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『三毛猫ホームズの推理』

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捜査物が本当に多いですね。新ドラマの半数を占めてるんじゃないですか?

しかもメジャーな原作で主演はジャニーズですから、冒険も実験も一切無しの安全牌。創ってて楽しいのかなぁ?

☆良かった点。

主役の相葉雅紀くん(嵐)。真直ぐな芝居に好感が持てたし、人を信じて疑わないキャラが嘘っぽくなくハマってました。

一度信じたら、どう見たって怪しくても最後まで信じ抜く、そのキャラクター。そういう刑事像は『太陽にほえろ!』の時代から受け継がれてるものだと思うから、懐かしい感じがしました。

↑これは諸刃の剣で、先の展開がミエミエになっちゃう欠点にもなってます。ベッキーが犯人なのは、最初から火を見るより明らかでした。

そのベッキーの芝居、上手だったと思います。普段の絵に描いたような「愛されキャラ」が実は苦手なんだけど、殺人の共謀犯を全身全霊で熱演する姿は良かったです。

↑まぁこれでかえって好感度アップに繋がるかと思うと、ご本人はともかく事務所の計算が見え隠れして、やっぱりちょっと苦手w

猫。私は何を隠そう猫フェチなもので、目が釘づけになっちゃいます。庶民的過ぎるルックスwが素晴らしいし、ノホホンとした佇まいに癒されます。

その猫の化身がマツコ・デラックスw 私は好きでも嫌いでもないし興味も無いけど、出オチの役目を楽しげに演じる姿は微笑ましいです。

ただし、本来は凶暴な猫だっていう設定は必要なのかなぁ? 原作どおり? もし、化身がマツコ・デラックスだから付け加えたギャグなんだとしたら、スベってると思います。

☆いただけない点。

もちろん、乳首(大倉忠義)w。今時、芝居があそこまで下手なタレントって、逆に貴重ですよね!

でも今回はシャレにならないです。主人公の相棒役、言わばワトソン君のポジションですから。かなりウケ狙いのキャラに見えたけど、やっぱスベってます。

クールで狡猾なキャラと、お調子者のアホキャラが同居してるみたいなんだけど、二種類の芝居が隔離してて、ただの分裂症患者にしか見えないw

なんでそうなっちゃうかと言えば、たぶん台本に書かれた事をそのまんま言うだけ、監督の振り付け通りに動くだけで精一杯だから、だろうと思います。L君と同じ。

気持ちを入れずに上っ面だけで芝居してるから、二つのキャラのバランスがとれない。何も考えずにやってるのか、考えてやってるけど表現が追いつかないのか…

渡さんや舘さんをキャスティングすると、もれなく徳重くんがくっついて来るのと同じでw、ジャニーズの主役級を使う条件として、乳首もセットでYou、使っちゃいなよ!って、ジャニーズが無理やりねじ込んで来るんだろうと思います。

言わば現場のお荷物で、そう考えると不憫なんだけど、それにしたって今回の役は大き過ぎる。作品全体のクオリティーに、かなりの影響を与えてると思いますよ。

後は、刑事の仕事があまりに軽く見られてる点が、個人的に不愉快でした。『デカワンコ』はフザケながらも、刑事ドラマや刑事の仕事に対するリスペクトが感じられたから、こんな不愉快さは感じなかったです。

主人公の家庭に「一家に一刑事」ってなワケの分からん家訓があって、主人公は完全に向いてないにも関わらず、兄や妹に背中を押されて嫌々ながら刑事をやってる。

憎まれ役の先輩刑事・尾美としのりさんが「こちとら刑事の仕事に誇りを持ってやってるつもりなのに、嫌々やられた挙げ句に足を引っ張られちゃたまらんよ!」みたいな事を言ってたけど、全くその通りですよ!

まぁ主人公はこれから変化して行くんでしょうけど、全体的に刑事をバカにしてる空気を感じるんですよね。「一家に一刑事」って何やねん?

原作がそうなら仕方ないんだけど、『都市伝説の女』にしても、刑事の仕事をナメるな!って、昨今の捜査ドラマに対して私は怒ってます。

『鈴木先生』#02

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夢精はしたものの、その夢に出てきた女子生徒・小川(土屋太鳳=画像)を異性として見てるワケじゃない。俺はロリコンじゃないし、ちゃんと彼女だっているんだ!(処女だけどw)

…と、自分に言い聞かせる鈴木先生(長谷川博己)ですが、登校時にちょっと小川とぶつかっただけで、その残り香を給食のカレーの匂いで忘れようと必死になっちゃう。意識しまくりですw

その給食の時間に、今回の問題が発生します。カレーライスを掻き混ぜながらウンチの話をしたり、要はマナー最低の男子生徒がいて、向かいの席の女子・中村(『マリみて』の未来穂香ちゃん)を激怒させちゃう。

その男子生徒…名前忘れたから「乳首」にしときますw…は、どちらかと言えば真面目でおとなしい子なのに、最近になって急に、給食の時間にだけ、そういう言動をするようになった。

見かねた鈴木先生は乳首を職員室に呼び出し、理由を尋ねます。乳首は「見てて分からないんですか?」と心外そうに言う。

鈴木先生は「5日間、考える時間をくれ。その間は静かに給食を食べなさい」と提言し、乳首はそれを了承しながらも、去り際に「本当は分かってるくせに」と呟く。

鈴木先生はモヤモヤしちゃいます。言われてみれば、最初から自分は分かってるような気がする。でも、さっぱり答えが出ない。頭にポッカリと空白がある。

そう、夢精先生は、潜在意識の中では分かってるんです。なぜ乳首が急に、あんな言動をとるようになったのかを。でも、表層意識では分からない。なぜか、記憶から抹殺されてるんです。

こんな謎かけをされたら、答えが知りたくてしょうがないですよね? 初回はなかなかの大事件が二つだったけど、今回はごく日常的なネタで、見事に興味を引いてくれます。

一方、給食メニューで人気の無い酢豚を、ローテーションから外すか外さないか?という問題も同時進行します。これはこれで、学校教育や運営の難しさを痛感させられる問題で、とても興味深いです。

別にイジメや自殺、校内暴力みたいな事件が起こらなくたって、学校という空間は実に様々な問題を抱えてて、教師は常に葛藤と決断を迫られる。学校の現実を、これ程つぶさに描いたドラマは今まで観たこと無いです。

さて、乳首問題の答えですが… 鈴木先生は、彼の奇行が席替えをきっかけにして始まった事に気づきます。今、乳首の向かいの席には中村がいる。そして席替え以前は、例の美少女・小川が乳首の向かいだった。

小川、中村、乳首。小川、中村、乳首… 三者を穴が開くほど観察し、比較して、やっと鈴木先生は答えを見つけ出しました。

小川は、実に給食の食べ方が美しい。つまり食事マナーが完璧なんです。それに対して中村は、左手が完全に遊んでて、右手だけ使って食事をする。要するにマナーが悪いんです。

乳首は、厳格な両親に厳しく躾けられて育ちました。食事マナーにも当然、厳しかったワケです。だから、目の前でマナーの悪い食事をする中村が、許せなかった。完璧だった小川の後だから尚更です。

じゃあ、注意してあげればいいじゃないかと、誰もが思うんだけど、そこで鈴木先生は、思い出せなかった何かを、ようやく思い出します。そう、鈴木先生はやっぱり、心の奥底では最初から答えが分かってた。

鈴木先生も実は、親から食事マナーをかなり厳しく躾けられてた。それでつい、学生時代、好きだった女の子にマナーを注意したら、「細かいヤツ」と引かれて軽蔑されちゃった。それで深く傷ついた先生は、無意識にそのトラウマを封印してたワケです。

乳首は、中村に注意してもそうなる結果を予測して、自らが最低マナーを犯す事で、相手に気づかせようとした。そうする以外にどうしょうもなかったんですね。

私自身は、躾けの甘い家庭に育ったもんだから、食事マナー等はさほど気にしません。でも、例えばコンビニの可燃物用ゴミ箱に平気で空き缶を捨てて行く人間(悲しいかな、無数にいます)に対して、殺意すら覚えたりします。

マナーを守るという事は、ラクをしたい欲望を抑える事だと私は思います。自分は抑えてるのに、平気でラクをする奴を見ると腹が立つ。ちょっと違う? いやきっと、突き詰めればそういう事なんだと思います。

今回の一件をどう受け止めるか、鈴木先生は生徒たち一人一人に解釈を委ねます。鈴木先生自身も恐らく、封印したトラウマを解き放つ事によって、魂が救われたかも知れません。

そんなワケで、スッキリした気分で銭湯に浸かる鈴木先生ですが、そこでまた、裸の小川(幻覚)に迫られ、叫び声を上げました。病んでますねぇ、やっぱりw

過度のストレスと禁欲で、教師は多かれ少なかれ、みんな心を病んでいる。それを描いたドラマですね、これはw

『ATARU』

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またもや捜査ドラマです。あと、残るは堺雅人さんの『リーガル・ハイ』、大野智くんの『鍵のかかった部屋』、観月ありさちゃんの『Answer』と、ぜ〜んぶ刑事や弁護士が絡む捜査物。このジャンルはひと通り初回だけはチェックすべく頑張ってますが、さすがにウンザリして来ましたw

同じ捜査物でも、中にはアクション物や百合物(そりゃ無いかw)があったりすれば違った楽しみ方も出来るのに、揃いも揃ってぜ〜んぶ『相棒』のバリエーションみたいな、謎解き物の会話劇なんですよね。

この統一感は、いくら何でも異常ですよ!

新ドラマの合間に観る『GM』と『鈴木先生』だけがオアシスやなぁ…と思いきや、実はこの2本も、それぞれ病院と学校を舞台にした謎解きドラマなんですよね!(それでも圧倒的に面白いけど)

これは一体、どうなってるんスか!? いつからこんな事になってんの? 異常です。絶対に異常。

TVドラマがもはや、単なる暇つぶしのクロスワード雑誌みたいな存在になってませんか? 昔からそんなもん? いやいや、んなワケありません。

これは決して偶然の一致じゃないと思います。理由は簡単、謎解きドラマは早い、安い、美味いって事でしょう。一番お手軽な安全牌。

謎解き物は大半を室内で撮影出来ます。屋外ロケやアクティブな描写を無くせば、撮影時間や移動時間を短縮出来る=経費節減に繋がるワケです。それが「早い」と「安い」。

で、ミステリーやサスペンスって、そこそこの視聴率が約束されてるジャンルなんですよね。早く安く作れて、数字が稼げる。だから「おいしい」ってワケです。

創り手達はもはや、自分ならではの斬新なドラマを創りたいとか、大ヒットさせたいなんて野望は抱いてないのでしょうか? 横並びのありきたりな企画で、無難にそこそこの数字が取れれば、それで満足なんでしょうか?

そんな事は、絶対に無い筈です。そんな仕事が楽しいワケないし、野望も持たずにクリエイターになる人はいないでしょう。

みんな、今まで誰もやった事がない企画を日々考えて、暖めてるに決まってます。でも、テレビ局の偉いさんやスポンサーの商売人達が、その夢や希望を徹底的に砕いてるんだろうと思います。

そんな金のかかる企画はダメ。女性ウケしない企画はダメ。ジャニーズを出さなきゃダメ。人気原作じゃないとダメ。新しいジャンルなんて、もってのほか。

新人を起用? バカか、お前は! そんな博打を誰が打たせるか! 自分で金を払って全責任を負うなら考えてやってもいいけどね!

…とまぁ、こんな感じでしょう。もはや、冒険も実験もご法度。これじゃあ斬新な企画どころか、新たな人材が発掘され、育てられる事も無いでしょう。つまり、衰退あるのみ。破滅です。

いやマジな話、今期の新ドラマを見てると、本当にそら恐ろしくなって来ます。ここまでのっぺりと無個性で無難な番組がズラッと並んだのって、前代未聞じゃないですか?

お金が無くて苦しい事情は解るけど、この投げやりな感じは非常にヤバイんじゃないでしょうか?

で、えーと、『ATARU』でしたっけ? 中居正広くんが、知覚障害と引き替えに特殊な能力を持った謎のレインマン=チョコザイ(ATARUはコードネームらしい)に扮して、美人刑事・栗山千明ちゃんの捜査に協力する話です。

『裸の銃を持つ男』の前身ドラマ『ポリス・スクワッド!』に、何でも知ってる情報屋が登場してましたけど、要するにあれと一緒ですよね?w

捜査に行き詰まったり、早く事件を解決させたい時は、その情報屋に聞けばどんな事でも教えてくれる。例えば、道で偶然すれ違った美女の住所やスリーサイズ、血液型やご先祖の名前だって、彼に聞けば一発で分かっちゃうw

それは、刑事ドラマで描かれる捜査なんて、そうやっていくらでも都合良く進行出来ちゃうっていう自虐ギャグなんだけど、『ATARU』は大真面目にやってますからね。

これは猫が事件を推理する『三毛猫ホームズ』にも言える事だけど、そんな都合のいい、ドラえもんの未来アイテムみたいな存在に頼って捜査する刑事を、皆さん応援する気になれますか?

で、やっぱり謎解きばっかで躍動感のカケラも無いし… 各番組、脇を固める刑事達のキャラクターもだいたい一緒なんですよね。それは多分、定型パターンにハメてるだけだから。

チョコザイを捜査利用出来るように仕込んだらしいFBIみたいな組織だとか、千明ちゃんの母親の死に秘密があって、上司の北村一輝くんが絡んでそうとか、そんな後付けのわざとらしい謎にも、全く興味が沸きません。

申し訳ないのですが、良い点を見つける気力がもう無くなってます。毒しか出て来ないので、もうやめときます。

あ、中居くんのレインマン芝居は、けっこうハマってたと思います。それと栗山千明ちゃんがすっかりメジャーになられたのも良かった。それだけw

『リーガル・ハイ』#01

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いやぁ、ホッとしましたw やっと、次回も観たくなる新作ドラマに出会えましたよ。今期…いや、今年初ですね!

ま、ズバリ言って「THE 堺雅人劇場」で、堺さんの濃厚な芝居を堪能する為のドラマ。だから堺さんを嫌いな人にとっては、苦痛以外の何物でもないw

脚本が『鈴木先生』と同じライターさんだそうで、結局は優れた書き手と魅力的な役者を揃えれば、凡庸な企画であっても面白い作品になっちゃうという、見本みたいなドラマですよね。

とにかく堺さん演じる弁護士のキャラクターが素晴らしい! 頭は切れるが人間性は最悪でw、情に流されたり他者の為に何かする気などサラサラ無い。

お得意の屁理屈をまくし立てて相手を言い負かし、どんな汚い手を使ってでも裁判には必ず勝つ。弁護料は最低でも三千万はふんだくる!

でも未だにモラトリアムから抜けられず、クールさをキープ出来ずに子供っぽさを露呈しちゃう。まるで天才医師ブラック・ジャックとファイヤ後藤を足して2で割ったようなキャラクターw もちろん独身。

私はこういうキャラが大好きなんですがw、それは演じる役者さんにもよります。実は堺さん、こういう役を演じさせても天下一品なんですよね。

普段は理知的な役が多いから、驚いた視聴者もいたんじゃないかと思いますが、私は『篤姫』のバカ殿を演じる堺さんを観てましたから、待ってました!とw

あのバカ殿と、その母親・高畑淳子さんとのダブル怪演はホントに最高でしたw 『篤姫』には中村梅雀さんも出てられましたが、あれは『つばさ』の前年だったでしょうか?

とにかく私は、人に嫌われる事を屁とも思ってないような人物に、心底から憧れちゃうんですよね。決して理想の人物像じゃないけどw、自分には絶対出来ない事が出来ちゃう人物には憧れます。

それに加えて、堺さん独特の台詞回しと、あの高音ボイス。持って生まれた気品。特にファンってワケじゃないけど、こういうキャラを演じる時の堺さんは大好きです。

そんな彼と対立しながら支え合う、生真面目な新米熱血弁護士が新垣結衣ちゃん。ライバルとして立ちはだかるのが、生瀬勝久&小池栄子の『GM』コンビ。

第1話では、警察の強引な取り調べにより殺人を自供させられた青年を弁護する為に、ガッキー(結衣ちゃん)が自腹を切って堺さんを雇い、見事に無実を勝ち取っちゃう。

でも、真犯人は不明のままで、実はクロの青年をシロにしちゃったのかも知れないという、良くも悪くもスッキリしないエンディング。何が正義なのか? 何が正しい行いなのか? 悩むガッキーと、あくまで「ビジネスじゃん」と割り切る堺さん。

そうしてガッキーは世の中の矛盾に直面しながら成長し、そんなガッキーと絡む事によって、堺さんは見失ってた情熱とか温かみを取り戻して行く…のかな?

いずれにせよ、二転三転する裁判描写の巧みさと、何と言っても堺雅人の怪演に、他の捜査ドラマ群とは一線を画した面白さを感じました。

堺さんがお嫌いでない方には、是非ともオススメしたいドラマです。(火曜夜9時、フジTV系)

『GM踊れドクター』#04

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先日、勤め先で面白い事がありました。同僚の女性と話をしてて、どういう流れだったか忘れたけど、私が東大阪市の布施に住んでた事が話題になり…

私はつい我慢出来なくなって、ドラマのロケを見る為に布施に行った事を話し、多部未華子という女優のファンである事をバラしちゃいました。

でも、その女性(30代)はあまりテレビを観ない人だから、多部未華子という名前を聞いてもピンと来ない。で、『デカワンコ』のタイトルを出してみたら…

「おっ、デカワンコのあの子、可愛いよな!」って、横から急に、還暦を過ぎたばかりの同僚男性がw なんとデビュー当時から注目してて、『ジウ』は毎週観てたとおっしゃる!

その方とはもう5年近く同じ職場で働いてるのに、まさかお仲間だったとは!w

まぁタベリストっていう程ではなく、他にも好きな女優が何人かいる中の一人って感じなのですが(ちなみに最近は武井咲ちゃんがお気に入りらしいw)『つばさ』も観られてたとの事ですから、なかなかのもんでしょう?

映画の話をしても年代が違って噛み合わず、共通点は全く無い相手だと思ってたのに… 親近感がグッと増しましたよ。いやぁやっぱり、おそるべし多部未華子!w

『つばさ』の感想とか『GM』は観てたかどうかとか、今度また聞いてみたいと思います。いやホント、驚いたw

同い年の親友(2児の父)で、別にこれまでアイドルおたくでも何でもなかった男が、急に「ももいろクローバーZ」の虜になったり… 前述の同僚も、若い女優に注目するようになったのは、ここ数年の事だそうです。

歳を重ねるにつれ、若い女子のエネルギーに惹かれたりするのかなぁ? なんとなく仕事が落ち着いて、夢中になれるものが無くなった時に、心の隙間を埋めてくれる存在を、無意識に求めちゃうのかも知れません。

でも、その対象が、並み居る他の売れっ子女優群を差し置いて多部ちゃんである事や、AKB48じゃなくて「ももクロ」である事には、何か意味があるんでしょうね、きっと。

さて『GM』第4話ですが、観てからけっこう日にちが経ってしまい、うろ憶えですm(__)m 新作ドラマのレビューで忙しくて…

前回からリストラ問題が沸き上がってて、リーダー・椎名桔平さんが最初の標的にしたのが吉沢悠くんだったワケですが、それが今回なりゆきでw、生瀬勝久さんにシフトしちゃいます。

生瀬さんのキャラは、実直な医者なんだけど不器用で、実力はあるのに過小評価されちゃう人。それで性格が屈折してる傾向もあって、同僚からあまり好かれてない。

どんな世界でも同じだと思うけど、結局は偉いヤツに抵抗なくゴマを擦れる人が、出世して行く。それが出来ない人は、実力があってもなかなか浮かばれない。

私自身に実力があるかどうかはさておき、映像業界も同じでした。いかに自分をアピール出来るか、偉い連中に気に入られるかが、生き残れるか否かの別れ道でした。

逆に言えば、それさえ出来れば、実力がさほど無くたってサバイバル出来るんです。皮肉でも僻みでもなく、それがあってこその実力、と言っても過言じゃない。

偉いヤツに媚を売る。ゴマを擦る。それは、自分のちっぽけなプライドを捨てなければ出来ない事です。簡単なようでいて、男にとってこれほど屈辱的な事はありません。

私には、どうしても出来ませんでした。たぶん今後も、死ぬまでそれは出来ないと思います。だから、一生パッとしないまま終わる事でしょう。

生瀬さん演じる医師は、その逆でした。プライドを捨てて、とにかく偉いヤツにゴマを擦りまくる生き方を選択したんです。

だから中学生の息子や、乳首(大倉忠義)みたいな青二才には馬鹿にされ、軽蔑される。こんな大人にだけはなりたくないって、まだ世の中の地獄を知らない若造なら、そう思うのは自然な事でしょう。

だけど、生瀬さんは本当に軽蔑されるべき人なのか? 自分の保身しか頭に無い人が、プライドを捨ててゴマを擦ったり出来るものだろうか?

生瀬さんが病院の偉い連中との呑み会で、必死の形相で安木節を踊る姿を見て、みんながどん引きする中、ファイヤ後藤だけは心底から感動します。

「ヤツの安木ダンスにはソウルがある!」ってw

それは、真理を突いてるんですよね。生き残って出世する=家族を守って行く為に、彼は全身全霊でゴマを擦る。

自分の為だったら、こんな事は出来ない筈です。家族を養う為に、彼はプライド=自分自身を捨てられる男なんです。

これまで彼を信用してなかったファイヤも、その安木節を見てから、一目置くようになりました。彼を息子もろとも、自分のダンス・ユニットに引き入れる為にw

息子や乳首も、生瀬さんの「闘い」を見て、馬鹿にする事をやめました。

桃子=多部ちゃんだけは、一貫してニュートラルなんですよね。安易に人を馬鹿にもしなければ、信仰したりもしない。多部ちゃんが演じるキャラクター達に共通するのは、そのニュートラルな人間観じゃないかと思います。

ちなみに今回の患者の病気は、単なる栄養失調。それがその人の虚言癖、つまり相手の話に合わせてテキトーな嘘をついちゃうという、これも一種の病気が、診断を大いに狂わせちゃうって話でした。

リストラが決まった生瀬さんを見て、その患者がコネのある大病院に彼を紹介して「引き抜きが決まった」と言った事が、虚言癖に皆が気づくきっかけになるのが可笑しかったですw

結局、そのまま今回のエピソードは終わっちゃったのですが、次回予告に生瀬さんもシレッと出てましたからw、リストラは回避されたみたいですね。

そう言えば小池栄子さんが辞表を書いたりしてたから、次回は小池さんが辞めるか否かの話になりそうです。各エピソードの主役が交替で、毎回辞めそうになるドラマって、珍しいですよねw

『鍵のかかった部屋』

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戸田恵梨香ちゃん扮する新米熱血弁護士が、大野智くん(嵐? V6?)扮する天才セキュリティー・オタクに協力してもらって、密室殺人の謎を解く推理ドラマ。

…って、全部こんな話ばっかやんけーっ! うがぁーーーっ!!

いや、これは本当に笑い事じゃ済まないですよ。この横並び感はただ事じゃない。ゆとり教育かよ!?

そのうち、民放ドラマは全て謎解き物、それも刑事か弁護士が天才的○○に助けてもらう話で完全統一されるんじゃないですか?

やる気あんのかマジでっ!?

それは唯一オススメの『リーガル・ハイ』も例外じゃないんだけど、あれは他番組に無い「裁判劇」の要素と優れた脚本、何より堺雅人の怪演っていう付加価値があるから、頭二つも三つも飛び抜けてるんですよね。

本作もフジの月9だけあって、前述の二人に加えて佐藤浩市さんがレギュラーで、初回のゲストは風間杜夫さん、次回は中村獅堂くんと、キャストが豪華だからまだ楽しめる。スター様様、おんぶにだっこですな。

でもねぇ、大野智くんはセキュリティー会社の研究員か何かで、タイトルが示すように、密室殺人事件に対してのみ天才的な洞察力を発揮する。つまり毎週、密室殺人のトリックばかりを解くドラマなんですよね。

ただでさえマンネリな設定なのに、毎週おんなじネタですよ? 密室殺人事件ばっかり10〜12回。途中で飽きないでいられる人が、果たして存在するんだろうか…?

そもそも、なんで弁護士が密室殺人の謎を解くの????????

弁護士って、裁判で被告人の罪を軽くする為に働いてる人達じゃなかったでしたっけ??????????

初回、警察が自殺と判断した事件を…つまり被告人が存在しない事件を、なぜか弁護士が勝手に洗い直して、殺人のトリックを解いちゃう。なっ、なぜ、弁護士が????????

被告人を無理矢理にでもひねくり出して、弁護料をふんだくる為に…? わ、わからん。マジでわからん。どんだけヒマな弁護士やねん!?

密室殺人事件を捜査するなら、探偵か刑事にすりゃええやん! なんでわざわざ弁護士を主役にするのか、意味がまったく分からん!

そりゃ探偵か刑事が主役なら「またかよ!」って、わしゃ言いますけどw、もはや弁護士も似たようなもんでしょう? あ、似たようなもんだから誰も疑問に思わないって判断したのかしらん? アホかっ!!

たぶん「謎解き物」という揺るぎない大前提があって、だけど刑事や探偵が溢れ返ってる現状の中で、少しでも目先を変える為にっていう、苦肉の策なんでしょうね。

だったらもう、最初っから謎解き物なんかやめときゃええやん!?

うーん… そんな細かい事を気にするのは野暮なんだろうか…? いやいや、これは別に重箱の隅でも何でもなく、根幹の部分だと私は思うのですが…

豪華キャストの芝居は見応えあるし、クールな大野智くんも悪くない。007みたいなBGMも格好いい。そういった枝葉は良いのに、根幹がおかしいし、マンネリにも程がある。勿体ない!

せっかくこれだけのメンツを集めて、なんで独自の新しいドラマを生み出そうとしないのか? やっぱスポンサーが安全牌にしか金を出さないから? 不景気はそこまで切迫してるのか?

この春の新ドラマ、次に観る予定の『Answer』以外にも、捜査物がまだ4本もあるんですよ! 鈴木福くんの『コドモ警察』、川口春奈&速水もこみち『放課後はミステリーとともに』、そして定番の『ハンチョウ』と『おみやさん』。

レビュー済みのと合わせて、なんと計11本が捜査物、そのほとんどが謎解きミステリー仕立ての会話劇! いくら何でも異常でしょう?

まぁそんなワケで、今から『Answer』観ます。残りの4本はさすがにスルーしますけど…

懲りませんなぁ、私も。こんなに怒るならやめときゃいいのにw

『Answer/警視庁検証捜査官』

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これはもう、どんな内容で、それを自分がどう感じるのか、観る前から分かってましたのでw、別に腹も立ちませんでした。

昨日の記事に対するあおきさんのコメントで、『鍵のかかった部屋』が福山雅治くんのヒット作『ガリレオ』そっくりで、フジTVはそのフォーマットを仮面ライダーみたいに役者と設定を微妙に変えながら、延々と続けて行くつもりじゃないか?というのがありましたが…

この手のタイトル、例えば『CHIKUBI〜警視庁頭皮移動捜査班〜』みたいな正統派の刑事ドラマは、まさにそんな感じですよね。固定されたフォーマットを、ちょっとずつ変えて役者を入れ替え、延々と続けてる一つのシリーズ物みたい。

無個性なタイトルのつけ方に、それが象徴されてますよね。この番組で勝負する気はサラサラありませんって感じで。

うまく役者がハマって『アンフェア』とか『BOSS』みたいに当たってくれれば儲けもん、みたいな。それを期待して、とりあえず枠をキープし続けてる。

過去を振り返ってもしょうがないんだけど、かつて刑事ドラマと言えば各TV局の看板であり、勝負番組でした。いやホントに、そんな時代があったんです!

それが、フィルム撮りドラマの消滅と呼応するかのように、刑事物の地位というか、価値がどんどん下がっちゃった…という気がしてなりません。

「ここの枠、空いちゃったの? じゃあ刑事物でも放り込むか」「この役者のスケジュールを押さえたけど、いい企画が出ない? じゃあ刑事物でもあてがうか」みたいな空気。

私は、刑事ドラマが花形の4番バッターだった時代に思春期を過ごして来ましたから、現在の戦力外スレスレみたいな刑事ドラマの扱われ方には、何とも言えない淋しさを覚えずにはいられません。

いや、正確に言えば、「刑事ドラマ」はもう、とっくに絶滅してるんですよね。さっき書いた通り、フィルムで撮影するドラマが途絶えたのと、ちょうど時を同じくして…

私の言う「刑事ドラマ」とは、文字通り刑事が主役のドラマです。事件捜査を通して、刑事という職業に就いた「人間」の成長を描くドラマ。まぁ要するに『太陽にほえろ!』の事ですw

それが『踊る大捜査線』の大ヒットで、決定的に変わりました。刑事の目線を通して警察組織というカンパニーを描く、お仕事ドラマにシフトして行った。刑事ドラマというより警察ドラマですね。

青島刑事(織田裕二)は確かに魅力的なキャラだけど、その実、彼はストーリーの進行係であって、一つの駒に過ぎない。だからいつまで経っても成長しません(出世と内面的な成長は違います)。

で、そんな警察ドラマも飽きられて来たところで登場したのが『相棒』です。これも刑事はただの進行役で、主役は捜査であり謎解きなんです。これが安上がりで不景気の世に大変便利って事で、現在の主流…というか、これ一色w

そうなると、もう主人公は刑事であろうが探偵であろうが、やる事は一緒。弁護士、オタク、子供、果ては猫でも、中身は変わんない。たまたま刑事が主人公であるだけの番組を、私は「刑事ドラマ」とは呼びたくないですホントに。

それでも、この硬直化した状態を打ち破るような、新たな衝撃作がいつか現れるんじゃないかって、僅かな希望に賭けて捜査ドラマをチェックし続けてる私って、哀れですねw

でも、そのお陰で『デカワンコ』に出会い、幸か不幸かwタベリストとなって新たな仲間達にも出会えたワケですから、決して無駄な事ではない。

実際、『ジウ』や『悪党』『SPEC』みたいに個性的な番組も突発的に現れてますから、油断は出来ません。まぁ、今年は刑事よりも弁護士や、浪速の女教師が楽しい捜査を見せてくれそうですがw

で、今回の『Answer』は、観月ありさが所轄の署長から降格され、解決した事件の調書を検察へ送る前にチェックする窓際部署の課長に就任、あやうく冤罪になりそうな事件を鋭く見抜いて洗い直すという、要するにスタンダードな捜査物です。

既に判決まで下りた事件を、所轄の一刑事が自らのクビを賭けて再捜査するって話は『太陽にほえろ!』にもありました。身内である警察組織ならびに検察庁、裁判所をも敵に回すワケですから、現実にはあり得ないにせよ、とても見応えある熱いエピソードでした。

でも、観月さんの場合は送検する前の洗い直しですから、実際に捜査した連中から疎まれる事はあっても、クビを賭ける程のリスクは背負わない。描かれるのは刑事の心意気よりも、やっぱ謎解きメインなんですよね。ちっとも熱くない。

他にも言いたい文句は色々あるんだけど、それもこれも言い飽きた事ばっかりなんでw、いかに「いつも通りのやり方」をなぞってるドラマかって事ですね。


観月さんは、こんなクールな役をやっても光らないです。かと言って十八番のドジっ子役で通せる年齢でもないでしょうから、試練の時期かと思います。

この手のドラマを観てると、容疑者や被害者、その身内役とかで、かつて主役級だった女優さんが出て来て驚く事がよくあります。今回は高岡早紀さん、小沢真珠さんが出てられました。

小沢さんは地味な役には似つかわしくない、濃いお顔立ちをキープwされてたのに対して、高岡さんは途中まで彼女と気づかなかった位、見事にオーラが無くて、ちょっとショックでした。

でも、演技者としてはそれで正解なんですよね、きっと。例えスターじゃなくなったとしても、息の長い女優でいられるのは、高岡さんの方かも知れません。

PS. 今日、2度目の手術を受けて来ました。残念ながら、あまり状態は変わってない模様です。そうとう頑丈な石みたいで…

地道に何度もこれを続けるか、別の方法に切り替えるか、次回(2週間後)で決断を迫られそうです。

6月までに何とかしなければ!

『鈴木先生』#03

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3話目にして、とても魅力的なレギュラーである山崎先生(山口智充=画像)が大変な事になり、なんと教師を辞める展開になっちゃいました!

ホントにこのまま辞めちゃうんでしょうか? でも映画版(製作中)のキャストにはぐっさんも含まれてたような… でも復帰が可能な辞め方じゃないしなぁ…

事の発端は、生徒達による教師の人気投票でした。山崎先生は、女生徒達に人気が無い。演じるぐっさんみたいに楽しい人ではなくて、気分屋だし愚痴っぽく、イジケ易い性格でもある。生徒に対して高圧的なのが致命的。

鈴木先生(長谷川博己)は一見、山崎先生とは正反対のキャラで、特に女生徒達から人気があるワケです。いや、生徒ばかりでなく、山崎先生が想いを寄せる同僚教師(田畑智子)すら、彼氏がいるクセに鈴木先生にぞっこんだったりする。

私には、山崎先生の気持ちが痛いほど、よーく解りますw あぁ痛い、本当に痛い。

私がイケメンを憎むのと、まぁ根っこは同じでしょう。別にイケメン個人を憎んでるワケじゃない。単純に、イケメンの置かれる状況が羨ましく、恨めしいって事です。

私の場合は特に、チビであるというのが決定的なコンプレックスになってます。チビでイケメンと呼ばれる人はいないでしょう? 努力して自分を磨いたとしても、身長だけはどうしょうもありません。

だから、例えばバレーボールの男子でルックスの良いヤツなんかは、許せないですねw 人生バラ色やろ、この野郎!って。試合中継を観てても、必死に祈りますね。「転べ、負けろ」ってw

チビでも努力次第だろ?なんて言うのは、人並みの身長に恵まれた人ばかり。最初から恵まれてる人に、この気持ちは絶対に解らないだろうと思います。

ちょっと女子生徒に触れただけで、鈴木先生だと平気、あるいは喜んだりするのに、山崎先生だと「キモイ」「セクハラ」と来る。イジケますよ、そりゃ!

鈴木先生の彼女だって、同じ合コンで山崎先生が先に目をつけてた相手ですよw 美少女・小川だって、自分のクラスに入れたかったのに鈴木先生に取られちゃった。

そんな欝憤が積もりに積もってた時に、生徒達による心ない人気投票ですよ。案の定w、人気第1位が鈴木先生で、ワースト1位が山崎先生。

深く深く傷ついた山崎先生は、ついに爆発しちゃいます。生徒達を怒鳴りつけ、アンケートの首謀者をあぶり出し、醜い言葉で徹底的に責め立てる。

そして、それを止めに入った鈴木先生に掴みかかり、これまでの欝憤を思いっきり、生徒達の前でぶちまけちゃう。とばっちりを受けた鈴木先生は、呆然となります。

「山崎先生が、壊れた…」

そう、山崎先生は別に、本気で鈴木先生を憎んでるワケじゃない。日常の様々なフラストレーションが彼の心を蝕み、今回の件がきっかけで、一線を越えてしまった。あっちの世界に行っちゃったんですね。

「紙一重よね…」って、田畑さんが言いました。教師はみんな精神的に抑圧され、並々ならぬ欝憤を溜め込んでる。自分達だって、いつあっちの世界に行っちゃうか分からない。

鈴木先生はその言葉を聞いて、身につまされます。彼も毎日のように小川の幻覚に悩まされ、時には積極的に妄想し、自分を慰めたりもしてる。

「山崎先生は、女子生徒を変な目で見てます。妄想するのも立派なセクハラです!」って生徒に言われて、「そ、そうだな」と答えるしかない鈴木先生w

そう、紙一重なんです。なのに、山崎先生はワースト1位でこんな事になってしまい、鈴木先生は人気第1位ですよ。それが世の中ってもんだし、現実なんでしょう。

ちなみに山崎先生は、この時点ではまだ、教師を辞める必要は無かった。本格的に問題となったのは、自宅療養中に性風俗店に通い詰めた事です(笑)。

ずっと指名してた風俗嬢に、山崎先生は白いソックスを履かせ、夜な夜な授業プレイを要求してた。その風俗嬢が自分の学校の卒業生とも知らずに…w

それがバラされちゃった以上、もう教師を続ける事は出来ない。山崎先生、悲惨過ぎます… それをぐっさんが、全身全霊で演じてるのが素晴らしい! もう、大好きになりましたね。

風俗嬢から話を聞いた鈴木先生は、愕然となります。山崎先生が彼女に履かせてたソックスは、小川のと同じ物だった! つまり山崎先生も鈴木先生も、同じ生徒を妄想して、自分を慰めてたワケです。

呆然となって風俗街をウロつく鈴木先生ですが、今度は山崎先生の幻覚を見てしまいます。

「鈴木先生、こっちへ来ませんか?」

叫び声を上げて逃げる、夢精先生。ホント、紙一重ですねw

面白い! 本当に面白いです、このドラマ。これまで、教師側のこういう部分をリアルに描いた作品って、無かったですよね?

こんなに面白いのに、視聴率は非常に低かったとの事。テレビがどんどん保守的になってつまんなくなってるのは、本当に面白い番組を見極める事が出来ない、視聴者側にも大いに原因ありですね。

『リーガル・ハイ』#02

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これ、やっぱ面白いですね! いやー、良かった良かったw 1本だけでも面白いのが見つかれば、チェックした甲斐はあったってもんです。

第2話は福田沙記ちゃん扮する売れないパンク・ロッカー(画像)が、鶴見辰吾さん扮する大物作曲家を「盗作」で訴えました。問題の歌を唄う人気演歌歌手が友近さんで、ゲストがいちいち豪華。

その元ネタとされるパンクの曲が、私らみたいな素人には全く似ても似つかない、ただの騒音にしか聞こえないのが笑えますw

鶴見辰吾さんの役がまた、普段はアイドルの曲ばかり手掛けてるプロデューサー兼作曲家ってw、もしかして著名な誰かさんをモデルにしてるんでしょうか?

堺雅人&新垣結衣コンビの息も合ってるようだし、どっしり落ち着いた里見浩太郎さん(執事みたいな事務員)とのバランスも絶妙で、もう安心して観てられます。

事件は盗作からゴースト・ライター疑惑へとシフトして行き、その二転三転するドラマも実に面白い。互いの手の内を知り尽くした、堺vs生瀬の法廷バトルも見応えあります。

でも今回、私が萌えたのは福田沙記ちゃんでしたw 以前から、けっこう好きです。

柄の悪いパンク・ロッカーと、下町の商店で両親に愛されてる素朴な娘という二面性を、見事にバランス良く演じてたように思います。

そのツンデレ的な「ギャップ」に、男は(女も?)めっぽう弱いw 堺さんは、そんな彼女の武器を見事に法廷で生かしてました。

「私が作った歌は、苦しんで産んだ我が子です。その子が、いつの間にか知らない人にさらわれて、服を着せ替えられて、その人の子として世に出されたら… やっぱり、とても悲しいです。私は、子供を取り返したいです!」

彼女が法廷でそう訴える場面には、グッと来ました。クリエイターなら誰もが共感する台詞ですから、脚本家さんもここは特に、気持ちを入れて書かれたんじゃないでしょうか。

そんな彼女も、最後は「歌が可哀相だから」って言って、勝てる裁判なのに和解に応じちゃう。彼女を突き動かしてたのは、純粋に、作品への愛なんですよね。

そこが「著作権訴訟は儲かるから」とか「歌手(友近)に会えるから」と言った理由でこの依頼を受けた堺さんとは、根本から大きく違うw

主人公の意地汚さが、ゲストの純粋さを引き立てるという、なかなか稀有な例ではないかとw

やっぱり堺さんが良いですよね。この人と多部ちゃんの共演がもうすぐ実現するなんて(秋の『大奥』)、今年は楽しみな事だらけです!

『鈴木先生』#04

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なんか、凄いものを見たなぁとw あのタニオ・チクビッティーを遥かに超えた、至極の一人相撲レスラーが此処にいましたよ!w

優等生でプライドが高い学級委員長、ゆえに他者を見下しがちな(一人相撲に陥り易いタイプのw)その男子生徒を、敬意をこめて「大乳首様」と呼ばせて頂きますがw、彼の壮絶なる一人相撲ショーだけで、まるまる1話見せ切っちゃうこのドラマも、やっぱり凄い!

そして、その究極の下らなさに、わたしゃ開いた口がチクビッチ!w 一人相撲ってのは、傍から見ればかくも下らないもんだっていう、真理ですよね。

これこそが、『鈴木先生』っていう番組の真骨頂かも知れません。第1話こそ事件らしい事件が描かれたけど、2話は給食の献立とマナー、3話は生徒達による教師の人気投票と、実に些細で平凡でバカバカしい出来事が、大真面目に描かれてる。

今回も、窓の外は嵐みたいな大雨という状況の中、映画『告白』を彷彿させる青白いクールな映像&極めてシリアスなタッチで描かれる、その内容は学園ドラマ史上でも類を見ない下らなさ、なんですよねw

事の発端は、大乳首様が教室で中村(未来穂香)を突き飛ばし、その弾みでコンパスの針が中村の脇腹に刺さってしまったという、それ自体は結構シリアスなハプニングなのですが…

なぜ、大乳首様が中村を突き飛ばしたのか、駆けつけた鈴木先生が尋ねても、なぜか誰も答えようとしない。大乳首様を別室に連れ出して個人的に聞いても「理由は絶対に言えない」と主張する。

とにかく大乳首様は、何か深い理由があって中村を突き飛ばしたのであり、自分に非は無いと思っている。なのに、クラスメイト達は大乳首様が悪いと誤解しているから、クラス会議を開いて弁明させて欲しい、先生は一切口出ししてくれるな、と言う。

生徒の意志を尊重する主義の鈴木先生は、それを了承しながらも「そこに、勝算はあるのか?」と不安を覚えるのですが…

かくして、まるまる一時限を割いた、大乳首様の演説会が開かれます。まず判明したのは、中村が大乳首様に向かって「長うんこ野郎」などと言ってからかった事が、突き飛ばされる引き金になったという事実。

長うんこと言っても、大乳首様が特大のうんこをしたワケではなく、トイレの個室に籠もる時間が長いって事ですね。そもそも、大乳首様はうんこをされていたワケじゃなかった。個室に籠もって、ある事を考えておられたのです。

もう既に、書くのがアホらしくなって来たのですが…w

中村には中村なりの理由があったのですが、そこは呑み込んで、彼女は素直に謝罪しました。大乳首様は彼女に怪我させた事について一言も謝ってないのにw

でも、確かに彼らの年頃なら、校内における大便がかなり恥ずかしい秘め事であるのは理解出来ます。それをからかった中村にも非はある。

だから、ここで終わっとけば良かった。大乳首様はただの恥ずかしがり屋さんだと思われるだけで済んでたんです。なのに、それで終わらないのが、一人相撲グランド・チャンピオンたる所以なんですね。

中村が大乳首様をからかったのは、その直前に大乳首様が、登校時に長靴を履いて来た男子をからかったから、なんです。

なぜ、大乳首様は彼をからかったのか? それは例の美少女・小川を笑わせたかったからなんです。大乳首様は、小川の事が好きだった。

だけど、小川には他に好きな相手がいるらしい。それは誰なのか? 大乳首様の他にも、小川に惚れてる男子が少なくとも4人いる。大乳首様と合わせて乳首五人衆ですね。

「これだけ言っても、まだ分かんないのかよ!?」

話を聞いてるクラスメイト全員の冷ややかなリアクションに、大乳首様はますますヒートアップして行きます。私だっていい加減、書くのが嫌になって来たんだけどw

「そうでした、俺は小川の事が好きでした! あいつもこいつも仲間ですー! 小川の好きな相手が誰なのか、気になって仕方ないんですー!」

それを皆に知られたくなかったから、大乳首様は中村を突き飛ばした本当の理由を言えなかった。でも、それを言わずして、説明のしようが無い。だから、先生が「勝算はあるのか?」ってw

まぁ要するに、好きな女子の前で恥をかかされたから、自分が怒るのは当然だし、それをおおっぴらに言えない事情を、お前らはなぜ察する事が出来ないんだ!?と、大乳首様は申しておられるのですね。

「…おいおい、マジかよ」

「1時限まるまる割いて、それが結論かよ…」

大乳首様が必死に弁明すればする程、教室の温度は下がる一方。当然ですよね、中村に怪我を負わせた事よりも重要な背景って何なの?と思って聞いてたら、この内容w

皆の反応に焦った大乳首様は、ついに一番やってはいけない事をしでかしちゃいます。「おい、黙ってないで何とか言えよ! 元はと言えばあんたが悪いんだろっ!」って、怒りの矛先を、何の罪もない小川に向けてしまうのでしたw

この後、中村が大乳首様をからかった本当の理由は、実は小川も長靴を履いて登校して来た事を知ってて、彼女を傷つけないように配慮して、大乳首様に長靴ネタをやめさせる目的だった事も判明。

大乳首様のウルトラ一人相撲により、大好きな小川が深く傷つき、中村が負傷し、乳首2号〜5号も小川に惚れてる事をバラされ、貴重な1時間が長うんこと恋の鞘当て…というか大乳首様がいかに自己チューなお子ちゃまであるかを披露する為だけに使ってしまったという…

まぁ、悪夢と言えば悪夢ですなw 一人で興奮した挙げ句、アイデンティティーを自分の手で破壊し尽くした大乳首様は、最後にゃ皆の前でゲロまで吐いちゃうしw

でも不思議な事に、妙な清々しさが残ると言うか、後味は決して悪くないんですよね。最初は虫の好かないヤツと思った大乳首様にも、終わってみれば「よく頑張ったよ、キミ」って、肩を叩いてやりたい気分になりました。

大乳首様役の子も、よく演じたよなぁって感心させられたりしてw 多分あの長い演説会は、役者のテンションを切らさないよう、ノンストップの長回しで撮られたんだろうと思います。

そういう意味も含めて、ほんと凄いもんを見たなぁーと。バカバカしさも半端じゃないですw 思春期の悩み事なんて、振り返ればかくもバカバカしい事ばかりという、真理ですね。

ところで、前回から鈴木先生の彼女・麻美さん(臼田あさ美=画像左)の様子がおかしかった(鈴木先生を避けるようになった)のですが、その原因が今回判明しました。

彼女には、見えてしまうんです。鈴木先生の妄想が! つまり自分の彼氏が、中学生の女子を妄想し、あんな事やこんな事をしてるのが、彼女にはお見通しだった!

それは今に始まった事ではなく、彼女が30歳目前にして処女なのも、その霊能力らしきものが原因だったみたいです。

伏線はありました。前回、デートの時にふと「また小川さんの事?」って、全然違う話をしてるのに、彼女が洩らしたり。

そして今回、小川に好きな相手がいると知って「応援してやろうじゃないか」って、鈴木先生が自分に言い聞かせてたらw、「嘘つき! 自分の事が好きなんじゃないかって、本当は期待してるくせに!」って、職場にいる筈の麻美さんがw いつもの幻覚なのか、それとも…?

「生き霊じゃないですか、それ?」

…って、年配の同僚教師(でんでん)が言いました。『源氏物語』にもあったように、女性には、相手を想うあまり魂を飛ばしちゃうような人が稀にいる。この先生自身も昔、女子生徒の生き霊に取り憑かれた事があるんだとか。

麻美さんは、鈴木先生自身しか知り得ない妄想の内容を知っていた。あの時に見た麻美さんが、幻覚じゃなくて生き霊なんだとしたら…

そして、仮に小川の好きな相手というのが、実際に鈴木先生なんだとしたら…

もしかすると、これまで彼が見て来たのは、小川の幻覚じゃなくて、生き霊だったのかも!? 鈴木先生は、震え上がるのでしたw

日常と非日常が交錯する、ほんと変わった学園ドラマですw

PS. ぐっさんの登場は回想シーンのみ。本当に辞めちゃったみたいですね。淋しいです。

『GM踊れドクター』#05

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ドラマのレビューばっか続いてますけど、ずっと体調悪いし、GWなど関係なく仕事だし、ニュースを観れば目を覆いたくなる悲惨な事故や、許しがたい不祥事ばかり。

現実逃避でもしないと、息が詰まりそうです。その点、ドラマや映画を観て、イケメンを乳首呼ばわりするのは実に楽しいw そんなワケですから、よろしくお付き合い願いますm(__)m

「このスットコドッコイ!!」

↑総合診療科のリーダー・椎名桔平さんのデコをビンタしながら、新米女医の桃子(多部未華子)が言った台詞ですw

事の発端は、小池栄子さん(画像右)がボインを揺らしながら、辞表を提出した事にありました。

彼女を引き止めに行った筈なのに、「君にはやり残した事があるだろう?」と言って、合コンの依頼をして戻って来た椎名さんを、桃子が叱ってるワケですw

今回は、桃子=多部ちゃんの、そんなオトコマエぶりが堪能出来るエピソードでした。

「許せん。今すぐボコりに行きましょう!」

↑小池さんが元は優秀な外科医で、上司の診断に従ってオペしたら誤診だった事が判明、だけど上司は知らん顔で小池さんだけ左遷されたと聞いて、桃子が言った台詞ですw

こういう台詞を、少しでもヤンキーの匂いがする女優が言うと笑えないし、かと言ってお笑い畑の人が言うと狙ってる感が有り有りで、やっぱり笑えない。

いかにも真面目で、だけど我が道を歩む多部ちゃんが言うからこそ、何とも言えない可笑しみがあるんですよね。しかも、ちょっと恐いしw

後の『デカワンコ』で完全に開花するコメディー・センスが、随所で垣間見られます。毎回、ファイヤ後藤(東山紀之)がムーン・ウォークする度に、いちいち「あっ、後ろ向きに歩いてますよ?」って注意してあげる所とかw

そういうのを、狙ってる感を出さずに表現するのって、本当に難しいだろうと思います。笑いを取る事に関して全く無欲な多部ちゃんだからこそ、自然に出せる可笑しみなんですよね、きっと。

「医者には医者の事情があるの! 黙ってて!!」

↑これは、今回も診断が極めて難しい症例(まぁホントに、毎回毎回w、驚きの連続です)に苦戦する総合診療科を見て「何やってんだ」と偉そうに揶揄する乳首野郎(大倉忠義)に対して、桃子が言い放った台詞です。

もう、拍手喝采ですねw ざま見ろ!w だいたいイケメンの分際で、いつもいつも他人の批判ばっかしてシラケた空気を撒き散らす、この乳首野郎こそ一番リストラすべき乳首野郎なんですよ!

桃子に言われてやっと目が覚めたのか、必死に真相を究明しようとするドクター達の姿を見て、乳首は何かを感じたみたいですね。次回はこやつメインのエピソードになるみたいで、腕が鳴りますw

今回の患者(片桐はいり)は腹痛に始まって、脳障害、血栓、結果的には腎臓癌と、ちょっとやり過ぎな位にw、めまぐるしく症状が変化しました。

「全ては有機的に繋がってる。人の身体も、人生も」

↑これはファイヤ後藤の台詞です。一見かけ離れた症状でも、ちゃんと原因と結果が繋がってる。人生で起きる出来事もしかりで、今の自分の状況を作ったのは、他の誰でもない、自分自身なんだって事ですよね?

これは、人の生き方が健康状態にも影響するって意味にも取れます。私は今、食生活はもちろん、いかにストレスの無い生き方をするかを、あらためて考えさせられてます。超音波治療にもビクともしない、腎臓の石。私の中にあるストレスというか、ネガティブな感情の結晶のような気がしてなりません。

閑話休題。片桐さんの治療を担当した小池さんと、彼女を辞めさせたくない仲間達の奮闘により、今回も正確な診断に辿り着きました。

合コンではない「やり残した事」が、外科医への復帰である事を再認識した小池さんは、誤診を防ぐ為にも総合診療科でもっと勉強したいと、前向きな気持ちを取り戻しました。

さらに、たまたま来ていた小池さんのにっくき元上司に、多部ちゃんの必殺キックが炸裂するという見せ場もありました。

希望を失いかけてた総合診療科の面々が、桃子の加入によって情熱を取り戻し、バラバラだった心が一つにまとまって行くというドラマ『GM』のコンセプトが、実に解り易い形で表現されてるエピソードでしたね。

多部ちゃんにはなぜか、救世主の役がよく似合う。でも、あの乳首野郎だけは放っといてもいいと、私は思うけどなw

『Wの悲劇』

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私の世代は大抵、『Wの悲劇』と聞けば薬師丸ひろ子さんの映画を連想すると思うのですが、あれは『Wの悲劇』の舞台に出演する演劇少女の話でしたよね?

今回の連ドラ版もかなりアレンジが加えられてるそうですが、じゃあ原作ってどんな話なんでしょう? 映画版の劇中劇が一番それに近いんでしょうか?(どんな話だったか憶えてないけどw)

今回は大富豪の娘が、ショーパブで働く自分そっくりの娘と、自らの意志で入れ替わる古典的な話で、武井咲ちゃんが二役に挑戦してます。

余談ですが、武井咲ちゃんは「サキ」じゃなくて「エミ」って読むんですね。更に余談ですが、長谷川博己さんは「ヒロミ」じゃなくて「ヒロキ」。どちらもつい先日まで知りませんでした。

偽善と欺瞞に満ちた大富豪の屋敷で、祖父?の寺田農さんのオモチャにされてるお嬢様の咲ちゃん。

ショーパブの雑用係を務めながらお客に身体を売る、守銭奴の咲ちゃん。こっちの咲ちゃんがヤリ逃げしようとした客を殺してしまい、そのアリバイを証明してあげる代わりにしばらくお互い入れ替わろうって話を、お嬢様の咲ちゃんが持ちかける。

お嬢様の咲ちゃんはとにかく、今の自分とは違う自分になりたかった。守銭奴の咲ちゃんはとにかく、金が欲しい。契約は成立します。

ショーパブには福田沙紀ちゃんをリーダーとするダンサー達がいて、守銭奴咲ちゃんになりすましたお嬢様咲ちゃんを、壮絶にイジメまくります。

そしてお嬢様咲ちゃんになりすました守銭奴咲ちゃんは、寺田農さんのねっとりしたセクハラを受けつつ、遺産相続を巡る骨肉の争いに巻き込まれて行きます。

これはまるで、往年の大映ドラマみたいじゃないですか? 入れ替わりネタ、凄惨なイジメ、骨肉の争い、そしてたぶん出生の秘密も絡んで来るのかも?

山口百恵、堀ちえみ、伊藤麻衣子といった清純派アイドルを、そういったドロドロの世界に放り込んで、健気に耐え抜く姿を見せる。大富豪とか殺人犯とか、ちょっと極端な少女マンガ的設定も、実に大映チック。

ただし、大映ドラマと言えばあの独特な演出=オーバーアクション、棒読み芝居、クサ過ぎる台詞、無機質なナレーション、宇津井健w、etcがあってこその面白さだったように思います。

武井咲ちゃんは18歳という若さながら既に場数を踏んでおられるし、脇を固める俳優陣に宇津井健さんは見当たらず、皆さん自然体のお芝居で笑い所がありません。

特に、桐谷健太とかいうつまらないルックスの男が、咲ちゃんに疑惑を抱いて付きまとう刑事を演じてるのですが、あんなスタイリッシュな刑事が付きまとっても笑えません。

この役に相応しい俳優は、石立鉄男さん以外にいないでしょう? 夜な夜な咲ちゃんの部屋に侵入して「やい、この薄汚ねぇシンデレラ!」とか言いながら、わかめラーメンを食べるのです。

何が言いたいかと言えば、そういったヘンテコさを抜きにして、イジメとか骨肉の争いをシリアスに見せられちゃうのは、個人的にシンドイかなぁと。

笑い所が欲しい! 宇津井健、石立鉄男の熱い…ていうか暑苦しい芝居が観たい!

でも、武井咲、福田沙紀に加えて剛力彩芽と、フレッシュな若手女優達がショーパブでセクシーに踊る姿は、谷村さんのオッパイや長澤さんの美脚以上に目の保養になりますので、もうちょい観てみようかなとは思ってます。

木曜夜9時、テレ朝系です。

『はなまるマーケット』

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水曜はオフ日なので、リアルタイムで観る事が出来ました。タベリストの皆さんには説明不要ですが、トーク・コーナーの「はなまるカフェ」に多部ちゃんが登場!(三度目だそうです)

トーク自体は薄味だったように感じましたが、夏ドラマ『浪速少年探偵団』の先取り映像から舞台『サロメ』の稽古風景、その演出・宮本亜門さんの多部ちゃん評と、お宝映像がてんこ盛りでしたね!

中でも、TBSさんがかつて取材した「忍者幼稚園」のVTRに残ってた、5歳当時の多部ちゃんの元気に走り回る姿! これはレアなんてもんじゃないですよね!?

私はなんだか感動して、目頭が熱くなっちゃいました。凄いぞTBS!

忍者幼稚園の映像を紹介すべく探索してたら偶然映ってたとの事。多部ちゃんが3度目の出演ゆえ、なんとか過去の2回と被らないよう新鮮な映像を探求した結果の功績で、まさにクリエイティビティーの成せる技。素晴らしい!

最近ぐっと女っぽくなって来たとは言え、多部ちゃんはやっぱ当時から変わってないですね。♪なんでぇ〜こんなにぃ〜と来たもんだw

顔つきもそうだけど、動きもそのまんまで大きくなってる感じ。これはもう、繰り返し観たくなるし、何度観ても飽きません。まるで自分の孫みたいにいとおしいw なんでぇ〜こんなにぃ〜♪

宮本亜門さんは「稽古場全体が彼女に魅せられてる感じ」「歳を重ねたキャストが多いから、皆やられてますよ」などと仰られてました。

『デカワンコSP』のDVD映像特典では、吹越満さんが「何より多部ちゃんが中心に存在してる事が大きい。みんなが多部ちゃんを囲んで、ニコニコしながら眺めてる。こんな現場、他には無いよね」みたいな事を仰られてます。

そういう事なんですよね。もう、観てるだけで幸せな気分になれる。それがスターってもんかも知れないけど、多部ちゃんの場合はそこに作為がまるで無さそうなのが特殊なんだと思います。

演技が凄い女優さんなら他にもいる。綺麗な人ならもっと沢山いるw でも、普段の立ち居振る舞いだけでも人を(しかも年配層を)魅了出来る人は、そうそういないでしょう。

例えばベッキーみたいにいつも元気を振りまき、周囲への気遣いをしまくる「愛されキャラ」とは、根本的に違う気がします。

ベッキーはベッキーで素晴らしいとは思うけど、人間には色んな面がありますから、明るい側面だけをああして押し出されると、暗い側面はどうなってるんだろう?って、変に心配しちゃうというか、私は決して癒されないです。

別に多部ちゃんとベッキーを比べる事に何の意味も無いですけど、積極的に愛されようと行動するタイプとは全然違うのに、それだけ大の大人達を魅了しちゃう多部未華子という人は、亜門さんが仰られたように「魔性」なのかも知れないなと。

そんな多部ちゃんの吸引力を、あらためて思い知らされる、今回の多部ちゃん@5歳の映像だったと思います。

『鈴木先生』#05

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恋人・麻美(臼田あさ美)の生き霊を見てしまい、妄想を見透かされてる事を知った鈴木先生(長谷川博己)は、固く決意します。

「小川蘇美を断ち切る」

自分の生徒である小川(土屋太鳳)を二度と異性として意識しないし、妄想もしない。それを果たせるまで連絡はしませんと、鈴木先生は麻美にメールしました。

「これだけは信じて欲しい。僕が現実に恋してるのは麻美さん、あなただけです」

そう、私がどれだけ多部ちゃんを好きになっても、いやらしい妄想をする対象は別の女性です。男にとって、それとこれとは別なんですよね。解って下さいよホントにw

ところが、ぐっさんの後任としてやって来た体育会系のイケメン・続木先生が小川と幼なじみである事が判明、しかも彼と対面した小川が明らかに動揺し、顔を紅くしたのを見た途端、鈴木先生は上の画像みたいな感じにw

生徒達の間でも、大乳首様の一件以来、小川の本命が誰なのか?で話題が沸騰。続木先生との噂も一気に広まったかと思いきや、本命は鈴木先生であるとの噂も浮上し、それを聞いてやっぱり小川の事で頭がいっぱいになる鈴木先生w

中村(未来穂香)にベッタリだった女子が、急激に中村と小川が親しくなった事に対して嫉妬したり、小川に惚れてる乳首男子にフラれた女子の嫉妬なども絡み、事態は混乱する一方。

やがてそれは、誰が好きなのかを頑として言わない小川への中傷、攻撃へと変化し、女子達が束になって小川を吊し上げる展開に。

事態を収めに来た鈴木先生の顔を見て、小川は逃げるように屋上へと駆け上がり、泣き崩れます。

「もう放っといて! 私が誰を好きだろうと、いいじゃないか!!」

どんな時も常に淑やかだった小川が、初めて人前で取り乱した瞬間でした。この流れを見れば、やっぱり小川が好きなのは鈴木先生なんだろうなと思うのですが、ハッキリとした答えを出さないのがまた、このドラマの面白さですよね。

保健室で鈴木先生と二人きりになった小川は、「すましてる」とか「人を見下してる」とか思われがちな自分のキャラを、なんとか変えようと努力して来た事を告白します。

自分が「いいな」と思った人の、良いと感じた部分を取り入れる。そうした努力の結果、何人もの男子から好かれ、やんちゃ系だった中村とも親しくなれた。

でも、モテる人には、モテる人ならではの苦しみがある。それを今回、痛いほど味わった小川は、人気投票1位の鈴木先生が背負ってる苦労も、少し理解出来たと言います。

「大変だけど、嫌われ役や笑われ役に逃げないで下さい。いつまでも、私達から見て憧れられる先生でいて下さい。私もやるから。大人から見て、いいなって思える中学生をやるから。ずっとやるから」

この言葉も、鈴木先生への想いを告白してるように解釈出来ます。でも、そんな事はもう、どうでもいい。自分は教師であり、小川は生徒である。もはや偏執狂スレスレ、ぐっさんが行っちゃった世界に片足を突っ込んでた鈴木先生も、ようやく目が覚めました。

「俺は何なんだ? 14歳の子があそこまでの事を言ってるのに、この俺は…」

情けなくなって、人知れず涙を流した鈴木先生は、小川の幻覚(生き霊?)と別れの挨拶をします。

「バイバイ…」

鈴木先生は決して変態とは違う(たぶんw)。教師という仕事のプレッシャーとストレスから、逃避する場所を知らず知らず求めてただけ。ぐっさんだってそうだった筈です。

「お願いします! どうか小川蘇美だけはやめて下さい! 僕にとって彼女は、のんのん様(仏様)なんです!!」

そう言って鈴木先生に泣きついたのは、なんと続木先生でした。恐らく、かつて彼は小川に告白してフラれたんじゃないかと思います。だから意外な形での再会に、小川は動揺して顔を赤らめたのでしょう。

「彼女は、神様みたいな生徒を一生懸命に演じているんです。だから、僕らも一生懸命に演じて行きましょうよ。立派な教師を」

自分自身にも言い聞かせてるような、鈴木先生の言葉。そこに麻美から連絡が来て、鈴木先生に希望の光が。

しかし、このタイミングで連絡が来たって事はやっぱり、彼女には全て見えてるって事ですよね。そんな人と、本当にやって行けるんでしょうか、鈴木先生は?

それはともかく、今回はぐっさんご乱心エピソードの裏返しだったように思います。ひがむ気持ちはよく解るけど、モテる側にも色々と苦労があるんだよっていう。

私は勿論ぐっさん派ですけどw、小川の言葉は私の胸にも突き刺さりましたね。

格好つけてるヤツ、見栄を張って自分を大きく見せたがるヤツが私は大嫌いなんだけど、周りから見て格好良い自分をキープするってのは、実に大変だし面倒な事で、私は単にその努力をサボってるだけの人間なのかもなぁと。

鈴木先生が上の画像みたいな状態になった時、ベテランの同僚教師(でんでん)が「そんな姿を人前で見せちゃ駄目だ!」と注意しました。

そのベテラン先生が、かつて妄想(生き霊?)に取り憑かれた相手の女子生徒が「今の女房なんです。てへっ」なんて言うもんだから、鈴木先生は余計におかしくなっちゃったんですけどw

子供を相手にする職業なら尚更、ちょっと無理をしてでも理想的な大人を演じるべきなのでしょう。私には到底、出来そうにありません。

このブログにしても、始めた当初の私はまだ辛うじて脚本家の端くれでしたから、少しは格好良い自分を演出しないと、同じ道を目指す若い子らに示しがつかないよ、みたいに助言された事もありました。

私は正直なところ、若い連中の事なんかどーでもいいと思ってるから(←こんなこと書くから駄目なんですねw)、とにかく自分が読んで面白いって思える事だけ書いて来たつもりです。

理想的な大人の立派な文章なんか読んでも、私はちっとも面白いと思えないんですね。

私から見れば、理想的な大人を演じる鈴木先生よりも、上の画像みたいになっちゃう鈴木先生の方が、ずっとずっと魅力的です。だからこのドラマが好きなんですね。

…自分を省みてるつもりが、気がつけば開き直ってますね、私… 

たった今、思い出しましたけどw、私は映像関係の講師を務めた時期があったんですよね!

相手は20歳前後の若者達でしたけど、理想的な大人も演じられず、かと言ってこのブログみたいに自分をさらけ出す事も出来ない、実に中途半端な講師でした。自分には100%向いてないと悟り、1年で辞めましたけど、あの時の生徒達には申し訳なく思ってます。

なんだか、とりとめない自分話になっちゃいましたm(__)m 面白いドラマって、視聴者にこうして自分自身を省みさせる力を持ってるんですよね。

『鈴木先生』を観ると、毎回こうして自分の在り方について考えさせられます。本当に、面白いドラマだと思います。

清竜人「MUSIC 」

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音楽には疎いゆえ、レビューじゃなくて単なる感想しか書けませんが…

この1年、新品で買ったCDと言えば『デカワンコ』サントラと『つばさ』サントラだけw それ以前も、デビュー時から好きなサザンオールスターズだけはほとんど網羅しましたけど、後は『太陽にほえろ!』はじめ、ドラマや映画のサントラ盤しか買わなかった位のもんで。

それが今回、今まで名前すら聴いた事が無かったミュージシャンのアルバムを買う羽目になったのは、これまた多部ちゃんのせいでありますw

タベリストの皆さんには説明不要ですが、このアルバムの5曲目に入ってる『雨』って曲が、事もあろうに多部ちゃんとのデュエット・ソングなんですよね。

多部ちゃんは勘違いして歌手デビューしちゃうようなマルチ・タレントではないのですが、過去にもアイドル歌手役で出演したCMで唄ったり、ドリカムの曲に部分参加したりはありました。

彼女の魅力で大きなウェイトを占めてる、あの澄んだ、それでいて力強い声。そこに誰もが認める表現力が加わるワケですから、歌もそりゃ素晴らしいに決まってます。

だけど、シングルなら迷いなく買ったとは思うけど、全10曲のアルバムの中で1曲だけとなると、残りの9曲は私にとって不要になっちゃうし、オマケにDVDまで付いててw、年中金欠の私にとって、これはかなり痛い出費です。

だから発売されてもすぐには手が伸びなかったのですが、タベリスト仲間達が『雨』という曲そのものを非常に高く評価されてる事と、このアルバム自体も女性に媚びた商業的なラブソング集とは一線を画した、かなり個性的なものらしいと知って、清水の舞台から飛び降りる決意をしたワケです。

個性が強い=好きか嫌いかハッキリ岐れるって事ですから、これはホントに博打ですよ。多部ちゃん愛があればこその決断です。さて、吉と出るか凶と出るか?

結果は、吉でした。好きになりましたよ、このアルバム! DVDはまだ観てないけどw

全体のサウンド自体は、何と言うかその…キャピキャピしてますからw、四十路のオヤジとしては許容範囲ギリギリなんですけど、多部ちゃんもお気に入りらしい歌詞の内容が良いんです。

詞のセンスがどうとかは、私にはよく分かりません。そんな事より、詞から滲み出てる、清竜人という青年(多部ちゃんと同い年らしい)の人柄、生きざまに、私は大いに共感しちゃったんです。

一言で表現すれば、ボンクラなんですよねw 優柔不断で、スケベで、たぶんアニメ好きで、たぶんロリコンでw、ネガティブ思考だけど呑気で…

そんな自分の駄目さ加減を自覚してて、何とかしたいと思ってるけど何ともならない、この痛さ。

ほとんどの曲が「りゅうじんくん」、つまり彼自身が主人公で、徹底して自虐的。そこが気に入った!w

「ああ言えばいいのかな? こう書けばダメなのかな? どうすればきみに気持ち届くのかわからない」

「出逢ってくれてありがとう わたし少し強くなれた 涙なんて神様にあげるから だからお願い 自由をください どこにでもゆける翼を いくよ」

「ふわふわ しゅわ〜 ちゅわちゅわ ぴゅっ ぴゅっ」w 

「あんなぁ 最近 ぼく 生きとるん辛いんやわ そろそろ限界 もう死にたいんやけど」

「そう 何度でも何度でも プラス思考にシュミレーションをして 勇気を出すよ 妄想はお手の物さ 1、2、3、さぁ伝えるよ 現実世界で 言葉で示すよ」

「もしもきみが とてつもなく強大な敵に出くわしてしまったなら 今のぼくじゃ しっぽ巻いてさ 逃げるだけで もう精一杯だよ ぼくに力を 聖なる力よ目覚めよ! くらえ! ミラクル・コスモ・バーニング・ラブ(はーと)」

「ぼくはひとりぼっちだ… どうしてさ ぼくにはさ 恋人がずっといないんだろう? あぁ神様のいけずっ いじわるしなくても良いじゃないか ぼくのこと連れさらってよ ねぇ運命の人(はーと)」

↑馬鹿でしょう?w この最後の歌詞は10曲目『ぼくはシンデレラ・コンプレックス』序盤の一節なんですけど、このあと「りゅうじんくん」は自殺を計り、三途の川まで行くんだけど生還して、愛されるに値する強い男になる事を決意します。

それでも「あなたが ぼくのこと 迎えに来る日まで ぼくはぼくを磨いているよ」って、あくまで受け身なんですよねw

こんな感じで、どうにも困ったボンクラ青年の「りゅうじんくん」が、彼なりに悩んで、もがいて、なんとか壁を乗り越え、生きて行こうとする姿を、アニメ声の声優さん達と一緒にミュージカル仕立てで描いてる。そんなアルバムなんだと私は解釈しました。

で、その中で多部ちゃんが参加した5曲目の『雨』は、あくまでシリアスで異色なんですよね。孤独な男と孤独な女が出逢い、刹那的に燃える恋をして、たぶん心中しようとしてる。

そんな二人それぞれの心情が、唄半分、台詞半分で語られる。最後は多部ちゃんのか細い吐息のリフレインで終わっちゃう。

それは死にゆく姿なのか、青色吐息でも必死に生きようとしてる姿なのか… どちらにしても、多部ちゃんの演技力でそれが表現されるワケですから、聴いてて本当に胸が締めつけられる想いです。

「たとえば わたしの血液中を流れゆく この愛が 他の誰かの命の中に 悲しみを生むのなら いっそもう 絶やすべきなの」

「誰がわたしを幸せにしてくれるの なにがわたしを満たしてくれるっていうの 感情なんて一過性のものでしょ わかんないよ ねぇ もうわかんないよ わかってたまるかよ」

「キスをしよう 手を握って 今だけはさ キスをしよう やがて雨が止んだなら ねぇ神様 ぼくらの出逢いを裁いてよ」

5分程度の尺だけど、1本の映画を観たような気がする位、心を揺さぶられます。多部ちゃんの声、台詞回し、唄が素晴らしいのは勿論、竜人くんの声も良いし、詞もメロディーも編曲も良い。

他の楽曲とは毛色が違うから比較はしませんが、間違いなく『雨』がこのアルバムのハイライトであり、『雨』が無かったら他の曲のメッセージも空々しく聞こえたかも知れません。

でも、アルバム全体の流れを考えると、実はこの曲が一番現実離れしてるんですよね。「りゅうじんくん」に、こんな恋愛が出来るとは思えないw

たぶん、これって「りゅうじんくん」お得意の「妄想」なんだろうと思います。どうせ死ぬなら、こんな恋愛をして、こんな死に方が出来たらいいなぁっていうw

それを創った竜人くんは生粋のタベリストだそうですから、実際に彼自身の願望を具現化した曲であるのは間違いないでしょう。

私だって、いつかどうせ死ぬのなら、多部ちゃんと心中したい!w

↑犯罪者と紙一重ですなw 早まるなよ、竜人くん!!

そんな竜人くんの、あられもない自虐と妄想に、私はちょっと懐かしさを感じてしまいました。初期のサザンオールスターズにも、これに近い味があったんですよね! 私は、そこにこそ惹かれたんです。

だからって竜人くんの他作品も追いかけようとは思わないですけど、まぁとりあえずDVDは観ようという気になりましたw

それにしても羨ましいですね、竜人くんが。多部ちゃんと共演したからというより、そんな妄想を完全な形で実現させちゃった事が羨ましい。

本望を果たして目標を見失ったとしても、くれぐれも早まらないでねw ぴゅっ

映画仲間との再会

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画像は昨日買い物した薬局で盗撮した多部ちゃん。本文とは全く無関係です。

自主映画仲間だった木下MAXさんと久々に会食しました。大阪在住の人だけど生粋のバイク野郎なので、たまにツーリングがてら名張を通られるんです。

かなり前だけど記事で紹介しましたんで詳細は省きますが、スタントマンで飯を食ってた人なんです。自主映画も御自身で撮っておられたけど、私がMAXさんとご一緒したのはプロデビューが決まってからで、『抱腹絶闘』と『亜弥のDNA』の2作だけ。

それでも、繋がりを大切にされる方なんで、今でも忘れずに顔を見にきて下さる。それはやっぱ、嬉しい事です。

私は人付き合いに関して全く受け身な人間なので、こちらから誰かにコンタクトを取る事は滅多にありません。だから映画仲間ともどんどん疎遠になってます。

別に付き合うのが嫌なワケじゃなくて、会えば嬉しいし話せば楽しいんだけど、誰とも会わない日が何日続いても全く平気なだけ。理想の最期は孤独死ですw

でも孤独死ってやつは、死んだ後で身内に物凄く迷惑を掛けちゃう恐れがあるので、どうしたものか迷うところですね。

そんな話はどうでもよくて、やっぱ映画仲間と久々に会うと、当時の感覚が蘇って来るんですよね。『抱腹絶闘』を撮ってたのも、気がつきゃもう10年前。

あんときゃ私自身も人生の絶頂期だったし、私の身の周りにいた自主映画仲間達にとっても最後の花火というか、あれほど大人数で結束して盛り上がったのは、自主映画界全体を見渡しても、なかなか無い事だったんじゃないかなぁ…

いくつかの自主映画サークルが『抱腹絶闘』の為に垣根を越えて結集し、既にプロだったMAXさん等も交えて、初めての商業作品に挑んだんですよね。その中心に自分がいた(辻本貴則さんと共同監督)っていうのが、今となっては不思議な感じがします。

ちなみに『抱腹絶闘』は残念ながらクライアントの評価を得られず、一般公開も商品化もされてません。ゆうばり映画祭で短縮版がひっそり上映されたのみ。初商業作品だったのに失敗しちゃったぴょ〜ん!

それにしても自主映画界の住民達は、本っ当に濃い個性派の集まりでした。私自身も含めて、サラリーマン的な社会生活に背を向けたまま30代に突入しちゃった人ばっかりですからね。

かと言って不良だったりするワケでもなく、オタクの集まりって感じでもない。特に、映画オタクと呼ばれるような人はほとんどいなかった気がするw

映画は総合芸術ですから、色んなジャンルの好き者が集まるし、共同作業だからコミュニケーションが不可欠で、ニート的な人には向いてないワケです。

私らなんかはアクション物ばっかり創ってましたから、肉体派、武闘派の方々とも一緒にやるワケです。勿論、綺麗な女の子も必要だし、イケメンだって大事な仲間です、その時だけはw

そんな多種多様な人々を、理想は孤独死とか言ってるこの私が、リーダーとして束ねてたんですよ?w

でも実際は、束ねてたような感覚は無くて、自分の作品の為に好き者達をうまく利用してた…なんて言ったら叱られますけどw、そんな感じでしたね。

逆に、みんなも私の作品を利用して、それぞれ好きな事をしてた、とも言えます。自主映画って、そうして成り立つんですよね。なにしろ無報酬ですから。

みんな、どうしてるのかなぁ? このブログ、読んでくれてます? まぁ、記事によって読んだり読まなかったり、って感じでしょうかね。トビィさ〜ん!?

映画仲間達からすると、今の私は「別の世界に行っちゃった」感じに見えるでしょうねw 自分でも、10年後にこんな事になろうとは、当時はとても想像出来なかったですw

さてMAXさんは、映画仲間であると同時に、gooブログ仲間でもあります。私と会食した事も近々記事にされると思いますので、よければ皆さん覗いてみて下さい→http://blog.goo.ne.jp/yodobaku1967

私が全く気づかない内に撮られた、昨日の私の写真もアップされる模様ですので、素の私の日常風景が見られる筈ですw

MAXさんと私は、全く正反対のキャラです。ブログの内容も見事に対照的でw、私のブログを読んで気が滅入りそうになったら、MAXさんのブログを読んでリフレッシュされては如何でしょうかw

プロの現場で長く働いておられた人ですから、その裏話なんかも書かれてて楽しいですよ。『パッ○ギ!』の現場で一緒だった塩○瞬くんやエ○カ様のネタとかw

二股は文化です。

『GM踊れドクター』#08

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今日のテレビは金環日食一色でしたね。我が町はその時間快晴で、綺麗な輪っかを拝む事が出来ました。

その後、病院で4度目の超音波治療を受けましたが、今回も空振り。残るチャンスは後一回ですが、サロメ計画完遂後に受ける事にしました。

爆弾を抱えたまま東京に行く事になっちゃいます。タベリスト同盟の皆さん、気を遣わせてしまうかも知れませんが、何卒よろしくお願い致しますm(__)m

さて今回の『GM』は、gonbeさんご推奨の第8話って事で、楽しみにしてました。なるほど、多部ちゃんのコメディー・センスが存分に発揮されてる回で、特に『デカワンコ』で彼女にノックアウトされたファンにはたまんないですね!

回を追う毎に毒舌キャラになって行く研修医・桃子(多部未華子)ですが、たぶん当初はそんな予定じゃなかったんじゃないでしょうか?

多部ちゃんの毒舌芝居が予想を超えて面白かったから、そういう台詞が増やされたんだと思います。最初はどちらかと言えばイジられキャラでしたもんね。

桃子みたいなポジションの役は、最初の数話で手応えが無ければ、出番が減らされ脇役になって行く事も充分に有り得たんじゃないでしょうか?

乳首(大倉忠義)あたりも、芝居が良ければもっと活躍出来た筈だと思います。ジャニーズの後ろ盾が無ければ、このそうそうたるメンバーの一員に加わる事すら有り得なかったでしょう。プロの世界は厳しいのだ!

桃子の奮闘のお陰なのかどうかよく分からないですがw、退廃ムードが充満してた総合診療課の面々が情熱を取り戻し、結束を固めつつある中、ファイヤー後藤(東山紀之)だけは相変わらずバカですw

とにかく決まっちゃった新生アミー&ゴーのデビュー・コンサートに向けて、桃子は総診の面々一人一人を説得に当たります。

そうして多部ちゃんが中心になって動くと、画面が弾みます。多部ちゃんと絡むと、相手の役者さんも弾む。あの乳首すら、多部ちゃんと絡んでる時だけは面白く見えてしまう! いや、マジな話です。まったく、なんて女なんだ!w

そんな中、癌の告知をされたIT企業の若き社長(袴田吉彦)が謎の発作で担ぎ込まれ…

以下、数々の名台詞で今回のストーリーを振り返ります。

☆袴田くんに癌の告知をしたのは、ボインボイィ〜ンの「ボンレス」「土偶」こと小池栄子さんの、にっくき元上司。特別待遇でこの病院に招かれてるんです。

それを見た桃子が、自分の直属の上司である「とっちゃん坊や」こと椎名桔平さんに対して…

「あっちはVIP待遇、こっちは合コンでも総スカン。同じインチキでもえらい違いですねー」

みんな、桃子には何を言われても、なぜか怒らないんですよね。常に的を突いててるから?w

☆衣裳代として300万円を振込もうとして、危うく詐欺に遭いかけたファイヤーに…

「ったく、診断以外の判断力はハエにも劣りますよ」

ハエと比べられてもファイヤーは怒りません。バカだから?w いや、多部ちゃんだからです。

☆コンサートに向けて、ひたすらダンス・トレーニングするファイヤーを見て…

「死ぬ前に狂い鳴くセミみたいですねぇ」

☆患者であり、時代の寵児である袴田くんを見て…

「あ、とっちゃん坊や2号」

☆オタク医師の「ネガティブ」改め「ポジティブ」こと吉沢悠くんをダンス・レッスンに勧誘するも、「なんで僕が?」と渋られて…

「ガタガタ言ってんじゃないよ! 誰のお陰でネガティブからポジティブに変われたと思ってるんですか!?」

あれって、桃子のお陰でしたっけ?w さらに、小池さんが吉沢くんにステージ上で告白されるのを待ってる、などとまた適当な餌を蒔いて…

「ボンレスは並みの女じゃない、極上のハムです。そんじょそこらで告ったら殴り殺されますよ?」

結局は断られ、舌打ちする桃子w 舌打ちまでがチャーミングに見えてしまうのは、多部ちゃんか尾野真千子さん位のもんでしょうw

☆同じく難色を示す「ウルルン」こと生瀬勝久さんに、実は彼がダンス好きである事を白状させて…

「よく吐いてくれました。踊れば楽になりますよ」

↑この台詞も『GM』というドラマが刑事物をベースにしてる事を裏付けてる?w メンバー全員にいちいちニックネームをつけるのも、『太陽にほえろ!』を意識しての事だと私は思います。

☆袴田くんの癌は誤診だとファイヤー達は判断し、手術予定日を延期させるよう、椎名さんとファイヤーが直談判に向かうのを見て…

「立ち上がった… 無駄に顔のいい、馬鹿二人が」

結局、逆に猶予を1日短縮されて戻って来る、馬鹿二人w

☆小池さんを勧誘するも、やっぱり断られて…

「誰のお陰で、そんなボムバーバディーになったと!? …間違えました」

「体脂肪もちょっとここんとこ増えたんじゃないスか、んん? 舞台の上で英雄と一緒に踊ったら… 痩せますよ?」

英雄ってのは、ファイヤーの本名ですw しかし、こうして文字にしてみると、台詞自体はそれほど笑えるもんでもないw 多部ちゃんが演じる事で、面白くしてるんですよね、ホントに。

☆袴田くんに失礼な事ばかり言うファイヤーに…

桃「ちょっと、黙りなさい! 火!!」

フ「火はやめろ、雑過ぎるだろ!」

↑今回、私が一番ツボにハマった場面です。大先輩相手に「火」呼ばわりも可笑しいし、ファイヤーも突っ込み所を間違ってるw

☆そんなファイヤーも、毎回ここぞって時に、ええこと言うんですよねぇ。時代の寵児と呼ばれてチヤホヤされ、いざ病気になったら本気で心配してくれる人間など誰もいない、と自暴自棄になってる袴田くんに対して…

「流されると、大事なものが見えなくなるからな、人は。今の世の中はみんなそうなんじゃないのか? 色んなものに流されて、本当は自分が何をしたいのか、何を望んでるのか分からなくなってる」

「あんたは、何を望んでるんだ? 病気はよ、つらいかも知んないけど、本当の自分が見えるという点では、悪い事ばかりじゃねぇんじゃないかなぁ」

確かにそう。大きな病気をすると、自分の生き方を根本から見直さずにはいられない。今の私がまさにそうです。

☆桃子はさらに、乳首も説得します。

桃「おだまり、ひまわり。誰のお陰で看護師になれたと思ってんの? えぇ!?」

乳「試験に受かったからだけど」

桃「と、とぼけた事を… この、シュッとした顔!」

相手が乳首でさえなければ、もっと笑えたのにw

☆ファイヤーは病気を診断する時、答えが閃くと華麗なダンスを踊ります。今回もその兆候が見られ、他のメンバー達が注目します。

「来るぞ!」「始まりますよぉ」

「…おしっこ」

あのそうそうたる俳優陣が、ここで吉本新喜劇ばりにズッコケるんですよねw 貴重ですよ、これ! ズッコケ方も一流なんですw

☆今回は椎名さんも良い台詞を言ってます。その言い回しがまた良いんですよね。私はこのドラマで椎名桔平という役者さんが、かなり好きになりました。

若くして成功した袴田くんは、地味な奥さんが自分に似つかわしくないと感じて別れちゃった。孤独を噛み締めてる今、袴田くんはその事を心底後悔してる。そんな彼に…

「そういう時って、あるよね。うん。流されてた時って… いつも、何かを無くした後で気づくんだよねぇ… 色んな事を」

実は椎名さんにも別れた(あるいは別居中の)妻(清水美沙)がいて、過去に似たような事をしちゃったみたいなんですね。その妻が次回、波乱を起こす模様です。

☆今回また、総診メンバーのチームワークによって袴田くんは救われ、小池さんの元上司も「いい仲間とやってるな」とシャッポを脱ぎました。

☆そしてラストシーン、椎名さんとファイヤーの会話です。

椎「みんな、凄いなぁ。すっかり総診が板についてる」

火「お前はどうなんだ? お前だけみんなより遅れてるぞ。本当は何がやりたいんだ?」

そう、本当にやりたい事を、みんなは出来ているのか? 天才的なGMでありながら、それは「偽りの自分だ」と言ってアイドルを目指す火は、馬鹿だけど清々しくて、カッコイイ。

他のメンバー達も本当の自分に目覚めつつある今、次回は椎名さんの一皮むける姿が見られるのでしょうか?

いやー、今回は笑いの面でもドラマとしても、充実してました。多部ちゃんが画面を弾ませ、共演者みんなの魅力まで引き出したからこそだと、本当にそう思います。

あらためて、まったく、なんて女だ!

愛してますw

『鈴木先生』#08 (前)

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勝ち組とか負け組とかいう分類の仕方は嫌いですが、まぁ文章を書く時に便利な言葉であるのは確かです。

勝ち組、負け組みたいな価値観は、確かにあると思います。でも、例えば会社で社長になったって、家庭では惨めな扱いをされてるかも知れない。

会社内では勝ち組でも、建物を一歩出たらただの人。あんまり偉そうにすんなよと私は言いたい。いや、今そんな事を言いたかったワケじゃないんだけどw

TVドラマはどちらかと言うと負け組の味方をする傾向がある(その方が大衆の共感を得て視聴率が稼げるから)と思うのですが、この『鈴木先生』は学校内で勝ち組に属する優秀な先生が主人公なんですよね。

同時に負け組の心理も同等に描いてるのが素晴らしく、それによって両者それぞれ、その立場ならではの苦しみがあるという真理が浮き彫りにされて、毎回本当に考えさせられます。

今回、ずっと我が道を歩んでるように見えた足子先生(富田靖子=画像)の苦しみが描かれ、それがスーパー教師・鈴木先生(長谷川博己)の没落に繋がって行く…かも知れません。

7月、夏休みを目前にして、生徒達の気分は高揚してます。鈴木先生が担任する2年C組の生徒らが町の夏祭りの運営に参加する事になり、当日の見回りを同僚教師らに依頼する鈴木先生。

2年C組の充実ぶりは職員室でも評判で、今や鈴木先生のひと味違った指導法も高く評価されてます。もちろん、生徒達からの人気も相変わらず。ただし、女子人気は爽やかイケメン・続木先生に追い上げられてる様子。

今回は、ずっと鈴木先生を慕う丹沢(馬渕有咲)という女子生徒がクローズアップされます。

「時代は続木先生だけど、私はずっと鈴先派!」

↑てな感じでストレートに想いをぶつけて来る丹沢は、素朴で屈託の無い、昔ながらの可愛い中学生。言わば純真なんだけど、そこが強調して描かれてる所に、一抹の不安がよぎります。

さて、そんな鈴木先生の充実ぶりを、足子先生は一体どう思っているのか? 前回、邪魔者扱いされたわだかまりが無い筈は無いのに、鈴木先生と顔を合わせれば画像みたいな微笑みを浮かべてばかりなのが、かえって不気味ですw

夏休みを控え、若い女性教師らも彼氏と旅行がどうのと浮かれてる中、黙々と仕事する足子先生。生真面目過ぎる彼女が主張する正論を、同僚教師らもやや持て余しており、職員室で浮いた存在になってる様子。

そしてどうやら足子先生、独身みたいです。もう40歳にはなってるでしょうから、立派なオールド・ミス。結婚してないから負け組だなんて私は断じて思わないけど、世間の価値観だとそう言わざるを得ません。

だから男性教師にちょっと優しい言葉を掛けられると、すぐによろめいちゃう足子先生。その気持ちも解るなぁw 異性のパートナーなんか要らないって、心底から思ってる人間はいないでしょう。百合や薔薇は別としてw

いや、百合や薔薇だって、同性にしか興味が無い人ばかりとは限りません。バイセクシャルとは別に、異性と接するのが苦手で、言わばイジケて同性愛に走っちゃうような場合もあるかも知れません。

実はこのドラマでも以前から、百合の女子生徒が登場してるのですが、どうも屈折した感じで、私が見たい純粋な百合とは違うんでw、これまでブログでは触れて来なかったんです。

「私、夏って嫌い。みんなヘラヘラ浮かれてさ… バッカみたい」

↑そんな事をボヤく女子…名前が分からないので「百合子」と名付けますがw、彼女はいつも特定の女子としかコミュニケーションしません。

百合子が屈折した百合族なのは明らかだけど、相手の女子はどうも、そうじゃないらしい。棒アイスをちょっといやらしい食わえ方をしてるのが、それを暗示してる…ってのは考え過ぎ?w

でも、多分そうだと思います。その子はちょっと根暗な感じで、他につるむ相手がいないから、親しくしてくれる百合子から離れられないだけなんでしょう。

「どうにかして、懲らしめる方法無いかな? 浮かれてる馬鹿どもをさ」

百合子が、そんな事を言い出しました。実はこれまで本作で描かれて来た数々の事件は、この百合子が裏で噂を広めるなどして、意図的に事態をややこしくして来たんですよね。

本当にイヤな女なんだけど、大変残念な事に、私には百合子の気持ち、ちょっとだけ解りますm(__)m

私もみんなでワイワイガヤガヤってやつが大の苦手で、学生時代は波長の合う特定の相手としか遊ばなかったです。映画作りを始めてから少しは社交性を持つようになったけど、それでも基本は変わってないですね。

でも、心のどこかでは、無意識に羨ましく感じてる。女子なら尚更だろうと思います。それが屈折した行動に繋がって行くのでしょう。さて百合子、今度はいったい何をやらかすつもりなのか?

でも、こういう生徒以上に危険なのは、先の丹沢みたいに純真な子なのかも知れません。

1学期における2年C組の充実ぶりを噛み締め、夏休みへと突入して行く生徒らを眺めながら、鈴木先生は祈ります。

「頼む。いくら夏だからって、ハメを外して大事件をぶちかましたりするなよ」

そう言う鈴木先生も、目下ラブラブの恋人・麻美(臼田あさ美)とのバカンスを妄想して浮かれてるのですがw

そう、公私共に絶好調の勝ち組=鈴木先生は、浮かれてます。浮かれて当然だと思います。そして、やや慢心気味でもある。これもまた、危険信号…

男性教師の溜り場になってる喫煙室では、とても興味深い会話が交わされてました。


「しかしまぁ、なんとか1学期を終えたかと思ったら、今度は危険な夏休みですよ。生徒に毎日手を焼かされるのと、手の届かないぶん不安にさせられるのと、どっちがマシかって話ですもんねぇ」

「まったくまったく。この不安もほとんど風物詩ですな」

「9月1日、明らかに雰囲気が変わって、目元の色気づいた女子生徒に気づいても、気づかぬフリで以前どおりに接しなければならない、あの居たたまれなさったら」

「しかも、毎年必ず数人はそうなるっていう… いつまで経っても慣れませんよね」

「切ないですね…」

…こういうのは今に始まった事ではなく、昔から続いてるんでしょうね。私は無縁だったし鈍感だったから気づかなかったけど、そう言えば夏休み明け、急に派手になった子とか、いたよなぁ…

ますます、丹沢の行く末が気になっちゃいます。ホント、ああいう子には汚れて欲しくない。

謀らずも今回、『つばさ』並みに長いレビューになっちゃいましたので、前後編に分けさせて頂きますm(__)m

危険な夏休み。果たして、誰が大事件をぶちかましてしまうのでしょうか!?(つづく)

『鈴木先生』#08 (後)

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第7話のレビューで、私は足子先生のキャラがよく解らないって書きましたけど、この第8話を観てかなり理解出来たし、共感もしました。

人一倍生真面目であるがゆえに、周囲の空気に馴染めない。口うるさく嫌味を言ってるように見えるけど、本当はもっと怒りたいのをかなり堪えてる。

精一杯の笑顔を見せる事で角が立たないようにしてるのが、かえって相手に威圧感を感じさせちゃうだけ…なのかも知れません。

それと、ぐっさんと同じで、本当に一生懸命やってるんだけど、微妙に周囲とズレてしまう。時代の変化に順応出来ないというか、単純に不器用なのかも知れないけど、正しい事をしてる筈なのに、思うように結果が出てくれない。

それに対して鈴木先生は、足子先生から見ると理解不可能な、奇をてらった型破りな指導法で、着実に成果を上げ、評価も人気も高い。

それは足子先生にとって、今まで信じて来た自分の教育そのものを、否定されたに等しい事であろうと思います。だから、鈴木先生だけは認めたくない。

そして、孤独である事。私は毎年12月24日になると「なにがクリスマスだ!」ってブログに書くのが恒例になってますがw、足子先生は今まさに「なにが夏休みだ!」ってな心境でしょう。

そこに追い討ちをかけるような「早く帰りましょう運動」。いつも校長から任されてる風紀集会のプログラム作成に、居残りで没頭する足子先生に同僚教師らがブーイング。一人で頑張られると、周りが帰りづらくなるってワケです。

さらに校長先生(斎木しげる)が、今年の風紀集会プログラムは鈴木先生に任せたい、なんて言いだしたもんだから、いよいよ足子先生が壊れ始めます。

「ふざけるな…」

極めつけは、先日優しい言葉を掛けられて以来、ずっと意識してた男性教師。実は同僚女性教師のバカンスの相手が、彼であった事が発覚!

呆然自失の足子先生、よもや、ぐっさんの待つあの世界に!? ただでさえストレスの多い教師という職業、そして人一倍生真面目な性格… そこに悪条件が重なると…

と言うより、負の意識が芽生えた瞬間から、それは連鎖し、膨張して行くもんなのかも知れません。あの時のぐっさんも、そんな感じでした。

足子先生がそんな事になっているとも知らず、目下絶好調の鈴木先生はw、夏祭りの見回りが終わった後に麻美とこっそりデートする約束をし、彼女の浴衣姿を妄想するなど、呑気なもんですw

この聡明な鈴木先生ですら、物事がうまく運んで周囲から煽てられると、調子に乗って慢心しちゃうんですよね。それが人間ってもんだし、だからこそ魅力的でもある。

でも、慢心は必ずトラブルを招いちゃう。これもまた、世の常ですね。夏祭り当日、まさかの「あの人」が、大事件をぶちかます事になっちゃうのでした。

ところでこのお祭り場面で、美少女コンビ=小川と中村の浴衣姿が見られますが、二人共、学校の制服姿の方がずっと可愛いと感じたのは私だけでしょうか?

今どきの女子はやっぱ、顔も体も西洋化して、和服が似合わなくなって来てるんでしょうか? でも、浴衣姿も抜群に可愛い多部ちゃんみたいな人もいるしなぁ…

それはともかく、祭りの見回りに参加する足子先生に、鈴木先生は挨拶したのですが…

「本当は来て欲しくなかったんじゃ?」

「えっ?」

「…鈴木式教育、確実に成果を挙げてますね。奇抜なご指導も全て功を奏して、校長先生からの信頼も絶大で、生徒からは… 一番人気」

そう言って微笑みかける足子先生の眼は、笑ってません。鈴木先生は蛇に睨まれた蛙のごとく、金縛り状態に陥っちゃいます。そして、足子先生は言いました。

「あんたなんか… 死ね」

決定的なトドメを刺されて、、鈴木先生はなぜか気を失っちゃうのでしたw

「休みが欲しいんじゃないのかなぁ?」

鈴木先生からいきさつを聞いた、同僚の桃井先生(田畑智子)が、足子先生の異変について分析します。

「休むのが怖い。仕事から離れて感じる空虚感が怖い。だけどストレスは着実に蓄積していて、本能では休みを欲してる。そんな矛盾した状態が、心と体を追い詰めてしまったんじゃ…」

さらに、鈴木先生はある意味、生け贄にされたんだと彼女は言います。

「壊れる事を自分に許すスイッチとして利用されたんですよ。とは言え、その裏には嫉妬もあったかも知れません」

この辺り、やっぱ心理学が絡んでますよね? この先生、ぐっさんご乱心の時も、当事者の一人でありながら、冷静に客観的な分析をしてました。数学の先生なんですけどw

さて、大事件は、この後に起こります。例の、鈴木先生ファンの女子=丹沢。画像右側の子です。いかにも純朴そうだし、現時点では何の問題も無い、天真爛漫な子なんですが…

屋台で鈴木先生の為に焼いた、ハート入りのお好み焼きを持って、いそいそと鈴木先生を探してた丹沢は、見てしまったのでした。

こっそり来てた麻美が体調を崩し、駆け付けた鈴木先生に肩を抱かれて、二人で去っていく現場を… その時、麻美は吐き気を催していた…!

そして、ひとり物陰で泣く丹沢を、事もあろうに足子先生が発見しちゃう。

「わたし許せません、鈴木先生のこと! 道徳がどうとか、人間性がどうとか、いつも偉そうな事ばっか言ってて、それなのに、先生のくせに、結婚もしてない女の人を… 妊娠させたりして! 汚らしい… 絶対許せない!」

言うだけ言って、足子先生の胸で号泣する丹沢。優しく彼女の頭を撫でながら、足子先生は微笑みます。でもそれは、決して聖母の微笑みではなく、明らかに「してやったり」の笑顔w

さて、この流れを見ると、我々としては「妊娠ってのは誤解じゃないの?」って、思いがちですよね? これが従来の凡庸なドラマ…例えば『梅ちゃん先生』だったらw、確実に誤解オチでチャンチャン!の予定調和になる所です。が…

思い出してみましょう。前回、鈴木先生は麻美とセックスセックスをしました。あれから多分、会うたびにセックスセックスしてる筈です。セックスセックスを。

そして前々回、鈴木先生は何と言ったか? そう、彼は「ナマ派」なんです。避妊は絶対にしない主義なんです。

検査の結果、麻美は、妊娠してました。そりゃあんた、するわいなw

「なんてこった… 夏休み早々にぶちかましちまったのは、この俺だ!」

勿論これは、単なるスキャンダルじゃ済まないでしょう。鈴木先生がコツコツと積み上げて来た何かが、確実に崩壊した瞬間です。

それも気になるけど、あの純朴キャラの丹沢がどうなってしまうのか心配です。さらに、麻美のつわり現場を、小川と中村も目撃しちゃってるし…

次回、鈴木学級、崩壊か!?

『リーガル・ハイ』#06

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今日は休日出勤でした。ちょっとだけ忙しいです。こんな時に限って(こんな時だから?)、ここんとこ良かった体調も芳しくなく、今回のレビューはあっさり目になりそうですm(__)m

内容的にも、今回は離婚裁判の話ですから、社会問題や政治が絡んだ前回、前々回に比べるとあっさり味なんですよね。

ただし離婚裁判と言っても有名人どうしの夫婦で、世間では「おしどり」と思われて来た仮面夫婦って事で、マスコミの注目が集まります。

堺さん事務所が夫側を、ライバルの生瀬さん事務所が妻側を担当する事になり、堺さんの不敗伝説を公衆の面前で叩き潰すべく、生瀬さんは究極の刺客を送り込みます。

それが今回のメイン・ゲスト=鈴木京香さん扮するスーパー検事なんだけど、これがなんと、堺さんの別れた妻w

元夫婦が敵対して闘うっていうネタは、結構ありがち…なのかどうか分からないけど、私自身も自主映画時代に『中尾真司探検隊3』という作品(『キラー・アイドル』の前身です)で使った事があります。

手前味噌ながら、この『中尾真司〜』も勝つ為なら手段を選ばない、狡猾でエキセントリックな男が主人公で、そんな彼が唯一苦手な相手、非情になり切れず苦戦させられる究極の敵は、妻しかいないだろうっていう発想でした。

普段は無敵のアンチ・ヒーローが、元妻に対してだけはタジタジで、全く歯が立たない。今回の堺さんも、京香さんが登場するや否や腹を下しw、早口には早口で、毒舌には毒舌で返され、為す術なし。

依頼者夫婦は血で血を洗うような泥沼闘争を展開するも、心底から憎しみ合ってるワケではなく、歯車が噛み合わないだけ。でも、やっぱり修復は出来ない。堺さん元夫婦も同じなんですよね。

そんな男女の機微がよく描かれてたと思いますが、そもそも夫婦の話なんかどーでもいいですw サッサとみんな、どんどん別れなはれ。なにがクリスマスだ!?

それより今回の見所は何と言っても、堺雅人vs鈴木京香の丁々発止のやり取りでしょう? 何しろ、あの堺さんがタジタジになる元妻ですから、どんなに強烈な女なのか?

残念ながら、その点ではやや期待外れでした。あの堺さんをやり込めちゃう女としては、京香さんはちょっと迫力不足だったように思います。

今回、序盤から…つまり京香さんが登場する前から、堺さんの芝居がいつもよりキレが悪いように見えたんですけど、もしかしたら京香さんのレベルに合わせて、意図的にテンションを抑えたのかも知れません。

もし、あの役を天海佑希さんか真矢みきさん、余貴美子さんクラスの迫力を持った人が演じてたら、このエピソードはもっと楽しい作品になってた気がします。京香さんはやっぱ、お顔が優しいですからねぇ…

ところで次週は、横溝精子…いや生史ミステリーのパロディーを満載したお遊び編らしく、予告編が市川崑してましたねw

なんだか『デカワンコ』のノリに近づいてるみたいですけどw、このドラマがあんまり「何でもアリ」になっちゃうのって、どうなんでしょう? 果たして吉と出るか凶と出るか…

まぁ、メチャクチャ楽しみなんですけどねw
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