『スペシャリスト』

スタローンとシャロン・ストーンが肉体美を自慢しあう映画じゃなくて、土曜ワイド劇場で先週放映されたスペシャルドラマです。

殺人容疑で15年間、刑務所に服役してた元警官の草なぎ剛くんが、実は無実だった事が判明。警察はこの冤罪が世間に暴かれるのを恐れて、草なぎ君を窓際部署に配属させます。仕事せずとも充分な給料を与える事で、彼を口止めさせようって魂胆です。

そこに寄せ集められた「はみだし刑事」達が、南果歩、芹名星、平岡祐太、佐戸井けん太といった面々。本部で彼らをフォローする幹部として大杉漣さんも出ておられます。

はみだし刑事達と言っても、ポコチンがはみ出した刑事ばかり集まってるワケではありません。女性が２人も含まれてるんですからね。

彼女らのパンツからポコチンがはみ出してたら、私は卒倒しちゃいますよ。私にそういう趣味は一切ありませんから。でも佐戸井けん太さんのポコチンだけは、絶対はみ出してたと思います。……クドいぞクドカン！(激怒)

そういう「特命係」的な設定には飽き飽きしてるにも関わらず、このドラマはなかなか面白かったです。草なぎ君が思いのほか良かったんですよね！

殺人の濡れ衣を着せられた絶望を乗り越えて、世の中を達観したような冷めたキャラクターを、実に見事に演じておられたと思います。

15年間、塀の中で犯罪者達をつぶさに観察して来たお陰で、犯罪心理学のスペシャリストになっちゃった…てな少々強引な設定も、この人がやると説得力が感じられるんですよね。

今までこの人の出演作をあんまり観て来なかったもんで知らなかったけど、上手いですよね、草なぎ君。SMAPの中でも演技力では一番じゃないですか？

相方にベテランの南果歩さんをあてがったのも、見事に成功してたと思います。クールで飄々とした草なぎ君に、関西人気質の南さんがツッコミを入れる事で、予定調和じゃないチグハグなコンビネーションの可笑しさが生まれて実に楽しいです。

これは多分、ゆくゆくシリーズ化されるだろうと思います。脚本が『つばさ』の戸田山雅司さん。道理でかな？