劇場で観たかったけど、仕方なくレンタルでようやく観ました。年末ギリギリ、滑り込みですね。いやー、面白かったです。
それぞれ独立したアメコミのスーパーヒーロー達が一堂に介して巨悪と戦うという、まるっきり東映まんがまつり的な企画…つまり本来キッズ向けだったものを、とてつもない予算を費やし、知恵を絞り、超一流のキャストを揃えて、大人の鑑賞に耐えうる「戦争映画」に仕上げてしまうハリウッドって、やっぱり凄いですよ!
「日本よ、これが映画だ」ってなキャッチコピーは、日本の配給会社が自虐的につけたものでしょうけど、そう言いたくなる気持ちは解ります。日本で創りたくても絶対に創れない、創らせてもらえない映画ですからね。もちろん、こういうのだけが映画じゃないんですけどw
でもホントに「すごいお金のかかった東映まんがまつり」みたいなノリを想像してたのに、意外とドラマにも力点が置かれてて、人物描写が丁寧なんですよね。だから前半は「あれ? やけに地味やなぁ」って、ちょっと肩すかしを食らいます。
ところがこれが、後半になって効いて来る。クライマックスのバトルを盛り上げる為の仕込みを、前半でコツコツと積み上げてるんですよね。つまり正統派の作り方、極めてオーソドックスなんです。もしかして「これが映画だ」って、そういう意味も含んでる?
ただし、これはやっぱり各ヒーローの単体作品(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティー・ソー、ハルク)を先に観ておくべきだと思いました。
それぞれ個性がバラバラで我も強く、対立ばかりでなかなか団結しないもんだからハラハラするんだけど、クライマックス直前、ある「きっかけ」でようやくメンバーの心が1つになる。
その「きっかけ」を作るのが、これまでの各ヒーロー単体作品で親しまれて来た人物なんだけど、『アベンジャーズ』ではそれほどの活躍をしないから、予習無しで観たら多分ピンと来ないと思います。
ここで心が動くか動かないかで、その後のバトルシーンで得られるカタルシスがかなり違って来ちゃう。だからこれは、壮大な1つのシリーズ映画なんですよね。『アベンジャーズ』だけでも充分に楽しめるとは思うけど、100% 楽しみたいなら全シリーズを観ておくべきです。
この映画がもう1つ凄いのは、主役を務めた単体作品よりも、本作の方が魅力的に感じちゃうキャラクターがいる事です。その最たる存在がハルクで、ストーリー展開の鍵を握ってる上、笑いどころでも一番オイシいポジションなんですよね。暴れる事しか能がない、というキャラがすごい活かされてるw
キャプテン・アメリカも、その名の通りチームのキャプテンとしてメンバーを束ね出してから、途端に格好良くなっちゃってw もちろん、それも創り手の計算通りなんだろうと思います。
そんな生真面目なキャプテンとは真逆の個性を持つのが、アイアンマンことトニー・スターク社長で、案の定シャレにならない位に両者は反目しちゃうんだけど、これがまた面白いw
キャプテンは第二次世界大戦の時代に氷漬けになって現代まで眠ってた人だから、歳は若いのに昔気質。対してスターク社長は中年オヤジなのにチョー軽薄な現代っ子気質で、まるで『つばさ』のあべこべ親子みたいw
そんな2人がさんざん対立した挙げ句に「きっかけ」を経て協力し合うんだから、燃えます。全編、そういう燃えポイントが随所に、的確なタイミングで配置されてるんですよね。
萌えポイントもちゃんとありますw 画像のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は『アイアンマン2』から登場したキャラだけど、チーム・アベンジャーズを仕切る組織「シールド」のエージェントですから、本作でこそ真価を発揮する人なんですよね。
しかもこの人は超能力者でもエイリアンでも神様でもなく、ただ格闘や射撃のスキルが凄くて頭も切れる、そしてオッパイが大きい美女なだけw それで超人に囲まれながら同等の活躍を見せるワケですから、かえって目立ちますよね。
序盤、彼女がタンクトップ姿でオッパイをプルプルさせながら、多数の敵を倒していく格闘アクションは痺れます。超人どものアクションは所詮CGですからねw やっぱ生身のアクションには勝てないですよ。
他にも見所は色々とありますが、何より各キャラクターにしっかり魂がこもってて、全てのアクションにちゃんと感情が乗ってるのが素晴らしいと私は思いました。この手のイベント映画でそれが出来てる作品って、なかなか無いんじゃないでしょうか?
そんなワケで『アベンジャーズ』、やっぱり劇場で観たかったw ただし、私にとって今年のベスト・ムービーかと言えば、それはまた別だったりします。さて、それは何でしょう?
昨年はアクション映画にコレっていうのが無かったから『君に届け』をベスト1にしましたけど、一昨年は『キック・アス』、その前の年は『96時間』と、基本的にはやっぱヒーローが悪党を殴ったり蹴ったり撃ち殺したりする映画が一番好きなんです。
かと言って『エクスペンダブルズ2』ではありません。答えは明日、2012年カワデミー賞として発表いたしますw
それぞれ独立したアメコミのスーパーヒーロー達が一堂に介して巨悪と戦うという、まるっきり東映まんがまつり的な企画…つまり本来キッズ向けだったものを、とてつもない予算を費やし、知恵を絞り、超一流のキャストを揃えて、大人の鑑賞に耐えうる「戦争映画」に仕上げてしまうハリウッドって、やっぱり凄いですよ!
「日本よ、これが映画だ」ってなキャッチコピーは、日本の配給会社が自虐的につけたものでしょうけど、そう言いたくなる気持ちは解ります。日本で創りたくても絶対に創れない、創らせてもらえない映画ですからね。もちろん、こういうのだけが映画じゃないんですけどw
でもホントに「すごいお金のかかった東映まんがまつり」みたいなノリを想像してたのに、意外とドラマにも力点が置かれてて、人物描写が丁寧なんですよね。だから前半は「あれ? やけに地味やなぁ」って、ちょっと肩すかしを食らいます。
ところがこれが、後半になって効いて来る。クライマックスのバトルを盛り上げる為の仕込みを、前半でコツコツと積み上げてるんですよね。つまり正統派の作り方、極めてオーソドックスなんです。もしかして「これが映画だ」って、そういう意味も含んでる?
ただし、これはやっぱり各ヒーローの単体作品(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティー・ソー、ハルク)を先に観ておくべきだと思いました。
それぞれ個性がバラバラで我も強く、対立ばかりでなかなか団結しないもんだからハラハラするんだけど、クライマックス直前、ある「きっかけ」でようやくメンバーの心が1つになる。
その「きっかけ」を作るのが、これまでの各ヒーロー単体作品で親しまれて来た人物なんだけど、『アベンジャーズ』ではそれほどの活躍をしないから、予習無しで観たら多分ピンと来ないと思います。
ここで心が動くか動かないかで、その後のバトルシーンで得られるカタルシスがかなり違って来ちゃう。だからこれは、壮大な1つのシリーズ映画なんですよね。『アベンジャーズ』だけでも充分に楽しめるとは思うけど、100% 楽しみたいなら全シリーズを観ておくべきです。
この映画がもう1つ凄いのは、主役を務めた単体作品よりも、本作の方が魅力的に感じちゃうキャラクターがいる事です。その最たる存在がハルクで、ストーリー展開の鍵を握ってる上、笑いどころでも一番オイシいポジションなんですよね。暴れる事しか能がない、というキャラがすごい活かされてるw
キャプテン・アメリカも、その名の通りチームのキャプテンとしてメンバーを束ね出してから、途端に格好良くなっちゃってw もちろん、それも創り手の計算通りなんだろうと思います。
そんな生真面目なキャプテンとは真逆の個性を持つのが、アイアンマンことトニー・スターク社長で、案の定シャレにならない位に両者は反目しちゃうんだけど、これがまた面白いw
キャプテンは第二次世界大戦の時代に氷漬けになって現代まで眠ってた人だから、歳は若いのに昔気質。対してスターク社長は中年オヤジなのにチョー軽薄な現代っ子気質で、まるで『つばさ』のあべこべ親子みたいw
そんな2人がさんざん対立した挙げ句に「きっかけ」を経て協力し合うんだから、燃えます。全編、そういう燃えポイントが随所に、的確なタイミングで配置されてるんですよね。
萌えポイントもちゃんとありますw 画像のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は『アイアンマン2』から登場したキャラだけど、チーム・アベンジャーズを仕切る組織「シールド」のエージェントですから、本作でこそ真価を発揮する人なんですよね。
しかもこの人は超能力者でもエイリアンでも神様でもなく、ただ格闘や射撃のスキルが凄くて頭も切れる、そしてオッパイが大きい美女なだけw それで超人に囲まれながら同等の活躍を見せるワケですから、かえって目立ちますよね。
序盤、彼女がタンクトップ姿でオッパイをプルプルさせながら、多数の敵を倒していく格闘アクションは痺れます。超人どものアクションは所詮CGですからねw やっぱ生身のアクションには勝てないですよ。
他にも見所は色々とありますが、何より各キャラクターにしっかり魂がこもってて、全てのアクションにちゃんと感情が乗ってるのが素晴らしいと私は思いました。この手のイベント映画でそれが出来てる作品って、なかなか無いんじゃないでしょうか?
そんなワケで『アベンジャーズ』、やっぱり劇場で観たかったw ただし、私にとって今年のベスト・ムービーかと言えば、それはまた別だったりします。さて、それは何でしょう?
昨年はアクション映画にコレっていうのが無かったから『君に届け』をベスト1にしましたけど、一昨年は『キック・アス』、その前の年は『96時間』と、基本的にはやっぱヒーローが悪党を殴ったり蹴ったり撃ち殺したりする映画が一番好きなんです。
かと言って『エクスペンダブルズ2』ではありません。答えは明日、2012年カワデミー賞として発表いたしますw