Aさんの結婚&千葉県への引っ越しが決まって、私は心底から嬉しかったです。
予定より半年も早く解放される!っていう喜びもさる事ながら、私はそもそもAさんに幸せを掴んでもらいたくて生活を支えに行ったワケですから、これは願ってもないハッピーエンドです。
本来なら、カウンセラーの仕事が軌道に乗って、Aさんが完全に自立してくれる事を私は望んでました。だけどAさん自身は、それが幸せだとは思ってなかったみたいです。
男と一緒になる事が必ずしも女の幸せだと私は思わないんだけど、Aさんは人並み以上にそれを望んでたのかも知れません。
彼女は物凄く気が強くてアネゴ肌な人に見えるけど、本当は気が小さくて依存心の強い人でした。
それなら素直に人に甘えたり頼ったりすれば良いのだけど、幼少期からご両親に異常なほど厳しい躾をされた影響で、どうしても人に甘える事が出来ない体質になっちゃったみたいです。
本当は心細くて誰かに頼りたくて仕方がないのに、自分は強くて賢くて何でも出来る人でなければならない、周りから尊敬されるカリスマでなければならないって、言わば両親から受けた洗脳に囚われ続けてるんだろうと思います。
だから、いつも無理をしながら強い女、賢い女を演じてストレスが溜まり、それを一番身近にいる男に対して、甘える替わりに激しい怒りとしてぶつけるワケです。
強い自分を演出するのをやめて、素直に誰かを頼れるようになれば、彼女の異常なほどのイライラは解消されるかも知れません。
彼女は言わば心理学のプロですから、それ位の事は解ってると思うんだけど、「ミイラ取りがミイラ」と言いましょうか、自分自身の事は意外と見えてないのか、あえて眼を背けてるのか…
そんなワケで、Aさんは甘えられる男をずっと求めてて、私に対しても少しは期待してくれてたのかも知れません。だから、それに見合うだけの男に私を改造しようとした。
だけど、そこに私自身の意識との大きなズレがあったんですよね。私は、逆にAさんの方があのキツい性格を改めてくれない限り、彼女を支え続けるのはとても不可能だと思ってましたから。
お互い、相手が変わってくれるのを望みながら一つ屋根の下で生活してたワケです。そんなもん、うまくいく筈がありません。
いや、私は彼女がカウンセラーになった時点で変わったものと思い込んで、同居を決意しちゃったんですよね。ホント浅はかだったと思います。
当初の私に、パートナーとしてAさんをずっと支えて行くっていう選択肢が、全く無かったワケじゃないんです。だけど、彼女がちっとも変わってない事が判った時点で、そういう気持ちは無くなっちゃいました。
だから、同居してる女性が他の男と結婚する事に対して、悔しいとか切ないとかいう感情も、私には全く無かったです。
それはともかく、私はAさんとの同居生活で楽しかった思い出が一つも無いみたいに書いて来ましたけど、千葉の人との結婚が決まってから、ちょっとだけ楽しい出来事も実はありました。
それは、Aさんがそれまで話したがらなかった「しものはなし」を、フランクに喋るようになってくれた事です。正直言って私は、女性と下の話をするのが大好きなんですw
男とは全然違うであろう、女性のセックス観には凄く興味があるし、何より、そういう話が出来る位に気持ちをオープンにしてくれる事が、私は無性に嬉しかったりするんですよね。
これも恐らく、母親との関係が影響してるかも知れません。私の母は決して本音を語ってくれないし、私の本音を尋ねようともしません。女性とオープンマインドな話をする事に、私はずっと飢えて来たんだと思います。
で、Aさんとセックスの話を色々してる内に、帽子を被った私の可愛いポコチンを何とかしたらどうなんだ?って話になり、包茎手術を受ける事になったという流れなんですね。だから、そういう面でもAさんには感謝してます。
かくして、私は長年のコンプレックスだったポコチンの問題を解消し、ようやくマトモなチョメチョメを、いくらでも出来る身体になった……のかな?w
これがなかなか、そう簡単にはいかない、色んな問題が実はあるんだけど、それはまた別の機会にw とにかく私は、早くチョメチョメがしたかった。ちゃんと挿入ありのチョメチョメが!
面白い事に、そこでまた連絡が来たんですよね、ワイフから。これもまた、不思議なタイミングです。
ワイフとは不思議と、以前から何でも話せました。それまではお互い異性を意識してなかったお陰もあるけど、私は手術を受けた事もワイフに抵抗なく打ち明けました。
「えっ、じゃあオナニーは今までどうしてたの?」なんて話にまでなり、お互いの性生活を包み隠さず、電話でひとしきりディスカッションしたもんです、深夜までw
で、ワイフがそこで提案してくれたんですよね。「じゃあ、私でいっぺん試してみる?」って。チョメチョメ。
(つづく)
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ワイフと私のヒストリーPart.11
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