面白い! 文句なく面白いです。いや、ホントは文句ないこと無いんですよw でも、それは前作があまりに面白すぎたからであって、続編は正編と同じ事が出来ないという制約があるワケですから、比べると見劣りしちゃうのは当たり前なんです。
だから、正編はここが良かったのに今回は…っていう不満が出ちゃうのは避けられないですよね。その点に目をつぶれば、そんじょそこらのアクション映画じゃ太刀打ち出来ない位に、これは面白いですよ。
前作をご存知ない方は、カテゴリー「外国映画」の最初の方でレビューしてますのでご参照下さいm(_ _)m 近年のアクション映画の中じゃ『キック・アス』と並んでダントツに大好きな作品です。
その前作でリーアム・ニーソン扮するスーパーダディ=ブライアンは、パリで人身売買組織に拉致された愛娘を救う為にアメリカから単身乗り込んで、救出可能なリミット96時間をフルに使ってあらゆる手を尽くします。
とにかく娘を救う為なら何でもしちゃう盲目さがブライアンの魅力で、情報を聞き出す為ならどんな拷問でも躊躇なくやっちゃうし、必要とあらば無関係なオバサンでも撃てる(さすがに殺しはしないけど)という迷いの無さ。
それだけに、敵はとことん悪い人間として描かれ、その背景は一切無視されてました。それで良いのです。どんな悪党だって誰かの息子であり父親であるかも知れないのに…なんて、少しでも意識しちゃったら主人公に肩入れ出来なくなりますから。私は、アクション映画の悪役に人間性は一切不要だと思ってます。
ところが今回は、前作でブライアンに息子を殺された父親の「リベンジ」がストーリーの軸になってるんですよね。冒頭から、葬式で涙を流す家族の姿が紹介されちゃうもんだから、「行け! やっちまえ!」っていう気分には、さすがの私でもなれないですよw
私の不満点はそれに尽きます。悪党どもは容赦なく皆殺しにしてスカッとするのが正しいアクション映画の在り方だと思ってますから、敵に同情の余地を与えちゃったのは頂けない。
でも、続編としてはこうするしか無いんですよね。安易に同じ事を繰り返すシリーズ物も少なくないけど、そうしないで違った視点からストーリーを構築したのは、創り手の良心だと私は思います。でなければリーアム・ニーソンも出演しなかった事でしょう。
そんなワケで私みたいに「行け! ぶっ殺せ!」な映画を観たい人からすれば、やや期待外れになるかと思います。でもね、それでも充分に楽しめたんだから、やっぱりこれは凄いですよ。(以下、ネタバレありです)
別れた妻娘との絆を前作で取り戻したブライアンは、仕事先のイスタンブールに2人を招待します。そこを狙う敵は、ブライアンの生命を奪うだけじゃなく、その家族を目の前で惨殺する事を目的にしてますから、まずは拉致しないといけない。
このシリーズの原題は『TAKEN(拉致)』ですから、今回は96時間というリミットはありません。邦題をつけた人は、まさかシリーズ化されるとは思ってなかったんでしょうねw
で、まずは夫婦(まだ復縁はしてないけど)が狙われ、元妻が人質にされて抵抗出来なくなったブライアンは、絶体絶命の状況下で、ホテルにいる娘に電話するんですよね。「パパとママ、これから拉致されるから」ってw
前作では娘と電話中に異変を察したブライアンが「お前はこれから拉致されるぞ」って言って、僅かな時間内に犯人の特徴を聞き出したりする場面が最高にスリリングでした。今回はその立場が逆転してるのが面白いw
で、全く普通の女子大生である娘が、前作で人生の全てを賭けて自分を救ってくれたパパを救出する為に、危険を承知で指示を仰ぐんです。「それでパパ、私は何をすればいいの?」って。ここで私の涙腺は決壊しましたw
戦闘に関して素人である娘が活躍する展開に、不満を洩らす人もいるみたいだけど、私はこれこそが本作の肝だと思いました。パパに救われた娘が、今度は自分の全てを賭けて恩返しする物語なんですよね。
それに、ブライアンが無敵である事はもう観客みんなが知ってますから、前作みたいに彼が突っ走るだけじゃハラハラ出来ないですよね。それが今回、運転免許の試験を2回落ちてる娘が運転する車で、敵から逃げる羽目になったりしますからねw
そんな感じで、前作とは違った見所を作る為に、脚本が練りに練られてるんです。敵の連中がいまいちマヌケなのが残念なんだけど、それとて今回はプロの犯罪組織とは違うワケですから、実は理にかなってるんですよね。
前作ファンは賛否別れるかと思いますが、私は絶賛します。比べるとそりゃ前作の方が好きですけどもw あれを基準にするのは酷ですよ。
娘役のマギー・グレイスちゃんは、成長して可愛さがダウンしちゃったけど、そのぶんビキニ姿で走り回ったりして頑張ってます。嫌な女だった元妻ファムケ・ヤンセンも、今回はパパに負けない位に娘への愛を見せてくれて、好感度大幅アップでした。
夫婦がこれで復縁するのは間違いなさそうで、もうパート3で描く事は無いでしょうね。大好きだけど、このシリーズは今回で有終の美を飾って頂きたいです。
こないだ公開スタートしたばかりですから、アクション・スリラーがお好きな方は、是非とも映画館へ!
だから、正編はここが良かったのに今回は…っていう不満が出ちゃうのは避けられないですよね。その点に目をつぶれば、そんじょそこらのアクション映画じゃ太刀打ち出来ない位に、これは面白いですよ。
前作をご存知ない方は、カテゴリー「外国映画」の最初の方でレビューしてますのでご参照下さいm(_ _)m 近年のアクション映画の中じゃ『キック・アス』と並んでダントツに大好きな作品です。
その前作でリーアム・ニーソン扮するスーパーダディ=ブライアンは、パリで人身売買組織に拉致された愛娘を救う為にアメリカから単身乗り込んで、救出可能なリミット96時間をフルに使ってあらゆる手を尽くします。
とにかく娘を救う為なら何でもしちゃう盲目さがブライアンの魅力で、情報を聞き出す為ならどんな拷問でも躊躇なくやっちゃうし、必要とあらば無関係なオバサンでも撃てる(さすがに殺しはしないけど)という迷いの無さ。
それだけに、敵はとことん悪い人間として描かれ、その背景は一切無視されてました。それで良いのです。どんな悪党だって誰かの息子であり父親であるかも知れないのに…なんて、少しでも意識しちゃったら主人公に肩入れ出来なくなりますから。私は、アクション映画の悪役に人間性は一切不要だと思ってます。
ところが今回は、前作でブライアンに息子を殺された父親の「リベンジ」がストーリーの軸になってるんですよね。冒頭から、葬式で涙を流す家族の姿が紹介されちゃうもんだから、「行け! やっちまえ!」っていう気分には、さすがの私でもなれないですよw
私の不満点はそれに尽きます。悪党どもは容赦なく皆殺しにしてスカッとするのが正しいアクション映画の在り方だと思ってますから、敵に同情の余地を与えちゃったのは頂けない。
でも、続編としてはこうするしか無いんですよね。安易に同じ事を繰り返すシリーズ物も少なくないけど、そうしないで違った視点からストーリーを構築したのは、創り手の良心だと私は思います。でなければリーアム・ニーソンも出演しなかった事でしょう。
そんなワケで私みたいに「行け! ぶっ殺せ!」な映画を観たい人からすれば、やや期待外れになるかと思います。でもね、それでも充分に楽しめたんだから、やっぱりこれは凄いですよ。(以下、ネタバレありです)
別れた妻娘との絆を前作で取り戻したブライアンは、仕事先のイスタンブールに2人を招待します。そこを狙う敵は、ブライアンの生命を奪うだけじゃなく、その家族を目の前で惨殺する事を目的にしてますから、まずは拉致しないといけない。
このシリーズの原題は『TAKEN(拉致)』ですから、今回は96時間というリミットはありません。邦題をつけた人は、まさかシリーズ化されるとは思ってなかったんでしょうねw
で、まずは夫婦(まだ復縁はしてないけど)が狙われ、元妻が人質にされて抵抗出来なくなったブライアンは、絶体絶命の状況下で、ホテルにいる娘に電話するんですよね。「パパとママ、これから拉致されるから」ってw
前作では娘と電話中に異変を察したブライアンが「お前はこれから拉致されるぞ」って言って、僅かな時間内に犯人の特徴を聞き出したりする場面が最高にスリリングでした。今回はその立場が逆転してるのが面白いw
で、全く普通の女子大生である娘が、前作で人生の全てを賭けて自分を救ってくれたパパを救出する為に、危険を承知で指示を仰ぐんです。「それでパパ、私は何をすればいいの?」って。ここで私の涙腺は決壊しましたw
戦闘に関して素人である娘が活躍する展開に、不満を洩らす人もいるみたいだけど、私はこれこそが本作の肝だと思いました。パパに救われた娘が、今度は自分の全てを賭けて恩返しする物語なんですよね。
それに、ブライアンが無敵である事はもう観客みんなが知ってますから、前作みたいに彼が突っ走るだけじゃハラハラ出来ないですよね。それが今回、運転免許の試験を2回落ちてる娘が運転する車で、敵から逃げる羽目になったりしますからねw
そんな感じで、前作とは違った見所を作る為に、脚本が練りに練られてるんです。敵の連中がいまいちマヌケなのが残念なんだけど、それとて今回はプロの犯罪組織とは違うワケですから、実は理にかなってるんですよね。
前作ファンは賛否別れるかと思いますが、私は絶賛します。比べるとそりゃ前作の方が好きですけどもw あれを基準にするのは酷ですよ。
娘役のマギー・グレイスちゃんは、成長して可愛さがダウンしちゃったけど、そのぶんビキニ姿で走り回ったりして頑張ってます。嫌な女だった元妻ファムケ・ヤンセンも、今回はパパに負けない位に娘への愛を見せてくれて、好感度大幅アップでした。
夫婦がこれで復縁するのは間違いなさそうで、もうパート3で描く事は無いでしょうね。大好きだけど、このシリーズは今回で有終の美を飾って頂きたいです。
こないだ公開スタートしたばかりですから、アクション・スリラーがお好きな方は、是非とも映画館へ!