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アンチ『あまちゃん』宣言!

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本来の私は、どちらかと言えば女性的なキャラだと思います。「侠(オトコ)だぜ!」みたいなノリはチョー苦手です。だけどやっぱ一応は男性ですから、多少は荒っぽい性質も備わってるんですよね。

だからって気に入らない奴を殴ったり、フェロモンを撒き散らす女子を力ずくで押し倒したり等は決して致しません。そんなやり方はフェアじゃないですからね。

私の場合はもっぱら、気に入らない奴を背後から拳銃で撃ったり、フェロモンを撒き散らす女子を尾行して女風呂を覗いたり等の、あくまで正攻法です。我ながら実に男らしいと思います。

かつては、自分のそういった「オス」的な本能を、映画創りの中で発散してました。やたら暴力的だったりスケベ丸出しだったりするキャラクターを演じると、ホントに楽しかったしスッキリしたんですよね。

今は、その役目をブログが果たしてくれてます。素の私は、ブログ上で見られるような尖ったキャラではありません。ふだんは抑えてるからこそ、文章で爆発しちゃうワケです。

特にここんとこ、やたら挑戦的だったりエロ丸出しだったりする記事が続いてるのは、私の中の男性ホルモンが活発化してるからだろうと思います。女性にとっての生理日みたいなもんでしょうか?

その証拠に私の身体は今、前回の記事に載せた画像みたいな、ムキムキの中山きんにくん状態です。あの身体に今回の画像の顔を乗っけたのが、今の私ですね。

だからなのか、最近『あまちゃん』を観てるとやたらイライラして、女風呂を覗きたくなります。特に昨日〜今日の放映分を観て、私は決定的にこの番組が…というよりクドカンが大嫌いになっちゃいました。

いや、既に『うぬぼれ刑事』とか『舞妓haaaan!!!!』あたりを観た時点で大嫌いだったのに、もしかして私はあの人を誤解してるかも?なんて思っちゃったんですよね。嫉妬の感情もある事だし。

でも、違いました。やっぱ直感は信じるべきですね。私は、相当この人が嫌いですよw 作風うんぬんを超えて、人間性そのものが嫌いなんだと思います。

町興しのために催されるイベントの、目玉として出演する筈だったアキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)が、かたやイケメンにフラれたショックから、かたや芸能事務所のスカウトに見られるプレッシャーから、直前になってドタキャンしようとしました。2人が出なきゃ何千万円もの赤字が出るというのに!

まだ高校生の2人をそんな事に利用しようとする大人達にも共感出来ないけど、引き受けたからには子供であろうが責任を持つべきです。なのに、町の人々に多大な迷惑と損害を与える事になるのを知っていながら、彼女らは全く個人的な理由でボイコットしようとしました。

それだけでも私を怒らせるには充分なんだけど、まず昨日の放映分。アキはショックのあまりに心を閉ざしたように見えて、母のハル(小泉今日子)がかましたしょーもないギャグに思わず笑ったり、食事はいらない!と言いながらこっそり食べようとしたりして、実はそんなに落ち込んでない…としか思えないような描写がありました。

私はその時、またクドカンの悪い癖が出たと思いました。つまり、どんなにシリアスな局面でもクドカン流のギャグを挟まずにいられないという、コメディ体質の作家ならではの病気。

でも、どうやら違うみたいなんですね。そうではなくて、クドカンにとって何千万円かけたイベントを彼女らがすっぽかす行為って、そんなにシリアスな事じゃないんですよ。

視聴者は… 少なくとも私は、彼女らがいくら子供とは言え、あんな勝手な理由で仕事を放棄しようとした事に、ひどく不快な思いをしました。最終的には思いとどまったものの、彼女らはあまりにエゴが強すぎる。

百歩譲って「子供だから仕方がない」って納得しても、彼女らを周りの大人たちが誰一人、咎めようとしないのは如何なもんでしょう? ハル=母親は逆に、ボイコットを勧めてませんでした?

つまり作者の視点ならびに思考が、完全に女子高生の2人に寄り添ってるんですよね。彼女らにとって都合が良くて、居心地の良い世界になってる。

だから思考が中学生だって言うんです。中学生レベルのヒロインが登場するのは構わないけど、周りの大人キャラまで全員が同じレベルだと、誰も彼女を成長させられないじゃないですか?

クドカンのドラマや映画って、どれを観ても「中学生レベルで何が悪い!?」っていう、彼の開き直り=強烈なエゴしか伝わって来ないんですよ。だから私は嫌いなんです。

私だって中学生レベルかも知れません。だから最初は共感するんですよ。けど、ずっと観ていく内に、クドカンは自分の思考が中学生レベルである事を、まるで恥ずかしいと思ってないばかりか、下手すると誇りにさえ思ってる事が分かって来るんですよね。

そこが、私とは決定的に違う所です。例えば電車の中で、ええ歳した大人が堂々と少年ジャンプを広げて読んでるのを見かけたら、私はイラッと来ます。大人が少年マンガを読もうが愛好しようが構わないけど、それを恥ずかしいと思う自意識を少しは持てよ!って思うワケです。

クドカンは、多分その光景を見ても何とも思わないだろうし、むしろ自分が率先してやってそうですよねw だから私はイラッと来ちゃうんです。

ここで言う「中学生」ってのは、別に知的レベルがどうこうの話じゃなくて、自分の幼さを恥ずかしいと思わない自意識の無さを指します。

そういう人は、恐らく他者の視点から自分を見る事が出来ない人。って事は、他者の気持ちや痛みにも極めて鈍感な人であろうと私は推測します。だから嫌いなんですよ!

クドカンがそういう人間であろう事を象徴してたのが、蟹江敬三さん扮するアキの祖父ですよ。遠洋漁師の彼は年に1回、数日しか帰って来ない生活を改めて地元で働こうとしたけど、結局は海にいるのが一番幸せだと言って再び旅立って行きました。

妻がどれだけ寂しい思いをしてるか分かっていながら、世話してもらった新しい職場も放棄して自分のやりたい事を、つまりエゴを貫き通したワケです。

それをクドカンは、あたかも感動的に描いてましたよね? 恐らく彼の中じゃ蟹江さん扮するあの爺さんって、最高に「かっけー」男なんですよ。ヒーローなんです。クドカンにとって、あれが究極に理想的な生き方なんだろうと思います。

あの蟹江さんの描かれ方に違和感を覚えた方は、たぶん『あまちゃん』を観れば観るほどストレスが溜まって行きますよw あの究極に自分勝手な爺さんこそが、クドカンそのものなんだから。

『あまちゃん』を今まで観て来たお陰で、ハッキリと判りました。別に嫉妬でも何でもなく、私はクドカンという人間が嫌いなんです。だからその作品も絶対好きにはなれない事でしょう。作品は作者の分身ですからね。

もはや大御所になっちゃったクドカンですから、これからますます、彼のやりたいように作品を創れるようになりますよ。

つまり、自分がやりたい事をやる為なら周りの人にどんだけ迷惑かけようが傷つけようが、何とも思わないエゴイストがヒーローやヒロインになっちゃう作品が、どんどん創られ軒並みヒットして、賞を穫ったりとかするワケです。破滅ですね。

まぁ、好きな人は観ればいいと思いますけど。


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