先日スタートした、堺雅人さん主演の日曜劇場です。融資を巡って巻き起こるトラブルや陰謀、出世争いの罠に立ち向かう1人の銀行マン=半沢直樹の奮闘を描いた硬派な作品。
ほとんどの番組が女性あるいは子供向けに創られてる昨今、オトナの男でも楽しめる稀有な存在のドラマとも言えましょう。
作風は極めてシリアスながら、基本的には悪い奴らの陰謀に立ち向かうヒーローの物語ですから、あえてジャンル分けすれば社会派エンターテインメント、みたいな感じです。
作風は違えど『リーガル・ハイ』も同じカテゴリーに入るドラマだと思いますから、堺さんはこういう作品、あるいはキャラクターがお好きなんでしょうね。
ちょっと笑ったのが、堺さんの同期社員で上司からのパワハラにより鬱病を患った人を演じてるのが、『クライマーズ・ハイ』でやっぱり堺さんの同僚で、発狂しちゃう人を演じた役者さんなんですよねw
まぁ、色んな作品で気が触れちゃう人を演じてる役者さんですから、楽屋オチってワケじゃないでしょうね。静かに燃える正義のヒーローと言えば堺雅人がキャスティングされるように、鬱病と言えば自ずとこの人が選ばれちゃうw
キャスティングと言えば、半沢直樹のワイフに扮するのが上戸彩ちゃんで、平凡な専業主婦を演じる姿にちょっと違和感を覚えました。
彼女はどう見ても内助の功ってキャラじゃないし、主人公の妻などという助演ポジションも似合わない気がします。良くも悪くも主役しか出来ない人で、だから今回あえて助演にチャレンジされてるのかも知れませんが…
本筋がちょっと重い話だから、上戸さんのパートで和んでもらおうって意図もあるんでしょうね。
あと、堺雅人の父親が笑福亭鶴瓶ってのも、なかなかどうしてw つまり半沢直樹はコテコテの関西人なワケだけど、堺さんが標準語しか喋らないのも不思議な感じがしました。
その割にコテコテの関西人を演じる宇梶剛士さんの大阪弁は、あまりに酷かった! どうせなら宇梶さんも無理しないで、標準語でやれば良かったのに。
そういう細かいツッコミどころは色々あるんだけど、全体的には楽しめました。これは続けて観てみたいと思ってます。
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『半沢直樹』
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