これも前作は一度も観てません。エキセントリックなキャラクターが波乱を巻き起こすドタバタ・コメディかと思いきや、意外と正統派で正攻法のドラマでした。
しがらみに囚われず、反感や報復を恐れず、おかしいと思った事は「おかしい」と言い、周囲から何を言われようが絶対にブレない姿勢…
そんな斉藤さん(観月ありさ)はやっぱり、半沢直樹やショムニと同じ路線の「いそうでいない」そして「なりたくてもなれない」等身大のヒーローかと思います。
ただし『斉藤さん2』は日テレ土曜夜9時というファミリー向けドラマ枠の作品だけあって、ちょっと綺麗事に収まっちゃってるというか、我々世代が見るには甘口過ぎるように感じました。
だから私は次週も観たいとは思わないけど、子供達や若い保護者達にはオススメしたいドラマかも知れません。
昨今は子供達も保護者達も、群れから自分がはみ出ちゃう事を、極端に恐れ過ぎてるんですよね。ポコチンがはみ出るのは一大事だけど。
孤立を恐れて萎縮しちゃうと尚更、心がねじ曲がった連中から格好の餌食にされかねません。
このブログでも度々語って来たテーマだけど、あえて孤立を選ぶ強さを持とうじゃないかと、斉藤さんは教えてくれてるんだと思います。
「お前、孤独だろ?」みたいなコメントを書いて来た人がいたけど、それで私が傷つくとでも思ってるなら、ちゃんちゃら可笑しいですね。
無理して周りに合わせながら生きて行く位なら、私は喜んで孤独を選びます。その方がよっぽどラクですもん。
「孤独だろ?」って言えば相手が傷つくと思ってる人は、よっぽど自分が孤立するのを恐れてるんでしょうね。このドラマで桐谷美玲ちゃんが演じてる、気弱なママみたいなもんです。
まぁ、斉藤さんみたいに正義を貫くだけの勇気はなかなか持てないけど、みんなが異常に孤立を恐れてる様を見るにつけ、自分は意外と強い人間なのかも?って思えたりしますね。
群れに属して安心してるような人らは、いざとなれば自分を守る為に簡単に人を裏切ります。はみ出す事を恐れず、自分らしさを貫く勇気を持とう。
そしてポコチンがはみ出さないよう、パンツのゴムは決して伸ばさない。
このドラマの創り手は恐らく、そういうメッセージを伝えたいんじゃないでしょうか?
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『斉藤さん2 』
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