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ついでに…

今期の新ドラマ、他には嵐・櫻井翔くんの『家族ゲーム』を前半だけ、長谷川博己さんの『雲の階段』を後半だけ観ました。

『家族ゲーム』はとにかく全ての場面が「わざとらしい」と感じました。現実離れした登場人物ばっかり出て来るのは良いとして、それを如何にも実在するかのように見せるのが、創り手の腕の見せどころだと私は思うのですが…

何かヘンな事して見せよう、視聴者の意表を突いて笑わせてやろうって空気が、冒頭から充満してるんですよね。だけど、そんな意図が画面から伝わったら観る側は構えちゃいますから、意表を突く事は出来ません。

「今からすっごい可笑しな事しますよ、いいですか、爆笑する準備して下さいよ、乳首で茶を沸かしますからね」なんて事前に言われたら、よっぽど面白い事してくれないと笑えやしません。

自分で勝手にハードル高くして、あっさり自爆しちゃってるみたいに私の眼には映りました。森田芳光、松田優作という才能が如何に凄かったか。それをあらためて教えてくれましたね。

で、チャンネルを替えたら裏でやってたのが、長谷川さんのドラマです。渡辺淳一原作で、無免許医がドロドロの三角関係に墜ちていくみたいな話ですね。

相手役の稲森いずみさんと木村文乃ちゃんが乳首を見せない限り、私が見続ける理由は見当たらなかったです。

長谷川さんがパニック状態に陥っちゃうシチュエーションも、色んなドラマでさんざん観て来ましたんで、ちょっと飽きて来ましたw

渡辺淳一さんと言えば思い出すのが『失楽園』。川島なお美さんの乳首と、古谷一行さんの全裸のケツですね。あれ位やらなきゃ意味が無いって、これは真面目にそう思います。

長谷川さんはまぁいいですから、稲森いずみさんと木村文乃ちゃんは大至急、乳首を出して下さい。片乳だけでも構いません。本当に、心からお願い致しますm(_ _)m

『潜入探偵トカゲ』

元刑事の探偵(松田翔太)が、警察から極秘依頼を受けて潜入捜査をするサスペンス物。

主人公はやはり刑事だった父親による英才教育によって身につけた、驚異的な記憶力と身体能力を駆使して「ジェイソン・ボーン」ばりの活躍を見せます。

いやー、つまんなかったですw この番組がつまんない理由はハッキリしてます。

明らかに『ボーン』シリーズや『M:I』シリーズの影響を受けた、近代スパイ活劇の路線を狙っていながら、本作には肝心なものがスッポリ抜け落ちてるんです。それが無ければ、主人公があんなスーパーマンとして設定される事に何の意味も無くなっちゃう。

ジェイソン・ボーンやイーサン・ハントに、なんであんな超人的な記憶力や身体能力が与えられたのか? それは、超人的なアクション描写に説得力を持たせる為でしょう?

『ランボー』や『リーサル・ウェポン』『96時間』の主人公が、なぜ元特殊工作員でなければならないのか? それも理由は全く同じです。エスカレートしていく一方のアクション描写が、単なる絵空事に見えてしまわない為の工夫ですよ!

松田翔太くんも、昨今のTVドラマにしてはよく動いてくれてるかも知れません。だけど、せいぜい建物の中を駆け回る程度で、犯人との決着は刑事(松岡昌宏)の拳銃で片付いちゃうという体たらく。バカかお前は!

天下のハリウッド・スターであるマット・デイモンやトム・クルーズが、あそこまで体を張って頑張ってるというのに、お前さんはその程度かい!? 何様やねん!? お父さんが天国で「なんじゃこりゃあーっ!?」って嘆いておられますよホントに。バカ!

目を見張るような格闘、銃撃戦、カーチェイス無くして、あんな記憶力も身体能力も必要あちゃこプーじゃボケ! 両手をチンポの下に置いて50秒数えろ!!

しかも、翔太が状況分析する時にターミネーターやロボコップみたいな電子画面が出てくるんだけど、こいつ実はアンドロイドって設定なの? そういうオチがあるんなら(極めて陳腐にせよ)文句は無いけど、どうせ雰囲気だけなんでしょ? 紛らわしい事すなっ!! バカ!

とにかく、形だけスパイ活劇を気取っても駄目って事です。観客がスパイ活劇に対して何を求めてるのか、そこんとこをよく考えて、翔太をもっとシゴいてやって下さいな。

翔太ったら『ライアー・ゲーム』の時から芝居がちっとも変わってないしw そんな風に気取ってるだけじゃ駄目よ、翔太くん。もっと動け! 走れ! 跳べ! 殴れ! バカ! チンポ!

今回も毒吐いてやったぜ!

今、なぜドラマが面白くないのか?

最近の刑事ドラマを観てると、どの番組も犯人像のパターンが決まっちゃってますね。『太陽にほえろ!』の時代と比べると、バリエーションがえらい狭くなってます。

若者向けの番組なら犯人は大抵、ゲーム感覚で爆弾を仕掛けたり誘拐事件を起こす愉快犯。陰湿なオタクか金持ちのエリートである事が多いですね。

で、大人向けの番組でやたら多いのが、パートナーどうしのすれ違いや疑心暗鬼が、殺人などの悲劇を生んじゃうパターン。

例えば夫婦の間で愛が冷め切った事を悲観して相手を殺しちゃうんだけど、実は誰よりも自分を愛してくれてた事が、刑事達の捜査によって明かされ、犯人が大泣きするといった話が実に多い。

物事には必ず理由がある。そういうパターンの話がやたら目につくようになったのにも、何か理由があるんでしょう。「心のすれ違い」とか「誤解」「思い込み」によるトラブルが、現実社会で多くなってる事の顕れかも知れません。

でも、異常なほど似たような話ばっかり創られてる事には、もっとつまらない理由があるんじゃないでしょうか。これは私の勝手な憶測ですが、恐らく他のパターンが、自主規制によって描けなくなってるんだろうと思います。

私がかつて(もう10年近く前になりますが)特撮ヒーロー番組の脚本を手掛けてた時に、何より頭を悩まされたのが敵組織の作戦でした。

拉致・監禁はNG、薬物・毒ガスはNG、洗脳はNG、自然災害を想起させる破壊はNG、交通事故もNG、そしてなぜか乳首までNGと来たら、敵組織は一体どうやって悪い事すりゃいいの!?って話ですよ。

結局、いきなり街に現れてとにかく暴れ回るという、知性のカケラも無い悪事を毎回繰り返すしか無くなるワケです。これで話を面白くするのは至難の業ですよ!

そういった縛りは、あくまで自主規制なんです。法律で禁止されてるワケじゃない。スポンサーが視聴者からのクレームを恐れて「こんなネタは扱わないでね。約束破ったらスポンサー降りちゃうよ」って、現場に圧力をかけてるワケです。10年前でそんな状況でしたから、今はさらに窮屈になってる事でしょう。

かつて… 例えば昭和ライダーの敵・ショッカーは本当に卑劣でした。そのへんの子供をさらって洗脳ガスを吸わせ、手先にしてそのへんの子供を襲わせるんだから!

世界征服を目論むテロ組織にしちゃ、えらい地道な活動やなぁってw、子供ごころに思ってはいたけど、身近で現実的だからこそ観てて怖かったもんです。現在の番組の敵組織は、ある意味フェアだし頭が悪そうだから、ちっとも怖くないですよ。

敵が怖くなければ、ヒーローが頼もしく感じられません。ヒーローの存在価値はどんどん下がり、挙げ句の果てにヒーローどうしを闘わせてお茶を濁すという体たらく。そんなの本末転倒です。

同じような事が、たぶん刑事ドラマの製作現場でも起こってるんだろうと思います。スポンサーからの圧力なんて今に始まった事じゃない筈だけど、七曲署のボスみたいに「よし、やってみろ。責任は全て俺が持つ」なんて言ってくれる、気骨あるプロデューサーがいなくなってるんでしょう。亀山みたいなサラリーマン乳首ちょめちょめポコチン野郎ばっかりですよ!

来るかどうかも分からないクレームへの予防線で「あれもダメ」「これもダメ」って言われて、一生懸命考えたアイデアをことごとくボツにされる。その挙げ句に似たような話ばっかり創らされてたら、そりゃ現場の創り手はモチベーションを無くしちゃいますよね。

何より憂うべき点がそこで、昨今のドラマ(に限らずTV番組全般&メジャー日本映画)から漂ってくる無気力な空気は、ホントに只事じゃないですよ。面白いもの、何か新しいものを生み出してやろうっていう覇気が、微塵も感じられない作品があまりに多過ぎる!

特に刑事ドラマ(&謎解きモノ全般)はヤバいです。番組数だけやたら多いだけに、その無個性ぶりが酷く目についちゃう。更に憂うべきは、それで視聴率がそこそこ取れちゃう事ですよね。

覇気の無い番組を何とも感じないで受け入れちゃってるのも視聴者だし、下らないクレームの数々でテレビというメディアを追い込み、腐らせてしまったのも視聴者ですよ。破滅です。

でも、私がこういう事を言うようになってから既に、20年は経ってるんですよねw 私ごときがとっくに気づいてる事を、世間の人達が未だに誰も気づかないなんて事は有り得ない。

何事もそうだけど、社会の流れってのは歯止めが利かないんですよね。このままじゃ駄目になるって分かってても、軌道修正する事は誰にも出来やしない。

だけど、そんな中でも年に何本かは面白い作品が生まれてるんだから、まだまだ捨てたもんじゃない。滅多に現れない現状だからこそ、それを見つけた時の喜びもひとしおです。

だからグチグチ言いながらも、ドラマ・ウォッチングはやめられないんですよね。

多部ちゃんの新ドラマ

ネット社会ってのは凄いです。まだメディアに発表される前から、多部ちゃんが夏の連ドラで主演する事と、大まかな内容に関する情報をファンが先に知っちゃってるという…

時には故意に流されたガセ情報もあり、その真偽を判別しないと恥をかかされちゃう羽目になるけど、それもまたスリリングで楽しいとも言えましょう。

そう言えば以前、刑事ドラマの歴史を綴った記事に「『刑事貴族3』の映画化が決まったそうですよ」みたいなコメントの書き込みがあり、「えーっ、マジで?」って真に受けちゃったんだけど、あれも意図的なデマだったのかな?

今さら、こんな辺境のブログにそんなデマ書いて何が面白いのかサッパリ分かんないけど、まぁ世の中にはヒマな人もいるって事ですね。羨ましいかぎりです。

で、ファンの間で「これじゃないのか?」って囁かれてるのが、『海月姫』っていう少女コミックのドラマ化。地味なメガネっ子が恋をして美しく変身する…ってな根幹はありがちな話ながら、テイストはかなりぶっ飛んだコメディらしいです。

もしそれが本当なら、今年のカワデミー賞は早くも決まりですねw 多部ちゃんがコメディ・ヒロインを演じて、多部ちゃんを主役に選んだ創り手が創るんだから、面白くならないワケがありません。

ファンの中には、多部ちゃんがよくコメディに起用される事を快く思わない人もおられるみたいですが、その考え方は間違ってます。

凡庸な演技力じゃコメディ・ヒロインは務まりません。多部ちゃんがコメディによく起用されるのは、それだけ彼女の実力が業界でも一般社会でも高く評価されてる証拠ですから、ファンなら誇りに思うべきでしょう。

コメディ作品自体が嫌いなんだと言われれば、そりゃもう仕方がない事です。楽しめなくてお気の毒、としか言いようありません。

でも、コメディにもピンからキリまであって、嫌いな方はよっぽど酷い出来の作品ばかり観て来られたのかも知れません。それだけハードルの高いジャンルなんですよね。

私はチョー嬉しいです。多部ちゃんの実力が最大限に発揮されるのは、間違いなくコメディですよ。今回もまた「このドラマは多部ちゃんでなければ成立しない」って、必ず云われる事になりますから。少なくとも私は絶対言いますw

多部ちゃんがコメディエンヌ呼ばわりされるのを嫌がってるのは、ジャンルを限定されて役柄の幅が狭くなっちゃうのが嫌だと言うだけで、決してコメディに出ること自体を嫌がってるワケじゃないと思いますよ。

笑う事も一種の感動ですから、自分の演技で観客が笑う=感動する事を嫌がる俳優なんか、存在するワケがありません。

ただ、芝居で人を笑わせる事は本当に難しいし、本物の技術が無ければ出来ない事です。どこまでも謙虚な多部ちゃんの事だから、もしかすると「まだまだ自信がない」っていう思いから「私がコメディエンヌだなんて、とんでもない」って、そういう事を言いたかったんじゃないですか?

いずれにせよ、私は大歓迎です。どころか、ひたすらそれを待ってましたよ!

……と言っても現段階じゃ噂の域を出ない話なんですよね。あんまり踊らされないようにしなくちゃいけません。

『TAKE FIVE 』ほか

唐沢寿明、松雪泰子、稲垣吾郎、六角精児、松坂桃李と粒揃いなキャストが並んだ新番組『TAKE FIVE』(TBS金曜夜10時)は、まだ初回しか観てないけど退屈しませんでした。

他のドラマと違ってキャラクターが薄っぺらくないのが良いし、所々に入るユーモアが私好みです。

私にとってユーモアはかなり重要なポイントで、例えば櫻井翔くんの『家族ゲーム』はストーリー以前に、ユーモアのセンスで即アウトでした。これはあくまで個人的な好みだから…って言いたい所だけど、あれは酷いと思うなぁ…

『TAKE FIVE』は芸達者なキャスト陣に救われてる部分も多々あるような気がしますが、シリアスとユーモアのバランスが良かったです。ハマるとこまではまだ行かないけど、しばらく観てみたいと思いました。

あ、内容は怪盗5人組に敏腕女刑事が絡む『ミッション・インポッシブル』+『キャッツ・アイ』みたいなお話です。

続けて観て行きたいと思う作品は、他には見当たりません。『あまちゃん』は継続して観てますが。朝ドラは良くても悪くても最後まで観る習慣になってますからw

『あまちゃん』もしかし、今のところ私はハマるとこまで行ってません。別に「クドカンさんにしては」ってワケでもなく、普通に物足りない感じです。『カーネーション』の方がよっぽど笑えたし泣きましたからね。

それと能年玲奈ちゃんに、思ってたほど萌えられないんですよw 予想外に表情が乏しくて、多部未華子の偉大さをあらためて痛感してますよホントにw やっぱ多部ちゃん最高!

橋本愛ちゃんに至っては正直、あの子のどこがそんなに良いのか私には解りません。これまで演じて来た役柄のせいもあるかな?

以上、簡単ながら現状報告でしたw

『あまちゃん』に足りないもの

『つばさ』や『カーネーション』に比べて『あまちゃん』に足りないもの。

それは「毒」だと思います。特にコメディには毒が不可欠です。毒なくして心底からの笑いは生まれないし、深い感動も呼べません。

チャップリンや黒澤明監督の映画を例に挙げるまでもなく、名作・傑作には必ず辛辣な毒が盛られてます。

『あまちゃん』は確かに観てて癒されるドラマだけど、今のままじゃ少なくとも私は満足出来ないと思います。「甘ちゃん」じゃ物足りない。

だからと言ってバカみたいに毒を盛り過ぎると『純と愛』みたいになっちゃうのでご用心w

ただし『梅ちゃん先生』がそうだったように、朝ドラというジャンルに限っては、毒が足りない位でちょうど良いのかも知れません。数字的には甘口の方が成功率が高いのかも?(数多く観てるワケじゃないのでハッキリとは言えないけど)

だから、私が何と言おうが『あまちゃん』はこのままで行くべきなんでしょうね、きっと。

だけど私の希望としては、もっと毒が欲しいです。上辺だけじゃない本物の毒が。

ぱぴゅ〜ん

クドカンさんの困った体質

今朝の『あまちゃん』、三陸から旅立つ片桐はいりさんの場面がとても良かったです。

見送りに来たキョンキョンに向かって、片桐さんが言うんですよね。「あなたの事が嫌いでした」って。

片桐はいりさんと、キョンキョン。そのビジュアルを見ただけで、その心情は痛いほど伝わって来ますからね。

セリフ上では内面的なコンプレックスを言ってたけど、その根っこは私が常日頃から「イケメン死ねぇーっ!!」って、真摯に訴えてるのと同じですよw ルックスの違いから生まれる格差は、女性の方がよりキツイものがあるでしょう。

これこそが、私の求める「毒」なんです。これが欲しかった!

前作『純と愛』みたいに悲惨な出来事ばっか主人公に降りかかるのは、ありゃ「毒」じゃなくて単なるトラブルのアトラクションに過ぎません。だからかえって現実感から遠のいちゃうワケです。

『つばさ』が真に素晴らしかったのは、登場人物達の抱える心の闇が、観てる我々みんな多かれ少なかれ抱えてるものと変わらなかったから、だと思います。今回の片桐さんと同種の「毒」ですよね。

だから、我々は登場人物にすんなり自己投影し、喜びも哀しみもダイレクトに感じられる=共感出来るワケです。

片桐さんのあの一言で、私は『あまちゃん』で初めて泣きそうになりました。能年ちゃんが初めてウニを穫った瞬間よりも、こっちの方が私はグッと来ます。

ただし困った事に、クドカンさんはこんな場面にまで、チョコマカと小ネタを挟んで来ますよねw どうしても挟まずにいられない「コメディ体質」の典型みたいな方です。その点は三谷幸喜さんとよく似てますねw

今回に限っては小ネタも抑え目で、むしろ良いスパイスになってたと思いますが、私はあらためて、自分がクドカン作品になかなかハマる事が出来ない理由が解った気がしました。

なんでクドカンさんの小ネタが、私にとって困った事なのか? 私はユーモア大歓迎どころか、ユーモアのカケラも無い作品は受け入れない位に、ユーモアが大好きなのに。

それはやっぱり、サジ加減の問題なんだと思います。ユーモアを入れて良い場面と、入れない方が良い場面との区別、メリハリが、もうちょいあった方が私は感動移入し易いんです。

今回で言えば、私が片桐さんに自己投影して『あまちゃん』ワールドに浸ってる所に、いかにもクドカンさんらしいユーモアが入って来たら、クドカンさん=作者の顔がチラついて現実に引き戻されちゃうワケですよ。

たぶんコメディ体質の作家さんって、シリアスなまんまだと我慢出来ないんですよね。笑えるネタが浮かんだら、どうしてもそれを入れずにいられない。感動を犠牲にしてでも笑いを優先しちゃう体質なんです。

それってサービス精神じゃなくて、作家のエゴなのかも知れません。かつて映像作家だった頃の私をよく知ってる方はきっと「お前が言うか!」ってツッコんでる事と思いますがw、私自身がコメディ体質でエゴ丸出しの創り手だったからこそ、その心理が何となく解るんです。

だからクドカンさんや三谷さんには親近感を覚えながらも、作品世界に心底のめり込めないんですよね。作者の顔が見え過ぎちゃうんです。それは私の眼が鋭いからじゃなくて、クドカンさんや三谷さんが前に出過ぎるのが悪いw

作者のエゴが見え過ぎて辟易しちゃった典型例が、前作『純と愛』ですよね。ユーモアとは真逆のアプローチだったけど、遊川さんもクドカンさんも結局、同じ穴のムジナです。こう書くとメチャクチャ怒られそうだけどw

とはいえ今回のクドカンさんは、そうとう我慢されてる事だろうと思いますし、せっかくの毒を間髪入れずに中和しちゃうのも、あの方の優しさなんだろうと思います。だから『あまちゃん』に対して悪い感情は湧いて来ません。

でも、このままだと私は、最後まで『あまちゃん』にハマる事は無い気がします。クドカンさんが「いかにもクドカン」を貫く限り、私はきっと心底から笑ったり泣いたり出来ないだろうと思います。

私がクドカン作品で本当に感動する時が来るとすれば、あの方が過去の栄光を完全に捨て去って「全くクドカンらしくないドラマ」を書かれた時、なのかも知れません。

私の黒歴史

今回は、ちょっと前に書いた記事の再編集版です。

「外国映画」のカテゴリーでレビュー(『アイアン・スカイ』と『ダイ・ハード5』)のついでに書いたんだけど、これは自分にとってかなり大きなトラウマについて触れた重要な記事ですから、ついでで済ませたくないんですよね。

なので、あらためて「日記」カテゴリーに入れておく事にしました。ホント、年に1回でも繰り返し再掲載したいぐらいの気持ちなんです。いつか、この件に関わった人間が偶然これを読んで、何らかの反応を示してくれるのを私は期待してるのかも知れません。

いや、別に反応は要らないかな。当事者達にとっては地面を歩く蟻をうっかり踏んじゃった程度の事でも、踏まれた側にとっては一生の傷になる場合があるって事を、とにかく伝えたいんですよね。まぁ、どうせ伝わんないでしょうけど。伝わる相手なら、あんな出来事は起こってない筈ですからね。

あれはもう4〜5年前になるのかなぁ… 映像業界から脱落して田舎に引っ込んで、ホームページの日記も休止状態。私はたぶん、自己表現の場に飢えてたんですよね。

そんな時に『太陽にほえろ!』で色々と検索して、恐らくファンサイトとしては一番賑やかな掲示板に書き込みするようになったんです。

ただ、その前に伏線はあったんですよね。たぶん若い女の子だったと思うんだけど、対人関係とかに疲れて自殺を考える時がある、みたいな事をその板に書き込んでたんですね。

そしたら、一部の常連さん達が「誰だって生きて行くのはしんどい」「他の国じゃ飢えて死にかけてる子供がいくらでもいる」みたいな論調で、なんだか上から目線で説教し始めたんですよね。

良かれと思って、励ますつもりで書いておられるのは分かるんだけど、私は「この人ら、何様のつもりなんだろう?」って思っちゃいました。それこそ七曲署の刑事にでもなったつもりなんやろか?って。

その女の子だって、しんどいのは自分だけじゃない事ぐらい、分かってるに決まってるでしょう? 分かってても、どうしょうもなく辛くって、誰かに愚痴を聞いてもらいたくなる時って、あるじゃないですか。

それを寄ってたかって、何なんだこの人達は?って、私はちょっと腹が立ってました。だけどその女の子は素直な人で、真摯にそれを受け止めておられました。

で、私が書き込みを始めて、やがて私を名指しで攻撃して来るようになったのは、まさにその一部の常連達でした。だから、私の側にも彼らに対する悪い先入観があって、無意識にそれが伝わってたのかも知れません。

それと、知り合いのサイト以外に何かを書き込んだのはその掲示板が初めてでしたから、ネット社会に存在する暗黙のルールみたいなもんが、私にはよく分かっていなかった。だから自業自得な部分もあるのは自覚してます。

それでも、見ず知らずの私をいきなり「お前」呼ばわりし、ちょうどその時期に出没してた「掲示板荒らし」が「お前だろう」と決めつけ、「自作自演、乙」みたいな感じで嘲笑した連中の事は、やっぱどうしても許せません。

何の根拠も無く、ですよ? 実際、その「荒らし」は私の仕業じゃないですから、根拠なんかあるワケがない。

ただ、当時の私は求職中でヒマでしたから書き込みがマメだったし、ご覧のとおり書き始めると熱く語っちゃう性質ですから、マニアックな奴だっていう印象は与えてただろうと思います。

だけど、それだけで人を犯人扱いする事が、どれほど重い事か、どれほど相手を傷つけるか、いい大人だったら分かる筈でしょう? 寄ってたかって女の子に説教してた連中がですよ?

あれじゃあ、2ちゃんねるでお互い罵り合ってる連中と変わんないレベルですよ。ショックでした。本当にショックでした。何がショックかって、そいつらが私と同じ『太陽にほえろ!』のファンであるという事実がですよ!

……いかん、ついつい熱くなっちまいましたm(_ _)m それだけ、私の怒りは全く収まってないって事ですね。本当に許せないし、恨みは一生忘れないと思います。

そもそも何故、私はその連中から嫌われてしまったのか? 嫌われたというのが被害妄想だとしても、浮いた存在になってたのは間違いありません。でなければ根拠も無しに「荒らし」の濡れ衣を着せられたりしないでしょうから。

ご存知ない方もおられるかも知れないので説明しますと、匿名でわざと掲示板の空気を乱すような罵詈雑言を、執拗に繰り返し書き込む愉快犯の事を、俗に「掲示板荒らし」と呼びます。当時その『太陽』ファンサイトの掲示板にも、かなり陰湿な「荒らし」が出没しており、複数の常連達が私をその犯人だと決めつけたワケです。

で、話を戻しますと、私はあのコミュニティーの中で異質の存在だったみたいです。このブログでもそうしてるように、私は自分の本名以外の素姓はほとんど包み隠さずに書いちゃいます(本名もバラしてるようなもんです)。まず、そこからして異質だったのかも知れません。

自分がええ歳して一度も結婚してない事も、そのとき求職中だった事も、弱点から何からいきなりさらけ出しちゃいますから、普通の人は「なんだコイツは?」って思うのかも?

その上、よせばいいのに自分が映像業界に身を置いてた事や、『太陽』に参加された俳優さんやスタッフさんと一緒に仕事した経験談なんかも披露したりしたんですよね。

だって『太陽』のファンサイトに書き込みして、『太陽』関係者とご一緒した話を隠してるのもおかしいでしょう? 私が読者の立場的だったら、そんな話はお金払ってでも聞きたいですよ。

自慢したい気持ちは無かったのか?と言われれば、そりゃ少しはあったと思いますけど。無い方がおかしいですよね。

あと、今思えば私の書く文章そのものが、こうして自分のブログで書いてる分には良いとして、他人様のサイトで書くにはアクが強過ぎるのかも知れません。

『太陽』を語れば熱いし長くなるし、やたらユーモアを挟むし、毎回それなりのオチもつけたりして、自分で言うのも何だけど、目立ちますよねw 乳首とかポコチンとかは出来るだけ書かないようにしましたけど。

既に出来上がったコミュニティーの中に、そういう変わり種がひょっこり現れたら、面白がってくれる人も少しはいるけど、反感を抱く人の方が多いかも知れません。

日本(に限らずとも)社会って、異質な人間は除外したがりますからね。集団になればなるほど、それが暗黙の内に共通認識となって、イジメとかシカトが始まっちゃうワケです。

でも私は、中学や高校生のクラスじゃあるまいし、ええ歳した大人の集まりで、しかも『太陽にほえろ!』っていう作品を愛する仲間どうしなら、ちょっとぐらいアクが強かろうが自慢話が入ろうが、無条件に受け入れて面白がってくれるもんだと信じ切ってたんですよね。

まさかまさか、『太陽』ファンが『太陽』ファンの事を「お前」呼ばわりして嘲笑し、何の根拠も無しで「荒らし」の濡れ衣を着せるなんて、全く夢にも思ってなかったですよ。ネバー、ネバー、ネバー、ネバー!! チョメチョメっ!!

ちょっと前の「マニアック問題」にも通じる話だけど、彼らは明らかに、『太陽』を熱く語る私を嘲り、憐れんでたように思います。同じマニアどうしなのに、なぜだか上から目線で…

そういう状況になっちゃったのは、私自身にも非があります。嫌いな言葉だけど「空気が読めなかった」って事ですから。

だけど、なんで『太陽』ファンが『太陽』ファンに対して、嘲りや憐れみの感情が抱けるのか? その根本的な部分が、私にはどうしても理解出来ません。

そして、証拠も無しに「荒らしはお前だ」って、決めつけられる神経は更に理解不可能です。もしかしたら誤解かもって、間違いだったらどうしようって、なぜ思わないのか? 匿名なら何を言っても構わないって事ですか? 何の罪も無い人間がどれだけ傷つこうが、知った事じゃないと?

多分、そうなんだろうと思います。彼らにとって、私が本当に掲示板荒らしなのか否かはどうでも良かった。とにかく私を傷つけて、駆逐したかっただけの事なんでしょう。

特撮ヒーロー番組の脚本を書いてた頃、評判が気になって「2ちゃんねる」の掲示板をちょくちょく覗いてたんだけど、同じ番組やタレントのファンどうしが(匿名で)口汚く罵り合い、脅迫し合ってる光景を見る度に、何とも言えない嫌〜な気持ちにさせされたもんでした。

でも、まさか自分が同じ目に遭うとは、まさか『太陽』ファンがあんな連中と同じ事をするとは、全く夢にも思ってませんでしたよホントに。

「巻き込まれた」とは言いません。荒らし疑惑はとんでもない「とばっちり」だけど、一部の常連達に嫌われた事に関しては、自分が「巻き起こした」現象だったとも言えます。

だからそれ以降、他人様のサイトに書き込みする事は基本的に封印しました。ここにコメントして頂いた方がブログをされてる場合のみ例外としてますが、その時もあんまりアクの強いコメントは書かないよう注意… してるつもりです一応w

怖いです。あんな状況になっちゃう事が怖いし、他人の暗黒面を目の当たりにするのも怖いけど、何より自分自身が壊れそうになっちゃうのが本当に怖い。

一部の常連達から攻撃を受け始めた時、私はうろたえ、何とか誤解を解こうと書き込みを重ねて、それがまた「痛いヤツ」みたいな印象を与えてしまった気がします。

今思えば、なんで自分があんな事で必死になっちゃったのか分からないし、恥ずかしい限りなんだけど、その時は自分で自分の心がコントロール出来なかったんですよね。

だからって荒らしてませんからね!w 心を病んで別人格の私がやらかしちゃったとか、そこまでは悩んでなかったですから。ネバー、ネバー、ネバー!

でも、濡れ衣を着せられた時は、彼らを心から憎み、それなら本当に俺が荒らしてお前らの掲示板をぶっ壊してやろうか?って、思ったのは事実です。

私が実行する前にその掲示板が閉鎖になっちゃったから良かったものの、もし続いてたら… まぁ、そんな面倒くさい事はしないと思いますけどね。

だけど、そんな事が頭をよぎった事実だけでも、私にとっては暗黒の歴史なんです。まさに「魔が差した」ってヤツですよね。だから、怖いんです。

ネット世界には、魔物がいる。慎重に渡り歩いて行かないと、ダークサイドに堕ちて自分が自分でなくなっちゃうかも知れない。この件で私は痛切に学びましたよ。

で、秋葉原の事件が起こったのが、その直後だったんですよね。マジでゾッとしました。私はしませんよ?w あんな惨いこと絶対に出来っこないけど、犯人の気持ちがちょっとだけ解っちゃったのは事実です。

今はこのブログを通して、素晴らしい仲間達と巡り会えたワケですから、インターネットに感謝してます。だけど、どこにだって必ず魔物が潜んでる事を、絶対に忘れちゃいけません。

皆さん、お互い気をつけましょう。ネバーチョメチョメ。

ネット社会の天国と地獄

考えてみれば、もし私が多部ちゃん専門のサイトを立ち上げて、タベリストの皆さんと掲示板上で濃密な交流を何年も続けてる所に突然、例えば元俳優を名乗る新顔の人が「僕、多部ちゃんと共演した事あるんですよ」なんて書き込んで来たとしたら、私や常連のビジターさん達はどんな感情を抱くでしょうか?

タベリストの皆さんは年齢層も高いし、普通に家庭を築いてるオトナな方ばかりですから、そんな新顔が現れても余裕を持って歓迎されるかと思いますが、内心は面白くないかも知れませんよね? 面白くないのが普通だと私は思います。

まず嫉妬の感情が沸くでしょうし、マイノリティどうしで築いて来た連帯感に、何となく水を差されたような気分になるかも知れません。

まして、もう20年以上も前に終了してるTVドラマのディープなマニアとなると、更にマイノリティですから身近にはなかなか理解してくれる人もおらず、肩身の狭い思いを日々味わってる事と推測されます。

私自身そうですからね。会社の同僚で『太陽にほえろ!』の話が出来る相手は皆無だし、今やハリソン・フォードすらロクに知らない同僚ばっかりですから、映画の話も出来やしません。

だから、インターネットにおけるコミュニティーが唯一のオアシスになってるとしても、そりゃ無理からぬ事だと思います。心の拠り所と言っても過言じゃない。

あの時、私自身もオアシスを求めてました。夢敗れて故郷に帰るも、普通に家庭を築いてる同級生らと話をしたって噛み合わないし、映画仲間達に対してもコンプレックスがあったりなんかして、やっぱ寂しかったんですよね。

そんな時にやっと見つけたオアシスで、まさかまさかの冷ややかな対応&集中砲火。ホント、天国から地獄に突き落とされたようなもんです。

だけど、あの掲示板の住人達からすれば、私こそがせっかくのオアシスに冷や水を浴びせるデストロイヤーだったのかも知れません。

『桐島、部活辞めるってよ』のレビューで私は、学校社会において決して交わる事の無い「上層グループ」と「下層グループ」との関係について書きました。

私は同じ下層の仲間としてあの掲示板に飛び込んだつもりが、彼らから見ると「上層の人間が下層グループの中で優越感を味わいに入って来た」みたいに感じられたのかも?

そして白状すれば、あの時の私には確かに、「あんたらと俺とはちょっと違うんだぜ」っていう意識があったんですよね!

映像業界にいたこと自体が偉い事だとは、当時も今も全く思ってません。誰だって本気でやる気さえあれば入れる世界だし、凄い才能を持った人もいれば、ただのバカもいっぱいいる普通の職場ですからね。

私が「自分と彼らとは違う」って思ったのは、『太陽にほえろ!』という素晴らしい料理をただお客として味わい、美味いとか不味いとか勝手な感想を述べるだけで終わるんじゃなくて、自分はそれを咀嚼し、それを超える新しい料理を生み出すために自ら行動を起こしたんだぜぇ?ワイルドだろぉ?っていう自負です。

ただ作品を観て楽しんだり批評するだけなら誰にだって出来るけど、大勢の人を巻き込んで自ら作品を創り、批評される側に回る事には大いなるワイルドさが必要になりますから、そこはやっぱ自分にとって唯一の誇りなんです。

勿論、それをひけらかすつもりは全然無かったです。創る創らないは人の勝手だし、ひけらかせるような実績も結局残せてませんから。だけど、その根本的な「違い」こそが、あの時の自分にとっては命取りだった…って事なのかも知れません。

そう考えると、私という人間はあの掲示板にとって、最初から招かれざる客だった。喩えとして上層・下層なんて形容をしましたけど、別にどっちが上とか下とかじゃなくて、ただ単に「違う」んだって事です。

お互いに顔をつき合わせれば、その雰囲気や表情からすぐに「違い」を嗅ぎ分ける事が出来るんだけど、そこが顔の見えないネット社会の恐ろしさですよね。とてもとても痛い経験だったけど、ほんと勉強になりました。

今回の画像は、ぞんな私の後ろ姿です。

『リーサル・ウェポン』

これまで観て来たアクション映画の中でベスト3を選ぶとしたら、私の場合は1位『リーサル・ウェポン』、2位『96時間』、3位『キック・アス』といったラインナップになりそうです。

『リーサル・ウェポン』はもう25年も前(’87年)の作品ですから、今あらためて観るとさほどでもないかも?って思ってたんだけど、先日久々に(たぶん10年以上ぶりに)観てみたら、やっぱ「これ、好きやわぁ〜」って、再確認出来ました。

上記ベスト3作品に共通するのは、まず人間凶器(リーサル・ウェポン)と呼ぶべき人殺しのプロが登場する事。『96時間』のリーアム・ニーソンは元CIAの特殊工作員だし、『キック・アス』ではなんと小学生女子の殺し屋=ヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)が悪党どもを何の迷いも無くぶち殺しまくります。

その、ぶち殺される悪党どもが全く同情の余地も無い、根っから極悪非道な連中である点も3作とも共通してます。アクション映画の敵役はかくあるべし、ですね。悪ければ悪いほど最後にスカッとしますから。

そしてもう1つの共通点は、人生の歯車が狂った主人公が自らのアイデンティティを見失ってる状態にあり、壁を乗り越えたりトラウマを克服する事によって、復活や覚醒を遂げる物語である事。

『96時間』のリーアムは仕事中毒であったが為に妻娘に愛想を尽かされ、その絆を何とか取り戻したいと願う健気な中年男。『キック・アス』の主人公(アーロン・ジョンソン)は単純にオタクだからモテないだけなんだけど、外的要因が無いだけに余計ツライw

で、『リーサル・ウェポン』の主人公=マーティン・リッグス刑事(メル・ギブソン)は、最愛の妻を亡くしたばかりで生きる望みを失い、自殺願望に取り憑かれた発狂寸前の男なんですね。

だから、アクション映画の主人公にありがちな命知らずな行動にも、リッグスの場合はちゃんと感情の裏付けがある。なんせ今すぐにでも死にたがってる男だから、どんな無茶だって平気で出来ちゃうワケです。そして彼が無茶をすればするほど、観てる我々は泣けて来るという。

でも、彼はなかなか死ねません。彼は死にましぇーん! 彼は死にまっしぇーんっ!! というのも彼、元グリーンベレーの特殊工作員なもんだから、どんな凶悪犯が相手でも冷静に対処し、瞬殺出来るスキルを身につけちゃってるんですね。リーサル・ウェポンと呼ばれる所以です。

その人並み外れた屈強さと、根は優しいがゆえの内面の脆さ。その危ういバランスを保ってくれる唯一の存在だったであろう奥さんを失った事で、リッグスの精神は今やズタボロの状態なんです。

そんなリッグスを持て余したロス市警は、定年退職間近のベテラン刑事=ロジャー・マータフ(ダニー・グローバー)を彼の相棒にあてがいます。

温かい家庭を築いて引退も目前であるマータフにとってはとんだ災難で、バディ・ムービーの定石どおり最初は反目し合うワケですが、そこは温厚なベテラン刑事なだけあって、対立は長続きしません。

ズタボロになってるリッグスを、マータフとそのファミリーが温かく包み込み、癒やしていく過程がすごく良いんですよね。決して涙を押し売りする事なく、どちらかと言えばコミカルに描いてくれる演出が、実に私好みです。

で、そんな温かいマータフの家族に、敵の魔の手が伸びるワケですよ。娘が誘拐されちゃうんです。相手は極悪非道な麻薬組織。取引に応じたところで、娘が生きて返される可能性はゼロ。こちらから乗り込んで奪還する以外に道は無い。

そこで頼りになるのがリーサル・ウェポンですよ。敵を情け容赦なく撃って撃って撃ちまくり、夜のロス市街地を舞台に繰り広げる超絶アクション!

刑事物で戦争映画並みのハードなアクションを描いて見せたのって、この『リーサル・ウェポン』が最初だったかと思います(『ダイ・ハード』の登場はその翌年)。初めて劇場で観た時、私は鳥肌が立ちましたよホントに。

そしてクライマックス。リッグスと同じく元特殊工作員である敵の殺し屋=ヨシュア(ゲイリー・ビジー)に、リッグスは素手による果たし合いを挑むんですよね。これがまた痺れるんです!

自分自身のダークサイドが具現化したような存在であるヨシュアを、最も原始的な闘いである「殴り合い」によって倒したリッグスは、発狂寸前の状態から立ち直ります。

それが出来たのは、誰もが持て余してたリッグスという男を全面的に受け入れる、マータフという存在が現れたからこそなんですね。亡き妻に代わって、リッグスの精神バランスを保ってくれる新たなパートナー。

ドンパチばかりのB級アクションと見られがちな『リーサル・ウェポン』だけど、実はとても繊細な人間ドラマでもあるんですね。だからこそのベスト1なんです。

メル・ギブソンがまた、一世一代のハマり役でした。『マッド・マックス』シリーズでスターになってから薬物依存に陥り、荒んだ生活を経た上での復帰作が『リーサル・ウェポン』って事で、自暴自棄になってるリッグス刑事とイメージが重なります。

そして相方=ダニー・グローバーとの奇跡的な相性の良さ。職人リチャード・ドナー監督のツボを心得た演出、シェーン・ブラックのシンプルでメリハリの効いた脚本、マイケル・ケイメンとエリック・クラプトンのコラボによるハードかつポップなサウンドトラック。

何よりシリアスとコミカルの絶妙なバランスが、完璧に私のツボにハマったんですよね。文句無しです。アクション映画として私の好きな要素を全て備えてる作品が、この『リーサル・ウェポン』なワケです。

客観的に1つだけ難点を言えば、アクションの見せ場が物語の後半に集中してるんで、今の眼で観ると前半がやや退屈に感じられるかも知れません。昨今のアクション映画は序盤から飛ばして行く作品ばかりですから。

その点、キャラクター紹介が不要になった続編『リーサル・ウェポン2』は冒頭から派手なカーチェイスが描かれ、全編にバランス良く見せ場が配分されてます。

しかも外交官特権を振りかざす難敵に加えて、なんとリッグスの妻を事故に見せかけて暗殺した殺し屋までが登場し、おまけに同僚刑事達も皆殺しにされるわで、物語のボルテージは最高潮に達します。

それだけにリッグス&マータフが敵を片っ端からぶっ殺すクライマックスの高揚感はハンパじゃなく、そのカタルシスたるや、両手で左右の乳首をつまんで15回ほど回しても追いつかないレベルです。

だから『2』をシリーズ最高傑作と捉えるファンが多いんだけど、そこはやっぱ『1』あればこその『2』ですから、私としては『1』を強く支持したいと思います。

このシリーズは同じキャスト&スタッフで更に続いて行く事になります。『2』で奥さんの仇討ちまで果たしたリッグスは完全に立ち直ったワケですが、『3』になっても相変わらずのクレイジーぶりで、実は生まれつき危ない人だった事が判明しますw

『2』から登場するペテン師のジョー・ペシ、『3』から登場してリッグスの新たな妻となるレネ・ルッソ、更に『4』から登場の三枚目刑事クリス・ロックと、ファミリーが増えれば増えるほど『リーサル・ウェポン』はホーム・コメディ化しちゃいます。

それはそれで楽しいし、凡百のアクション映画よりよっぽどクォリティーも高いんだけど、『1』『2』があまりに良すぎた為に『3』『4』はどうしても見劣りしちゃいますね。

ただし『4』にはハリウッド映画初出演のジェット・リーが冷酷な殺し屋役で登場、クールな演技と超人的な立ち回りを披露し、緩み切った空気をビシッと引き締めてくれます。

とにかく面白さは絶対保証の『リーサル・ウェポン』シリーズ。ゴールデンウイーク中は旧作のレンタル料が格安になってますから、未見の方はこの機会に、是非!

レディ・ファースト

例えば家族3人で回転寿司店に行ったとして、3人とも大好きなサーモン寿司が1皿だけ回って来るとしましょう。そして自分が父親の立場だとしたら…

現在の価値観なら、まずワイフ優先、その次に子供、そして自分という順番になるんでしょうか? 私ならそうします。根っからジェントルマンだし超イケメンだし、乳首もサーモンピンクですからね。

でもウチの父親は、当たり前のように自分を最優先。雨が降ってて傘が夫婦で1本しか無くても、自分だけ差してとっとと歩いて行っちゃう感じですからね。で、母は黙ってその後をついて行く。

何しろ父は90歳を間近にした戦争世代ですから、そういう価値観が染み着いちゃってるんですよね。優しくないワケじゃないんです。

電車に乗っても、古い世代の夫婦は、旦那が平然と先に座ったりしてますね。現在の価値観なら総スカンじゃないですか、そんな野郎は?

私らなんかはちょうど、戦争世代と若い世代の中間、過渡期に生きて来た世代ですから、価値観は人それぞれで違ってるかも知れませんね。皆さんはどうですか? 乳首の色に自信が持てますか?

おしり

お尻には乳首以上に思い入れがあるんですよ、私は。尻ませんでしたか?

中学生の時、生まれて初めて性的な体験をしたのが、お尻にまつわる出来事だったんです。それ以来、若い女の子のお尻が好きで好きでたまらないんだけど、尻ませんかマジで?

だからって、満員電車で女子のお尻を撫で回したり舐め回したりなんてしませんよ? そんな事をする位なら、人けの無い夜道とかを選びますからね。

ただ、雑誌のグラビアに女子の水着のバックショットなんかがあれば、ついガン見しちゃうだけです。実に微笑ましいですね。

大人になって色々と経験しても、幼少期や思春期にドキドキした事って格別で、いつまでも尾を引いちゃうんですよね。そんな事って無いですか? 私だけ?

人それぞれ色んなフェチシズムを持っておられるでしょうけど、その原点を辿って行けば、だいたいそんなもんじゃないですか? 所詮はみんな、中学生のお尻レベルですよ。

ぺろ〜ん

狙われたポコチン

中3の時、クラスで定期的にフルーツバスケット(椅子取りゲーム)をやってました。

その第1回目の時、私は女子のMさんにポコチンを触られたんですね。私が先に椅子に座った所にMさんがなだれ込んで来て、倒れる瞬間に私のポコチンにつかまろうとしたワケです。

それはまぁ、たまたまMさんが手を伸ばした先に私のポコチンがあっただけかも知れません。何しろご立派なもんだから、すぐに手が届いちゃう。そりゃもう仕方がない。だから私は、特にリアクションはしませんでした。

ところがその一部始終を、私の位置から対岸の椅子に座ってた女子のFさんが、ずっと見てたんですよね。彼女は明らかに、私のご立派なポコチン辺りを凝視してました。

で、2回目のフルーツバスケット大会の時、私が椅子に座った瞬間にそのFさんが飛び込んで来て「ちょっと、どいてよ!」って言いながら、私のポコチンを鷲掴みにして走り去ったのでした。

私のポコチンは一体、何なんでしょうか? 私自身は学生時代ちっとも女子にモテなかったと言うのに、ポコチンだけは引っ張りだこですよ。ポコチンのくせに!

最初のMさんも恐らくポコチンを狙ってたと思いますが、Fさんは100%確信犯でした。Mさんに触られても全く動じなかった私を見て、こいつのポコチンなら掴んでも騒がれないだろうって思ったんでしょうね。実際、私は唖然としながらもやっぱノーリアクションでした。

まぁ、女子もそれなりに興味を持ってくれてるんやなぁって、私はちょっと嬉しかったですよ。その対象が私という人間じゃなくて、あくまでポコチン目当てだったとしても!

前回書いたお尻体験も、実はポコチン絡みなんです。これもどちらかと言えば女子側からの攻撃でした。

女子のお尻と私のポコチンが、一体どんなコラボレーションを果たして、私をこんなお尻フェチたらしめたのか?

それは私と、私の健気なポコチンのみぞ知る、淡い青春の思い出として大切にしまっておきたいと思いますw

びよ〜ん

覗かれた女風呂

なんでこんな話に火が点いちゃったのか、自分でもよく分かんないのですがw

別に気が狂ったワケではありません。だから怖がらずにコメント下さいw ただ水着女子のお尻が私の尻に火を点けただけです。

余談ですが、若い頃に男ばっかりで部屋に集まると、よくオナラに火を点けっこしたもんです。これより下らない遊びは世の中に存在しないだけに、この上なく盛り上がるんですよね、あれはw

中年になった今こそ、みんなでオナラに火を点けて遊ぶべきです。「ここ20年、こんなに笑った事は無いよ!」って、誰もがきっと言いますよw ただし決して1人ではやらないで下さい。たぶん死にたくなると思います。

さて高校の修学旅行で、私らは九州に行きました。で、泊まった旅館の大浴場に、男子と女子が交代で入るもんだから、当然ながら男子は何とか女子の入浴を覗き見出来ないもんか?と、普段は使わない脳みそをフル回転させるワケです。

そしたら、あっさり覗き見する方法が見つかっちゃった。大浴場の外側に、覗き見する為の穴蔵が掘ってあったんですよね、既に。大人が悠に10人ぐらい入れるスペースでした。

なんでこんな都合の良過ぎるスペースが!?って、逆にビビったんだけど、後から聞いた話ではかつて男性客へのサービスとして、こういうスペースがわざと造られてた、その名残りらしいんですね。(さすがに現在は埋められてると思いますが)

しかしながら、もし覗き見してる現場を女子や先生に見つかったら、学校中の恥さらしになりかねません。それを思えば、目の前にあるエサにもなかなか食いつけない。そんなリスクを冒してでも覗こうって奴は、よっぽど女子のハダカを見る事に執念を燃やす、変態ドスケベ野郎ですよ。

だから私は、その穴蔵に入りましたw 当たり前ですよ! 普段は目立たないくせに「こんな時だけはクソ度胸あるなぁ」って、周りの連中はそれ以来、私に一目置くようになりましたw

だけど、その後がショボかった。確かに何人かの女子の全裸姿が見えたんだけど、私は彼女らと眼が合うのが怖くて、チラッ、チラッとしか見る事が出来なかったんです。だからそれが誰のハダカなのか判んないし、眼に焼きつけるほど凝視しなかったんですよねぇ…

今思えば、こちらは穴蔵の暗闇の中ですから、明るい浴場内からは見えっこ無いんです。その為に造られたスペースなんだし。だから私は、臆せず堂々と女子のハダカを見るべきだった。これまで生きて来た中で、最大の過ちですね。まさに一生の不覚です。

まぁしかし、良い時代でしたねぇw 女子のハダカを見る為に、これほど必死になれたワケですから。その度にドキドキハラハラ出来たんですから。そこには人と人との繋がりだってあるワケです。

今じゃインターネットで女性のハダカどころか、細かい部分まで簡単に見学出来ちゃう世の中ですよ。ドキドキハラハラも無ければ、人との繋がりも無い閉じた世界。それじゃあ面白くないと思うなぁ…

そう、それですよ私の言いたかった事は! 世の中、間違っとるんですわ。女子のお尻を見ただけでソワソワしちゃうような感覚を忘れちゃ駄目って事です。

ほんと、私は偉いと思います。

覗きは犯罪です!

私は一体、いつまでこんな話を続けるつもりなんでしょうか?w

中学の時、大阪に住んでた親友Hの家に泊まりに行って、その夜、近所にあった看護学校の女子寮を2人で覗きに行きましたw

裏手の墓地から寮の窓が見えるんだけど、カーテンが閉まってて中がよく見えない。となると、寮の敷地内に忍び込むしか道はありません。

近づけばカーテンの隙間から中が見えるかも知れないし、運が良けりゃお風呂も見学出来るかも知れない。学校ではなかなか学べない事ですから、何としても我々は覗かなければなりません。

そんな崇高な志を抱くご立派な我々でしたが、寮内にいる女子たちにその存在を知られてしまっては、彼女らの真に自然な姿を見て学ぶ事が出来なくなってしまいます。それでは意味がありませんし、彼女らにも迷惑がかかる事でしょう。

なので、正義感溢れる我々は出来るだけ姿勢を低くし、息を殺して足音を忍ばせながら、寮の敷地内へと入って行ったのでした。

すると全く不可解な事に、我々は5歩も歩かない内からまばゆい光に照らされ、建物からまるで警報ベルみたいな騒音が鳴り響いたのです。

我々は顔を見合わせ、とっさに思いました。これは恐らく、警備会社が仕掛けた警報装置に違いない。という事はつまり、この敷地内に怪しい者が侵入したという事になる!

「やべぇ!」

我々はまず、そう叫びました。これは勿論、侵入者によって寮内にいる女子たちに危険が及ぶかも知れないからヤバい、という意味です。そして次に口から出た言葉が…

「ずらかれ!」

これは言うまでもなく、侵入者に対して「俺達から逃げられるもんなら逃げてみろ!」っていう意味です。我々以外の侵入者を、我々は絶対に許しませんからね。

姿なき侵入者を追うために、我々は全力で走りました。その時の我々は物凄い形相をしていたと思いますが、それはもちろん侵入者をビビらせる為の計算です。

我々は何度も何度も女子寮の方を振り返りながら、必死に走りました。この時、もしタイムを計っていたなら、オリンピック並みのスピード記録が出たに違いありません。

何度も後ろを振り返ったのは、もしかすると侵入者が後ろにいる可能性まで、我々は冷静に考慮していたからです。

それと、もし警備員が我々を侵入者と間違えて追いかけて来た場合、我々は彼よりも速く走るべきだと直感したんですね。何となく、その方が丸く収まる気がしたんです。

残念ながら侵入者を捕まえる事は出来ませんでしたが、我々も言われの無い誤解で侵入者扱いされずに済んで、心底ホッとしました。警備員さんにそんなミスをさせたら可哀想ですからね。

いやーしかし、とんだとばっちりを受けたもんです。いくら見聞を広げる為のアカデミックな活動とは言え、無許可で女子寮に入るってのは無謀でした。

だけど正直言って、これはメチャクチャ楽しかったですw ゲーム機なんぞでは決して味わえない、本物のスリルですからね。万引きなんかと同じで、娯楽性と麻薬性を秘めた危険なゲームです。

だからって、また女子寮を覗いてみたいなんて思ってませんよ? さすがにこの歳になると、それは有り得ません。警報が鳴ってもあの時みたいに速く走れませんからね。

いや、すみませんm(_ _)m 被害に遭われた女性からすれば、冗談では済まされない事です。本当に卑劣な行為ですから、私は断じて許しませんよ!

『藁の楯』

8年前に幼女を誘拐し、惨殺して逮捕された犯人=清丸(藤原竜也)が刑期を終え、社会復帰したのも束の間、またもや通りすがりの幼女を殺し、下水道に遺棄して逃走中。

殺された幼女の祖父は、財界の大物で億万長者の蜷川(山崎努)。可愛い孫を「人間のクズ」に惨殺され、復讐を誓った蜷川はなんと、清丸を殺した人間に10億円の懸賞金を支払うという新聞広告を大々的にぶち上げる。

例え自分は終身刑を食らったとしても、家族に10億円を残せるとなれば、どうですか皆さん? 莫大な借金を抱えて苦しんでる人や、治療費のかかる病気の家族や恋人がいる人etc…

何の罪もない幼女を無惨に殺し、更正の見込みも無いクズが相手なら、愛する人の為に殺人も出来ちゃうかも知れません。日本全国に、そんな人は数え切れないほどいるでしょう。

そんな事情を背負った人でなくとも、清丸みたいなクズは死んだ方が世の中の為になる、とは思うかも知れない。少なくとも私はそうですね。生かしておけばまた新たな犠牲者が出るのは目に見えてますから。

だから、清丸を殺さないまでも、助けてやろうとは誰も思わない。彼は全国民を敵に回しちゃったワケです。こうなったらもう、どこにも逃げ場は無い。

その広告が出るまで匿ってくれてた友人にさっそく命を狙われた清丸は、たまらず福岡市の警察署に出頭するも、留置所の警官や看護士にまで殺されかけます。

そんな四面楚歌どころじゃ済まない清丸が、福岡から東京まで護送される事になり、彼を警護する任務を命じられたのが、優秀なSPの銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)。

この2人が指名された事にも実は裏の理由があり、白岩には被害者と同年代の子供が、そして銘苅には愛する妻を酔っ払いのドライバーに…つまり「人間のクズ」にひき殺された心の傷がある。

清丸を誰よりも憎むであろう2人を警護に当たらせる事で、清丸が殺される確率がより高くなるよう、蜷川が金にものを言わせて手を回したワケです。

さらに警視庁の刑事(岸谷五朗、永山絢斗)と福岡県警の刑事(伊武雅刀)を加えた5人の特別移送チームが、極秘裏に清丸を護送します。

ところがチームの動きはなぜかインターネット上でバレバレとなり、次々と刺客に襲われるわ、犠牲者も出るわ、交通手段も失うわで、状況はどんどん悪化して行きます。

何より最悪なのは、移送チーム内に情報を洩らしてる人間が確実にいる事と、清丸という人間のクズに接すれば接するほど、彼への憎しみが募ってしまう事。

果たして彼らは、10億円の誘惑に負ける事なく、最後まで任務を遂行出来るのか? 全国民に憎まれ、命を狙われてる「人間のクズ」を、無事に東京まで送り届けられるのか?

面白いでしょう? 私は数年前にこの原作を読んだのですが、小説が苦手な私が最後まで一気に読んでしまった位、これは群を抜いて面白かったです。だから、いつか確実に映画化されるだろうって思ってました。

ふだん小説を読まない私がなんで読む気になったかと言えば、原作者が木内一裕さんだからです。つまり『KILLERS』でご一緒した、きうちかずひろ監督の処女小説なんですね。

さらに、映画の脚本を書かれたのが『超星艦隊セイザーX』でご一緒した林民夫さん。多部ちゃんの『ルート225』『フィッシュストーリー』も林さんの筆による作品です。

私の尊敬する作家さん達が原作と脚本を手掛けられた作品ですから、そりゃ面白いに決まってます。しかも豪華キャストだし、監督はあの三池崇史さんですからね!

三池監督に関しては、私の中で賛否両論なんですけどねw 『オーディション』や『ヤッターマン』には拍手しましたけど、『十三人の刺客』にはブーイングでした。

ただし、それとて途中で余計なオチャラケさえ入れなければ拍手喝采でしたから、私好みの監督さんである事は確かなんです。特にこの『藁の楯』は、三池さんが監督で本当に良かったと思いました。

ハイウェイを借り切って撮影された、ハリウッド並みのスペクタル場面の大胆さと手際の良さ。取って付けたヒューマニズムやロマンスでお茶を濁すような事は一切せず、容赦なく人間の暗部や残酷さを描き切って見せる潔さ。反モラルとも言えるエグい描写をも厭わない反骨精神。

照れ隠しの(?)オチャラケも今回ばかりは封印し、最後の最後までヒリヒリするような緊張感を貫いてくれてます。この作品の監督としては(木内さんご本人を除けば)ベストな人選だったんじゃないでしょうか?

大沢たかお&松嶋菜々子のストイックなSPぶりといい、藤原竜也の徹底したクズ人間ぶりといい、普段はあんまり良いと思ってなかった俳優さん達の芝居にも、今回はグイグイ引き込まれました。

…とまぁ、いつになく生真面目なレビューになっちゃってますけど(ここ数日の記事とは大違いw)、それは別に業界でお世話になった先輩方が参加された作品だからってワケじゃなく、一観客として純粋に楽しめたからだし、ストレートに内容をご紹介した方が、面白さが伝わり易いと思ったんですよね。

三池監督がオチャラケを封印されたのに倣って、私も今回ばかりは乳首やポコチンを封印してみました。

絶賛公開中!

警察に捕まりました(T_T)

違反切符を切られてしまいました。15年以上ぶりですよ。つまりゴールド免許だったのに! 悔しいーっ! 罰金5千円! ばびでぶぅーっ!!

バイクで配達中、入浴中の女子が見えたもんで、つい記念に写メを撮ろうとしたら、警官が言いがかりをつけて来たのでした。

もちろん私は「女風呂が見えたんだからしょうがないだろう!」って食い下がったし、証拠として上の画像も見せたというのに、まったく話の解らん若造の警官で通じませんでした。

……と、いうようないきさつなら面白かったんだけど、なんて事ない交差点での一時停止無視でした。見通しが良くていちいち停まらなくても左右がよく見える場所だけに、油断してました。

私は基本的にスピードは出さないし、去年バイクで怪我して以来、日々すこぶる慎重に運転してたというのに、よりによってそんな場所にポリスが張ってるとは! びびび、ばびでぶぅーっ!!

毎日ずっと運転してると、どうしても惰性になって来ちゃうし、今回みたく周りに人も車も明らかにいなければ、一時停止やウィンカー点灯を省略したり、つまり無駄を省く習慣がついちゃうんですよねぇ…

それで何年もゴールド免許でいられた事こそが奇跡だと、思わなきゃしょうがないですね。喉元過ぎれば何とやらで、気が緩んでたのも確かですから、これは「気を引き締めろ」という天からの戒め、と解釈するしかないですね。

そんなワケで、私は生まれ変わりました。これからはちゃんとバイクを降りて、しっかり安全確認をしてから女風呂を覗こうと思います。

人気記事ランキング

最近になって、スマホでこのブログを閲覧すると、トップページに毎日「このブログの人気記事ランキング」ってのが表示されるようになりました。(時間帯によっては表示されない場合も有り)

前日にアクセス数が多かった記事のベスト10で、当然ながらアップしたばかりの記事が上位に来るワケだけど、けっこう古い記事がいきなり浮上して来たりするもんだから、なかなか面白いです。

こないだ「私の黒歴史」って記事をアップしましたけど、あれは過去に書いた記事がベスト10に浮上して、それを自分で読み返したらまた怒りが再燃しちゃったもんでw、わざわざ再編集してアップし直したんですよね。

ほか『太陽にほえろ!』の記事「君はDJ刑事を知っているか?」や「スコッチ刑事登場!」、石原プロの『ゴリラ/警視庁第8班』レビューとか、ずいぶん前に書いた刑事ドラマの記事も、ちょくちょく浮上して来ますね。

『太陽にほえろ!PART2』と『大都会』シリーズの記事に至っては、なぜかベスト10の常連になってたりします。つまり毎日、相当数の人がその記事を読まれてるワケだけど、なんでだろう? あぁなんでだろう?

検索に引っかかり易いキーワードが含まれてるのか、どこか知らない所でリンクが貼られてるのか?

今日なんか『完全なる飼育/赤い殺意』のレビューが2位ですからね! 昨年の夏に書いた記事なのに、なぜかベスト10の常連になっちゃってる。なかなかマニアックな匂いがしますねぇw

あと、よく入って来るのが「雅人のキッスは草食系?」ですね。これは多分「堺雅人」と「菅野美穂」の名前が入ってるからでしょうけど、それにしたってベスト10に入り続けてる理由が解りません。

それと朝ドラ関連の記事も人気です。余談ですが能年玲奈ちゃんは芝居してる時よりも、素の天然ぶりを観てる方が遥かに面白いし、萌えますw

あとは当然ながら多部ちゃん関連の記事ですね。多部ちゃんの事を書き始めてからアクセス数が倍増しましたから。『あまちゃん』に次ぐ朝ドラは『たべちゃん』で如何でしょう?

で、今日は『サロメ』と『ヤスコとケンジ』がいきなり浮上して来ました。しかし『サロメ』はWowwowで再放送が最近あったからだとしても、なぜに『ヤスケン』が今さら?

1人の読者さんが閲覧しただけでも、簡単にベスト10に入っちゃうのかなぁ…? 常連さんは新しい記事しか読まないですもんね。

だとしても『完全なる飼育』がランクインし続ける理由が解んないw どなたか、この疑問を解決して下さいませm(_ _)m

『あまちゃん』の不思議

映画『オーシャンズ12』を観た時に、ジュリア・ロバーツ扮するヒロインが「大女優のジュリア・ロバーツそっくりだから」って事で、ジュリアになりすまして詐欺を働く場面がありました。

だけど、その映画にはジョージ・クルーニーやらブラッド・ピットやらマット・デイモンやら、そうそうたるスター達が出演してるのに、彼らは全然そっくりさん扱いされないんですよね。

つまりその世界にはジュリア・ロバーツというスターは存在しても、ジョージ・クルーニーやブラピというスターは存在しないワケです。現実と虚構がごちゃ混ぜになってる。それが何だか不思議な感じがしました。

そして『あまちゃん』の世界には、松田聖子というアイドルは存在しても、小泉今日子というアイドルは存在しない。これがまた不思議。

観ておられない方の為に解説すると、ヒロイン(能年玲奈)の母(小泉今日子)がかつて聖子ちゃんに憧れて、アイドル歌手を目指してた設定なんですね。

で、’80年代当時のアイドル文化が映像付きで紹介されるんだけど、聖子ちゃんと並ぶアイドルの権化みたいな存在だった、キョンキョンがそこに一切出て来ない不自然さ。解って頂けますでしょうか?

そりゃ、そこでキョンキョンが紹介されたら「じぇじぇ!? これお母さん?」って事になってややこしいのは分かるんですよ。アイドルに憧れてたお母さんの役をキョンキョンが演じる面白さも解ります。

だけど、キョンキョンというアイドルだけが存在しなくて、キョンキョン以外のアイドルはみんな普通に存在してるという、中途半端にリアルな’80年代って、なんだか不自然な感じがします。

だからダメってワケじゃないけど、とにかく私が違和感を感じた事実だけお伝えしておきますw

相変わらずクドカンらしい小ネタの可笑しさと、芸達者なキャスト陣の掛け合いだけで15分を保たせてる感じの『あまちゃん』。

だからどうとは言いませんが…

若い女

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こんな画像ばっかり載せてると、いかにも私はロリコンかと思われるでしょうが、実はそうでもないんですよ。いやホントにw

確かに、若い娘のピチピチした身体は素晴らしい! 実に実に素晴らしい!! どうせ女風呂を覗くなら、出来れば15〜30歳位の女体を見学したいとは日頃から思ってます。

しかし、吉岡指令補(鶴田浩二in『男たちの旅路』)は仰いました。

「俺は、若いヤツが嫌いだ」

特攻隊の生き残りである吉岡指令補は、国のため……引いては家族のために死ににいく若者たちと寝食を共にした過去が忘れられず、生命や人生を軽く見てる現代の若者たちを見ると腹が立ってたまらないのでした。

そんな吉岡指令補のお気持ちとはまるで関係なくw、私も若い連中と接するのが苦手です。ヤツらには、他者の痛みやら弱さやらが充分に理解出来ないし、その狭い視野や未成熟な感性の枠からはみ出したものは簡単に切り捨て、歳上であろうが先輩であろうが平気で見下したりしますからね。

勿論そうじゃない子も少なからずいるだろうとは思います。例えば多部ちゃんなら、このブログを読んでも目を背けないどころか、このオジサンはなんでこんな事になっちゃったんだろう?って、かえって興味を持ってくれるかも知れませんw

だけどねぇ、周りを見渡すと、ずっと歳上の先輩に対して平気でタメ口だったり(親しみをこめてるワケでもない)、仕事中に同世代の子と先輩の悪口を延々と喋ってたり、もう見るに耐えない子が多いですよ。

特に女子の態度や言葉遣いの悪さが目につきます。挨拶もしない子だってザラにいるし、しても相手の顔を見ないヤツが多い。そっぽ向いたまま挨拶されたら、どうですか皆さん。どんな気分になります? 挨拶してくれるだけマシと思わなきゃダメなの?

いくらルックスが良くたって、そんな女に魅力は全く感じられません。あんまり腹が立つから、家まで尾行して女風呂でも見学してやろうかと思うだけですね。

そう、全然好きな相手じゃなくたって、若いハダカは見学したい。それが男ってもんですよ。愛とは全く違う次元の話なんです。

若い女子なんて、私にとっては単なるオナペットに過ぎません。ただ1人、多部ちゃんだけを除いては。

いや、機会さえあれば多部ちゃんのハダカだって見学したいですよ? でも、そんな機会があるとすれば、同時に不特定多数のいやらしい男どもまで一緒に見る事になるでしょうから、多部ちゃんだけはどうか脱がないで下さいって事ですよね、まったく。

要するに、愛を育むなら、オトナの異性に限るよなぁって事です。他者の痛みを理解し、相手に何かを求めてばかりではなく、互いに意地も見栄も張らず、ありのままの自分をさらけ出せる相手が理想ですよね。

若い子には無理だと思うし、それで良いんだとも思います。若い内は高い理想を抱いて、何度も幻滅や失敗を重ねる事で自分自身を知り、他者の痛みも解るようになっていく。

だから○○○さん。若い子ばかり追い求めるのは、もうやめましょうw そんなのは所詮、ヴァーチャルですよ。あなたに相応しい人は、その世界にはいないと私は思うなぁ…

以上、私信でしたw (読んでるかなぁ…)
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