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『ラストホープ』#03

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「近松。カルテ見たんだろ。所見はどうなんだよ?」

はるかに歳上のベテラン医師に対して、初対面で呼び捨てはおろか「所見はどうなんだよ?」ってw 「どうなんだよ?」の「よ?」がツボに入りましたw

『GM』の時も、多部ちゃんだけはどんなに失礼な態度をとっても周りから黙認されてましたよね。現実ではあり得ない事をあり得るように見せ切っちゃう女優・多部未華子の真骨頂です。

観てるこっちは、若い娘が自分と同じ年代の男に対してあんな態度をとるのを見たら、普通は腹が立つと思うんだけど、むしろ「俺にも偉そうに言って!」ってw、普段は眠ってるMな心が目覚めてしまうのが不思議です。

もちろんファンだからって理由もあるんだけど、私がまだファンになってない時に観た『デカワンコ』のワンコ刑事にしても、他の若手女優が演じてたら凄いムカつくキャラクターに感じたかも知れません。

やっぱり、どんなキャラを演じても滲み出てくる多部ちゃんのお人柄が、無意識下で作用してるんじゃないでしょうか? そしてその秘けつは、あの独特な声にある気がしてなりません。

どんなにキツい言葉を発しても、どこか愛情を感じさせる声なんですよね。ちょっと理屈では言い表せないんだけど、そういう周波数とでも言いましょうか、超音波みたいなもんが出てるんですよw

マジな話、私が最初に多部ちゃんに対して「あっ、今オレは萌えている」って気づいたのは、忘れもしない『デカワンコ』第2話、ワンコが掘っ建て小屋に監禁された時に発した「誰か〜、助けてくださ〜い」っていう、声を聴いた瞬間でした。

我々をタベリストたらしめた要因は数あれど、中でもあの声が占めるウェイトはかなり大きいんじゃないでしょうか? もちろん声質だけの問題じゃなくて、発声の仕方や言葉遣いも含めての魅力ですね。

グラビアを見ていいなぁと思った女優やアイドルが、喋ってる時の声を聴いた途端にガッカリするような事がたまにありますが、多部ちゃんは真逆ですね。写真では彼女の魅力が半分も伝わらないと私は思います。

さて『ラストホープ』ですが、ちょっと話が込み入って来ましたねぇ。主要メンバー全員、それぞれに過去の傷なり秘密があって、それを少しずつ小出しにして謎を解いて行く。

正直なところ、これは私が大嫌いな手法なんです。出来るだけ登場人物に100%感情移入してドラマを観たい人間なもので、そういう謎の部分があると邪魔なんですよね、私にとっては。

いや、1話の中で全部明かされるなら良いのですが、何話もそれで引っ張られるとイライラして来ちゃうんです。もったいぶらずにサッサと見せろよ乳首を!って思っちゃう。

これは、私の頭脳があまり優秀ではない事も原因だったりします。こんがらがって分からんようになるし、それぞれの名前とか細かい事は1週間も経てば忘れちゃうんですよ。要するにアホなんですね。誰がアホやねんっ!?(激怒)

特に、主人公に謎があるドラマは苦手なんです。一番感情移入すべき人にグレーゾーンがあるのはツライ。なのにこれ、主要メンバー全員に謎があると来たもんだw

今回観た感じだと、最終的には『フィッシュストーリー』みたいに、全員の過去が何らかの形で実は繋がってた!みたいな作劇になりそうですよね。あるいは『セレソンDX』みたいにw

それはそれで面白い試みだとは思うんだけど、視聴者はついて行けるのかなぁ? 既に私は、ワケ分からん部分がいくつか出て来てます。1問目の問題が解けない内に3問目まで進んで行っちゃって、取り残されたような感じですよ。誰がアホやねんっ!?(激怒)

例えば相葉くんと高嶋さんの関係。かなりヒントは出てるみたいなんだけど、そのヒントの解釈の仕方が解りません。あの二人が実は親子って事なんですか?

私はね、気が短いんですよ。じらされたり遠回しな言い方されたりしたら、本当にイライラして来ちゃう。まぁ、それも全て私がアホだから悪いんですけどね。じゃかぁっしゃいっ!!(激怒)

それ以外の要素には文句ありません。メンバーどうしの掛け合いは回を重ねる毎に面白さを増してるし、ゲストも含めた俳優さん達の芝居も素晴らしいと思ってます。

今回は『デカワンコ』のコマさんと『純と愛』の桐野さんが登場しましたね。そしてメインはボインボイ〜ンの小池栄子さん。その高校(中学?)時代もボインボイ〜ンな子が演じてましたね。顔は違っても胸で小池さんの役だと判るというw

そんなワケで、私はあんまり謎解き遊びを楽しめないでいます。そのへんは正直、どーでもいい。だけど偉そうな多部ちゃんを中心に、先端医療チームの愉快な仲間達の掛け合いは、最高に楽しいです。そういう要素があってくれてホントに良かった。

あと、高嶋政宏さんのヘンな芝居が妙にツボで、クセになって来ましたw それと主題歌も良いです。嵐ですよね? 『やまだたろう物語』の主題歌も良かったし、嵐の曲はけっこう好みに合うみたいです。

今回、ちょっと皆さんとは見方の違いや温度差がありそうだけど、私なりの楽しみ方で最後まで見守りたいと思ってます。

『塚原ト伝』etc.

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「ぼくでん」って打ち込んだら「僕でんねん」って変換されそうになりましたw

言わずもがなだけど、堺雅人さんはキリッとした顔とふやけたような笑顔との落差がとても面白いです。

2つ目の画像のシーン、主人公が元服か何かの祝いの席で、これから剣術修行の旅に出たい意志を偉い人達に伝える場面なんだけど、なんでそこであの顔をするのか、私にはよく解りませんでしたw

まぁ何にせよ、堺さんの百面相を見てるだけで楽しめます。本来、時代劇はあんまり観ないんですけどね。

この主人公が歴史上の人物なのかどうかも知らないし、チャンバラもそんなに好きじゃないんだけど、『大奥』に続き無理して若作りさせられてる堺さんのw、意味不明な微笑みと精悍な睨みとのギャップを楽しむ為に、これからも観ようと思ってます。毎週木曜の夜8時、NHK総合です。今夜、第2話ですね。

ところで昨日、やっと『最高の離婚』第3話を観ました。この前、内容的にはどーでもいいみたいなこと書きましたけど、考えを改めます。ガツンと来ました。

瑛太くんがかつて同棲してた真木よう子さんに「死ねばいい」って思われてしまった、決定的な理由が語られた場面です。

彼女が聴いてたJUDY AND MARYの曲を「安っぽい花柄の便座カバーみたいな音楽だね」って、軽い気持ちで言った瑛太くん。でも、その曲は彼女にとって、亡くなったお父さんの思い出に繋がる大事な大事な曲だった。

もし自分がそんな風に思ってたとしても、相手が本気で好きなものを嘲笑したりは、絶対にしない自信が私にはあります。だけど、そこまで好きだって事を知らなかった場合、私はああいうこと言っちゃうかも知れないなぁと。

このブログでも色んな作品や有名人の悪口を面白半分に書いてますけど、もしかしたらそれで深く傷ついてる人がいるかも知れないし… すごい身につまされました。

あと、「女は面倒くさい男が一番嫌い」「男のこだわりって本当に面倒くさい」っていう、女子会トークの内容ですよ。あいたたた…w

さらに今夜放送の第4話には『結局あなたが好きなのは自分だけでしょ?』みたいなサブタイトルがついてるし… ああ痛い痛いw 女性に敬遠されるそれらの要素を、私は全部兼ね備えてますよ。自信がありますね。どうだ参ったかw

私は瑛太くん(の役)ほど無神経ではないと思うけれど、まぁ紙一重ですね。だから、観れば観るほど彼に感情移入して来ちゃいましたよ。瑛太くん、つくづく上手いですよねぇw ホントにそういう奴にしか見えないですもんね。

女性にモテモテの真木さんの旦那に、半泣きで「どうしたらそんなにモテるんですか!?」って問い詰める場面、私も観ながら半泣きでしたよw イケメン死ねぇーっ!!(憤怒) …ま、今さらどーでもいいですけどw

そんな私の性質を直そうとしてくれた人もかつていましたけど、直るもんじゃないですよ、これは。自分で変わりたいと思っても、なかなか変われるもんじゃない。まして相手の性質を変える事なんか、絶対に出来っこない。

だから、共存するにはお互いの違いを受け入れる以外に方法は無い。たぶん、離婚を決めた瑛太くんとオノマチさんがそういう境地に至って復縁するまでを描くドラマだろうとは思いますが、安易には解決して欲しくないですね。

そしてモテモテの真木さんの旦那には、是非とも真木さんに刺されて死んで頂きたいw なぜならモテモテだからです。まぁ、さすがにあのタッチだと命のやり取りにまで発展する事は無いか。ちぇっ!

ああいう、軽いタッチで笑わせながら不意にグサッと痛い所を突いて来る、山田太一さん的なドラマは好きです。痛い所を突くんだけど、そこに温かみがあるんですよね。突き放す為に突くんじゃなくて、叱咤激励の気持ちがこもってるのが伝わって来ます。

痛い所を突くと言えば『純と愛』ですがw この朝ドラが世間でどんな批判を受けてるのか、私は知らないし知りたいとも思いません。まして番組を観てない人の批判は論外です。

これから書く事は、番組を毎日ちゃんと観続けた上で、私が私自身の感性で感じた事です。ずっと観てる視聴者には批判する権利がある!

最近『純と愛』を観てると、「もういいよ、分かったよ」って気持ちになります。登場人物達は相変わらず恥部をさらけ出し、傷つけ合うばかりで、ヒロインが良かれと思って取った行動も相変わらず裏目に出てばかり。ある意味ワンパターンで、単純に飽きて来ましたw

飽きて来たし、作者のしつこさに辟易して来ました。粘着質にも程がある。良く言えば「ブレない強さ」なんですけど。そう、最初はあえて視聴者の神経を逆撫でする反骨精神に拍手を贈ってましたけど、いつまで続けるねん?と。

私をそんな気分にさせたのは、純(夏菜)のママ(森下愛子)が若年性アルツハイマーになっちゃう展開です。深刻な症状が毎日、これでもかと描かれてます。

ここ数年、ウチの母の物忘れが激しくなってるもので、他人ごとに思えません。勉強にはなるけど、毎朝出勤前に観るのはキツいですよ、不安になりますからね。朝ドラでアレは、ちょっとやり過ぎだと私は思います。

嫌なら観なければいいんだけど、その母が同じ部屋で朝食時に観てますから、嫌でも観るしか無いワケです。まぁ、ここまで来て途中で降りるのも嫌ですし。

いまだ登場人物の誰一人として好きになれないってのも困ったもんです。まぁ『てっぱん』の時はもっとヒドかったけどw、あれは描き方の問題でした。こっちは人物そのものがどうしても好きになれない。

ちょっとずつ変わって来てるのは分かるんですよ? 人はそう簡単に変われないってのも、先に書いたように解ってるつもりです。だけど、やっぱ半年は長い!w しかも毎朝観るワケですからね。これは朝ドラならではの感覚ですよね。

だけど、同じように問題だらけなキャラクターでも、『つばさ』の登場人物達は好きになれました。全てのキャラクターが愛おしかった。この違いは一体何なんでしょう?

もしかしたら、作者自身がキャラクターを愛してない、人間そのものを愛してないんじゃないか?って思えて来ちゃいます。『最高の離婚』の瑛太くんはあんなにダメ男でも、作者に愛されてる感じがします。温かみが伝わって来るんですよね。『つばさ』もそうでした。

もしかすると、最後まで観たら誤解だった事に気づくのかも… って思いながら今まで観て来ましたけど、最近そうはならない気がしてなりませんw

ま、何にせよ最後まで見届けます。すみません、とんでもない誤解でした!って、ここに書かなきゃいけなくなる事を祈りながら…

もしかすると…

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今朝の『純と愛』を観て、又ちょっと考えが変わりました。と言うのも、愛(風間俊介)がこんな事を言ったんですよね。

「純さん、今こそ変わる時ですよ」

「大人になるべき時なんです」

うろ覚えなんで言い回しは違ってるかも知れないけど、これはけっこう重要な台詞ですよね? 「純さんはずっと今のままでいて下さい」ってのが決まり文句だった筈の愛が…

ただし「押し付けがましい言い方をするのではなくて…」みたいな事も言ってましたから、根本的には今の純のままで、やり方をもっと考えましょうって意味だとは思います。

でも、作者がこのタイミングで「大人になる時」って台詞を言わせたのは、物語がいよいよ佳境に入って来た事を意味するんだろうと思います。

これまで、どんな悲惨な目に合っても純(夏菜)は挫ける事なく、自分のやり方を押し通して来ました。それも私を辟易させた要因の一つだったりしますw

でも、さすがにここらでヒロインを成長させなきゃならない。ヒロインだけじゃなく、その家族達も。職場や住居まで失っても変わろうとしなかったあの連中を、自分の意志で変わらせるには、これ以上は考えられない究極の試練を与えないと駄目だろう…

その為に用意されてたのが、お母ちゃん(森下愛子)の認知症ですよ。作者の体罰にも近いヒロイン虐めにこれまで我慢して来た我々視聴者も、さすがに見るに耐えられない程の試練。

人は簡単には変われない。変わるなら、よっぽどの事が起きなければ説得力がない。だから、視聴者の拒否反応も覚悟の上で、ラスボスとも言えるとっておきの試練をここに持ってきた。

実際、お父ちゃん(武田鉄矢)も、私が大っ嫌いな長男&次男もw、この試練でちょっとずつ変わって来ましたからね。

そう考えると、作者も決して軽い気持ちで認知症をネタにしたワケじゃなくて、相当な覚悟を持って視聴者に最後の喧嘩を売ったんだと解釈出来て、私の不快感もいくらか和らぎます。

それでも「やり過ぎ」っていう見解に変わりは無いですけど、やり過ぎない事には奴ら一生変わらないですからね。だから私は辟易してたワケです。やっぱ遊川氏の思うツボでしょうかね?w

そんな事を考えながら、前回記事へのサントラさんのコメントで「最後に大どんでん返しがある」「遊川氏おそるべし」って書かれてるのを読んで、とんでもない事を思いつきました。

これを思いついた時は「こりゃ凄い!」ってテンション上がったんだけど、時間が経つにつれ「いや、いくらなんでも強引すぎるか…」「これこそベタベタなオチか…」「乳首か…」って思えて来て、すっかり熱は冷めたのですがw、せっかく思いついたんで一応記しておきます。

もしかするとお母ちゃんの認知症は、家族を一つにする為の、お母ちゃん一世一代の大芝居なんじゃないでしょうか? それをそそのかしたのは、たぶん愛。どうでしょうか?

だって、お母ちゃんが認知症になったまま最終回を迎えるのは、いくら何でも後味悪いし、かと言って家族の愛によって奇跡の回復!なんて話を、あの遊川氏が書くとは思えないでしょう?

私が「やり過ぎ」って書いたのは、ここまでやっちゃったら話の収拾がつかないだろ?って意味も含んでるんです。収拾をつけるには、こういうオチをつけるしか無いんじゃないかと。

まぁしかし、こうして展開をあれこれ考えさせられる事こそが、ホント遊川氏の思うツボなんですよね。『家政婦のミタ』の時とまるで一緒ですもんw

その作品や描かれるキャラクターも含めて、どうにも好きにはなれない脚本家さんだけど、視聴者を巻き込むテクニックにおいてはリスペクトせざるを得ません。

そんなワケで、やっぱ『純と愛』は最後まで観るしか無さそうですw

1986年 Part.1

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長い人生の中ではターニングポイントになる年が何度か巡って来ると思うのですが、私にとって1986年(昭和61年)はまさにそんな年でした。

その年に世間で起こった事はと言えば、まず1月にアメリカでスペースシャトルの爆発事故がありました。その時、私は東京で予備校に通いながら(実際はほとんど行ってなかったけどw)新聞配達をしてて、朝3時に起床して店に行ったらテレビで繰り返しその映像が流れてたのを鮮明に覚えてます。

2月には中2の男子生徒がイジメを苦に自殺し、深刻なイジメが社会問題にまでなったけど、全く解決されないまま同じ事が今も繰り返されてますね。破滅です。

C.イーストウッド御大がカーメル市長に就任した4月、私は生まれ故郷の東大阪で一人暮らしを始めると同時に、大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ)の放送映画学科に入学。大学を諦めた理由は、勉強をしなかったからですw

そして専門学校に入る事を決めた理由は、映画監督を目指してと言うよりも、ずっと構想してた『太陽にほえろ!』的な刑事物の自主製作映画を創る為の、仲間を集めたかったんですよね。ほんと目先の事しか考えてなかったです。

で、学校が始まるまでの期間に脚本を書いてたのですが、その時に衝撃を受けたのが、人気アイドル歌手・岡田有希子自殺のニュースでした。別に彼女のファンだったワケじゃないけど、人気絶頂の中で白昼、所属プロダクションのビル屋上から飛び降りるという壮絶さ、それを伝える報道の生々しさに、なんだか胸が掻きむしられる想いでした。

さらに衝撃だったのが、後追い自殺をする若者が続出した事です。自殺は私自身も考えた時期があるけど、ブームに乗っかるようなタイミングで死んじゃうという軽さが、いまだに理解出来ないでいます。命を何だと思ってやがんだ何だか若旦那!?って、柄にもなく怒ってましたね。

そんな想いも込めて書き上げた脚本が『トワイライトシティ』でした。今思い返せば、穴があったら入れてみたいほど稚拙な脚本でしたけど、当時は「傑作だ!」って自分で思ってましたw

で、入学して製作メンバーを募集(確かチラシを撒いたのかな?)してみたら、瞬く間に10人近い仲間が集まりました。そりゃみんな映画が創りたくて入学して来たんだし、学校じゃ創らせてもらえなさそうなアクション物であった事も魅力だったかと思います。

その面子で自主映画サークル「プロダクション・ザ・ピーマン」を結成し、ロケハンなど撮影準備を進めながらキャスティングも始めました。主役の刑事役は、私の幼なじみで現在モノノフのw「兄ちゃん」と最初から決めてました。

で、その相棒刑事を演じるのが私。当時は仲間から「社長」と呼ばれてました。なにしろ社長だから、私が刑事を演じる事に反対する者はいませんし、させませんw やると言ったらやるのです。その為に創るようなもんだし、長年の夢でしたからね。

だけど今思えば、刑事役をやるにはまだ若過ぎましたね。『コドモ警察』ぐらい極端に幼ければ逆に面白いけど、私らは中途半端でした。後に30歳を越えてから『なんて世の中だ。』で再び刑事役をやりましたけど、あれ位でギリギリですよね。

問題はヒロイン役でした。高校時代は演劇部がありましたから、芝居の出来る女の子に不自由はしなかったけど、ウチの専門学校に演劇科は無かったんです。この時も町で募集のビラを撒いたりしたなぁ、そう言えば…

ただ芝居が出来りゃいいってもんでもないし、可愛けりゃいいってもんでもない。両立出来る人はそう簡単に見つかるもんじゃありません。

ところが、それが見つかったんですよね。詳しいいきさつは忘れちゃったけど、確か撮影メンバーの彼女の友達だったのかな? その人こそが、昨日コメントを初投稿してくれた、直美さんです。(直美ってのはその時の役名で、由来は長谷直美さんです)

若い頃の賀来千賀子さんに似た美人で、素人なのに芝居も出来る。しかもフレンドリーで寛大で、別に今さら褒め殺しするワケじゃないけどw、素晴らしい女性です。

当時の私らはホントに若気の至りで、映画創りってものをナメてかかってましたから、何もかも予定通りに進まず、直美さんにはどれだけ迷惑を掛けたか計り知れません。

なのに、彼女から不満や愚痴を聞いた事は、少なくとも私は一度たりともありませんでした。バカだった私は、それがどれだけ凄い事なのか、当時はまるで意識してなかったように思います。

いやー、ホントにねぇ。当時の私は酷かった。今も大して成長出来てないけど、当時の事だけはホントに穴があったら入れてみたいですよ。いや、入りたいでしたっけ? ふざけてる場合じゃないですねm(_ _)m

どれだけ酷かったのか、続きは次回にw

1986年 Part.2

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ところで1986年。チェルノブイリ原発事故もこの年の4月だったんですね。5月にはダイアナ妃の来日で大騒ぎ、カメラ付きフィルム「写ルンです」が7月に発売、9月には社会党の土井たか子さんが日本初の女性党首に就任、そして11月、三原山が噴火。

その11月は私にとって、大きな区切りとなる出来事がテレビ界で起こりますが、それはまた後で書きたいと思います。

清原選手の西武入団や、たけし軍団のフライデー編集部への殴り込みもこの年。ヒット映画は『子猫物語』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ロッキー4』等。ディスコ「マハラジャ」のフィーバーもこの年だったんですねぇ… 世間は呑気でした。

さて私らは専門学校に通いながら『トワイライトシティ』の準備を進め、夏休みの1か月間を撮影に費やす計画を立てました。それで撮れると思ってたんです。

ところがいざ始まってみると、しょっぱなから計画は大きく崩れました。私が映画創りを始めたのは高校時代だけど、それは所詮ごっこ遊びのレベルでした。他のメンバーはみんな未経験でしたから、本格的な撮影のノウハウを知る者は誰もいなかったんですよね。

初日から三日間は知り合いのスナックを借り切って撮影したんだけど、全て台本の順番通りに撮って行く「順撮り」を選択…と言うかそれしか知らなかった為、1カット撮るたびにカメラ位置や照明ライトの位置を変えて恐ろしく時間がかかってしまい、予定の半分も撮れないまま三日間を消費してしまった!

本来、限られた時間内で効率良く撮影するには、同じアングルからのショットだけをまとめて撮る「固め撮り」をしないといけないのに、誰もそんな事は知らなかったんです。

しかも! 撮影は8ミリフィルムで行ってましたから、ビデオと違って撮影してすぐには映像をチェック出来ないんですね。現像所に出したフィルムが戻って来るまで4〜5日かかっちゃう。だから我々は、仕上がりを一切チェック出来ないまま三日間撮り続けたワケです。

で、戻って来たフィルムを映写してみたら… 真っ暗。なんにも写ってない。撮影時の露出計測のやり方が間違っていたのでした。三日間を費やしたフィルムの全てがパー。アジャパー。私はこの時、乳首を吊ってお詫びするしか無いと思いましたよホントに。

これはほんの一例です。学校でもこんな事は教わらない。とにかく経験が全てで、一つ一つ失敗して覚えるしかない。撮影は1か月どころか、最終的には2年近くかかってしまった! いや、確か卒業した後もやってたから、2年以上ですね。

撮影が終わってからも、大きな課題がありました。フィルムの編集は良いとして、音声を効果音やBGMとミックスしてフィルムに録音するノウハウが、まだ我々には無かったんです。今ならパソコンで難無く出来る作業ですが、当時は全てがアナログでした。

当初は学校の機材で出来るものと思ってたけど、16ミリフィルム用の機材はあっても、8ミリフィルムにはそもそも音声に関する機材が世の中に存在しなかったんですね。我々はどうしょうもなく無知だったんです。

どうする事も出来ず、『トワイライトシティ』のフィルムは一旦お蔵入りにしたまま、我々は別の作品創りで試行錯誤を重ね、音楽用の機材を使って音声をミックスするシステムを独自に開発したのでした。

それが’92年頃で、撮影開始から実に5年後の事でした。5年… 同じ5年でも、歳を重ねてからの5年はそんなに長く感じないけど、若い時は違います。特に’86年から’92年の5年間、私は何本も作品を創り続けて、映画創りに関してだけは著しく成長してました。

’86年に書いた『トワイライトシティ』の脚本。その時は「傑作だ!」って思えた脚本が、’92年に読み返してみたら、それこそ穴があれば入りたいほど陳腐に感じてしまう代物に、自分の中で変化しちゃってたんですよね。

脚本だけじゃなく、自分の演技も演出も、5年前のそれは見るに堪えられないレベルでした。このまま完成させても、人には見せられない… でも、2年以上もかけて撮った、仲間達の血汗の結晶をこのまま葬るワケにもいかない…

考えた挙げ句に、既に編集して100分近い尺になってたフィルムを、私は再編集して30分以内の尺に縮める決意をしました。実に三分の一以下の短さです。稚拙なドラマ部分は断片的にしか残さず、アクションシーンを中心に見せる構成にしたんです。

そうなると場面が飛んでストーリーが解らなくなりますから、あえて台詞は聞かさず、思い切ってナレーションだけで進行させる手法に切り替えました。ナレーションと効果音とBGMだけの、いにしえの無声映画に近い形です。

兄ちゃんや直美さんはじめ、キャスト&スタッフにはホントに申し訳なかったですm(_ _)m 全ては私の見通しの甘さや無知が原因です。でも自分としては、これ以外に完成させる術が無かったんですね。

本当に申し訳ないんだけど、結果的に『トワイライトシティ』は私にとって修行の場、メンバーにとって強化合宿みたいなものでした。学校で教わった事よりも、この作品の撮影で経験した事の方がはるかに、その後の作品製作に役立ってます。

願わくば兄ちゃんや直美さんにとっては、しんどいけども楽しかった、青春の思い出の1ページであってくれればと思ってます。

屁こき猫の専務、まだ髪フサフサのタヌ、朝から焼き肉のアブ、バッタもんのフミヤみたいなAB、戦隊ヒーローの悪者デーモン、銃と下ネタの宝庫マドカetc… あんまり楽しい思い出でもない?w 忘れたいけど忘れられないw

ところで『トワイライトシティ』はそもそも、私なりの『太陽にほえろ!』を創る事が企画の原点でした。その『太陽』がこの’86年の11月(私の誕生月)に最終回を迎えたんですよね。

小学生時代から存在して当たり前の、自分にとって青春そのものだった番組が、映画人生の出発点となった年に消滅した事には、不思議な縁を感じずにはいられません。まぁ、正確には翌年の春まで『PART2』が放映されてたんだけどw

それにしても、長い人生の中でも’86年の夏休み、毎日撮影に明け暮れたあの1か月ほど濃厚な日々は、ちょっと他には無かったような気がします。ホントに忘れられない夏ですね。

1986年 Part.3

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昨日、此処に載っける写真を撮る為に、何年かぶりに古いアルバムを見てたら、専務の写真もあったんでアップしました。まだ小さいから、ウチに来て間もない頃ですね。

上品な色してるでしょう? でも屁こき魔だったんですよねw 最初に拾われて来た時、すごい下痢してて獣医さんで薬貰ったりしたから、胃腸が元々弱かったのかも知れません。いやーしかし、懐かしい!

で、アルバム見てると撮影時の事を色々と思い出しました。いっぱい危ない事をやってたなぁってw 前回載っけた写真にも、走る車の屋根にしがみつく危険な男(モノノフ)が写ってましたけど、小さくて判りづらいですねw

今回の2つ目の写真にも、バイクで人を跳ね飛ばそうとする危険な男(モノノフの吹き替え)が写ってます。この後、ホントに跳ね飛ばしちゃったんですよねw

いや、笑い事じゃなくて、本来なら跳ねられる寸前に相手がよける予定だったのに、タイミングが合わずに真っ正面から跳ねちゃったんです。跳ねられた彼は一瞬、宙に浮きましたからね。

その瞬間、私は「ああ、終わった…」って思ったもんです。これはただ事じゃ済まんだろうと。だけど、奇跡的に彼はかすり傷一つ負わなかった! あまりにも綺麗に真正面から跳ねられたからでしょうね。これには救われました。

あと、銃撃戦の撮影に使う弾着(壁とか人体で弾丸が命中し弾けたように見せる装置)の玉(麦球の中に火薬を仕込み、電気で発火させる)を手作りしてた時、スタッフの一人が玉を暴発させて眼にガラスの破片が当たってしまい、救急病院に駆け込んだ事もありました。

幸い大事には至りませんでしたが、この時も大いに肝を冷やしたもんです。それもこれも無謀でしたね。バイクにせよ火薬にせよ、万が一の備えを万全に整えてから扱わないといけないのに、無知ゆえの怖いもの知らずでした。

’90年代に撮った『中尾真司探検隊』シリーズでは、大阪のビジネス街のど真ん中で銃撃戦を撮影して、通りかかった一般車が驚いて急停車した事もありました。あれも一歩間違えたら大惨事でしたねw いや、笑い事じゃない。

今じゃ規制が厳しくて、とてもそんな撮影は出来ないと思われますが、当時は巡回のパトカーも撮影だと判ると黙認してくれてました。通報されたりもしなかったですね。

まぁしかし、それは我々がたまたま運が良かっただけ、と思わねばなりません。他のサークルは警察に呼ばれて取り調べを受けたりしてましたからね。ホント、怪我人が出なかったのも奇跡です。

あと、私の家の近くにヤーサンの小さい事務所があって、車まで機材を運ぶ時に、どうしてもその前を通らなきゃならない。我々の機材って、撮影の機材だけじゃなくて大量のモデルガンを含んでるワケですよw

で、ある日、たまたま事務所から出て来たヤーサンに、そのモデルガンを見つかってしまった。「おい、ちょう待てや」…そりゃもう、乳首も凍る瞬間でしたね。「これ、なんや?」…さすがヤーサン、銃だけは見逃さない!

「いや、これは映画の撮影に使う小道具でして…」

「ふーん。これ、チャカならんか?」

…たぶん、改造して人殺しに使えないかどうかを訊ねておられたのでしょう。我々は「いやぁ、プラスチックですからねぇ」とか何とか言って堺雅人さんの笑顔を作り、平静を装いながら立ち去ったもんでした。

そう言えば、わざわざ大阪から姫路まで遠征して銃撃戦を撮りに行った時は、銃器担当のスタッフが途中で検問に引っかかり、車のトランクを開けさせられたそうです。もちろん、その中には大量のモデルガンが詰まってましたw

一度も警察沙汰にならずヤーサンに殺されもしなかったのは、本当に守護神様のお陰かも知れません。我々はツイてました。時代のお陰もありますね。今じゃとても無事には済まないでしょう。

直美ちゃん、よくこんな連中につき合ってくれましたねぇw マトモな人間は1人もいなかったと言うのに!(監督以外は)

私はぶっちゃけ、当時まだ女子と交際した経験すら無いチェリーボーイでしたから、女の子とどう接すればいいかホントに分からず、きっと失礼な言動も多々あった事と思いますm(_ _)m

だから基本的に女子は苦手だったんだけど、直美ちゃんはあまり壁を感じさせない人だったんで、私としては接し易かったです。そういう部分でも感謝しておりますm(_ _)m

まぁ、今でも女性の前で「乳首」って言うのは恥ずかしいんですけどねw これから頑張って、一刻も早く女性の前で「乳首」を連呼出来る人間にならなければなりません。

そんな僕らの1986年でありました。

『スリーピングビューティー』

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皆さんよくご存知のように、私は下ネタが大嫌いだし、女性の裸(特に胸部の突起物)にも全く興味がありません。

なのに、つい魔が差してこんな映画を観てしまいました。たぶん「お兄ちゃん」を名乗る怪しい中年男(モノノフ)の悪影響と思われます。

モノノフとはももいろクローバーZのファンを指す呼称ですが、ももクロちゃんを好きになる人間がみんな彼みたいな変態というワケでは、決してありません。正常なモノノフを代表して、それだけは名言させて頂きますm(_ _)m

とある女子大生が高給バイトを探してて、金持ちの老人達が集う秘密クラブみたいな怪しい晩餐会で、下着姿でメイド役をする仕事に就きます。

で、そこで更に給料を上げてもらう為に、睡眠薬を飲まされ全裸で一晩ベッドで眠るという新たな職務に就くんだけど、眠ってる間に何が起こってるのかは一切教えてもらえない。

どうしても気になった彼女は、眠る前に隠しカメラを回しておきます。さて、彼女が眠ってる間に、ベッドの上で一体何が起こっているのか!?

先に予告編を観たら、真実を知った彼女が凄い悲鳴を上げて泣いてたんですよね。おそらく、想像を絶する何かが起こってるんだと私は思ったワケです。

普通、この話の流れなら、眠ってる間に晩餐会の老人達が彼女の裸を眺めたり触ったり舐め回したりするのかな?って思うんだけど、それだけなら彼女はあんな悲鳴を上げないですよね?

だって、下着姿でお酒を注いだりとかしてるワケですから、裸で眠らされるとなれば、そういう事をされるであろう事は容易に想像がつく筈です。

しかも、そのバイトの面接の時に「膣への挿入はありません」って説明を受けてるんですから。それはすなわち、挿入以外の事は覚悟しなさいって事でしょう?

だから、老人達が自分の裸体を眺めたり触ったり舐め回したりする位の事は納得の上で、彼女は眠ってる筈です。それで真実を知って物凄い悲鳴を上げるんですから、よっぽど想定外の事が行われてるに違いありません。

それが一体何なのか、私は知りたくてこの映画のDVDをわざわざレンタルしたワケですよ。下ネタが大嫌いで女性の裸には全く興味が無い、この私が!

さて、何が起こったのか? 私は固唾を呑んで見守りました。彼女が睡眠薬で朦朧としながら、なんとか隠しカメラのスイッチを入れて、全裸でベッドに横たわり、瞬く間に深い眠りに就きます。

そこに入って来たのは、やはり晩餐会に来てた老人の一人でした。それはまぁ、そうでしょう。問題はその後です。老人は一体、何をしでかすのか?

驚きました。私は唖然となりました。なんと彼は、彼女の裸体を眺めたり触ったり舐め回したりしたのでした! そうです。それで終わりなのです。彼女はそれを知って、うぎゃあぁぁーっ!!って…w

私は一体、どうすればいいんでしょうか?w 何が言いたかったんだ、この映画の作者はっ!?w これ、原作は川端康成先生の『眠れる美女』らしいのですが…

いやぁ、ビックリしました。ある意味、衝撃のどんでん返しでしたw 全体的には非常に淡々とした、催眠効果バツグンの映画ですよw 見所はヒロインの裸体だけです。

あっ、ボカシは入らないんで、老人達のポコチンが丸見えになってます。老人のポコチンが是非見たい!とおっしゃる方には超オススメですw

『ラストホープ』#04

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うーん……………

正直に申しますと、多部ちゃんが出てなければ、私は今回で視聴を断念してたと思います。

時間を拡大した割に治療の行方は次回に持ち越しで、各キャラの断片的な回想が半分以上を占めてました。ユーモアも今回は抑えめでしたね。私としては、これ迄で一番ノレない回でした。

もったいぶっとらんで、とっとと話を進めろや! ばびでぶっ!!

↑ これが本音です。前回も書いた通り、謎を散りばめヒントを小出しにして延々と引っ張るような作劇が、私は大嫌いなんです。観ててイライラするんですね。

そこまで思わなくても、よほどファンのキャストがいなければ、もう付き合い切れないよって脱落しちゃう人、少なくないんじゃないかなぁ…

だから、初回のレビューで「手堅い作り」って書いたのは間違いでした。これって結構、挑戦的な番組ですよ。リスクを取る創り手の姿勢が見えて来ました。

怒りながら拍手しますよ私は。昔、竹中直人さんが「笑いながら怒る人」って芸をやってましたけどw 視聴者よりもスポンサーの顔色ばかり伺ってるような、事なかれ主義まるだしの番組が多い中で、これは尖ってますよね。

やっぱり多部未華子って人は、そういう現場から求められる人であり、彼女自身もそういう作品を無意識に選んでるのかも知れません。

だから多部ちゃんメインの第2話が、どう見てもダントツに面白かったですよホントに。求め合う者どうしが手を組んだ時には、そういう化学反応が起こるんです。…たぶんw

でも残念ながら、このままだと私の熱は、その第2話をピークに冷める一方かも知れません。延々と引っ張られてもどかしいのと、話がややこしい=読み解くのが面倒くさいのと…

私にとって致命的なのは、遺伝子操作とか出生の秘密とか、問題がおおよそ自分との接点が見いだせない事ばっかりな点ですね。感情移入しづらいんです。

唯一、田辺誠一さんの安楽死問題だけは、医者や研究者でなくとも直面させられる可能性がありますから、瞬時にスイッチが入って泣いちゃいましたけど。

同じタベリスト間でも、かなり温度差が広がって来ましたかねぇ? 私だけですか? 『ジウ』の時は私が一番ノリノリだったんですけどね、L君のお陰でw 『つばさ』みたいに賛否真っ二つって程でもない。

多部ちゃんのドラマでこれだけ熱が冷めちゃったのって、『ヤスコとケンジ』のラスト2話だけじゃないかなぁ… あれは死ぬほどつまんなかったw

今回の場合、つまんないとか出来が悪いとかじゃないし、決して嫌いってワケでもない。ただ今のところ、どうにも気持ちが入りづらい、乗り切れないのを何とかしてくれよ、って感じです。

だから、これからの展開次第で、また評価がコロッと変わっちゃう可能性は大いにあります。逆に多部ちゃんの出演作で初めての「嫌いな作品」になっちゃう可能性もある。そうはなって欲しくないですけどね、マジで。

全ての問題を次回で解決させて、残りの半分は高嶋政宏さんを中心にしたノーテンキなドタバタ・コメディにしちゃいましょうよw You、しちゃいなよ!

そしたら皆さんは怒るかも知れないけど、私は大好きになっちゃいますね。辛気くさいのは苦手なんですホントに。

PS. 今週金曜日に会社の健康診断があります。視力検査もあるんで、少しでも視力を回復させる為、それまでブログ更新は控えますm(_ _)m 自分が我慢出来ればの話ですがw

衝撃のユミパイ!

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中途半端に時間が空いちゃったので、ちょっとだけ書きます。結局、書かずにいられないという…(苦笑)

CSで『エスパイ』を観ました。’70年代に公開された東宝の特撮映画ですが、これは「由美かおるのオッパイしか印象に残らない映画」として、特撮ファンとオッパイ星人の間じゃ伝説になってる作品なんですよね。

そして私自身、この映画を40年前に劇場で観たのですが、ホント見事に由美さんのオッパイしか記憶に残ってなかったです。と言うより、インパクトがあまりに大き過ぎたんですよね、由美さんのオッパイが。

あらためて観ると、藤岡弘、草刈正雄、加山雄三、若山富三郎と、そうそうたるスター達、それも非常に濃い個性を放つ人達が出演してるにも関わらず、全く記憶に残ってないw 完全に食われちゃったワケです、由美さんのオッパイに。

エスパイとはSカップのオッパイではなく超能力者のスパイを指す造語で、要は善のエスパーが悪のエスパーと戦う、SFとスパイ活劇を合体させた和製『007』なんだけど、記憶には由美さんのオッパイしか残らないw

『96時間リベンジ』や『007スカイフォール』でも舞台になってた、イスタンブール(撮影し易いんでしょうね)で大々的なロケを敢行した超大作にも関わらず、観た人全員の感想が「由美かおるのオッパイが!」ですからねw

いや、本当にそうなんです。今回、私がCSで観てからまだ1日しか経ってないのに、早くも由美さんのオッパイ以外は記憶から消えつつありますからねw

場面としては、敵組織が強力なエスパーである藤岡弘さんを動揺させる為に、その恋人である由美さんの下着をベローン!と下ろしてオッパイをボンヨヨヨ〜ン!とさせるという、ただそれだけw

でも、このボンヨヨヨ〜ン!のインパクトがホントに強烈なんですよ。これは監督さんの注文に違いないと思うんだけど、かなりキツめの下着で押さえつけられてた由美さんの豊満なオッパイが、一気に解放される事によってホントに文字通りボンヨヨヨ〜ン!ってw、飛び出して来るんですよね。3Dで見てみたい!w

それを監督さんはどアップで、しかもわざわざ超スローモーションで撮っている!w これはホントに、凄まじいインパクトです。

実際、由美さんのオッパイがボンヨヨヨ〜ン!ってなるのを見せつけられた藤岡さんは、ショックで超能力を失っちゃうんだからw ホントの話ですよ、これ。

由美さんが脱がされるのはこれ1回きりなんだけど、後で由美さんが回想する場面で、このオッパイがボンヨヨヨ〜ン!の瞬間がなんと3カット、それぞれ別アングルから繰り返される!

ジャッキー・チェン氏が決死のスタントを見せる場面でよくやってた、あれです。由美さん決死のオッパイがボンヨヨヨ〜ン!ボンヨヨヨ〜ン!ボンヨヨヨ〜ン!ってw いや、ホントにホントなんですって。

そりゃあ、由美さんのオッパイしか記憶に残らないワケですよ。これはもう、確信犯ですね。40年経っても、ホントにそのオッパイだけは鮮明に覚えてましたもん。女性の裸(特に胸部の突起物)には全く興味が無い、この私がですよ?

…ああ、いかん。ちょっとだけしか書かないつもりだったのに、ついw

そんなワケで『エスパイ』はある意味オススメです。一人の(当時)若手女優のオッパイが、お家芸の特撮もオールスターも海外ロケもみんな丸ごと呑み込んじゃったという奇跡の作品です。

ボンヨヨヨ〜ン!

PS. 明日の夜9時から日テレ系の『金曜ロードショー』にて『96時間』が地上波初放映です。これは私の超イチオシ作品、アクションやサスペンスがお好きな方は、是非観て下さい!

検査終了!

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視力は去年と全く同じ数字でしたw そんな筈はないんだけどなぁ…

毎年そうなんだけど、ボヤケててもカンで言えばだいたい当たるんですよねw たぶん正確な数値じゃないと思いますが、とりあえず良かったです。もし眼鏡やコンタクトを義務づけられたら、また出費がね…w

今朝の『純と愛』、笑っちゃいけないんだけど笑っちゃいましたよ私はw 以下、ネタバレしますんで未見の方はご注意を。

なんと遊川氏、とうとう鉄矢(純のパパ)を殺しちゃいましたよ。やられましたねー。

だけど、裏をかかれ意表を突かれて快感かと言えば、ちっともそうじゃない。不快感しか残りません。この脚本家さんを忌み嫌う人がおられるのも、こりゃ仕方ないですよねw

鉄矢の死に「意表を突く」以外の意味がどれ程あるのか、それはもうちょい観ないと判らないけど、残酷ですねぇ。とことん行くよなぁ…

認知症は芝居だったなんて、甘い幻想もいいとこでしたね。つくづく思いましたよ、私ってヤツはホント善人なんやなぁってw でも実際、私にはこんな残酷な脚本、とても書けないと思います。

いま描かれてる全ての不幸が、明るい未来へと繋がる伏線である事を祈ります。普通の作家なら当然そうなるんだけど、あのオヤジは分かんないなぁw ホント、変質者ですよ。

単なる失敗作かも?

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朝ドラを観る時は出勤前でバタバタしてて、どうしても「ながら見」になりがちですから、『純と愛』は当初、毎回録画して後からもう一回観直すようにしてました。だけど、それも最初の2週だけでしたねw

そして、私が魅力を感じる唯一の登場人物だった舘ひろし社長が退場してから、つまり1クールを過ぎた辺りからは、観られない日があっても全然平気になっちゃいました。

今では正直なところ、新聞を読みながらとか、ほとんど画面を観ないで音声しか聴いてない時も多いです。ドラマ・ウォッチャーとしてあるまじき行為だけど、作者がこの話をどう収拾するか以外への興味が無くなっちゃったんだから仕方がない、あるんだから仕方がない。

やっぱり、キャラクターに魅力を感じられないっていうのは、連続ドラマとしては致命的な欠陥だと私は思います。

いや、舘さんが演じた大崎社長だって、もし他の役者さんが演じてたら分かんないです。たぶん魅力は感じなかったと思います。現在の舞台になってる旅館のオーナーも観てて楽しい人物ではあるけど、演じてるのが余貴美子さんでなかったとしたら、さてどうでしょうか?

他にも嫌いになれないキャラはいるけど、それもみんな役者さんの魅力でしかないような気がします。もし純のお父ちゃんが武田鉄矢さんでなかったら、彼が死んだところで誰も悲しまないどころか、拍手喝采だったかも知れません。鉄矢だからこそ醸し出せる切なさがあり、それに頼りきった脚本とも言えるんじゃないでしょうか。

純の兄と弟が、母の認知症と父の急死によって、やっとマトモな人間というか、視聴者が共感出来る人間になりつつありますけど、ずっと観て来られた皆さん、どうですか? この兄弟を今さら好きになれそうですか?

私は無理です。これまでの言動があまりにも非道すぎて、その蓄積があまりにも大きすぎて、今さら改心されても手遅れです。信用出来ません。

今朝の回だって、純の兄(もこみち)が「これからは純が大黒柱だ。俺達はお前に従う」とか言い出して、てっきり笑えないギャグかと思ったら大真面目で、感動的なBGMが流れて… 私は「はあ?」って感じで、ちっとも感動出来ませんでした。

遅い。遅すぎる。今さら許せないですよ。弟のチャラさが場の空気をほぐしたから「あんたが弟で良かったよ」って… 「はあ?」としか思えないです。

いや、言わんとしてる事はよく解るんだけど、ここに来て急に都合よろしいでんなあって、私は思っちゃいます。一度冷めた心は、ちょっとやそっとじゃ温まらないですよ。やっぱり遅すぎるんです。

確かに、人は簡単には変われない。色々あって、ついに誰かが犠牲になって、やっと初めて目が覚める。それはとても現実的なのかも知れないけど、ドラマとしてはどうなんでしょう? これって、単純に失敗してるんじゃないですか?

本来なら、今日のあの兄弟を見て、我々は号泣しないといけなかったのでは? 遊川氏はそのつもりで書いてるのに、完全に狙いを外してるんではないでしょうか?

私がそんな疑惑を抱き始めたのは、愛のママ(若村麻由美)がDV男を撃退した回です。本作じゃ珍しいベタな展開ではあったものの、私としては大好きなシチュエーションで、本来なら拍手喝采、愛のママが大好きになっちゃうところです。

でも、それ程じゃなかったんですよね。不発でした。そりゃ少し好感度は上がりましたけど、あれで過去の言動を帳消しには出来ないですよ。やっぱ蓄積されて来たものが大きすぎるんです。

まぁ遊川氏の事だから、ここで視聴者に拍手喝采させる気も泣かせる気もサラサラ無くて、この微妙な反応も計算づくなんだろうって、その頃まではプラスに解釈してました。でも、果たして本当にそうなのか?

本当は遊川氏、泣かせる気満々だったんじゃないですか? だって、気がつけばこの番組も残り1カ月半、そろそろ佳境ですよね。『つばさ』の時なら、既に20回以上は号泣させられてました。

でも『純と愛』で私が泣いたのは、たったの1回だけ。宮古島の浜辺で純と愛が結婚を誓う回で、かなり初期です。このドラマの嫌がらせみたいな鬱展開に、私が辟易し始める前でした。

我々は、少なくとも私は、それもこれも遊川氏の計算通りであり、度重なるイライラ感も感情移入出来ないキャラクター達も、全て狙い通りなんだと思い込まされてたんですよね。

全てはシリーズの後半で、我々には思いもつかない作劇で感動的に収拾されて、さすが遊川マジック!降参です!抱いて下さい!って、シャッポを脱がされる為のこれは伏線であり、イライラすればするほど作者の思う壺なんだ、掌で転がされてるだけなんだって、根拠も無く信じてたと思うんです。

でも、その収拾は既に始まってるにも関わらず、私の心は離れて行く一方です。ここまで冷めちゃったら、この先どんな展開があろうと、拍手喝采にも号泣にも多分ならないですよ。辟易しちゃった時点でもうアウトでしょう。

単純に、『純と愛』は狙いを外しちゃった。遊川氏は失敗したんじゃないかと私は思います。

『家政婦のミタ』は確かに面白かった。けど、あれは12話しか無かったからこそ成功したのかも知れません。我々が辟易する前に終われたから良かったのかも。

ミタさんの場合、人間としての魅力が感じられなくて当たり前の人物だったのも功を奏したんじゃないでしょうか? つまり、魅力的な人物を描く事が出来ない脚本家にはうってつけの企画だった。逆にそれを逆手に取った奇跡の大ヒットと言えるのかも?

視聴者の予想を必ず裏切るテクニックも、通用するのは12話が限界だった。あれ以上続いてたら、我々はやっぱり辟易してたと思います。だから、同じ手法は朝ドラには通用しない。フォーマットがまるで違うんだから。

これからとてつもなく感動的なフィナーレが用意されてるって、何となく我々は勝手に期待してましたけど、思えば『家政婦のミタ』の最終回って、拍子抜けするくらい模範的な締めくくりでしたよねw

あの遊川氏が放つ曲者オーラに、我々は… 少なくとも私は、勝手に幻想を抱いてたのかも知れません。案外、ごく普通の作家さんなのかも? そして『純と愛』は、ごく普通に失敗してるだけなのかも知れません。

もちろん、最後まで観ない事には結論は出せません。ここまで来たからには見届けます。それは別に遊川氏の作品でなくたって、そうしますw

『ゴーストライター』

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yamarineさんのオススメ映画シリーズです。いやぁyamarineさんオススメの映画って、本当にいいもんですね!w ハズレ無しですよ。だから薦められるワケでしょうけどw

主人公は無名のイギリス人作家(ユアン・マクレガー)。彼はイギリスのイケメン首相(ピアース・ブロスナン)の自叙伝を執筆…つまりゴーストライターの仕事を引き受けるんだけど、奇しくもイラク戦争時に首相がテロに関わった事実が発覚し、国際的なスキャンダルに巻き込まれて行きます。

イギリスの首相がなぜイラクのテロリストと関わったのか? そして主人公が雇われる前にゴーストライターを務めた前任者は、なぜ死んだのか? 作家ならではの好奇心で首を突っ込んだ主人公は、やがてCIAが絡む巨大な陰謀を知ってしまい…

yamarineさんも書かれてましたが、まるで実話の映画化みたいに錯覚するほどリアルな語り口で、臨場感バツグン! 真相を知れば知るほど危険が増していく展開に、目が離せなくなります。

監督が巨匠ロマン・ポランスキーですから、こちらはもう安心してジェットコースターに身を委ねてられます。ただ無心に楽しめばいい映画です。

でも私の場合、楽しみ方がより深いというか、たぶんyamarineさん以上に本作を楽しめたかも知れませんw と言うのも、私にはほんのちょっとだけ、本作の主人公と被る部分があるんです。

レベルもスケールもまるで比較にならないんだけど、ちょっとだけ本作に似た経験が、実は私にもあるんですw いや、ホントにちっぽけな話で申し訳ないのですが…

7〜8年前でしょうか、私はとある政治家さんの自叙伝…ではないんだけど、御本人をモデルにした映画の脚本を執筆した事があるんです。その政治家とは、元プロレスラーのOさんですw

詳しくは、カテゴリー「日記」の「大○田さんとの思い出」ってタイトルの記事(2010年12月19日)を御参照くださいm(_ _)m

マクレガー演じる主人公はアメリカにある首相の別荘に呼ばれ、読み物としてはまるで面白くない膨大な原稿を渡されて、やれやれこりゃ大変な仕事になりそうだ、と苦笑します。

私も深夜いきなり議員宿舎に呼ばれて、Oさんからアイデアを延々と聞かされるんだけど、これ、どうやって1本のストーリーにまとめりゃいいんだ!?とw、大いに困惑させられたもんでした。

そしてマクレガーには謎の死を遂げた前任者がいましたが、私にも又、途中で逃げ出してしまった前任者がいたんですよね!w 私もピンチヒッターだったワケです。まぁ、私の前任者は死んでないと思いますけど。…たぶんw

さらに、マクレガーは首相の奥さん(画像)に誘惑されて一夜を共にするんだけど、私が招かれたOさんの部屋にも1人、謎の美女がいましたw

残念ながら私は誘惑されませんでしたが、もしされたとしても手が出せるワケがないw マクレガーとて、もし首相が元プロレスラーならば手を出さなかった事でしょう。ネバー、ネバー、ネバー、ちょめちょめ。

あと、マクレガーには2週間で書き上げろという無茶な締め切りが言い渡されますが、私の締め切りも1週間というハードさでした。だからもう、マクレガーに自己投影しまくりですよ。気持ちがメチャクチャよく解るw

いや、ある意味、イギリスの首相よりも大○田さんからの依頼の方がプレッシャーかも知れませんよ?w 忘れたくても忘れられないトラウマ… いやいや、実に楽しい思い出ですw

まさかポランスキー監督の映画を観て自分の過去を回想する事になるとは思いませんでしたがw、そんな事は全く度外視しても、すこぶる面白い映画です。私からもオススメします!

『ステキな金縛り』

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CSで観ました。内容については、飽き飽きするほど各メディアで宣伝されて皆さんご存知かと思いますので、説明は省かせて頂きますm(_ _)m

まぁ簡単に言えば、ある殺人事件の裁判で落ち武者の幽霊が証言台に立つという、三谷幸喜さんの監督・脚本による法廷コメディです。

とにかくキャストが豪華で、ムダに豪華でw、エキストラ以外は傍役に至るまで全員が主演級のスター俳優、と言っても過言じゃありません。

例えば主役の深津絵里さんや西田敏行さんがファミレスで食事すれば、ウェイトレスが深田恭子ちゃんだったりする。もちろん1シーンだけの出番で本筋には絡みません。

ちょっと嫌味に感じちゃうのは私だけでしょうか?w 三谷さん、あなたが大人気作家で有名スターといっぱい知り合いなのはよーく分かったよ!ってw

顔の広さだけじゃなくて、それだけの出演料を賄える莫大な製作費を集められるのも、三谷さんの人気と実力があればこそ。なんだかそれを自慢したいが為のオールスターみたいに思っちゃうのは、単なる私のひがみ根性でしょうか?

この映画で1シーンだけ出てくる深キョン級のスターを使える監督になるまで、今マイナーなフィールドにいる若手監督達は何年かかるか分かりません。たぶん使えないまま終わっちゃう人がほとんどです。

本筋に関係ないウェイトレスの役まで主演級のキャストで固めちゃうのは、観客に対する三谷さんのサービス精神だろうとは思います。実際、やっぱ人気スターが次々に登場すれば観てて楽しいですし。だけど、なんかちょっとムカつくw

インタビューとか読むと、俳優さん達にも「三谷さんに指名されたら一流俳優の仲間入り」みたいな意識が浸透しちゃってるんですよね。いつの間にか三谷さん、すっかり大御所ですよ。

なんだか小心者で人付き合いが苦手そうな三谷さんに、かつて同じ脚本家として私は、勝手に親近感を抱いてました。自分もコメディ専門でやって行きたいと思ってましたから余計に。

だからってワケじゃないんだけど… いや、だからこそかw 大御所になっちゃった三谷幸喜は、なんだかつまんないです。そんな存在になりたかったのか、あの人は…って。

まぁ、そりゃ誰だってビッグになりたいに決まってるんだけど、そういう事に興味を示さない格好良さってあるじゃないですか、多部ちゃんみたいに。裏方なのに表舞台にどんどん出ちゃうのも、三谷さんならではのサービス精神なんでしょうけど…

やっぱ単なるひがみ根性ですかねぇ? あの人を密かに目標にしてたような事もあるだけに、これは私ならではの違和感なのかも知れません。

それはさておき、キャストのみならず映画の内容自体もサービス、サービスのオンパレードでした。全ての場面にユーモアを盛り込み、出てくる人みんなが面白くて、観客が望む通りのハートフルな結末に収まってます。

『純と愛』の遊川さんとは実に対照的やなぁってw、思いながら観てました。いや、真に正反対なのは押井守さんみたいな、観客へのサービスなんか微塵も考えておられない(ご本人がそう仰るんですw)芸術肌の監督だと思います。

観客の予想を常に裏切るっていうのも、ある種サービス精神ですからね。常に観客の願望を叶えて見せる三谷さんも、徹底的にそれを避けてる遊川さんも、普通の作家よりサービスが過剰である点で、よく似てるんじゃないでしょうか?

要するに、私から見るとどっちも「やり過ぎ」なんですw 『純と愛』を観ながら私は「もういいよ、分かったよ」って思っちゃうんだけど、今回『ステキな金縛り』を観てても同じように感じたんですね。

「さぁ笑って下さい、泣いて下さい、幸せな気分になって下さい、ほれほれどうした」って、うるさいよ!!ってw なんだか押しつけがましく感じちゃったワケです。遊川さんもやり方は真逆なれど、感じる押しつけがましさがソックリなんですよね。

もう一つ両者の共通点として挙げられるのが、過去のヒット作のお陰でブランドが確立しちゃって、自分のやりたい通りにやらせてもらえる環境にある、要するに大御所って事です。

どんなに優れた作家でも、ワンマンになっちゃうと感覚がズレて来るんじゃないでしょうか? ある程度は周りの意見を取り入れないといけなかったり、制約があった方が面白い作品になると私は思うんです。

例えばジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』シリーズとか、最近だとリドリー・スコットの『プロメテウス』とか、作者が大御所になり過ぎて一般観客のニーズから大きくズレて行っちゃった例は、枚挙に暇なしです。

もっと身近なところだとクドカンさんですよね。あまりに野放し過ぎて不快な作品が続いてるんだけど、朝ドラという枠(制約)の中だと良い仕事をされるかも?って事で、春からの『あまちゃん』にはちょっと期待してます。

三谷さんも、まだ新人作家だった頃の『振り返れば奴がいる』から『古畑任三郎』あたり迄が一番面白かったと私は思うなぁ…

でも、一番悪いのはプロデューサーの亀山ですけどねw

『ラストホープ』#05

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今回は医療物として王道を行く展開でクォリティーも高く、実に見応えありました。良かったです。そう書ける事にホッとしてますw

過去のややこしい話は正直、流して観てます。だからその描写が長引けば私にとって「中だるみ」になっちゃうワケですが、今回は前回ほど時間を割いてなくて幸いでした。

それにしても、先端医療チームのメンバー全員の過去や出生に何らかの繋がりがあったとして、それが一体なんだと言うんでしょうか? 「あ、そうだったの?」って言うだけの話になっちゃいません?

例えば多部ちゃんが相葉くんとフォーリンラブして結ばれるんだけど、実は二人は兄妹だった!ってな展開になれば、まぁベタにはなっちゃうにせよ、ドラマとしての意味が生まれて来ると思うんだけど…

どうなんでしょうか? このまま延々と過去の話を引っ張って、全員が繋がってた事がいずれ判ったとして、何か感動が生まれるんでしょうか? まぁ遺伝子操作の話が絡んでますから、何やら巨大な陰謀が裏にありそうですけど、それって面白い話になるのかなあ…?

もちろん、そんな余計な心配を吹き飛ばしてくれるような、我々凡人には思いもつかない驚愕の展開が用意されてると信じてますけど、そういう感じで観て来た『純と愛』には結局何も無さげな気配がプンプンしてますからねぇ…

チーム全員が繋がってるように見えて実は全く関係なく、視聴者が勝手に何かあると思い込まされてただけ。過去の場面は全部ミスリードだったんだぴょ〜ん! アホが見る豚のケツ♪…ぐらいの思い切ったオチが来れば、私は拍手喝采しますけどw

『フィッシュストーリー』や『アフタースクール』は、関係無さそうに見えた複数のエピソードが実は繋がってた事が、最後の最後に明かされるから感動が生まれたワケだけど、『ラストホープ』は既にそれを臭わせてますから、繋がってること自体ではもう誰も驚かないですよね。

だから、さっさとタネ明かしして次の段階に進んで欲しいです。今のところ、過去の場面が出てくる度に私のテンションは下がっちゃいます。あ、でも今回、小日向さんが息子の遺影に向かって落語を教えてる姿には、不覚にも涙腺がw

今回はゲストの坂井真紀さんが力量を見せつけてくれましたね。まさに迫真の演技で心が震えました。旦那役の男優さんの芝居がクサくて、売れる人と売れない人との違いも見せつけられましたw

そして多部ちゃん。彼女がエピソードを引っ張ると、明らかにドラマのクォリティーが数段アップしたように感じます。実際アップしてるんじゃないでしょうか?

多部ちゃんと絡むと、相葉くんの飾り気ない芝居がまた光って見えるんですよね。二人が緊迫した状況下で覚悟を決める、画像の場面が今回のハイライトでした。

マシーンを装う多部ちゃんのバリアを溶かせられるのは、誰に対しても無邪気に接する相葉くんしかいない。まるで先にマシーン歩美のキャラありきで、それに合わせて相葉くんのキャラが創られたようにさえ感じます。

二宮くん、大倉くん(乳首)、手越くん、田中くん(乳首寸前)と、数々のジャニーズと恋のお相手を務めて来た多部ちゃんですが、僕的には相葉くんとのカップリングが一番しっくり来るような気がしてます。

だからサッサと恋に墜ちて、禁断の近親相姦ドラマになって欲しいですねw ラブシーンは無くていいですから。

相葉くんに限らず、田辺さんも北村さんも小日向さんも、多部ちゃんと絡んでる時が一番面白いですよねw 決して気のせいじゃなく、そこが多部未華子の凄さだと私は思います。

このおっさんトリオはそれぞれ、多部ちゃんに呼び捨てされた時のリアクションがいちいち笑えるんだけどw、それも多部ちゃんがあの有り得ない人物像を自然に演じてくれてるからこそ、なんですよね。多部ちゃんでなければ成立しない。

あと、高嶋さんが多部ちゃんに呼び捨てされた時にどんな顔をするか非常に興味深いんだけどw、ポジション的にそのシチュエーションは無いですかね…

今回の感想は、そういった所です。

『警視-K』のことetc.

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旧ホームページの日記で一度取り上げた番組ですが、このブログでは触れてなかったんですよね、そう言えば。

今、ちょうどCSの日本映画専門chで勝新太郎さんが特集されてて、『警視-K』も全話放映されてるんです。もっと早く書けば良かったw

本放映は1980年、『大都会』シリーズや『探偵物語』など多くの傑作を生んだ、日テレ火曜9時のアクション・ドラマ枠でした。勝新さんは主演のみならず、大部分のエピソードをご自分で監督される熱の入れようで、脚本も全て監修されてたみたいです。

いや、監修と言うより解体と言うべきでしょうかw 勝新さんは従来の刑事ドラマのわざとらしさを嫌い、リアリズムを追求するために脚本を度外視、役者さん全員にアドリブ芝居を要求されたんだそうです。

だから会話が噛み合わなかったり、辻褄も合わないし、展開が飛んじゃってストーリー自体が繋がらないw 脚本上で犯人とされてた人物に、なりゆきでアリバイが出来てしまい、慌てて別の犯人をキャスティングしたりとかw、現場は色々と大変だったみたいです。

その上、普段通りのボソボソした喋り方しかしないもんだから、台詞がよく聞き取れず視聴者からクレームが殺到したんだとか。

更に、セット撮影を避けてほとんどがロケ撮影、しかも照明を使わず自然光にこだわった為、画面が薄暗かったりもする。

ゴールデンタイムのTVドラマとしてはあまりに常識外れで、大半の視聴者は勝新さんの狙いが理解出来ずにソッポを向いちゃったんですね。直美ちゃんのコメントにあった通り、初回は14%あった視聴率が2回目から一気に4%へと急降下。

私は当時、夜9時以降のテレビ視聴が許されてなかったゆえ、『警視-K』は最近になるまで観た事がありませんでした。もし当時観たとしても、やっぱり大半の人と同じようにソッポを向いてたと思います。

でも、今観るとメチャクチャよく解るんですよね、勝新さんがこのドラマでやりたかった事が。要するに、TVドラマという枠にとらわれない、あくまで「映画」を創ろうとされてたんだと思います。

俺がやるからには、普通の刑事ドラマにはしたくない。それが観たけりゃ『太陽にほえろ!』とかを観てくれりゃいい。これはあくまで、勝新太郎が創る中編映画なんだ…

そういう物凄く高い志で創られてるのが、画面からヒシヒシ伝わって来るんですよね。ストーリーはやっぱりよく解んないけどw、勝新さんの情熱だけは痛いほどよく解ります。

当初2クールの予定が1クールの放映で終わっちゃったのは、視聴率の低迷やクレームの殺到もありつつ、勝新さんが妥協を許さず何度も撮り直したりする内に、予算もスケジュールも大幅にオーバーしちゃった事も原因らしいです。

その挙げ句に勝プロダクションが倒産ですよ。ワガママを通した勝新さんの自業自得とも言えるけど、あの方はただ、純粋に「良い作品」を創ろうとされただけなんですよね。それしか頭に無い、正真正銘のクリエーター。だから経営者としてはボンクラだったw

今、これだけの覚悟と志を持ってドラマを創ってるディレクターやプロデューサーが、一体どれ程の数いるでしょうか? あの当時でも、なかなか稀有な存在だった事と思います。

だからって『警視-K』が刑事ドラマとして傑作かと言えば、私はどちらかと言えば珍作だと思うしw、やっぱ『太陽にほえろ!』を観てる方が落ち着きます。

それでも、勝新太郎の情熱(役名はガッツ刑事w)が目一杯詰まった、この伝説のドラマは一見の価値ありです。もし機会があれば、是非!

☆グアムの殺傷事件

秋葉原の事件とよく似てますねぇ。あの時の犯人はネットの掲示板でバカにされたのが引き金になってて、ちょうど私も『太陽にほえろ!』ファンサイトの掲示板で、書き込みの常連達から根拠も無く「荒らし」の濡れ衣を着せられ、物凄い屈辱と憎悪を味わったばかりの時だったんで、ちょっとだけ彼の気持ちが解ったんですよね。

そして今回の犯人は、直接の動機はまだ不明だけど、演劇青年で自主映画に主演したりなんかして、意外や人気者だったりするんだけど、知人の話によると擬似スターみたいな自分と現実の冴えない自分とのギャップに悩んでた、との事。

これもまた、自主映画時代の私とかなり重なる部分があるんですよね。両者共、抱えてる心の闇とか、虚無感みたいなものは物凄く理解出来ます。

ただし、それがなんで無差別に人を殺すって行動に繋がっちゃうのか? そこんとこの心理は全く解りません。生きてるのが辛いなら、勝手に1人で死ねよバカタレが!って思います。

ホントああいうの見ると、自分も一つ間違えればヤバかったのかなぁ?って思うんだけど、悪魔が憑依でもしない限り、あんな惨い事をやらかすってのは有り得ない。そういう魔物がホントに存在するのかも知れないですねぇ…

☆今朝の『純と愛』

余貴美子さん扮するホテルの女将さん、従業員に「セクシー」とか「チュルチュル」とかニックネームをつけてて、なんか『太陽にほえろ!』みたいやなぁと思ってたら…

「私の事はこれからボスって呼んで。ボスって言われなきゃやる気が出ないのよ」だってw

まさか遊川さん、そうだったの? 急に親近感が沸いて来たんだけどw な〜んだ、遊川くん。そうなんだ、遊ちゃん!w

こんな風に言われるのが一番イヤなんでしょうね、あのお方はw

『アイアン・スカイ』と私の黒歴史

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ペッパー刑事さんにオススメ頂いた『アイアン・スカイ』がようやくレンタル解禁、早速観させて頂きました。

フィンランドのたぶんインディーズの監督さんだと思いますが、先に予告編だけ創って動画サイトに投稿し、そこで出資を募って本編の製作費を調達したんだそうです。現代ならではの話ですね。

だからその予告編がよっぽど魅力的だったワケですが、これは確かに企画(アイデア)が全てと言っても過言じゃない作品だと思います。

もし、ナチスの残党が月の裏側に潜んでて、地球侵略の準備を進めていたら……という、都市伝説みたいなジョークを具現化して見せた映画なんですよね。ナチスが月から攻めて来る! 確かに、そそられるアイデアです。

ただし、予告編で公開したそのアイデア、そのインパクトを、本編が超えて見せるのは容易な事じゃない。本当にやっちゃったよ!っていう面白さはあるし、インディーズとしては特撮(CG)の完成度も高く、これと言って不満は無いんだけど、一発アイデアを超えるだけのサプライズは、残念ながら私は感じられませんでした。

基本的にはコメディでありパロディだと思うんだけど、まずフィンランド人の笑いのセンスがつかみづらいw これは仕方ないですよね。慣れ親しんだ日本やアメリカ映画の感覚とはやっぱ違いますから。

それと、ドイツやアメリカのお国柄や政治をかなり皮肉ってるのは何となく分かるんだけど、具体的に誰を皮肉ってるのかが、乳首以外の歴史に疎い私にはよく分からない。パロディって、元ネタを知らないと楽しめないですからね。

私にはこの映画本来の面白さの、たぶん2割か3割ぐらいしか理解出来てないと思います。だから、普段ここで書いてるみたいなレビューは今回、やっちゃいけない気がするし、やりたくても出来ませんm(_ _)m

世界史に詳しい人、特にナチスを描いた映画がお好きな方には、かなり楽しめる作品かも知れません。あ、ナチスの秘密基地でチャップリンの『独裁者』が洗脳教育に使われてる場面は私でも笑えましたw 一部のみ抜粋したらナチス称賛映画に早変わりしちゃうというw

そんなワケでレビューは切り上げて、ちょっと話題を変えます。昨日、グアムの殺傷事件について書いた際、かつて私が『太陽にほえろ!』のファンサイトで「荒らし」呼ばわりされたトラウマについて少し触れました。

少し触れたら、また怒りがふつふつとと沸いて来ちゃったんですよねw こんなの、そのうち忘れるだろうって思ってたけど、ダメですね。未だに心の傷は癒えてません。

あれはもう4〜5年前になるのかなぁ… 映像業界から脱落して田舎に引っ込んで、ホームページの日記も休止状態。私はたぶん、自己表現の場に飢えてたんですよね。

そんな時に『太陽にほえろ!』で色々と検索して、恐らくファンサイトとしては一番賑やかな掲示板に書き込みするようになったんです。

ただ、その前に伏線はあったんですよね。たぶん若い女の子だったと思うんだけど、対人関係とかに疲れて自殺を考える時がある、みたいな事をその板に書き込んでたんですね。

そしたら、一部の常連さん達が「誰だって生きて行くのはしんどい」「他の国じゃ飢えて死にかけてる子供がいくらでもいる」みたいな論調で、なんだか上から目線で説教し始めたんですよね。

良かれと思って、励ますつもりで書いておられるのは分かるんだけど、私は「この人ら、何様のつもりなんだろう?」って思っちゃいました。それこそ七曲署の刑事にでもなったつもりなんやろか?って。

その女の子だって、しんどいのは自分だけじゃない事ぐらい、分かってるに決まってるでしょう? 分かってても、どうしょうもなく辛くって、誰かに愚痴を聞いてもらいたくなる時って、あるじゃないですか。

それを寄ってたかって、何なんだこの人達は?って、私はちょっと腹が立ってました。だけどその女の子は素直な人で、真摯にそれを受け止めておられました。

で、私が書き込みを始めて、やがて私を名指しで攻撃して来るようになったのは、まさにその一部の常連達でした。だから、私の側にも彼らに対する悪い先入観があって、無意識にそれが伝わってたのかも知れません。

それと、知り合いのサイト以外に何かを書き込んだのはその掲示板が初めてでしたから、ネット社会に存在する暗黙のルールみたいなもんが、私にはよく分かっていなかった。だから自業自得な部分もあるのは自覚してます。

それでも、見ず知らずの私をいきなり「お前」呼ばわりし、ちょうどその時期に出没してた「掲示板荒らし」が「お前だろう」と決めつけ、「自作自演、乙」みたいな感じで嘲笑した連中の事は、やっぱどうしても許せません。

何の根拠も無く、ですよ? 実際、その「荒らし」は私の仕業じゃないですから、根拠なんかあるワケがない。

ただ、当時の私は求職中でヒマでしたから書き込みがマメだったし、ご覧のとおり書き始めると熱く語っちゃう性質ですから、マニアックな奴だっていう印象は与えてただろうと思います。

だけど、それだけで人を犯人扱いする事が、どれほど重い事か、どれほど相手を傷つけるか、いい大人だったら分かる筈でしょう? 寄ってたかって女の子に説教してた連中がですよ?

あれじゃあ、2ちゃんねるでお互い罵り合ってる連中と変わんないレベルですよ。ショックでした。本当にショックでした。何がショックかって、そいつらが私と同じ『太陽にほえろ!』のファンであるという事実がですよ!

……いかん、ついつい熱くなっちまいましたm(_ _)m それだけ、私の怒りは全く収まってないって事ですね。本当に許せないし、恨みは一生忘れないと思います。

そんな四面楚歌の状況下で、ただ1人だけ私を擁護して下さったのがペッパー刑事さんでした。

それ以前からの知り合いではあるものの、直接はまだ会った事がなかった私を信じて頂いて、涙が出るほど嬉しかったです。ペッパーさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m

この件に関しては、他にも書きたい事が山ほどあるんだけど、今日はタイムオーバーです。また、その内に…

『ダイ・ハード5 』と昨日の続き

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正式タイトル(邦題)『ダイ・ハード/ラスト・デイ』観て来ました。『源氏物語』の時は酷いピンボケに泣かされた隣町の小さなシネコンも、いつの間にやらデジタル上映に切り替わってましたよ。これからは全てのシネコンがデジタル化されるみたいですね。

確かに映像はシャープだしピンボケに泣かされる心配も不要になったけど、な〜んか情緒に欠けるというか、映画を観てる気分になれないんですよね。まぁ、観てる内にそんな違和感も忘れちゃうんですけれど。

さて『ダイ・ハード』ですが、これだけよく知られたシリーズだと、どのみち好きな人は観るでしょうし興味ない人は観ないでしょう? だから、内容について詳しくは書きません。

私が感じた事だけ言いますと、とにかくもう、メチャクチャやなぁとw 良くも悪くもメチャクチャですよw

既に3作目あたりからメチャクチャなんですけどねw 回を追う毎に拍車がかかってます。だから、そういう映画なんだと割り切って観ないと、あまりにバカバカしくてついて行けませんw

舞台がモスクワになってるのがちょっと新鮮でした。不謹慎だけど、きのう隕石群が襲った街に『アルマゲドン』の主役が訪れるワケですね。映画さながらの災害が次々に起こって、地球は多部ちゃんに頼りっぱなしです。

そして僕らのヒーロー=ジョン・マクレーンが、今回から2人になりますw その意味は観れば分かります。あと、ちっとも「ラスト・デイ」じゃなかったです。それは観る前から分かってましたけどw ウィリスさんが生きてる限りはこのシリーズ、終わりませんのでご安心をw

まだ50代だし、今はもうCGでいくらでも誤魔化せますから、あと2〜3本は余裕で行けるんじゃないでしょうか。そう、CGで何でも描けるようになって、アクション映画の価値は下がる一方ですよ。

もはやこのシリーズ、私はマンガだと割り切って観てますので、今回もそれなりに楽しめました。でも、特にオススメは致しません。峰不二子チックな画像のお姉ちゃんが気になる方は、是非ともw

ところで先日から書いてる私の黒歴史ですが、そもそも何故、私は『太陽にほえろ!』のファンサイト掲示板で、一部の常連達から嫌われてしまったのか?

嫌われたというのが被害妄想だとしても、浮いた存在になってたのは間違いありません。でなければ根拠も無しに「荒らし」の濡れ衣を着せられたりしないでしょうから。

ご存知ない方もおられるかも知れないので説明しますと、匿名でわざと掲示板の空気を乱すような罵詈雑言を、執拗に繰り返し書き込む愉快犯の事を、俗に「掲示板荒らし」と呼びます。当時その『太陽』ファンサイトの掲示板にも、かなり陰湿な「荒らし」が出没しており、複数の常連達が私をその犯人だと決めつけたワケです。

で、話を戻しますと、昨日のコメント欄にも書きましたが、私はあのコミュニティーの中で異質の存在だったみたいです。このブログでもそうしてるように、私は自分の本名以外の素姓はほとんど包み隠さずに書いちゃいます(本名もバラしてるようなもんです)。まず、そこからして異質だったのかも知れません。

自分がええ歳して一度も結婚してない事も、そのとき求職中だった事も、弱点から何からいきなりさらけ出しちゃいますから、普通の人は「なんだコイツは?」って思うのかも?

その上、よせばいいのに自分が映像業界に身を置いてた事や、『太陽』に参加された俳優さんやスタッフさんと一緒に仕事した経験談なんかも披露したりしたんですよね。

だって『太陽』のファンサイトに書き込みして、『太陽』関係者とご一緒した話を隠してるのもおかしいでしょう? 私が読者の立場だったら、そんな話はお金払ってでも聞きたいですよ。

自慢したい気持ちは無かったのか?と言われれば、そりゃ少しはあったと思いますけど。無い方がおかしいですよね。

あと、今思えば私の書く文章そのものが、こうして自分のブログで書いてる分には良いとして、他人様のサイトで書くにはアクが強過ぎるのかも知れません。

『太陽』を語れば熱いし長くなるし、やたらユーモアを挟むし、毎回それなりのオチもつけたりして、自分で言うのも何だけど、目立ちますよねw 乳首とかポコチンとかは出来るだけ書かないようにしましたけど。

既に出来上がったコミュニティーの中に、そういう変わり種がひょっこり現れたら、面白がってくれる人も少しはいるけど、反感を抱く人の方が多いかも知れません。

日本(に限らずとも)社会って、異質な人間は除外したがりますからね。集団になればなるほど、それが暗黙の内に共通認識となって、イジメとかシカトが始まっちゃうワケです。

でも私は、中学や高校生のクラスじゃあるまいし、ええ歳した大人の集まりで、しかも『太陽にほえろ!』っていう作品を愛する仲間どうしなら、ちょっとぐらいアクが強かろうが自慢話が入ろうが、無条件に受け入れて面白がってくれるもんだと信じ切ってたんですよね。

まさかまさか、『太陽』ファンが『太陽』ファンの事を「お前」呼ばわりして嘲笑し、何の根拠も無しで「荒らし」の濡れ衣を着せるなんて、全く夢にも思ってなかったですよ。ネバー、ネバー、ネバー、ネバー!! チョメチョメっ!!

ちょっと前の「マニアック問題」にも通じる話だけど、彼らは明らかに、『太陽』を熱く語る私を嘲り、憐れんでたように思います。同じマニアどうしなのに、なぜだか上から目線で…

そういう状況になっちゃったのは、私自身にも非があります。嫌いな言葉だけど「空気が読めなかった」って事ですから。

だけど、なんで『太陽』ファンが『太陽』ファンに対して、嘲りや憐れみの感情が抱けるのか? その根本的な部分が、私にはどうしても理解出来ません。

そして、証拠も無しに「荒らしはお前だ」って、決めつけられる神経は更に理解不可能です。もしかしたら誤解かもって、間違いだったらどうしようって、なぜ思わないのか? 匿名なら何を言っても構わないって事ですか? 何の罪も無い人間がどれだけ傷つこうが、知った事じゃないと?

多分、そうなんだろうと思います。彼らにとって、私が本当に掲示板荒らしなのか否かはどうでも良かった。とにかく私を傷つけて、駆逐したかっただけの事なんでしょう。

特撮ヒーロー番組の脚本を書いてた頃、評判が気になって「2ちゃんねる」の掲示板をちょくちょく覗いてたんだけど、同じ番組やタレントのファンどうしが(匿名で)口汚く罵り合い、脅迫し合ってる光景を見る度に、何とも言えない嫌ぁ〜な気持ちにさせられたもんでした。

でも、まさか自分が同じ目に遭うとは、まさか『太陽』ファンがあんな連中と同じ事をするとは、全く夢にも思ってませんでしたよホントに。

「巻き込まれた」とは言いません。荒らし疑惑はとんでもない「とばっちり」だけど、一部の常連達に嫌われた事に関しては、自分が「巻き起こした」現象だったとも言えます。

だからそれ以降、他人様のサイトに書き込みする事は基本的に封印しました。ここにコメントして頂いた方がブログをされてる場合のみ例外としてますが、その時もあんまりアクの強いコメントは書かないよう注意… してるつもりです一応w

怖いです。あんな状況になっちゃう事が怖いし、他人の暗黒面を目の当たりにするのも怖いけど、何より自分自身が壊れそうになっちゃうのが本当に怖い。

一部の常連達から攻撃を受け始めた時、私はうろたえ、何とか誤解を解こうと書き込みを重ねて、それがまた「痛いヤツ」みたいな印象を与えてしまった気がします。

今思えば、なんで自分があんな事で必死になっちゃったのか分からないし、恥ずかしい限りなんだけど、その時は自分で自分の心がコントロール出来なかったんですよね。

だからって荒らしてませんからね!w 心を病んで別人格の私がやらかしちゃったとか、そこまでは悩んでなかったですから。ネバー、ネバー、ネバー!

でも、濡れ衣を着せられた時は、彼らを心から憎み、それなら本当に俺が荒らしてお前らの掲示板をぶっ壊してやろうか?って、思ったのは事実です。

私が実行する前にその掲示板が閉鎖になっちゃったから良かったものの、もし続いてたら… まぁ、そんな面倒くさい事はしないと思いますけどね。

だけど、そんな事が頭をよぎった事実だけでも、私にとっては暗黒の歴史なんです。まさに「魔が差した」ってヤツですよね。だから、怖いんです。

ネット世界には、魔物がいる。慎重に渡り歩いて行かないと、ダークサイドに堕ちて自分が自分でなくなっちゃうかも知れない。この件で私は痛切に学びましたよ。

で、秋葉原の事件が起こったのが、その直後だったんですよね。マジでゾッとしました。私はしませんよ?w あんな惨いこと絶対に出来っこないけど、犯人の気持ちがちょっとだけ解っちゃったのは事実です。

今はこのブログを通して、素晴らしい仲間達と巡り会えたワケですから、インターネットに感謝してます。だけど、どこにだって必ず魔物が潜んでる事を、絶対に忘れちゃいけません。

皆さん、お互い気をつけましょう。ネバーチョメチョメ。

さよなら、コハク

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そりゃ泣くでしょう? 久々に号泣しましたよ、わたしゃw

とりあえず、もうこれで『志村どうぶつ園』を観なくて済むかと思うと、せいせいしますねw 良い番組だとは思いますよ? だけど私は、どうしても気に食わないですw 良い番組だから好きになるとは限りませんからね。

産みの親に見捨てられたワオキツネザルの赤ちゃん。それを多部ちゃんがちょくちょく訪ねて面倒を見、「コハク」って名付け親にもなり、群れの中で生活出来るように、親ザルの代わりになって色々と教えてあげる。

当然、コハクは多部ちゃんになつき、多部ちゃんも母性愛を抱くようになる。そうして絆を育んだところで、コハクを群れの中へと帰す=お別れの時がやって来る。

コハクは不安になって多部ちゃんを何度も呼ぶんだけど、多部ちゃんは心を鬼にして突き放さなきゃならない… そりゃ泣くでしょう? 多部ちゃんも泣くし志村さんも涙ぐむし、これを観て泣かない強者はなかなかいませんよw

だけど、もしこれがフィクションのドラマだったとしたら、どうですか? まぁ多部ちゃんが主役なら見事に泣かされちゃうかも知れないけどw、それにしたって「動物の赤ちゃん使って、卑怯やのう」「ベタやのう」「安易やのう」「乳首やのう」って、きっとシラケちゃいますよね?

これはドキュメンタリーだから、哀愁漂う頭髪の志村さんがやってるバラエティー番組だからこそ、どんだけ卑怯でもベタでも、観て素直に号泣出来るワケですよ。フィクションだとそうは行きません。

私はずっとフィクションの創り手をやってましたから、どうしても「ズルいよなぁ」って思っちゃうワケですw

だって、この多部ちゃんとコハクの物語も、用意周到に練られたシナリオに沿って創られてるに決まってるんだから。多部ちゃんみたいな売れっ子女優を、行き当たりばったりな撮影で拘束するなんて絶対に不可能ですからね。

で、多部ちゃんもコハクも完璧でしたよね!w 予定通りにコトが運ばなくてもバラエティー番組なら許されちゃうのが、またズルいと私は思うんだけど、今回のはほぼ完璧にシナリオ通りだったんじゃないでしょうか?

もちろん、多部ちゃんご本人には一切シナリオを見せずに、素のリアクションをカメラで捉えるやり方だったろうとは思います。けど、そういう演出はフィクションの場合でも頻繁にやりますからね。

つまり、この『志村どうぶつ園』って番組は、果てしなくフィクションに近い創り方をしてる。だけど表向きはバラエティー番組だから、どんなに卑怯でもベタでも乳首でも、視聴者は素直に泣いてくれるワケです。

ズルいと思うなぁw だって、志村さんや相葉くん達の可愛らしい服装を見て下さいよ。完全に衣装じゃないですかw 動物と接する=汚れてもいい服装って事もあるでしょうけど、それならジャージとかでもいいワケで。タカ&トシが普段あんな服装してるワケがないw

相葉くんが泣いてたのは、面倒見てたイヌが病気になっちゃったんですか? さすがにそれはシナリオとは違った展開になったケースでしょうし、相葉くんの人柄の良さが伝わって来ましたけど、番組としてはオイシイですよね。

こんな事を書く私はいやらしい人間って言われても仕方ないけど、相葉くんのあの純粋な涙を、予告編からCM前から再三、ほんと見飽きちゃう位に流して「引き」に使ってた番組スタッフの方が、数百倍いやらしいと私は思いますよ。

…なんか、すっごい感じ悪い記事になっちゃったかも知れないけどw、私がこの番組がどうしても好きになれないのは、そういう理由ですって事で。

『特捜最前線2012 』

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CSの東映チャンネルにおける特別企画で、’70年代の刑事ドラマ『特捜最前線』とお色気アクション『プレイガール』が単発の1時間枠で復活しました。

1時間枠っていうのが観やすくて良いですね。大抵こういうのって2時間スペシャルになるんだけど、オリジナルが1時間だったなら、そのフォーマットのまんまで再現すべきです。だからジャニーズの『必殺仕事人2013』は観ませんw You、観ちゃいなよ!

そう、復活させるなら、オリジナルのフォーマットでやって欲しい。今回の『特捜最前線』も『プレイガール』も、1時間枠なのは良いんだけど、根本的に間違ってる事があるんですよね。私にとって、そして恐らく大半のオールドファンにとって、これは致命的な問題だと思います。

やっぱりねぇ、フィルムで撮らなきゃ駄目ですよ! ビデオで撮ってる時点で、オリジナルからは遠くかけ離れてます。それじゃあ意味が無いと私は思うなぁ… だから『必殺』も観ませんw You、観ちゃいなよ!

そもそも、再三ここで書いて来た事だけど、TVドラマは時代の申し子ですから、30年以上も経ってから同じ事したって、うまくいくワケが無いんですよね。スベるに決まってるんです、時代が違うんだから。『Gメン75』も『西部警察』も、復活版は見事にことごとくスベってますから。

唯一、舘ひろしさんがボスに就任した『太陽にほえろ!』の復活スペシャルだけは、好視聴率につき続編が3本も創られましたけど、あれはフィルムで撮られてたのが大きかったかも知れません。他の番組は全部ビデオ撮りでしたからね。

’70年代の刑事物やアクションドラマって、1話1話が1本の映画だったんです。創り手はそういう意識で創ってましたから、基本的に1話完結だったワケです。それはやっぱ、フィルムで撮ってたからなんですよね。

フィルムとビデオ、どっちが良い悪いの問題じゃなくて、フィルムで撮られたドラマとビデオで撮られたドラマは、全く別物であるべきなんです。(具体的には、フィルムで撮られた画面はザラザラしてて深みがあり、ビデオよりもファンタジックに、つまり映画的に見えます)

でも今の時代、コスト面や色んな事情から、フィルム撮りのTVドラマはほぼ絶滅しちゃいましたからね。無いものねだりなのは分かってます。

だから、オリジナルと同じフォーマットで創れないのなら、復活なんかさせないでおくれよ!と私は言いたいのです。

しかも、オリジナル版のキャストはただの一人も出て来ないんですよ? だったらもう、全く別な番組として創ればいいじゃないですか!

そりゃ確かに、昔観てた番組が復活すると聞けば、どんなもんになってるかな?って、興味は引かれます。でも、いっぺん観たら最後、オールドファンはおしなべて満足出来ず、次回があったとしても二度と観ない事でしょう。

だから、こんなの捨て番組にしかなってないですよね。そんなつもりでは創ってないでしょうけど、結果的にはそうなっちゃう。どう考えても無意味です。

『プレイガール2012』は観てから月日が経っちゃったんで、ほとんど内容は忘れました。杉本有美ちゃんや長澤奈央ちゃんが出てて、アクションはそこそこ頑張ってたように思うけど、肝心の乳首を出さなかったのが致命傷でしたね。

いや、これはマジな話、乳首の1つも出さんで何がプレイガールかっ!?(ハイパー激怒) 谷間とか美脚とかなら、普通のドラマでいくらでも見られますからね。乳首ですよ、肝心なのは。乳首です乳首! 乳首! 乳首! 乳首! 乳首! 気合いだ! 乳首だ! 気合いだ! 乳首だ! 気合いだ! 乳首だ! おい!おい!おい!

『特捜』はオリジナルシリーズのメインライターである長坂秀佳さんが脚本を書かれただけに、さすがサスペンスドラマとしては面白かったです。でも、それが『特捜』でなければならない意味は、やっぱり感じられないですね。

二谷英明さんの、藤岡弘さんの、大滝秀治さんの、あのギラギラした面々の熱っ苦しいド迫力演技なくして、なにが特捜最前線か!? 乳首も出さんで!

ただ、長坂さんはここ何年も1時間枠の刑事ドラマは書かれてなかったそうで、そういう意味では価値のある企画だったかも知れません。

この2つの新作、実はストーリーが繋がってるらしく、両者が競演するドラマがもう1本放送されるみたいです。そういう企画は面白いですよね。

しかも『特捜最前線』と『プレイガール』って、世界観もセールスポイントもまるで違う番組だったと思うんだけどw 今なら『梅ちゃん先生』と『純と愛』が合体するようなもんですよ?w

まぁ、乳首が出て来ないかぎり同じ穴のムジナですけどね!(怒)

『スリー・デイズ』

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ラッセル・クロウ主演のサスペンス映画です。このブログでラッセル・クロウの名前を出すのは初めてかも知れませんが、けっこう好きな役者さんです。

『L.A.コンフィデンシャル』『グラディエーター』『シンデレラマン』等、良い作品に多数出ておられます。いかつい容姿だけど繊細さも感じさせ、マッチョなヒーローでも平凡な冴えない男でも、違和感なく演じ分ける才能をお持ちです。

今回は平凡な大学教師で愛妻家の役です。幼い息子と3人で平和な日々を過ごしており、問題と言えば奥さんが気の強さゆえに、勤め先の女性上司とギクシャクしてる事くらい。

ところがある日、その女性上司が何者かに殺され、奥さんが逮捕されてしまう。凶器には奥さんの指紋が残ってて、その他の状況証拠も全て奥さんに不利なものばかり。

裁判に勝てる見込みは果てしなくゼロに近く、間違いなく奥さんは終身刑になっちゃう。でもラッセルは奥さんの無実を信じてるし、まだ幼い息子の為にも、親子3人の生活を取り戻したい。

それを実現させる方法は、ただ1つ。奥さんを脱獄させ、アメリカ警察の手が届かない国へと逃げること。

誰もが思いつくけど、誰も実行には移さない、だから映画のネタにもなりにくい事を、これは真っ正面から描いた映画なんですね。

ラッセルはインターネットを駆使して様々な犯罪テクニックを勉強し、脱獄の名人(リーアム・ニーソン)から極意を聞き出します。

「脱獄すること自体は簡単、そこから逃げ続けるのが難しい」「毎晩、寝室のドアを警官隊が蹴破って来る恐怖と闘わなきゃならない」等、経験者は語りますw

脱獄してから国外へ高飛びするには、タイムリミットがある。完璧に計画を練り上げ、警察が検問などの包囲網を張り巡らせる前に飛行機に乗り込む。

少しでも計画が狂えば、誰かが命を落とすか、息子を残して両親が刑務所に入る事になる。例え成功したとしても、今の生活や人間関係(肉親も)を全て失う事になる。そして、逃亡には全財産を賭けるほど大金が必要になる。

それだけのリスクを背負ってでも、あなたは奥さんを脱獄させられるでしょうか? しかも、奥さんは気が強くてカッとなる傾向があり、証拠は全て彼女が犯人である事を示してる。映画では犯行現場が描かれてない。

つまり、本当に彼女が無実なのかどうか、本人以外は誰にも知らないワケです。ラッセル以外の身内は、口には出さずとも、明らかに彼女はクロだろうと思ってる。

そんな状況の中で、あなたは奥さんを心から信じて、人生を投げ打ってでも脱獄させられますか? ん、私? 私なら大丈夫ですよ。奥さんいないですからw

しかも! 肝心の奥さん自身は、脱獄なんかしたくないワケですよ。自分の為に夫が人生を棒に振り、息子の将来まで危うくしちゃうような事、したい筈がない。

だからラッセルは、逃がそうとしてる相手から反対され、抵抗を受けながら、限られた僅かな時間内に綿密な計画を完璧に遂行しなくちゃならないワケです。

そんな孤独なラッセルの姿を見てると、もう泣けて来ちゃいますよホントに。あんた、どこまで奥さんを愛してるんや?って。もはや、彼女が本当にシロかどうかも、ラッセルにとってはどーでもいい事なんでしょうね。

とにかく奥さんを取り戻し、親子3人で暮らしたい。もう、それしか頭に無いワケです。住み慣れた町も我が家も失い、多部ちゃんが出てるドラマも二度と見れなくなるんですよ? それでもあなた、やりますか? 私は独りだからやりませんw

以前『この愛のために撃て』っていう、クッさい邦題だけどめっぽう面白いフランス映画をレビューしましたが、本作はそれと同じ監督による『すべては彼女のために』っていう、クッさい邦題だけどめっぽう面白いフランス映画を、ハリウッドでリメイクした作品です。

オリジナルは未見なんだけど、やっぱ馴染みあるスターが出てるハリウッド版の方がとっつき易いですよね。でも、やっぱオリジナル版も見たくなりました。

脱獄物と聞くと派手なアクション映画を連想しがちですが、本作は全然違います。脱獄に至るまでの過程を詳細に描いたサスペンスであり心理ドラマでもあり、何よりラブストーリーなんですよね。

監督はアカデミー賞監督のポール・ハギス。もしかしたらオリジナル版の方が良く出来てるかも知れないけど、オススメしときます。
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