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大魔神、笑う

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『梅ちゃん先生』が終わって、心にポッカリと穴が開きました(うそw)。でも、今日の最終回はちょっと良かったです。

頑固者の堅物で、いつも仏頂面のお父さん(高橋克実)が、停年退職後の生き方を模索し、自分を変えようとして行動を起こす。

それが、素人のど自慢大会への出場。前川清さんも真っ青な直立不動スタイルで、唄った曲が『上を向いて歩こう』ですよ。

レギュラーキャスト全員が集まって、固唾を呑みながらその放送を見つつ、気がつけばみんな一緒に唄ってて、その歌声をバックに第1話からの回想映像が流れるワケです。

で、唄い終わったお父さんが、笑顔を見せる。途中迄でもこのドラマを観てた方なら、この親父さんが人前で笑顔を見せる事が、いかに重大な事件であるかw、よくお分かりであろうと思います。

ここで私はグッと来ちゃいました。『上を向いて歩こう』という楽曲の力も大きいんだけど、頑固で不器用な中年あるいは壮年の男が、無理をして自分を変えようとするシチュエーションに、私はめっぽう弱いんです(例:『恋愛小説家』のジャック・ニコルソン)。

ここに至るまでの過程がもっと丁寧に描かれてたなら、わたしゃ号泣してましたよホントに。残念ながら、泣かされるには足りない要素が多過ぎる『梅ちゃん先生』でしたがw

そもそも、最終回の見せ場を親父さんが全部持って行っちゃうのは、如何なものかとw 結局このドラマ、半年かけて何を描こうとしてたのか、イマイチよく分かんないw

『梅ちゃん先生』じゃなくて『梅ちゃんファミリーのほんわかラブラブ日記/ぱぴゅ〜ん!』みたいなタイトルだったら、それほどイライラしないで観られたのかも知れないですねw

医者としてのエピソードは形式だけで、大半は誰かが誰かと恋をして、結婚しよう、結婚させよう、結婚しなけりゃ駄目だ、結婚しない奴は非国民、人間失格、人間乳首、最低チョメチョメ野郎、いっそ死んじまえ!って、言ってるだけのドラマ… のようにしか、私の目には映りませんでした。

NHKさんは報道でも「結婚したがらない若者」とか、孤独死や少子化の問題を頻繁に、やたら深刻に取り上げる傾向がありますよね? 国策で結婚を促す為のマインドコントロールでもしてんのかしら?

そう、私がイライラしてたのはそういう部分に対してであって、ドラマの出来自体はまぁ、朝ドラならこんなもんだろうと思いながら観てました。

『てっぱん』みたいに、登場キャラ全員に対して憎しみを覚えるような事にならなかったのは、やっぱり堀北真希ちゃんの功績が大きいんじゃないかと、個人的には思ってます。

それと、戦後の復興を背景に、平凡なファミリーの前向きな生きざまを描く事で、被災地の皆さんに元気を贈りたい…ってのが、このドラマ本来のコンセプトだったかと思われます。

そういう前提があるから、毒にも薬にもならない内容でもw、おおむね好意的に受け入れられたのかも知れませんね。ぱぴゅ〜ん!

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