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七曲署ヒストリーPart.11

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#556 #557 南国土佐、黒の推理/黒の証明

九州、北海道、沖縄は捜査済みの七曲署一係、残るは四国とばかりに土佐巡り。刑事ドラマの地方ロケって、まんべんなく名所を廻れるように「追跡物」のストーリーを組む事が多いと思うんだけど、本作は交換殺人の謎を解く「推理物」なのがユニークでした。

フェリーで観光する容疑者に近づく為に、ふだんソリが合わないボギーとマミーが新婚旅行を装う一幕も楽しかったです。この2人、今後もしかして?なんてチラっと思いましたけど、何ともなりませんでしたw

#562 ブルース刑事登場!

捜査一係は基本7人なんだけど、スコッチが復帰してからは8人体制になる事も多く、1年ぶりに8番目の刑事が登場する事になりました。

ボギーがマカロニ2号で、マミーがシンコ2号とするならば、次に来るのは当然ジーパン2号でしょって事で、岡田Pは確信犯的にジーパン(松田優作)的な俳優を探しておられたんだそうです。

又野誠治さんはまさに、出来過ぎな位うってつけな人材ですよねw このタイミングでこんな役者さんが文学座にいたなんて!

文学座ってのは杉村春子さんが主宰する大手劇団の名門で、松田優作、宮内淳、渡辺徹、後の浜田学(平成版)と、『太陽にほえろ!』の新人刑事は文学座で発掘される事が多いんですね。

それはともかく、アクション派の新人刑事の加入は嬉しかったです。実際、又野さんは格闘技に精通しておられ、パンチがあまりに速すぎて映像に映らないから、加減するようカメラマンから注意される程だったそうです。

登場して早々に暴力団員たちを病院送りにし、ボギーから「お前のあだ名はモンスターだ」と命名されるも「俺、ブルースがいいです」って、自ら主張して譲らない頑固さも発揮、長さんから「自分で決めるヤツがあるか!」とたしなめられる始末。

あ、ブルースは警察学校教官になった長さんの教え子って事で、1年ぶりに下川辰平さんも顔を見せてくれました。そこにいるだけでホッとさせてくれる癒し効果は長さんならでは。その存在価値をあらためて実感させられました。

ブルースが加わり、ボギーが殉職するまでの半年間が、私にとって『太陽』後期のベストメンバーだったように思います。やっぱりアクションがサマになるメンバーが揃ってると、番組自体もアクティブになりますからね。

実際、ブルースのお陰で『太陽』初期を彷彿させるハードアクション路線が復活してくれて、私は又野さんに大感謝です。ただ1つだけ問題だったのは、又野さんがあまりに優作さんを意識し過ぎてた事でしょうかw

ルックスも良いし立ち回りも抜群なのに、どうも世間から過小評価される傾向があったのは、たぶん「松田優作の劣化コピー」みたいなイメージで見られてたからだと思います。

でも、その活躍をちゃんと観ていれば、ブルースとジーパンは全く違う事がよく判るし、又野誠治ならではの格好良さや面白さが発見出来た筈です。ろくに見てないヤツに限って悪口を言いやがるんですよね。ちゃんと見てから物を言え!(乳首)

なお、ブルースは登場した時点で既に妻帯者で、渡瀬ゆき扮する妻・泉との愛妻物語は『太陽にほえろ!PART2』まで続けて描かれる事になります。

#565 正義に拳銃を向けた男

大川俊道さんの脚本によるブルースのアクション物。家族を殺された遺族の復讐を新人刑事が阻止しなくちゃならない話は定番なれど、復讐しようとした人間が既に死んでて、事件とは無関係なタクシー運転手がその遺志を引き継いじゃう展開がユニークでした。

大川さんはジプシー登場後に『太陽』で脚本家デビューされ、主にボギーやブルースのアクション活劇で才覚を発揮された人です。

そして『太陽』終了後、ボギー=世良さんとブルース=又野さんを主役にした東映Vシネマ第1弾『クライムハンター』の脚本・監督を務め、衰退の一途だった和製アクション映画の新たな活路を開拓される事になります。

その時点じゃ一般視聴者の1人に過ぎなかった私ですが、それから数年後に映画『KILLERS』で大川さんと、『GUN CRAZY Episode4』で又野さんと、それぞれ一緒にお仕事する事になるんですよね!

大川さんには一昨年の『太陽』ファンイベントで再会するまで、私が『太陽』マニアである事はずっと内緒にしてたんですよw 「なんでお前が此処にいるんだよ!?」って驚かれてました。

又野さんには、インタビューを撮らせて頂いた際に「ブルースのファンでした」って告白しました。「あ、そうスか」みたいな薄ーいリアクションでしたけどw

その翌年に又野さんは自殺され、私はお通夜に参列しましたよ。あれだけの存在感とアクションのスキルを持った貴重な俳優さんだったのに、時代がそういう才能を必要としなくなっちゃったんでしょうか。それが自殺の原因なのかどうか分からないけど、とにかく残念で仕方ありません…

#574 誘拐

『太陽』2本目の90分スペシャルは、なんとマクベインの『天国と地獄』をアクションたっぷりにアレンジした、最初で最後の原作モノ。黒澤映画で三船敏郎さんが扮した社長役を高橋幸治さんが演じておられます。

サスペンスとしての出来映えは正直イマイチだった気がしますがw、現在は原作の映像化権が他所に移っちゃった為、DVD-BOXに収録出来ないレアな作品となりました。(CS放映はOKみたいですが)

☆1984年

#593 ジプシー再び

この年末年始から、春のボギー殉職編前後にかけてのシーズンは、特にアクティブかつハードで見応えあるエピソードが続き、振り返れば『太陽』第2の絶頂期だったように私は思います。画面から熱気が伝わって来ましたからねホントに。

いずれ復帰する事を前提に降板したジプシー=三田村邦彦さんでしたが、結果的にはこの回のゲストが最後の出演となりました。世良公則さんと特に仲良しだったそうで、殉職間近なボギーにジプシーがエールを送りに来たような、2人のW主演作。

番組初期にマカロニがよくやってたバイクアクションとか、ジプシーのアクティブな活躍がタップリ堪能出来る痛快編で、七曲署にいた1年間の消化不良をようやくこの回で晴らしてくれました。

#595 マミー激走!

マミー刑事=長谷直美さんはドライビングのA級ライセンス保持者って事で、普段から吹き替え無しで華麗なテクニックを披露されてましたが、本作はそれを最大限に生かしたエピソード。

かつてゴリさんに射撃対決を挑む過激なガンマニアを演じた俳優さんが、今回はマミーにスピード対決を挑む過激なカーマニアを演じておられましたw

#597 戦士よさらば・ボギー最後の日

当初は1年で降板するつもりだった世良さんですが、視聴者や共演者からの熱いラブコールに応えて、更にプラス半年間活躍してくれました。お陰でマカロニ2号とジーパン2号の共演が観られて、私は本当に嬉しかったです。

登場編と同じく殉職編もマカロニを彷彿させる、ナイフによる刺殺。「ぶざまに、格好悪く死にたい」との希望通り、’70年代的な「犬死に」が演出されたものの、何をやってもサマになり、格好良く見えちゃう所が世良公則たる所以であります。

ところで私は、このボギー殉職編が放映された翌日、東京へと旅立ちました。日芸の映画学科を目指して予備校に通う為、新聞奨学生として東京の新聞店に下宿する事になったからです。

ゆえに、もう『太陽にほえろ!』が観られなくなるのを覚悟してました。ボギー殉職と同時にマニア卒業ってのも、なかなか劇的なお別れかもなぁって、その時は感傷に浸ってたのですが…

#598 戦士よ眠れ・新たなる闘い

ところがどっこい、店内にはちゃっかりテレビが置かれてて、誰も反対する人がいなかったもんだから、ボギーの仇討ち編は同僚達と一緒に観たのでしたw

ブルースの立ち回りを観た先輩が「パンチ、速っ!」って驚いてるのを聞いて、私は何だか鼻が高かったですよw 女性の先輩は「スッポンさんが好き」って言ってたしw つまり地井武男さんの事ですが、先輩って言ってもまだ20歳なのに「(好みが)渋いなぁ」って、妙に感心させられたもんです。

この仇討ち編は殉職編以上にボルテージが高く、そのシンプルな作劇とキャスト陣の熱演が観る者の心をストレートに熱くしてくれる、『太陽』後期の最高傑作じゃないかと私は思ってます。

そんなワケで、またしても私は『太陽』マニアを卒業し損ないました。しばらくするとアパートへの引っ越しも許可され、自室で落ち着いて観られるようにもなりました。

だからこの時期の『太陽』を観直すと、東京での浪人生活を思い出さずにいられません。あの頃、私は若かったw

『ラストホープ』#10

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まだ肩が…と言うより右腕が痛いので、制限時間を設けて少しずつ書いてる今日この頃です。左手で書こうとしても、スマホを持ってるだけで腕が痛む体たらく。仕事の時以外は鎮痛剤を飲むのを避けたいし…

しかし幸か不幸か『ラストホープ』に関しては、書きたい事が何も無くなって来ちゃいました。愛する多部ちゃんには本当に申し訳ないんだけど、全てがどーでもよくなってる感じです。

これ、面白いの? 皆さん、本当に面白いと思って観ておられるんでしょうか?

私としては、最後に高嶋政宏さんが後ろにバッタリ倒れた直後に、次の番組『サキ』の予告編で高嶋政伸さんが全く同じ倒れ方をされてたのがツボにハマったんだけどw、それ以外は以前まで楽しんでた掛け合いの妙すら楽しめず、前回と同じくひたすら睡魔との闘いでした。

うーむ、まさかこんな事になってしまうとは… この冷め切った感じが最終回で覆される可能性って、ちょっと難しいものがありますよね… 普通、最終回の予告編を観たらワクワク感やら寂しさやら色んな感情が沸き起こるもんだけど、なんの感情も沸かなかった…

ただ作者がこの話をどう収拾して見せるのか?っていう興味だけですよね。そういう意味じゃ『純と愛』もそうなんだけど、あっちの方が少しは登場人物達への愛着があるから、それなりに感情は動いてますよ。

『ラストホープ』に関しては、歩美先生じゃなくて多部未華子という女優さんへの愛着と、高嶋政宏さんの顔に対する興味しか沸いて来ないんですよね。キャラクターへの興味は、小日向さんの役ぐらいかなぁ…

公式HPで、謎の解明に繋がる何かを連載するみたいだけど、それを見ないと解明出来ないって事? 本編だけじゃダメなの?

いずれにせよ、謎の解明がどうのこうの自体に興味が持てない人間にとっては、無意味な事です。

皆さん、楽しいレビューが書けなくて申し訳ありませんm(_ _)m いちばん残念なのは私自身だとは思いますが…

七曲署ヒストリーPart.12

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#600 七曲署事件No.600

ボギー殉職から半年間は欠員補充が無く、新人刑事ブルースをフィーチャーした作品が目立つようになります。100〜500回の節目にはもっぱら、一係全員が活躍するイベント性の強いエピソードが組まれて来たのですが、この第600話はブルースのほぼ独り舞台となりました。

服役中の凶悪犯の恋人だった女が、その男と手を切りたくてブルースと婚約したなどと嘘をつき、逆上した男が女とブルースを殺す為に脱獄する。あえて自ら標的になるブルースだけど、実は女には別の目的があり…

ストーリーはありがちながら、女を演じる秋野暢子さんがさすがに巧くて、非常に見応えあるハードアクション編に仕上がってました。やっぱ役者の力は大きいよなぁって、あらためて実感させてくれる作品です。

#608 パリに消ゆ #609 モンブラン遥か

12周年記念作品ですが、七曲署は一体、何の権限があってフランスからスイスくんだりまで捜査網を広げられるのか?w 日本のTVドラマでは初めてと言うオリエント急行ロケが話題になりました。犯人役は長塚京三さん。

#618 コンピューター計画

さて、ここでまた衝撃的な人事発表がありました。『西部警察PART3』の撮影を終えたばかりの、石原良純さんの加入です。

正直言って、ガッカリしましたw あの濃過ぎる顔とぎこちない動きは、既に『西部』で見てましたからね。その印象は?と言えば「ダサい」の一言に尽きるw どんだけ三枚目を演じてもスタイリッシュに見えちゃう、あの世良さんの後釜なんですよ?w

しかも、ボス=石原裕次郎さんの甥っ子ですからね。100%コネじゃないスかw 石原プロ製作の『西部』ならまぁ、さもありなんって思えるけど、『太陽』まで巻き込まないでよ!って。

世間の人々が『太陽』も石原プロの作品だと思い込むようになったのは、多分この人事があってからですよ。神田正輝さんの時も裕次郎さんのプッシュがあったそうですが、甥っ子となるとまた、話は違って来ますよねぇ。

その上、ニックネームが「マイコン」と来たもんだw 要するにパソコンの事で、当時はまだスペシャリストにしか扱えない代物だったんですね。

本作は、初めて直面する本格的なコンピューター犯罪に手を焼く捜査一係、そこに本庁から助っ人として良純さんが派遣されて来る「プレ登場編」の2時間スペシャルです。

かくして『太陽』の世界にやって来てしまった良純さんは、本当にダサかったw

つい最近DVD特典として収録された同窓会でも、神田さんからは「あれほど拳銃が似合わない刑事はいない」、長谷直美さんからは「背中に物差しが入ってるみたいな動き方」と、さんざんな言われ様w

特筆すべきは走り方のダサさで、良純さんは奥様(元陸上選手)から「カメラの前で走らないで」ってw、ダメ出しを食らってたそうです。いやホントに、あんなダサい走り方は見たこと無いですw

立ち回りも画期的にぎこちなく、殴り方も蹴り方もとにかくダサい。歴代刑事の中じゃ殿下も立ち回りはダメだったけど、マイコンの比じゃないですねw とにかく、何をやってもダサい !

#623 マイコン刑事登場!

スペシャルから約1カ月後、良純さんは正式に七曲署の一員になっちゃいました。私は正直、ガッカリしましたw 当時はホント、最終回に至るまで毎週「嗚呼、マイコン…」「やれやれ、マイコン…」ってw

でも今思えば、コメディーリリーフとしてのマイコンの存在って、これから終盤の『太陽にほえろ!』にとって貴重な存在だったかも知れません。七曲署の刑事が必ず格好良くなければならないっていう偏見さえ捨てれば、こんなに面白いキャラクターは他にいないですからね。ご本人が真剣になればなるほど笑えるんだから最強ですw そこがまた『太陽』の凄い所なんですよね!

『西部警察』における良純さんは、あくまで二枚目として扱われてました。だから余計にダサさが際立っちゃうんです。それに対して『太陽』は、マイコンを刑事ドラマ史上でも前例が無かった「おたく刑事」として、徹底的に三枚目扱いしたんですね。

つまり設定からしてダサい刑事だから、良純さんの動きがどんなにダサくても全然オッケーになっちゃうワケです。これはホントに、さすがは岡田Pだと思います。

で、そういう全く異色なキャラクターが入って来ても成立しちゃう『太陽にほえろ!』の柔軟性が、ホントに素晴らしいと思うんですね。『西部警察』だとそうは行かないでしょう。

あのボギー刑事の後釜がマイコンであった事は返す返すも残念だけどw、マイコンのお陰で更に新鮮な『太陽にほえろ!』が観られたのも事実なんです。もし普通に格好良い人が入って来てたら、かえってつまんなくなってたかも知れません。

なお、この登場編にはマイコンのガールフレンド(マイコンのくせに!w)の交通課婦警として、沢口靖子さんも登場します。映画デビュー直後で、『太陽』が初のTVドラマ出演。

当時のテレビ誌の記事で、沢口さんは交通課時代の長谷さんみたいな「セミレギュラーで出演」ってアナウンスされてた筈ですが、この直後に朝ドラ『澪つくし』のヒロイン役が決まったせいで流れちゃいました。

もちろん婦警の制服姿は超絶に可愛かった沢口さん。1回きりの出演で終わったのは勿体ない限りです。

#626 激走・大雪溪

オフ日に2人して渓流釣りに出掛けたブルースとマイコンが、事件に巻き込まれるサバイバルアクション編。

アナログとデジタル、ワイルドとソフト、ツッコミとボケ。この2人の組み合わせは、服装からしても明らかに『俺たちの勲章』の松田優作&中村雅俊を意図的に再現してました。

この当時はまだ2人とも芝居が硬くて、見ててちょっとツラい部分もあったけど、2年目あたりからは息もピッタリ、すこぶる面白いコンビに成長して大いに我々を楽しませてくれました。

☆1985年

#636 ラガー倒れる

集合写真の画像を見て頂くと判るように、この1年でラガーこと渡辺徹さんはすっかり大きく成長しw、ニックネームを「ちゃんこ」に変えなきゃいけない程になってました。

だからってワケじゃないけど、この回からしばらく「骨肉腫」の治療の為にラガーは入院、見舞いに来た同僚刑事と会話する病室場面のみの出番となります。『デカワンコ』のちゃんこ刑事(石塚英彦)がしょっちゅう入院してたのは、そんなラガーのパロディだったのかも?w

これは確か文学座の舞台出演に配慮しての処置で、他にも主演ドラマ『風の中のあいつ』と掛け持ち出演する等、徹さんは『太陽』の新人刑事としては異例の扱いをされてました。(本来は掛け持ち禁止なのです)

ちなみに徹さんは本来、太った状態こそが標準スタイルであり、デビュー当時はダイエットと極度な緊張により、たまたま痩せてただけなんだそうですw

#644 七曲署全員出動!狙われたコンピューター

そんなラガーが捜査の第一線に復帰し、ハワイへ出張(笑)してたボスも帰国して、久々にフルメンバーが揃う2時間スペシャル。

ハッカーが暗躍するサイバーテロにより、マイコンの愛機であるパソコン「ホームズ三世」が使用出来なくなり、マイコン刑事が窮地に陥ります。

すると、捜査はデータを頼らず「足でするもの」がモットーだった一係メンバー達(特にブルース)が、ホームズ復活の為に発奮するんですよね。

キャスト全員に見せ場が配分され、どんでん返し有りのサスペンスも見事だし、森本レオ、石橋蓮司といったゲスト陣も豪華な、これは劇場公開しても遜色ない出来映えだったと思います。

なお、この回からラガーが背広姿になり、もはや徹さんも太り過ぎた事だしw、若手のポジションを卒業=ベテラン化して、殉職は無くなったのかと思ったのですが…

#658 ラガーよ、俺たちはお前がなぜ死んだか知っている

番組史上最も長いサブタイトルの本作で、ラガーも殉職する事になっちゃいます。ボン(宮内淳)と同じ4年間の任期でした。(新人刑事の最長寿はロッキーの5年)

ラガーが撃たれた瞬間に大量の血しぶきが飛ぶ『椿三十郎』ばりの演出が話題を呼び、あれは失敗じゃないかって声もあったみたいですが、私はチャレンジ精神がよく伝わる名場面だと思ってます。

しかし、ラガーやボギーといった明るくてアクティブなキャラクターが去って行くのは寂しいし、ちょっと心細くもありました。

その穴埋めってワケでもないでしょうが、最初は無口で冷静沈着なキャラだったブルースが、この辺りから饒舌かつ短気になり、どんどん面白くなって行きますw

この変貌ぶりには賛否両論あるみたいだけど、私自身は言うまでもなく、後半の面白いブルースが大好きですw

能年!

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次の朝ドラ『あまちゃん』の番宣で、初めて能年玲奈ちゃんを見ました。可愛いっすね! 萌えーw

ただルックスが可愛いだけじゃなくて、表情が豊かで身のこなしが面白い。喋り方が「さかなくん」みたいw

この子は良いです。面白そう! 俄然、楽しみになって来ました。

あと、能年ちゃんの親友役で『桐島、部活辞めるってよ』のヒロイン・橋本愛ちゃんも出るみたい。

さらに小池徹平くんが、能年ちゃんを巡ってイケメン野郎と恋の鞘当てを、またもや演じるみたいですw 張り合い方がしのぶセンセの時そっくりw

他にはキョンキョンや尾美としのり君、吹越満さんも出られてますね。

キョンキョン(能年ちゃんの母)が、家出して24年ぶりに舞い戻って来て、宮本信子さん(能年ちゃんの祖母)と対立するそうで……って、アレに似てませんか、アレに!w

とにかく、明るいドラマなのが何よりです。4月1日スタート!

映画『コドモ警察』

腕・肩の痛みは一向に治らないってのに、観に行っちゃいましたw

これは我々世代が観るべき映画なんだけど、客席は中学生位の女子が多かったです。上映中の反応を見ると、どうやら「コドモ警視」ことマリウス葉くん(セクシーゾーン)が目当てだったみたいですね。ジャニーズ強し!

世の中には、映画としての完成度がどーのこーのでは語るべきじゃない作品ってのがあり、『コドモ警察』はまさにそれです。名作扱いされたり賞を狙ったりなんて野心が少しでもあれば、こんな映画は創りませんw

徹頭徹尾、純粋に「面白いもの」を観客に提供する事だけ考えて創られた映画ですから、我々はただ頭を空っぽにして楽しめばそれでいい。私は、そんな作品が大好きです。

しかもベースになってるのが明らかに『太陽にほえろ!』ですから、私がハマらないワケがないw

悪の組織「レッドヴィーナス」の罠によって子供にされてしまった特殊捜査課の面々=デカチョウ(モデルはもちろん裕次郎ボス)、ナベさん(長さん)、イノさん(ゴリさん)、スマート(殿下)、ブル(ジーパン)、エナメル(?)、マイコ(シンコ)。

そんなメンバー構成やコスチュームのみならず、例えば本庁の理不尽な命令に黙って従うデカチョウに、部下達が不信感を抱くんだけど、その裏には部下を思いやるがゆえの理由があって…みたいなストーリー展開も『太陽』でお馴染みのパターンでした。

まぁ、映画だけあって少しスケールアップしてたけど、基本的にはテレビと同じで、そこはかとなく漂う低予算の香りもそのまんまでしたねw

でも、殿下=小野寺昭さんが警視庁本部の上官として特別出演、エナメル刑事の元カノとして北乃きいちゃんも登場するのは映画版ならでは。レザーの短パンからはみ出るきいちゃんのお尻なんか、やっぱ我々世代向けですよw

主要人物ほとんどが子供ですから、芝居も拙いんだけど、そこを楽しめるのが大人って事なんですよね。ギャップの面白さが肝なんだし、親ごころみたいな感情も芽生えて来ますからね。

そもそも『コドモ警察』ってドラマは、監督とプロデューサーの「最近の子役って、上手すぎてつまんないよね」なんていう愚痴から始まって、普通は大人にしか言えない台詞を子役に言わせたら面白いんじゃないか?っていう発想から生まれたんだそうです。

だから、舌っ足らずな鈴木福くんをデカチョウにして、わざわざ大人でも言いにくいような難しい台詞を言わせてるw

『家政婦のミタ』における可憐な演技でブレイクした本田望結ちゃん(マイコ役)には、あえて笑顔を見せないツンデレ女を演じさせてるんだけど、この子の場合、それも上手にこなしちゃうんですよねw

テレビ版のレビューにも書きましたけど、ホントに色っぽく見えちゃうんですよ彼女は。女優ですねぇw ご本人も、普段は子供である事を強調した演技ばっかりやらされてるから、オトナの女を演じるのが嬉しくて仕方ないんだそうです。

他のメンバー達も同じでしょうね。だって、我々が子供の頃、ヒーローごっこや刑事物ごっこする時に、子供の役なんか絶対やりたくなかったですもんねw

だから『コドモ警察』のみんなを見てると、私は親ごころよりも、幼い頃の自分自身を思い出して目頭が熱くなって来ちゃう。そして現在も大して変わってない自分に気づいて、また違った意味で泣けて来るというw

でもこれは、単純に創り手(我々と同世代)が子供の頃の願望を果たしたいだけのノスタルジックな作品じゃなくて、かなりハイセンスなパロディ映画だと私は思います。子役たちは一切フザケること無く、大真面目に演じてますからね。

つまり、どこで笑ってどこにツッコミを入れるかを、観客自身に委ねてるんです。いちいちコミカルな音楽を入れたり、芸達者なベテラン俳優のアドリブに頼ったりする『踊る大捜査線』みたいに、バラエティー的な安易さとは志しの高さが違います。

監督さんは『勇者ヨシヒコのなんとか』等を出掛けられて来た方ですが、ザッカー兄弟作品(『裸の銃を持つ男』等)が大好物なんだそうです。

古くからの読者さんはご存知のとおり、私もザッカー兄弟に多大な影響を受けた創り手の一人でしたから、この作品の狙いはよく解りますし、『太陽』オマージュを度外視しても、好みです。

そんなワケで、映画館まで足を運ぶ程の興味はなかなか持てないでしょうけど、もし機会があればこの映画なりTVシリーズなりを、是非いっぺん観て頂きたいです。

『ラストホープ』#11(終)

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なるほど、そういう事だったのか! 最後の最後まで「解らん! イライラするぅー! ばびでぶぅーっ!!」って思いながら観てたけどw、最後の最後でやっと納得しましたよ。

以下、ネタバレなんで未見の方は鑑賞後にお読み下さいm(_ _)m


相葉くんは、兄に臓器を移植する為に人工受精で作られた、日本初のドナー・ベイビーだった。だから義父の平田満さんは一生懸命隠して来たワケですね。だからクローンの話と繋がって行くワケだ。

それならそうと、早く言ってよ!w いやホントに、そうと分かってればイライラしなくて済んだし、相葉くんにちゃんと感情移入出来て、睡魔に襲われる事も無かったですよ。

今さら登場人物達の気持ちが解っても、遅すぎます。隠し過ぎ、引っ張り過ぎ。もうちょい上手いやり方があったんじゃないかなぁ? シリーズ中盤ぐらいで相葉くんの謎は明かしちゃった方が良かったように私は思います。

自分がそんな目的で作られた人間であると、相葉くんが知ってからのドラマだっていくらでも描けた筈です。知ってからもまた葛藤があり、誰かの命を救う為に生まれた人間ならば医者は天職じゃん!って、そういう着地をじっくり描けば良かったのでは?

まず前半で相葉くんの謎を解明して、後半で彼の葛藤を描きながら他のメンバー達の謎を順番に明かして行けば、視聴者をイライラさせる事なく最後まで引っ張れたのでは?

「全ての謎がラストで明らかに!」とか「全ての伏線が最後の最後で一気に回収されるカタルシス」とか、そういう作劇がウケてるからって、何でもかんでも無理くり引っ張りゃいいってもんじゃない。

ドラマの内容自体は良かったけど、構成面で完全に失敗してたんじゃないでしょうか。勿体無いですよ。私はそう思います。

納得したって書いたけど、相葉くんの実の親が彼を平田さんに押しつけた理由が、もひとつよく解りません。実の親であろうが平田さんであろうが、真実を隠さなきゃいけない事は同じですよね? 兄と差別しちゃいそうだから捨てちゃったって事でしょうか? 人でなしやん!

多部ちゃん=歩美先生の事も、解ったようで解んないなぁ… 自分に殺人犯の血が流れてるから、人と関わらないようになったとは、ちょっと強引な設定に感じます。誰に対してもタメ口を聞く理由がそれって言うのは、さらに強引。ふつう逆ですよねw

あ、でもそう言えば、彼女が誰かを殺しかけたみたいな過去があったんでしたっけ? それで自分も父親みたいに人殺しになっちゃうかもって思ったんだ、確か。もうねぇ、ゴチャゴチャした要素が多すぎて、そういった伏線が頭に残らないんですよね。

あの女性記者が歩美先生の事をしつこく調べる理由って、結局何なんでしたっけ? 歩美パパが殺しちゃった人の娘か何か?

ゴチャゴチャしてる上に登場人物が多すぎて、名前が憶えられないからワケ分かんなくなるんですよね。そういうアンポンタンな視聴者がいる事に、もうちょい配慮して欲しかったよなぁ…

まぁしかし、今回も多部ちゃんの演技には非の打ち所が無かったです。どの場面のどの表情が良かったとかは、先輩タベリスト諸氏が書いて下さると思いますので省略します。

が、1つだけ。歩美先生が手術着を着替えて振り返る時の、後ろ姿を捉えたショット。ご本人はちっとも格好つけてないのに、なんであんなにカッコイイんでしょうね? シャンと伸びた背筋と長い首、その角度、動き出すタイミング、歩き方そのもの、全てが絵になります。

最大の武器である眼力や表情の動きが見えなくても、身体のあらゆるパーツであらゆる感情が表現出来ちゃう。これぞまさに全身女優! 愛してますw

多部ちゃん以外だと、一番の儲け役はやっぱ小日向文世さんですよね。馬面男に研究を盗まれても「私は(馬面に)託しただけだ」なんて、格好良すぎます。笑いの部分でも一番オイシいポジションでしたからね。桜庭ななみちゃん、好きですw

高嶋政宏さんは顔の面白さをもっと有効に活かすべきでした。まぁ、私は充分に楽しめましたがw 田辺誠一さんと小池栄子さんはフツーにいい人になっちゃって、ちょい尻すぼみだったかも。ボインボヨヨ~ン!!

とにかく、成功したとは決して言えないと私は思うけれど、チャレンジングな医療ドラマであった事には異存ありません。異存はあるかぇ!?

多部ちゃんの次回作は、いつ観られるのでしょうか? 私としては、是非とも本格的なアクションに挑戦して頂きたいです。でも、基本そういうのは好きじゃないんだろなぁ…

七曲署ヒストリーPart.13

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#660 デューク刑事登場!

さて、何だかんだ言ってる内に、いよいよ(やっと?)ラストイヤーが近づいて来ました。それが分かってるから言うワケじゃないけど、ボギー殉職から徐々に『太陽にほえろ!』の勢いが衰えてるような実感が、当時もありました。

ボギー=世良公則からマイコン=石原良純へ、そしてラガー=渡辺徹からデューク=金田賢一へ…

私の言いたい事は分かって頂けるかと思います。私はマイコンもデュークも愛してるし、良純さんも賢一さんも好きだけど、やっぱり「華」の要素で劣っちゃう感じは否めません。

デューク刑事はスコッチ(沖雅也)からジプシー(三田村邦彦)へと受け継がれたクール路線の新たな継承者です。スコッチは事件絡みのトラウマから、ジプシーは貧しく暗い生い立ちから孤独を背負ってましたが、デュークの場合は資産家に育ったがゆえの人間不信。孤独の種類も時代と共に変化してますね。

だから、根っこの部分では情に熱いスコッチやジプシーみたいに、分厚い壁がボスや一係メンバー達によって崩されて行くようなストーリー性は無くて、デュークはデュークのまま、最後まで孤高な存在であり続けたのが新鮮で、私は良かったと思ってます。

デュークだけは最後まで、仲間をニックネームで呼ばなかったですからね。「西条さん(ドック)」とか「水木くん(マイコン)」、ボスの事は「係長」ってw、最後まで通してました。それが逆に格好良かったですね。

ただ一つだけ不満だったのは、デュークもアクションがいまいち不格好だったんですよねぇ… 誰かさんみたいにダサいとまでは言わないけどw プロ野球選手の息子さんだから期待してたのに、動きが鈍重でスコッチみたいなシャープさが無い。クールなキャラとアンバランスなんです。

だから、デュークとマイコンがコンビで銃撃戦や立ち回りを演じる場面は、観ててツラかったです。アイタタタ…でしたねw 2人とも柄だけは大きいのに。賢一さんも良純さんも、やっぱお坊っちゃまですね。育ちが良すぎるのも考えもんですw

結果的に、アクティブな要素はブルースが1人で背負って行く事になり、撮影に対する法規制がどんどん厳しくなるのと相まって、『太陽』から再びアクションシーンが激減しちゃいます。それも番組の「衰え」を感じさせた要因の1つですね。

#665 殉職刑事たちよ、安らかに

七曲署一係に送られて来た、1冊のスクラップブック。その中身は、マカロニからラガーに至るまでの、実に10名(!)の殉職を報じた新聞記事あれこれ。それ、欲しい!って、マニアはみんな思った筈ですw

「こんなに部下を死なせて、よくおめおめと生きていられるな。おめおめ」って事で、送り主はボスや山さんの命を狙って来る。…あ、「おめおめと」じゃなくて「ぬくぬくと」かw

敵の正体が不明となると、まずは遺族を疑うしかなく、一係メンバー達はゴリさんの父(下条正己)や元婚約者(水沢アキ)、殿下の元婚約者(香野百合子)、ボンの姉(沢田雅美)、ボギーの姉(有吉ひとみ)、そしてジーパンの母(菅井きん)らを訪ねて行く。

歴代のセミレギュラーキャストが続々と登場し、殉職刑事全員を回想、さらに長さんも駆けつける等、オールドファンをこれでもかと感涙させてくれた、イベント性たっぷりの2時間スペシャル。出来ればジプシーやスニーカー、シンコも出して欲しかった!

ちなみに犯人は、殉職刑事達を過剰に崇拝するマニアックな現職警官(峰竜太)でした。

☆1986年

#678 山村刑事の報酬なき戦い

新春第1弾は山さんが大活躍する2時間スペシャル。警察やら行政やらが町ぐるみで汚職を働く無法地帯に、山さんが単独で乗り込み不正を暴くハードボイルド巨編! ゲストは元宮崎県知事の元嫁=かとうかずこさん。あの頃はホント綺麗でした。

春、秋に加えて正月までスペシャルを放映してくれるなんて!と喜んだものの、いきなり山さんが単独で活躍ってのは一体どういう風の吹き回しだったのか?……今思えば、この時すでに決まってたんでしょうね。山さんが、いつもそこにいて当たり前の存在だった山さんが、ああなっちゃうって事が……

#688 ホノルル大誘拐 #689 キラウエア大追跡

裕次郎さんの体調が年々悪くなり、年末年始のハワイ休養が長期化する事に。だったらみんなでハワイに行って撮っちゃおうって事で、『太陽』最後の海外ロケはハワイになりました。ゲストは佳那晃子さん。

多分ハワイロケに合わせての事だと思いますが、この時期ブルースの髪型がドレッドヘアだったんですよねw スラム街の不良がやるような超いかつい髪型ですよ。いくら何でも刑事がそれは無いだろ!って思ったけど、番組スタート時におけるマカロニの長髪も、それ位のインパクトはあったのかも知れません。

#691 さらば!山村刑事

さて。これも「まさかまさか」でしたねぇ… ゴリさんとはまた違った意味で『太陽』を象徴する存在で、ボス不在時には陣頭指揮も執った山さんが今になって、今さら殉職なんて!

だからって『太陽』ファンを卒業しようとか、その時は思わなかったけど、もはや日没が近づいてるような予感が当時、確かにあったのを憶えてます。『太陽』らしさ云々は別にして、残されたメンバーでは「弱い」気がしたんですね。まして山さんの後釜になれる俳優さんがいるとも思えないし。

露口茂さんは「刑事としてではなく、人間として死にたい」とリクエストされたそうです。養子・隆の実の両親が今になって「隆を引き取りたい」と言ってきて、その熱き想いに嘘がない事を悟った山さんは、隆の幸せを最優先に考え、最愛の息子を手放す決意をする。

某国の大使館員が絡む拳銃密輸の難事件を解決させた山さんは、久しぶりの休日を隆と2人で過ごし、自分が本当の父親ではない事を打ち明ける。この父子の歴史をずっと観て来た我々ファンはもう、この辺りからラストまで滝の涙が止まりません。

密輸組織の報復と思われる刺客と相撃ちになった山さん。家に電話をかけ、隆に「今から帰るから。先に寝てなさい」って伝えて、実際に帰ろうとするんだけど、力尽きて倒れちゃう。

いつもの殉職エピソードだと、仲間の死を知った一係メンバー達が一人一人、その刑事との思い出を回想したりするんだけど、これも露口さんのリクエストでしょうか、この回は知らせを受けたボスが「山さんが、死んだ?」って、呆然とした所で終わっちゃうアッサリ演出でした。

翌週からは山さんのいない七曲署が描かれるワケですが、とっても不思議な感じがしましたねー。新人刑事は代々入れ替わっても、山さんの枠は山さんにしか埋められない。山さんは山さんっていう1つのジャンルでしたから。いわゆる1つの山さんですよ。

しかも、それから程なくして、再びボスが長期療養を余儀なくされる事になります。『太陽にほえろ!』が終焉を迎える時が、ついにやって来たのでした……

やれやれ、遊ちゃん…

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各方面で物議を醸したであろう朝ドラ『純と愛』が、とうとう(やっと?)終わりました。

結局、遊川和彦って人は、ああして視聴者を「えぇーっ!?」って言わせて、物議を醸す事だけが目的で脚本を書いてる…としか思えないですね。

だからもう、こっちもいちいち驚かないですよ。ドラマ内で何が起ころうが、もはや「ほら来た、遊ちゃん」「やれやれ、遊ちゃん」っていう感情しか沸きません。

「愛くん、どうなっちゃうの!?」とも「純ちゃん可哀想!」とも思わない。だって純も愛も、普通じゃないドラマを提供して世間を騒がせたいっていう、遊ちゃんのエゴで動かされてるだけの「コマ」にしか見えないですからね。

ヒロインの父は悲劇的に亡くなり、母は認知症が進んでついに娘が誰なのかも忘れてしまい、「まほうのくに」も実現はまだまだ遠いし、最愛の夫は植物状態のまま、突き放すように物語は幕を閉じちゃいました。

ラストシーン、王子様のキスでお姫様が永い眠りから覚める童話『ねむりひめ』の絵本をわざわざクローズアップで捉えた後で、純が植物状態の愛にキス。すると愛の手がピクピクと動いて…

本来なら、そこで我々はハッとして、ドキドキハラハラして、結局は愛が目覚めないままジ・エンドにされて「えぇーっ!?」ってならなきゃいけないんだけど、ちっとも心が動かなかったですからね。「ほら来た、遊ちゃん」「やれやれ、遊ちゃん」で終わりですよ。

純が可哀想なんじゃなくて、演じてる夏菜ちゃんがとにかく可哀想です。心身共に辛い芝居をやらされ続けて、何一つ報われないままジ・エンドじゃ、解放されずにその辛さをずっと引きずっちゃうじゃないかなぁ…

こんな前代未聞の朝ドラを、よくぞやってくれた! よくぞ最後までブレずに貫いてくれた!って、言いたいところだけど、そう言われたいが為に登場人物をいたぶってる(ようにしか見えない)作者の思う壺にはならないですよ。視聴者を軽く見過ぎてますねホントに。

人が生きて行く中では、辛い事がいっぱい起こるし、世の中は理不尽な事だらけ。それでも、諦めずに頑張るヒロインの姿を見て勇気を持って頂きたい、みたいなメッセージを、遊ちゃんは込めてるつもりらしいです。

それならヒロインは、やっぱ最後に報われなきゃ駄目でしょう? あんな終わり方されて、勇気が持てますか? まぁ「あのヒロインに比べれば自分は恵まれてるよなぁ」とは思えるかも知れないけど、それで「よし、頑張ろう!」って、勇気を貰える人はいないんじゃないかなぁ?

結局、視聴者の予想や期待を裏切りたい、それで世の中を騒がせたいっていう遊ちゃんのエゴに、キャラクター達が踊らされてるようにしか見えないですよ。

だから純も愛も、ただひたすら哀れですね。キャラクターは作者の子供みたいなもんですから。生みの親に愛されない子供の悲劇を、我々は半年間も見せつけられたワケです。

劇中に出てきたエゴまる出しの親たちは、まさに遊ちゃん自身の姿ですよ。すっごいイヤなもんを見ちゃった感じがするけど、これはけっこう世の中の「今」を如実に反映したドラマなのかも知れません。

それはそれで意義ある問題提起なのかも知れないけど、少なくとも私は、ドラマにそんな事は求めてません。心にはひたすらバッドな後味が残っただけですね。

最初は確かに、今まで見たこと無い非凡な朝ドラが観られる事に期待してたけど、それはあくまで結果的にそうなって欲しかったんであって、それだけが目的のドラマを観たかったワケじゃありません。

この結果は既に、折り返し地点あたりで見えてましたね。遊ちゃんが思ってるほど、我々はバカじゃないですよ。『家政婦のミタ』の威光も、これで帳消しです。

次の『あまちゃん』が始まれば、みんな『純と愛』の事はすっかり忘れちゃうんじゃないかなぁ? あまりにも報われないキャラクター達が、不憫でなりません。

『ジャンゴ/繋がれざる者』

クエンティン・タランティーノ監督の新作です。『コドモ警察』とハシゴして観ました。面白かったですよ!

面白いんだけど、肩・腕が痛いのに2時間45分はキツかったw 『コドモ警察』と合わせたら5時間近いですからね。映画館の椅子って、ホント肩凝るんですよねぇ… 無謀でしたw

要するにタランティーノ版マカロニ・ウェスタンなのですが、主人公=ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は黒人なんです。しかも時代は南北戦争勃発の約2年前で、奴隷制度社会の真っ只中。

だからジャンゴも奴隷黒人の1人なんだけど、ドイツ移民の賞金稼ぎ=シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に助手として拾われた時から運命が急変しちゃう。

奴隷制度を忌み嫌うシュルツは、やはり奴隷として売られたジャンゴの妻(ケリー・ワシントン)を買い戻してやろうとするんですね。そんな2人の前に立ちはだかるのが、多数の黒人奴隷を虫ケラみたいに扱う大農園の御曹子(レオナルド・ディカプリオ)と、白人よりも残酷な奴隷頭(サミュエル・L・ジャクソン)。

とにかく白人達の奴隷への仕打ちが極悪非道なんだけど、そのほとんどが現実にあった事らしく、アメリカの歴史上でも最悪の汚点を、正直に真っ向から描いてます。

そうした背景は徹底したリアリズムで描きながら、物語は奴隷黒人のジャンゴが妻を救出し、極悪非道な白人どもを華麗なガンファイトで皆殺しにして行くというw、言わばファンタジーなんですよね。

だから、ユダヤ系アメリカ人がヒットラーもろともナチスを皆殺しにしちゃう前作『イングロリアス・バスターズ』とよく似てます。タランティーノ監督は意図的に、歴史上の犠牲者達に映画の中で復讐をさせてるワケです。

そのやり方は「目には目を」「毒をもって毒を制す」だから、賛否両論あるかも知れないけど、とにかく創り手のやりたい事があまりに明確で、その爽快感たるやハンパじゃないです。そりゃもう笑っちゃう位に。

私はこういうの大好きです。何ならイケメンや不良どもを皆殺しにする映画を自分も撮りたい位ですw コンビニの駐車場にゴミをポイ捨てする奴らも皆殺し、道を譲ってやったのに会釈もしない奴らも皆殺しですよ!

私が妄想する皆殺しに比べれば、タランティーノ監督の方がよっぽど健全ですからねw 現実では叶わなかった復讐でも、映画の中なら果たす事が出来る。これこそが映画やドラマの醍醐味ですよ!

ドキドキ・ハラハラの緊迫感は前作の方に軍配が上がるけど、その分アクションの迫力が大幅にパワーアップしてます。

理屈は要りません。とにかく面白いんで、オススメします!

『ブラック・スワン』

多部ちゃんも大好きなナタリー・ポートマンの、現時点における代表作、ようやく観ました。これ、アカデミー賞穫ったんでしたっけ? 少なくともノミネートはされてましたよね?

難解との噂もあったし、お話そのものが暗そうなんで、ナタリーの熱演(オナニーとか)に興味はありつつも、何となく敬遠しちゃってました。

でも、実際観たら面白かったです。これ、すっごいシンプルで解り易い映画だと思いますよ?

名門バレエ劇団で、真面目で繊細なナタリーが『白鳥の湖』の主役に抜擢され、すっごい嬉しいんだけどプレッシャーに押し潰されて、どんどん精神を病んで行く。

彼女の被害妄想や幻覚が、現実と区別すること無く描かれてるもんだから、その境目がハッキリしないのが難解と言えば難解。

だけどこの映画は、その境目が判らずに苦しむナタリー自身の心理を描いてるワケだから、それで良いんですよね。境目が見えないからこそ苦しいんだし、恐ろしくもある。

そう、ナタリーの幻覚は、自分の指の皮を剥いたり、もう1人の自分が見えたり等、やたらホラー風味なんですよねw

私もかなりの小心者だし、かなり心を病んでる人間の1人かも知れないけど、今のところ幻覚を見た経験は無いもので、この映画の幻覚描写がリアルなのかデフォルメなのか、よく分かりません。

しかし、プレッシャーに押し潰されそうになる焦燥感だけは、よーく解ります。私もかなりプレッシャーに弱い人間ですからねw それを克服する強さがあれば、私の人生もまた今とは違ったものになってた事でしょう。

でも、どれ位のレベルのプレッシャーまで自分は耐えられるのか、その判断を見誤って無理を重ねると、この映画のナタリーみたいになっちゃうのかも知れません。

このヒロインは才能あるんだけど、ショウビジネス界で生きていくには繊細過ぎた。少しずつ階段を上がって行けば強くなれたのかも知れないけど、いきなり主役に抜擢されたのは彼女にとって不運だった…としか言いよう無いですね。

私もちょっとの間だけ、ショウビジネス界の片隅に一応いましたから、ナタリーの哀しみが痛いほどよく解ります。努力だとか根性だとかじゃ、どうにもならない事があるんですよね。

だから、芸能界で活躍してる人達って、みんな並みの心臓じゃないですよ。多部ちゃんだって例外ではありませんw めちゃくちゃ気ぃ強いに決まってます。ま、タベリストは先刻ご承知ですねw

そんな中で、実は十人並みの心臓なのに無理して芸能人やってる人達が、ドラッグに走ったり自殺しちゃったりするんですよね。

『ブラック・スワン』は、その過程を実に解り易く具体的に描いた映画です。セクハラしまくりの横柄な舞台監督に支配されるバレリーナ達の姿なんか、あのおデブさんに絶対服従の軍隊みたいな国民的(と呼ばれる)アイドル集団そっくりですよ、たぶんw

だから、アカデミー賞穫ったからって決して高尚な文芸作品なんかじゃなくて、めちゃくちゃ通俗的な娯楽映画です。大いに気に入りましたw

七曲署ヒストリーPart.14

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#700 ベイビー・ブルース

第600話に続いて、700回目もブルースがメインの話になりました。チームプレーが描かれるイベント的な話を見送ったのは、ボスが欠場中っていう事情からでしょうけど、当時の『太陽にほえろ!』をいかにブルースが支えてたかを物語ってるようにも思います。『太陽』がデビュー作となる新人俳優として、又野誠治さんは最後の人でしたからね。

この回で奥さん(渡瀬ゆき)が出産、晴れてブルースは父親となりました。ゲストは横山やっさんの息子・木村一八。なかなかのイケメンでしたよね? もしかすると新人刑事候補の1人だったのかも知れませんが、今はどうしておられるんでしょうか…

ボスも山さんもいないこの時期、新聞のテレビ欄を見ると『太陽』のキャスト筆頭が神田正輝さんになってる非常事態。

その穴を埋めるべく(ギャラ予算も浮いた事だし?)この期間はゲスト俳優がやたら豪華でした。例えば元ピンクレディーのMIEさんや萬田久子さん、美保純さん、戸川純さん、香坂みゆきさん、武田久美子さん、室田日出男さんetc…

『太陽』はレギュラーキャスト全員がそれぞれ主役として成立する番組ですから、ボスがいなくても何とかなっちゃうんですよね。だけど、いつまでもこの状態だとさすがに苦しい。

いよいよ15年目を迎える七曲署に訪れた、未曾有の危機を救うべく、西部方面から強力な助っ人がやって来ます。

#706 ボス! 任せてください

裕次郎ボスの代役が務まるのは、名実共にこの人しかいないでしょう。大門団長改め、橘警部こと渡哲也さんです。

『西部警察』シリーズ終了から2年経って、少し髪も伸びてマイルドに変化しつつも、前触れなく登場していきなりボスの椅子に座って、全く違和感を感じさせないのが凄い!w

裕次郎さんと渡さんの関係を視聴者みんなが分かってるせいもあるけど、この時あらためて渡哲也という存在の凄さを思い知りました。山さん同様、いわゆる1つの渡哲也ですよ。

しかし、こうなると世間が『太陽』=石原プロ作品って思い込むのも、まぁ当たり前ですよねw だいたい、プロであるマスコミがそう思い込んで記事を書いてたりしますからね。

さらにこの回、『太陽』最後の新人刑事=D.J.(西山浩司)も同時加入します。ボスがいてもいなくても、この時期に登場する事は前から決まってたみたいですね。

DJは画期的な新人刑事でした。まず、背がとても小さい!w 優作さん以降、『太陽』の新人刑事は身長180センチ以上が暗黙のルールになってましたから。おそらく160センチも無いであろう西山さんは、他の刑事達と並ぶとホント子供に見えちゃいます。

それと、お笑い畑からの抜擢も『太陽』では初めての事でした。西山さんは欽ちゃんファミリー、イモ欽トリオのワルオでしたからw

このキャスティングは、’80年代のお笑いブームに沿って、TVドラマの内容もどんどん明るく軽いものになりつつある、時代の流れを受けたものと思われます。同時期に『あぶない刑事』もスタートしてますからね。

つまり『太陽にほえろ!』はこれからも柔軟に変化しつつ、まだまだ続いて行く予定だったワケです。実際、DJ刑事はそれまでの『太陽』には無かった新風を巻き起こしてくれました。

生意気な態度や人なつっこさはマカロニやラガーを彷彿させつつ、超すばしっこいアクロバティックな立ち回りは、14年間『太陽』が保ってきたリアリティを根底から破壊しかねないw、コントすれすれのアクションでした。

いつも新しい刺激を求めてた私にとって、そんなDJ刑事の登場は嬉しい出来事でした。新しい刺激と言えば、この回からオープニング曲もオール打ち込みによる「太陽にほえろ!メインテーマ’86」に変更されました。イントロを聴いても『太陽』のテーマだとは誰も気づかない位、大胆にアレンジされた曲です。

DJの登場もテーマ曲の変更も、保守的なファンには不評だったみたいだけど、私は逆にワクワクしたものです。これで「日没が近づいてる」なんて予感も吹っ飛びましたからね。

#713 エスパー少女・愛

だけど、本作が『太陽』最後の2時間スペシャルとなりました。実力派のアイドル女優として注目されてた工藤夕貴さんをゲストに、初めて超常現象ネタを扱った意欲作です。

とは言え、そこは『太陽』らしく荒唐無稽なSFもどきに陥る事なく、ささやかな超能力が、思春期の女子にありがちな不安定さのメタファーとして描かれてるんですよね。あくまで人間ドラマであり、青春ドラマなんです。

#715 山さんからの伝言

死んだ山さんがかつて担当した事件に残されてた謎が、スコッチ路線から山さん路線にシフトする兆候が見られてたデューク刑事によって解決されます。

ところが本件を最後に、デュークは海外研修に旅立っちゃう。最終回まで残り3話だと言うのに!w クール系の刑事は任期が短い伝統があるとは言え、なんとも中途半端なタイミングの降板でした。契約上の事情でもあったんでしょうか?

#718 そして又、ボスと共に (終)

体調に回復の見込みが無いって事で、石原裕次郎さんがついに『太陽にほえろ!』降板を発表しちゃいました。日テレとしては新しいボスを迎えて番組を継続する意向で、加山雄三さん等が候補に挙がってたほか、15周年にはなんとアフリカ・ロケまで予定されてたんだとか。

だけど、石原プロ側が番組の終了を強く要望したんだそうです。私は、それで正解だったと思ってます。加山雄三さんも悪くはないけど、やっぱ石原裕次郎の存在が無くなっちゃうと『太陽にほえろ!』は完全にカラーが変わっちゃう。

たとえ時々欠場する事があったにせよ、裕次郎ボスのオーラがいつも七曲署には存在してましたからね。だから渡哲也さんの代理ボスには違和感が無かった。渡さんの背中に裕次郎さんの魂が感じられますから。

かくして1986年11月14日(私の誕生日イブですw)、『太陽にほえろ!』は最終回を迎える事になりました。ブルースが、かつてやむなく射殺した凶悪犯の兄(遠藤憲一)に撃たれ、瀕死の重傷を負ったまま監禁されてしまいます。

もうこれ以上、部下を死なせたくない! その想いを胸に、ボスが帰って来ます。犯人の妹を自ら取り調べたボスは監禁場所を聞き出し、橘警部らがブルースを救出。すんでのところで仲間を失わずに済んだ捜査一係メンバー達は、再びボスの指揮の下、一丸となって捜査に向かうのでした。

新人刑事があわや命を落とさんという危機を、ボス達が必死に救出する話は『太陽』じゃ定番とも言えるもので、私としては「14年以上続いた番組の最終回にしては淡白やなぁ」ってのが正直な感想でした。

ところが面白い事に、つい最近、何かの雑誌で「心に残る最終回ベスト10」みたいなアンケートを実施したところ、なんと第1位にこの『太陽』最終回が選ばれたんだそうです。これまで放映されて来た(近作だと『家政婦のミタ』等も含む)全ての連続ドラマの中で1位ですよ?

それは恐らく、この最終回が結果的に裕次郎さんの遺作になっちゃった事実が、大きく影響してるものと思われます。裕次郎さんはこの翌年に亡くなられたんですよね。

それだけじゃなくて、ボスが犯人の妹を説得する十数分の場面が、全て裕次郎さんのアドリブだった、という裏話が色んなメディアで紹介された影響もあったのでしょう。

ボスの芝居がアドリブである事は、私も当時放映を観ててすぐに判りました。その場面だけはボス=藤堂俊介から離れて、ほとんど素の石原裕次郎になっちゃってましたからね。相手役の女優さんがまた、異常に緊張されてるのが伝わって来たしw

で、その時に裕次郎さんが実感をこめて語った内容が、命の尊さ、生きるという事の素晴らしさだったりするもんだから、今じゃ「裕次郎さんの遺言」みたいに解釈されてるワケです。

でも、裕次郎さんはただ『太陽にほえろ!』がずっと描いて来たテーマを最終回で総括されただけ… もっと言えば、ブルースの命を何としても救いたい!っていう、その場面におけるボスの心情を、普通に演技として表現されたに過ぎないのかも知れません。

それが翌年の死をきっかけに伝説化され、アンケートで1位になるほど世間に浸透しちゃうワケですから、やっぱり超大物、スーパースターたる所以ですよね。至急、国民栄誉賞を検討すべきですw

『太陽にほえろ!』の終焉は、裕次郎さんの病状悪化というアクシデントにより急きょ決まった為、現場は色々と大変だった事と思います。

気の毒なのは、颯爽と登場して僅か1クールで番組が終わっちゃった、DJ刑事=西山浩司さんですよね。スニーカーの山下真司さんが最も不遇な新人刑事って、前に書きましたけど、DJは不遇というより不運でした。

ただ、西山さんはこの後も『太陽にほえろ!PART2』『ジャングル』『NEWジャングル』と、4作品をまたいで刑事を演じる唯一の俳優になりますから、かえって美味しかったと言えるかも?

で、私自身はどんな心境で『太陽』の終焉を迎えたかと言えば、意外と冷静だったような気がします。

以前「1986年」ってタイトルの記事(日記カテゴリー)に書いたように、私が本格的に映画作りを始め、私なりの『太陽にほえろ!』と言える刑事物に取り組んでる最中の出来事でしたから、ちょうど『太陽』依存から抜け出して自立しようとしてた時期なんですよね。

だから『太陽』が終わって落ち込むという事も無かったし、むしろ自分が大人に脱皮する絶好の機会かも?って、私にしては珍しくw、前向きに捉えてました。

まぁ『PART2』や『ジャングル』にも『太陽』イズムは受け継がれて行きましたから、完全に終わったワケでもないんです。

そんなワケで、この連載もまだ終わりませんw もう少しお付き合い下さいませm(_ _)m

『あまちゃん』第1週

☆気に入った点

1. 能年玲奈ちゃん

「ひじゅに」さんという朝ドラ・レビュアーの方が、『つばさ』の知秋(冨浦智嗣)によく似てると書かれてました。

そうなんですよ! 番宣で素の喋り方を見た時、誰かに似てる!って思ったんです。で、その時は「さかなくん」しか連想出来なかったんだけどw、違う。

私が似てると感じたのも、知秋です。ご無沙汰だったもんで思い出せなかったw 顔も似てるし、目をパッチリ開けて少しアヒル口になりながら喋る表情や、身体の動かし方までソックリ…だと私は思います。

だから、いきなり親近感が沸いちゃったんですね。

ただ、今のところ彼女のファニーな感じがまだ充分に発揮されてない(キョンキョン=母が主役になっちゃってる)ので、ファンになるかどうかは未知数です。これからが楽しみですね。

2. オープニング曲

ああいうファニーなテーマ曲は大好物なんです。逆に、前作『純と愛』の主題歌みたいな、いかにも美しいハーモニーで美しい愛や絆を謳ったような音楽は、嫌いじゃないけどつまんない。

3. 鉄拳によるアニメーション

微笑ましくて好きです。ユニークですよね。

☆気に入らない点

今のところは、特にありません。

そんなワケで、楽しんで観させて頂いてます。でも、まだ分かんないですね。ガッシリ心を掴まれたような感覚は無いんです。

能年ちゃんの魅力がどれほど引き出されるのか、そしてクドカンさんの掟破りな作劇が吉と出るか凶と出るか、それ次第。この先を観てみない事には判りません。

私は以前『うぬぼれ刑事』のレビュー(カテゴリー=刑事ドラマ)に書いた通り、クドカンさんの掟破りはある意味「安易で卑怯なやり方」だと思ってます。

ありきたりじゃない事をやるのは簡単なんです。定石とは逆の事をやればいいだけなんだから。そうして意表を突けば笑いも取れます。

だけど、それで話の辻褄がおかしくなったり、登場人物の感情に矛盾が生じたら、観客を感動させる事は出来ません。だから喜劇を創るのって難しいワケです。

私自身が、掟破りで笑いを取りながら観客を感動させる事を目標に作品創りしてた人間なもので、感動を度外視して笑いを取る事ばかりに力を注いでるクドカンさんが気に食わないワケですよw それで人気者になっちゃって、アンタずるいぞ!ってw

だから今回、朝ドラという「自由が効かない枠」の中で、笑いを取るだけじゃ許されない状況に置かれたクドカンさんは、ちょうど良い按配で「卑怯じゃない掟破り」を見せてくれるかも?って、期待してます。

今のところ、東京だと引きこもりキャラになっちゃうアキ=能年ちゃんには感情移入出来そうで、いい感じです。でも、決して斬新とは言えないし、このままだと「クドカンらしくない」とか言われちゃうでしょうね。

掟破りの名人みたいなイメージを自分で築いちゃったクドカンさんが、朝ドラという強者にこのまま呑み込まれてしまうのか、それとも私が目指した「掟破りで笑わせながら観客を感動させる」作品を見せてくれるのか?

私としては、そこが一番の楽しみです。

七曲署ヒストリーPart.15

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☆1986年『太陽にほえろ! PART 2 』

つい最近レビューしたばかりですが、急きょ終了を余儀なくされた『太陽にほえろ!』から新番組『ジャングル』スタート迄の繋ぎとして、1クール(12話)限定で放映された番組です。

裕次郎ボスの復帰から数年後という設定で、栄転して七曲署を去ったボスに代わり、奈良岡朋子さん扮する女性係長が新たに指揮を執ります。

更なる新メンバーとして喜多刑事(寺尾聰、ニックネーム無し)が加入、そして警察学校の教官を務めてた長さん(下川辰平)も現場復帰し、一係が総勢9名の大所帯に。

ボスが女性になった事で、一係が更に家族的な雰囲気を醸し出すようになった気がします。これは多分、奈良岡さんがクールな管理職を演じながら、同時に日本の「おふくろさん」的イメージをも表現されてたからでしょう。そこはさすが、裕次郎さんに最も尊敬されてた女優さんです。

でもこのシリーズの見所は、何と言っても喜多&ブルースのコンビかと私は思います。

都会的なクールさと飄々とした軽さを兼ね備える、ハードボイルドな喜多さん。一方、登場初期の冷静さはどこへやら、どんどん短気というかバカになっていくw、無頼漢のブルース。このアウトローな2人組が活躍する#02『探偵物語』と#08『ビッグ・ショット』は出色の出来映えでした。

ほか、かつての警察犬シリーズとは違う、ホームドラマ的な味わいや哀愁に泣かされるDJ刑事編の#03『老犬ムク』や、妻に重傷を負わせた犯人(阿藤海)を追って、復讐の鬼と化したブルースが神戸で大暴れする#11『神戸・愛の暴走』等、見応えあるエピソードが多く、今のところ商品化もCS放映もされない幻の作品になっちゃってるのは勿体無い限りです。

この『PART2』終了時に催された「さよさらパーティー」には、ハワイで療養中の裕次郎ボスから声のメッセージが届いたり、ジーパン=松田優作さんが会場に駆けつけるというサプライズもありました。ショーケンさんと同じで『太陽』に関しては悪口しか言わなかった優作さんですが、ちゃんと愛しておられたんですよね。

その優作さんがファンへのメッセージを求められた際に言われた台詞が、「早く『太陽』を卒業して、映画館に来なさい」でした。いやー、耳が痛いw

☆1987年『ジャングル』『NEWジャングル』

さて、金曜夜8時、“『太陽にほえろ!』の後番組”というハンパ無いプレッシャーを背負って誕生したのが、「大型刑事ドラマ’87ニューモデル」と銘打たれた『ジャングル』です。岡田晋吉CP以下、ほとんど『太陽』と同じスタッフで製作されました。(音楽は林哲司さんにチェンジ)

舞台も同じ東京・新宿、七曲署の次って事で「八坂署」。まさに正統な続編と言って差し支え無いと思いますが、ドラマとしての内容は大きく変わりました。『太陽』が最初はそうだったように、既成の刑事ドラマの常識を覆すような、斬新な手法をアグレッシブに取り入れたんですね。

刑事達が交代で主役を演じて毎回1つの事件を追うのではなく、複数の事件捜査を同時進行させ、主役を絞らずに群像劇として描き、1話完結とせず大事件は数週をかけて解決させる。

要するに現実の警察により近いリアリティを追求したワケですね。カメラワークも人物アップを多用した『太陽』とは対照的に、室内シーンをわざわざ望遠レンズで撮ったり、長回しを多用する等、黒澤映画ばりの演出が取り入れられました。

キャスティングも、どちらかと言えば映画的な、自然体の芝居を得意とする俳優さんが集められました。まず係長に鹿賀丈史、課長に江守徹、本庁刑事に竜雷太、ほか桑名正博、勝野洋、火野正平、西山浩司、香坂みゆき、田中実、山口粧太、山谷初男、安原義人と、総勢12名!

さらに鹿賀さんの妻に真野響子、桑名さんの元妻に永島映子、山口さんの恋人に高樹沙耶、勝野さんの妻に友里千賀子といったセミレギュラーも加わります。

事件捜査だけじゃなくて刑事の描かれ方もリアリティ重視で、正義のヒーローだった『太陽』と違って、例えば係長の鹿賀さんは5時になったらサッサと帰宅し、妻との時間を大切にするようなサラリーマン的キャラだし、元マル暴担当だった桑名さんは暴力団と内通してたりする。

そんな感情移入しづらいキャラクター達が、繋がりのない別個の事件捜査を同時進行させ、必ずしもスッキリ解決しなかったりする『ジャングル』の作劇は、どうやら保守的なテレビ視聴者を大いに困惑させちゃったようで、視聴率は苦戦する結果となりました。

後に竜雷太さんは『ジャングル』を振り返って「あれはハッキリ言って失敗だった。ちょっと受けを狙い過ぎた」なんて語られてます。受けを狙い過ぎたってのは恐らく、視聴者じゃなくて玄人ウケを意識し過ぎたって事でしょうね。

物凄く志の高いドラマ創りには違いないんだけど、気合いが空回りしたと言うか、クリエイティブ過ぎて一般視聴者の嗜好とはかけ離れちゃったんだと思います。

『ジャングル』と似たような事をしながら、視聴者ウケするベタな要素を巧みに取り入れて大成功したのが、後の『踊る大捜査線』ですね。あれも最初は本当にクリエイティブなドラマだったけど、すぐに数字や記録に囚われてダメになっちゃいました。亀山のせいですw

『ジャングル』も視聴率を無視するワケには行かず、徐々に作劇を『太陽にほえろ!』で馴染んだ手法に戻して行く事になります。最終回は結局、新人刑事=山口粧太の殉職劇になっちゃいましたからね。

そして映画デビュー直後の江口洋介を新人刑事として前面に押し出した次作『NEWジャングル』に至っては、完全に『太陽にほえろ!』の世界観に先祖帰りしたばかりか、『太陽』で好評だったエピソードをリメイクする等の試みも。

斬新な番組を成功させる事がいかに難しいか、質の高さが必ずしも人気を呼ぶとは限らないって事を、図らずもこのドラマは証明しちゃいましたね。『ジャングル』『NEWジャングル』合わせて1年。『太陽』を引き継ぐ長寿番組とはなり得ませんでした。

創り手の端くれだった私は『ジャングル』のチャレンジ精神をリスペクトしてますけど、一視聴者としては正直なところ、王道に戻った『NEWジャングル』の方が観やすく、面白いと感じたのも事実です。

いずれにせよ、クォリティーはダントツに高いこの作品が、『太陽2』と同じく商品化も再放送もされない幻のドラマになっちゃってるのが、とても残念です。

☆1990年〜『刑事貴族』シリーズ

日テレの金曜夜8時は伝統の刑事ドラマ枠とされて来ましたが、このシリーズが結果的に最終作となりました。東宝テレビ部の製作で、やはり『太陽』のスタッフが数多く参加されてます。これこそが『太陽にほえろ!』最終シリーズと捉えて良いんじゃないかと、私は思ってます。

舘ひろし主演による第1シリーズは、舘さんの一匹狼的なイメージを押し出したハードボイルド・アクションですが、松方弘樹ボスを筆頭に黒木瞳、布施博、布川敏和、地井武男と並ぶレギュラー陣は、明らかに『太陽にほえろ!』の初期オリジナル・メンバーを再現したキャスティングと思われます。

主演を郷ひろみにバトンタッチしてからは、レギュラー陣が交代でメインを担当する『太陽』型の作劇により近づき、ここでも『太陽』の名エピソードが何本かリメイクされてます。

水谷豊を中心に据えた『刑事貴族2』『刑事貴族3』になると、番組カラーは水谷さん独自の軽妙なノリに染められ、アイドルの中山忍や鳥越マリ、彦麿呂が刑事を演じるハチャメチャな世界へと変貌して行きます。

この辺りになると、さすがの私もついて行けなかったですね。自分が歳を重ねちゃったせいもあるけど、若手俳優達があまりに青臭くて、ガキンチョの刑事物ごっこにしか見えないんですよ。だったら『コドモ警察』を観てる方がよっぽど楽しいですw

このシリーズが終了した頃にちょうど『古畑任三郎』や『踊る大捜査線』など、ビデオ撮りによる新感覚の刑事物が登場します。フィルム撮りによる『太陽』型刑事ドラマの伝統は、ここでついに絶滅を迎えるのでした。

ところがどっこい、1997年『太陽にほえろ!』放送開始25周年イヤーに、七曲署はしぶとく復活する事になります。

(まだ続くw)

「5TH DIMENSION 」

ももいろクローバーZの2ndアルバムが、熱帯雨林の名を語る謎の組織から送りつけられて来ました。

これはねぇ、凄いアルバムだと思います。ガツンと来ました。

音楽の事はよく知らないので具体的には説明出来ないんだけど、少なくともアイドルソングの枠からは完全にハミ出し、遥かに上の次元に行ってる事が素人目(耳)にも判ります。

彼女らは、もはや「アーティスト」と呼ばれるべき存在になってると思います。普段は相変わらずチャラチャラと、全力でフザケてますけどもw

この「全力」を誤解してる方がおられるかも知れません。実力の無いアイドルが、せめて全力で頑張る姿をアピールして同情的な支持を得ようとするのとは、次元が全く違うんです。

彼女らの「全力」は、完成されたアートなんだと私は思います。恐らくこのアルバムを契機にももクロは更なるブレイクを果たすでしょうが、どんなにメジャーになっても彼女らは「全力」はやめない筈です。「全力」こそがももクロのアートである事を、彼女らはとっくに理解してるでしょうから。

ステージでのパフォーマンスはともかく、CDが良いのはあくまで楽曲の良さ=お金かけて一流ミュージシャンに楽曲を提供させてるからなんじゃないの?って思われるかも知れないけど、それは違います。

表現者がそれなりのアイドルなら、ミュージシャンもそれなりの仕事しか出来ない筈です。全力アートのももクロだからこそ、ミュージシャン達も触発されて全力にならざるを得ない。ももクロだからこそ、彼らを本気にさせられるんじゃないでしょうか?

こんな事を熱く語ってると、またマニアックだの痛いだのハリソンフォードそっくりだの言われそうだけど、そんな人はアイドルに対する見識をちょっと改めないと、かえって恥をかく事になりますよ、きっと。時代は日々変わってるんです。

まぁ言いたい人は勝手に言いなはれ。何と言われようが良いものは良いんだから仕方がない、あるんだから仕方がない。私は本気で素晴らしいと思います。

そんなももクロに早くからハマってたyamarineさんやモノノフH氏を、私は心から尊敬しますし、素直に正直に追随した自分を褒めてやりたい気分です。

皆さん、買えとは申しませんw でも、DVDを借りるついでに、このCDを騙されたと思って、いっぺんレンタルして聴いてみて下さい。損はしないですからホントに。

七曲署ヒストリーPart.16

☆1997年『七曲署捜査一係』

『太陽にほえろ!』終了から約10年後、「放送開始25周年記念スペシャル」として、七曲署は復活を遂げました。

番組の生みの親である岡田晋吉さんが、中京テレビの重役に出世しちゃってドラマ制作からしばらく遠ざかっておられたのが、ようやくゆとりが持てる立場になられたんですね。

で、岡田さんは「単発でいいからドラマ創らせて!」って日テレに掛け合って、じゃあ数字が稼げそうな『太陽』の続編ならば、って条件でOKを貰ったんだそうです。

愛があるんだか無いんだかよく分かんない制作動機だけどw、とにかくTVドラマを創る事が好きで好きで仕方がない人なんですよね、岡田さんというお方は。根っからのクリエーターなんです。

ボスの役は「この男以外には考えられなかった」って事で、舘ひろし。いや、七曲署のボスって柄じゃないでしょ舘さんは!って私は思ったけど、じゃあ他に誰がいる?って言われたら、確かにいないんですよね、他には。

そして新人刑事「ダンク」に、文学座から抜擢された浜田学。いまいち華が無くて印象に残らない人だけど、誠実そうな感じには好感が持てました。

ただし「ダンク」っていうネーミングがねぇ… なんか、無難にやっつけた感じがするなぁw いずれにせよ’90年代ともなると、さすがに横文字のあだ名はちょっと痛々しいw

ほか、山さん&長さんポジションに石橋蓮司、紅一点に多岐川裕美、ゴリさんポジションに小西博之、殿下(キャラ的にはドック)ポジションに中村繁之といった布陣。

いちおう長さん(下川辰平)がゲスト出演されたものの、新顔ばかりの一係メンバー達に(建物も変わっちゃったし)すぐ感情移入できる筈もなく、やっぱ『太陽にほえろ!』を観てる気分にはなれなかったですねぇ…

裕次郎ボスは、格好つけてないのに格好良いのが一番の魅力でした。舘さんは「いかに自分を格好良く見せるか」だけで俳優をされてる(ように見えちゃう)方ですから、醸し出す空気感がまるで違うんですよね。

いや、それ以前に時代の空気が違う。大ヒットする番組ってのは特に、時代の空気とマッチしたからこそ広く支持されるワケで、10年20年経って同じ事してもうまく行くワケが無い。

だからこの手の復活ドラマが成功した例って、あんまり聞かないですよね。『Gメン』も『特捜』も『西部』も、復活版はことごとくコケてる筈です。

そんな中で、この『太陽』復活版は20%以上の視聴率を稼ぎましたから、まだ成功したと言える稀有な例かも知れません。さすが『太陽』スタッフですからクォリティーは高いし、ビデオで撮られた他の復活ドラマと違って、ちゃんとフィルム撮りで製作された事も大きいかと思います。

だけど、これが『太陽にほえろ!』である必要が、果たしてあるのか? ドックやブルース、マイコン(笑)達のその後が描かれてこそ、復活する意味があるんじゃないのか? それを言っちゃあお終いなのかも知れないけど…

この復活版で私が気に入ったのは、石橋蓮司さんだけです。過去の『太陽』でさんざん凶悪犯を演じて来られた方ですがw、そんな人が味方についたら心強いですよ。暴力団に乗り込む場面でも、ヤクザ俳優達よりよっぽど強面だしw

他のメンバーも皆さんいい味を出されてましたから、レギュラー化して毎週観ていれば、その内ハマってたかも知れません。特に『太陽』はキャラクター主体のドラマですから、単発じゃキツいものがありますね。

☆1998年『七曲署捜査一係’98』

それはともかく視聴率は良かったので、翌年に第2弾が製作されました。残念な事に石橋蓮司さんはメンバーから抜けちゃいましたが、代わりに吉田栄作さんが新加入(ニックネーム無し)、ゲストに天海祐希さんも登場します。

栄作さんはトラウマを抱えた元SAT隊員の設定で、一匹狼キャラでありつつ同僚を気遣う優しさもある、ジプシー刑事(三田村邦彦)に近い雰囲気で、なかなか魅力的な刑事像を見せてくれました。レギュラーでやってたらファンになったと思います。

天海さんは舘ボスとほのかなロマンスを匂わせる敏腕弁護士の役で、この共演がきっかけで(?)石原プロとの親交が深まって行く事になります。でも『太陽』は石原プロ作品ではありませんw

ちなみに天海さんはお母さんと2人で『太陽』のファンだったそうで、この出演はもちろん、後の連ドラ『BOSS』で女裕次郎を演じた際には、きっと母娘で大喜びされた事でしょう。

☆1999年『七曲署捜査一係’99』

さて! 『太陽』に黒歴史なるものがあるとすれば、これぞまさに汚点と言わざるを得ない「やっちゃった」作品なんじゃないでしょうか?

この回は新人刑事役になんと、あの押尾学をキャスティングしちゃったのでした。やっちゃいましたねぇ、ホントに。汚点としか言いよう無いです。

恐らくマカロニ刑事(萩原健一)的な反体制スピリットを持った、やんちゃなキャラクターをイメージしたんだろうと思いますが、ショーケンさんの不良性と押尾の不良性とでは、質がまるで違いますよね?

実は私、この回に限って見逃してるんです。ビデオデッキの不調で予約録画が出来なくて、帰宅したらもう番組の中盤でした。

で、途中からでも観ようかなと思いテレビをつけたら、なんかチャラチャラしたアロハみたいな柄シャツを着て、耳にピアスをした押尾がいきなり映し出されたんですね。

「こりゃ終わってるわ」って思った私は、すぐにテレビを消しちゃいました。いくら何でも、あれは『太陽』のキャラじゃない。マカロニの長髪と押尾のピアスとでは、やっぱ質が全然違いますよ。

そしたら数年後、あの事件ですからね。私は、神様に感謝しましたよマジで。あの回を観ないで済ませて頂いて、ホントにありがとうございます!って。

もはや復活版は別物と割り切ってはいたけど、それでも『太陽』に参加した俳優さんには無条件に親しみを感じちゃう私ですから、もし押尾の演じる新人刑事にも親しみを覚えてたら、あの事件で私は相当なショックを受けたかも知れません。

観なくて良かった。本当に良かった。この回、まるで押尾学の未来を暗示するかのように、視聴率はガタッと落ちてしまいました。

☆2001年『太陽にほえろ!2001』

視聴率で失敗した『太陽』チームは、舘ひろし主演による新しい単発ドラマ『刑事』を送り出すもまたもや失敗(私はこれも観てません)。

いよいよ崖っぷちに追い詰められ、岡田さんはそれまであえて避けて来た『太陽にほえろ!』というタイトルを、いよいよ番組名に冠して起死回生を図られたのでした。

新人刑事に金子賢というキャスティングは悪くないと思ったものの、ジーパン刑事(松田優作)に憧れて刑事になったという設定には、さすがに失笑せざるを得ませんでした。

視聴者にとっては確かにジーパンはカリスマ的存在だけど、ドラマ世界の中じゃ無名の(しかも30年前の)一警察官に過ぎなかった人なのに、それを崇めて部屋にポスターまで貼ってる(しかも銃を構えたジーパンの写真。誰が撮ってん?w)って、まるで変質者じゃないスか!

ファンサービスしてくれるなら、そんな強引極まる設定よりも、ドックやブルース、マイコン(笑)の現在を見せてくれた方がよっぽどファンは嬉しいですよホントに。

まぁジーパン絡みの設定は、ゲストにシンコ=高橋惠子さんを迎える事から後付けされたのかも知れません。だけど、ジーパン殉職を機に刑事を辞めたシンコが、なぜか七曲署に鑑識課員として勤めてる(しかも舘ボスに惚れてる!)って設定もまた、かえってオールドファンの神経を逆撫でしちゃったんじゃないでしょうか。

創り手に『太陽』への愛が無いワケじゃないとは思います。けど、こんな無理矢理な形で過去のキャラクターが引っ張り出される事を、ファンは誰も望んでない筈です。まして新しいファンはジーパンにもシンコにも思い入れは無いでしょうし…

せっかく馴染んで来た新一係メンバー達も、舘ボスを除いてなぜか総入れ替えされちゃいました。新キャストは大路恵美、宮下裕治、浪花勇二、工藤俊作、黒鉄ヒロシという面々。知名度が一番高いのが漫画家の黒鉄さんというw、何なんスか、この地味にも程がある人選は!

内容そのものはやっぱ『太陽』スタッフだけあって、ある程度のクォリティーを保ってるんだけど、こんな(言っちゃ悪いですが)寄せ集めみたいな面子の七曲署なんか見たくなーいっ!!(乳首)

岡田さんとしては起死回生で、数字が良ければレギュラー化も考えておられたという『2001』ですが、残念ながら…いや、当然と言うべきでしょう、視聴率は11%という、昔の『太陽』なら絶対に有り得ない大惨敗を喫し、七曲署の歴史はほろ苦い結末を迎える羽目になっちゃいました。

まぁ視聴率はどうでもいいとしても、やっぱ復活版なんか、最初からやるべきじゃなかったですね。オールドファンは「こんなの『太陽にほえろ!』じゃない!」って思うだけだし、新しい視聴者は「なんじゃ、この古臭い作劇は」って失笑するだけで、誰も喜ばないですよ。

唯一嬉しかったのは、大野克夫さんによる新しい『太陽にほえろ!』のスコアがたくさん聴けた事だけです。それとて昔の楽曲の方が遥かに良いんですけどね。

いやぁホント、返す返すもこれが七曲署の終着駅だなんて、私としては残念で仕方ありません。せっかく裕次郎ボスの復帰をもって飾った有終の美が、台無しになりかねませんよ。

だけど所詮、復活版なんて一過性のイベント、余興に過ぎないんですよね。誰も憶えちゃいないでしょうし、これが『太陽』の歴史に泥を塗ったワケでもない。だから腹も立ちません。

しかしこれでヒストリーを締めくくるのもあんまりなんで、最後に良い話を書きますと、シンコ=高橋惠子さんが一係室に入って「ボス」って台詞を言う場面の撮影で、高橋さんは涙が止まらなくなってしばらく芝居が出来なくなっちゃったそうです。

それで1時間近く待たされた舘さんは、高橋さんを責めるどころか「そこまで気持ちが入ってるのは素晴らしいし、(『太陽にほえろ!』が)そんな番組だった事が羨ましい。OKベイビー」とか言って、すっかり高橋さんのファンになられたんだとか。

出演期間が長かったせいもあるでしょうけど、役者さんがそんなにまで出演作に対して愛着が持てるのって、現在じゃなかなか有り得ないでしょうね。

『太陽にほえろ!』って、そういう番組だったんです。だからこそ、我々ファンの心にも深く、深〜く刻まれて、消える事が無いんですよね。

……そんなワケで、七曲署の長〜い歴史も、これにて終了です。当然ながらこの連載も、ようやく終了……と見せかけてw、もう1回だけ書かせて頂きますm(_ _)m

(残念ながらw、まだ続く)

七曲署ヒストリーPart.17

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☆『太陽』遺伝子を継ぐもの

いまだに『太陽にほえろ!』の復活を待望するファンもいるみたいだけど、我々が愛した『太陽』はもう、二度と再現する事は出来ないですよ。

相応しい俳優もいない、アクションの撮影も困難、今なら確実にビデオ撮影だし、根本的に時代がもはや違い過ぎます。『太陽』が好きであればあるほど、観れば失望すること必至でしょう。

そんなバカな望みを抱くよりも、新しいドラマに目を向けた方がよっぽど楽しいですよ。そこには確実に『太陽』の遺伝子が宿ってますからね。

思いつくまま書きますから、年代はバラバラだし抜けも多いかと思いますが、詳しい方、コメントでフォローよろしくお願いしますm(_ _)m

『太陽』遺伝子を最もストレートに受け継いでるのは、TVドラマよりCMの世界かも知れません。ゴリさん(竜雷太)と長さん(下川辰平)が出演し、岸谷五朗さんが新人刑事「ブレンディ」を演じた、缶コーヒー「ブレンディ」のCMはシリーズ化されました。

缶コーヒーと言えばおなじみ「BOSS」のCMでも、ゴリさんや殿下(小野寺昭)、テキサス(勝野洋)らが宇宙人トミー・リー・ジョーンズに刑事魂を叩き込みました。

あと、SMAPの草なぎ君がジーパン(松田優作)のコスプレをして「なんじゃこりゃあーっ!?」ってやったのは、腕時計のCMでしたっけ? あれは見事にスベってましたねぇw 下らないからスベるんじゃなくて、大した思い入れも無いクセにウケ狙いでネタにするからスベるんです。

その点、柳沢慎吾さんがやる山さんやジーパンの物真似は、全然似てないかも知れないけどw、過剰なほど『太陽』への愛が伝わって来るから笑えるんです。ゆうたろう氏が演じるボスもしかり。パロディは創り手に元ネタへの愛が無ければ面白くならないですよ。

バラエティー番組でも『太陽』パロディは、挙げればキリが無いほど創られて来ました。いちいち憶えちゃいないんだけどw、とんねるずの貴さんがやってたバミューダ刑事は印象深いです。憲さんが山さん役で、そう言えば確か、本物のトシさん(地井武男)も出ておられました。いやー、懐かしい!


☆さてTVドラマですが、最も大量の『太陽』遺伝子を受け継いだ作品って、実は『踊る大捜査線』ではないかと私は思ってます。

脚本の君塚良一さんは、まず『太陽』の作劇パターンを徹底的に研究し、それを全て禁じ手にする事で斬新さを生み出そうとしたそうです。

例えば「主人公が走らない」「主人公が逮捕しない」「刑事をニックネームで呼ばない」「刑事の私生活は描かない」「刑事が犯人に自己投影しない」「聞き込み捜査シーンに音楽を乗せない」等といった事です。それは裏を返せば、全面的に『太陽』の影響を受けてる作品なワケですよね。

君塚さんがそうして『太陽』を意識しまくってたのは、『太陽』が現在全ての刑事ドラマのスタンダードである事を、よく分かっておられたからです。そして実は君塚さんご自身も、『太陽』でプロデビューされた脚本家のお一人だったりします。

で、そうして表面的には『太陽』の真逆を行きながら、やってる事の根本は新人刑事の成長劇であり、刑事どうしの絆や殉職の危機、所轄署と本庁の確執なんかが描かれてるという、実は他のどんな刑事ドラマよりもストレートに『太陽』を継承してるんですよね。

だからこそ私は最初ハマったし、大衆にも愛される番組になり得たんだと思います。それをアホの亀山がメチャクチャにしちゃったんですけどね。(同カテゴリーの記事『胸踊らない大捜査線』参照)

その『踊る』あたりから、『太陽』を観て育った世代がドラマを提供する立場になって、新作ドラマに『太陽』オマージュを盛り込む事が多くなりました。


☆宮崎あおい、堀北真希といった新人女優を起用してブレイクさせた深夜ドラマ『ケータイ刑事』シリーズは、まさに新人俳優の登竜門と云われた『太陽』を彷彿させます。

実際『太陽』でデビューされた山下真司さんをレギュラーに迎え、役名もそのまま「五代潤」とし、なぜか交番勤務に大降格したw長さんから新しいスニーカーを貰うなど、ファン泣かせな場面も登場しました。


☆『トリック』の堤幸彦監督もどうやら『太陽』フェチで、『ケイゾク』に竜雷太さんを起用して「昔はゴリさんだった」事を小出しに匂わせたり、ヒロイン(中谷美紀)にジーパン刑事と同じ「柴田純」って役名をつけたりしてました。

続編『SPEC』や映画『二十世紀少年』でも竜さんを刑事役で使ってましたから(役名は長さんw)、相当お好きなんだと思いますよ。ちょっと歪んだ愛情ですけどねw


☆他にも『太陽』にオマージュを捧げた作品は、挙げればキリが無いほどあるかと思いますが、中には(草なぎ君のCMじゃないけど)単なるネタとして『太陽』を使ってる、ちっとも愛が感じられない作品もありますね。

天海祐希さんの『BOSS』なんかも、温水洋一さんに「落としの山さん」を名乗らせて、私の神経を逆撫でしてくれました。

それがギャグとして活きてりゃ別に怒ったりしないんだけど、クスリとも笑えなかったですからね。愛もセンスも無い創り手には『太陽』をネタにする事を全面的に禁止します。


☆多部未華子ちゃんの『デカワンコ』は一見、単なるネタとして『太陽』を扱ってるように見えるかも知れません(ボスのブラインド覗きとかねw)。でも、実は根本的な部分で『太陽』スピリットを忠実に受け継いでる番組なんですよね。

例えば、新人刑事(ワンコ)の成長を軸に物語が組まれてること(なかなか成長しないけどw)。毎回コンビを組む先輩刑事が入れ替わり、それぞれのやり方で刑事魂を伝授していく構成は、初期の『太陽』そのまんまです。

そしてニックネーム。鼻が効く+一子という名前=ワンコ、ってなネーミングの方程式は、かなり『太陽』的センスに近いと私は思います。ボス、シゲさん、コマさん、ちゃんこ、デューク、キリ等、他の刑事達も七曲署にいてちっとも不思議じゃないニックネームです。デュークは実際いたしw

さらに、安上がりな屋内推理劇でお茶を濁す刑事ドラマばっか粗製濫造されるこのご時世に、『デカワンコ』はロケを多用し、立ち回りによるアクティブな逮捕劇をきっちり見せてくれました。

何より、新人刑事であるワンコ=多部ちゃんが、ホントによく走ってくれました。チョー鈍足という捻りは加えてあるものの、『太陽にほえろ!』=「走る新人刑事」ですからね!

逆に、大野克夫さんによる『太陽』スコアの中でも代表的な2曲(メインテーマとジーパン刑事のテーマ)を堂々と本編に使用しちゃったのは、オマージュというより一世一代の「ネタ」ですよね。「普通やらねーよ!」っていうw


☆ワンコと並んで濃厚な『太陽』遺伝子を有する作品が、鈴木福くんがボスに扮した『コドモ警察』です。

これ、もし大人の俳優が演じたら、ただの『太陽にほえろ!』ですから!w(もちろん絶妙な捻りは加えられてますが) 演じてるのがコドモだというだけで、あんなに笑える作品になっちゃうってのは、思いつきそうで思いつかない大発明だと思います。

ナベさん、イノさん、スマート、ブル、エナメル、マイコと、ホントにみんな七曲署にいそうな人物ばかりです。コドモだけどw


☆ほか、私が知らなかったり忘れちゃった番組の中にも『太陽』オマージュやパロディを盛り込んだものは沢山あるでしょうし、今後も創られて行く事と思います。

佐々木蔵之介さんの『ハンチョウ』シリーズは、『太陽』でプロデビューされて私もお仕事をご一緒した、大川俊道さんがメインライターを務めておられ、かなり『太陽』テイストの内容なんだとか。

なので『太陽』ファンの先輩さんから視聴を勧められたのですが、顔にいかにも「私は刑事です!」って書いてあるようなガッチガチの芝居をされるキャスト陣に馴染めず、チラッと観ただけで敬遠しちゃいましたm(_ _)m

『相棒』の水谷豊さんにも裕次郎ボスや山さんの面影が見られますが、まぁそこまで言い出すとキリが無いですねw 他にも色々あったと思うんだけど、今思い出せるのはこんなとこです。

私が刑事ドラマの新作を逐一チェックするのって、結局こうして『太陽にほえろ!』の遺伝子を見出す楽しみがあるからなんです。だから『太陽』と全然かけ離れてそうな番組はハナからスルーしてますもんね。

今は『太陽』世代のクリエーター達が映像業界の中核にいますから、遺伝子がいっぱい見出せてホント楽しいです。特に『デカワンコ』や『コドモ警察』みたいに濃厚で、なおかつ独自の面白さを持つ番組と出会えた時の喜びは、もう格別です。

七曲署は今もこうして、いろいろ形を変えながら犯罪と闘い続けてるワケですね。

我が七曲署は、永遠に不滅です!


……終わったあぁぁぁー!!w

さて次回からは、『太陽にほえろ!』全730話を1本1本、詳細にレビューして行きますので、お楽しみに!(うそw)

『怪物』がやってくる!

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昨日、三國連太郎さんが亡くなったってニュースを観て「うわぁ…」って思って、佐藤浩市さんが訥々と父を語る姿を観て「いやぁ…」って思ったんだけど、その背景に映る『怪物』っていう文字が、よもや多部ちゃんが出演する夏のスペシャルドラマのタイトルだったとは!w

共演がその佐藤さんに向井理さん、栗山千明さんという、メチャクチャ楽しみな布陣です。どんなモンスターが現れて、多部ちゃんはどんな武器を使って戦うのか、そこにも大注目です。多分、そんなドラマじゃないだろうとは思いますがw

もし佐藤さんが「怪物」と呼ばれるようなエグい人物像を演じるのだとすれば、かつては怪優と呼ばれた父・三國さんを彷彿させるような演技に、不謹慎ながらグッドタイミングで注目が集まるんじゃないでしょうか?

そう、三國連太郎さんは本来そういう俳優さんなのに、『釣りバカ日誌』が代表作みたいに言われるのって、オールドファンからすれば不本意なんでしょうね。

それって、かつては銀幕のスーパースターだった石原裕次郎さんの代表作が『太陽にほえろ!』や『西部警察』みたいに言われるのと、ちょっと似てるかも知れません。

私にとって裕次郎さんは七曲署のボスであり、三國さんはやっぱスーさんなんですけどね。お二人とも、俳優人生の前半と後半とでイメージが違う点が共通してますよね。三國さんに比べたら、裕次郎さんの人生は短すぎたけれど…

なんにせよ、『怪物』はチョー楽しみです。多部ちゃんはどんな役なんだろう? 2大「貞子」女優(?)多部ちゃんVS栗山さんの競演も見ものです。佐藤さんも向井くんも、主要キャスト4人とも「怪物」になり得る個性と実力を持ってるのが面白いですよねぇ。

さて、今日も配達業とコンビニのダブルヘッダーです。ここんとこ配達の量が少なくて商売あがったりなんだけど、肩・腕の痛みを和らげるには休ませるのが一番なんで、かえって助かってます。

実は先週までなかなか痛みが引かなくてツラかったんだけど、あるきっかけから劇的に回復して来てるんですよね!(まだ痛いんだけど、鎮痛剤は不要になりました)

それがどういうきっかけなのか、書きたくてウズウズしてるんだけど、今はまだ書けませんw もうねぇ、奇跡ですよ。我が人生、最大の奇跡です。

いずれ書きますw

ご立派な僕ちゃん

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七曲署ヒストリーで1つ書き忘れたのが、柴田恭兵さんの『はみだし刑事情熱系』の事ですね。

テレ朝の水曜夜9時、『特捜最前線』から『はぐれ刑事純情派』へと継承され、現在の『相棒』まで続いて行く年配層向け刑事ドラマ枠の中でも、特に人気が高かったであろうシリーズです。

恭兵さん演じるはみだし刑事の別れた妻(風吹ジュン)が、同じ刑事課の課長、つまり上司に就任しちゃうって設定が秀逸で、私も毎週観てたワケじゃないけど好きな番組でした。

というのも、刑事の私生活と事件とを毎回、半ば強引に結びつけちゃうこの番組の作劇に、とても濃い『太陽』遺伝子を感じたからです。

例えば、刑事がオフ日に旅行へ行けば必ず犯人もそこに逃げ込んで来るし、銀行に寄れば決まって強盗が押し入って来るw もちろん、恋に落ちれば必ず相手が犯罪に関わってるワケです。

『あぶない刑事』のヒット以降は刑事の私生活を描かない事がカッコイイみたいな風潮にあった中で、刑事も1人の市民であり家庭人である事に愚直なまでにこだわって描くその作風が、すこぶる『太陽にほえろ!』的だなぁと思いながら私は観てました。

でも、そんな事はどうでもいいんです。そんな事が言いたくて、わざわざこんな追加記事を書いてるワケではありません。何より重要なのは、「はみだし刑事」というタイトルについてです。

もしかしたら皆さんが、恭兵さんのポコチンがはみ出してるから「はみだし刑事」なんだと、完全に思い込んでるんじゃないかと心配になったんですよね。

もし恭兵さんのポコチンがはみ出してるから「はみだし刑事」だと思ってるとしたら、それはとんでもない間違いです。なぜなら、恭兵さんのポコチンは一度も(画面上では)はみ出してないからです。

恭兵さんのポコチンがはみ出してるから「はみだし刑事」なんじゃなくて、恭兵さんがあまりに正義感が強い人で、警察組織の枠からはみ出した捜査ばっかりするから「はみだし刑事」なんですよね。

だからと言って警察組織からポコチンがはみ出すワケでもなく、恭兵さんそのものがはみ出してるワケです。まぎらわしいですよね。

ただし、恭兵さんが警察組織からはみ出す際に、恭兵さんのポコチンも同時にはみ出してるのかどうかは知りません。

恭兵さんのポコチンの事まで、私が知った事じゃないですからね。恭兵さんのポコチンの面倒まで、私は看ていられません。

でも考えてみれば、恭兵さんが警察組織からはみ出せば、自然と恭兵さんのポコチンも一緒に警察組織からはみ出す事になるんですよね。恭兵さんのポコチンは恭兵さんと一心同体なワケですから。

だから、はみだし刑事=恭兵さん=ポコチンがはみ出した刑事と解釈しても、あながち間違いとは言えないかも知れません。

だけど番組のタイトルはあくまで『はみだし刑事情熱系』であって『ポコチンはみだし刑事情熱系』ではないですから、恭兵さんのポコチンははみ出さない理屈になりますね。

つまり恭兵さんのポコチンは恭兵さんと一緒に警察組織からはみ出してるんだけど、恭兵さんのパンツからは恐らく、はみ出してない。はみ出してたら『ポコチンはみだし刑事情熱系』ってタイトルになってた筈ですからね。

恭兵さんのポコチンは、そういう事なんですよ。決してはみ出さないんです。

その点、私のは四六時中はみ出してますからね。つまり、収まりきらないワケですよ。解りましたか?

この記事に関しては、一切ノーコメントでよろしくお願いしますm(_ _)m

『リーガル・ハイSP 』

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堺雅人さんの神髄を見ましたね。2番目の画像をよくご覧下さい。なんとこのお方は、片手の指だけで両胸の乳首を完璧に隠しておられるのです! まさに神技です!

まぁ、やろうと思えば誰でも出来そうだけどw、やろうと思う事こそが重要なんです。正常な人間はやりませんからね、ましてや二枚目俳優は。だいたい、隠す必要もないw

別に男が乳首を隠す必要は無いにも関わらず、堺さんがわざわざ片手で両乳首を隠すという神技をテレビでご披露されたのは、このブログで取り上げさせる事が目的としか思えませんw

今回も堺さん、弾けまくってましたね! このドラマの撮影が楽しくって仕方がないんでしょう。でなければ、片手で両乳首は隠さないですよ。どう考えても脚本にそんなこと書かれてないでしょうからね。

「古美門、ソファーに寝そべりながら、片手で両乳首を隠す」なんてト書きをTVドラマの台本に書き込む人間は、世界中を見渡してもただ1人。この私だけですw

それはともかく、先日放映された『リーガル・ハイ』2時間スペシャルです。ゲストに広末涼子、榮倉奈々、北大路欣也が登場する豪華版。ラストにはなんと「今秋、連ドラ放映決定!」の告知も。やった!

今回あらためて、このドラマは面白いなぁって再確認したんだけど、エキセントリックなキャラクターがハイテンションな芝居を見せるドラマですから、2時間枠には向いてない気もしました。だから、1時間枠で週1回楽しむのがベストだと私は思います。

決して好視聴率とは言えなかったにも関わらずスペシャルが創られ、連ドラのパート2も決まったのは快挙ですね。『鈴木先生』と同じで、純粋に内容の面白さが認められた結果であり、希望の光ですよ。

逆に言えば、TVドラマ全体が如何につまんなくなってるかを表してるのかも知れません。今期の新ドラマもいくつか観てるんだけど、もう悪口すら書く気にもなれない薄っぺらな番組ばっかりですからね。本当に面白いと言えるドラマが、如何に貴重な存在になっちゃったかって事ですよ。

今回は貴重な絵画の修復を善意で請け負い、見事に失敗しちゃった(けど人気者になった)老人を法で裁けるか否か?の問題は序盤のネタとしてw、中学生のイジメ問題と教育関係者達の隠蔽体質を真っ向から取り上げるという、相変わらずタイムリーな内容でした。

このドラマが素晴らしいのは、大方のマスコミみたいに教育関係者側のみを安易に悪者として扱い、世論に媚びたりしない所ですよね。

物事には必ず裏表があり、視点を変えれば善と悪がアッサリ逆転しちゃう真理を、深刻になり過ぎずエンターテインメントとして描いて見せる。

今回で言えば、イジメを黙認してた担任教師(タベリストに大人気の榮倉さんw)が、生徒達を陰で支配してるように見えて実は逆だったりして、集団心理によって生まれる「空気」に呑み込まれる事の恐ろしさを、まざまざと見せつけてくれました。

で、結論も決して1つに収まったりしない。「イジメは無くす事が出来る」と「イジメは絶対に無くなりはしない」っていう両極端な主張を、堺さんの口から言わせてるんですよね。もちろん、私は後者の主張を支持しますw

そして安易にヒューマニズムで涙を誘うような作劇は絶対にしない。ちょっと泣けるような場面があれば、100%後でひっくり返されますからね。

だけど、それがいちいち笑えるギャグとして成立してるもんだから、『純と愛』みたいな不快感が残らないどころか、かえって痛快だったりするんですよね。

その最たる例が「明美ちゃん(でしたっけ?)」の件で、生瀬勝久さんが未だにそのショックから立ち直ってないのが笑えますw

新垣結衣ちゃんも里見浩太朗さんも変わらず絶好調でしたが、私としてはゲスト・広末涼子さんの裁判長ぶりに、萌えましたw

秋が待ち遠しいですね!

『ダブルス/二人の刑事』

つまんないだろうなと思ってたんだけど、予想以上につまんなかったです。

伊藤英明&坂口憲二という、非常によく似たタイプ(体育会系)のイケメンどうしを、あえて組み合わせた事には何か意味があるんだろなぁって、私は思ってたんだけど…

どうやら何の意味も無いみたいです。2人が似すぎてる事がギャグになってるワケでもなければ、肉体派ならではの凄いアクションを見せてくれるワケでもない。

せいぜい、必然性も無くシャワーシーンを入れて、乳首を見せびらかす程度のサービスしかしない。つまり、美形の筋肉男を揃えりゃ女性客が食いつくだろうっていう、安直な狙いしか感じられませんでした。

刑事ドラマとしては非常に凡庸で薄っぺらく、何か新しいものを生み出そうという気概も全く感じられません。「女子に人気のイケメンを2人揃えてみました」って、その時点で創り手の思考がストップしちゃってる。

だから、平泉成さんや室井滋さんといった実力派、味のあるベテランさん達が、ありきたりな台詞を実につまんなさそうに吐いてらっしゃいます。「こんな役、誰でもええやん」って、絶対そう思いながら演じてられますよ。

『純と愛』を終えたばかりの夏菜ちゃんや内田有紀ちゃんも出てるけど、ちっとも魅力が伝わって来ません。このお2人は大至急、乳首を出さなきゃヤバいです。

でもやっぱり、ファンの方には申し訳ないけど、主役の2人がとにかくつまんないです。ルックスがつまんない、キャラクターがつまんない、しかも見分けがつかない位に個性が無い。

彼らが乳首出したって無駄ですよ。それなら平泉さんの乳首を見てる方がずっと楽しいです。

……いや、嘘です。平泉さん、やめて下さいw
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