October 25, 2012, 3:48 am
画像は、こないだ発売された雑誌「TV-taro」の表紙です。随分と良い雰囲気じゃないですか? 雅人のやつー!w
巻頭カラーにおける二人の対談記事からも、どんどん近くなってる互いの距離感が伝わって来ました。実際、有功と家光が愛し合う展開に入ってから、演じる二人の間にも壁が無くなったって、言葉にして言ってますからね、雅人のやつがw
その記事のバックに見開きでバーン!と掲載されてる写真も、二人の小指が赤い糸で結ばれてるという、往年の百恵&友和かよ!?みたいなw、確信犯的演出が施されてますからね。
そして!ですよ。yamarineさんも取り上げておられましたが、キスシーンについて語った二人のやり取りは、ちょっと聞き捨てならないものがありましたw
「菅野美穂ちゃんとキスシーンを撮ったら、終わってから『草食系ですね』って言われちゃったよ」
「あ、それ、私も雅人さんとキスした時に思ったかも」
「えーっ、マジで? 物足りなかったってこと?」
「うーん…あれはあれでステキだったよ、雅人さんらしくて… 翔太よりずっと上手だし」
「乳首と一緒にするな。ちょっと待ちなさい、僕のキステクはあんなもんじゃないんだよ? 未華子がそこまで言うなら、次は本物のキスを味わわせてやるよ」
「えっ、ホントに?」
「野獣のようなベロチューで、天国にイカせてやるから、楽しみにしてなさい」
「きゃー、どんだけー!?(ワクワク)」
「うひひひ、ぱぴゅーん!」
…とまぁ、多少の脚色は加えてますがw、オブラートを剥がせば言ってる内容はこういう事でしたよね? え、違う? 雅人めーっ!w
同じ対談を取材した記事でも、雑誌によって言い回しが随分とアレンジされたりしてますからね。まぁ、それは文字数の制限で仕方なくって事なんでしょうけど。
それにしても、役者の仕事ってのは面白いですよね。何月何日の、だいたい何時頃に、多部ちゃんとキスする事が決まってるワケですからね、堺さんは。本人どうしが乗り気であろうがなかろうが、必ずその日にキスする事が分かってる。
しかも「肉食系で行くぜ」って宣言してるワケですからね。お互い、どんな気持ちでその日を迎えるんでしょうか? 終わったら「どうだった?」って、聞くんでしょうかね、多部ちゃんに? まま、雅人のやつめぇー! おまん、擦るなーっ!!
私も自主映画時代に役者をちょっとかじってましたけど、ラブシーンの経験は無かったもんで、未知の領域なんですよね。女の子を犯そうとする変態刑事とか、女子社員にセクハラしまくる変態上司とかの役なら経験あるんですけどw
「あれはダンスの振り付けみたいなもので、Hなこと考える余裕なんか全然ない」みたいな事を仰る役者さんが多いけど、それは相手によりけりじゃないですかねぇ?w いくら堺雅人と言えども、多部ちゃんが相手となりゃ、下半身がびんびん熱くなって、ぱぱぱ、ぱぴゅーん!と…
しまいに双方のファンから抹殺されそうなんでw、これ位にしときます。第6話あたりで、その堺さん入魂のキスシーンが見られるみたいなんで、楽しみに待つとしましょう。
やっぱり、音がするほど吸いまくるのかなぁ… もちろんベロは入れるでしょうし、多部ちゃんも挑発した手前、受け入れるしかないですからね。何だって出来ちゃいますよ。
雅人のやつめぇーっ!w
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October 26, 2012, 11:00 pm
幼少時に突然、女性として生きる権利を奪われ、15歳で通りすがりのオッサンに犯され、女児を出産するもすぐに病気で亡くしてしまう…
今もまだ少女である家光(多部未華子)の、壮絶で哀し過ぎる過去が明かされると同時に、彼女を過去の呪縛、心の闇から救う事こそが、自分に課せられた使命…と言うより、一生を懸けてやりたかった事=運命の出逢いであったと悟る、おまん(堺雅人)。
このドラマはカウンセラー・おまんが、どん底で希望を見失った少女に明るい光を取り戻させる、セラピーの過程を描いた再生の物語なのかも知れません。そんな方向性がハッキリと示された、重要な回でした。
春日局がなぜ、家光の側室におまんを選んだのかも、これで解りました。ルックスも考慮しつつ、まぁちょっと甘い解釈かも知れないけど、その慈悲深さと自己犠牲の精神を見て、彼なら上様の心を救ってくれると判断したんですよね?
全ては徳川家存続の目的とは言え、春日局が家光に向ける視線には、愛が感じられます。母性と言うべきでしょうか。甘いかなぁ… そうであって欲しい! でも、そう考えれば全ての辻褄が合いますもんね。
それにしても、家光を犯したあのオッサンは、見境なしかい!?w 最初は彼女を可愛い男子と見間違えて襲いかかり、女と判って萎えるのかと思いきや、いっそう大喜びしてましたもんねw あの時代はそんな風に性欲を持て余し、年中発情してるような輩が多かったんでしょうか。
今回の多部ちゃんを見て『ヒノキオ』の工藤ジュンを連想したのは、私だけじゃないだろうと思います。ジュンは幼少時に性的虐待を受けた事がトラウマで、女なのに男として生きようとしました。
家光は逆に、男として生きる事を強要されたがゆえの悲劇なんだけど、屈折の仕方がとてもよく似てるんじゃないかと思います。心の傷や弱さを隠すために虚勢を張ってる所とか…
ただし、その屈折のレベルは段違いで、この家光は多部ちゃん史上でもずば抜けた屈折キャラですよね。その激しさは工藤ジュンというより、海の向こうのサロメ姫と双璧を成すもので、惚れる相手が元・聖職者である点でも、家光将軍はジャパニーズ・サロメと言える存在じゃないでしょうか?
童貞小僧・ヨカナーンはサロメを救うどころか駄々をこねて拒絶したがゆえに、大事な乳首を斬り落とされてしまいました。その点、オマーンは立派な大人の男ですから、家光をめくるめく快楽の世界へと導き、ちゃんと救ってくれそうです。多部ちゃんの相手はしょせん、若造には無理って事ですよ。
それにしても、舞台でサロメ、テレビで家光。多部ちゃんはオファーを引き受けただけに過ぎないんだけど、激しくて屈折してて、なおかつ女の情念や性の部分をも表現するチャレンジングな役が続いてるのは、決して偶然では無さそうですね。しかも「姫様」に「上様」ですよw
今年は女優・多部未華子の新たなステージの幕開け、ターニング・ポイントとして、記憶に残る年になるんじゃないでしょうか?
この回の家光を見れば、彼女には是非、女の悦びを知って欲しいと思わずにはいられません。俺に任せろ!という身の程知らずな全国タベリストのw、熱い想いと熱い下半身を代弁・代行する堺雅人さんには、しっかりと頑張って、良い仕事をして頂きたいと思います。
とりあえず次回、噂の草食系キッスを品定めさせて頂くとしましょうかw あの有功がいきなり肉食系のキスをしたらビックリしますよね、しかしw ああいうキャラなら草食系で当たり前なのに、多部ちゃんもいきなり何を言い出すやらw
何にせよ、羨ましいぞ雅人のやつめぇーーっ!!w
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October 27, 2012, 7:05 am
『大奥〜誕生』第3話の追記です。変幻自在かつ100%的確な多部未華子の演技について、我々タベリストはもう語り尽くした感があります。
それでもなお、作品毎に新たな驚きを与えてくれるのが多部ちゃんの凄さであり、だからこそ病みつきになっちゃうワケで…
私が第3話で驚かされたのは、内藤剛志さんらに女装をさせ、それを見て大笑いする家光ちゃんと、彼女の壮絶な過去がカットバックで描かれる場面における、多部ちゃんの泣き笑い演技です。
まず、ああやって大笑いする芝居自体が、非常に難しい筈なんですよね。泣く芝居の上手な俳優は子役にも沢山いるけど、大笑いを自然に見せれる子役はほとんどいないだろうと思います。
いや、大人の役者でも、上手そうに見えた人が大笑いする芝居で途端にクサくなっちゃう事って、ありますよね? 泣く芝居は気持ちさえ作れば素人にだって出来なくはないけど、大笑いする気持ちなんて容易には作れませんから、相当なテクニックが求められると思うんです。
今回の家光ちゃんほど大笑い、しかも延々と笑い続ける芝居は多部ちゃん史上でも初の事だと思いますが、実に無理なくこなしてましたよね。
その上で「あんなに哀しい笑い声は聞いた事がない」と有功に言わしめる、裏腹の感情も的確に伝わって来るワケですからねぇ。本当に、物凄く高度な演技だと思います。
でも、まだまだこんなもんじゃない。あの手練手管な堺さんから「尊敬する同業者」と言われてる人ですからね。引き出しには我々がまだ見ぬ技が、ご本人すらまだ気づかぬ能力が秘められてる筈です。なんたってまだ、弱冠23歳ですからね。
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October 28, 2012, 11:12 am
それにしても、家光ちゃんにさんざん笑われた家臣三人衆。女装させられ、踊らされ、指を差して笑われて、あの時代の男としては死にたくなる位の屈辱だった事でしょう。
なのに、なんだか嬉しそうに見えたのは、なぜ?w
変態だから、という答えも考えられますが、三人揃ってド変態ってのは、あんまりテレビ的じゃないw
やっぱり、上様に…というより、多部ちゃんに笑ってもらえたのが嬉しかったんじゃないですか?
多部ちゃんが笑い易いように、きっと本番まで女装姿は隠しておいた事でしょう。この時のお三方はとにかく、多部ちゃんに無理なく笑ってもらうというミッションに、全身全霊で取り組んでおられた筈です。
役の上では上様に「笑われて」るんだけど、撮影現場じゃ多部ちゃんを「笑わせて」るワケです。この「れ」と「せ」の一文字の違いは大きい!
ただでさえ男には、女性の笑顔が見たい、笑わせたいっていう欲求が、本能的にあるんじゃないかと私は思ってます。何でもアッチ方面の話にしちゃって申し訳ないのですが、愛撫で女性を悦ばせる事が男の悦びに繋がるのと、根っこは同じなんじゃないかと。
だから、特に好きな女性を笑わせる事は、男にとって無上の喜び、快感なんですよね。
あのお三方も、どうせ多部ちゃんの事が好きに決まってますからw、多部ちゃんに笑ってもらう事が快感で、つい嬉しさが顔に滲み出ちゃったんじゃないですか?
私だって、もし多部ちゃんに笑ってもらう為だったら、何だってしちゃいますよ。まぁ、やり過ぎて嫌われないよう加減するのが難しそうだけどw
ついでに言えば、女性に「王子様に救われたい」願望があるとすれば、男にだって「姫を救いたい」願望がある。これとて、種族繁栄の為にDNAに刷り込まれた本能なんですよ、きっと。
『大奥〜誕生』第3話のレビュー記事に私が選んだ画像は、家光ちゃんがこれからレイプされんとする瞬間を捉えたものだけど、それはいつものスケベ心による選択とは違って、絶体絶命の危機に直面した家光=多部ちゃんの、救いを求める表情にキュン!と来たからなんですよ。いやホントにw
他にも、例えば『ヒノキオ』で工藤ジュンが高い鉄塔から落下しようとする瞬間の、救いを求める多部ちゃんの表情にも私はキュン!と来ちゃうんですよね。それもきっと、男の本能を刺激されるからなんだろうと思います。
嗚呼、多部ちゃんを抱けぬなら、せめて笑わせたい、救いたい!w
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October 29, 2012, 12:07 pm
多部未華子からシルベスター・スタローン、ももいろクローバーZからマジンガーZに至るまで(乳首もあります)、実に節操のないブログでありますw
ところで先週土曜日、久々に映画館へ行きましたよ! もしかして多部ちゃんの『ライアーゲーム』以来!? これだけブランクが出来ちゃったのって、映画を好きになってから初めての事かも知れません。
隣町の小さなシネコンですが、入ってまず眼に飛び込んで来たのは『妖怪人間ベム』の巨大なポスターでした。知らぬ間に映画化されてたんですね。公開は来月でしょうか?
予告編は観られなかったですが、チラシを見るとベロ(鈴木福)の初恋相手として、畠山彩奈ちゃんがキャスティングされてました。『つばさ』で宅間孝行さんの娘を演じ、多部ちゃんとよく一緒に寝んねしてた、あの子です。活躍してますね!
いやー、なんだか嬉しいです。あれから3年? 4年? 当時はまだ幼女だったけど、もうすっかり少女ですよね。どんな感じに成長してるのか、こりゃ楽しみです。
さて『エクスペンダブルズ2』ですが、ちょうどその夜に1作目がTV放映されましたんで、筋肉!暴力!射殺!爆破!乳首!のオンパレードな1日となりました。確か『ライアーゲーム』の時もそうだったんですよね。
テレビで1作目を初めてご覧になった方は、派手なばっかりでストーリーが無さ過ぎると感じられたかも知れませんが、実際そうでしたから仕方ありませんw 「燃える展開」があってこそのアクション映画なのに、筋肉スター大集合祭りの楽しさを優先した為か、お話があまりにユルかった。
今回はその欠点がバッチリ改善されてました。強大で極悪非道な悪役がいて、主人公達が耐え難い屈辱を味わわされた上に、気のいい仲間を惨殺されちゃう。そう、その緊張感が大事なんです!
ありがちな話であろうが良いのです。下手にヒネらなくて良いし、悪役に人間味を与える必要もない。この悪党どもをぶっ殺したい!って、観客に思わせる事が出来ればアクション映画は成功なんです。
いやーしかし、それにしても野蛮な映画ですw 必要以上にぶっ殺し過ぎですw でも、それで良いんです。人間には、特に男には破壊願望、狩猟本能が必ず根っこにありますから、それをバーチャル世界で発散させる事は、かえって暴力犯罪の抑止力になると私は思ってます。
スカッと楽しめるアクション映画やアクションドラマが日本ですっかり作られなくなったのが、悪影響に配慮しての事だとしたら逆効果だと思いますよ。歪んだ欲望をかえって鬱積させ、DVやイジメ、虐待を増やす要因になってるんじゃないですか?
それはともかく、本作はアクション映画の基本をしっかり押さえた上で、スタローンやシュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ジェット・リー、チャック・ノリス、ジャン・クロード・ヴァンダム、ジェイソン・ステイサムら、一人で看板を背負って来たアクション・スター達が同じ土俵の上で大活躍してくれるワケです。好き者にはたまらんですよ!w
『アベンジャーズ』は結局レンタル待ちになりそうですが、それはやっぱり、アイアンマン以外のヒーローに愛着が無いもんだから、無理を押して劇場に駆けつけるほどのモチベーションが、イマイチ湧かなかったからなんですね。
それに比べて、スタローン、シュワルツェネッガー、ウィリスらの主演映画を、私はこれまで何本観て来たか判りません。まさにこれこそ夢のタッグマッチです。
確かに歳は取っちゃってますけどw それでもやっぱり、彼らが並んで銃を撃ちまくる姿にはワクワクさせられますよ。いや、歳を取っちゃってるからこその感動もあるんです。彼らが積み重ねて来た歴史が、その背景にあるから。
その歴史は、青春時代を彼らの映画を観て過ごした、我々自身の歴史でもあるワケです。彼らが全盛期の若い頃に集結したとしたら、それはそれで嬉しかったとは思うけど、無条件に胸が熱くなるみたいな感覚は味わえなかった筈です。
前作はシュワルツェネッガーとウィリスがほんの顔見せ程度の出番だったのが消化不良だったけど、今回はしっかり活躍してくれて良かったです。その上、それぞれの決め台詞を一捻りしてギャグにしてる、その茶目っ気が実に楽しい!
皆それぞれ、良くも悪くもキャラクターが確立しちゃってますから、自己パロディが簡単に成立する強みがあるんですよね。その最たる存在がチャック・ノリスでw、「俺は群れない」の一言で笑いが取れちゃうんだから大したもんです。
しかし今回最大の注目は何と言っても、悪役=ヴァンダムの極悪非道ぶり! あの身体、あの動きで、血も涙も無いんだから無敵ですよ。他の筋肉スター連中と違って顔が整ってるぶんw、なおさら無機質な感じがして怖いんですよね。
いくら旬は(とっくに)越したとは言え、それぞれ長きに渡って主役を張って来た大スター達なのに、誰一人スタンドプレーに走ること無く、与えられた役割を誠実にこなしてる感じがまた良かったです。
そこはやっぱり、筋肉スター全盛期の礎を築いた先駆者=スタローン先生の実績と人徳あればこそなんでしょう。それぞれに明確な役割と見せ場を配分する手腕もさすが、なにげに名脚本家でもあるスタローン先生です。
一つだけ残念なのは、ジェット・リーの出番が冒頭シークエンスだけで終わっちゃったこと。巨漢揃いの中で唯一、小さな身体で頑張ってくれる人ですからね。それをネタにしたジョークも楽しかったですから、次作ではまた全編で活躍し、あの切れ味鋭いカンフーを見せて頂きたいです。
そう、既に第3作の製作も決まった模様で、今度はどんなスターが登場してくれるか、今から楽しみです。ジャッキーもセガールも未登場だし、メルギブだって健在ですからね。ハリソンは絶対出ないだろなぁw
だけど、エクスペンダブルズ(消耗品軍団)がもし実在したら、絶対にお近づきにはなりたくないですね。暑苦しいし怖いしw
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October 30, 2012, 6:06 am
一昨日、拙ブログの訪問者数が最高記録を更新しました。タベリスト4人が集合し、泊まりがけで多部ちゃんの舞台鑑賞&ロケ地めぐりを敢行した『サロメ計画』実況記事の記録が、ついに破られたワケです。
それは先輩タベリスト・yamarineさんがブログ『たべちゃんにカンパイ!!』で此処を紹介して頂いたお陰と思われます。yamarineさん、ありがとうございますm(_ _)m
では何故yamarineさんが今、あらためて此処を紹介されたかと言えば、ご自身のブログへのアクセス数が急に跳ね上がったからなんですね。それはつまり「多部未華子」あるいは『大奥〜誕生』を検索して訪れた、新規の読者さんが急増した事を意味するワケです。
確かに先日の『大奥』第3話は素晴らしかったけど、最近の私は贅沢病で、多部ちゃんの凄さに対して免疫が出来つつあるもんで、こんな盛り上がりは予測してませんでした。
思えば『ジウ』『浪花』と多部ちゃんの連ドラが始まる度に、少しずつ新規の読者さんは増えてた気がします。が、これほど極端に跳ね上がったのは、初めて多部ちゃんの記事を書き始めた時以来の事です。
また多部ちゃんに大きな波が来てますね! その割に視聴率はイマイチだけどw 作品内容や演技に対する評価と、視聴率というものがいかにリンクしてないか、って事ですよね。
とにかく、一昨日の訪問者数は凄かった。それだけ、新たに多部未華子という逸材の存在に気づかれた方が、沢山おられたワケです。
昨日はまた減ったものの、多部ちゃんの記事を書いてないにも関わらず、平均数よりも100人以上は多かったです。少なくともその100数人の方は、明らかに多部ちゃん目当てで此処に来られてる。
なのに、いきなり筋肉オヤジのヒゲ面 がドーン!と出てきて、卒倒されたかも知れませんねw 堺雅人さんや田中聖くんは想定しても、まさかスタローンの顔が出てくるとは思わなかったでしょうw
2年前までは、そっちがメインだったんですw そう、『デカワンコ』というドラマにハマり、多部未華子の虜になるまでは…
ちょうど昨日、同じく『デカワンコ』でタベリスト化した同期生・gonbeさんがブログ『源町19番地』で、多部ちゃん地獄にハマって行った経緯を回想されてます。観た作品の順番に若干の違いはあれど、まぁ私もほとんど同じ段階を踏んで今に至ってますね。
恐らく、新規で我々のブログを訪ねて来られた皆さんも、これから同じ道を歩む事になりましょうw 何故そうなっちゃうのか、理論的に分析してみた事があります。拙ブログのカテゴリー「多部ちゃん」の中にある『論文・2つのシンドローム』という記事(昨年6月1日)がそれです。
物事には必ず、理由があるって事ですねw その記事を読んで頂ければ、私が多部ちゃん地獄にハマって行った過程もおおよそ把握出来ます。まぁ、gonbeさんとほとんど変わりませんけどw
今年は更に、『浪花少年探偵団』のロケ現場で、ナマ多部ちゃんと約1メートルの距離まで接近した!しかも眼が合った!という一大トピックスもありました(カテゴリー『浪花少年探偵団』参照)。そうです自慢ですスミマセンw
そして上記の「サロメ計画」を経て、先日は初めて夢に多部ちゃんが現れてくれたりもして、そういう事がある度に、ますます深みにハマってく一方なワケです。
そういう熱って、なかなか続くもんじゃないと思うんだけど、多部ちゃんに関してだけは、飽きるとか冷めるとかは今のところ考えられないです。なんともご愁傷様でありますw
このブログは下ネタも有りだし、いきなりスタローンの顔が飛び出して来たりもしますから、多部ちゃんを応援するサイトの中じゃ異色の存在かも知れません。
なぜか乳首という単語が唐突に、しかも執拗に使われますが、慣れて下さいw なぜ乳首なのか、それは自分にも分からないのですw
そんなワケで、よろしくお願い致しますm(_ _)m
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October 31, 2012, 3:33 am
☆『Doctor-X〜外科医・大門未知子〜』(テレ朝 木曜夜9時)
第2話を観ました。このドラマを面白いと感じるか感じないかは、手塚治虫さんの代表作『ブラックジャック(以下、BJ)』を読んでいたか否かで大きく左右されるんじゃないかと私は思いました。
フリーランスの天才医師って設定は明らかに無免許医BJのバリエーションだし、一匹狼、権威が大嫌い、金に汚く見えて実は弱者の味方etc…と、どこを切っても金太郎飴みたいにBJの顔が浮かんで来ちゃう。
2つのオペを驚異的なスピードで同時進行させるという第2話のクライマックスも、BJで何度となく見た光景です。BJの場合は10人位を一挙に片付けた事もありますw
だからBJマニアだった私が観ても、新鮮味が無くてあまり面白く感じられません。演じるのが多部ちゃんなら話は別だけどw、米倉涼子さんじゃねぇ… 乳首を見せる予定があればってところでしょうか?(脱げば誰でもええんかw)
☆『ゴーイング・マイ・ホーム』(フジ火曜夜10時)
微妙ですねぇw 大河、朝ドラを例外とすれば唯一、『大奥』以外で継続して観てる番組なのですが… 観て腹が立つような事は何も無いけど、いつ観るのを止めても構わない感じです。そういう方、多いのでは?w(第1話のレビューを読み返すと私、絶賛しちゃってますけどw そこが連続ドラマの怖さですよ、ホントに)
ドラマチックな要素が無さ過ぎる点に関しては、そういう連ドラがたまにはあって良いじゃないかと思うんだけど、それを埋め合わせる魅力が、第3話まで観てもイマイチ見えて来ないんですよね。唯一、阿部寛という存在だけかなぁ… 娘役の子も可愛いですけど。
宮崎あおいちゃんも今回はイマイチだし、西田敏行さんは一時の大杉漣か香川照之かって位、あちこち出過ぎだし… そもそも「クーナ」っていうモチーフに魅力が無いのは致命的かも知れません。小人なんか、別にいてもいなくてもねぇ…
だけど、観てると何となく癒やされるドラマなのは確かですよね。静かでホンワカしたものが観たい方にはうってつけです。ハードな『大奥』の後に、口直しのデザートとしていかが?って感じでしょうか。
☆『シングルマザーズ』(NHK火曜夜10時)
夫の激しいDVから逃れる為、幼い息子を連れて家出した主婦(沢口靖子)が、それぞれ様々な事情でシングルマザーになった女性達と出逢い、支えられて新たな人生への第一歩を踏み出す。
実は昨年、知り合いの女性…仮にAさんとします…が同じいきさつで、ある日突然、私の住む町からいなくなったんです。彼女もやはり幼い娘さんを連れて…
なので、沢口さんがAさんとタブって見えて、涙が止まりませんでした。役の年齢設定もちょうどAさんと同じ位だし、真面目で不器用な感じも似てるんですよね。
DVを受けてる人は皆さんそうかも知れないけど、その事実を他者には決して言わないですよね? だから突然いなくなるまで、私は全く気づいてなかったです。ショックでした。ごく身近な場所で、そんな事が起こっていたなんて!
その夫は今でもAさんを探してるかも知れません。探してないとしても、あるいは法律で守られてるとしても、Aさんは今でもその影に怯えながら生活されてるだろうと思います。
こういうケースだと、身内を頼る事も出来ないし、離婚を成立させるすべが無いから母子家庭への扶養手当ても受けられなかったりする。幼い子連れとなると住居も仕事も容易には見つからない。
そんな八方塞がりな状況で、どうやって生きて行けばいいのか? その道標を示したのが、このドラマです。DV問題が深刻化する今、救いの手を差し伸べる施設や制度も整いつつある事を教えてくれてます。
沢口さんを支えてくれる人達がまた、高畑淳子さんを筆頭に、北斗晶さん、田島令子さん、酒井若菜さんと、実に頼り甲斐ある面子が揃ってます。まさしく地獄に仏。
現実にはドラマみたいにタイミング良く、そんな人達と出逢える事は無いでしょうけど、ちゃんと避難場所も再生への道も存在する事を知っておくだけで心強い筈です。
人づてに聞いた話だと、Aさんは日常的に夫から暴力を受けながら、夫婦というものはこんなもの、どこの家庭でも普通に起こってる事だと思い込んでたそうなんです。にわかには信じられない話だけど、自分自身がそんな家庭に育って来たのだとしたら、あり得る事ですよね。
救済の道が拓かれつつあるのは良い事だけど、それ以前にDVそのものを根絶する手段は無いものでしょうか… イジメ問題にせよ、人間とは所詮そういう生き物だから仕方がないのか…
だとしたら、厳罰をもって処するしか方法は無いですよね。自分より弱い立場の者に理不尽な暴力(言葉も含めて)を振るった人間には、一生自由を奪われる位の罰は最低でも与えるべきです。本音は死刑で良いと思ってますけどね。
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November 1, 2012, 3:38 am
驚いた! 心底驚いた! 死んだら驚いた! 生きてるけど! この情報社会ですから、皆さん既にご存知の事とは思いますが…
まずは多部ちゃんの新ドラマ『ラストホープ』、なんと連ドラ三期連続登板ですよ! 来年1月スタート、フジテレビ系で火曜夜9時だそうです。
勿論それはとても嬉しいんだけど、またしてもジャニーズ主演、またしても医療物ってのが、個人的にはちょっと残念です。
『GM』と違って正統派の内容にはなりそうだけど、医療ドラマ自体が食傷ジャンル だし、ジャニーズ保険に頼りっきりのテレビ業界にも心底ウンザリしてますから。
とは言え、クールな役どころの多部ちゃんは新鮮そうだし、変化球の医療物『GM』から直球の『ラストホープ』に逆行する感じが、変化球の刑事物『デカワンコ』から直球(でもないかw)の『ジウ』と続いた昨年を彷彿させて面白いです。
まぁしかし、今の多部ちゃんの勢いを思えば、三期連投も全く想定外の事じゃなかったですよね? 凄く嬉しいけど、度肝を抜かれる程のニュースとは言えません。
思わず声が出ちゃったのは、『スター・ウォーズ』新作決定!のニュースです。なんとルーカス氏が自社を売却し、ディズニーがエピソード7〜9を製作、公開も2015年に決まってるんだとか。
私は驚きのあまり、乳首が2つになっちゃいました。もう創られないものと思ってたのが覆された事実も驚きだけど、まさかルーカスが『スター・ウォーズ』を手離すとは!
まぁ、顧問みたいな形で関わるみたいな事は言われてますが、製作に直接のタッチはしない模様です。ファンの心境はどうでしょう、かなり複雑じゃないですか?
もうルーカス氏には一歩引いて頂き、才能ある監督に任せてくれた方がいいのに…ってのがファンの本音だったワケだけど、だからって、誰が手離せっつったよ!?って話ですよねw
ルーカス氏が製作しない『スター・ウォーズ』を、果たして本当の『スター・ウォーズ』と呼べるのか? これはまた、議論が巻き起こりますよ。
いやーしかし、一体何が起こるやら、世の中ホントに分かりませんね。だから人生って面白い。長生きはするもんですw
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November 2, 2012, 7:21 am
怪我で静養中はDISCASから届いたDVDをその日の内に観て、翌日には返却するなんて事も出来たのに、日常に戻るとそうは行かないですね。届いてから10日目でやっと観られましたw
アメリカ人医師のマーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)が、ロシア政府の要人が出席する学会で演説する為に、妻と一緒にベルリンを訪れます。ところが空港からタクシーに乗る際に、荷物を一つ積み忘れてしまう。
ホテルに着いて初めて荷物を忘れた事に気づいたハリス博士は、慌てて一人で空港に戻ろうとしますが、途中で交通事故に見舞われ、昏睡状態に。4日後に病室で目覚めると、博士は記憶障害に陥ってて、自分の名前や身分は分かるけど、何をしにベルリンを訪れたのかが思い出せない。
まず博士は妻をホテルに残したままだった事を思い出し、さぞや心配してるだろうと思って駆けつけるのですが、なんと妻は、マーティン・ハリスを名乗る別の男と一緒にいた上、自分の事は知らない、会った事も無いと言う。
その偽ハリスは身分証明書や、妻と新婚時代に撮ったツーショット写真まで持っており、対して本物の(?)ハリス博士はパスポートから何から全て紛失しており、自分がマーティン・ハリスである事が証明出来ない。
なぜ偽ハリスは自分になりすますのか? なぜ妻は自分の事を知らないなどと嘘をつくのか? もしかしたら、自分の頭が事故でおかしくなったのか?
ハリス博士は自分自身すら信じられなくなるんだけど、プロの殺し屋に命を狙われた事で、自分と妻が何らかの組織の陰謀に巻き込まれた事を確信します。
やがて、偽ハリスの目的が学会に出席する政府要人の暗殺である事が分かって来ます。果たしてハリス博士は自分が本物である事を証明し、暗殺を阻止出来るのか? そして愛する妻を取り戻す事が出来るのか!?
…と、ここまでならありがちなスリラーの筋立てなんだけど、後半になって話は全く予想外の展開になって行きます。「えーっ、そうだったの!?」って、誰もがビックリすること請け合いの真相が隠されてるんです。
それを明かしちゃうと、この映画の存在価値を揺るがしかねないので、書きたいけどガマンしますw これはねー、面白いですよ! オススメします。
後から思い返すと、随分と強引な話なんですけどねw 冷静に考えれば矛盾点も少なくないんです。でも観てる間は早い展開を追いかけるのに必死で、穴には気づかないです。
ヒントは、まず主演がリーアム・ニーソンであること。あの『96時間』で元凄腕の特殊工作員を演じたリーアムです。途中、殺し屋に追われてのカーチェイスがあり、医者のクセに運転巧すぎるやろ!ってツッコミを入れたくなるんだけど、後に真相が明かされた時に「あ、なるほど」とw
妻は誰かに脅迫されてハリス博士の事を知らないと言ったワケではありません。忘れたワケでもなく、彼女は極めて正常です。なのに、偽ハリスと夫婦を演じてる。なぜでしょう?
リアリティーや細かい理屈にこだわる人にはオススメしませんが、ドキドキ・ハラハラ、そして最後にスカッ!と楽しめる映画が観たい方は、是非! 女優陣も魅力的ですよ。
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November 2, 2012, 6:55 pm
昨夜のラブシーンに刺激されたせいか(雅人めーっ!w)、まるでタガが外れたかのように、多部ちゃんが私の夢に、早くも二度目の登場を果たしてくれました。
しかも、内容的にもタガが外れたのか、ちょっとエロありw これも全て雅人のせいですから、タベリストの皆さん、怒らないで下さいねm(_ _)m
例によってディテールやそこに至る流れは忘れちゃったのですが、私は雑誌で多部ちゃんのヌードグラビアを見てました。なぜか、それを見ても私は驚いてなかった模様です。
で、多部ちゃんと、そのマネージャーらしき男性と私の三人で、浴室らしき場所へと入って行きます。それは入浴する為ではなく、撮影場所の下見か何か、仕事絡みの目的だった気がします。
前回の夢では多部ちゃんと同級生っぽい関係だったけど、今回は私の方がある程度は年上で、だけどやっぱり関西弁でお互いタメ口で話してました。恋人じゃないけどかなり親しい間柄でしたね。
で、私が多部ちゃんのグラビアを褒めるんだけど、多部ちゃんは自分の裸が「全然ダメ」と主張する。「そんな事ないよ、肌も白くてスベスベで」と、なぜか体型には言及せずに褒める私w
すると多部ちゃんが「だって私、最近ちょっとお腹が出ちゃって」なんて言うもんだから、私は「嘘や、ホンマに? ちょっと見せてごらん」とw
そしたら多部ちゃん、あっけらかんと脱ぎ始めて、あわや全裸になろうって所で、目が覚めちゃいましたw
一緒にいたマネージャーらしき人は黙々と自分の仕事をしてて、多部ちゃんのそんな天然ぶりには慣れてる感じでした。私自身の設定が不明なのですが、多部ちゃんと何度も一緒に仕事してるディレクターかも知れませんね。
しかし、多部ちゃんがあんなにあっけらかんと脱いじゃうのは、私を異性として意識してない事を表してますよね。その点だけは前回の夢から一貫してます。
私自身は、彼女の天然ぶりを微笑ましく見守ってる感じで、脱ぐのをやめさせる気は毛頭なかったですw でも、エロい気持ちもそんなに無かったですね。なんだか分かんないけど、ほのぼのした後味が残る夢でした。
それにしても、さぁこれから!って時に目覚めちゃうんですよね、いつも。エロい夢を見た時ってだいたいそうです。どういう心理を表してるんでしょうね?
まぁしかし、困ったもんですw ますます頭の中が多部ちゃんに支配されちゃいますよ。他人とは思えなくなったりもするし。夢って不思議ですね。
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November 4, 2012, 7:20 am
いきなり堺雅人さんの左乳首から第4話が始まりました。多部ちゃんのサラシと同じで、後の場面で活かされる重要な伏線の乳首かと思いきや、どうやら普通に女性視聴者サービスの乳首だったみたいですね。
話は1年後に飛び、有功と家光ちゃんはすっかりラブラブに。
「わしはお前に嫌われたくないのだ。お前にもっと好かれるにはどうすれば良い? ん? 申してみよ、有功」
…って、多部ちゃんがまるで、サロメのご機嫌をとるへロデ王みたいになっちゃってる!w 言葉遣いもソックリだしw
つまり家光ちゃんはもう、すっかりおまん→有功にメロメロなワケですね。言葉遣いこそへロデだけど、言い方や所作、外見はすっかりオンナになってる家光ちゃん。
一方の有功も、家光ちゃんを愛し、愛される事で男のフェロモンが爆発、みんなに乳首を見せびらかせる程に自信がついたワケです。堺さんの乳首は、そんな二人の成長ぶりを示す乳首だったんですね。
「世継ぎが生まれたら、わしらも用済みになる。大奥を出られる日が、いつか来るかも知れぬなぁ」
二人で大奥を出たら、一緒に海を見に行こう… そんな家光ちゃんのささやかな夢は、決して叶う事は無いでしょう。門外不出が鉄則の、重大な秘密を知ってる以上、一生大奥から出られないか、殺されてしまうかしか道は無い事を、有功は知っています。
それでも、せめて今だけは、女としての幸せを存分に味わっていて欲しい… 有功の深い愛が、家光ちゃんを包み込みます。
「あなた様が好きや。好きや。好きや…」
悲劇的な結末が避けられないからこそ、この甘い甘いラブシーンが、甘ければ甘いほど、哀しくて切なくて涙が出て来ちゃいます。
実際、二人の幸せはたったの1年で、二人を結びつけた張本人である春日局によって壊されてしまいます。1年経っても世継ぎが出来ない=有功には種が無いと決めつけた春日は、町でイキのいいイケメンを見つけて来て、家光ちゃんにあてがおうとします。
結局やはり、春日局は徳川家存続の事しか頭に無かったのか? と言うより、愛だの恋だの女の幸せだのといった観念が、生まれつき抜け落ちてる人なのかも知れません。
「このような仕打ち、何より上様にとって惨すぎます!」
有功にとっては、家光ちゃんが幸せである事こそが、自分の命よりも大事なこと。彼は今、その為だけに生きているんです。だから、錯乱した家光ちゃんに「死ね! 死んでしまえ!」って責められた時に、彼はこう言いました。
「殺して下さい…」
堺さんのあの声で、こんな台詞を吐かれたら、どうですか? 女性の皆さん! 男の私でさえ、胸がキュイーンとなって、涙腺が崩壊しちゃいましたよホントに。
「駄目… そんな事をしてはやらぬぞ。嘘じゃ有功! 死んではイヤ! こんなに非道い男が、有功が好き! 好き…」
多部ちゃんのあの声で、この台詞。どうですか、仲間の皆さん!w 普段の私は、感情移入を一人の人物に絞って観る傾向があり、まして多部ちゃんのドラマなら多部ちゃんに肩入れしちゃうのが自然です。
でも、この『大奥〜誕生』に限っては、堺さんにも多部ちゃんにも、同等に感情移入させられるんですよ。有功の言葉に泣いて、家光ちゃんの表情に泣いて… だから私は、前回よりも今回の方が二倍泣かされちゃいました。
世継ぎを身ごもらないのは、有功のせいではなく、自分の身体に原因があると家光ちゃんは言います。もし、本当にそうだとしたら…
「なぁ、有功。その時は、わしと一緒に死んでくれるな? 徳川と一緒に、滅びてくれるな?」
「…はい」
この堺さんの短い一言一言が、本当に切なくてたまりません。なんという役者でしょうか。これがあの古美門研介とホントに同一人物なのか!?w そして片やデカワンコですよ?w 何なんだ、この二人は!
多部ちゃん初の本格ラブストーリーのお相手が、堺雅人さんで本当に良かったです。まぁ『つばさ』にも幸せの絶頂からどん底に急転直下する悲恋はありましたけど、あれは男選びを間違えると大変痛い目に会いますよっていう、一つのサンプルケースでしたからw
今回、命懸けの恋愛を演じる事が出来て、多部ちゃんは物凄く嬉しかったんじゃないでしょうか? 女優冥利に尽きるし、それ以前に女として、やっぱ憧れずにはいられないジャンルでしょう。
だけど台詞が普通じゃなくて殿様言葉だったりするところが、多部未華子という女優の在り方を象徴してる気がします。もちろん、良い意味で。なんたって彼女は、宿命を背負った女優ですから。
いやー、参ったなぁ… いくら多部ちゃんと堺さんのドラマだからって、男女逆転『大奥』にここまでハマるとは全く予想外でした。
それは原作はじめ、様々な要素が良いからなんでしょうけど、やっぱり素晴らしい俳優どうしがガッツリ組めば、相乗効果あるいは化学反応で想定以上の作品が生まれるという見本でしょう。
組み合わせによっちゃ逆に、食い合いになったりチグハグになったりしちゃう場合もあるワケで、2人の相性の良さも予想以上じゃないですか? こりゃホントに、ひょっとしたらひょっとしたりして?
ままま、雅人のやつめぇーっ!!w、
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November 5, 2012, 2:30 pm
『実験刑事トトリ』という連ドラが始まりました。と言ってもNHKの土曜ドラマなので、全5話の短期放映です。
動物生態学の優秀な研究者だった都鳥という中年男(三上博史)が、中途採用の募集記事を見て刑事に転職、その研究スキルを活かして様々な実験を試み、殺人事件を解決していきます。
そんな都鳥の、天才肌ゆえのマイペース捜査に振り回される若手刑事に、『梅ちゃん先生』の松岡くんこと高橋光臣。ほか、おっとりタイプのデカ長に笹野高史、劇中テレビ番組の司会者に栗山千明、といったレギュラー陣。
似てますねぇ『MONSTERS』にw でも、こちらは『相棒』のパロディーみたいな印象は受けませんでした。結果的にカブる部分がいくつかあっただけで、別に『相棒』は意識してないと思われます。
トトリ刑事も『相棒』の水谷豊さんみたく若手刑事に対して敬語を使いますが、彼の場合は転職したばかり、つまり新米刑事ですから、敬語を使うのは当たり前。形だけ真似してる(ようにしか見えない)香取慎吾とは違います。
その、中年にして新米刑事って所がミソで、ずっと歳下の高橋光臣くんに指示を仰ぎながらも、結局は自分が事件を解決しちゃう。あまり刑事に向いてなさそうな先輩・高橋くんとの凸凹ぶりも楽しいです。
あと、殺人犯の正体、動機、犯行やアリバイ作りの過程などを先に視聴者に見せちゃう、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』でお馴染みの「倒叙法」が用いられてる点が、決定的に『相棒』その他の謎解き物とは一線を画してます。
倒叙法の作劇に比べれば、通常の謎解き物はまだ創るのがラクじゃないかと思います。犯人をAと見せかけて実はBだった!って事にすれば、一応のどんでん返しにはなります。そういう仕掛けで間を保たせる事が出来る。
対して倒叙法の場合は、刑事や探偵がどこでトリックに気づき、どうやって犯人のアリバイ等を崩して行くか?っていう、過程の描写で視聴者を楽しませなきゃならない。
そこで重要になって来るのが、主人公の刑事なり探偵なりの、キャラクターです。そのキャラに魅力が無ければ間が保たない、楽しめないのが倒叙法の作劇なんですよね。
さっきから何が言いたいのかと言いますと、つまり、香取慎吾にはトトリ刑事の役は無理でしょうなとw 別に『相棒』に似てるとか似てないとか、どーでもいいんです。要は、今年もカワデミー最悪男優賞は香取慎吾に決定だ!と言いたかったワケですw
『MONSTERS』の香取くんも『相棒』の水谷さんも、そして『トトリ』の三上さんも、天才肌の変人刑事という根本的な設定は同じです。まぁ、昨今流行りのパターンですよね。
だけど、同じ変人でも水谷さんや三上さんはチャーミングですよ。魅力的です。それに対して香取くん演じる変人刑事は、ただひたすら気持ち悪いだけで、ちっとも魅力的じゃないんです。それでも『MONSTERS』は謎解きがメインのドラマだから、なんとか成立してるワケです。
そりゃモンスターと言われる位だから、意図的に気持ち悪いキャラ作りをしてるのは解ります。でも、それを演じるのが水谷さんや三上さんであれば、気持ち悪くてもなお魅力的なキャラに仕上げられた筈です。こりゃ間違いない。
なぜ香取くんがやると、ただ気持ち悪いだけのキャラになっちゃうのか? それは多分、その変人刑事がなぜ変人に見えるのか?っていう、理由まで考えて演じてないからだと、私は思います。
『相棒』の杉下右京なら、過剰なまでの正義感。トトリ刑事なら、持て余す程の探求心。それぞれ、持ってるもの自体は普通なのに、それがあまりに度が過ぎてるゆえ奇異に見えちゃう。
つまり根っこは普通の人であり、それがちゃんと視聴者にも伝わるから、親近感が沸くんです。なぜ伝わるかと言えば、水谷さんや三上さんが、そこまで深く考えて演じておられるからです。
それに対して、あの香取はどうでしょう?w その根っこの部分が全く見えて来ないから、人間味のカケラも無い本物のモンスターに見えちゃうワケですよ! だからそれが狙いだろって? いやいや、そんな事は無いでしょう。
創り手は恐らく、モンスターに見えても根っこには熱い正義感やヒューマニズムを秘めた、魅力的なキャラクターを生み出したかった筈です。脚本にもそれを匂わせる描写を、さりげなく盛り込んだかも知れません。
だけど残念ながら、香取くんにはそれを読み取る能力が無いのですよ。これは偏見で言ってるのではありません。彼のこれまでの実績を踏まえれば、そうとしか考えられないのです。長くなるから細かい説明はしませんが、『西遊記』がその最たる例でしょう。
優れた俳優ならばいちいち説明せずとも、脚本の行間からキャラクターの心理を読み取り、その性格や生い立ちまで想像を巡らせて、命を吹き込む事が出来る筈です。
堺雅人なら論理的に、多部未華子なら本能的に、自然とそれが出来ちゃう。だから非現実的なコミック・キャラクターであっても、あの二人は実在感タップリに演じて見せる事が出来るワケです。
香取慎吾はまず、なぜ『相棒』が大衆から支持されてるのか、その理由からして取り違えてるように見えます。変人の刑事が難事件を解決するから『相棒』はウケてる。だったら、俺ならもっとヘンな刑事を演じられるから、もっと面白くなるぞ!って、そう考えてあんな芝居をしてるんじゃないですか?
『西遊記』なら、粗野で自分勝手な男が、ここ一番で仲間想いな面を見せればカッコイイし、みんなが感動する!って、そう思ってあんな芝居をしてるワケですよね? それは違うだろ!と私は思うのです。本当に粗野で自分勝手な男が、急に仲間がどーのこーの言い出したって、誰の心にも響かないっての!
粗野だったり自分勝手だったりが、根っこにある優しさや繊細さの裏返しである事を描いてこそ生まれる感動なのに、そういう漫画や映画を観ても表面的な部分しか読み取れないんですよ、彼には。粗野で自分勝手な事こそがカッコイイと思い込んでる(ようにしか見えない!)。
だから変人刑事を演じても、変人としての表層部分しか表現出来ない。ゆえに、ただ気持ち悪いだけの刑事にしか見えないワケです。彼の頭の中ではきっと、水谷さんや三上さんよりもずっと魅力的な刑事像に仕上がってるんだろうとは思いますが。
香取くんばっかり責めて、脚本家や演出家に責任は無いのか?というクレームもあるかも知れません。確かに、創り手達にも責任は大いにあります。だけど、彼らにあんな脚本を書かせ、あんな演出をさせたのは、やっぱり香取慎吾なんですよ。
それは別に、彼がジャニーズの後ろ盾を笠に着て強権を振るったとか、そういう意味ではないんです。香取くんを主役にすれば、ああいう作劇にならざるを得ない、どーにもならない理由があるんです。私はそれを、論理的に説明する事が出来ます。
……この話、まだ聞きたいですか?w 全くどーでもええ事を、なに延々と語っとんねんって空気になってます?w
聞きたいと言って下さる方は、挙手願いますm(_ _)m 一人でもいらっしゃれば、次回書きますw
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November 7, 2012, 1:14 pm
別に香取くんが憎いワケじゃないし、多部ちゃんにとっては劇場版『西遊記』の撮影で親切にしてくれた恩人との事ですから、悪口を書く事に躊躇が無くもないのですが…
刑事ドラマに手を出したのがマズかったですね。そのジャンルに関してだけは、私も手を抜くワケには行かないのですw まぁ、押しも押されぬ天下のSMAP、芸能界の王者ですからね。遠慮は無用でしょう。
香取慎吾と言えば孫悟空、こち亀の両さん、忍者ハットリくん等、「漫画キャラクターなら彼にお任せ」みたいなイメージが世間に定着してますよね? それはつまり、マンガ実写化作品の企画会議において「このキャラを演じられるのは香取くんしかいないだろう」って言われてるようなイメージ。
多部ちゃんの場合はまさに、そのパターンですよね。当時は決して売れっ子とは言えなかったであろう彼女が『デカワンコ』の主役に選ばれたのは、彼女でなければあの役は演じきれないと創り手が判断したからに違いありません。
香取くんもやっぱりそうなのか? おそらく、彼の場合は真逆なんじゃないかと私は思ってます。先にまず「香取慎吾主演」が決まってて、「じゃあ漫画キャラでもあてがうしか無いだろう」って事で、彼に合いそうな作品が選ばれるという流れ。なぜなら、彼は漫画的な芝居しか出来ない人だから。
私がかつて、特撮ヒーロー番組の脚本を書いてた時に、子供(男児)がメインで活躍するエピソードを担当した事がありました。で、ただ可愛いだけの男児が活躍しても面白くないと思った私は、頭が良くて大人顔負けな位に弁の立つ、名探偵コナンみたいな少年を設定して脚本を書きました。
するとプロデューサーから「こんな芝居が出来る子役は、ごく一部の売れっ子だけだよ。そういう子はギャラが高いから、ウチの予算じゃ雇えない」と言われ、凡庸な子役でも無理なく演じられる、無口な少年のキャラに設定変更を余儀なくされちゃいました。
小説や漫画と違って、実写作品にはそういう制限があるんですよね。テレビ脚本はそこまで考慮しながら書かなきゃいけない事を、その一件で思い知らされた次第です。
前回書かせて頂いたように、香取くんには脚本の行間からキャラクターの心情を汲み取るような読解力がありません。断言しちゃってますけどw、あれば絶対にあんな芝居はしない筈ですから。
その代わりに、あの恵まれた体格と、独特の迫力、威圧感みたいなものを持ってますから、漫画キャラクターにはハマり易い。ハリウッドで言えばアーノルド・シュワルツェネッガーみたいな役者ですよね。良く言えばですよ?w
そう、シュワちゃんに例えれば凄く分かり易い。機械かモンスター的なキャラクターと、それを逆手にとったコメディでしか、あの人の個性は活かせません。普通のヒューマン・ドラマにキャスティングする創り手はいないでしょう。
日本のTVドラマはまず最初にキャスティングありきな番組が多いですし、殊にSMAPともなれば先にスケジュールを押さえる事からスタートして、企画は出演決定後に考えるパターンがほとんどだと思われます。
で、香取くんに出来る事を検討してみれば、自ずと子供向けの漫画キャラクターに絞らざるを得ない。ヒューマン・ドラマも出来ない事はないでしょうけど、失敗する確率の方が断然高いですから、今の保守的なテレビ業界ならそんなリスクは避ける筈です。
だから香取くんの主演作は、あんなのばっかりになっちゃうワケなんです。繊細な心理描写を描ける脚本家が参加したとしても、役者がそれを表現出来ない事があらかじめ分かってるとなれば、あえて大味な脚本にした方が無難だったりする。香取くん自身が何も言わなくても、創り手にはそういう制約が生じてしまうんですね。
だから、多部未華子や堺雅人と最も対極の位置に君臨する役者なんですよ、香取慎吾は。多部ちゃんや堺さんは逆に、創り手が想定した以上の結果を生み出す役者さんです。脚本家が書いたキャラクターの心情を、さらに深く広く表現しちゃう人達なんですね。
そんな二人がタッグを組んでるワケですから、『大奥』の高い評価も当たり前と言えば当たり前。キャスティングの時点で成功は決まってたようなもんです。視聴率はともかくw
想像してみて下さい。『大奥』第4話、多部ちゃんの胸に抱かれながら「殺してください」と呟いたのが、もしも堺さんじゃなくて、香取慎吾だったとしたら…! タベリストならずとも「今すぐ自分で死ねぇーっ!!」って、叫ぶこと必至ですよね?w ぶち壊しですよホントに。
だからまぁ、香取くんが漫画キャラクターばっかり演じてるのは仕方のない事だし、『大奥』みたいなドラマに出て来ない事をむしろ感謝しなくちゃいけません。そう思えば『MONSTERS』って番組は、実に上手く香取慎吾のポテンシャルを活かしてますよね。彼の使い方としてはベストかも知れません。
しかし、私はこんな風に書いてますけど、三谷幸喜さんは絶賛してるんですよ、香取くんを。「みんな香取慎吾という俳優の素晴らしさに早く気づくべきだ」みたいな事まで、エッセイに書いておられる。
三谷さんにとっては、そうなのかも知れないですね。シュワちゃんがターミネーターを演じたら天下一品なのと同じで、三谷ワールドにはぴったりハマり、脚本以上の結果を出せる存在なのかも。まぁ、その辺は相性の問題ですね。
とりあえず皆さん『MONSTERS』を一度ご覧下さいw 宣伝するつもりは毛頭無かったけど、書いてる内に皆さんにもあの気持ち悪さを体感してもらいたくなって来ましたw TBS系で日曜夜9時です。
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November 8, 2012, 1:42 pm
yamarineさんのオススメ映画シリーズ第3弾です。私からもオススメしつつ、今回は結末まで書いちゃいます。意外な展開で楽しませる類の映画じゃないので、あらすじを知っててもさほど影響は無いと思います。
それでも、近々観る予定で、映画は出来る限り前情報無しで観るのが望ましいタイプの方は、鑑賞後まで読まれない方が良いかも知れません。
主演はジェフ・ブリッジス。『トゥルー・グリット』ではアル中寸前でヨレヨレのガンマンに扮してましたが、今回はアル中寸前でヨレヨレのカントリー歌手に扮してますw まるであのガンマンが現代にタイムトラベルして現れたかの様ですw
でも今回の主人公の方が重症で、ステージの本番中に吐き気を催したり、医者にも酒をやめなければ直に死ぬぞと脅される始末。話の展開を観てても、ジェフは最後に死ぬんじやないかと思えて来ます。
でも、彼は死にません。彼は死にまっしぇーん!! もし死んだとしてもそれなりに感動する作品になったとは思いますが、そういう映画ならyamarineさんはお薦めされなかったんじゃないでしょうか?
ジェフは伝説のシンガーと謳われながらも、老いや感性の衰えを自覚し、自分が育てた若手歌手(コリン・ファレル)がメキメキ売れて行くのを横目に見て、おまけに三回ほど離婚も経験し、酒で気を紛らさなきゃ生きていられなかったんでしょう。
私はアルコールを受けつけない体質ゆえ、依存症にはなりようが無いんだけど、例えばこうしてブログを書いたり等のはけ口が無ければ、やっぱり日常のストレスの中で平常心は保って行けないだろうと思います。
さらに、映像業界から脱落していく過程の中で、同時期にデビューした仲間がバリバリ仕事してる様を横目にして、なんとも表現しようの無い焦燥感や切なさも味わいましたから、この主人公の心情はよく理解出来るつもりです。
地方巡業でなんとか食いつなぐ日々の中、ジェフは子連れの女性(マギー・ジレンホール)と運命の出逢いをします。その女性も離婚を経験しており、まだ幼い一人息子を大切に育てる事のみに人生を捧げてるような人だから、恋愛には慎重な姿勢なんです。
だけど、やっぱり伝説のシンガーであるジェフは腐っても鯛だし、根は温かい人柄ですから、惹かれずにはいられない。ジェフも彼女とその息子に愛情を抱くようになり、三人で生きていこうと決意するのですが…
ジェフは子供の前で飲酒はしないと約束したにも関わらず、それをつい破った為にトラブルが起きてしまい、彼女は怒り狂います。
そんなに怒らんでも…って思う位に彼女は怒るんだけど、それは多分、息子を守る事を最優先に生きて行くと誓ったのに、危険を孕んだ男と知りながらジェフに惹かれてしまった、自分自身への怒りなんだろうと思います。ジェフがどれだけ謝っても彼女は許さず、息子を連れて彼の元から去って行きます。
今に至るまでは、身体がボロボロになろうが、仕事に支障をきたそうが、医者や友人からさんざん警告されようが、酒をやめるつもりは毛頭無かったジェフ。そんなジェフがついに、酒を断つことを決意します。
吾妻ひでお作『失踪日記』にも登場する「断酒治療」に取り組んだジェフは、ついにアルコール依存から脱出し、生まれ変わります。この治療の過程が描かれてないので、割とあっさり断酒出来たように感じちゃうのですが、『失踪日記』を読んだ方なら、それがどれほど熾烈な闘いの日々であるか、脳内補完出来る事と思いますw
アルコールを断つ事で、心身がいかにリフレッシュされたか、歌を1曲唄うだけで一目瞭然に表現しちゃうジェフの演技が素晴らしい!w ホントにねぇ、笑っちゃうぐらい全然違うんですよw
私は実際笑っちゃったけど、これは出来そうで出来ない、かなり高度な演技テクニックだと思います。そもそも歌唱力が無いと出来ませんし。吹き替えなら話は違って来ますが、たぶんご本人の声です。
本来の歌声と共に仕事へのモチベーションも取り戻した、ジェフの人生は好転し始めます。そうして自信をつけたジェフは、あらためて彼女の家を訪ねるのですが…
彼女はジェフの復活を心から祝福しながらも、寄りを戻す事は頑なに拒否するのでした。それはやっぱり、彼女が許せなかったのはジェフじゃなくて、自分自身だったから…って事だろうと思います。
結局は独りになっちゃったジェフですが、彼には才能があり、人々から愛されるに値する温かさがある。また新たな出逢いが、きっと彼を幸せにしてくれる事でしょう。
……お話は以上ですw 落ちぶれた歌手のジェフが、アルコール依存を克服して立ち直る。ホントにこれだけなんです。だけど良いんですよね、これが! 穏やかで爽やかな風を浴びたような、心地よい余韻が残る映画です。
これほどシンプルな物語を支えてるのは、やっぱりジェフ・ブリッジスという存在なんです。だから本作でジェフは、何度目かの正直でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞に輝いたんですよね。これが香取慎吾ならえらい事です。
テクニックだけの問題じゃないですよね。滲み出るお人柄が魅力的でなければ、これほどシンプルな映画は成立しないだろうと思います。それがあってこその主演男優賞でしょう。ね、そうだろ香取くん?w
ヒロインのマギーさんやコリン星のファレル君、ジェフと一緒に製作にも名を連ねてるロバート・デュバル氏も素敵でした。私はデュバル氏をよくデニス・ホッパー氏と間違えますがw
いい映画でした。面白いとか感動したとか言うよりも、いい映画でした。いい人と出会えたみたいな、そんな感触です。
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November 9, 2012, 2:18 pm
ドラマや映画が面白いか面白くないかを語るのは、私にとってはすごく楽しい事です。なぜ面白いと感じるのか、なぜそう感じられないのか、分析して発表するのが楽しいんですよね。面白くないのが香取くんのせいだと判ったら、なおさら楽しいw
そのへんは、これを読んでくれてる読者さんにとっても同じ事かと思います。そういう記事に興味が無い方は、このブログは読まないでしょうしねw
でも、その作品を好きか嫌いかを語るのは、意外と楽しくないんですよね。発信する側は楽しいかも知れないけど、受ける側にとっては大して面白くない。
好きなものを語る分にはまだ良いんだけど、「これが嫌い」「あれが大嫌い」といくら主張されても、心には響いて来ません。それを嫌う理由が筋の通ったものなら聞く楽しみもあるかも知れないけど、好きとか嫌いに理屈は無いですよね、大抵。
なんで好き嫌いを主張しても相手の心には響かないのか? たぶん、好きとか嫌いとかは、それを主張する人自身の問題だからじゃないでしょうか?
たとえば『大奥〜誕生』がつまらない!と主張する人がいたとしたら、「えっ、なんで?」と聞いてみたくなります。その理由に筋が通ってれば「なるほど、そういう見方もあるのか」って思うし、理不尽だったり誤解だったりすれば、別の見方がある事を説くなりして、こちらの意見を言いたくなります。
でも「『大奥』なんか大嫌い!」って言われたら、「あ、そう。じゃあ見なけりゃいいじゃん」で話は終わっちゃいますね。まぁいちおう理由は尋ねるかも知れないけどw、筋の通った理由なんか無いでしょう。嫌いなもんは嫌いなんだから仕方ありません。
ドラマや映画が面白くないのは、創り手側の問題です。だけど好きか嫌いかは、あくまで観る側の問題、個人の心の問題ですから、それを聞かされても楽しい議論にはなりよう無いですね。
それをヒントにして心理学的な話は出来るかも知れないけど、ブログみたいな公共の場でする話じゃない。私はそういう話も好きですけどw とにかく、好き嫌いは創り手側の責任では全くないって事ですね。
そう言いながら、私もイケメンが嫌いだ嫌いだ、全員乳首噛んで死ね!とまで、しょっちゅう書いてますけどw イケメンの事なら悪口書いても全然良いんです。それだけは例外。なぜなら、イケメンだからです。
まぁ、これだって突き詰めれば、私のちっぽけなヒガミ根性に過ぎません。誰かを嫌いになる理由なんて、だいたいそんなもんですよね? だから、全く自分の問題、個人の問題でしかない。
そいつに騙された、酷い目に合わされた!っていう場合はまた別ですけどね。それは嫌いを通り越して、恨みですよね。私の場合、亀山Pがそれに該当しますw 奴に騙されて、つまらない映画に入場料を払わされるという、極めて酷い目に合ったんです!
そういう事なら、同じ被害に遭う人を1人でも減らす為に、ブログ記事にする意義は充分にありますね。ただし、それでも…それでもですよ? 『踊る大捜査線』の最初のTVシリーズみたいな面白い作品を生み出した、その事実に対する敬意だけは、私は忘れてないつもりです。
TVドラマであれ映画であれ、それを生み出す為には、何百人という人々の、とてつもない労力が費やされてるワケです。その現場たるや、これ以上に過酷(しかも低賃金)な職業があるだろうか?と思わずにはいられない地獄絵図だったりします。
だから、作品が面白いか面白くないかを論じる時には、その理由までしっかり検証する事が、創り手達に対する最低限の礼儀じゃないかと私は思ってます。まして「嫌い」の一言で片付けるべきではない。イケメンだけは別ですけど。
でも、個人個人が頭の中で思う分には自由です。出来るだけ私の事は嫌わないで欲しいけどw
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November 10, 2012, 2:18 pm
OPテーマ曲が流れるだけで涙が出そうになる位、このドラマの世界にどっぷりハマってます。そういう方、多いのでは?
『浪花少年探偵団』の時以上に、自分が7%ちょっとの視聴者に含まれてる事を誇りに思えますね。93%の皆さんはお気の毒な事です。特に1〜2話で見切りをつけちゃった人は残念過ぎます!
かく言う私も、多部ちゃんが出てなければ絶対観てないですけどねw 確かに男女逆転の『大奥』と聞けば、キワモノみたいなイメージを抱いちゃいますから。
バイト先の同僚(男)に「多部未華子が変なドラマに出てますねぇ」と話を振られたんで「ああ、『大奥』でしょ? あれ面白いですよ」と答えたら、本気で呆れた顔をして「多部未華子が出てたら何でもいいんですか!」と言われちゃいました。
そう言えば彼、史実と異なる時代劇が許せないみたいな事を、前に言ってたんですよね。
史実と言っても、現代に生きてる我々は誰も自分の眼で確かめる術が無いんだから、史実=事実とは限らない。そもそも事実通りに描けばドラマが面白くなるってもんでもない。私がそう言ったら彼、憮然としてたっけ… 別にその同僚と仲が悪いワケじゃないですよ?w
そういう人からすれば、完全に史実と異なる『大奥』はキワモノを通り越してゲテモノなんでしょうね。でも、そんなこと言ってたら、SF物なんか全否定しなくちゃいけないのに、それはOKでなぜか時代劇だけは許さない。おかしな話です。
何にせよ、まず観てからものを言えよ!って事ですけどね。観てもいない奴に、作品やそのファンを批判する権利は無い! 無礼者、頭が高い! 多部キィーック!!
第5話最大のハイライトは言うまでもなく、有功に代わる新たな種馬=捨蔵(窪田正孝)に炸裂した、必殺の多部キックと、その直後に見られた全裸の上様ですね(画像)。もちろん肩から上ですから、乳首は見えません。多部ちゃんに限っては、それで良いのです。
「勘違いするでない、このうつけ者がっ! よいか、お前がわしを抱くのではない。わしがお前を抱くのだ」
多部ちゃんの蹴りの殺傷力と啖呵の恐ろしさは、タベリスト間じゃ周知の事ながら、ますますパワーアップというか、魂が入ってましたね。惚れ惚れするばかりの格好良さです。
さらにその後、全裸で捨蔵に歩み寄る際に、哀しみと怒りの感情を表現しつつ最後に浮かべた、あの不適な笑み! 微妙ではあるけど、確かに笑ってましたよね?
過酷な運命を受け入れ、覚悟を決めた者だけが見せる絶望の微笑み。まさしく決死の戦場に赴く武将の顔に見えました。多部ちゃんに憑依してますよ将軍が! この後のチョメチョメがどんだけ激しいものか、気になって昼寝も出来ませんw
一方、愛する女が別の男と、しかも自分とは対照的なチャラ男と今、激しくチョメチョメしてる事を知っている有功の心中やいかに? 捨蔵を優しく受け入れ、上様との接し方の指南役まで引き受けた有功。弟子の玉栄(田中聖)には「有功様は嘘つきや」と言われてましたが…
翌朝、その玉栄が朝食を届けに行くと、部屋の襖が刀でズタボロに切り裂かれてました。仏様のごとき有功も、やっぱり1人の人間。嫉妬もすれば屁もこく、ごく普通の男だったんです。
「見栄っ張りやから、廊下側の障子には斬りつけられへんかったんや。そなたの言うとおり、私はただの嘘つきや」
完璧に見えた男が、ふと弱さや醜さを見せてしまう様は切ないです。でもそれは、相手が玉栄だからこそ見せられたワケで、そんな二人の固い絆がここで示された事が、後に玉栄が懺悔する場面で絶妙に効いて来るんですよね!
それにしても、あの仙人みたいな有功が… 演じてるのが堺雅人でなかったら、この場面は唐突に感じたかも知れません。穏やかな表情の裏側で燃える嫉妬の炎を、微妙な眼の演技で表現して来られたからこそ、我々もこの場面を「ああ、やっぱり」って受け止める事が出来たんだと思います。
このドラマはしかし、堺さんは別格としても、イケメン達が実に良い仕事をしてるんですよね、困った事にw 本来はイケメンが売りの番組ですから、そうでなきゃいけないワケだけど、乳首呼ばわりして遊ぶ相手がいなくて淋しいですw
稲葉正勝を演じる平山浩行くんの実直さも良いし、チャラくて知性のカケラも無さそうな捨蔵でさえ、窪田正孝くんの演技力で憎めない好漢キャラに仕上がってます。
そして何より今回の白眉は、玉栄ですよね。演じる田中聖くんはジャニーズの子みたいなんで、最後までこのブログでは無視するつもりだったのですがw、今回は泣かされちゃいましたからね。
玉栄は大奥に入って間もない頃、有功をイビる連中を罠に掛ける為に、家光ちゃんが可愛がってた子猫を惨殺し、その連中に罪を被せたのでした。ところが今になって、殺した猫にそっくりな子猫が現れたもんだから、玉栄は激しく動揺し、過去の悪事を有功に見抜かれてしまいます。
「自分でも自分が分かりません。ほんまに有功様の為やったのかどうか…」
自分自身も連中にいたぶられた事による私怨があった事を、玉栄は正直に告白しました。このドラマに出てくるイケメン達が憎めないのは、彼らもやはり弱さや醜さを持った普通の人間である事が、しっかりと描かれてるからなんですよね。
田中聖くんがまた、それを一切格好つける事なくリアルに演じてくれるもんだから、乳首呼ばわりしようが無いですよねw
「悔しいですわ… 私は元々泥まみれや。けど、あなた様にそんなん似合わん。こないな所に連れて来られ、こんな目に遭わされ… 似合いませんわ」
醜態を晒し、懺悔を余儀なくされてもなお、自分よりも有功の現状を憂う玉栄。そんな玉栄に、有功がかけた言葉がこれですよ。
「玉栄、そなたはええ子やな。ほんまに、ええ子や」
そりゃ玉栄でなくたって、一生ついて行きます!って、なりますよねw しかしこれは、実に見事なカウンセリング。有功は超一級のセラピストですよ。
さて、やがて捨蔵の子を懐妊した家光ちゃんですが、喜んだのも束の間… 「姫様がお生まれになりました」っていう、尾美としのり君のナレーションの声が暗かったですねw 姫様じゃ意味が無いんですよね。これはやはり、さらに残酷な運命が待っている?
次回、いよいよ堺さん渾身の、野獣のようなベロチューが多部ちゃんを襲いますw
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November 12, 2012, 4:19 am
もりあてさん(ブログ『もりあ亭談話室』)のオススメ映画シリーズ第1弾です。これはちょうど先日CSでやってました。あと、第2弾として『南極料理人』もDISCASで借りてあります。どちらも堺雅人さんの出演作ですね。
そう、せっかく『大奥』祭りで読者数が増えて、その中には堺さんのファンだから『大奥』で検索されたって方も多数おられる筈で、すると『大奥』放映期間のみ限定の読者さんになっちゃうかも知れませんからw、その間に堺雅人まつりを開催しておこうかなと、思い立った次第です。
なので、上記2作品以外にも「おまん、この作品は是非とも観ておくがよい」っていうアドバイスや、「おまん、この作品についての見解を述べてみよ」っていうリクエストがありましたら、どしどしコメント下さいませm(_ _)m
ちなみに私が既に観てる堺雅人出演作は『対岸の彼女』『新選組!』『篤姫』『リーガル・ハイ』と、『ジョーカー』の初回。他にもまだあった気はしますが、いま思い出せるのはそれだけ。意外と少ないんですよね。
『ジョーカー』は期待してたんだけど、観てる我々にさんざん鬱憤を溜めさせた割に、最後に悪者を成敗するやり方が中途半端で、あまりに爽快感が無くて私の好みには合いませんでした。(カテゴリー『刑事ドラマ』にレビュー記事あります)
それ以外の作品はどれも良かったです。特に『リーガル・ハイ』にハマって毎週ここでレビューしてたのは記憶に新しいですね。(カテゴリー『特選ドラマ』に入ってます)
さて『アフタースクール』ですが、もりあてさんも書かれてた通り、非常にレビューしづらい作品ですw 物語自体に大きな仕掛けがあるんだけど、それを事前に知っちゃうと全てが台無しになっちゃう。
『魁!セレソンDX』の大仕掛けはまぁ、オマケみたいなもんでしたから、事前に知っても台無しって程じゃない。けど本作の場合は良くも悪くも、この仕掛けの為に全てが構成されてますから、バレちゃうと作品そのものの意味が無くなっちゃう。
私は本来、そうした小手先の仕掛けに腐心したような作品を好みません。そのテの作品は大抵、物語の展開が優先されて、登場人物はそれに合わせて動く駒みたいに扱われて、心情も何も描かれない(描かれても後付けだったりする)から感情移入が出来ないんですよね。
でも、例外はあります。古くは『スティング』なんかキャラクターも実に魅力的でしたし、最近なら日本映画『キサラギ』(小栗旬、香川照之ほか)は仕掛けに驚かされながらも笑わされ、泣かされましたから(未見の方、観るべし!)。
この『アフタースクール』も、ちゃんと人物の心情が描かれて、共感出来る部分もありましたから、大仕掛けにも気持ちよく乗る事が出来ました。そこは堺さんはじめ、大泉洋、佐々木蔵之介、常盤貴子、田畑智子というキャスト陣の、魅力と力量にも大いに支えられてますよね。
ジャンルは一応ミステリーになるかと思います。探偵や刑事、ヤクザも絡んできます。ただ、主要人物達が中学校の同級生だったという設定が、展開的にも心情的にも重要な鍵になってますね。それがあるからこそ面白い。
全編に散りばめられたパズルのピースが、クライマックスで収拾されて見事に、全く予想外の図が完成する瞬間のカタルシス。その点では、もりあてさんが書かれたように『フィッシュストーリー』に匹敵するかと思いますが、私はもう一つ、全くジャンル違いの作品を想起させられました。
それは『シックス・センス』です。とても有名な作品ではありますが、ホラーが苦手な方は観ておられないと思いますので、一応解説しておきます。
小児専門の精神科医であるブルース・ウィリスが新たに担当したのは、何かのきっかけで死者の姿が、つまり幽霊が見えるようになっちゃった少年。過去に担当したけど自殺しちゃた子とその少年が似てるせいもあり、ブルースはなんとか助けてあげようとします。
その過去の一件がきっかけで、ブルースは妻との関係がギクシャクしており、それを修復する為にも少年を救い、トラウマを克服したいワケです。そう、ブルースは妻をとても愛してる。けど、妻はいつも不機嫌な顔で、夫を無視してる…ように見えます。
で、幽霊をめぐる色んな怖い事が起きますが、どうやらその幽霊達は、少年に救いを求めてるらしい事が分かって来ます。そして、最後にどんでん返し。
ブルースは、少年にしか見えない存在である事が明かされます。つまりブルース自身が幽霊だった! 彼は、少年を救うつもりが、実は自分が少年に救われる立場である事に、これまで気づいてなかったんです。
という事は、我々観客もずっと騙されてたワケです。それまで観て来た全ての場面が、創り手の仕掛けたミスリードだったんですね。結末を知った上でもう一回観たら、全ての描写、全ての台詞の解釈が全く違って来ちゃう。
この映画が素晴らしかったのは、そのどんでん返しによって驚くと同時に、泣かされちゃうからなんですよね。ブルースの前で不機嫌な顔をしてるように見えた妻は、実際はブルースが死んで落ち込んでたワケです。彼を無視してたんじゃなくて、見えてなかっただけなんです。
つまり、冷めてしまったと思ってた二人の愛は、以前とちっとも変わってなかった。彼女は今でも俺を愛してくれてる! だけど、オラは死んじまっただぁ!! …とまぁ、そんな切ないラブストーリーとして成立してるんですよね。
全編がミスリードという大仕掛け。だけどひっくり返されたその裏側には、とても切ないラブストーリーが隠されていた。『アフタースクール』も、そんな作品なんです。まぁ、こっちは中学時代の淡い恋ですから、夫婦愛に比べたらちょっと弱いけどw
それと、中学校を卒業したその後、彼らはどんな人生を歩み、どんな変貌を遂げたのか? タイトルはそれを表してるワケですが、皆さんどうですか? 中学生の時から、自分はどれだけ変わったのでしょう?
以下、やさぐれた探偵の佐々木蔵之介が、母校で教師を務める健全男・大泉洋に向かって吐き捨てるように言う台詞です。
「お前みたいにずっと教室で生きてるような奴に、人間の何が解るんだよ。なんにも知らないで、自分に都合のいいように世間見て、人間見て安心しやがって。お前みたいなヤツ見るとムカムカすんだよな。早く卒業しろよ、中学校から」
そして終盤、今度は大泉先生が佐々木探偵にこう言います。
「あんたみたいな生徒、どのクラスにもいるんだよ。全部分かったような顔して勝手にひねくれて、この学校つまんねぇだの何だの。あのなぁ、学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのは、お前のせいだ」
私は、どっちの台詞にも共感しました。と言うより、どっちも自分の事を言われてる気がしちゃうんですよねw 皆さんも、そうじゃないですか? 私だけ?
社会に出て汚いもんいっぱい見て、自分もすっかり変わっちまったぜ…なんて思ってる奴こそが、実は未だに中学生レベルの思考から抜け出せてない。ああ耳が痛い!w
とまぁ、そんな事も考えさせてくれる映画です。面白かったなぁ… 堺さんのクレジットは大泉、佐々木に次ぐ三番手で、出番もそれに比例して少ないですが、大仕掛けの鍵を握ってるのは堺さんだったりします。
『フィッシュストーリー』も、出番の少ない多部ちゃんが物語の鍵を握ってましたから、「ただならぬ何か」を秘めた人物にキャスティングされる事が多いのも、多部ちゃんと堺さんの共通点と言えそうですね。
ストーリーが書けない分、話があっち行ったりこっち行ったり、纏まりのないレビューになっちゃいましたが、とにかく私からもオススメって事ですねw
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November 13, 2012, 3:14 pm
初めて観ました。松任谷由実さんの楽曲をモチーフにして、5年ほど前に製作された短編映画集『Yuming Films』。全3本の内、2番手の「青いエアメイル」編に弱冠18歳の多部未華子が主演してます。
1番手は本仮屋ユイカ主演による「リフレインが叫んでる」編ですが、少女漫画風にシュガー・コーティングされたラブストーリーで、凡庸と言わざるを得ない内容でした。ユーミンさんは気を使ってか「素直」って言葉で評しておられましたが…
3番手の塚本高史主演「ハッピー・ニューイヤー」編の方が楽しめましたね。中国人の女の子が良いキャラしてました。ストーリーが無いもんだから、途中で何度かウトウトしちゃいましたけどw
「多部未華子が出てりゃ何でもいいんですか!?」って言う同僚の顔がチラつきますがw、「青いエアメイル」編が一番良かったです。良いものは良いんだから仕方がない、あるんだから仕方がない。泣きましたからね。短編で泣かせるのは相当なもんですよ。
クラスで浮いてる子どうしの友情が、引っ越し決定を機に脆くも崩れ、本当は仲直りしたいのに、お互いの弱さが二人を引き裂いていく。孤独、友情、イジメ、手紙、別れ…
これは恐らく、タベリスト間じゃとっくの昔に語り尽くされた事かと思うのですが、あれですよね。こりゃまるで、『対岸の彼女』の姉妹編じゃないですか! 魚子と葵の少女時代にリンクする要素が、あまりに多くて驚きました。
もしこれが『対岸』より後に撮られた作品なら、監督さんが魚子からインスピレーションを得た可能性は充分にありますよね? 逆にこちらが先だとすれば、『対岸』の監督さんがこれを観て多部ちゃんの起用を決めた可能性も。
それはともかく、多々ある泣き所の中で私が一番やられちゃったのは、多部ちゃんが引っ越し先の部屋で見る、メルヘンチックな夢の場面です。これには参りました。
現実が孤独で侘びしい日々だからこそ、楽しさに溢れた夢とのギャップに泣けちゃうんですよね、あまりに切なくて。『対岸』で言えば、魚子と葵が2人で過ごした夏休みの、あの合宿バイトに相当するような場面かと思います。
ユーミンさんも、この「青いエアメイル」編で泣けたってコメントされてましたね。しかも他の2本に関しては、あくまで創り手に対する評価や共感しか語られてないのに、唯一これに関してはだけは「女優さん」にも言及されている!
「すごい感性」と評し、「演技派としても、これから出てくる人達なんでしょうね」とまで仰る。あれだけの地位を築いてる人が、テキトーなこと言ってもし外れたら恥ずかしいですから、かなりの確信を持って仰った言葉だろうと思われます。
と言っても多部ちゃん1人の事じゃなくて、もう1人の彼女(苗字の読み方が分からなくて書けない!)も含めての評価なんだけど、今も彼女は活躍されてるんでしょうか?
いやーしかし、多部ちゃんにハズレ無しですねホントに。たまには「おいおい、マジかよ」って言いたくなるような、いわゆる黒歴史ってヤツは無いもんでしょうか? 逆に観てみたい!w 事務所、しっかりし過ぎですw
ところで『志村どうぶつ園』、初回は完全に忘れてて、次は絶対に忘れないぞと誓って待ち構えてたのに、2週も空いたら完全に忘れてましたw 愛が足らないですねm(_ _)m
実はこのブログを立ち上げて間もない頃に、この番組の悪口を書いた事がありましてw、その罰が当たったのかも? 今週のはしっかり録画予約しましたけど。
確かあの時、動物の言葉が解るというオバサンが、老衰で死にかけてる犬の感謝の言葉を飼い主に伝える場面がVTRで流されて、それを飼い主が聞いて泣くのはいいんだけど、スタジオのタレント達も一緒になって全員泣いてる光景が、私の眼にはそら恐ろしくもアホらしい光景に見えちゃったんですよね。
NHKの『ダーウィンがきた!』みたいに、自然をありのまま捉えたドキュメンタリー番組は大好きなんだけど、動物をヘンに擬人化して視聴者を泣かせようと演出する、動物バラエティー番組は嫌いです。
あ、好き嫌いを主張しても読者の心には響かないんでしたっけw 何にせよ、多部ちゃんが出るなら観ますよ、もちろん!
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November 15, 2012, 4:43 am
雅人まつり第2弾『南極料理人』です。南極と言えば、連ドラ『南極大陸』も初回だけ観たのを思い出しました。キムタクのライバルを憎々しく演じた堺さんに罪は無いけど、2回目以降を観なかった理由についてはまぁ、説明不要ですよねw(カテゴリー『TVドラマ』にレビューあります)
さて、もし仮に「この男性芸能人が作る料理を食べてみたい」ってなアンケートがあったなら、堺雅人さんはかなり上位にランクインされるんではないでしょうか? 繊細で思いやりがありそうで、そんな人が料理下手だったらちょっとショックですよねw
南極は南極でも昭和基地より更に標高が高い、ウィルスすら生息出来ない極寒の地(−70℃!)にある観測所を舞台に、調理担当の堺さんが全編に渡って料理をします。その姿を見ただけで、女性ファンの方はクラクラされるんじゃないですか?w
ところが、この映画には基本的に野郎しか出て来ませんw その家族や恋人として女性は登場しますが、あくまで傍役。観測所には男8人しか存在しないのです。しかも、微妙にヘンな人ばかりw
そのメンバーに生瀬勝久さんが含まれてるせいか、私は観てて多部ちゃんのドラマ『GM〜踊れドクター』の総診メンバーを思い出しちゃいましたw
最初は気持ちがバラバラだった彼らですが、多部ちゃんの活躍によって団結して行きます。本作の観測隊メンバー達も、堺さんの料理によって絆を育んで行くんですよね。その両方に生瀬さんが含まれてる事が、それぞれ作品の方向性を何げに示してるかも知れません。
冒頭、猛吹雪の中を、高良健吾くん扮する若手隊員が、必死の形相で脱走しようとします。それをまた必死の形相で追いかける面子の、先頭を走るのが生瀬さんであるのを観て、我々の脳裏にある種のトラウマが蘇りますw
それは、日本映画あるいはTVドラマにおいて「生瀬勝久が必要以上に真剣な顔で芝居したら、必ずバカバカしい事が起こる」という法則があるからですw(例:『リーガル・ハイ』最終回w)
追いついた生瀬さんは、半泣きで許しを乞う高良くんの襟首を掴んで、こう叫びました。
「逃げ場はどこにも無いんだぞ、甘ったれてんじゃねぇ! お前が、お前が強くなるしかねぇんだ。お前が強くなるしかねぇんだよ! やれるな? よし、やるぞ麻雀」
(笑) やっぱり、そういう映画なのねとw、ここで我々は肩の力を抜く事になります。ベタなコメディが嫌いな方なら、観るのをやめちゃうかも知れません。でも、違うんです。早まってはいけません。これは罠なんです!w
確かに映画の前半は、微妙にヘンな人達のベタな笑いにつき合う事になります。芸達者な俳優さんが揃ってますから、そこは素直に、ホントに肩の力を抜いて楽しめば良いかと思います。
でも、これ、最後までこのまま行っちゃうのかなぁ?って、観てるとだんだん不安になって来るかも知れません。私が実際そうでした。もりあてさんのイチオシ作品なのに、大丈夫なんだろか?ってw
男達の描かれ方がまた、可笑しいのと同時に、ひたすら哀しいんですよね。堺さんは南極なんかに来たくなかったのに、やむにやまれぬ事情で派遣(基本は1年間)される事になりました。けど、妻と娘はあっけらかんとしてて、手紙には「お父さんがいなくなってから毎日がチョー楽しい!」なんて書かれてたりする。
生瀬さんは派遣が決まる度に離婚の危機だと言うし、高良くんに至っては、恋人にかける毎晩の国際電話を通じて、彼女の気持ちが少しずつ離れて行ってる事を実感させられるという、観てて胸が痛くなる位の哀しさが描かれてる。
しょせん、男は働きアリ。結婚しても愛があるのは最初だけで、気がつきゃ家庭の粗大ゴミ。やっぱ、それが現実なんやね、結婚なんかしなくて正解やねって、私的には共感するんだけど、映画としてはどうなんだ?って話ですよね。
ところが、それもこれも、巧妙に仕組まれた罠なんですよ! ユルユルのコメディとしてスタートしてますから、我々はすっかり油断させられて、随所に張り巡らされた伏線に気づかないんです。これはもしかすると、『アフタースクール』にも負けない位の大仕掛け映画ですよ!
中盤を過ぎた頃に、まず最初のサプライズがやって来ます。もりあてさんが昨日のブログ記事で注目された、堺さんの「唐揚げ泣き食い」の場面がそれです。
観測隊のメンバー達がバカやって堺さんを怒らせちゃったせいで、堺さんはその夜の料理をボイコット。仕方がないからメンバー達は、鶏の唐揚げを見よう見まねで作るんだけど、やっぱ素人だから下手くそなんです。
で、夕食のテーブルに就いた堺さんが、その唐揚げを食べ始めるや否や、急にボロボロと涙を流し始めるワケです。もちろん、この涙にはちゃんと理由があって、映画の前半でしっかり伏線が引かれてる。
でも我々は… 少なくとも私は、この映画がベタなコメディだと思って油断してたもんだから、まさかそれが後半に効いて来る伏線、しかも泣かせ所に繋がる仕掛けだとは、夢にも思ってなかったワケです。
観測隊メンバー達が作った下手くそな唐揚げを食べる場面で、まさかいきなり泣かせ所がやって来るとは思ってなかったから、私は完全に意表を突かれて、堺さんと一緒に涙腺が大決壊ですよw
意表を突く作劇って、観客を驚かせるだけじゃなくて、笑わせるのにも泣かせるのにも、実に効果的なんですよね。「これからあなたを笑わせますよ」「今から泣かせ所だからハンカチ用意して下さいよ」なんて前もって言われたら、観客は構えちゃうから明らかに逆効果です。
だから、この唐揚げのくだりと同じ事をドラマ『南極大陸』の中でやっても、たぶん泣けないと思います。あんな「さぁ天下のキムタク主演の日曜劇場、感動大作でっせ、泣きなはれ今泣きなはれすぐ泣きなはれ!」って空気が充満してる中じゃ、観る側は構えちゃうし、伏線もすぐにバレますからね。
この場面を皮きりに、前半でさんざん描かれた男達の哀しい描写が、ラストに向けて次々と逆転していくカタルシス! やられました。まんまと騙されました。いやー、結婚も悪くないかも知んないw
…とまぁ、そんな作品ですw もりあてさんがイチオシされるだけの事ありました!
言うまでもなく、堺さんは男の可笑しみと哀しみを絶妙に演じられ、下手するとコントみたいになりかねない物語に現実味をもたらし、映画としてしっかり支えておられました。そう、果てしなく荒唐無稽な『ライアーゲーム〜再生』に、たった1人で現実味をもたらし、支えて見せた多部未華子のように。
あと、もう一つ、私にとってのサプライズがありました。それは、堺さんの娘(小学生)を演じてた女の子です。すごく上手なんだけど、どっかで見た子だなぁと。確かに見覚えがある…どころか、たぶん連ドラで何回も何回もこの子を見てた気がする。なのに、思い出せない!
普通なら「ま、いっか」で済ましちゃうんだけど、この子の場合は強烈に印象に残ってるだけに、どこで見たのか思い出せないのはあまりに気持ちが悪い。なので、クレジットから見覚えある名前をピックアップして、検索しました。
その子役の名前は、小野花梨。過去(と言っても本作よりは後)の出演作は、『鈴木先生』… あーっ!! か、川辺だ!! 川辺ですよ、あの川辺w あっちじゃもう中学生に成長してますから、気づかないワケですよ!
カテゴリー「特選ドラマ」で全話レビューしてますから、未見の方はご参照頂きたいのですが、主人公・鈴木先生(長谷川博己)のクラスの女子生徒で、ルックスは地味なのにセックスにはチョー奔放でw、二股はするわ、公衆の面前で「(ゴムは付けずに)ナマで入れた方がキモチイイに決まってる!!」とか平気で叫んじゃう暴走女を演じたのが、この子ですw
いやー、ビックリした。ますます将来が楽しみだw
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November 16, 2012, 7:32 pm
雅人ーっ!! 野獣のようなベロチューって、わしゃ冗談で言ったのに、誰がホンマにベロ入れろっちゅうた伴宙太ーっ!?
多部ちゃんも多部ちゃんで、上の画像をよくご覧なさい。さりげなくイジってないですか? 雅人の、ち、ちくちくちく、乳首を! 多部ちゃんが雅人のちくちくちく乳首をーっ!! 乳首をーっ!!
……多部ちゃんが、どんどん先に進んでる…… どこまで行っちゃうの? ベロチューはまだ想定内としても、まさか、雅人の乳首を…… 雅人の、ち、ちち、ちくちくちく乳首を! 乳首をーっ!! 雅人の乳首ーっ!!
乳首ーっ!! 今回は右乳首ーっ!!
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