恋人・麻美(臼田あさ美)の生き霊を見てしまい、妄想を見透かされてる事を知った鈴木先生(長谷川博己)は、固く決意します。
「小川蘇美を断ち切る」
自分の生徒である小川(土屋太鳳)を二度と異性として意識しないし、妄想もしない。それを果たせるまで連絡はしませんと、鈴木先生は麻美にメールしました。
「これだけは信じて欲しい。僕が現実に恋してるのは麻美さん、あなただけです」
そう、私がどれだけ多部ちゃんを好きになっても、いやらしい妄想をする対象は別の女性です。男にとって、それとこれとは別なんですよね。解って下さいよホントにw
ところが、ぐっさんの後任としてやって来た体育会系のイケメン・続木先生が小川と幼なじみである事が判明、しかも彼と対面した小川が明らかに動揺し、顔を紅くしたのを見た途端、鈴木先生は上の画像みたいな感じにw
生徒達の間でも、大乳首様の一件以来、小川の本命が誰なのか?で話題が沸騰。続木先生との噂も一気に広まったかと思いきや、本命は鈴木先生であるとの噂も浮上し、それを聞いてやっぱり小川の事で頭がいっぱいになる鈴木先生w
中村(未来穂香)にベッタリだった女子が、急激に中村と小川が親しくなった事に対して嫉妬したり、小川に惚れてる乳首男子にフラれた女子の嫉妬なども絡み、事態は混乱する一方。
やがてそれは、誰が好きなのかを頑として言わない小川への中傷、攻撃へと変化し、女子達が束になって小川を吊し上げる展開に。
事態を収めに来た鈴木先生の顔を見て、小川は逃げるように屋上へと駆け上がり、泣き崩れます。
「もう放っといて! 私が誰を好きだろうと、いいじゃないか!!」
どんな時も常に淑やかだった小川が、初めて人前で取り乱した瞬間でした。この流れを見れば、やっぱり小川が好きなのは鈴木先生なんだろうなと思うのですが、ハッキリとした答えを出さないのがまた、このドラマの面白さですよね。
保健室で鈴木先生と二人きりになった小川は、「すましてる」とか「人を見下してる」とか思われがちな自分のキャラを、なんとか変えようと努力して来た事を告白します。
自分が「いいな」と思った人の、良いと感じた部分を取り入れる。そうした努力の結果、何人もの男子から好かれ、やんちゃ系だった中村とも親しくなれた。
でも、モテる人には、モテる人ならではの苦しみがある。それを今回、痛いほど味わった小川は、人気投票1位の鈴木先生が背負ってる苦労も、少し理解出来たと言います。
「大変だけど、嫌われ役や笑われ役に逃げないで下さい。いつまでも、私達から見て憧れられる先生でいて下さい。私もやるから。大人から見て、いいなって思える中学生をやるから。ずっとやるから」
この言葉も、鈴木先生への想いを告白してるように解釈出来ます。でも、そんな事はもう、どうでもいい。自分は教師であり、小川は生徒である。もはや偏執狂スレスレ、ぐっさんが行っちゃった世界に片足を突っ込んでた鈴木先生も、ようやく目が覚めました。
「俺は何なんだ? 14歳の子があそこまでの事を言ってるのに、この俺は…」
情けなくなって、人知れず涙を流した鈴木先生は、小川の幻覚(生き霊?)と別れの挨拶をします。
「バイバイ…」
鈴木先生は決して変態とは違う(たぶんw)。教師という仕事のプレッシャーとストレスから、逃避する場所を知らず知らず求めてただけ。ぐっさんだってそうだった筈です。
「お願いします! どうか小川蘇美だけはやめて下さい! 僕にとって彼女は、のんのん様(仏様)なんです!!」
そう言って鈴木先生に泣きついたのは、なんと続木先生でした。恐らく、かつて彼は小川に告白してフラれたんじゃないかと思います。だから意外な形での再会に、小川は動揺して顔を赤らめたのでしょう。
「彼女は、神様みたいな生徒を一生懸命に演じているんです。だから、僕らも一生懸命に演じて行きましょうよ。立派な教師を」
自分自身にも言い聞かせてるような、鈴木先生の言葉。そこに麻美から連絡が来て、鈴木先生に希望の光が。
しかし、このタイミングで連絡が来たって事はやっぱり、彼女には全て見えてるって事ですよね。そんな人と、本当にやって行けるんでしょうか、鈴木先生は?
それはともかく、今回はぐっさんご乱心エピソードの裏返しだったように思います。ひがむ気持ちはよく解るけど、モテる側にも色々と苦労があるんだよっていう。
私は勿論ぐっさん派ですけどw、小川の言葉は私の胸にも突き刺さりましたね。
格好つけてるヤツ、見栄を張って自分を大きく見せたがるヤツが私は大嫌いなんだけど、周りから見て格好良い自分をキープするってのは、実に大変だし面倒な事で、私は単にその努力をサボってるだけの人間なのかもなぁと。
鈴木先生が上の画像みたいな状態になった時、ベテランの同僚教師(でんでん)が「そんな姿を人前で見せちゃ駄目だ!」と注意しました。
そのベテラン先生が、かつて妄想(生き霊?)に取り憑かれた相手の女子生徒が「今の女房なんです。てへっ」なんて言うもんだから、鈴木先生は余計におかしくなっちゃったんですけどw
子供を相手にする職業なら尚更、ちょっと無理をしてでも理想的な大人を演じるべきなのでしょう。私には到底、出来そうにありません。
このブログにしても、始めた当初の私はまだ辛うじて脚本家の端くれでしたから、少しは格好良い自分を演出しないと、同じ道を目指す若い子らに示しがつかないよ、みたいに助言された事もありました。
私は正直なところ、若い連中の事なんかどーでもいいと思ってるから(←こんなこと書くから駄目なんですねw)、とにかく自分が読んで面白いって思える事だけ書いて来たつもりです。
理想的な大人の立派な文章なんか読んでも、私はちっとも面白いと思えないんですね。
私から見れば、理想的な大人を演じる鈴木先生よりも、上の画像みたいになっちゃう鈴木先生の方が、ずっとずっと魅力的です。だからこのドラマが好きなんですね。
…自分を省みてるつもりが、気がつけば開き直ってますね、私…
たった今、思い出しましたけどw、私は映像関係の講師を務めた時期があったんですよね!
相手は20歳前後の若者達でしたけど、理想的な大人も演じられず、かと言ってこのブログみたいに自分をさらけ出す事も出来ない、実に中途半端な講師でした。自分には100%向いてないと悟り、1年で辞めましたけど、あの時の生徒達には申し訳なく思ってます。
なんだか、とりとめない自分話になっちゃいましたm(__)m 面白いドラマって、視聴者にこうして自分自身を省みさせる力を持ってるんですよね。
『鈴木先生』を観ると、毎回こうして自分の在り方について考えさせられます。本当に、面白いドラマだと思います。
「小川蘇美を断ち切る」
自分の生徒である小川(土屋太鳳)を二度と異性として意識しないし、妄想もしない。それを果たせるまで連絡はしませんと、鈴木先生は麻美にメールしました。
「これだけは信じて欲しい。僕が現実に恋してるのは麻美さん、あなただけです」
そう、私がどれだけ多部ちゃんを好きになっても、いやらしい妄想をする対象は別の女性です。男にとって、それとこれとは別なんですよね。解って下さいよホントにw
ところが、ぐっさんの後任としてやって来た体育会系のイケメン・続木先生が小川と幼なじみである事が判明、しかも彼と対面した小川が明らかに動揺し、顔を紅くしたのを見た途端、鈴木先生は上の画像みたいな感じにw
生徒達の間でも、大乳首様の一件以来、小川の本命が誰なのか?で話題が沸騰。続木先生との噂も一気に広まったかと思いきや、本命は鈴木先生であるとの噂も浮上し、それを聞いてやっぱり小川の事で頭がいっぱいになる鈴木先生w
中村(未来穂香)にベッタリだった女子が、急激に中村と小川が親しくなった事に対して嫉妬したり、小川に惚れてる乳首男子にフラれた女子の嫉妬なども絡み、事態は混乱する一方。
やがてそれは、誰が好きなのかを頑として言わない小川への中傷、攻撃へと変化し、女子達が束になって小川を吊し上げる展開に。
事態を収めに来た鈴木先生の顔を見て、小川は逃げるように屋上へと駆け上がり、泣き崩れます。
「もう放っといて! 私が誰を好きだろうと、いいじゃないか!!」
どんな時も常に淑やかだった小川が、初めて人前で取り乱した瞬間でした。この流れを見れば、やっぱり小川が好きなのは鈴木先生なんだろうなと思うのですが、ハッキリとした答えを出さないのがまた、このドラマの面白さですよね。
保健室で鈴木先生と二人きりになった小川は、「すましてる」とか「人を見下してる」とか思われがちな自分のキャラを、なんとか変えようと努力して来た事を告白します。
自分が「いいな」と思った人の、良いと感じた部分を取り入れる。そうした努力の結果、何人もの男子から好かれ、やんちゃ系だった中村とも親しくなれた。
でも、モテる人には、モテる人ならではの苦しみがある。それを今回、痛いほど味わった小川は、人気投票1位の鈴木先生が背負ってる苦労も、少し理解出来たと言います。
「大変だけど、嫌われ役や笑われ役に逃げないで下さい。いつまでも、私達から見て憧れられる先生でいて下さい。私もやるから。大人から見て、いいなって思える中学生をやるから。ずっとやるから」
この言葉も、鈴木先生への想いを告白してるように解釈出来ます。でも、そんな事はもう、どうでもいい。自分は教師であり、小川は生徒である。もはや偏執狂スレスレ、ぐっさんが行っちゃった世界に片足を突っ込んでた鈴木先生も、ようやく目が覚めました。
「俺は何なんだ? 14歳の子があそこまでの事を言ってるのに、この俺は…」
情けなくなって、人知れず涙を流した鈴木先生は、小川の幻覚(生き霊?)と別れの挨拶をします。
「バイバイ…」
鈴木先生は決して変態とは違う(たぶんw)。教師という仕事のプレッシャーとストレスから、逃避する場所を知らず知らず求めてただけ。ぐっさんだってそうだった筈です。
「お願いします! どうか小川蘇美だけはやめて下さい! 僕にとって彼女は、のんのん様(仏様)なんです!!」
そう言って鈴木先生に泣きついたのは、なんと続木先生でした。恐らく、かつて彼は小川に告白してフラれたんじゃないかと思います。だから意外な形での再会に、小川は動揺して顔を赤らめたのでしょう。
「彼女は、神様みたいな生徒を一生懸命に演じているんです。だから、僕らも一生懸命に演じて行きましょうよ。立派な教師を」
自分自身にも言い聞かせてるような、鈴木先生の言葉。そこに麻美から連絡が来て、鈴木先生に希望の光が。
しかし、このタイミングで連絡が来たって事はやっぱり、彼女には全て見えてるって事ですよね。そんな人と、本当にやって行けるんでしょうか、鈴木先生は?
それはともかく、今回はぐっさんご乱心エピソードの裏返しだったように思います。ひがむ気持ちはよく解るけど、モテる側にも色々と苦労があるんだよっていう。
私は勿論ぐっさん派ですけどw、小川の言葉は私の胸にも突き刺さりましたね。
格好つけてるヤツ、見栄を張って自分を大きく見せたがるヤツが私は大嫌いなんだけど、周りから見て格好良い自分をキープするってのは、実に大変だし面倒な事で、私は単にその努力をサボってるだけの人間なのかもなぁと。
鈴木先生が上の画像みたいな状態になった時、ベテランの同僚教師(でんでん)が「そんな姿を人前で見せちゃ駄目だ!」と注意しました。
そのベテラン先生が、かつて妄想(生き霊?)に取り憑かれた相手の女子生徒が「今の女房なんです。てへっ」なんて言うもんだから、鈴木先生は余計におかしくなっちゃったんですけどw
子供を相手にする職業なら尚更、ちょっと無理をしてでも理想的な大人を演じるべきなのでしょう。私には到底、出来そうにありません。
このブログにしても、始めた当初の私はまだ辛うじて脚本家の端くれでしたから、少しは格好良い自分を演出しないと、同じ道を目指す若い子らに示しがつかないよ、みたいに助言された事もありました。
私は正直なところ、若い連中の事なんかどーでもいいと思ってるから(←こんなこと書くから駄目なんですねw)、とにかく自分が読んで面白いって思える事だけ書いて来たつもりです。
理想的な大人の立派な文章なんか読んでも、私はちっとも面白いと思えないんですね。
私から見れば、理想的な大人を演じる鈴木先生よりも、上の画像みたいになっちゃう鈴木先生の方が、ずっとずっと魅力的です。だからこのドラマが好きなんですね。
…自分を省みてるつもりが、気がつけば開き直ってますね、私…
たった今、思い出しましたけどw、私は映像関係の講師を務めた時期があったんですよね!
相手は20歳前後の若者達でしたけど、理想的な大人も演じられず、かと言ってこのブログみたいに自分をさらけ出す事も出来ない、実に中途半端な講師でした。自分には100%向いてないと悟り、1年で辞めましたけど、あの時の生徒達には申し訳なく思ってます。
なんだか、とりとめない自分話になっちゃいましたm(__)m 面白いドラマって、視聴者にこうして自分自身を省みさせる力を持ってるんですよね。
『鈴木先生』を観ると、毎回こうして自分の在り方について考えさせられます。本当に、面白いドラマだと思います。