yamarineさんのオススメ映画シリーズ第4弾です。いや、第5弾だったかな?w
何やら、乳首にまつまる衝撃的な描写があるとの事で、これは何を置いても真っ先に観なければ!とw 私は別に乳首フェチってワケでもないんですけどね。いやホントにw
アフガニスタンで米軍に捕まった、アラブ人らしきテロリスト(ヴィンセント・ギャロ)が、護送車の事故を契機に逃走、多数の米兵や追跡犬に追われながら、雪山をひたすら逃げる、逃げる、逃げる!
ストーリーは、それだけw 本当にそれ以外、お伝え出来る情報が何も無いんです。主人公の名前も国籍も最後まで不明のまま、とにかく彼の壮絶なサバイバルだけが描かれてる。
主人公は一言も台詞を喋らないし、BGMもほとんど無し。それでも立派に映画は成立するんだって事を教えてくれてます。
とにかく、彼は必死に生き延びようとします。待ってる家族がいるのか否かも分からないし、何らかの使命を負ってるのかどうかも分からない。たぶん、そんな事はどうでもいいんです。
作者はあえて、そういう背景を何もかも切り捨てて、とにかく生き延びたい!っていう、動物としての本能に突き動かされる人間の姿のみを描きたかったんだと思います。
生き延びる為には、追っ手を殺さなくちゃいけない。タイトルの『エッセンシャル・キリング』ってのは「必然的な殺人」、やむにやまれず人や犬を殺さなきゃいけない状況を意味するらしいです。
主人公はそれを躊躇なく実行します。相手には何の恨みも無いし、これといって目的も無い。まして殺生を楽しんでるワケでもない。ただただ生き延びたいだけ。
もちろん何か食わなきゃ生きられませんから、木の皮やアリまで食べて彼は飢えをしのぎます。そしてそして、問題の乳首ですが…
これは確かに、衝撃の乳首でした。意表を突く乳首でしたね。こんな乳首を思いつくのは、亡くなられた伊丹十三監督ぐらいでは?w
でも、この乳首はあり得る。現実にこんな状況に追い込まれたら、充分にあり得る乳首だと私は思います。さて、乳首が一体どうしたのか? 以下にネタばらししちゃいますので、これから観る予定の方は読まないで下さいね。
自転車に赤ちゃんを乗せた恰幅の良い女性が、泣き止まない赤ちゃんにオッパイを飲ませる為に、道端に自転車を停め、腰を下ろします。それを見た主人公は…
もうお分かりですね。赤ちゃんにオッパイを飲ませてるその女性に銃を向けて、主人公は歩み寄ります。イッちゃったような彼の眼、その視線の先にあるのは… そう、乳首です乳首。乳首。乳首。乳首なんです。
主人公は女性の乳首にしゃぶりつき、一心不乱に母乳を飲み始めるのでした。見知らぬ男にいきなり乳首を吸われた女性はあまりの恐怖に失神、見知らぬ男に乳首を横取りされた赤ちゃんは泣き叫びます。そして主人公もハッと我に返り、泣き崩れちゃう。
乳首は時に「性」のシンボルにもなりますが、その前に「生」のシンボルなんですよね。乳首は生命の源なんです。こんなに大事なものは他にありません。だから私はいつも言うんです。乳首、乳首、乳首、乳首って。解りましたか? 乳首の意味が。乳首の偉大さが。乳首をバカにするな!(怒)
この乳首には本当にビックリさせられたけど、yamarineさんが書かれた通り、なんだか崇高で美しい場面でもありました。主人公の生きる事への執念がピークに達した瞬間でしたね。
この後、主人公は餓死寸前のところを聾唖の女性に助けられ、何とか生き延びます。その女性は言葉を発しませんから、主人公も最後まで喋りません。礼の一つぐらい言えよ!って思いましたけどw
そしてラスト、彼女から貰った白い馬の上で、主人公は真っ赤な血を吐きます。その後どうなったのかは分かりません。この辺りの描写は何やら象徴的でしたね。
アマ○ンのカスタマーレビューを読むと、聾唖の女性は主人公を天国に送る天使みたいな存在ではないか?って解釈されてた方がおられました。でもあれだけ人を殺しちゃってますから、逆に地獄の使者かも?
何にせよ、作者が描きたかったのはそういう事じゃなくて、ただ生き延びる為に必死にもがく人間の姿、単純にそれだけだろうと私は思います。それと、いかに乳首が尊いものかって事ですね。
主演のヴィンセント・ギャロは『バッファロー’66』等で注目された映画監督で、本作の監督さんが同業者としての意見を聞くために脚本を渡したら「この主人公は絶対オレがやる!」って、猛烈に出演をアピールして来たんだそうです。よっぽど乳首が吸いたかったんですね。
この映画、どう評価すればいいんでしょうね?w 私はどんな作品であれ「面白いか面白くないか」で評価する…と言うかそれでしか評価出来ない人間なんだけど、この映画はそういう観点じゃ測れないですよね。面白いものを創ろうなんて意図は微塵も無さそうでw
とりあえず、凄いもん見たなぁと。そして、自分はあの主人公みたいにサバイバル出来るだろうか、あそこまで生きる事に執着出来るだろうか、いきなり通りがかりの女性の乳首に吸いつけるだろうかって、いろいろ考えさせられました。
私に限らず現代の男衆は、生きる事への執着が弱くなってるかも知れませんね。実際、自ら命を絶つ人が増える一方だし…
これじゃあ世界は衰退して行くしかない、お前らもっと必死に生きてみろ! そしてお前らもっと乳首を敬え!っていう、力強いメッセージ映画なのかも知れません。
何やら、乳首にまつまる衝撃的な描写があるとの事で、これは何を置いても真っ先に観なければ!とw 私は別に乳首フェチってワケでもないんですけどね。いやホントにw
アフガニスタンで米軍に捕まった、アラブ人らしきテロリスト(ヴィンセント・ギャロ)が、護送車の事故を契機に逃走、多数の米兵や追跡犬に追われながら、雪山をひたすら逃げる、逃げる、逃げる!
ストーリーは、それだけw 本当にそれ以外、お伝え出来る情報が何も無いんです。主人公の名前も国籍も最後まで不明のまま、とにかく彼の壮絶なサバイバルだけが描かれてる。
主人公は一言も台詞を喋らないし、BGMもほとんど無し。それでも立派に映画は成立するんだって事を教えてくれてます。
とにかく、彼は必死に生き延びようとします。待ってる家族がいるのか否かも分からないし、何らかの使命を負ってるのかどうかも分からない。たぶん、そんな事はどうでもいいんです。
作者はあえて、そういう背景を何もかも切り捨てて、とにかく生き延びたい!っていう、動物としての本能に突き動かされる人間の姿のみを描きたかったんだと思います。
生き延びる為には、追っ手を殺さなくちゃいけない。タイトルの『エッセンシャル・キリング』ってのは「必然的な殺人」、やむにやまれず人や犬を殺さなきゃいけない状況を意味するらしいです。
主人公はそれを躊躇なく実行します。相手には何の恨みも無いし、これといって目的も無い。まして殺生を楽しんでるワケでもない。ただただ生き延びたいだけ。
もちろん何か食わなきゃ生きられませんから、木の皮やアリまで食べて彼は飢えをしのぎます。そしてそして、問題の乳首ですが…
これは確かに、衝撃の乳首でした。意表を突く乳首でしたね。こんな乳首を思いつくのは、亡くなられた伊丹十三監督ぐらいでは?w
でも、この乳首はあり得る。現実にこんな状況に追い込まれたら、充分にあり得る乳首だと私は思います。さて、乳首が一体どうしたのか? 以下にネタばらししちゃいますので、これから観る予定の方は読まないで下さいね。
自転車に赤ちゃんを乗せた恰幅の良い女性が、泣き止まない赤ちゃんにオッパイを飲ませる為に、道端に自転車を停め、腰を下ろします。それを見た主人公は…
もうお分かりですね。赤ちゃんにオッパイを飲ませてるその女性に銃を向けて、主人公は歩み寄ります。イッちゃったような彼の眼、その視線の先にあるのは… そう、乳首です乳首。乳首。乳首。乳首なんです。
主人公は女性の乳首にしゃぶりつき、一心不乱に母乳を飲み始めるのでした。見知らぬ男にいきなり乳首を吸われた女性はあまりの恐怖に失神、見知らぬ男に乳首を横取りされた赤ちゃんは泣き叫びます。そして主人公もハッと我に返り、泣き崩れちゃう。
乳首は時に「性」のシンボルにもなりますが、その前に「生」のシンボルなんですよね。乳首は生命の源なんです。こんなに大事なものは他にありません。だから私はいつも言うんです。乳首、乳首、乳首、乳首って。解りましたか? 乳首の意味が。乳首の偉大さが。乳首をバカにするな!(怒)
この乳首には本当にビックリさせられたけど、yamarineさんが書かれた通り、なんだか崇高で美しい場面でもありました。主人公の生きる事への執念がピークに達した瞬間でしたね。
この後、主人公は餓死寸前のところを聾唖の女性に助けられ、何とか生き延びます。その女性は言葉を発しませんから、主人公も最後まで喋りません。礼の一つぐらい言えよ!って思いましたけどw
そしてラスト、彼女から貰った白い馬の上で、主人公は真っ赤な血を吐きます。その後どうなったのかは分かりません。この辺りの描写は何やら象徴的でしたね。
アマ○ンのカスタマーレビューを読むと、聾唖の女性は主人公を天国に送る天使みたいな存在ではないか?って解釈されてた方がおられました。でもあれだけ人を殺しちゃってますから、逆に地獄の使者かも?
何にせよ、作者が描きたかったのはそういう事じゃなくて、ただ生き延びる為に必死にもがく人間の姿、単純にそれだけだろうと私は思います。それと、いかに乳首が尊いものかって事ですね。
主演のヴィンセント・ギャロは『バッファロー’66』等で注目された映画監督で、本作の監督さんが同業者としての意見を聞くために脚本を渡したら「この主人公は絶対オレがやる!」って、猛烈に出演をアピールして来たんだそうです。よっぽど乳首が吸いたかったんですね。
この映画、どう評価すればいいんでしょうね?w 私はどんな作品であれ「面白いか面白くないか」で評価する…と言うかそれでしか評価出来ない人間なんだけど、この映画はそういう観点じゃ測れないですよね。面白いものを創ろうなんて意図は微塵も無さそうでw
とりあえず、凄いもん見たなぁと。そして、自分はあの主人公みたいにサバイバル出来るだろうか、あそこまで生きる事に執着出来るだろうか、いきなり通りがかりの女性の乳首に吸いつけるだろうかって、いろいろ考えさせられました。
私に限らず現代の男衆は、生きる事への執着が弱くなってるかも知れませんね。実際、自ら命を絶つ人が増える一方だし…
これじゃあ世界は衰退して行くしかない、お前らもっと必死に生きてみろ! そしてお前らもっと乳首を敬え!っていう、力強いメッセージ映画なのかも知れません。