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『平清盛』と三女優

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NHKの『ディープ・ピープル』が再開しました。各分野のプロフェッショナル3人を集めて、専門的なトークを繰り広げる番組です。

その分野に興味があるか無いかで、感じる面白さも大きく変わっちゃいますから、なかなか野心的な番組と言えましょう。関根勤さんと中川翔子ちゃんのMCも楽しくて、私は大好きな番組です。

しかし今回はプレ・スタートみたいな感じで、これから佳境を迎える大河ドラマ『平清盛』の番宣的な内容でした。

登場したのが深田恭子、加藤あい、愛原実花という、割りとおっとりタイプの女優さん3人で、あんまり深い話は聞けませんでしたねw

普通なら「期待外れ」と言いたくなるところですが、この3人だと何となく許してしまいますw

3人とも控えめで品があるから、そして何より美しいですからw、眺めてるだけで充分です。もちろん、これがイケメン3人なら承知しません。

『鹿男あをによし』DVDのオーディオ・コメンタリーにおける、多部未華子、綾瀬はるか、柴本幸の盛り上がらないトークを思い出しちゃいましたw

いいんです、彼女らはフィクションの中でこそ輝く存在なんだから! これがイケメンなら断じて許しませんよ? 理由は、イケメンだからです。

深キョンは好き嫌いが岐れるかと思いますが、私はけっこう好きです。ちょっと浮き世離れしてるところが良いし、高倉健さんとはまた別の意味で、何となく孤独を感じさせる人ゆえに、私は共感しやすい女優さんです。

加藤あいさんは単純に、とにかく美しいですよね。性格も良さそうだし、いかにも箱入り娘。ゆえに、役者としては役柄が限定されちゃうジレンマがありそう。多部ちゃんみたいな味わい深さは望めないですね。

愛原実花さんは宝塚歌劇出身だそうで、私はよく存じ上げてなかったですけど、品があって良いですね。加藤さんほど容姿が整い過ぎてない分、役者としての可能性は大きいのかも?

で、『平清盛』ですが、ハイレベルな作品でとても見応えあるし、これからの展開が楽しみでもあるんだけど、なぜかレビューする気にはならないドラマなんですよね。

私が歴史に疎いせいもあるけど、やっぱり自己投影出来る登場人物がいない事が大きいと思います。かなり客観的な視点で観てますから、あまり深くは感動出来ないです。

だいたい私の書くレビューってのは基本的に、登場人物の言動と自分自身の体験を重ね合わせたり、元・創り手の端くれとして作者に共感出来る事、出来ない事を語るパターンが多いんですよね。

『平清盛』にはどうも、自分との接点が見いだせない。しかもウェルメイドな作品ゆえに、乳首だとかぱぴゅ〜ん!だとか書いて、茶化す事も出来ない。ツッコミどころが無いワケでもないんだけど…

とは言え、こないだの兎丸(加藤浩次)の最期にはグッと来るものがありました。大きな力を得ようとする人間は、必ず大事なものを失う運命と対峙しなくちゃならない。清盛(松山ケンイチ)の切なさが伝わって来ました。

これからいよいよ『平家物語』の世界が描かれるらしく、松村邦洋くん曰く「星飛雄馬がやっと大リーグ養成ギプスを外し、これから青雲高校のエースとして活躍するようなもの」なんだそうですw

私の世代には実に分かり易い例えなんですけどw、要するにこれからが本当の見せ場!って事ですね。

レビューするかどうかは別にして、一視聴者として実に楽しみです。

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