かつて「刑事マガジン」というムックが、辰巳出版から不定期に発刊されてました。が、最初の2巻あたり迄は『太陽にほえろ!』はじめ'70年代の刑事ドラマ全般へのリスペクトやオマージュが感じられたのに、だんだん『相棒』のプロモーション雑誌と化してしまい、一昨年から休刊状態に。
東映系の雑誌ゆえに、不景気が深刻化するにつれ、東映製作の現役番組『相棒』とタイアップする事でしか、生き残るすべが無かったのでしょう。
そういう事情は理解しなくも無いけど、多部ちゃんが2作続けて刑事ドラマに主演した昨年、その肝心な時に新刊を出さなかった辰巳出版は、スカタンです。失格。陥没乳首。
で、久しぶりに刑事ドラマ専門のムックが、今度はミリオン出版から発行されました。ゴシップ雑誌「ナックルズ」の別冊で、A5サイズのいわゆるコンビニ本(¥580)ですが、これがなかなか良いのです!
まず第一に、『太陽にほえろ!』に対するリスペクトの度合いが非常に高い! 全5章で構成されてるのですが、第1章がまるまる『太陽にほえろ!』のみで埋められている!
表紙や巻頭カラーページもメインは『太陽』。記事の内容も『太陽』生みの親・岡田晋吉プロデューサーの著書を元にして書かれてるので、まぁマニアにとっては新鮮味に欠けるけど、この手の雑誌にありがちなテキトーさや偏見は、まぁ無いとは言えないけどw、かなり少ない方だと思います。
第二に、某スカタン辰巳出版みたいに偏った提灯記事が無くて、古くは『七人の刑事』からつい最近の番組まで、偏ること無く各局から、マニアも納得のチョイスで作品がラインナップされてる事。
その割に『太陽』をヨイショし過ぎてるんじゃないか?などと乳首な事は言わないようにw 私がファンだから言うワケじゃないけど、日本の刑事ドラマのスタイルを確立し、不滅のジャンルにまで定着させたのは、間違いなく『太陽にほえろ!』なんです。これを語らずして『踊る大捜査線』も『相棒』も『乳首』もへったくれも無いワケです。
さて、本ブログで特筆すべきは、第三のポイントです。古今東西、無数に存在する刑事ドラマ群から厳選されたタイトルの中に、我らが多部ちゃんの主演作『デカワンコ』と『ジウ』が、2本ともラインナップされている!
画像をご覧ください。巻頭カラーイラスト9ページの内、2ページ見開きの「美しいけど個性強過ぎ! 混乱の女刑事」ってコーナーで、『BOSS』の天海さんや『アンフェア』の篠原さんを含む5人の女刑事の中に、多部ちゃん=門倉美咲が、なんと花森一子すなわちワンコとのコンビで描かれている! 黒木メイサ抜きですよ!?
しかも、5人の中で多部ちゃんが一番大きく描かれている! もしかして、編集者あるいは執筆者の中に、タベリストがいるのでは?と思って本文を読んでみたら、あながち思い過しとは言い難い、実に多部ちゃん愛に溢れた記述がありましたよ、ホントに!
それは第5章「トンデモ刑事ドラマ」の中で紹介されてる『デカワンコ』の記事です。ムチャクチャな設定ながら『太陽にほえろ!』等の懐かしい刑事物へのオマージュがちりばめられ、漫画ファンの娘に付き合って嫌々観てた親の世代まで引き込み、予想外のヒットを記録、ギャラクシー賞まで受賞…といった顛末が紹介された、その後です。
「とは言え、基本設定は極端なコメディーの『デカワンコ』。視聴者が拒否反応を起こしやすいタイプのドラマだが、それを見事に緩和しているのが、主役を演じる多部未華子の可愛さである。
現代風とは言えない一重目蓋をキラキラ輝かせつつ、小柄な体にゴスロリ・ファッションを施し、チョコマカと動く姿は、どんなモデル体型の美人よりも構いたくなる不思議なオーラがあふれ出ていた。
まさに愛敬は宝。このドラマの成功は多部の個性ありき、と断言していいだろう。
そんな彼女に喜んで振り回されるように、共演者の沢村一樹、石塚英彦、吹越満という熟練の個性派俳優たちが、受け手に撤しているのも微笑ましかった。相手役(?)とも言える、NEWS手越佑也の嫌味の無い美男子ぶりも、多部の幼さと相まって、ドラマに清潔感を漂わせている」
ちなみに『ジウ』は第4章「カリスマ女刑事たち」で4ページに渡って紹介され(ワンコは2ページ)、「女版『俺たちの勲章』かと思いきや、さにあらず」バディ物のセオリーを無視して「ストーリー展開は回を追う毎に、大袈裟で難解で、ややこしくなっていく」
「(過激なサブタイトルに)視聴者の男子たちは『多部ちゃんが! 多部ちゃんが!』と大いに期待するかも知れない(あり得ないと分かっていてもだ!)が、期待は簡単に裏切られてしまう」
↑といった感じで紹介されてます。どうですか、怪しいでしょう? まるで私が書いてるみたいな文章ですけどw、正真正銘、プロのライターさん達による記事です。
とは言え、タベリストよりはやっぱり、刑事物ファンの方にオススメすべき本ですね。きっと納得出来る内容かと思います。
この本、つい最近発行されたばかりなのに、部数が少ない為か、書店でなかなか見かけないし、中古市場じゃ既に定価の3倍ぐらいプレミアがついてる模様です。
さっきアマゾンを覗いたら、残り在庫が3冊になってましたので、興味ある方は、お早めに!
東映系の雑誌ゆえに、不景気が深刻化するにつれ、東映製作の現役番組『相棒』とタイアップする事でしか、生き残るすべが無かったのでしょう。
そういう事情は理解しなくも無いけど、多部ちゃんが2作続けて刑事ドラマに主演した昨年、その肝心な時に新刊を出さなかった辰巳出版は、スカタンです。失格。陥没乳首。
で、久しぶりに刑事ドラマ専門のムックが、今度はミリオン出版から発行されました。ゴシップ雑誌「ナックルズ」の別冊で、A5サイズのいわゆるコンビニ本(¥580)ですが、これがなかなか良いのです!
まず第一に、『太陽にほえろ!』に対するリスペクトの度合いが非常に高い! 全5章で構成されてるのですが、第1章がまるまる『太陽にほえろ!』のみで埋められている!
表紙や巻頭カラーページもメインは『太陽』。記事の内容も『太陽』生みの親・岡田晋吉プロデューサーの著書を元にして書かれてるので、まぁマニアにとっては新鮮味に欠けるけど、この手の雑誌にありがちなテキトーさや偏見は、まぁ無いとは言えないけどw、かなり少ない方だと思います。
第二に、某スカタン辰巳出版みたいに偏った提灯記事が無くて、古くは『七人の刑事』からつい最近の番組まで、偏ること無く各局から、マニアも納得のチョイスで作品がラインナップされてる事。
その割に『太陽』をヨイショし過ぎてるんじゃないか?などと乳首な事は言わないようにw 私がファンだから言うワケじゃないけど、日本の刑事ドラマのスタイルを確立し、不滅のジャンルにまで定着させたのは、間違いなく『太陽にほえろ!』なんです。これを語らずして『踊る大捜査線』も『相棒』も『乳首』もへったくれも無いワケです。
さて、本ブログで特筆すべきは、第三のポイントです。古今東西、無数に存在する刑事ドラマ群から厳選されたタイトルの中に、我らが多部ちゃんの主演作『デカワンコ』と『ジウ』が、2本ともラインナップされている!
画像をご覧ください。巻頭カラーイラスト9ページの内、2ページ見開きの「美しいけど個性強過ぎ! 混乱の女刑事」ってコーナーで、『BOSS』の天海さんや『アンフェア』の篠原さんを含む5人の女刑事の中に、多部ちゃん=門倉美咲が、なんと花森一子すなわちワンコとのコンビで描かれている! 黒木メイサ抜きですよ!?
しかも、5人の中で多部ちゃんが一番大きく描かれている! もしかして、編集者あるいは執筆者の中に、タベリストがいるのでは?と思って本文を読んでみたら、あながち思い過しとは言い難い、実に多部ちゃん愛に溢れた記述がありましたよ、ホントに!
それは第5章「トンデモ刑事ドラマ」の中で紹介されてる『デカワンコ』の記事です。ムチャクチャな設定ながら『太陽にほえろ!』等の懐かしい刑事物へのオマージュがちりばめられ、漫画ファンの娘に付き合って嫌々観てた親の世代まで引き込み、予想外のヒットを記録、ギャラクシー賞まで受賞…といった顛末が紹介された、その後です。
「とは言え、基本設定は極端なコメディーの『デカワンコ』。視聴者が拒否反応を起こしやすいタイプのドラマだが、それを見事に緩和しているのが、主役を演じる多部未華子の可愛さである。
現代風とは言えない一重目蓋をキラキラ輝かせつつ、小柄な体にゴスロリ・ファッションを施し、チョコマカと動く姿は、どんなモデル体型の美人よりも構いたくなる不思議なオーラがあふれ出ていた。
まさに愛敬は宝。このドラマの成功は多部の個性ありき、と断言していいだろう。
そんな彼女に喜んで振り回されるように、共演者の沢村一樹、石塚英彦、吹越満という熟練の個性派俳優たちが、受け手に撤しているのも微笑ましかった。相手役(?)とも言える、NEWS手越佑也の嫌味の無い美男子ぶりも、多部の幼さと相まって、ドラマに清潔感を漂わせている」
ちなみに『ジウ』は第4章「カリスマ女刑事たち」で4ページに渡って紹介され(ワンコは2ページ)、「女版『俺たちの勲章』かと思いきや、さにあらず」バディ物のセオリーを無視して「ストーリー展開は回を追う毎に、大袈裟で難解で、ややこしくなっていく」
「(過激なサブタイトルに)視聴者の男子たちは『多部ちゃんが! 多部ちゃんが!』と大いに期待するかも知れない(あり得ないと分かっていてもだ!)が、期待は簡単に裏切られてしまう」
↑といった感じで紹介されてます。どうですか、怪しいでしょう? まるで私が書いてるみたいな文章ですけどw、正真正銘、プロのライターさん達による記事です。
とは言え、タベリストよりはやっぱり、刑事物ファンの方にオススメすべき本ですね。きっと納得出来る内容かと思います。
この本、つい最近発行されたばかりなのに、部数が少ない為か、書店でなかなか見かけないし、中古市場じゃ既に定価の3倍ぐらいプレミアがついてる模様です。
さっきアマゾンを覗いたら、残り在庫が3冊になってましたので、興味ある方は、お早めに!