「ジャック・リーチャー」という、ハードボイルド小説の人気シリーズをトム・クルーズ主演で映画化したハリウッド作品です。
トム主演となるとどうしても『ミッション・インポッシブル』等の活劇アクション路線を連想しがちですが、今回のはリアリズム重視でかなり渋いです。
スパイでも刑事でも探偵でもない、正体不明の元軍人ジャック・リーチャー(通称)が、抜群の推理力と戦闘力を駆使して難事件の謎を解き、悪を駆逐して行きます。
まぁ、それだけの話なんだけどw、脚本は練りに練られて大変面白いし、BGMやSEも抑え目な’70年代風味の演出が、我々世代の男には非常に心地良いです。
まるで幽霊みたいな流れ者っていう主人公像は、古き良き西部劇の世界観をも再現してますね。クライマックスは雨の中、わざわざ銃を捨てて殴り合いの一騎打ちですからね。
CGを駆使して派手になり、荒唐無稽になりがちなハリウッド・アクション映画界において、トップスターがこういう渋い作品を率先して創ってくれるのは、とても有り難いことです。
トム・クルーズとは無関係だけど、リーアム・ニーソンの『96時間』、まさかのパート3が決定したんだとか。……ちょっと心配w
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『アウトロー』
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