『桐島、部活やめるってよ』の追記ですが、私が一番笑わされて、一番共感させられたのは、校内でゾンビ映画を撮影中の映研部部長(神木隆之介)と、副部長とのやり取りです。
主人公に複数のゾンビ達が迫って来るクライマックスの本番中に、こぼれ球を追いかけて来た野球部員がモロに映り込んじゃうんですね。そこでゾンビ役の子らは演技をやめちゃって、部長はとりあえず「カット」を掛けるんだけど…
部 長「……………OK」
副部長「(すかさず)いや、駄目っしょ!」
笑いましたw 誰がどう見たってNGですからね。でも、これは単なるウケ狙いのコントじゃなくて、部長の性格と心情をよく表した、とてもリアルな描写だと思いました。
何人ものゾンビ役を集めて撮影するのは、ホントに大変です。メイクにも特殊効果にも時間がかかります。放課後の撮影ですから、ノロノロやってたら日が暮れて撮れなくなっちゃう。
日を改めて撮り直すとなると、また皆のスケジュールを調整したり、場所を確保したりで、とても面倒な事になります。そんな事あれこれが頭を巡って、つい「OK」って言っちゃった部長の気持ちが、私にはよーく解りますw
そりゃ、どんな面倒な事になろうが、ベストな映像にこだわって「NG」って言う方がカッコイイですよ。クリエーターを目指すならそうすべきだと思います。
だけど、それが出来ない部長にこそ、私は人間味を感じちゃいます。まぁ、さすがにあれはいくら何でもNGですけどw
ラストシーンで部長は、上層グループの男子から「将来はやっぱ映画監督?」って聞かれて、ちょっと考えてから「いや、それは無理」って答えるんですよね。それも私には凄くよく解るんです。
こんな優柔不断な性格で、リーダーシップも無く、情熱も中途半端な自分では、とてもプロの世界じゃやって行けないだろうって、私も高校時代から思ってました。
ただ私の場合は、卒業してもズルズル撮り続けてる内に、たまたま道が開けてプロになりました。それで結局辞めるんなら最初からカタギの道を歩むべきだったかも知れないけど、多分そうしてたら今ごろ生きてないかも知れません。
いや、そんな話はどーでもよくて、とにかくあの映研部長はリアルでした。神木くんの演技力に依るところも大きいですね。完璧にスターのオーラを消してて、ホントに上手い人だと思いました。
通常、アマチュア映画を撮る若者が劇中に出て来るのを、私は好みません。美化されて描かれる事が多いからです。映画人が映画人を美化すんなよ!って思っちゃう。
「彼女が一番輝いてる瞬間を、このフレームに収めたいんだ」みたいな台詞を吐いた日にゃあ、背筋が寒くなって全身に蕁麻疹が出ますよホントに。アホか、乳首噛んで死ね!って思いますね。なにカッコつけとんねん!?って。
自主製作で映画を撮るってのは、そんなロマンチックなもんじゃありません。言わば、大勢の人を巻き込んだマスターベーションですからね。ちっともカッコイイもんじゃない。
神木くん演じる部長は、ちゃんとそれを自覚してました。それはすなわち、『桐島、…』の創り手もちゃんと分かってる事を意味します。私の言いたい事、伝わってるでしょうか?w
ふだんカッコつけてる上層グループの連中も、この映画じゃとてもブザマです。みんな丸裸にされてます。そこが高く評価されたポイントなんでしょうね。
ところで今回の画像ですが、3月20日から公開になる映画『コドモ警察』が、なぜか『エクスペンダブルス2』とコラボで宣伝されてますw
つまり、私ら世代をターゲットにしてるって事ですよね。可愛い子役達が集まってるもんだから誤解されがちだけど、これは我々世代が観るべき映画なんです。皆さん、映画館へ行きましょう!w
と言うのも、ひささんのお陰で私も、最近『コドモ警察』にハマってるんですよねw 面白いですよ、これホントに。まぁ、’70〜’80年代の刑事ドラマが好きでない方には楽しめないかも知れないけど、『太陽にほえろ!』や『西部警察』『あぶない刑事』あたりが好きだった方なら、きっと笑えます。
ひささんは、私のお陰で(せいで?)『太陽にほえろ!』にハマりつつありますw 縁とは面白いもんですねぇ。でも、それは結局、作品にそれだけの魅力があるって事なんですよね。
そんなワケで私は、たぶん24日あたりに映画『コドモ警察』を、いつも映画をご一緒する同級生と一緒に…つまりオッサン2人で観に行って来ますw
恥ずかしいもんですか! 本来、私ら世代に向けて創られた映画なんですからね。でも、やっぱ劇場で浮くんだろなぁw
主人公に複数のゾンビ達が迫って来るクライマックスの本番中に、こぼれ球を追いかけて来た野球部員がモロに映り込んじゃうんですね。そこでゾンビ役の子らは演技をやめちゃって、部長はとりあえず「カット」を掛けるんだけど…
部 長「……………OK」
副部長「(すかさず)いや、駄目っしょ!」
笑いましたw 誰がどう見たってNGですからね。でも、これは単なるウケ狙いのコントじゃなくて、部長の性格と心情をよく表した、とてもリアルな描写だと思いました。
何人ものゾンビ役を集めて撮影するのは、ホントに大変です。メイクにも特殊効果にも時間がかかります。放課後の撮影ですから、ノロノロやってたら日が暮れて撮れなくなっちゃう。
日を改めて撮り直すとなると、また皆のスケジュールを調整したり、場所を確保したりで、とても面倒な事になります。そんな事あれこれが頭を巡って、つい「OK」って言っちゃった部長の気持ちが、私にはよーく解りますw
そりゃ、どんな面倒な事になろうが、ベストな映像にこだわって「NG」って言う方がカッコイイですよ。クリエーターを目指すならそうすべきだと思います。
だけど、それが出来ない部長にこそ、私は人間味を感じちゃいます。まぁ、さすがにあれはいくら何でもNGですけどw
ラストシーンで部長は、上層グループの男子から「将来はやっぱ映画監督?」って聞かれて、ちょっと考えてから「いや、それは無理」って答えるんですよね。それも私には凄くよく解るんです。
こんな優柔不断な性格で、リーダーシップも無く、情熱も中途半端な自分では、とてもプロの世界じゃやって行けないだろうって、私も高校時代から思ってました。
ただ私の場合は、卒業してもズルズル撮り続けてる内に、たまたま道が開けてプロになりました。それで結局辞めるんなら最初からカタギの道を歩むべきだったかも知れないけど、多分そうしてたら今ごろ生きてないかも知れません。
いや、そんな話はどーでもよくて、とにかくあの映研部長はリアルでした。神木くんの演技力に依るところも大きいですね。完璧にスターのオーラを消してて、ホントに上手い人だと思いました。
通常、アマチュア映画を撮る若者が劇中に出て来るのを、私は好みません。美化されて描かれる事が多いからです。映画人が映画人を美化すんなよ!って思っちゃう。
「彼女が一番輝いてる瞬間を、このフレームに収めたいんだ」みたいな台詞を吐いた日にゃあ、背筋が寒くなって全身に蕁麻疹が出ますよホントに。アホか、乳首噛んで死ね!って思いますね。なにカッコつけとんねん!?って。
自主製作で映画を撮るってのは、そんなロマンチックなもんじゃありません。言わば、大勢の人を巻き込んだマスターベーションですからね。ちっともカッコイイもんじゃない。
神木くん演じる部長は、ちゃんとそれを自覚してました。それはすなわち、『桐島、…』の創り手もちゃんと分かってる事を意味します。私の言いたい事、伝わってるでしょうか?w
ふだんカッコつけてる上層グループの連中も、この映画じゃとてもブザマです。みんな丸裸にされてます。そこが高く評価されたポイントなんでしょうね。
ところで今回の画像ですが、3月20日から公開になる映画『コドモ警察』が、なぜか『エクスペンダブルス2』とコラボで宣伝されてますw
つまり、私ら世代をターゲットにしてるって事ですよね。可愛い子役達が集まってるもんだから誤解されがちだけど、これは我々世代が観るべき映画なんです。皆さん、映画館へ行きましょう!w
と言うのも、ひささんのお陰で私も、最近『コドモ警察』にハマってるんですよねw 面白いですよ、これホントに。まぁ、’70〜’80年代の刑事ドラマが好きでない方には楽しめないかも知れないけど、『太陽にほえろ!』や『西部警察』『あぶない刑事』あたりが好きだった方なら、きっと笑えます。
ひささんは、私のお陰で(せいで?)『太陽にほえろ!』にハマりつつありますw 縁とは面白いもんですねぇ。でも、それは結局、作品にそれだけの魅力があるって事なんですよね。
そんなワケで私は、たぶん24日あたりに映画『コドモ警察』を、いつも映画をご一緒する同級生と一緒に…つまりオッサン2人で観に行って来ますw
恥ずかしいもんですか! 本来、私ら世代に向けて創られた映画なんですからね。でも、やっぱ劇場で浮くんだろなぁw