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笑い泣く多部ちゃん

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『大奥〜誕生』第3話の追記です。変幻自在かつ100%的確な多部未華子の演技について、我々タベリストはもう語り尽くした感があります。

それでもなお、作品毎に新たな驚きを与えてくれるのが多部ちゃんの凄さであり、だからこそ病みつきになっちゃうワケで…

私が第3話で驚かされたのは、内藤剛志さんらに女装をさせ、それを見て大笑いする家光ちゃんと、彼女の壮絶な過去がカットバックで描かれる場面における、多部ちゃんの泣き笑い演技です。

まず、ああやって大笑いする芝居自体が、非常に難しい筈なんですよね。泣く芝居の上手な俳優は子役にも沢山いるけど、大笑いを自然に見せれる子役はほとんどいないだろうと思います。

いや、大人の役者でも、上手そうに見えた人が大笑いする芝居で途端にクサくなっちゃう事って、ありますよね? 泣く芝居は気持ちさえ作れば素人にだって出来なくはないけど、大笑いする気持ちなんて容易には作れませんから、相当なテクニックが求められると思うんです。

今回の家光ちゃんほど大笑い、しかも延々と笑い続ける芝居は多部ちゃん史上でも初の事だと思いますが、実に無理なくこなしてましたよね。

その上で「あんなに哀しい笑い声は聞いた事がない」と有功に言わしめる、裏腹の感情も的確に伝わって来るワケですからねぇ。本当に、物凄く高度な演技だと思います。

でも、まだまだこんなもんじゃない。あの手練手管な堺さんから「尊敬する同業者」と言われてる人ですからね。引き出しには我々がまだ見ぬ技が、ご本人すらまだ気づかぬ能力が秘められてる筈です。なんたってまだ、弱冠23歳ですからね。

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