Quantcast
Channel: blog@なんて世の中だ!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 518

『ラストホープ』#11(終)

$
0
0


なるほど、そういう事だったのか! 最後の最後まで「解らん! イライラするぅー! ばびでぶぅーっ!!」って思いながら観てたけどw、最後の最後でやっと納得しましたよ。

以下、ネタバレなんで未見の方は鑑賞後にお読み下さいm(_ _)m


相葉くんは、兄に臓器を移植する為に人工受精で作られた、日本初のドナー・ベイビーだった。だから義父の平田満さんは一生懸命隠して来たワケですね。だからクローンの話と繋がって行くワケだ。

それならそうと、早く言ってよ!w いやホントに、そうと分かってればイライラしなくて済んだし、相葉くんにちゃんと感情移入出来て、睡魔に襲われる事も無かったですよ。

今さら登場人物達の気持ちが解っても、遅すぎます。隠し過ぎ、引っ張り過ぎ。もうちょい上手いやり方があったんじゃないかなぁ? シリーズ中盤ぐらいで相葉くんの謎は明かしちゃった方が良かったように私は思います。

自分がそんな目的で作られた人間であると、相葉くんが知ってからのドラマだっていくらでも描けた筈です。知ってからもまた葛藤があり、誰かの命を救う為に生まれた人間ならば医者は天職じゃん!って、そういう着地をじっくり描けば良かったのでは?

まず前半で相葉くんの謎を解明して、後半で彼の葛藤を描きながら他のメンバー達の謎を順番に明かして行けば、視聴者をイライラさせる事なく最後まで引っ張れたのでは?

「全ての謎がラストで明らかに!」とか「全ての伏線が最後の最後で一気に回収されるカタルシス」とか、そういう作劇がウケてるからって、何でもかんでも無理くり引っ張りゃいいってもんじゃない。

ドラマの内容自体は良かったけど、構成面で完全に失敗してたんじゃないでしょうか。勿体無いですよ。私はそう思います。

納得したって書いたけど、相葉くんの実の親が彼を平田さんに押しつけた理由が、もひとつよく解りません。実の親であろうが平田さんであろうが、真実を隠さなきゃいけない事は同じですよね? 兄と差別しちゃいそうだから捨てちゃったって事でしょうか? 人でなしやん!

多部ちゃん=歩美先生の事も、解ったようで解んないなぁ… 自分に殺人犯の血が流れてるから、人と関わらないようになったとは、ちょっと強引な設定に感じます。誰に対してもタメ口を聞く理由がそれって言うのは、さらに強引。ふつう逆ですよねw

あ、でもそう言えば、彼女が誰かを殺しかけたみたいな過去があったんでしたっけ? それで自分も父親みたいに人殺しになっちゃうかもって思ったんだ、確か。もうねぇ、ゴチャゴチャした要素が多すぎて、そういった伏線が頭に残らないんですよね。

あの女性記者が歩美先生の事をしつこく調べる理由って、結局何なんでしたっけ? 歩美パパが殺しちゃった人の娘か何か?

ゴチャゴチャしてる上に登場人物が多すぎて、名前が憶えられないからワケ分かんなくなるんですよね。そういうアンポンタンな視聴者がいる事に、もうちょい配慮して欲しかったよなぁ…

まぁしかし、今回も多部ちゃんの演技には非の打ち所が無かったです。どの場面のどの表情が良かったとかは、先輩タベリスト諸氏が書いて下さると思いますので省略します。

が、1つだけ。歩美先生が手術着を着替えて振り返る時の、後ろ姿を捉えたショット。ご本人はちっとも格好つけてないのに、なんであんなにカッコイイんでしょうね? シャンと伸びた背筋と長い首、その角度、動き出すタイミング、歩き方そのもの、全てが絵になります。

最大の武器である眼力や表情の動きが見えなくても、身体のあらゆるパーツであらゆる感情が表現出来ちゃう。これぞまさに全身女優! 愛してますw

多部ちゃん以外だと、一番の儲け役はやっぱ小日向文世さんですよね。馬面男に研究を盗まれても「私は(馬面に)託しただけだ」なんて、格好良すぎます。笑いの部分でも一番オイシいポジションでしたからね。桜庭ななみちゃん、好きですw

高嶋政宏さんは顔の面白さをもっと有効に活かすべきでした。まぁ、私は充分に楽しめましたがw 田辺誠一さんと小池栄子さんはフツーにいい人になっちゃって、ちょい尻すぼみだったかも。ボインボヨヨ~ン!!

とにかく、成功したとは決して言えないと私は思うけれど、チャレンジングな医療ドラマであった事には異存ありません。異存はあるかぇ!?

多部ちゃんの次回作は、いつ観られるのでしょうか? 私としては、是非とも本格的なアクションに挑戦して頂きたいです。でも、基本そういうのは好きじゃないんだろなぁ…

Viewing all articles
Browse latest Browse all 518

Trending Articles