気晴らしというか、現実逃避にはもって来いの作品です。此処で取り上げるのは初となる、なんとインド映画です。
かつて『ムトゥ/踊るマハラジャ』なんていう映画が話題になりましたが、とにかく勢いと茶目っ気だけで押し通すあの作風はそのままに、『マトリックス』をも凌ぐCGを駆使して、なんとも表現しようの無いSFアクション・ミュージカルに仕上がってます。
日本におけるキャッチコピーは「ワケわからんが面白い!」でしたが、別にワケが解らない事はありませんw ただ、SF的な考証とか辻褄とかがデタラメなだけでw そんなのお構いなしに突っ走っちゃう姿勢が、潔くてカッコイイです。
冒頭、いきなり「スーパースター・ラジニカーント」ってなテロップが、メインタイトルよりも派手にバーン!と出て来て、呆気にとられますw インド映画では普通の事なのか、にしきのあきら的なギャグなのか?
画像左、その小太りで脂ぎったオッサンこそが、スーパースターのラジニカーントです。ワイルドでセクシー、日本で言うキムタクか福山雅治みたいな存在が、このオッサンなのですw
でも実際に作品を観たら、確かにチャーミングなんですよね。セクシーなのかどうかは分からないけど、一挙手一投足に味があり、何をやってもどこかコミカルで、目が離せないんです。なにげに芝居も上手いし。
近未来(たぶんw)、天才の博士(スーパースターのラジニカーント)が、自分にそっくりなロボット(スーパースターのラジニカーント、2役)を開発します。頭脳は完璧、そして人間100人分のパワーを持つスーパーロボット、その名はチッティw
序盤は、博士の婚約者である美しいヒロインと行動を共にするチッティが、彼女に絡んできたチンピラどもをやっつけたり等して、その描写がいちいちコミカルなもんだから、最後までそういう牧歌的な内容で行くのかと思いきや、さにあらず。
博士の才能をやっかむ偉い教授の口車に乗せられ、博士はチッティに人間的な感情をインプットしちゃう。するとチッティはヒロインに恋心を抱き、博士をライバル視し始めますw
そしてヒロインにプロポーズするも「機械とは結婚出来ない」と断られ(そりゃそうやw)、大いに傷ついたチッティはグレ始め、髪型をリーゼントにしちゃいますw
人間的になればなるほど悪くなる一方のチッティは、自らのコピーロボットを量産し(もちろん全部スーパースターのラジニカーント)、軍隊の攻撃すらもろともしない強力なロボット帝国を築き、街を破壊しまくります。
責任を感じた博士は、ロボットに化けてw帝国に潜入し、ヒロインの奪回と共にチッティ軍団を壊滅させるべく奮闘するのですが…
とまぁ、こんなお話なのですがw、物語がどう転ぶか予測不可能な上、イマジネーションが恐ろしいほどに豊かで、最後まで呆気に取られっぱなしなんですよね。
しかも、CGもアクション描写もハリウッドに決して引けを取らないクオリティー。製作費も相当なもんじゃないでしょうか? 日本じゃ絶対に創れません。なぜなら、こんなバカバカしい映画にこれだけの出資をするスポンサーがいないからですw
しかしバカバカしいだけじゃなくて、人間が感情のままに生きたらどんな事になるか?っていう風刺も利いてるし、笑いのセンスも良く、とにかく映像の説得力が素晴らしい! これ、たぶん字幕無しでも楽しめると思いますよ。
だから私は、なんだかチャップリンのサイレント喜劇を観てるみたいな、ちょっと懐かしい感じもしました。もしチャップリンが現代に生きてたら、CGを駆使してこんな映画を創るかも知れませんね。
そういう視点で見れば、SFやアクションに興味が無い方でも、けっこう楽しめるんじゃないでしょうか? 私は大いに楽しめました。後にはな〜んも残らんけどw たまにはそんな映画も良いもんです。
かつて『ムトゥ/踊るマハラジャ』なんていう映画が話題になりましたが、とにかく勢いと茶目っ気だけで押し通すあの作風はそのままに、『マトリックス』をも凌ぐCGを駆使して、なんとも表現しようの無いSFアクション・ミュージカルに仕上がってます。
日本におけるキャッチコピーは「ワケわからんが面白い!」でしたが、別にワケが解らない事はありませんw ただ、SF的な考証とか辻褄とかがデタラメなだけでw そんなのお構いなしに突っ走っちゃう姿勢が、潔くてカッコイイです。
冒頭、いきなり「スーパースター・ラジニカーント」ってなテロップが、メインタイトルよりも派手にバーン!と出て来て、呆気にとられますw インド映画では普通の事なのか、にしきのあきら的なギャグなのか?
画像左、その小太りで脂ぎったオッサンこそが、スーパースターのラジニカーントです。ワイルドでセクシー、日本で言うキムタクか福山雅治みたいな存在が、このオッサンなのですw
でも実際に作品を観たら、確かにチャーミングなんですよね。セクシーなのかどうかは分からないけど、一挙手一投足に味があり、何をやってもどこかコミカルで、目が離せないんです。なにげに芝居も上手いし。
近未来(たぶんw)、天才の博士(スーパースターのラジニカーント)が、自分にそっくりなロボット(スーパースターのラジニカーント、2役)を開発します。頭脳は完璧、そして人間100人分のパワーを持つスーパーロボット、その名はチッティw
序盤は、博士の婚約者である美しいヒロインと行動を共にするチッティが、彼女に絡んできたチンピラどもをやっつけたり等して、その描写がいちいちコミカルなもんだから、最後までそういう牧歌的な内容で行くのかと思いきや、さにあらず。
博士の才能をやっかむ偉い教授の口車に乗せられ、博士はチッティに人間的な感情をインプットしちゃう。するとチッティはヒロインに恋心を抱き、博士をライバル視し始めますw
そしてヒロインにプロポーズするも「機械とは結婚出来ない」と断られ(そりゃそうやw)、大いに傷ついたチッティはグレ始め、髪型をリーゼントにしちゃいますw
人間的になればなるほど悪くなる一方のチッティは、自らのコピーロボットを量産し(もちろん全部スーパースターのラジニカーント)、軍隊の攻撃すらもろともしない強力なロボット帝国を築き、街を破壊しまくります。
責任を感じた博士は、ロボットに化けてw帝国に潜入し、ヒロインの奪回と共にチッティ軍団を壊滅させるべく奮闘するのですが…
とまぁ、こんなお話なのですがw、物語がどう転ぶか予測不可能な上、イマジネーションが恐ろしいほどに豊かで、最後まで呆気に取られっぱなしなんですよね。
しかも、CGもアクション描写もハリウッドに決して引けを取らないクオリティー。製作費も相当なもんじゃないでしょうか? 日本じゃ絶対に創れません。なぜなら、こんなバカバカしい映画にこれだけの出資をするスポンサーがいないからですw
しかしバカバカしいだけじゃなくて、人間が感情のままに生きたらどんな事になるか?っていう風刺も利いてるし、笑いのセンスも良く、とにかく映像の説得力が素晴らしい! これ、たぶん字幕無しでも楽しめると思いますよ。
だから私は、なんだかチャップリンのサイレント喜劇を観てるみたいな、ちょっと懐かしい感じもしました。もしチャップリンが現代に生きてたら、CGを駆使してこんな映画を創るかも知れませんね。
そういう視点で見れば、SFやアクションに興味が無い方でも、けっこう楽しめるんじゃないでしょうか? 私は大いに楽しめました。後にはな〜んも残らんけどw たまにはそんな映画も良いもんです。