何故かこうなっちゃう。病気なんですm(__)m

でも、私はつくづく思います。もし仮に、私がこの台本を渡されて演出しろと言われても、これを一体どうやって、現代の観客が観て衝撃的だったり感動的だったりするような舞台に演出すれば良いのか、サッパリ分からず途方に暮れちゃいます。

こればっかりはどうしょうもないですね。いくら努力したって、凡才は凡才でしかない。私がやるなら、それこそ首と乳首を間違えて斬り落としちゃうようなナンセンス喜劇にするしか無いでしょうw

だから今回は、もちろんサロメを演じる多部ちゃんを観るのがメインなんだけど、このシンプルな台本を宮本亜門さんが、一体どんな風に料理されるのかにも、かなり興味を引かれてます。

おっと、バスが来ました! いったん締めまーす。

サロメ・ツアー#02

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バスに揺られながら書いてます。さっきは大事故をネタに戯言を書いちゃいましたが、思えば不謹慎ですよね。シャレになんない事をネタにするのはやめときますm(__)m

さて今回のツアー、あくまでメインは多部ちゃんでありつつ、亜門さんの演出と、もう一つ大きなイベントが、タベリスト仲間とのご対面です。

不安はありません。面識は無くとも、その文章からお人柄は伺えますから、今回お会いするyamarineさん、Deepさん、gonbeさんとはきっとウマが合うだろうっていう確信があります。

でも、それぞれが住む地域で観る映画と違って、舞台は他のファンの方々も一堂に介しちゃったりするんですよね。ブログのコメント等で対話した事が無い=どんなお人柄なのか分からない方もたくさん来られる。それがちょっと怖いw

うっかり多部ちゃんに声を掛けようものなら、どんなお叱りを受けるか分かんないw いや、もちろんマナーには注意します。多部ちゃんに嫌われたくないですから。

でも、多部ちゃんに嫌われない範囲内なら、私は声を掛けると思います。他のファンの方々にまで気を遣ってられませんw

私は、多部ちゃんを好きな方は皆さん、聡明で暖かい方ばかりと思ってますから。そう信じてますから。

私はかつて、大好きな某テレビドラマのファンサイトの掲示板に、短い間ですが書き込みをしてた時期がありました。

それまで私は、同じドラマを愛する者どうしなら、言葉は無くとも自然に解り合えて、友達になれるもんだと思い込んでたんですよね。

でも、それは幻想でした。同じファンどうしでも対立し、挙げ足を取り合い、気の弱い者は集中攻撃される。ネットのルールがいまいちよく分かってなかった私もやり玉に上げられ、同時期に出没してた「荒らし」がお前だろうって、濡れ衣まで着せられた。

今でもトラウマになってる位に、物凄くつらい体験でした。自分がそんな風に扱われたのもショックでしたが、それ以上に同じファンどうしが対立して挙げ足を取り合ってる様が、もう悪夢としか言えない地獄絵図でした。

それ以来、自分からよそのサイトに書き込みをする事は、二度としまいと決意しました。掲示板も一切見てません。あんな思いは二度としたくないです。

このブログにコメントを下さった方のブログにだけは、例外的にお邪魔してます。これはまぁ、個人的なお付き合いのつもりでやってる事です。

…ああ、いかん。執筆に集中してるとバス酔いしてしまう。続きは、また明日w

サロメ・ツアー#13

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☆12:10
ついに来ました! 『対岸の彼女』を象徴する、「とっておきの場所」です。此処は本当にとっておきですね!

渡良瀬川に架かる、埼玉、栃木、群馬、茨城と4県の境に位置する場所の、とある橋ですが、此処に限っては映像で観たまんまの印象です。

今日は小雨ぐらいは覚悟していたのに晴天にも恵まれ、素晴らしい景色を堪能する事が出来ました。しかも、あのとき多部ちゃんが腰掛けた場所から!w

あのラストシーンとほぼ同じ構図で、オッサン4人が並んで座った後ろ姿をNABEさんが撮られたので、いずれアップされる事と思います。鉄板の上なのでお尻が熱く、10秒位しか座れませんでしたがw

そしてこの場所で弁当を頂きながら、魚子と葵の心情に想いを馳せると、ちょっと涙が込み上げましたよ。

此処は最高ですね! ご案内下さったNABEさん、本当に有難うございましたm(__)m

さて、次は川越です!

サロメ・ツアー#14

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☆14:00〜16:30
『つばさ』の舞台となった埼玉県川越市を、オッサン達がレンタル自転車で駆け巡りましたw

グループでサイクリングなんて高校時代以来やなぁと、やたら楽しかったのは束の間w、短時間で何カ所も廻らないといけないので、運動不足の身には堪えるハード・サイクリングになりました。

でも、川越は良い町ですね! ロケに使われてない場所も含めて絵になるし、情緒、風情、活気がある。

此処ではフォレスト・ウィティカー似のw「川越のパパ」さんが同行ガイドをして頂き、今回は本当に至れり尽くせりの本格的ツアーでした。(川越レポートは、また後ほど)

NABEさん、川越のパパさん、本当に有難うございました!

サロメ・ツアー#15

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☆18:30
まず、川越サイクリングの途中で、制限時間が早いgonbeさんが先行して二手に別れる事になり、バタバタしててちゃんと挨拶が出来ないまま、なんとお別れになっちゃいました。

gonbeさんは今頃、富山へと向かう飛行機の中ですよね。ちゃんと挨拶出来なくてゴメンナサイm(__)m

そしてyamarineさんとDeepさんとは、さっき新宿駅でお別れしました。お二人はこれから、舞台を観に行かれるそうです。題名は、『サロメ』ですw いいなぁ!

半年も前から計画し、待ちに待ったお祭りは、あっと言う間に終わっちゃいました。うーん、なんだか、涙が出て来ました…

こんなに、心底から楽しい時を過ごしたのは、何年ぶりだろう? 本当に、本当に楽しかったです。

yamarineさん、Deepさん、gonbeさん、NABEさん、川越のパパさん、コメントで盛り上げて下さってる皆さん、本当に有難うございましたm(__)m

そして、皆さんと引き合わせてくれた女神・多部ちゃん、心から有難う!

サロメ・ツアー#16

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川越に着いてまず向かったのは、人生における「分岐点」として何度となく『つばさ』に登場した、この画像の一本道。

『つばさ』のロケ地を巡るなら、蔵造り通りと並んで絶対に外せない場所かと思います。ファンクラブの方々もしかし、よく此処を見つけ出されましたよね!

言わば川沿いの歩道で、普通に見れば普通の場所なんです。それをクレーン等の機材を駆使して劇的に演出した、スタッフ・ワークにも脱帽です。

川沿いだと他にも、加乃子がつばさと知秋を抱いて絶叫し、その後ろでサンバ・ダンサーが踊った場所にも驚きました。

小さな橋があって、更に堤防みたいな?2メートルほど高い段差があり、半裸の女性達がwその上で踊ったんですよね。

確かにユニークな構造の場所なんだけど、狭いし、あの段差をダンサーのステージにしてしまおう!っていう発想がクレイジーですよね。段差をダンサーのw

近所の方々も、さぞかし驚かれた事でしょう。視聴者の間でも、この場面の突飛さについて行けなくなり、脱落しちゃった人が多かったとか。

私はあの場面、大好きですよw

サロメ・ツアー#17

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蔵造り通りと、その象徴である「時の鐘」です。甘玉堂として使われたお店とか、写メは色々と撮りましたけど、やっぱ時の鐘を入れると何処から撮っても絵になりますよね。

つばさが乳首とちちくり合った、あのブランコ越しの時の鐘ってのも撮りました。それも後でアップしますね。と言うか、gonbeさんがもっとちゃんとした写真をたっぷりアップされる予定なので(プレッシャー?)、私のはほんの前座に過ぎません。

時の鐘すぐ傍のお店で売ってるソフトクリームを食べましたが、めっちゃ美味かったです。こんなの食うのも久しぶり。

こういう場所を巡ってると、もう新宿の猥雑さには耐えられなくなりますね、ホントに。だから昨日の記憶が戻らないのかなw

何処に住んでもあんまり抵抗なく順応して来たつもりの私ですが、都心はもう無理だと思います。人の波が怖い。歩いてる人達の発するオーラが恐ろしい。記憶を無くしといて言うのも何ですけどw

田舎暮らしにすっかり馴染んだからか、歳を取ったからなのか、よく分からんですが…

もう、記憶を無くすような場所にも、二度と行くつもりはありません。まぁ、それは毎回思う事なんですけどw

あ、余談ですが「とっておきの場所」に向かう途中、「多部田歯科」という看板を見かけました。上から読んでも下から読んでもタベタです。それだけw

世の中、馬鹿なのよ。←これも逆さから読めます。

サロメ・ツアー#18

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川越は他にも色々と廻ったのですが、駆け巡り過ぎて思い出せないw

川越キネマ外観のモデルとなったレストラン&名画座も見せて頂きました。実際にこの小さな劇場が閉館になりかけた時、市民の運動に救われたとかで、川越キネマ=みんなの広場っていう設定の元にもなったんだとか。

ストーリーに即したロケ場所を探すだけじゃなくて、面白い場所を見つけた事が新たなストーリーに発展して行く事もある。

まず川越という町ありきの企画だった『つばさ』(ですよね?)には、後者のパターンも結構多かったんじゃないでしょうか?

最後に連れてってもらった…というか帰り道に寄ったのは、スピンオフで真瀬と浪岡の追っかけっこ場面で使われた、用水路(?)。ホーローの看板に石を投げる場面にも使われたんだとか。

真瀬と浪岡がうさぎ跳びした神社の階段も見ましたよw 残りはまた、思い出したら書きますね。

今、もう帰りのバスに揺られてます。名張に着いて帰宅したら、そのまま出勤ですから、余韻に浸れるのも今の内です。

昨日の『サロメ』については又、落ち着いてから書きたいと思ってます。頂いたコメントへのレスも、ちょっとずつ書いて行きますね。

あーあ、本当に終わっちゃうのかw 明日からまた日常に戻り、週明けにはあのいまいましい病院に行かなきゃならない。あーやだやだw

でも、タベリストでいる限り、また祭りはやって来る事でしょう。『サロメ』の評判は上々、『農業少女』の成功がもたらした以上の大いなる進化が、これから確実に見られる筈ですから。

でも、祭りは年1回ペースで充分です。破産しますからw

二日間に渡る拙いレポートにお付き合い下さって、有難うございましたm(__)m

寝つけなかったら、またタニオ・チクビッティーの顔でもアップしますw

サロメ・ツアー#19

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☆7:20
名張に着きました。雨ですね。たぶん全国的に天気は崩れそうだから、ちょっとズレてたら昨日のロケ地巡りは「あいにくの…」って書かなきゃいけない所でした。

「とっておきの場所」なんか雨の中で見てもピンと来なかったでしょうし、雨のサイクリングで全身ずぶ濡れになったりしたら、かなりしょっぱい思い出になった事でしょう。最悪の場合は中止ですもんね。

それを思えば、なんてラッキーだった事か! まぁ真夏並みの暑さは少々堪えましたけどw そのぶんソフトクリームが美味かった!

これから雨の中、バイクで配達業か… この落差が笑える位、気分はハッピーですよ。体調はまぁまぁです。筋肉痛は明日以降でしょうねw

とりあえず、家に帰ってメシ食いまーす。

☆8:20
帰宅し、朝食しながら『梅ちゃん先生』を観る。いきなり日常に戻っちゃいましたねw 相変わらずノホホンとした梅ちゃんワールドですが、『太陽にほえろ!』OBの世良公則さんが酔っ払いのやさぐれ医師役で登場しました。

ところで、昨日の拙ブログの閲覧数は3320、訪問者数は585と、新記録が出ましたw まぁ、あれだけの回数更新すれば当たり前なのかも知れないけど、注目したいのは訪問者数で、これは同じアドレスからのアクセスはカウントしない筈なんです。

通常は300前後ですから、ふだん来られない方が昨日はかなり来て頂いた事になります。何がそんなに興味を集めたんでしょうか?

多部ちゃんの事にしても『サロメ』の事にしても、他の日にだって書いてる事ですから、オッサン4人+2人の珍道中がよっぽど面白かった?w

もしかしたら、検索され易い特定の地名が入ってたとか? 興味深いです。

☆12:10
ランチ・タイム。すっかり通常モードです。出勤早々、ちょっとシャレにならないミスをやらかし、一気に現実に引きずり下ろされた感じですね。いかんいかん、こういう日こそ気をつけねば!

しかし、前の2日間との落差が激し過ぎる!

☆15:05
ティータイム。いやー、さすがにしんどいw バイクを運転中に何度も眠りかけるわ、昨日は何ともなかった腎臓のあたりがシクシクするわ…

不思議なもんで、気分が高揚してる時は、多少ハードでもネガティブな感覚が麻痺するんですよね。

☆17:30
本日の業務、終了。今日はキツかった! いやー、無謀でしたw でも仕方がない、あるんだから仕方がない。

yamarineさんもgonbeさんもDeepさんも、こうして日常に戻っておられる事でしょう。そんな感覚を共有出来る仲間が出来たのが、何より嬉しいですね。

私は正直言って、今回ばかりは多部ちゃんよりも、タベリスト仲間達と過ごした時間の方に、より強い余韻を感じてます。

それではいかんw 明日は仲間達の事は忘れて、『サロメ』のレビューに集中したいと思います。

これにて、第1回のお祭り、終了。

『サロメ』(前)

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今日の公演で音響トラブルがあり、最大の山場であるサロメのダンス場面で、なんと5分間の中断があったとか。

何とか立て直して最後まで演じきったものの、動揺の為か転倒もあり、カーテンコールで多部ちゃんは悔し涙を流していたそうです。

常に100%の力を出し切って全てのお客さんに満足してもらいたい、みたいな事を語ってた多部ちゃんですから、この回の観客にそれを実行出来なかった事に対して、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったんじゃないかと思います。

1シチュエーションでラストまで一気に駆け抜ける芝居ですから、途中で気持ちが途切れる、しかも最大の見せ場でとなると、そのショックは計り知れないものがあった事でしょう。

でも、彼女はすぐに蘇りますよ、きっと。私は多部ちゃんの知り合いでも何でもないですがw、一晩寝て気持ちを切り替えるだけの強さを持った人だという事を知ってます。

それ位の人でなければ、この舞台の主役には選ばれてなかったでしょう。それを鋭く見抜いた亜門さんが、適切なフォローを入れてくれるに決まってますから、無問題です。

ただし、転倒したとの事ですから、怪我をしてなければ良いのですが…

さて、我らがサロメ計画における6月7日公演の『サロメ』ですが、とにかく「圧巻」の一言でした。だから、しつこく上の画像なんですw

私が何故あんな顔になって、モミアゲが伸びたのか? しかも何故、濡れているのか?w 順を追って説明したいと思います。(ネタバレを含みまくりますので、これから観劇予定の方は読まない事をオススメします)

まず劇場に入るなり、壮大なセットに驚かされます。噂には聞いてましたが、全てがサプライズなセットです。

王様の宮殿の大きなテラスが舞台になってて、その真下に水を張った牢獄がある。更に、客席とテラスとの間に城壁があって、牢獄から登り降り出来るようになってるんだけど、その深さは5メートル以上ありそうで、もし転落したら無事では済まないでしょう。

そしてテラスの上には、天井代わりに巨大な鏡。あれが落下したらどうなるの?なんて心配しだしたらキリがない、誠にデンジャラスなセットですが、この鏡が後に物凄い効果を生むんですね。

更に驚いたのは、二千年前(キリスト誕生前後)の物語なのに、テレビ・モニターが置いてあるw 後で登場する護衛兵がライフル銃を持ってたりタキシード風のスーツを着てたりと、あえて時代考証は無視されてます。

要するに時代劇臭さを排除して現代風にアレンジされており、お陰で「王様のコスプレをした奥田瑛二」みたいな違和感が払拭され、かえってその世界観に馴染み易くなってる気がしました。

さて、開演5分ほど前から、預言者であり囚人でありイケメンのヨカナーン(成河)が、牢獄の中で乳首を見せびらかしながら、ウロウロと歩き始めます。早く見せたくて開演まで我慢出来なかったんですね。

そして開演。スクリーンの向うで王様を囲む人々が宴会をしてて、その中で退屈そうにしてるサロメ姫(多部未華子)の様子がテレビモニターに映し出されます。

私達4人の客席は最前列の上手寄りで、そのモニターがすぐ目の前にある。それを護衛兵の隊長が食い入るように見てるもんだから、多部ちゃんが彼の陰になっちゃって、邪魔ったらありゃしないw

でも、この隊長はサロメに恋してて、我々が自己投影出来る人物は彼しかいないんですよね。ルックスも私の友人・Wさんにちょっと似てるしw

やがてサロメが舞台に登場、オッサン4人の心臓が一斉に高鳴りますw 宴会に集まった上流階級の連中がいかにつまらないか、しかめっ面で愚痴をこぼしまくるサロメに、萌えーw 何をやっても多部ちゃんは可愛い。そりゃ仕方ない。

純白のワンピース姿でテディベアのぬいぐるみを抱く姿は、まさに少女。「妖艶なファムファタール」という既製のイメージを、実に分かり易くひっくり返してます。

やがて、乳首を見て欲しくて仕方がないヨカナーンが、破滅を匂わせる不吉な予言をつぶやき始め、サロメが興味を抱いてしまう。

それこそが、まさに破滅へと繋がる悲劇の予兆で、不気味な音響が不吉さを演出してくれます。

ヨカナーンの姿が見たくなったサロメですが、囚人を牢屋から出して姫に会わせる事など、護衛兵達に出来る筈がない。

そこでサロメは、自分に惚れてる隊長にターゲットを絞る。身をすり寄せ、甘い声で…

「わたし、あなたを見てあげる。わたし、あなたに微笑みかけるかも知れない。あなたは、きっとわたしの為にやってくれる。ね? かわたべ」

はーい、やりまーす!w こんな多部ちゃんに…いや、純真無垢な少女に甘えられて、断るような輩に明日はない。

とは言え、そんな事を許せば、自分が王様に殺されちゃうかも知れない。だから隊長は必死に抵抗するんだけど、結局はサロメに押し切られちゃう。

解るぞ、隊長!w この舞台で私が一番共感したのは、この場面の隊長ですw

そして、ヨカナーンが乳首を見せながら、牢屋から出されます。悲劇の幕が、切って落とされたのです!(つづく)

『サロメ』(中)

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牢獄の暗闇の中から現れる、乳首丸出しのヨカナーン。暗くてよく見えなかった乳首が、月明かりによって鮮明に浮かび上がります。

でも、なぜかサロメは彼の乳首には興味を示さず、顔が見たいとダダをこねます。「あの男を、近くで見ないと!」

ヨカナーンはそんなサロメを無視し、淫らな人間の業を勝手に一人で嘆いてます。それはどうやら、王様と王妃の事らしい。

王妃は再婚で、前夫(王様の実の兄)は王様に殺された。つまり王妃は義理の弟と再婚したのであり、サロメは連れ子なんですね。

「私を見ているあの女は何者だ?」ヨカナーンは乳首を見せびらかしながら、サロメには「私を見るな、近寄るな」と矛盾した事を言う。

彼は、サロメにも王妃の見境無い淫らな血が奥底に流れているのを、見抜いているのか、勝手に決めつけてるだけなのか…

でも、拒絶されればされる程、サロメは彼に夢中になっちゃう。必死に止める護衛隊長を振り切って、サロメは水溜まりの牢獄まで降りて行きます。

ヨカナーンは客席ギリギリ前に設置された城壁の上まで逃げて、サロメも追いかける。つまり、客席最前列から約1.5メートルの距離まで、乳首丸出しの男が…いや、多部ちゃんが迫って来るのです!

ただし、この場面では残念ながら、二人の立ち位置は中央からやや下手寄り。上手にいる私達からは距離があるし、サロメの背中しか見えない。

でも下手からだと乳首男の背中でサロメが隠されちゃう事になり、やっぱ中央の席が一番オイシイようになってるワケですね。

とは言え、多部ちゃんの背中、うなじ、ふくらはぎ、かかと等を、こんなにじっくりと拝める機会は滅多にあるもんじゃない。映画やドラマじゃそんな部分は見られないですから。

ところで、サロメがヨカナーンを追って城壁を駆け上る際、非常に大きな段差がある階段を、多部ちゃんは手を使わず一気に登っちゃいました。

3度目の鑑賞だったDeepさんによると、前までは手も使ってよじ上ってたそうで、この公演はいつもより気持ちが入ってた事が伺えます。wowowの中継カメラが入ってたお陰もあるかも知れません。

しかしそれにしても、二人が立つ壁の厚さ(というか幅)は1メートルも無く、万が一足を踏み外せば5メートル下の奈落に落ちてしまう。なかなかハラハラさせられます。

サロメは情熱的にヨカナーンを求め、彼の白くて美しい…つまりサロメと同じ純潔の身体を褒めまくりますが、「下がれ、バビロンの娘よ!」と拒絶されちゃう。

すると今度は、ヨカナーンの髪の毛を褒めて、触らせてとせがむサロメですが、「下がれ、ソドムの娘よ!」とまた拒絶されちゃう。

ヨカナーンよ、サロメは一体どっちの娘なんだ? そしてサロメよ、ここは彼の乳首を褒めないと! 純潔のサロメには、そこんとこがよく分からないんですね。

「わたし、キスする、ヨカナーン。お前のその口唇に、わたし、キスする」

多部ちゃんからそんな事まで言われて、バビロンだのソドムだの意味不明な事を言って逃げるヨカナーンは、変態ですねw

実際、パンフレットに載ってる亜門さんの談話によると、ヨカナーンはサロメに実は惹かれつつもジラしている、という解釈も出来る。変態ですよね? そもそも、乳首丸出しなんです。

いくら止めても聞く耳を持たず、変態乳首男を求め続けるサロメを見るに耐えられなくなった隊長が、ここで自殺しちゃう。

上の鏡を見ると、彼が自ら撃ち抜いた頭から、真っ赤な血が白い床に広がってゆくのが確認出来ます。吹き出る瞬間を見逃しちゃいましたが、どんな仕掛けになってたんでしょうか?

「わたしはお前の口唇にキスするの、ヨカナーン。キスすることになるわ」

台詞は台本から起こしてますから、舞台では違った言い回しになってたかも知れません。とにかく、隊長が身を呈して止めようとしたにも関わらず、サロメはキスさせろの一点張り。死体を片付ける作業にかかる為、ヨカナーンは牢屋に戻されます。

そこに、ほろ酔いとへべれけの間ぐらいに酔っ払ったヘロデ王(奥田瑛二)と、王妃ヘロディア(麻実れい)、宴会の参加者達がぞろぞろとテラスに出て来ます。

王様が羽織る真っ赤なマントの背中には、ヌード女性のイラストが刺繍されており、彼の俗物ぶりが分かり易く示されてます。なんだか親近感がw

「サロメはどこだ? どこにおる?」

「あの子をご覧にならないで。あなた、いつもご覧になっていますわよ!」

我々オッサン4人衆が注意を受けたワケではありませんw この会話を聞けばすぐに、王様と王妃とその娘との、いびつな関係が理解出来ます。

それにしても、奥田瑛二さんと麻実れいさん。貫禄と余裕を漂わせた堂々たる演技。味わい深さもあり、見応えタップリです。それでも我々は、あの子ばかりを見つめてしまうのですがw

王様の命令により隊長の遺体が撤去されますが、引きずられた彼の血が床に直線を描き、鏡で俯瞰すると非常にショッキング。それを何とも感じてない宮殿の人々の異常性。恐い世界です。

「今宵はまた、奇妙な月だな。興奮しきった女のようではないか」

この物語の中では、月が災いや性の象徴みたいに扱われてます。そう、サロメは性に目覚めようとし、災いを招こうとしている。

サロメの異変には気づかず、ただご機嫌を取ろうと酒や果物を勧める王様ですが、サロメは「いらなーい」…まるで、真瀬父娘を見てるようですw

この後、ヨカナーンが「時は来た!」とまた不吉な預言を始め、彼が何者であるのかを王様達が延々と論じます。(正体はイエス・キリストに洗礼を施したバビデブー…いや、バプテスマのヨハネとされる)

その間、サロメはソファーに座り込んだり、テラスの畔に寝そべったり… 序盤の退屈そうな顔とは違い、なんだか生理になった時みたいな憂欝さを漂わせます。そんなサロメにも、萌えーw

さて、酔いが回って来たのか乳首男の預言が怖くなったのか、いよいよ王様はこんな事を言い始めます。

「サロメ、わしに踊りを見せてはくれぬか」

断るサロメに、王様はしつこく食い下がります。王妃はそんな夫を蔑みながら、サロメに踊らせまいとする。なんだかんだ言いながら嫉妬してるんですね。

「な、頼む、踊ってくれ。もし踊ってくれるなら、欲しいものを何でも言うがいい、くれてやろう」

キラーン! サロメの顔が輝きます。

「欲しいもなら、何でもくださるって、王様? 誓ってくださるの?」

「誓うぞ、サロメ。わしの命に懸けて、神々に懸けて」

「…わたし、踊って差し上げますわ、王様のために」

ついに… ついにサロメが立ち上がりました。いよいよサロメが「7つのウ゛ェールの踊り」を披露します。

代々、これまでサロメ姫を演じた妖艶な女優達は、肌も露にエロティックな、つまりストリップに近いダンスを見せており、YOU TUBEでその映像を見た多部ちゃんはw、この役をなんで私に?と驚いたそうです。

さぁ、多部ちゃんは一体、どんな踊りを見せてくれるのか? そしてサロメは、王様にどんな要求をするのでしょうか!?(つづく)

『サロメ』(後)

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多部サロメの踊りは、妖艶さとは程遠い、元気で、無邪気な、まさに舞台狭しと駆け巡る、彼女の子供っぽさを強調した激しいものでした。

エロティックな多部ちゃんを期待すると完全に肩透かしを食うワケですが、これは物凄く真っ当な演出だと私は思います。

ヘロデ王は、なぜサロメに踊って欲しかったのか? あのエロ親父がw、サロメに求めてるもの… それは彼女とのセックスセックスではなく、いつまでも純潔でいる彼女を見つめ続ける事…ではなかったかと私は思います。

そう、私を含めて多くのタベリストが「出来れば純真無垢な多部ちゃんであり続けて欲しい」と、潜在的に願ってるのと同じ事です。

何だか妖しい空気に不吉な予感がした王様は、サロメが今も純潔である事を確かめたかったのではないでしょうか?

だから王様は、以前と変わらぬサロメの、子供そのものな踊りを見て、あんなに喜んだのだと私は思います。

ここでもし、サロメがストリッパーみたいにエロいダンスを踊ったら、話は一気に結末まで飛んじゃったかも知れません。

そう、王様のご満悦も束の間。どちらにせよ、此処が悲惨な結末への分岐点である事に変わりは無いんです。

「さぁ、おいで、褒美をやろう。お前の欲しているものは、何でもやる。さぁ、申してみよ、何が欲しい?」

サロメは、無邪気に答えました。

「ヨカナーンの首」

王様はうろたえ、王妃は高笑い。王様は、新訳本(文庫)約8ページ分に渡ってw、延々と、必死に、サロメに要求を取り下げるよう説得を続けます。なんだかんだ言っても、ヨカナーンが神の使者である事を、王様は信じてるのですね。

いや、それ以上に、この要求を呑めば、王様にとってかけがえのない何かを失ってしまう、そんな予感があったのかも知れません。

でも、サロメには通じない。さっきの「わたし、キスする」と同様に、何を言っても「ヨカナーンの首をちょうだい」の一点張り。

ここから先はもう、圧巻としか言いようがありません。サロメは身をよじらせ、息も荒く、再び牢屋の前まで駆け降りると、ウ゛ェールを水溜まりに叩きつけて大暴れ!

そしてビショ濡れになったサロメが城壁を駆け上がり、舞台上手へ、つまり我々の目の前1.5メートルの所までやって来たのです!

その時のgonbeさんと私の顔が、上の画像ですw yamarineさんとDeepさんは初めての鑑賞じゃないですから、ここまで口は開いてなかった筈です。

解って頂けるでしょうか? これは、ただナマ多部ちゃんが至近距離まで来てくれて嬉しい!だけの衝撃じゃないんです。

サロメが今、なぜビショビショに濡れているのか? なぜ、亜門さんはこのタイミングでサロメを濡らしたのか?

そうです、サロメは今、最高潮に欲情してる。それを表現させたこと以外に、ここで彼女を濡れさせる理由は無いでしょう。

多部ちゃんが今、濡れている。濡れ濡れの多部ちゃんが今、目の前に立っている。わたしゃ一体、どうすりゃいいんですか!?

上の画像は、そんなgonbeさんと私の心象風景です。もっとも、gonbeさんがそこまでエロい解釈をされてたかどうかは未確認ですがw やっぱ私だけ?

王様はついに根負けし、ヘナヘナとソファーに倒れ込み、言いました。「これに望み通りのものを与えよ」

さぁ、ここからの多部サロメを、我々は一体どう受けとめれば良いのか?

歓喜… 恍惚… 悦楽… 両手で胸を押さえても抑えきれない昂ぶり… これは、多部ちゃんが初めて見せた、かなり具体的な性表現ではないですか?

でも、そこはやっぱり多部ちゃんですから、いやらしさは感じさせません。それでいいんです。処女を名乗りながらいきなり色気タップリに悶え始めたら「嘘つけ!」って話になりますからw

長い長い静寂の後、牢獄から何か物音が… 乳首を斬り落としても、あんな物音はしないでしょう。

サロメが跪くテラスの床から、みるみる真っ赤な血が溢れだし、ゆっくりと一面に広がって行きます。天井を見上げれば、まさにそこは血の海。背筋が凍ります。

姦通……

肉体的にはまだ処女でも、精神的には今、サロメはヨカナーンと結ばれ、オルガズムに達した。そう解釈して良いのではないでしょうか?

多部ちゃんが、イッた…

お叱りは宮本亜門さんにお願いしますm(__)m

サロメは、ヨカナーンの首を、当然乳首も付いてないヨカナーンの首を抱きしめ、語りかけます。

「ねえ! ねえ! どうしてお前はわたしを見てはくれなかったの、ヨカナーン? もし見てくれてたら、お前はわたしに恋をしてたはずよ。わたしにはよくわかってる。お前がわたしに恋をしたはずだって。愛の神秘は、死の神秘よりも大きいの。人はただ、愛だけを見つめているべきなのよ」

「…ばけものだ。そなたの娘は、ばけもの以外の何者でもない」

ヘロデ王にとって見るに耐えないのは、人の生首を渡されて喜ぶサロメではなく、精神的に純潔を失ってしまったサロメではないでしょうか?

サロメは、ヨカナーンの口唇にキスをしました。

「苦いのね、お前の口唇って。血の味なの? ううん、ひょっとすると、恋の味なのかも。恋って、苦い味がするって、よく言うから…」

ヘロデ王にとって、サロメはもはや「我が子」でもなければ、いとおしい「娘」でもない。彼は、兵士達に命じます。

「あの女を殺せ!」

(暗転)

カーテンコールは、多部ちゃんだけが舞台中央に残り、他のキャストが全員、城壁の上にズラッと並んでのものでした。

つまり屈強そうな男どもが目の前にそびえ立ってるワケですが、オッサン4人は当然ながら、彼らの隙間から多部ちゃんだけを見つめ続けるのでしたw

多部ちゃんがヨカナーンと目が合った時に一瞬だけ「やったね」みたいに、笑いを噛み殺すような顔をしたのが印象的でした。

いやぁー、とにかく、圧巻でした。ただ正直なところ、感動して泣きそう…みたいな感覚は無かったです。やっぱ私にとって舞台は、感情移入しづらい。

ただ、それは自己投影出来るキャラクターが例の「隊長」しかいなかったせいもあります。その彼が早々と死んじゃいましたから…

だからとにかく、多部ちゃんの芝居と亜門さんの演出に、ただただ圧倒された。その印象ばかりが残ってます。

やっぱ、もう1回観たいなぁw 今なら、本当の愛を求め続けた少女・サロメの哀しさや、無垢な娘の存在を心の支えにして来た王様の切なさが、もっと胸に迫って来るんじゃないかと思います。

舞台は好きじゃない? 誰がそんな事をほざいたんですか?w 今回の旅で私は、所々記憶を奪われてるんですよね。

でも、『サロメ』の衝撃だけはしっかり、胸に刻まれてます。ブラボー、多部ちゃん! ついでに亜門さん!w

PS. トラブル明けの今日、多部サロメは見事に復活を遂げたそうです。だから言ったでしょ!w

大事なものは、ここにある。

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まずは月曜日の治療の結果ですが、経過を今度の土曜日に診察し、その結果で今後の方針を判断しようって事になりました。石がまだ砕けてない事は確かです。

それが判った時点で病院を替えるつもりでしたが、今の治療の効果が出ているようならこのまま続けるとの事で、それで治る可能性があるなら、私も出来るだけそうしたい。

もし別の治療法(内視鏡手術)に変更となって病院を替えれば、恐らく10万円近い出費になっちゃう。嫌な医者であっても、背に腹は替えられないのです。

…とまぁ、祭りが終わった途端、さっそく現実の厳しさを味わっております。でも、祭りの前と後とでは、その重みの捉え方が違ってる気がするんですよね。

「私の大事なものは、そんなとこに無い」

奇しくもgonbeさんが今日の記事に取り上げられた、『対岸の彼女』における魚子=多部ちゃんの台詞です。

仕事で嫌な思いをしても、ニュースを観て人間の破滅を感じても、自分にはもっと大事なものがある。そんなどーでもいい事に悩んだり怒ったりしなくても全然オッケー。そう思えるようになりました。

生きて行く上で大事なものなんて、一朝一夕で見つかるもんじゃありません。『デカワンコ』でタベリストになってからでも、ハッキリとこれが「今、何より大事」って言い切れる様になるまで、1年半かかりました。

今年になって、まず東大阪・布施におけるナマ多部ちゃんとの接近遭遇。この時点で、私をかつて支えてくれた『太陽にほえろ!』やハリソン・フォードを、ついに多部ちゃんが超えました。

でもそれは、多部ちゃんへの愛が増しただけの話じゃなくて、例によって実況風の記事をアップする私に寄せられた、皆さんからの励ましや祝福のコメント、それによって得られた仲間意識、心強さ、温かみがあればこそなんですよね。

その幸福感が決定的になったのが、今回の「サロメ計画」です。多部ちゃんを好きでいる限り、自分は一人じゃない。それを確信する事が出来た、私にとっては心の旅でしたね。一部記憶が抜けてますけどw

『太陽にほえろ!』もハリソン・フォードも、私はずっと好きなままでいると思います。だけど『太陽』はもう25年も前に終わっちゃった番組です。ハリソンはまだ現役なれど、出演ペースは大幅ダウンし、助演に回る事が多くなりました。

どちらも、今となってはノスタルジーです。たまに帰ってホッとする、故郷みたいな存在。

それに対して、多部ちゃんはまだまだこれからです。今、物凄い勢いで階段を駈け上ってる最中です。

今の私に欠けてるもの… 希望、情熱、若さ、刺激… それを補ってくれる存在を私はずっと、無意識に探してたのかも知れません。

私以外のタベリスト… 殊に中年以上の皆さんも、そうだったんじゃないでしょうか?

我々に「青春」と「初恋」を蘇らせた人。それが多部ちゃんです。年齢的には娘だったり孫だったりするけど、誰もそんな眼では見てないですよね?

まして情婦でもない。甘くて酸っぱい、初恋の人ですよ! だから我々は、元気になれるんです。

まぁ、同じ対象を愛してても、愛し方は人それぞれ。考え方も全く違うファンが存在する事は、過去の苦い経験から充分に承知してるつもりです。

そういう方とはおつき合いするつもりも、まして喧嘩するつもりも全くありませんので、私は出来るだけ行動範囲を狭くしてw、気の合う仲間とだけ楽しく余生を過ごしたいと思っております。

ここに集って下さる皆さんの事ですよ、分かってますか?w

これからも末永く、よろしくお願いします!
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