ワイフの感性がどれほど私に近いかと言えば、まず『西部警察』が好きだった事。ただ好きだった程度の女子なら他にもいらっしゃるでしょうけど、彼女の場合は筋金入りです。
写真集やサントラのレコードを買い集め、ジョー役の御木裕さんにハマって追っかけをしてたんだそうで、神戸ロケの際にはもちろん撮影現場に突入、なぜか石原プロの小林専務と仲良くなってw、打ち上げパーティーに招待までされたんだとか。(都合で行けなかったみたいだけど)
さらに、番組を毎週録音して繰り返し聴いた挙げ句、それを台本に起こす作業までしてたってんだから、私の『太陽にほえろ!』熱に匹敵するどころか、その時点では超えてますよw
ただ、そこはやっぱ女性ですから、大人になると卒業しちゃう。私みたいにいつまでも引きずらないんだけど、それでも『スター・ウォーズ』にハマればジャバ・ザ・ハットの巨大なフィギュアを買ってご両親のひんしゅくを買ったりw、今でもマニア体質は健在みたいです。それでこそ我が妻!
しかも芸大に受かって(私は落ちましたw)クリエーターの勉強もしてるワケですから、創り手の心理も彼女はよーく解ってる。一般の人にはやや難解とも言える私の作品も、彼女には何の説明も要りません。
で、お互い一番好きな俳優がハリソン・フォードだったり、私がたまたまアメリカ製の連ドラ『Lの世界』にハマったら、同時期に彼女もハマってる事が判って驚いたり…
驚いたと言えば、これは極めつけかも知れません。私の劇場映画デビュー作は東宝映画『KILLERS』でした。監督は押井守さん、きうちかずひろさん、大川俊道さん、辻本貴則さん、そして私という5人の監督によるオムニバスだったのですが……
撮影も終わり、作品が完成した後に判った事なのですが、なんとワイフはきうち監督の親戚で、かなり親しい間柄なんだとか。もちろん、全くの偶然です。
それが判った後にガンコン(『KILLERS』を生み出した自主映画コンペ)のイベントがあって、私は彼女と一緒に参加したのですが、その時にきうち監督ご夫妻は、2人がてっきり男女の関係なんだと思い込んでおられたそうです。
そんな奇跡的な繋がりが判明してもなお、これはお付き合いすべき相手であり運命の人なんだとは、ちっとも気づかない僕ちゃんなのでしたw (つづく)
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ワイフと私のヒストリーPart.2
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