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VIVA! ネコトピア

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専務がいなくなってから程なくして、またしても映画仲間が子猫を拾って来ました。しかも今度は2匹! あほたれ、ウチは猫捨て山か!?と、さすがに私も難色を示したところ、「じゃあ1匹は連れて帰るから」って事で、残りの1匹だけ面倒を見る事になりました。

当時ジプリの『魔女の宅急便』が流行ってたので、そのヒロインの名前を取って「キキ」と名付けたんだけど、ちょっと照れ臭かったですねw どうもやっぱり、可愛い名前をつけるのは恥ずかしいです。

しかし実際、このキキが超絶に可愛かったんですよね。ルックスは白黒のブチで平凡なんだけど、どうやら私の事を母親だと認識したみたいで、とにかく私のそばから離れようとしない。

「猫あんま」って名称があったかと思うのですが、キキもやるんですよね、あんまを。私が寝そべるや否やすぐにお腹や胸の上に飛び乗って、両前足を交互に動かしてモミモミしてくれる。

これは子猫が母親のオッパイを吸うために、乳首を探す仕草なんですよね。ん、乳首!? 乳首!? まぁ、こそばゆいだけでマッサージにはならないんだけど、慕われてる感はすごく感じますから、そりゃもう愛おしくなりますよね。

とにかくいつも寄り添い、甘え、悪さをしない。猫にもそれぞれ性格があるけど、キキほど素直なヤツは他にいなかったです。

それを痛感したのが、キキを拾って来た仲間が「やっぱウチじゃ飼えない」ってんで、もう1匹(ジジと名付けました)をまた連れ戻して来た時です。仕方ないから、飼い主が見つかるまでジジも面倒見る事にしたのですが…

このジジが、キキと兄弟とは思えないくらいタチが悪かったw キキと顔を合わせりゃドタバタ喧嘩するのはまぁ、子猫どうしの習性だから仕方ないとして、トイレを無視してどこでも小便垂れるは、暴れ回って家中引っ掻き回すわ、ロクな事をしない。

私が叱ると、キキはシュンとなって、許しを乞うかのようにくっついて来るのに、ジジはさらにヤケになって暴れ回る。ウチには1週間位しかいなかったと記憶しますが、最後まで人には懐かず、まー憎らしかったですねw

生まれつき性格が違ってたのか、いったん仲間が引き取ってからウチに戻って来るまでの間に何かあったのか、原因は分からないけど、とにかく兄弟でもこんなに性格が違うもんなんだってのは、ちょっとしたカルチャーショックでした。

そうした比較対象があったもんだから、よけいにキキの可愛さが際立ったんですよね。ふつう、猫って抱き上げられるとすぐに降りたがるけど、キキは抱かれたまま動かないですからね。ちょっと落ち着かない感じにはなるけど、嫌がらなかった。萌えますw

そんなワケで、私もキキのお陰で決定的に猫フェチになっちゃいました。けど、確か1年半位でいなくなっちゃったんですよね。専務がいなくなった時も凹みましたけど、キキの時はほんと辛かったです。

その後、どういういきさつでウチに来たのか覚えてないんだけど、足の悪い猫を一時期飼ってました。白黒のブチでキキに似たルックスだけど、あんまり私に懐いてくれなかったんですよね。

そのせいか、そいつの事はあんまり覚えてないw 名前は確か「野口五郎」って付けた気がします。いくら可愛い名前が照れ臭いからって、適当なネーミングにも程があるw それなりに可愛がったとは思うんだけど、キキがあまりに可愛い過ぎたせいで、野口五郎にはイマイチ思い入れが足りなかったような気がします。

更にその後も、同居した女性が猫2匹飼ってたりしましたから、私の20代〜30代はけっこうなネコトピアだったワケです。だから、5年ほど前に実家に戻ってからですよね。猫が飼えない状況になって、ますます猫が好きになっちゃった。

猫がそばにいて当たり前だった時には、それがいかに幸せな事か自覚出来なかった。いなくなって初めて…って、女房に逃げられた男の懺悔みたいですけどw、ホントそうなんですよね。

私は今、配達の仕事をしてますから、あちこちのお宅で犬とは仲良しになれるんだけど、猫はなかなかそうはいきません。大抵は一目散に逃げて行っちゃいますからね。

でも今となっては、その逃げて行く後ろ姿すら愛おしくてたまらないw 警戒してじーっとこっちを見てる顔も可愛くて仕方ないw 猫のあらゆる動作、仕草に目が釘付けになっちゃう。自分で飼ってる時は、それほどでもなかったのに。

だから、たまに人懐っこい猫に出逢えた時には、そりゃもう嬉しく嬉しくて。犬も可愛いんですよ。でも、懐いてくれる猫はとても少ないだけに、可愛さが倍増しちゃうんですね。

配達先で犬と猫を1匹ずつ飼ってるお宅があって、これがどっちも人懐っこい! 猫は滅多にいないから、いつも配達ついでに犬を撫でるんだけど、たまに猫もいた日にゃあ、猫を右手で思いぞんぶん撫でながら、気を遣って左手で犬も撫でたりなんかしてw、ハーレム気分ですよホントに。

…とまぁ、破滅だとか乳首だとか書いてばっかな私にも、そんな一面があるんですよというお話でしたw

学校という生き地獄

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『ディープ・ピープル』が緊急特集として「いじめ」を取り上げました。

強い立場の者が弱い立場の者を、あるいは多数派が少数派を見下し、蹂躙するのは、持って生まれた人間の本質であり、どんな対策を施そうがイジメは絶対に無くなりはしないだろう、と私は思ってます。

私自身、今思えばあれはイジメだったなぁって事を、子供の時は自分がやっちゃってました。それが、中2の時に初めてされる側の立場になって、やっとその痛みを知り、それ以来他者の痛みも思いやれるようになったつもりです。

自分がやったイジメもされたイジメも、今だから大した事じゃなかったと思えるけど、された時は死ぬ事もちょっと考えましたから、私からされた相手もそれを少しでも考えたかと思うと、ゾッとします。

人の痛みが解らないっていうのは、本当に恐ろしい。イジメを無くすには、それを解らせるのが一番なのは確かだけど、理屈じゃ心底から理解は出来ないでしょう。実際に自分がイジメられないと痛みが解らない、つまりイジメをもってしかイジメは無くせないから、イジメは永遠に無くならないってワケです。

…とまぁ、諦めの早い破滅論者の私はそんな風にしか思えないんだけど、なんとかイジメを無くそうと前向きに努力し、具体的な成果を上げてる方々もおられるワケで、それは素直に拍手し、応援したいとも思ってます。

しかし今回の特集を観て驚いたのが、クラス内で孤立する事の重みが、私の子供時代とは格段に違うっていう実状です。私は誰とでも仲良くなれる性格じゃないし、周りに合わせるのもチョー苦手ですから、孤立するのはしょっちゅうでした。

もちろん、孤立して全く平気なワケじゃなかったけど、無理して周りに合わせる位なら、孤立してた方がずっとラクだったんですよね。私にしてみりゃ、みんなとワイワイ盛り上がる事こそが苦痛の極み、生き地獄なんですw

いや、そりゃ気の合う者ばかりなら盛り上がるのも楽しいけど、合わない人は必ずいますもんね。私と気が合う人なんて1割いれば御の字、世の中の大半は合わない人ばっかりですからw そりゃ単に私がワガママなだけかw

ところが今の子供達は、とにかく異常に孤立する事を恐れ、周りに合わせる事に必死みたいなんですね。

たとえば「便所メシ」って言葉があって、それは昼食時に孤立してるのを周りに悟られないよう、トイレの個室で弁当を食べる事なんだそうです。気持ちは解らないでもないけど、そこまでするか…

たとえば、テレビ番組を片っ端から録画しといて、毎朝4時に起床、それを早送りで全部観てから登校する子がいたりする。周りの会話について行く為にです。気の合わない相手と盛り上がる為に、好きでもない番組まで全部チェックするんですよ? 孤立してる方がよっぽどラクだと思いませんか?

だけど今は、孤立する事=イジメの標的になっちゃう事なんですね。みんなが「自分」を持たないから、イジメる相手を共有する事でしか連帯感が保てない。それだけの希薄な繋がりだから、いつ自分が標的にされるか分からない。今日はワイワイ盛り上がってても、明日登校したら全員から無視される可能性が、常にあるんです。

たとえば今の子供達は、ケータイを片時も手放せない。メールが来たら即座に返信しないと、イジメの標的にされかねないからです。メールを送った側も、すぐに返事が来ないと自分が無視の対象になってるんじゃないかと不安になって、先手を打ってメール相手を攻撃対象にするワケです。

たとえば、Aちゃんがその場にいないBちゃんの悪口を言って来る。「Bちゃんってヤだよねー」って言われ、話を合わせたくて「そうだよね、Bちゃんってヤだよね」って答える。すると、翌日からイジメられるのは自分なんですね。

つまりAちゃんは、計画的にBちゃんの悪口を言わせるように誘導し、それを「あの子が悪口言ってたよ!」って、Bちゃんに報告しやがるワケです。自分がイジメの対象にならないよう、作為的に誰かを標的に仕立てるんですね。ま、こういうヤツは昔からいましたけどねw

たとえば、一見優しそうな優等生が実は「裏ボス」で、イジメられる子の相談相手になってたりする。その子に同情し、励ましてるフリをしながら、陰でイジメの実行部隊に指示を出すワケです。これ、何かの映画かドラマでも観た気がするなぁ…

そうなったらもう、誰も信じられないですよね。お互い常に戦々恐々としながら、毎日ワイワイ盛り上がってるワケですよ。なんちゅー恐ろしい世界や!

いやしかし、いま書きながら、我々の子供時代にもそーいう悪魔みたいなヤツはいたなぁって、色々と思い出しましたよ。確かにいた。でも、それがクラス全員から無視されるような事態に繋がる事は無かったなぁ…

そういうのはあくまで、それぞれの個性として存在しただけの話であって、周りを汚染するだけのパワーは無かったように思います。少なくとも30〜40年前はw

それが全体を支配しちゃうってのは、やっぱ今の子供らがいかに「自分」を持ってないか、って事でしょうか。もちろん、全部が全部がそうじゃないでしょうけど、とにかくそういう状況が増えてる事は間違いない。

孤立って、そんなに怖い事なのか? 確かに怖いし苦痛なのはよく解るけど、私にとっては周りに合わせる努力をする方がよっぽど苦痛な事ですから、そんなにしてまで輪の中にいたいっていう気持ちが理解出来ない。

輪の中にいないとイジメられるからだろ!って話かも知れないけど、そうやって過剰に孤立を恐れる気持ちがイジメを生んでるのも事実ですからねぇ…

だから、今の子供達を尊敬しちゃいますよね、真剣に。よくそんな生き地獄みたいな社会で、日々無理をしながら生活してるよなぁって。本当に凄いと思います。そりゃ自殺も不登校も増える一方ですよ! 私なら確実に、どっちかになってます。

何の結論も出してませんが、自分が想像してた以上に世の中は大変な事になっちゃってるから、とっても驚きましたという本日の記事でしたm(_ _)m

ちょっと泣き言をm(_ _)m

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先週から仕事がハードになってます。そして今週は、精神的に非常にキツイ事が起こりました。

人間関係に関する事なんで、具体的な事を書くのは控えますが、良かれと思って取った行動がことごとく裏目に出て、自分自身をツライ立場に追い込んでしまいました。

本当に見事に、まるでドラマかコントみたいに、やる事なす事すべてが裏目でした。自分のやる事も周りで起こる事も、何もかもが最悪のタイミングで状況を悪化させる結果になって、まるで悪夢を見てるようです。

起きてしまったものは仕方がない。受け入れるしか無いんだけど、悔やまれてならないのは、最初から胸がモヤモヤして、なんだか嫌な予感がしてたのに、そんな自分の直感を信じずに行動を起こしてしまった事。

こんな結果を回避する道を選択するチャンスがあったのに、私はあえて無視しちゃったんです。これはもう、魔が刺したとしか言いようありません。

全ては自分自身の性格が引き起こしてるんですよね。ずっと以前から、自分で種を蒔いて来てるんです。自業自得だから仕方がありません。

こんな事をグダグダ書いてても、読者さんには何のこっちゃ分かりませんよねm(_ _)m でも、こんな時って無いですか?

そもそもの敗因は、人の心を甘く見ちゃった事だと思います。軽率で浅はかでした。前回の記事内容が暗示してますね。無理して人に合わせる位なら孤立してる方がラク、なんていう姿勢で生きて来た事のツケが、今になって回って来たのかも知れません。

そんなワケで、今日はボロボロのヘロヘロです。これを書いた事で少し落ち着きましたが、『大奥』最終回は一晩眠ってから、コンディションを整えた上で観ようと思います。

いやーホント、久々にとことん凹みました。今年は多部ちゃんに関する事以外、散々な一年だったなぁ…

『大奥〜誕生』#10(終)

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今の私の精神状態で、物語に没入出来るのかどうか不安だったのですが、杞憂でした。しっかり号泣させて頂きましたw

この作品の素晴らしさは、現在の日本映画やドラマ界で横行してる「記号演出」に頼らず、細かな描写の積み重ねで人物への理解を深めてくれる、その真摯さと緻密さにありますよね。

記号演出っていうのはすなわち、泣かせる台詞やBGMをフル活用し、役者が号泣する姿を見せて観客を無理矢理もらい泣きさせるような演出の事です。

登場人物の言動に矛盾があろうが、ストーリーが破綻してようが、昨今の観客は記号に反応して簡単に泣いてくれるもんだから、創り手はラクなもんですよホントに。だから手を抜きまくりです。芦田愛菜ちゃんを呼んで来て「はい、そこで泣いて」で済んじゃうんだから。…そりゃちょっと言い過ぎかw

観る側もそれでパブロフの犬みたいに調教されてるもんだから、記号演出の方が頭を使わなくて、手軽に心地良く泣けちゃう。だからそういう安易な作品がヒットし、この『大奥』みたいに緻密な作品は敬遠されたりしちゃうワケですよ。まったくもって破滅です。

それはともかく、まず最初に私の涙腺を決壊させたのは、稲葉正勝(平山浩行)の自決です。これもまた、安易な作品なら彼が自分の人生を回想しながら切腹する様を、大仰な音楽をバックにこれ見よがしに撮っちゃうところを、本作は既に死んでる正勝を有功=お万の方(堺雅人)が発見するという、言わばあっけない演出。

だけど、初回からずっと観て来た観客ならば、彼がどんな想いで自決したかを深く理解してるから、クサい台詞も音楽も全く不要で自然に泣けちゃうワケですね。記号に反応して出てくる空っぽな涙とは、同じ涙でも質が違う!

正勝が家光ちゃん(多部未華子)に恋をしてた事は、これまで一度も台詞じゃ語られてないけど、細かな描写の積み重ねで我々には薄々解ってる。そんな意識はしないで観てたとしても、有功の一言で見事、腑に落ちましたよね?

これこそが、本来あるべき作劇の仕方だと思います。記号で流した涙なんかすぐに忘れちゃうけど、この涙はずっと余韻を残してくれる筈です。記号演出は一種のアトラクションで、本当のドラマとは言えないと私は思います。

第二の涙腺決壊ポイントは、有功と玉栄(田中聖)のお別れ場面ですね。先週の予告編でチラッと観ただけでヤバかったですけどw、これも初回からの積み重ねがあればこそです。

第三のポイントは、「有功とすごろくがしたい」と言った千代姫を、思わず強く抱きしめちゃう有功です。似たような台詞を亡き母・家光ちゃんが言ったかどうか覚えてないけど、まさに愛する女の分身そのものだったんですね。

砂浜で寄り添う二人の夢想場面が、最後にもう一回出てくるものと私は予想してたんだけど、上様はちゃんと目の前で生きていた。その千代姫と有功が手を繋いで、大奥の廊下を歩くというラストシーンでした。

千代姫が、有功の娘ではない事が効いてますよね。娘なら父親としての感情が入っちゃうけど、そうではなく、有功は真性のロリコンなんです。(←こんな小粋なジョークを書ける位なら、私も大丈夫ですねw)

幼い頃の家光ちゃんと同じ子役が千代姫を演じてる事は、yamarineさんのブログを読むまで気づきませんでした。気づいたら誰が世継ぎになるかすぐ判っちゃいますねw

そして最後のポイントは、息を引き取った家光ちゃんに、有功がそっと化粧をしてあげる回想場面です。この静けさがあればこそ、心底から泣ける。これも凡庸な演出家なら、「う、上様! ううう上様ぁぁあああーっ!! ばびでぶぅーっ!!」って、堺さんに鼻水・涎付きで泣かせかねませんw

以上に列挙したのは、どれも多部ちゃんが芝居してない場面だけど、それぞれ上様への想いがメインにある場面ばかりですから、多部ちゃんに魅力が無ければ泣けなかった筈です。

この作品、主人公は有功でも、世界は終始、多部ちゃんの家光将軍を中心に回ってました。全ての登場人物達の、上様を想う気持ちが描かれたドラマでした。その上様に魅力が無ければ、全てが台無しになっちゃう。

そんな大役を多部ちゃんは、今回もまた、見た目はサラリとやってのけましたよね。それがどれだけ凄い事で素晴らしい事なのかは、タベリスト仲間の皆さんがそれぞれのブログで想いをこめて書かれてますので、此処では繰り返さないでおきます。

それよりも、男女逆転の大奥というキテレツなお話を、不景気や低視聴率に動じる事なく、これほど真摯で緻密な作品として仕上げてくれた創り手の皆さんに、惜しみない拍手と感謝を捧げたいです。

多部ちゃんや堺さんをキャスティングしてくれた事も含めて、very good job! 誰か! 今年のナンバー1ドラマはこれで決まりである事に、異存はあるかぇ!?

上様の、おなーりぃー!

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『大奥』まつりが終わっちゃいました。ちょっと淋しくなりますね。

異常な跳ね上がり方をした拙ブログのアクセス数も、土日以外はすっかり落ち着いた感じです。それでもたぶん『大奥』以前より百人近くは増えてますので、上様には本当にひれ伏すしかありません。ははぁーっ!

視聴率が1ケタであっても、これだけの影響が出ている。それはつまり、番組を観られた方の満足度と、多部未華子という女優への注目度が、いかに高かったかの顕れでありましょう。

その多くの方々はきっと「あのデカワンコの多部未華子が!?」という驚きから、急速に興味を引かれたものと思われます。約2年前にその『デカワンコ』を観て「あの朝ドラ女優の多部未華子が!?」と衝撃を受けた、私やgonbeさんみたいな感染者が、一体どれほどの数だけ増えた事でしょう?

私らは『デカワンコ』に触発され、そこから過去の出場作をいくつか観るたび段階的に感染して行ったワケですが、『大奥』の場合はこれ1作の中で全く違う多部ちゃんの顔がいくつも見られて、ひとっ飛びに重症たらしめた可能性がありますね。

もりあてさんが書かれてた通り、過去作で多部ちゃんが演じて来たキャラが大集合して合成されたような、今回の上様=家光ちゃんでした。

これもどなたかが書かれてた気がしますが、もし自分が多部ちゃんの事をまだ何も知らない状態でこの『大奥』を観たら、一体どれほどの衝撃を受けた事か?って想像すると、ちょっと羨ましくもなりますね。

とは言え、度重なるベロチューやベッドシーン、そしてまさかの乳首いじり等w、古参のタベリスト諸氏にとっても新鮮な驚きを与えてくれたワケですから、実に凄いドラマでありました。

堺雅人さんとガッツリ組んだ共演作としても、忘れられないドラマになりますね。堺さんファンにとって、この『大奥』はどんな位置付けになるんでしょうか? そして相手役の多部ちゃんに対しては、どんな印象が残ったのでしょう? リアラさん、どうでしたか?

私は『新選組!』の時から堺さんは好きな俳優の1人でしたけど、今年『リーガル・ハイ』と『大奥』で、すっかりファンになっちゃいましたよ。先日も『クヒオ大佐』のレンタル落ちDVDを500円で購入しちゃいましたからw

最初から堺さんと多部ちゃん両方のファンだったもりあてさんは、夢の初タッグであった上に作品の出来栄えも上々で、もう言う事なしではないですか?w

今度は是非、現代劇でもう1回やって欲しいですね。私としてはコメディーを希望します。無理は承知で、映画『デカワンコvs古美門研介』いかがですか!?w いや、いっそ舞台でww

全くホントに、多部ファン、堺ファン双方にとって実に充実した1年でしたね。その締め括りに相応しい、先日の最終回でした。

『ロボット』

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気晴らしというか、現実逃避にはもって来いの作品です。此処で取り上げるのは初となる、なんとインド映画です。

かつて『ムトゥ/踊るマハラジャ』なんていう映画が話題になりましたが、とにかく勢いと茶目っ気だけで押し通すあの作風はそのままに、『マトリックス』をも凌ぐCGを駆使して、なんとも表現しようの無いSFアクション・ミュージカルに仕上がってます。

日本におけるキャッチコピーは「ワケわからんが面白い!」でしたが、別にワケが解らない事はありませんw ただ、SF的な考証とか辻褄とかがデタラメなだけでw そんなのお構いなしに突っ走っちゃう姿勢が、潔くてカッコイイです。

冒頭、いきなり「スーパースター・ラジニカーント」ってなテロップが、メインタイトルよりも派手にバーン!と出て来て、呆気にとられますw インド映画では普通の事なのか、にしきのあきら的なギャグなのか?

画像左、その小太りで脂ぎったオッサンこそが、スーパースターのラジニカーントです。ワイルドでセクシー、日本で言うキムタクか福山雅治みたいな存在が、このオッサンなのですw

でも実際に作品を観たら、確かにチャーミングなんですよね。セクシーなのかどうかは分からないけど、一挙手一投足に味があり、何をやってもどこかコミカルで、目が離せないんです。なにげに芝居も上手いし。

近未来(たぶんw)、天才の博士(スーパースターのラジニカーント)が、自分にそっくりなロボット(スーパースターのラジニカーント、2役)を開発します。頭脳は完璧、そして人間100人分のパワーを持つスーパーロボット、その名はチッティw

序盤は、博士の婚約者である美しいヒロインと行動を共にするチッティが、彼女に絡んできたチンピラどもをやっつけたり等して、その描写がいちいちコミカルなもんだから、最後までそういう牧歌的な内容で行くのかと思いきや、さにあらず。

博士の才能をやっかむ偉い教授の口車に乗せられ、博士はチッティに人間的な感情をインプットしちゃう。するとチッティはヒロインに恋心を抱き、博士をライバル視し始めますw

そしてヒロインにプロポーズするも「機械とは結婚出来ない」と断られ(そりゃそうやw)、大いに傷ついたチッティはグレ始め、髪型をリーゼントにしちゃいますw

人間的になればなるほど悪くなる一方のチッティは、自らのコピーロボットを量産し(もちろん全部スーパースターのラジニカーント)、軍隊の攻撃すらもろともしない強力なロボット帝国を築き、街を破壊しまくります。

責任を感じた博士は、ロボットに化けてw帝国に潜入し、ヒロインの奪回と共にチッティ軍団を壊滅させるべく奮闘するのですが…

とまぁ、こんなお話なのですがw、物語がどう転ぶか予測不可能な上、イマジネーションが恐ろしいほどに豊かで、最後まで呆気に取られっぱなしなんですよね。

しかも、CGもアクション描写もハリウッドに決して引けを取らないクオリティー。製作費も相当なもんじゃないでしょうか? 日本じゃ絶対に創れません。なぜなら、こんなバカバカしい映画にこれだけの出資をするスポンサーがいないからですw

しかしバカバカしいだけじゃなくて、人間が感情のままに生きたらどんな事になるか?っていう風刺も利いてるし、笑いのセンスも良く、とにかく映像の説得力が素晴らしい! これ、たぶん字幕無しでも楽しめると思いますよ。

だから私は、なんだかチャップリンのサイレント喜劇を観てるみたいな、ちょっと懐かしい感じもしました。もしチャップリンが現代に生きてたら、CGを駆使してこんな映画を創るかも知れませんね。

そういう視点で見れば、SFやアクションに興味が無い方でも、けっこう楽しめるんじゃないでしょうか? 私は大いに楽しめました。後にはな〜んも残らんけどw たまにはそんな映画も良いもんです。

『あしたのジョー』山ピー版

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ようやくCSで観ました。『三丁目の夕日』並みに昭和中期の景色を精密に再現したCGとセットに、まず感動しました。画面の色調もセピアとかじゃなく、当時に製作されてた日本映画の色合いで、あらゆる手を尽くして昭和を表現してる姿勢に好感を持ちました。

内容的にもほぼ原作に忠実で、とても真摯に創られてると感じました。昨年に放映された石橋正次バージョン(1970年公開)のレビューにも書きましたけど、そもそも原作のストーリーがシンプルで実に面白く出来てますから、下手なアレンジは必要無いですよね。

しかしアクション描写にせよドラマ演出にせよ本物志向で、’70年版よりずっと時間と手間が掛けられてます。CGも生かし方次第で素晴らしい効果を上げてくれる事を実証しましたね。予想外に良かったですよ、これ! ラストにゃ不覚にも泣いちゃいました。

挫折の美学が流行りだった頃の’70年版は、力石徹の死により矢吹ジョーがどん底に堕ちたまま終わっちゃいましたけど、山ピー版はジョーが復活に向けて立ち上がるまでが描かれてます。アニメだとパート2の冒頭部分に当たるのかな?

キャストに目を向けると、力石に扮した伊勢谷友介くんが今回は良かったです。今回に限ってはw 『十三人の刺客』じゃ何もかもぶち壊してくれましたけど、まぁ彼自身に罪は無いですからね。

丹下段平に扮した香川照之さん(画像右)は、やっぱ上手いですよね。コスプレ大会になるかと思いきや、そんなに違和感が無かったですから。作品全体がコンピューターで加工された世界ゆえ、特殊メイクが浮かずに済んだのかも知れません。

マンモス西に扮した勝矢さん(画像左)は、『GUN CRAZY Episode4』という映画でご一緒した事があります。私が演出した番外編ミニドラマで主演してくれた人なんですよw 素顔もフレンドリーこの上ない方で、このキャラにピッタリです。

ジョーを囲むドヤ街の子供達の中心にいる女子を演じてるのはなんと、『つばさ』の優花こと畠山彩香ちゃん。『妖怪人間ベム』の劇場版にも出てるそうで、そんなにお芝居が上手なワケでもないのにw、昭和っぽい素朴さが創り手達にウケるのかも知れませんね。

なぜこの人がメジャーな作品で次々にヒロインを演じてるのかサッパリ解らないのが、白木葉子に扮する香里奈ですよ。ハリソン・フォードすら登録されてないスマホで、なんでこの女の名前は一発で漢字変換出来るねん!?

力石やジョーに対する複雑な女ごころ、力石がわざわざ台詞で解説してくれなきゃ、サッパリ観客には伝わって来ません。女性観客に嫌われないこと以外に、この人を起用するメリットが私にはどうしても分かりません。

さて、肝心の矢吹ジョー=山下智久くんですが… 予想通りでした。力石と張り合ってた頃のジョーはまだまだ少年で、独特な軽さというか飄々とした感じが魅力だと私は思うんだけど、山下くんは基本的に大人びてて、重いんですよね。

ジョーが少年院から出所する際に、看守の人らが「いると厄介だが、いなくなると淋しい。不思議なヤツだよ」みたいな事を言うんだけど、イマイチ実感が伝わって来ない。自然と皆から愛されちゃうような明るさが、山下くんのジョーには無いんですよね。

彼がジョーを演じると聞いた時点から私はそれを危惧してたんだけど、ドラマ『MONSTERS』での三枚目ぶりを観て、もしかしたら杞憂だったかも?って思ったんです。

でも、やっぱ山下くんのジョーは暗い。ボソボソ言う台詞も全然聞き取れないし! 筋肉作る前に多部ちゃんから発声を教わりなさい!

…とまぁ、けっこう致命的な欠点もあるんだけど、ストーリーの面白さとクオリティーの高さで、かなりカバーされてると私は感じました。それだけに惜しい!

だからって、他に誰が矢吹ジョーを演じれば良かったのかって聞かれても答えられないけど… そもそも劇画キャラと生身の人間は全く違う物体ですから、ピッタリ合う人なんか存在するワケが無い。

そう思えば、今のメジャー映画で主役を張れるスターの中で、山下くんはベストなチョイスだったのかも知れません。

とにかく、あの『デビルマン』みたいに原作を冒涜するような失敗作にならなくて良かったと思います。熱狂的な『あしたのジョー』ファンの人から見れば、また違った評価になるかも知れませんが…

憩いのひととき

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一人でリラックスして過ごす時間に、何をするか? テレビっ子だった私はやっぱり、テレビドラマ鑑賞が一番落ち着きます。それも古いやつw

映画は違うんですよね。自宅で鑑賞するにしても、ある程度は腰を据えて、集中して観なくちゃいけない。だから休日限定になりがちです。

別に映画とテレビドラマを差別するつもりは無いけど、映画はやっぱ本来暗闇の中で集中しながら観る事を前提に創られてますから(最近はそうでもないのが増えて来ましたが)、テレビ番組と同じ見方にはならないです。

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↑ ここまでの文章は仕事の休憩時間などに書いて保存してたのですが、帰宅して続きを書いてたら、なんとスマホがフリーズしちゃいましたw 噂には聞いてましたけど、ホントに固まりやがるんですね! 電話のくせに生意気な!w

なぜ新作ドラマじゃなくて古いドラマの方が落ち着くのか、長々と説明した文章が消えちゃいました。もう一度同じこと書く気力がありませんm(_ _)m

いつか気が向いたらまた書きますが、要するにレビューを目的としないテレビ鑑賞=全くの趣味で自分を癒やしたい時に観るのは、やっぱり『太陽にほえろ!』やそれに近い刑事ドラマになっちゃうって事を言いたかったんです。

で、多部ちゃんで癒されたくなった時に私が観てるのは、ダントツで『デカワンコ』なんですよね。気楽に観られるコメディである事も大きいけど、それより何より、このドラマは『太陽にほえろ!』の申し子ですから!

だから、これに次ぐのは『GM』か『浪花少年探偵団』になりますよね。コメディで刑事物の要素を含んでますから、観ると落ち着くんです。『ジウ』はそれこそ刑事物でも『太陽にほえろ!』とは違い過ぎますから、DVD買ってから本編はまだ1回も観てませんw

なんで『太陽』的なドラマが一番落ち着くかと言えば、こりゃもうDNAレベルで染み付いたもんだから、としか言いよう無いです。なにしろ一番多感な小学生時代から15年間、夢中で観続けた番組ですから。

15年ですよ、15年! 途中で別の番組を挟んだりせず、ほとんど休まずに15年(本数にして700話以上)。それを毎週、目を皿のようにして、正座はしないけど気持ちは正座ですよw しかもそれを録音して毎日聞き続け、ビデオデッキが普及してからは毎日繰り返し観てたワケです。

私が誰に教わるでもなく、映画を撮ったり脚本を書いたりするスキルを身につけたのは、確実に『太陽にほえろ!』を繰り返し観て、聞き続けたお陰なんですよね。

だから、こりゃもうアルコールとかニコチンみたいなもんです。中毒なんですね。『太陽』中毒に多部ちゃん中毒まで加わった『デカワンコ』はまさに、禁断の果実でした。私の人生を狂わせましたねw

まぁそんなワケで、昨夜は『太陽にほえろ!』と『デカワンコ』(上の画像。さて第何話?)の二本立てを観て、大いに癒されました、ってなお話でしたw

続・憩いのひととき

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そんなワケで、私にとって『太陽にほえろ!』鑑賞は「癒し」であり、リフレッシュの時間なんです。だから此処でレビューする為に観る作品とはハッキリ線引きしてるんだけど、こないだ『デカワンコ』と二本立てで観たエピソードにはちょっと感じるものがありましたんで、ご紹介したいと思います。

その時に観たのは第575話『向い風』というエピソード。本放映は1983年の11月4日で、当時私は高校3年生でした。

この前年(番組開始10周年)に『太陽にほえろ!』は大幅なメンバーチェンジをしており、初回から残ってるのはボス(石原裕次郎)と山さん(露口茂)だけ。あとはトシさん(地井武男)、ドック(神田正輝)、ボギー(世良公則)、ラガー(渡辺徹)、ブルース(又野誠治)、そして今回の主役・マミー刑事(長谷直美)が当時のメンツです。

マミーには殉職した夫・ロッキー刑事(木之元亮)との間に生まれた双子の幼い子供・裕太と陽子がいて、勤務中はマミーのマミー(つまり祖母)が二人の面倒を見てくれてます。

ところがある日、二人を公園で遊ばせてたマミーのマミーがちょっと目を離したスキに、陽子と、同じ公園にいた近所の子供とが行方不明になっちゃう。

すわ誘拐か!?って事になるんだけど、翌朝、子供らは無事に帰って来ます。まだ1歳とか2歳とかなんで、誰に連れて行かれて一晩何をしてたのか証言は得られない。ただ、お腹を壊しちゃう位にお菓子を食べさせられたらしい事だけが判明します。

犯人の目的は何なのか? もしかするとマミーが刑事だから恨みを買い、娘の陽子が狙われて、近所の子は巻き込まれただけじゃないのか?と、公園に集う主婦たちは噂します。

そして翌日、今度は裕太と、また近所の子供1人が行方不明になり、同じように満腹になって帰って来た! こりゃ確実にマミーの子供がターゲットだろって事になって、マミー母子は公園の主婦たちから避けられ、完全に孤立しちゃいます。

子供らには何の罪も無い。マミー自身だって、真面目に働いて子供らを養ってるだけなんです。なのに、近所の主婦達から白い眼で見られ、除外されようとしてる。自分は刑事を辞めるべきなのか? マミーは苦悩します。

ところが、今度はマミーと全く関わりの無い子供がさらわれた事で状況が変わります。そして犯人も捕まります。子供らをさらってお菓子を与えてたのは、近所に住む男子高校生だった!

動機は、自分が母親から非常に厳しく育てられ、お菓子など一切食べさせてもらえなかったから。母親は結局、自分を捨てて家出してしまい、男子高校生は母親への恨みと歪んだ愛情が複雑に絡み合い、幼い子供に好きなだけお菓子を食べさせるという、異常な行為に走ってしまった。

そうする事で、自分の人生に欠落してたものを埋めたかったのか? ちょっと複雑過ぎて理解しがたいけど、例えば子供の時にあまりオモチャを買ってもらえなかった人が、その反動で大人になってからオモチャのコレクターになっちゃう、みたいなのと似た心理かも知れません。

『太陽にほえろ!』って、そんなドラマだったの?って思われるかも知れないけど、そうなんですよ! 『西部警察』とは全然違うんです!w 勿論アクションばりばりのエピソードもあれば、青春ドラマや恋愛ドラマ、ホームドラマに本格ミステリーと多種多様で、だけどちゃんと統一感もある。その守備範囲の広さや柔軟さも大きな魅力なんですね。

このお話は特に、日常の中で普通に起こりそうな事をネタにする(ご近所ネタが多いw)のが得意な、亜槍文代さんというライターさん(たぶん本業は主婦)が脚本を書かれてますから、そんな『太陽』の中でもちょっと異色な回ではあります。

さて、私がなんで今、このエピソードを見直す気になったかと言えば、実は多部ちゃんの『大奥』がきっかけなんです。犯人の男子高校生を演じてるのが、若き日の尾美としのり君(下画像)なんですよねw

エピソードの内容はほとんど忘れてて、ただ尾美くんがゲスト出演してた事だけが記憶に残ってました。で、長年の謎だったんです。当時すでに映画『転校生』等で注目されてた尾美くんなのに、出番がかなり少なくてチョイ役の印象しか残ってない。なんで尾美くんが、こんな小さな役で『太陽』に出たんだろう?って。

それが今回、30年ぶりに鑑賞してみて、謎が氷解しました。そうなんですよね、物凄く複雑な心理を表現しなくちゃいけない役だから、凡庸な若手俳優が演じたら台無しになっちゃう恐れがある。尾美くんクラスの実力派がどうしても必要だったんですね。

『相棒』が大成功した理由の一つに、ゲスト俳優のキャスティングにギャラを惜しまない事があるんじゃないかと私は思ってます。主役2人は別にして、レギュラー陣が揃って地味な分、ゲストがいつも豪華なんですよねw

『太陽』に限らず、昔の刑事ドラマを観てると、ゲスト俳優(特に若手)の芝居の拙さにゲンナリしちゃう事がしばしばあります。豪華なレギュラー陣にギャラを使い過ぎて、ゲスト俳優に一流どころをなかなか雇えなかったんだろうと思います。現在の番組とは逆なんですよね。

でも、この男子高校生の役はそういうワケには行かなかった。実際、「うーん、ちょっとこの設定は強引過ぎないか?」って思いながらも、尾美くんの独白シーンにはちゃっかり泣かされましたからね。いつものレベルの若手俳優だったら、話の強引さだけが印象に残って、失敗作になってたかも知れません。

それだけ、優れた俳優のもたらす力、ご利益は大きいって事ですよね。もし『大奥〜誕生』の家光役が、香里奈だったら? そりゃいくら何でもあり得ない?w じゃあ、よく引き合いに出される梅ちゃん先生だったとしても、しょっぱい結果に終わってた可能性は大ですよね。

上段の画像は、『太陽』の第339話『暴発』にゲスト出演された際の、森下愛子さん(33年前!)です。このエピソードもかなり前に「LOVE森下愛子」ってタイトルで記事にしました。

書いてた内容は同じですねw 凡庸なストーリーでも、1人のゲスト女優の魅力によって、特別なエピソードとして記憶に残っちゃう。俳優の力とご利益はホントに大きいなぁ、っていう記事でしたw

森下さんが出演された頃、番組は8年目位で、最も視聴率が安定してた時期。ゆえに予算が潤沢だったのか、注目株のフレッシュな若手女優さんが多数キャスティングされてました。

その中には大竹しのぶ、原田美枝子、石田えり、秋野陽子、岸本加世子etcと、現在も第一線で活躍し、多部ちゃんと共演されてる方々も含まれてます。もしご要望があれば、その方々の30数年前をまたご紹介したいと思ってます。ご当人はいい迷惑でしょうけどw

多部ちゃん…

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「なにがクリスマスだ!」って書くのが毎年の恒例なんですけどw、今年に限っては誠にハッピーなクリスマスとなりました。

予感はしてました。ヒラタオフィスへの発送が、私は受付開始日よりも3日ほど遅れましたから、すぐに送った方の元に一昨日あたりからブツが届き始めたって事は、もしかすると我が家にはイブに届くのでは!?って。

帰宅したら、届いてましたよ! 多部ちゃんからのラブレターが。ひゃっほーっ!! ぱぴゅぴゅぴゅ〜ん!!

…と、喜んだのも束の間。今年の私を象徴するような出来事が、同時に起こってる事に気づきました。今年の私はどんなだったかと言えば、多部ちゃんに関する事だけは人一倍ツイてた反面、それ以外の事は例年よりも不運、はっきり言ってロクな事が無かった。まぁ、全て自分に原因があるワケですが…

何が起こったかと言いますと、おそらく昼間に届いたヒラタオフィスからの封書を、母が私の部屋に置きに来た時でしょうね。飲みかけだったお茶がぶちまけられてて、最近買った本や映画のパンフレット、DISCASから借りてるDVD等がびっしょり濡れているではあーりませんか!

中には、ずっと保存しときたい本もありましたよ(泣) でも、そんな所に飲みかけのお茶を置いたまま出勤してしまった自分が悪い。母はケロッとしてて、たぶんお茶をこぼした事実も忘れておられるw 責めるなら自分を責めるしかありません。

話はそれだけじゃないんです。ここからが肝心。その場所には、あろう事か「多部未華子2013年カレンダー」も一緒に置いてあったのです! なのに、それだけは濡れていなかった!! マジです、ホントに本当の話なんです。

ヒラタオフィスの白い封筒に入れてあったのも幸いでした。封筒は少し濡れてましたから。でも、直撃を受けてたら、中身にもお茶が染み込んでた筈です。たぶん数センチ、もしかしたら数ミリの違いが命運を分けたのだろうと思います。

ついでに言えば、多部ちゃんと堺さんが表紙のTV-Taroも無事w その上に置いてあった、ももクロちゃんが表紙の日経エンタテイメントはアウトw ホントなんです、ホントにホント! 多部ちゃん、恐るべし…

さて直筆メッセージですが、タベリスト以外の方にご説明しますと、「多部未華子2012年カレンダー」の購入者1000人に、多部ちゃんの直筆メッセージが届くという嘘みたいな企画が本当に実行され、一昨日あたりから1000人のタベリスト、多部患いの皆さん宅に届き始めたワケです。

先着1000名の購入者が、カレンダーの好きなページを選んで切り離し、多部ちゃん所属のヒラタオフィスに発送、それに多部ちゃんが1枚1枚、直筆でメッセージを書いてくれる。

とんでもない忙しさの中で、ホントに1000人分も書けるんだろうか、書けたとしてもサインに一言添える程度では?なんて思ってた私が愚かでした。

私がチョイスして送ったのは3月、上の画像のページです。なんと、多部ちゃんの顔の部分以外がほとんど文字で埋まってるというボリューム! ざっと数えて87文字+ハートマーク+ニコちゃんマークw メッセージの冒頭と途中の2回、私の名前も書いてくれてます。

届いたらそのまま写メしてアップするつもりでしたが、いざ貰ってみると出来ないですね。1人1人に対してこれだけ心をこめて書いてくれてるとなると、個人的な手紙を貰ったような気分になっちゃいますから、それを公に見せるのは良くない気がします。

仲間の皆さんのブログを見たら、書いてる内容も1枚1枚違ってるんですよ! 出来ますか? 1000人を相手に! もし全部同じ文章だとしても、あれだけの文字数を1000人分ですよ?

共通してるのは、元気、幸せ、笑顔といった明るい言葉と、「いつもいつもありがとう」っていう感謝のメッセージですね。プチ情報と呼べるものは私宛てのには無かったけど、「こんにちわー!」っていう挨拶が多いのに対して、私のは「こんばんはー!」だったのが、ちょっとレアかも?w

タベリストは幸せですね。多部ちゃんにハマったのがごく最近で、今回の企画には間に合わなかった方も、こんな人を好きになれた事こそが幸せですよ! だから一緒に喜んで頂きたいです。多部ちゃんはホントに素晴らしい!!

こんな幸せを味わえるなら、ちょっと本やDVDが濡れた事ぐらい、全然どうって事ないですよ。職場のゴタゴタも何のその。ま、病気と怪我だけは勘弁して欲しいけどw

でもホント、いろんな憂さが吹き飛びました。ありがとう、多部ちゃん! 愛してます!

『ふくすけ』

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松尾スズキ作・演出による舞台作品で、阿部サダヲ、古田新太、大竹しのぶ、そして我らが多部未華子という豪華キャストが出演し、今年の夏、ちょうど私が足を怪我して療養してた頃に上演されましたw

東京のみならず大阪でも公演されており、観に行かないワケにはいかんだろうと思ってたのに、まず何しろ豪華キャストですから正規の値段でチケットが取れない。そこへ持ってきてトドメの怪我でしたから、断念せざるを得ませんでした。

その頃、舞台の内容にイマイチ興味が持てないみたいなこと書いたと思いますが、半分は負け惜しみですねw ホテトル嬢を演じる多部ちゃん、大竹さんと共演する多部ちゃんは、やっぱ生で観たかったです。

そんなワケで、wowowで放映された録画中継を、例によって敬愛する先輩タベリストの温情により、観させて頂く運びになりました。本当にいつも有難うございます!

まず感じたのは、松尾氏と多部ちゃんの初タッグ作『農業少女』は元来、野田秀樹さんの戯曲だったけど、根底にあるテーマは似てるんじゃないかと。漠然とだけど、人間とか社会を傍観する視点が同じというか…

単純に言ってしまえば、人間の本性=悪であり、なんて世の中だ!って事ですよね? 共感しますw

インタビューで松尾氏が語られてた、「産まれて来ることの選べなさ」。誰がこんな世の中に産んでくれって頼んだ?って意味でもあり、なんでこんな俺にしか産まれなかった?っていう恨み節とも取れます。

そんな愚痴を聞いて「甘ったれんな!」とか「格好悪いぞ!」って言うのは簡単だけど、現実に眼を向ければ、やっぱ人間は産まれながらに不平等ですよ。

例えば私なら、身体の小ささですよね。多部ちゃんの正式な身長は知りませんが、多分ちょうど同じ位です。両親とも私より小さいですから、完全に遺伝です。

このどうにもならないコンプレックスは、人並み以上の身長の方には絶対に理解出来ないものでしょう。だから私は、イケメンが憎いw 男子バレーボールの選手が憎いw

さすがにこの歳になると身長なんかどーでもよくなったけど、それでも常に人を見上げ、人から見下ろされる日々は、今でも私の心を歪ませ続けてると思います。

松尾氏のコンプレックスが実際どういうものかは知らないけど、それを奇形児として生まれたふくすけ(阿部サダヲ)に投影してるのは間違いなさそうです。

私が自分の映画で背の低さをネタにして笑いを取るようになったのと同じように(?)、ふくすけも奇形である事を利用してカリスマ化して行きます。

そして、常軌を逸した淫乱行為の果てに自分を産み捨てた母親(大竹しのぶ)と、お互いそうとは知らずにセックスしちゃう地獄絵図。えげつない舞台ですw

ナマ乳首も飛び出すし、サダヲ氏は女性キャストのオッパイを片っ端から揉みまくりますw テレビでは音声カットされた、私ですら書くのは躊躇する隠語も飛び交います。ある場面ではカットだらけで台詞が判りませんw

そんな人間の暗部、恥部をさらしまくった世界の中で、風俗嬢のフタバ(多部ちゃん)だけがピュアなんですよね。正確に言えば、ピュアである事に憧れてる女の子。それはつまり、すっかり汚れてしまった自分自身に対する絶望の裏返し。

自らピュアである事を捨ててしまう『農業少女』の百子とは真逆とも言えるし、その未来の姿とも解釈出来ます。松尾氏はやっぱり、ピュアの権化として多部ちゃんを見てるんでしょうね。真性のロリコンなんです。変態です。我々と一緒ですw

松尾氏のフィルターを通した純潔のシンボル、究極のロリータとして、私の眼には百子とフタバが同一人物に見えました。相手役(中年男)との関わり方も似てましたね。

松尾氏は明らかに、古田さんの肉体を通して多部ちゃんとキスしたかったんだろうと思います。屈折してるなぁw ド変態ですよ。共感しますw

そのキスシーンですが、『大奥』における再三のベロチューを見せつけられた後ですから、どうって事なかったです。ただし、これ、舞台で直に観たタベリストは、心中穏やかじゃなかったのでは? 大好きな女性がリアルタイムで、お芝居とは言え目の前でオッサンとチューするワケですからねw

作品としては正直なところ、感動した!と言えるものではなかったです。『農業少女』の時は主人公の中年男に感情移入して観られたけど、『ふくすけ』には自己投影出来るキャラクターが見当たりませんでした。

めまぐるしいテンポも尺の長さも、私の生理には合わないです。ただし、一度観ただけじゃ内容の10%も理解出来てない気がしますから、二度、三度と観ればまた、評価も変わって来るかも知れません。その時はまた、あらためてレビューし直したいと思ってます。

多部ちゃんは想像してたより肌の露出が少なくて安心しました。サダヲ氏も多部ちゃんの胸にだけは手を伸ばしませんでしたが、触っても手応えが無いからでは断じてありません。ネバー、ネバー、ネバー、チョメチョメ。

代わりに多部ちゃんが女の子のオッパイを触ってましたね。「おっぱい元気〜?」ってw しかし多部ちゃんが女子の乳を触っても、全然いやらしくないんですよね!(当たり前かw)

大竹しのぶさんは映画『黒い家』を思い出させる怪演でした。「乳しゃぶれぇー!」って台詞が忘れられないんだけどw、あれをも超える下品さと不気味さでしたね。

古田さんは普段のイメージとは違う冴えない中年男を地味に演じておられ、やっぱ松尾氏のコンプレックスが反映されたキャラクターなんでしょうね。

サダヲ氏はあんまり好きな俳優さんじゃなかったけど、『平清盛』等における抑えた芝居を見て捉え方が変わって来ました。この『ふくすけ』では役者としてのポテンシャルの高さを見せつけられた気がします。

まぁしかし、やっぱ白眉は多部ちゃんの存在でしょう。多部ちゃんの放つ清涼感が浄化してくれなければ、吐き気がするような世界観ですからね! 

まさに文字通りの掃き溜めに鶴で、エンジェルそのもの。多部ちゃんをそういうポジションに置かずにいられない松尾スズキ氏は、間違いなく我々の仲間、タベリストですよw

見るべきほどの事は、見つ…

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☆『平清盛』最終回

平家の滅亡が描かれ、ついに平乳首があの台詞を言いました。「見るべきほどの事は、見つ!」 秀樹(in『つばさ』)がこれを言うのを側で聞いてた、あの乳首が… 不思議な縁ですねぇ。小柳友くん、なかなか鬼気迫る演技でした。メイクアップが凄かっただけかも知れないけどw

この作品もまた、非常に『スター・ウォーズ』的でしたね。まさにエンペラーとして君臨する天皇家、ダークサイドに墜ちていく主人公、そして次々に死んでいく平家の面々はジェダイ騎士達の末路を彷彿させました。

そもそも『スター・ウォーズ』が世界中の神話とか古典を参考にして創られてますから、『平家物語』の影響も受けてたかも知れませんね。

『平清盛』は最後までハイレベルな作劇を貫いたと私は思いますが、平均視聴率は大河ドラマ歴代ワースト記録を更新しちゃったそうです。テレビでハイレベルな事をやると数字が取れない事が、もはや常識になっちゃいましたね。

だから民放は意識的にレベルを下げて番組を創ってるワケですが、それに慣らされた視聴者はますます馬鹿になっていくという悪循環。破滅です。

だから視聴率を気にしなくていい立場である筈のNHKさんだけは、これに懲りずにハイレベルな作品を創り続けて頂きたいもんです。ど素人の県知事が何を言おうが無視無視!


☆『宇宙戦艦ヤマト/復活篇』

原案=石原慎太郎! …なんで? 『ヤマト』を復活させるのに、なんで元東京都知事のアイデアが必要なの? お陰ですごい右寄りな作品になっちゃったような気が… 知事って人種はまったく、ロクな事せんなw

主題歌=アルフィー! …なんで? あの勇壮極まる名曲を、ここまで軽薄な歌謡曲にしちゃえるアーティストも凄いと思う。ネームバリューだけで選んだとしか思えません。

ご都合主義なストーリー、まったく成長しないキャラクター達、何がやりたいのかサッパリ解らん敵組織… 相変わらずだ… これが『ヤマト』なんだと言われれば、納得するしかないw

でも、最初はそうじゃなかった筈。劇場版2作目『さらば宇宙戦艦ヤマト』までは、ゾクゾクするような男のロマンが、確かにありました。そこで死んだ筈の主人公達が次作でシレッと生き返った時点で、ヤマトは終わってましたね。つくづくそう思います。

CGを駆使してリアルに描かれたメカが話題になってましたけど、なんだかアニメと実写のアイノコみたいに見えて、私はとても違和感を覚えました。『エヴァ』の新劇場版ではそうでも無かったのに。

明らかに現在の世界情勢を模した戦争が描かれており、そのへんに元東京都知事の意見が反映されてるんだろうけど、それを観ていったい誰が喜ぶのか? ロマンはどこへ行った、ロマンは!? ばびでぶぅーっ!!

びびび、ばびでぶぅーっ!!

色々あった2012 年。

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今年は本当に、あっという間に1年が過ぎました。年々、加速がついて来てる気はするんだけど、今年の時の流れは異様な速さだった気がします。

自分だけじゃなくて周りの人々も同じような事を仰ってるんで、そう感じさせる理由が何かあったんでしょうね。冬→夏→冬と、体感的には春と秋が無くなっちゃったような気候が、もしかすると影響してるのかも?

この1年を振り返って思うのは、おこがましくも自分で言っちゃいますが、ブログが充実してたなぁとw 良くも悪くも、実況的なイベントが多かったんですよね。

まず最初に、東大阪市の我が生まれ故郷・布施の商店街で行われた『浪花少年探偵団』のロケ。事前にその情報が出回った幸運と、たまたま私の定休日、知り尽くした町に多部ちゃんが主演ドラマの撮影にやって来るという幸運!

ナマ多部ちゃんが目の前1メートルの距離まで近づき、その瞬間を逃さず声を掛けた事で、ハッキリ眼と眼が合ったという今年一番のハイライト。リアクションは無かったけどw

それと同時に嬉しかったのが、実況風に随時書き込んだ私のレポート記事に対して、タベリスト仲間の皆さんがツィート風に下さった、温かい声援や祝福のコメントでした。あの時に感じた一体感も忘れられません。

そして6月、私にとって今年最大のイベントだった「サロメ計画」。ネット上だけの繋がりだったタベリスト仲間との、直の交流は予想以上に楽しく、肝心の『サロメ』も最前列での観劇が叶い、翌日の充実したロケ地巡りといい、もう言うこと無しでした。

この時の顛末も実況風に随時レポートし、それを多数の方々が興味深く見守って下さったみたいで、それまでの拙ブログにおけるアクセス数の記録を塗り替えてくれました。

今年は多部ちゃんが例年に無い大車輪の活躍(映画1本、連ドラ2本、SPドラマ1本、舞台2本)だった事もあり、クリスマスイブに届いた直筆メッセージに至るまで、多部ちゃんに関する事はこれ以上望みようが無いほどに充実した1年でした。

ところが人生は元が取れるように出来ているw 良い事づくめでは終われない。私は多部ちゃん関連で今年の良運を使い果たしちゃったんですね。

春には持病の腎臓結石が痛みだし、石が大きすぎて砕かないと流れなくなり、でも仕事や金銭面の事情から入院は避けたかったゆえ、通院で済むレーザー粉砕治療を選択。

ところがそれが完全に裏目に出て、遠い奈良まで5回通っても石は砕けず、結局隣町の病院に入院しての内視鏡手術に変更。レーザー治療に費やしたお金と時間は全て無駄となり、職場や家族にも迷惑を掛ける最悪の結果となりました。

その入院中に体験した壮絶な治療も、随時ブログに書き記しましたから、腎臓結石にお悩みの方は参考にして頂ければと思いますw

予定より長引いた入院でしたが、お陰で腎臓の石は取り除かれ、やっと仕事復帰して喜んだのも束の間、退院から10日も経たない内に今度は仕事中バイクで転倒し、左足首の靱帯を損傷、更に1カ月以上の静養を余儀なくされちゃいました。

無謀運転の郵便局バイクが突っ込んで来たのを避けての事故でしたが、こちらの不注意、反射神経の衰え等もあったかも知れません。今の仕事に就いてから約5年、病気や怪我では一度も休んでないのが自慢だったのに、この2連発は精神的にも痛かった… もちろん肉体的にも金銭的にも。

私のみならず、昨年から休職してた同僚が自殺したり、私と中学校の同級生だった同僚が連続して身内の不幸に見舞われ、今も休んでたりします。

そして、女性の多い職場ではありがちな人間関係の泥沼に、つい足を踏み入れてしまい落ち込んだのが、ついこないだ。多部ちゃん以外の事は全部ダメみたいに書きましたけど、病気以外はぜんぶ職場絡みですね、今思えば。病気だって仕事と全く無関係ではないでしょうし。

まぁ、そんなこんなでメリハリのよく効いた1年でございましたw もし多部ちゃんにハマってなかったら、さんざんな年だったと言うほか無いところでしたね。

幸か不幸か静養中に時間を持て余したお陰で、新たに「ももクロちゃん」というカテゴリーも増えましたw 『大奥』のお陰で堺雅人ファンにもなりましたし、好きなもの、楽しみな事が増えたのは今年の収穫だったかも知れません。

『大奥』は更に、このブログの読者数を増やしてもくれました。それはやっぱり執筆へのモチベーションにも繋がりますから、とても有難いことです。

良い事も悪い事も含めて、ブログのネタには困らない1年でしたw 逆に言えば、多少ツライ事があっても、ブログのネタに出来ると思えば、災い転じて何とやら。入院レポートなんかその典型でしたよね。

ブログをやってて良かった!って、つくづく感じた1年でもありました。

『アベンジャーズ』

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劇場で観たかったけど、仕方なくレンタルでようやく観ました。年末ギリギリ、滑り込みですね。いやー、面白かったです。

それぞれ独立したアメコミのスーパーヒーロー達が一堂に介して巨悪と戦うという、まるっきり東映まんがまつり的な企画…つまり本来キッズ向けだったものを、とてつもない予算を費やし、知恵を絞り、超一流のキャストを揃えて、大人の鑑賞に耐えうる「戦争映画」に仕上げてしまうハリウッドって、やっぱり凄いですよ!

「日本よ、これが映画だ」ってなキャッチコピーは、日本の配給会社が自虐的につけたものでしょうけど、そう言いたくなる気持ちは解ります。日本で創りたくても絶対に創れない、創らせてもらえない映画ですからね。もちろん、こういうのだけが映画じゃないんですけどw

でもホントに「すごいお金のかかった東映まんがまつり」みたいなノリを想像してたのに、意外とドラマにも力点が置かれてて、人物描写が丁寧なんですよね。だから前半は「あれ? やけに地味やなぁ」って、ちょっと肩すかしを食らいます。

ところがこれが、後半になって効いて来る。クライマックスのバトルを盛り上げる為の仕込みを、前半でコツコツと積み上げてるんですよね。つまり正統派の作り方、極めてオーソドックスなんです。もしかして「これが映画だ」って、そういう意味も含んでる?

ただし、これはやっぱり各ヒーローの単体作品(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティー・ソー、ハルク)を先に観ておくべきだと思いました。

それぞれ個性がバラバラで我も強く、対立ばかりでなかなか団結しないもんだからハラハラするんだけど、クライマックス直前、ある「きっかけ」でようやくメンバーの心が1つになる。

その「きっかけ」を作るのが、これまでの各ヒーロー単体作品で親しまれて来た人物なんだけど、『アベンジャーズ』ではそれほどの活躍をしないから、予習無しで観たら多分ピンと来ないと思います。

ここで心が動くか動かないかで、その後のバトルシーンで得られるカタルシスがかなり違って来ちゃう。だからこれは、壮大な1つのシリーズ映画なんですよね。『アベンジャーズ』だけでも充分に楽しめるとは思うけど、100% 楽しみたいなら全シリーズを観ておくべきです。

この映画がもう1つ凄いのは、主役を務めた単体作品よりも、本作の方が魅力的に感じちゃうキャラクターがいる事です。その最たる存在がハルクで、ストーリー展開の鍵を握ってる上、笑いどころでも一番オイシいポジションなんですよね。暴れる事しか能がない、というキャラがすごい活かされてるw

キャプテン・アメリカも、その名の通りチームのキャプテンとしてメンバーを束ね出してから、途端に格好良くなっちゃってw もちろん、それも創り手の計算通りなんだろうと思います。

そんな生真面目なキャプテンとは真逆の個性を持つのが、アイアンマンことトニー・スターク社長で、案の定シャレにならない位に両者は反目しちゃうんだけど、これがまた面白いw

キャプテンは第二次世界大戦の時代に氷漬けになって現代まで眠ってた人だから、歳は若いのに昔気質。対してスターク社長は中年オヤジなのにチョー軽薄な現代っ子気質で、まるで『つばさ』のあべこべ親子みたいw

そんな2人がさんざん対立した挙げ句に「きっかけ」を経て協力し合うんだから、燃えます。全編、そういう燃えポイントが随所に、的確なタイミングで配置されてるんですよね。

萌えポイントもちゃんとありますw 画像のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は『アイアンマン2』から登場したキャラだけど、チーム・アベンジャーズを仕切る組織「シールド」のエージェントですから、本作でこそ真価を発揮する人なんですよね。

しかもこの人は超能力者でもエイリアンでも神様でもなく、ただ格闘や射撃のスキルが凄くて頭も切れる、そしてオッパイが大きい美女なだけw それで超人に囲まれながら同等の活躍を見せるワケですから、かえって目立ちますよね。

序盤、彼女がタンクトップ姿でオッパイをプルプルさせながら、多数の敵を倒していく格闘アクションは痺れます。超人どものアクションは所詮CGですからねw やっぱ生身のアクションには勝てないですよ。

他にも見所は色々とありますが、何より各キャラクターにしっかり魂がこもってて、全てのアクションにちゃんと感情が乗ってるのが素晴らしいと私は思いました。この手のイベント映画でそれが出来てる作品って、なかなか無いんじゃないでしょうか?

そんなワケで『アベンジャーズ』、やっぱり劇場で観たかったw ただし、私にとって今年のベスト・ムービーかと言えば、それはまた別だったりします。さて、それは何でしょう?

昨年はアクション映画にコレっていうのが無かったから『君に届け』をベスト1にしましたけど、一昨年は『キック・アス』、その前の年は『96時間』と、基本的にはやっぱヒーローが悪党を殴ったり蹴ったり撃ち殺したりする映画が一番好きなんです。

かと言って『エクスペンダブルズ2』ではありません。答えは明日、2012年カワデミー賞として発表いたしますw

2012年カワデミー賞発表!

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☆最優秀人間賞…多部未華子

新カテゴリーです。今年限定になるかも知れませんw 1000人のファンに宛てた直筆メッセージの、心のこもった内容にとにかく「感動した!」って事で、カワデミー版国民栄誉賞、人間国宝認定です。

☆最優秀女優賞…多部未華子(『サロメ』『大奥〜誕生』ほか)

多部ちゃんが引退しない限り指定席なんだけどw、それに誰も異存を挟めないほどのハイクオリティーな仕事ぶりでした。『カーネーション』の尾野真千子、『コドモ警察』の本田望結に優秀女優賞を。

☆最優秀男優賞…堺雅人(『リーガル・ハイ』『大奥〜誕生』ほか)

これも文句なしでしょう。そんなワケで最優秀女優賞の多部ちゃんと2人で授賞式に来て頂いて撮影したのが、上の画像ですw

昨年の覇者=タニオ・チクビッティー氏は『平清盛』でも熱演を見せてくれましたが、ズラで頭皮の動きを封じられたため実力が出し切れず、惜しくも落選です。

☆最優秀TVドラマ賞…『デカワンコ新春スペシャル』

yamarineさんの所にも書かせて頂きましたが、多部ちゃんの今年全ての出演作の中からDVDを1作品だけ残して良い(残りは強制破棄)と言われたら、私はこれを選ぶだろうと判断しました。

まるで作品賞が多部ちゃん出演作に限られてるみたいに見えるかも知れませんがw、決してそんな事はありません。でも、多部ちゃん抜きでこれを授賞するのは並大抵じゃないでしょうねw

『リーガル・ハイ』『鈴木先生』『浪花少年探偵団』『大奥〜誕生』にも優秀TVドラマ作品賞を。

☆最優秀映画作品賞…『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

年々、劇場まで観に行く映画の本数が減ってます。今年は怪我もあったから尚更です。ゆえにレンタルやテレビ放映で観たちょっと前の映画もチョイスの対象にしてますが、結果的には劇場で観たトム・クルーズのこれが一番面白かったかな、と。

『キック・アス』や『96時間』ほど熱烈にはハマりませんでしたが、アクションやサスペンスがお好きな方には自信を持ってオススメ出来る出来栄えでした。

もっと良く出来た映画、感動する映画はたくさんあるかと思いますが、やっぱり好きなのはヒーローが悪党をぶっ倒すアクション、それも輝くスターが活躍する作品こそが、私にとっては「これが映画だ!」なんですよね。

☆ベスト・イベント賞…「サロメ計画」

『サロメ』という演劇の面白さも含めて、今年最高の出来事でした。詳しくはカテゴリー「サロメ」をご参照下さい。

☆ベスト・パフォーマンス賞…ももいろクローバーZ

歌とか踊りの事は、よく分かりませんw でも、彼女らの明るさと元気さと全力のパフォーマンスに、人間賞の多部ちゃんとはまた違った感動を覚えたのです。

☆ベスト・キャラクター賞…ヘロデ王(『サロメ』)

☆ベスト・乳首賞…ヨカナーン(『サロメ』)

☆最悪女優賞…香里奈(『あしたのジョー』ほか)

『カーネーション』の夏木マリさんにするか迷ったのですが、確かにあの関西弁は酷かったにせよ、悪いのは見当違いも甚だしいバッシングを尾野真千子さんに浴びせた連中と、それに屈したNHK上層部であって、夏木さんはどう考えても被害者なんですよね。

香里奈さんには、華々しい活躍に似合った実力を、早く身につけて頂ければと思います。そういうタレントさんは無数におられるんだけど、香里奈さんはそれだけ目立ってるという、人気の証とも言える授賞ですね。おめでとう!

☆最悪男優賞…香取慎吾(全出演作品)

彼はもはや不動の地位を築きつつありますね。立派です! 実際、あの破壊力は並大抵じゃない。演技の下手な役者は五万といるけど、自らの主演作を完膚なきまでに叩き壊せるだけのパワーを持った人は、なかなかいないのでは?

だから逆に言えば、正しく導いてくれる人さえいれば、彼は凄い役者になれる器を持ってるのかも知れません。そう考えると、SMAPがビッグになり過ぎちゃったのは彼にとってマイナスだったかも?

☆最悪TVドラマ賞…『踊る大捜査線 LAST TV』

そう言えば『ファイナル』と称する映画には香取くんが出てるんですよねw 未見ですが、いつまでも過去の栄光にしがみつくこのシリーズに三行半を叩きつけるには、極めて理想的なキャスティングだったかも知れません。

それに先駆けて放映されたTVスペシャルは、もう単純に、今年観たドラマの中で一番つまらなかったです。『ラッキーセブン』『梅ちゃん先生』にも残念賞を。

☆最悪映画作品賞…『躍る大捜査線 THE FINAL/新たなる希望』

まだ観てないんだけどw、理由は以下の通りです。

☆最悪人間賞…亀山千広プロデューサー(『躍る大捜査線 THE FINAL/新たなる希望』)

「ハリウッドよ、これも映画だ」 …いかにもこのオッサンが考えそうなキャッチコピーですが、公開当時はスルーしてました。ただ下らないなぁと思っただけで。

しかし『アベンジャーズ』の出来栄えを見るにつけ、メラメラと腹が立って来ましたw 『新たなる希望』っていうサブタイトルといい、お前さん、ハリウッド映画と同じ土俵に上がった気になってるんじゃないか? まぁ、そう思い込むのはお前さんの自由だけど、これだけは言わせてくれ。

亀山よ、勝手に日本映画を代表するな。お前さんが… お前さんごときが!!

それにしても、最悪人間賞って… 凄い賞だw

☆自選ベスト記事…「ならぬ、ならぬ!」(6/17)

映画にせよドラマにせよ、そしてブログの記事にせよ、私にとって笑える要素が有るか無いかは、重要な評価基準になります。

この記事はタベリストの皆さんにも喜んで頂けましたが、誰より私自身が一番楽しめた記事かも知れません。自分で書いたにも関わらず、何回読んでも笑えるんですよねw

それはひとえにヘロデ王のお陰なんだけどw、『サロメ』を知らない方や多部ちゃんに興味が無い方でも、読めば何となく笑っちゃうんじゃないでしょうか?

未読の方は是非これを読んで、笑いながら年を越して頂ければと思います。カテゴリー「サロメ」の最後から二番目の記事です。

以上、2012年カワデミー賞でした。皆さん、良いお年を!

ももクロ紅白だZ !

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まず細川たかしのパートに(応援で)登場したのに意表を突かれましたw 白組やん! これだから紅白は油断出来ないw

敵軍の応援であっても全力パフォーマンスのももクロちゃん! 審査員の樹木さんと三枝師匠がなぜか爆笑してましたねw

そして本番は後半戦のトップバッターでした。予想は半分だけ当たった? きっと新人扱いだからメドレーは無いだろうと思ってましたが、最新ヒットの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」から初期の自己紹介ナンバー「いくぜ!怪盗少女」(yamarineさん、的中!)へのセミメドレーでした。

これはリーダー・夏菜子のエビ反りジャンプをはじめアクロバティックなパフォーマンスが見せ場の、ももクロを代表する曲なワケですが、ここでファンはみんな、歌詞の一部にハッとして、鳥肌が立ち、特に古参のディープな「モノノフ」は涙を流したんじゃないでしょうか?

その歌詞とは、メンバーの名前を羅列する間奏部分。ももいろクローバーZは5人のグループなのに、名前がなぜか6つ入ってる!

実はグループ名に「Z」が付く前、「ももいろクローバー」は6人だったんですよね。サブリーダーだった早見あかりが脱退し、残された5人は大いに動揺してたんだけど、「Z」になってある意味開き直り、そこから快進撃が始まった。

そしていよいよ夢だった紅白に出場となったワケですが、それを目標に掲げたのは彼女らが路上ライブからスタートして、その場所がNHKホール横の公園だったからなんですね。

その頃、ももクロは6人だった。「いくぜ!怪盗少女」の歌詞は「Z」になってから5人用に変更されてたのに、彼女らは同じ夢を抱いた「あかりん」と、一緒にNHKホールに立ちたかった… といういきさつなんだろうと思います。

かように、今はいないメンバーへの想いやファンへの想いを大切にし、決して初心を忘れない姿勢がまた、ももクロちゃんの大きな魅力なんですよね。

メドレーとは言え、彼女らの魅力を全国に知らしめるには時間が短か過ぎると私は感じましたが、そんなのは彼女らにとって、どうでもいい事だったんですね。それよりも大切なもの、伝えたい想いを、全身全霊で表現する。それしか頭に無かったんだろうと思います。

感動しました。いいもん見させてもらいました。良い年を迎えられそうです。ももクロちゃん、ありがとう! 多部ちゃん、ありがとう!

そして皆さん、本当にいつもありがとう! ぱぴゅ〜ん!

めでたい!

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皆さん、あけましておめでとうございます!

今年はもう、良い事づくめですよ! そうに決まってます。ま、良い事も悪い事も、ほどほどに。それが一番。

多部ちゃんも、ももクロちゃんも、今年は更なる飛躍の年となるでしょう。気楽な立場からで申し訳ないけど、応援します。

このブログもまた、もっともっと楽しいものにして行きたいですね。目標と言えばそれ位のもんですw とにかく健康で過ごせれば言う事なしです。

さ、毎年の事ですが出勤シフトは正月も盆も関係なし、今年は元旦から2つの仕事を掛け持ちですw 朝から深夜まで働きますので、コメントのレスやご挨拶は明日以降になるかも知れない事をご了承下さいませm(_ _)m

今年もよろ乳首!

2013.01.02

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昨年は確か、曜日の巡り合わせで三が日まるまる出勤だったと思うのですが、今年は2日に休む事が出来ました。せっかくですから、ゴロゴロとテレビでも観て正月気分を味わおうと思います。

なので、今日はとことんテキトーに、ただ感じた事をつらつら書いていくとします。

☆初夢

どこかに旅立とうとするお婆さんに、数匹の猫たちが悲壮な鳴き声をあげながら、寄ってたかってしがみついて止めようとしてる。

その様子がテレビ中継されて「動物や昆虫にも人間並みの感情があり、特にバッタは前頭葉が発達しており…」みたいな解説が入って、お婆さんを見つめてるバッタ達が映し出される。

そんな夢を見ましたw 一体、何を象徴してる夢なんでしょうか? なぜ今日、そんな夢を私は見たんでしょうか?

☆『ゴロー・デラックス』

テレビをつけたらやってました。SMAPの稲垣吾郎くんの番組で、番組スタッフが仕込んだ小人(人形)を探して町を探索するみたいな、アホな事してましたw

吾郎くんって、なんかイイなぁw ジャニーズの中で一番好きかも知れません。うるさくないのが良いし、物腰も人当たりも柔らかくて、押しつけがましくない優しさを感じる。頭も良さそう。

実際の人格はどうだか知らないけどw、とにかく吾郎くんの番組は心穏やかに観てられます。

☆玉木宏くん

キューバを巡る旅紀行の番組。玉木くんはこういうの初めてだそうです。イケメンだけど『鹿男あをによし』以来ファンです。彼もまた変にテンションが高くないのが良いですね。

ワイルドなんだけど、長渕剛みたいなナルシシズムは感じさせず、あくまで自然体なのが良いなぁ。いつも落ち着いてる感じが稲垣吾郎くんと共通してるかも知れない。

キューバ人、陽気やなぁw ああいう国なら訪ねてみたくなりますね。

玉木くんのルックスは、岩明均さんの漫画(『寄生獣』『風子のいる店』等)に出てくるキャラクターに似てる、と以前から思ってるのですが、どうでしょう?

☆スティーヴン・セガール

スカッとアクション映画でも観ようかと思い、500円で買ったまま眠ってた中古DVD『沈黙の戦艦』を見始めるも、寝不足だった為に途中で寝ちゃいましたw

セガールはしかし、人間味がおまへんなぁw 無敵過ぎるのが当時はかえって面白いと思って観てたけど、今観るとナルシストなオッサンの自己満足につき合わされてる感じがするw

しかしこの映画、まだ若いトミー・リー・ジョーンズがテロリストのボス役で出てたり、「なにがクリスマスだ!」でお馴染みのwゲイリー・ビジーも同じく悪役だったり、監督は後にハリソンの『逃亡者』を撮るアンドリュー・デイヴィスだったりもしますから、よく出来てますよ、やっぱり。寝ちゃったけどw

☆『ロマンス』

「女子会」と題したNHKの歌番組で、懐かしのアイドルソングを新旧のアイドル達が歌唱。岩崎宏美さんはアイドルのカテゴリーじゃなかったかも知れないけど、この『ロマンス』はすごい好きな曲でした。今聴いてもグッと来ますね。

あの頃の歌謡曲には、今でも忘れられない名曲がいっぱいありました。『あなた』とか『喝采』とか、聴くたびに泣けて来ます。子供心にも感動し、大人になって歌詞の意味を知り、さらに深く感動する。今はそういうの、無さそう。

ま、そんなワケで、あっという間に貴重な正月休みも終わろうとしてます。今ふと思ったけど、こんな時こそ『デカワンコ新春スペシャル』を観なければ!

今から風呂でも入って、そうしま〜す。

ユーモアと殺気

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さて、CSのファミリー劇場chで土曜夜に放映中の『刑事貴族』ですが、舘ひろし扮する伊達刑事が殉職し、主役をヒロミGo!とバトンタッチしました。

これまでは舘ひろしの個性を前面に押し出したハードボイルド・タッチでしたが、郷ひろみを迎えるに当たってはややトーンを明るくすると同時に、他の刑事達にも交代で主役を振るようになりました。

つまり、より『太陽にほえろ!』に近い形へと先祖帰りしたワケですね。製作が『太陽』と同じ日テレ+東宝ですから、ストレートに『太陽』の名エピソードをリメイクした回もいくつかありました。

たぶん、ひろし編が好評だったのを受けて、番組を長期継続型のフォーマットにシフトする目的と、ひろしに比べてひろみは主役として弱いと判断してのテコ入れだったんじゃないでしょうか?

ひろみ推しの酒井宏幸さんには申し訳ないのですが、今あらためて見直しても、やっぱりひろみは物足りないですm(_ _)m これはあくまで、私個人の感想です。

なぜ私は、ひろみを物足りなく感じるのか? 逆に、私の胸を踊らせてくれる刑事キャラクターの条件って何なのか? 観ながらずっと考えてました。結論として、2つのポイントが浮かび上がりました。

まず1つ目は「ユーモア」。私にとって、これはかなり重要なポイントです。『太陽』の中で私が特に好きだったゴリさん(竜雷太)やボン(宮内淳)、ドック(神田正輝)らに共通するのはこれなんですよね。二枚目一辺倒じゃ駄目なんです。

ひろみ扮する風間刑事にユーモアが無かったワケではないけど、私を笑わせるには至りませんでした。ひろみはマジメ過ぎるんですよね。近年はお笑いの人らにイジられる事で面白さを醸し出してますが、それは上手にツッコミを入れてくれる相手がいればこそで、ご本人にユーモアのセンスがあるワケじゃない。

2つ目の条件は、「殺気」です。この刑事を怒らせるとヤバイ、下手したら殺されるかも?って感じさせる位の殺気が、ひろみには有りません。どう見ても優しい人で、怒っても怖くない。

風間刑事はFBIからリターンして来た男って設定で、アメリカで何人も仲間を殺された経験から「撃たれる前に撃つ」が信条の、かなり『太陽』のスコッチ(沖雅也)に近いハードな人物像なのに、犯人を殺しちゃいそうなヤバいオーラが全然ないから、ちっともハラハラしないんですよね。

要するに、迫力がない。アクションにもキレが無いから、強そうに見えない。怒らせるとヤバイ感じが全然しないのが、私にはすこぶる物足りないです。沖さんのスコッチ(特に初期)は本当にヤバそうでしたからねw

前任の舘さんには殺気が、後任の水谷豊さんにはユーモアが備わってたけど、郷さんはどっちも足りない。その分「華」があるから女性視聴者にはアピールするけど、私には通じませんw

萩原健一、松田優作、イーストウッドやメルギブソンといった人達が演じた刑事キャラが伝説になったのは、いずれもユーモアと殺気を併せ持ってたからじゃないかと私は思ってます。『あぶない刑事』のコンビが魅力的なのも、舘ひろし=殺気、柴田恭兵=ユーモアの組み合わせだったからじゃないでしょうか。

もっと端的に言えば、ヒロミGo!には「毒」が足りない。笑いに毒は欠かせないし、殺気は毒そのものですから、毒というキーワードで繋がってるんですよね。健康食品だけじゃ物足りない、やっぱジャンキーな食べ物が欲しくなっちゃうワケです。

じゃあ、毒が足りない郷さんが主役の『刑事貴族』はつまらないかと言えば、決してそんな事はありません。郷さんには毒の替わりに華がありますし、より『太陽にほえろ!』に近づいた世界観は私に安心感を与えてくれます。

だからこそ、もうちょい毒があればいいのになぁって、欲が出ちゃうんですね。布施博さんが頑張ってカバーしてくれてますし、地井武男さんもひろし時代より偏屈になってキャラが立って来ましたけどw

ほか、黒木瞳さんが舘さんと一緒に降板し、高樹沙耶(現・益戸育江)さんと宍戸開くんが新加入しました。このあと水谷さんが主役になると寺脇康文さんも加わり、他局だけど『相棒』に繋がる水谷ファミリーが形成されて行くんですよね。

いろいろ文句言っちゃいましたけど、フィルムで撮影された最後の正統派刑事ドラマとして、今後も『刑事貴族』を楽しみたいと思ってます。癒やされるんですよね、やっぱりw

PS. ここで書いたのは、あくまで刑事ドラマで描かれる人物像の話であって、現実的には私は真面目な人が好きです。だから人間としての郷さんには好感を持ってますし、ショーケンや優作みたいな人は憧れこそすれ、お友達にはなりたくありません。ネバー、ネバー、ネバーw

『VS嵐』

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嵐のメンバーが、各界著名人とゲームで対戦するというシンプルな番組に、新ドラマ『ラストホープ』の宣伝を兼ねて多部ちゃんが登場しました。

嵐のメンバーはそれぞれキャラが違ってコメントも面白いから、どの番組も観れば楽しめますね。ただし、それも絡む相手次第。前半の「男気チーム(とんねるずや清原など)」のくだりは最速の早回しで飛ばしましたw

「男気」って何なんですかねぇ? 誠意って何かね?(by.菅原文太) 威圧的で暴力的で、見栄を張り、虚勢を張る。私から見れば欠点でしかないものを美化してる言葉じゃないんですか、男気って?

本来はそういう意味で使われた言葉じゃなかったかも知れないけど、今はナルシストの代名詞としか感じられません。この世で最も格好悪い男達の形容詞が「男(侠)気」です。清原があんなになっちゃうとはねぇ…

多部ちゃんは二宮くんや芦田愛菜ちゃんと一緒に、トランプのババヌキ大会に出場しました。男気チームと一緒じゃなくて良かったw

ババヌキがこんなに面白いもんとは思ってなかったですよね? だけど今田耕史さんが言ってた通り、嵐だったり一流の女優さんだったりがやるからこそ成立するんであって、男気チームだったら怒るでしかし。

多部ちゃんは嵐のメンバーに対しては遠慮が無いから、面白さ倍増ですねw これからも嵐の番組にはどんどん出て頂きたいです。男気チーム抜きで。

そんな多部ちゃんが何をやっても可愛いのは当然ながら、芦田愛菜ちゃんもああやって子供らしく遊んでる姿は、やっぱ抜群ですよw 男気チームとは大違い。

全然期待しないで観た番組だけど、予想外に楽しめました。良かったです。男気チームがいなければなお良かったw
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