ヘロデごっこにも飽きて来ましたのでw、今回こそ普通に書きます。
今回、私は『リーガル・ハイ』で初めて泣かされました。クライマックスにおける堺雅人さん渾身の長台詞(猛毒!)は、まるで上質の舞台演劇を観てるようで、まさに圧巻! ヘロデ王も真っ青!w
でも、その舞台っぽさに冷めちゃった視聴者も、中にはおられるかも知れません。初回から既に、劇団臭い堺さんの芝居が生理的にダメって事で、引いちゃった方もおられました。
その気持ちは解らなくもないです。これが他の役者さんだったら、私もそうなってた可能性が大いに有りかと。まさに堺さんの力量ありき、の番組だと思います。
今回は自然に囲まれた農村で、5年前に建てられた化学工場の公害に苦しむ村民達が、最強の弁護士を雇って大企業に立ち向かおうとする話。
どうやら昭和ネタが続くのは偶然じゃ無さそうで、今回は日本映画の金字塔『七人の侍』がモチーフにされてます。あの時代の心意気を思い出せ、日本人よ再び立ち上がれ!っていう、熱いメッセージを感じました。
そう、言い出しっぺのタネさん(左時枝)を除く他の村民達には、死にもの狂いで戦おうという熱気が感じられないどころか、まるでお祭りを楽しんでるみたいな雰囲気がある。
「彼らには、戦争とずわい蟹食べ放題バスツアーとの区別が全くついていない」
堺さんはそう言って相手にしないのですが、とある人物の仕掛けによって、重い腰を上げる事になります。その人物というのが、企業側の顧問弁護士である生瀬勝久さんの秘書・小池栄子さん。
堺さんが生瀬さんの事務所にいた時の同僚であり、堺さんにとって敵なのか味方なのかハッキリしない存在、つまり峰不二子をイメージした?謎のボインボイィ〜ンちゃんなのです。
実は問題の工場が建設されたのは、生瀬さんの下にいた頃の堺さんが和解調停を成立させたから。彼らにとって因縁の対決であり、小池さんは生瀬さんを裏切ってでも村民達を助けたいと言う。
堺さんはボインボイィ〜ンに眼が眩みながらも、これが生瀬さん側の策略である事は見抜いてる。見抜かれる事さえ生瀬さんは想定内だろうし、小池さんも本当に策略の為だけで動いてるのか判らない。この辺りの駆け引きがとてもスリリングで、見応えあります。
でも堺さんを本当にその気にさせたのは、病床のタネさんかも知れません。馴れ合いが大嫌いで、誰に何を言われようと我が道を行き、戦う時は徹底して戦い抜く闘志を持った人。
堺さんの毒舌に村民達は腹を立てるけど、タネさんだけは「クソ弁護士」とか言って応酬しつつも「確かにこの男しかいねぇだろな」って喜ぶんですよね。
「戦に勝つには、飛びっきり強力な武器を持たねば」
「いい武器は高いですよぉ」
本物の闘志を持った者どうし、心が通じ合った瞬間であろうと思われます。
でも、タネさん以外の村民達は、そこまで本気じゃない様子。せっかく堺さんがいつものスパイ作戦で和解交渉を決裂させたのに、企業側の丁寧な謝罪と、各自10万円分の商品券、総額2千万円の和解金を提示されて、いつの間にか戦意を喪失しちゃってる。
「これ位の和解金がわしらには分相応かも知れない」「私らは誠意を見せて欲しかっただけだからねぇ」「お金が全てじゃないし」なんて調子で、公害の被害が如何に深刻であるかも忘れちゃってる。
そんな村民達に対して堺さんが説いたのが、冒頭で触れた「渾身の長台詞」です。間違いなく善良な村民達を、事もあろうに「ダニ」呼ばわりする、クレーム覚悟の猛烈なる毒舌です。
これにはもう、ガツン!とやられましたね。前述の通り、我々日本人全員に対する痛烈なメッセージだと思います。その全てを以下に記しますので、皆さん、心して読んで下さい!
…と思ったけど、あまりに長過ぎてw、採録する気力が私にはありませんm(__)m そこに都合良く、ぐれぃと氏からタレコミがありました。なんと全文の採録に挑戦されたブロガーの方がおられたのです!
そんなワケで、無断で申し訳ないのですが、そのアドレスを紹介させて頂きますm(__)m 是非ともお読み下さい!→ http://mochigomekeiba.blog.fc2.com/blog-entry-56.html
…如何でしょうか? 私自身も典型的な日本人気質ですから、村民達の気持ちはよく解るし、だからこそ作者のメッセージは痛烈に、深く胸に響いて来ました。
古美門研介というキャラクターが生まれた理由、このドラマで描きたかった日本人の姿、視聴者に伝えたいメッセージが、まさにこれだったんだろうと思います。
それにしても本当に、ヘロデ王も真っ青な、恐ろしく長い独白です。観た感じ、ノー・カットの長回しで撮られてます(マルチ・カメラなので編集はされてますが)。
脚本・古沢良太さんから堺さんへの挑戦状が、回を追う毎にエスカレートしてますねw それを真っ向から受けて立つ堺雅人は、古美門研介そのものです。多部未華子との対決が待ち遠しい!w
堺さんにガツンとやられた村民達を、さらに奮い立たせたのは、タネさんの遺言です。公害による病気で、タネさんは亡くなったのです。
「死んだら、全員で遺影を持って傍聴席を埋め尽くせ。裁判長にアピールするだろうから」
みんなが農業を捨てても、一人で畑を守って来たのがタネさんでした。彼女は、最後の最後まで闘い抜いた。村民達は、立ち上がります。
そして堺さんにとっては、かつての師匠で最大のライバルでもある生瀬さんと、いよいよ最後の決着をつける戦いでもある。
「三木が私と決着をつけようとしている。受けて立つしかない。恐らく我が人生最悪の戦いになるだろう」
まるで次週が最終回みたいですが、あと2話ありますw
今回、私は『リーガル・ハイ』で初めて泣かされました。クライマックスにおける堺雅人さん渾身の長台詞(猛毒!)は、まるで上質の舞台演劇を観てるようで、まさに圧巻! ヘロデ王も真っ青!w
でも、その舞台っぽさに冷めちゃった視聴者も、中にはおられるかも知れません。初回から既に、劇団臭い堺さんの芝居が生理的にダメって事で、引いちゃった方もおられました。
その気持ちは解らなくもないです。これが他の役者さんだったら、私もそうなってた可能性が大いに有りかと。まさに堺さんの力量ありき、の番組だと思います。
今回は自然に囲まれた農村で、5年前に建てられた化学工場の公害に苦しむ村民達が、最強の弁護士を雇って大企業に立ち向かおうとする話。
どうやら昭和ネタが続くのは偶然じゃ無さそうで、今回は日本映画の金字塔『七人の侍』がモチーフにされてます。あの時代の心意気を思い出せ、日本人よ再び立ち上がれ!っていう、熱いメッセージを感じました。
そう、言い出しっぺのタネさん(左時枝)を除く他の村民達には、死にもの狂いで戦おうという熱気が感じられないどころか、まるでお祭りを楽しんでるみたいな雰囲気がある。
「彼らには、戦争とずわい蟹食べ放題バスツアーとの区別が全くついていない」
堺さんはそう言って相手にしないのですが、とある人物の仕掛けによって、重い腰を上げる事になります。その人物というのが、企業側の顧問弁護士である生瀬勝久さんの秘書・小池栄子さん。
堺さんが生瀬さんの事務所にいた時の同僚であり、堺さんにとって敵なのか味方なのかハッキリしない存在、つまり峰不二子をイメージした?謎のボインボイィ〜ンちゃんなのです。
実は問題の工場が建設されたのは、生瀬さんの下にいた頃の堺さんが和解調停を成立させたから。彼らにとって因縁の対決であり、小池さんは生瀬さんを裏切ってでも村民達を助けたいと言う。
堺さんはボインボイィ〜ンに眼が眩みながらも、これが生瀬さん側の策略である事は見抜いてる。見抜かれる事さえ生瀬さんは想定内だろうし、小池さんも本当に策略の為だけで動いてるのか判らない。この辺りの駆け引きがとてもスリリングで、見応えあります。
でも堺さんを本当にその気にさせたのは、病床のタネさんかも知れません。馴れ合いが大嫌いで、誰に何を言われようと我が道を行き、戦う時は徹底して戦い抜く闘志を持った人。
堺さんの毒舌に村民達は腹を立てるけど、タネさんだけは「クソ弁護士」とか言って応酬しつつも「確かにこの男しかいねぇだろな」って喜ぶんですよね。
「戦に勝つには、飛びっきり強力な武器を持たねば」
「いい武器は高いですよぉ」
本物の闘志を持った者どうし、心が通じ合った瞬間であろうと思われます。
でも、タネさん以外の村民達は、そこまで本気じゃない様子。せっかく堺さんがいつものスパイ作戦で和解交渉を決裂させたのに、企業側の丁寧な謝罪と、各自10万円分の商品券、総額2千万円の和解金を提示されて、いつの間にか戦意を喪失しちゃってる。
「これ位の和解金がわしらには分相応かも知れない」「私らは誠意を見せて欲しかっただけだからねぇ」「お金が全てじゃないし」なんて調子で、公害の被害が如何に深刻であるかも忘れちゃってる。
そんな村民達に対して堺さんが説いたのが、冒頭で触れた「渾身の長台詞」です。間違いなく善良な村民達を、事もあろうに「ダニ」呼ばわりする、クレーム覚悟の猛烈なる毒舌です。
これにはもう、ガツン!とやられましたね。前述の通り、我々日本人全員に対する痛烈なメッセージだと思います。その全てを以下に記しますので、皆さん、心して読んで下さい!
…と思ったけど、あまりに長過ぎてw、採録する気力が私にはありませんm(__)m そこに都合良く、ぐれぃと氏からタレコミがありました。なんと全文の採録に挑戦されたブロガーの方がおられたのです!
そんなワケで、無断で申し訳ないのですが、そのアドレスを紹介させて頂きますm(__)m 是非ともお読み下さい!→ http://mochigomekeiba.blog.fc2.com/blog-entry-56.html
…如何でしょうか? 私自身も典型的な日本人気質ですから、村民達の気持ちはよく解るし、だからこそ作者のメッセージは痛烈に、深く胸に響いて来ました。
古美門研介というキャラクターが生まれた理由、このドラマで描きたかった日本人の姿、視聴者に伝えたいメッセージが、まさにこれだったんだろうと思います。
それにしても本当に、ヘロデ王も真っ青な、恐ろしく長い独白です。観た感じ、ノー・カットの長回しで撮られてます(マルチ・カメラなので編集はされてますが)。
脚本・古沢良太さんから堺さんへの挑戦状が、回を追う毎にエスカレートしてますねw それを真っ向から受けて立つ堺雅人は、古美門研介そのものです。多部未華子との対決が待ち遠しい!w
堺さんにガツンとやられた村民達を、さらに奮い立たせたのは、タネさんの遺言です。公害による病気で、タネさんは亡くなったのです。
「死んだら、全員で遺影を持って傍聴席を埋め尽くせ。裁判長にアピールするだろうから」
みんなが農業を捨てても、一人で畑を守って来たのがタネさんでした。彼女は、最後の最後まで闘い抜いた。村民達は、立ち上がります。
そして堺さんにとっては、かつての師匠で最大のライバルでもある生瀬さんと、いよいよ最後の決着をつける戦いでもある。
「三木が私と決着をつけようとしている。受けて立つしかない。恐らく我が人生最悪の戦いになるだろう」
まるで次週が最終回みたいですが、あと2話ありますw