さあ、今度こそ通常モードに戻りましょうw いつまでも現実逃避を続けてるワケにはいきません。
とは言え今回は、舞台演劇の魔力を思い知らされましたね。舞台の場合、物語の内容がどうこうよりも、観に行くこと自体がお祭りになるんですよね。
そのお祭りに、自分の憧れの俳優が一緒に参加してるみたいな感覚で、映像作品では決して味わえない一体感がある。だからどうしても、その余韻に浸っちゃうんですよね。
でも、日常を疎かにしては、祭りも楽しめなくなる。名残惜しいですが、きっぱりとケジメをつけましょう。もう、これで大丈夫。すっかり日常どおり。わしは至って正常であるぞ。
随分と間が空いちゃいましたが、前回、鈴木先生(長谷川博己)が恋人の麻美(臼田あさ美)を妊娠させてしまい、それが一部の生徒に、さらに足子先生(富田靖子)にまで知られちゃいました。
目撃者が、分別のある小川(土屋太鳳)と中村(未来穂香)だけなら大騒ぎにはならなかったのですが、無垢で純情で「鈴先・命」の丹沢(馬渕有咲)に見られたのが痛かった。
足子先生に焚き付けられた丹沢は、鈴木先生を学級裁判にかけると言いだします。鈴木先生が大好きで、勉強よりも人間としての在り方を重視する、彼の教育に心酔してた丹沢だけに、結婚してない相手を妊娠させちゃった不道徳な鈴木先生が、どうしても許せない。そこには嫉妬の感情もあるのでしょう。
そうとも知らず鈴木先生は、麻美にプロポーズして承諾を得ると、それを同僚教師達に報告し、「デキちゃった婚」である事は生徒達に伏せるよう指導を受けます。
なので中村からあの時の事を尋ねられても、「あの女性はただの知り合いで、たまたま気分が悪かっただけなんだ」と嘘をついてしまう。
でも、事実は足子先生から丹沢へ、丹沢からクラス全員へと伝わり、中村までをも激怒させちゃう結果に。事態は足子先生を中心に、どんどん悪い方向へと進んで行きます。
それを察知した教師達は、あっちの世界へ行っちゃったぐっさんの二の舞を防ぐ意味でも、足子先生を強制的に休養させるのですが、もはやあっちの世界に片足を突っ込んでた足子先生には、どうやら逆効果だった。
そう、もはや足子先生は正気じゃない。鈴木先生を破滅に追い込む事が、生き甲斐みたいになっちゃってる。くわばらくわばら。そこまで行ってしまうと、もう戻っては来れぬのだ。わしも危ないところだった。
しかし、わしはもう大丈夫だ。カエサルが、この世の主が、すべての主が、わしをたいそう気に入っておるのだからな。それにカエサルは、わしの敵であるカッパドギアの王を、ローマに呼びつけることを約束してくれたのだ。あやつめ、ローマで磔にされるかも知れぬ。
つまり、いいか、彼こそが主なのだ。それ、そなたにもわかったであろう、なぜこのわしに、愉快になる資格があるのか。事実、わしは愉快なのだ。愉快、愉快。わしには何の欠けるところもない。
ん? 何を言おうとしてた? ん、何だった? ああ! 思い出した! かくして鈴木先生は、いつも心強い味方になる中村まで敵に回し、あの小川にまで「今回は私を頼らないで下さい」と言われw、完全に四面楚歌の状態で、学級裁判にかけられる羽目になっちゃうのです。
先輩教師らは、そんな裁判など突っぱねればいいと助言しますが、鈴木先生は受けて立つと言います。どうしても受けるなら「絶対に自分の非を認めるな」との忠告も出ます。生徒の親にもデキちゃった婚は少なくないから、それを罪だと認めたらややこしい事になる、というワケです。さもありなん。
ところが鈴木先生は、それも聞き入れようとはしません。最初から答えを用意して臨む議論なんて、鈴木先生が目指す教育とは真逆のやり方だから。
「中学生達にまともな議論が出来るとでも思ってるんですか?」
と、そこまで核心を突かれても、鈴木先生はひるみません。生徒達を全面的に信じてるワケではないにせよ、何しろ次週は最終回ですw 混沌と波乱の中から、何かを見いだせるような予感が、鈴木先生にはあるのかも知れません。
実際、蓋を開けてみると、議長を務める丹沢はヒステリーになって泣き喚くわ、男子生徒達は「ただの痴話喧嘩じゃん」ってシラケてるわ、先生を裁こうとすること自体がとんでもない過ちだ!と主張する者もいるわで、生徒達の意志がてんでバラバラ。まさに「まともな議論が出来るワケがない」状況に。
ところが、被告席に座らされてる鈴木先生だけは、なぜか眼が輝いている。彼にはやはり、予感があるようです。この修羅場から「心の変革」が起こるという予感… それこそが、このクラスで彼がやろうとしてた「実験」の成果ではないのか?と…
それにしても、気になるのは足子先生です。この学級裁判をネット配信しようと企む女子生徒(例の百合)達に加担する彼女の足元には、ごっそりと抜け落ちた髪の毛、らしきものが…
もう彼女は完全に、ぐっさんのいる「あっちの世界」から戻れなくなってるのでしょうか? 危険です。
ん? わしか? わしは至って正常だぞ。まったく正常そのものだ。いいか、わしの言葉は、王の言葉なのだ。カッパドギアの王は嘘ばかりついておるが、あんなのは本物の王ではない。あれは卑劣だ。おまけに、あやつはわしへの負債を払おうとせぬ。あやつは…おお! 月を見ろ! 赤くなったぞ! ヘロデだぴょ〜ん!(つづく)
とは言え今回は、舞台演劇の魔力を思い知らされましたね。舞台の場合、物語の内容がどうこうよりも、観に行くこと自体がお祭りになるんですよね。
そのお祭りに、自分の憧れの俳優が一緒に参加してるみたいな感覚で、映像作品では決して味わえない一体感がある。だからどうしても、その余韻に浸っちゃうんですよね。
でも、日常を疎かにしては、祭りも楽しめなくなる。名残惜しいですが、きっぱりとケジメをつけましょう。もう、これで大丈夫。すっかり日常どおり。わしは至って正常であるぞ。
随分と間が空いちゃいましたが、前回、鈴木先生(長谷川博己)が恋人の麻美(臼田あさ美)を妊娠させてしまい、それが一部の生徒に、さらに足子先生(富田靖子)にまで知られちゃいました。
目撃者が、分別のある小川(土屋太鳳)と中村(未来穂香)だけなら大騒ぎにはならなかったのですが、無垢で純情で「鈴先・命」の丹沢(馬渕有咲)に見られたのが痛かった。
足子先生に焚き付けられた丹沢は、鈴木先生を学級裁判にかけると言いだします。鈴木先生が大好きで、勉強よりも人間としての在り方を重視する、彼の教育に心酔してた丹沢だけに、結婚してない相手を妊娠させちゃった不道徳な鈴木先生が、どうしても許せない。そこには嫉妬の感情もあるのでしょう。
そうとも知らず鈴木先生は、麻美にプロポーズして承諾を得ると、それを同僚教師達に報告し、「デキちゃった婚」である事は生徒達に伏せるよう指導を受けます。
なので中村からあの時の事を尋ねられても、「あの女性はただの知り合いで、たまたま気分が悪かっただけなんだ」と嘘をついてしまう。
でも、事実は足子先生から丹沢へ、丹沢からクラス全員へと伝わり、中村までをも激怒させちゃう結果に。事態は足子先生を中心に、どんどん悪い方向へと進んで行きます。
それを察知した教師達は、あっちの世界へ行っちゃったぐっさんの二の舞を防ぐ意味でも、足子先生を強制的に休養させるのですが、もはやあっちの世界に片足を突っ込んでた足子先生には、どうやら逆効果だった。
そう、もはや足子先生は正気じゃない。鈴木先生を破滅に追い込む事が、生き甲斐みたいになっちゃってる。くわばらくわばら。そこまで行ってしまうと、もう戻っては来れぬのだ。わしも危ないところだった。
しかし、わしはもう大丈夫だ。カエサルが、この世の主が、すべての主が、わしをたいそう気に入っておるのだからな。それにカエサルは、わしの敵であるカッパドギアの王を、ローマに呼びつけることを約束してくれたのだ。あやつめ、ローマで磔にされるかも知れぬ。
つまり、いいか、彼こそが主なのだ。それ、そなたにもわかったであろう、なぜこのわしに、愉快になる資格があるのか。事実、わしは愉快なのだ。愉快、愉快。わしには何の欠けるところもない。
ん? 何を言おうとしてた? ん、何だった? ああ! 思い出した! かくして鈴木先生は、いつも心強い味方になる中村まで敵に回し、あの小川にまで「今回は私を頼らないで下さい」と言われw、完全に四面楚歌の状態で、学級裁判にかけられる羽目になっちゃうのです。
先輩教師らは、そんな裁判など突っぱねればいいと助言しますが、鈴木先生は受けて立つと言います。どうしても受けるなら「絶対に自分の非を認めるな」との忠告も出ます。生徒の親にもデキちゃった婚は少なくないから、それを罪だと認めたらややこしい事になる、というワケです。さもありなん。
ところが鈴木先生は、それも聞き入れようとはしません。最初から答えを用意して臨む議論なんて、鈴木先生が目指す教育とは真逆のやり方だから。
「中学生達にまともな議論が出来るとでも思ってるんですか?」
と、そこまで核心を突かれても、鈴木先生はひるみません。生徒達を全面的に信じてるワケではないにせよ、何しろ次週は最終回ですw 混沌と波乱の中から、何かを見いだせるような予感が、鈴木先生にはあるのかも知れません。
実際、蓋を開けてみると、議長を務める丹沢はヒステリーになって泣き喚くわ、男子生徒達は「ただの痴話喧嘩じゃん」ってシラケてるわ、先生を裁こうとすること自体がとんでもない過ちだ!と主張する者もいるわで、生徒達の意志がてんでバラバラ。まさに「まともな議論が出来るワケがない」状況に。
ところが、被告席に座らされてる鈴木先生だけは、なぜか眼が輝いている。彼にはやはり、予感があるようです。この修羅場から「心の変革」が起こるという予感… それこそが、このクラスで彼がやろうとしてた「実験」の成果ではないのか?と…
それにしても、気になるのは足子先生です。この学級裁判をネット配信しようと企む女子生徒(例の百合)達に加担する彼女の足元には、ごっそりと抜け落ちた髪の毛、らしきものが…
もう彼女は完全に、ぐっさんのいる「あっちの世界」から戻れなくなってるのでしょうか? 危険です。
ん? わしか? わしは至って正常だぞ。まったく正常そのものだ。いいか、わしの言葉は、王の言葉なのだ。カッパドギアの王は嘘ばかりついておるが、あんなのは本物の王ではない。あれは卑劣だ。おまけに、あやつはわしへの負債を払おうとせぬ。あやつは…おお! 月を見ろ! 赤くなったぞ! ヘロデだぴょ〜ん!(つづく)