創り手自身が、救われたかった… そこが出発点だとしたら、『つばさ』はセラピーのドラマじゃなくて、「魂の救済ドラマ」とでも呼ぶべきでしょうね。
スタッフそれぞれが己のトラウマを吐き出して、さてそれをどうやって救おうか?って事で心理学を勉強する内に、セラピーという手段に辿り着いた。きっとそんな流れだったんでしょうね。
魂の救済ドラマは『つばさ』以前にも、色んな形で創られて来たと思います。いや、実は大半のドラマ・映画が、根っこにそういう要素を含んでるとは思うのですが…
トラウマの克服そのものがメインに描かれるドラマが、最近増えて来たのは確かですよね。『それでも、生きてゆく』と『家政婦のミタ』が、その代表例になるかと思います。
さて、『つばさ』超大作レビューを終えて(完)の文字を書き込んだ時、私がどんな心境だったかと言いますと…
万感の想いでしみじみと…って感じではなくて、嬉しくてハイになってましたねw
それは「やっと解放される!」って意味の嬉しさじゃなくて(それもちょっと有るけどw)、最後に『つばさ』=セラピー説という、大きな見せ場と言いましょうか、クライマックスが演出出来て本当に良かったなぁ!っていうw
これは、自分が創り手の端くれだったせいかも知れないですが、そういう大きな山場が無いまま、ストーリーをただなぞるだけで終わってたら、きっと不完全燃焼な感じで達成感も無く、どちらかと言えば徒労感ばかりが残った気がするんですね。
年末年始を境にレビューのペースを落としたのは、やっぱ正直なところ、モチベーションが下がってたからです。
視聴者としては『つばさ』を存分に楽しんでましたけど、レビュアーとしては、最初の頃の新鮮な驚きや発見、疑問が、ドラマの構造を知れば知るほど薄れて来ちゃって、あんまりワクワク、ドキドキしなくなってたんですよね。
繰り返しますが、視聴者としてのテンションはキープしてたけど、書き手としてダウン傾向にあったワケです。多分これも自分がストーリーテラーだった名残りで、自分の文章にマンネリを感じてたんですね。
だから、翔太の呼び名がコロコロ変わるようになったのもw、少しでもマンネリを払拭したい気持ちの表れだったんだと思います。無意識ですけど。
実は最終週の前編を書いてる段階では、セラピー説は白紙になったままだったんです。このまま、まるで一般的な朝ドラの典型みたいにw「尻すぼみ」で終わっちゃうのかなぁって、ついこないだまで思ってました。
それが中編を書く前に、確認のため最後の4話を観直して、はげちゃび〜ん!と閃いたw
で、検証すればするほど面白いように辻褄が合って、まるで『鹿男あをによし』や『フィッシュ・ストーリー』のラスト・シークエンスみたいなカタルシス!w
そこからはもう、早く書きたくて書きたくて仕方がない位、テンションが急上昇したんですよね。
いやぁホントに、この山場を作れてなかったら、今みたいな達成感は得られなかったと思います。ここまで詳細かつ膨大なレビューを書いて来ながら、発見したのが「つばさと万里は百合だった!」だけじゃあねぇ…w
というワケで、皆さんのコメントへのレスを、此処で書かせて頂きますm(__)m
>清六さん
あっ、逮捕はこれより後だったんですね!w 総集編と記憶がごっちゃになってました。
>急転直下
『つばさ』の作劇にはいつも意表を突かれましたし、だけど決してあざとくも無く、そこは本当に見事でした。
自分は感情に任せて書くタイプだったので、序破急とかはあんまり意識したこと無いです。
>一発本番
多部ちゃんとイッセーさんなら、自分が監督だとしても安心して任せられますね。技術スタッフは大変なプレッシャーでしょうけどw
>特別な時しか観ない
自分もボロ泣きした映画やドラマは、何度も観たら感動が薄れていく気がして、あえて見直さない事が多いです。
>『おしん』とは別の苦難
おっしゃる通り、現在を背景にすると、内面的な苦難でなければリアルにならない時代ですよね。それを避けるには、最近の朝ドラみたいに昭和初期を背景にしなきゃしょうがないのでしょう。
>かさぶた
『つばさ』を観てると知らず知らず、我々もセラピーを受けてるような状態になるんですよね。
竹雄さん失踪の回のレビューで、僕も普段は書かない自分の親の話をしちゃってましたから。書かずにいられなかったんですよねぇ、なぜか…
>心象風景
リアルとノンリアルが混在するドラマのヒロインは、まさに多部ちゃんだからこそ違和感なく演じられたんでしょうね。あの若さで両方を同時に表現出来る女優はいない! 男優にはもっといない!w
『つばさ』のリアル面を突き詰めて行ったのが『それ生き』で、ノンリアルを突き詰めて行ったのが『ミタ』になるんでしょうけど、松嶋さんにつばさは演じられないでしょう。満島さんは、ちょっと興味深いですね。
>秀樹が失恋を引きずる理由
自分の無力さを思い知らされた事のトラウマ… それはあるかも知れないですね。ナルシストだから、なおさらw いや、大好きなんですよ秀樹w
>第8週
空き地で遊ぶ少女時代のつばさ… どんなシーンだったか憶えてないのですが、つばさの潜在意識の中で、少女時代のつばさがメッセージを伝えに来た、みたいな裏設定があったかも?
>長瀞の週
そう言えばラジオの男は登場しませんでしたね。ラジオが関係しない場所に現れたら、視聴者が混乱するだろうっていう配慮だったかも知れませんね。
>『サイコ』
見るからに平穏そうな家族が、実は母が娘を虐待し、娘は元ヤクザと結婚してw、自分の子供を捨てて家出、残された子供は分裂症になって… なかなか恐ろしい話ですよね、『つばさ』ってw
>おじいちゃんのラジオ
なるほど、梅吉さんが使ってたラジオなら、梅吉さんにもラジオの男が見えて然るべきですね!…って、それでも理屈が合わないんですけどw
あのラジオの男は、つばさの内面にしか存在しないんだから…
だからつまり、梅吉さんと話してたラジオの男は、つばさの中にいるラジオの男とは別の存在って事ですね! 梅吉さんの内面にいるラジオの男が、たまたま画面に映っただけって事だ!w
梅吉さんは幽霊になっても尚、幻覚を見てるんでしょうか?w
>梅雀夫人
納得ですw もしかしたら梅雀さんには内緒のサプライズだったりしてw
>心を失ったヒロイン
心が空疎だから、他者へのお節介で無理やり心を満たそうとするけど満たせず、また繰り返す。そうだったかも知れないですね!
それもまた典型的な心の病ですから、セラピー説と矛盾しないどころか、ドンピシャ!じゃないですか?
最後の最後に、つばさは優花よりも自分自身の生きる道を優先しました。自分の心を取り戻した証であり、あの瞬間こそが、本当の意味でつばさの卒業=退院だったのかも知れません。
>『つばさ』を気に入らない人は幸せ
そういう事なんだろうと思います。その言葉の意味するものも、アンチ『つばさ』の人には解らないでしょう。
言い換えれば、幸せな人に『つばさ』は必要無いって事ですね。別に、我々が全員不幸だと言いたいワケじゃなくてw 癒えない傷があるかどうかって事ですよね。
>お姫様だっこ
そうそう、あの時の多部ちゃんは何だかぎこちなかった! チクビッシュがアドリブでだっこしたからかな?と思ってたのですが、多部ちゃんだって緊張する事はありますよね、そりゃw
>カテゴリー分け
そうですよね、した方がいいに決まってますよね。長文は書くクセに、そういう所は不精なものでw
近い内に整理しますね。
>本に…
どなたかして下さい、ホント。私も買いますから!w
スタッフそれぞれが己のトラウマを吐き出して、さてそれをどうやって救おうか?って事で心理学を勉強する内に、セラピーという手段に辿り着いた。きっとそんな流れだったんでしょうね。
魂の救済ドラマは『つばさ』以前にも、色んな形で創られて来たと思います。いや、実は大半のドラマ・映画が、根っこにそういう要素を含んでるとは思うのですが…
トラウマの克服そのものがメインに描かれるドラマが、最近増えて来たのは確かですよね。『それでも、生きてゆく』と『家政婦のミタ』が、その代表例になるかと思います。
さて、『つばさ』超大作レビューを終えて(完)の文字を書き込んだ時、私がどんな心境だったかと言いますと…
万感の想いでしみじみと…って感じではなくて、嬉しくてハイになってましたねw
それは「やっと解放される!」って意味の嬉しさじゃなくて(それもちょっと有るけどw)、最後に『つばさ』=セラピー説という、大きな見せ場と言いましょうか、クライマックスが演出出来て本当に良かったなぁ!っていうw
これは、自分が創り手の端くれだったせいかも知れないですが、そういう大きな山場が無いまま、ストーリーをただなぞるだけで終わってたら、きっと不完全燃焼な感じで達成感も無く、どちらかと言えば徒労感ばかりが残った気がするんですね。
年末年始を境にレビューのペースを落としたのは、やっぱ正直なところ、モチベーションが下がってたからです。
視聴者としては『つばさ』を存分に楽しんでましたけど、レビュアーとしては、最初の頃の新鮮な驚きや発見、疑問が、ドラマの構造を知れば知るほど薄れて来ちゃって、あんまりワクワク、ドキドキしなくなってたんですよね。
繰り返しますが、視聴者としてのテンションはキープしてたけど、書き手としてダウン傾向にあったワケです。多分これも自分がストーリーテラーだった名残りで、自分の文章にマンネリを感じてたんですね。
だから、翔太の呼び名がコロコロ変わるようになったのもw、少しでもマンネリを払拭したい気持ちの表れだったんだと思います。無意識ですけど。
実は最終週の前編を書いてる段階では、セラピー説は白紙になったままだったんです。このまま、まるで一般的な朝ドラの典型みたいにw「尻すぼみ」で終わっちゃうのかなぁって、ついこないだまで思ってました。
それが中編を書く前に、確認のため最後の4話を観直して、はげちゃび〜ん!と閃いたw
で、検証すればするほど面白いように辻褄が合って、まるで『鹿男あをによし』や『フィッシュ・ストーリー』のラスト・シークエンスみたいなカタルシス!w
そこからはもう、早く書きたくて書きたくて仕方がない位、テンションが急上昇したんですよね。
いやぁホントに、この山場を作れてなかったら、今みたいな達成感は得られなかったと思います。ここまで詳細かつ膨大なレビューを書いて来ながら、発見したのが「つばさと万里は百合だった!」だけじゃあねぇ…w
というワケで、皆さんのコメントへのレスを、此処で書かせて頂きますm(__)m
>清六さん
あっ、逮捕はこれより後だったんですね!w 総集編と記憶がごっちゃになってました。
>急転直下
『つばさ』の作劇にはいつも意表を突かれましたし、だけど決してあざとくも無く、そこは本当に見事でした。
自分は感情に任せて書くタイプだったので、序破急とかはあんまり意識したこと無いです。
>一発本番
多部ちゃんとイッセーさんなら、自分が監督だとしても安心して任せられますね。技術スタッフは大変なプレッシャーでしょうけどw
>特別な時しか観ない
自分もボロ泣きした映画やドラマは、何度も観たら感動が薄れていく気がして、あえて見直さない事が多いです。
>『おしん』とは別の苦難
おっしゃる通り、現在を背景にすると、内面的な苦難でなければリアルにならない時代ですよね。それを避けるには、最近の朝ドラみたいに昭和初期を背景にしなきゃしょうがないのでしょう。
>かさぶた
『つばさ』を観てると知らず知らず、我々もセラピーを受けてるような状態になるんですよね。
竹雄さん失踪の回のレビューで、僕も普段は書かない自分の親の話をしちゃってましたから。書かずにいられなかったんですよねぇ、なぜか…
>心象風景
リアルとノンリアルが混在するドラマのヒロインは、まさに多部ちゃんだからこそ違和感なく演じられたんでしょうね。あの若さで両方を同時に表現出来る女優はいない! 男優にはもっといない!w
『つばさ』のリアル面を突き詰めて行ったのが『それ生き』で、ノンリアルを突き詰めて行ったのが『ミタ』になるんでしょうけど、松嶋さんにつばさは演じられないでしょう。満島さんは、ちょっと興味深いですね。
>秀樹が失恋を引きずる理由
自分の無力さを思い知らされた事のトラウマ… それはあるかも知れないですね。ナルシストだから、なおさらw いや、大好きなんですよ秀樹w
>第8週
空き地で遊ぶ少女時代のつばさ… どんなシーンだったか憶えてないのですが、つばさの潜在意識の中で、少女時代のつばさがメッセージを伝えに来た、みたいな裏設定があったかも?
>長瀞の週
そう言えばラジオの男は登場しませんでしたね。ラジオが関係しない場所に現れたら、視聴者が混乱するだろうっていう配慮だったかも知れませんね。
>『サイコ』
見るからに平穏そうな家族が、実は母が娘を虐待し、娘は元ヤクザと結婚してw、自分の子供を捨てて家出、残された子供は分裂症になって… なかなか恐ろしい話ですよね、『つばさ』ってw
>おじいちゃんのラジオ
なるほど、梅吉さんが使ってたラジオなら、梅吉さんにもラジオの男が見えて然るべきですね!…って、それでも理屈が合わないんですけどw
あのラジオの男は、つばさの内面にしか存在しないんだから…
だからつまり、梅吉さんと話してたラジオの男は、つばさの中にいるラジオの男とは別の存在って事ですね! 梅吉さんの内面にいるラジオの男が、たまたま画面に映っただけって事だ!w
梅吉さんは幽霊になっても尚、幻覚を見てるんでしょうか?w
>梅雀夫人
納得ですw もしかしたら梅雀さんには内緒のサプライズだったりしてw
>心を失ったヒロイン
心が空疎だから、他者へのお節介で無理やり心を満たそうとするけど満たせず、また繰り返す。そうだったかも知れないですね!
それもまた典型的な心の病ですから、セラピー説と矛盾しないどころか、ドンピシャ!じゃないですか?
最後の最後に、つばさは優花よりも自分自身の生きる道を優先しました。自分の心を取り戻した証であり、あの瞬間こそが、本当の意味でつばさの卒業=退院だったのかも知れません。
>『つばさ』を気に入らない人は幸せ
そういう事なんだろうと思います。その言葉の意味するものも、アンチ『つばさ』の人には解らないでしょう。
言い換えれば、幸せな人に『つばさ』は必要無いって事ですね。別に、我々が全員不幸だと言いたいワケじゃなくてw 癒えない傷があるかどうかって事ですよね。
>お姫様だっこ
そうそう、あの時の多部ちゃんは何だかぎこちなかった! チクビッシュがアドリブでだっこしたからかな?と思ってたのですが、多部ちゃんだって緊張する事はありますよね、そりゃw
>カテゴリー分け
そうですよね、した方がいいに決まってますよね。長文は書くクセに、そういう所は不精なものでw
近い内に整理しますね。
>本に…
どなたかして下さい、ホント。私も買いますから!w