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『デカ・黒川鈴木』#01

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田舎の警察を舞台に、板尾創路さんがクールな天才刑事を演じてます。その着想の面白さが全て、ではないでしょうか?w

つくづく思いましたが、ミステリー仕立ての刑事物なんて、舞台設定とキャラクター造形=世界観でしか個性を発揮しようが無い(それを除けば、どれも同じ)ですから、そこでツボを外したら、もうアウト。

板尾さんがオチャラケ抜きで知性派デカを渋く演じてる分、部下の田辺誠一さんが弾けたキャラで笑いの部分を引き受け、仲の悪い両者の間に挟まれ翻弄されるフツー人の刑事に、『それ生き』や『おひさま』等でよくお見かけする、田中圭くんが扮してます。

狙いはよく解るのですが、この3人の組み合わせって、どうなんでしょう? どうもイマイチ、食い合わせが良くない気がしてなりません。

昨シーズンの『HUNTER』を観た時と似たような印象です。個々は芸達者なんだけど、組み合わせの妙から生まれる面白さが、初回を観た限りだとあまり感じられませんでした。

田辺さんの三枚目キャラは、映画『ハッピー・フライト』等は良かったと思うのですが、今回のキャラはあまり好きになれません。

渋く決めようとする板尾さんに茶々を入れて、ペースをかき乱す役割なんだけど、刑事としてあまりに不真面目だし、馬鹿過ぎてw、ちょっと不愉快なキャラです。

板尾さんが、しゃがんで靴紐を結ぼうとすると必ず後ろに転がっちゃう設定も、なんだか取って付けた感じがして、私はあんまり笑えませんでした。

ジワジワと浸透して最後にはクセになっちゃうような笑いを狙っておられるとしたら、あと1〜2話は観てみないと答えは出せないかも知れませんが… でも多分、私のツボにはハマりそうにないです。

設定だけ聞いたら面白そうなのに、やっぱコメディーは難しいですよね、つくづく。ほんのちょっとした違いが、笑える笑えないの分かれ道になっちゃう。デリケートな分野ですホントに。

しかし、その難しさを差し引いても、3人の容疑者を演じる俳優が、釈由美子さん以外の2人はほとんど無名の人で、最初からどう見たって真犯人は、彼女しか有り得ないw

それを逆手に取る戦法かと思いきや、素直に釈さんが真犯人でしたw それって、ミステリーとしてどうなんでしょう? 低予算の深夜ドラマだから仕方ないのかなぁ…

それなら、その意外性の無さをギャグにしちゃう位の大胆さが欲しい気がします。もしかすると、そのつもりだったのに伝わってないだけかも知れないけど…

とりあえず、もう1話観て乗れなかったら、これはリタイアしちゃうと思います。日テレ系の木曜深夜です。

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