別にこのシリーズのファンってワケじゃないんですが、観るとそれなりに面白く出来てるんですよね、いつも。だから長く続いてるワケなんでしょうけど。
特に2年ほど前にレビューした『秘密の地下室』は本当に良い出来で、不覚にも泣いちゃいましたからね。山本太郎くんがトラウマを抱えた高校教師を演じたやつです。
主演女優はいつもフレッシュな娘が抜擢され、必ず全裸と濡れ場を披露するのが目玉になってるシリーズなんだけど、その後ブレイクしてメジャーになった人はいないですね。(1作目の小島聖さんは既に名前が売れてたから例外とします)
それでも彼女らが覚悟を決めて出演するのは、しっかりした監督さんと、相手役・脇役にメジャーな俳優さんが起用されてるからでしょうか?
今回は若松孝二監督に、佐野史郎、大沢樹生が共演って事ですから、確かに魅力的な布陣ですよね。シリーズの顔だった竹中直人さんは、今回なぜか登場しませんでしたが…
主役に抜擢されたのは伊東美華さん。ノーメイクだけど充分に美しく、全編のうち半分以上は全裸(ナイスバディ!)、佐野さんに剃毛される場面まであります(テレビなんでボカシが入ってましたが、本当に剃られてたみたいです)。
そりゃ名の売れた女優さんは引き受けないですよね。やっぱり新人を巧みに騙して抜擢するしかない、その為のメジャーな共演者って事でしょう。
借金を抱えた二流ホストの大沢くんが、それをお客に肩代わりしてもらう代償に殺人を請け負い、逃走中に足を傷めて、人里離れた一軒家に逃げ込みます。
そこは20歳前後の若い女子=伊東さんが一人で留守番してるんだけど、何やら様子がおかしい。警官が訪ねて来ても大沢くんを突き出さないどころか、自分も一緒になって隠れちゃう。
実は彼女、幼少時に佐野さんに誘拐され、この家で10年以上も「飼育」されていたのでした。
誘拐時に使用されたスタンガンへの恐怖と、「逃げたら母親を殺す」という脅迫をずっと刷り込まれて育った為、逃げようと思えば逃げられるのに、どうしても外に足を踏み出せないで10数年を過ごして来たワケです。
で、彼女を誘拐し、育てて来た男を演じる佐野さんがもう、あまりにもハマリ役すぎて笑っちゃうんですよねw
あの「冬彦さん」がそのまま中年になった感じで、まるで水を得た魚そのもの、もう嬉々としてド変態を演じておられますw これぞまさに佐野史郎の真骨頂ですよねホントにw
まずは、極端な潔癖症であること。この性格設定はもう鉄板ですねw 動かした物をきっちり元に戻しておかないと、烈火のごとく激怒し、スタンガンを振り回す。で、それが誤解だったりした事が分かると、コロッと笑顔になって猫可愛がりに豹変する。目に浮かぶ様でしょう?w
どうやら性的不能者らしく、彼女の身体を風呂場で隅々まで洗い、毎回のように剃毛し、その後ボディーパウダーをゆっくり時間をかけて塗りつけながら、勝手に昇天しちゃうというw
だから彼女はずっと処女だったんだけど、秘密の部屋に潜む大沢くんがチョメチョメの悦びを教えちゃったもんだから、佐野さんがいつも通りに彼女の身体を洗ってると、今までに無かった反応を彼女がしちゃうワケです。
局部にちょっと触れただけで彼女がエロい声を出すもんで、佐野さんが困惑してる図が今回の画像ですw そんな場面で笑けちゃうのも、佐野さんならではですよね。すっごいシリアスな作品なのにw
本作は『完全なる飼育』シリーズの中でも、ちょっと異色なんですよね。誘拐犯と被害者が同居生活の中で心を通わせ、それが恋愛感情にまで発展するストックホルム症候群がいつも描かれてるのに、佐野さんと彼女の間に愛は存在しないんです。だって冬彦さんだからw
レギュラーの竹中さんが出てない事から見ても、シリーズのお約束を排除して仕切り直しを計った作品なのかも知れませんね。
それはともかく、侵入者の存在に気づいた佐野さんを大沢くんが殺そうとして、相討ちみたいな形になり、彼女は誘拐された時と同じようにランドセルを背負って、10年以上も踏み出せなかった外界への第一歩を踏み出します。
大沢くんは根っから悪い奴じゃなかったから気の毒ではあるけど、なにしろ殺人犯だから仕方がない。佐野さんには天罰が下って当然でしょうw これで彼女はやっと家族のもとに帰れるワケですから、ハッピーエンドと言って良いですよね。
先日もニュースで幼女誘拐未遂事件が続いてましたけど、そういう性癖の人間が存在すること自体はまだ解らなくもないんだけど、連れ帰って一体どうすんの?って、いつも疑問に思ってました。
もし望みどおりエッチな事が出来たとしても、その後どうしようっていうの? あいつらみんな、最初から殺すつもりでさらってんのかなぁ?って。そういう奴も中にはいるだろうけど、そこまで覚悟を決めてる奴ばかりとは思えないですよね。
この映画を観て、その疑問が解けたような気がします。つまり幼い内にさらえば、洗脳して自分のものに出来るって、奴らはそう思ってるのかも知れません。
実際そんな事が可能なのかどうか分からないけど、本作の佐野さんが見せた手口には説得力がありました。だからって真似するバカが出て来なけりゃ良いのですが…
そういう事を考えてしまうと、こんな映画を観ること自体が後ろめたくなっちゃいますが、あくまで映画は映画ですから、若い女優さんの裸と、佐野さんの怪演を楽しめばそれで良いのだと思います。
まぁ、特にオススメはしませんw でも、佐野史郎さんはやっぱり、変態役が最高ですw
特に2年ほど前にレビューした『秘密の地下室』は本当に良い出来で、不覚にも泣いちゃいましたからね。山本太郎くんがトラウマを抱えた高校教師を演じたやつです。
主演女優はいつもフレッシュな娘が抜擢され、必ず全裸と濡れ場を披露するのが目玉になってるシリーズなんだけど、その後ブレイクしてメジャーになった人はいないですね。(1作目の小島聖さんは既に名前が売れてたから例外とします)
それでも彼女らが覚悟を決めて出演するのは、しっかりした監督さんと、相手役・脇役にメジャーな俳優さんが起用されてるからでしょうか?
今回は若松孝二監督に、佐野史郎、大沢樹生が共演って事ですから、確かに魅力的な布陣ですよね。シリーズの顔だった竹中直人さんは、今回なぜか登場しませんでしたが…
主役に抜擢されたのは伊東美華さん。ノーメイクだけど充分に美しく、全編のうち半分以上は全裸(ナイスバディ!)、佐野さんに剃毛される場面まであります(テレビなんでボカシが入ってましたが、本当に剃られてたみたいです)。
そりゃ名の売れた女優さんは引き受けないですよね。やっぱり新人を巧みに騙して抜擢するしかない、その為のメジャーな共演者って事でしょう。
借金を抱えた二流ホストの大沢くんが、それをお客に肩代わりしてもらう代償に殺人を請け負い、逃走中に足を傷めて、人里離れた一軒家に逃げ込みます。
そこは20歳前後の若い女子=伊東さんが一人で留守番してるんだけど、何やら様子がおかしい。警官が訪ねて来ても大沢くんを突き出さないどころか、自分も一緒になって隠れちゃう。
実は彼女、幼少時に佐野さんに誘拐され、この家で10年以上も「飼育」されていたのでした。
誘拐時に使用されたスタンガンへの恐怖と、「逃げたら母親を殺す」という脅迫をずっと刷り込まれて育った為、逃げようと思えば逃げられるのに、どうしても外に足を踏み出せないで10数年を過ごして来たワケです。
で、彼女を誘拐し、育てて来た男を演じる佐野さんがもう、あまりにもハマリ役すぎて笑っちゃうんですよねw
あの「冬彦さん」がそのまま中年になった感じで、まるで水を得た魚そのもの、もう嬉々としてド変態を演じておられますw これぞまさに佐野史郎の真骨頂ですよねホントにw
まずは、極端な潔癖症であること。この性格設定はもう鉄板ですねw 動かした物をきっちり元に戻しておかないと、烈火のごとく激怒し、スタンガンを振り回す。で、それが誤解だったりした事が分かると、コロッと笑顔になって猫可愛がりに豹変する。目に浮かぶ様でしょう?w
どうやら性的不能者らしく、彼女の身体を風呂場で隅々まで洗い、毎回のように剃毛し、その後ボディーパウダーをゆっくり時間をかけて塗りつけながら、勝手に昇天しちゃうというw
だから彼女はずっと処女だったんだけど、秘密の部屋に潜む大沢くんがチョメチョメの悦びを教えちゃったもんだから、佐野さんがいつも通りに彼女の身体を洗ってると、今までに無かった反応を彼女がしちゃうワケです。
局部にちょっと触れただけで彼女がエロい声を出すもんで、佐野さんが困惑してる図が今回の画像ですw そんな場面で笑けちゃうのも、佐野さんならではですよね。すっごいシリアスな作品なのにw
本作は『完全なる飼育』シリーズの中でも、ちょっと異色なんですよね。誘拐犯と被害者が同居生活の中で心を通わせ、それが恋愛感情にまで発展するストックホルム症候群がいつも描かれてるのに、佐野さんと彼女の間に愛は存在しないんです。だって冬彦さんだからw
レギュラーの竹中さんが出てない事から見ても、シリーズのお約束を排除して仕切り直しを計った作品なのかも知れませんね。
それはともかく、侵入者の存在に気づいた佐野さんを大沢くんが殺そうとして、相討ちみたいな形になり、彼女は誘拐された時と同じようにランドセルを背負って、10年以上も踏み出せなかった外界への第一歩を踏み出します。
大沢くんは根っから悪い奴じゃなかったから気の毒ではあるけど、なにしろ殺人犯だから仕方がない。佐野さんには天罰が下って当然でしょうw これで彼女はやっと家族のもとに帰れるワケですから、ハッピーエンドと言って良いですよね。
先日もニュースで幼女誘拐未遂事件が続いてましたけど、そういう性癖の人間が存在すること自体はまだ解らなくもないんだけど、連れ帰って一体どうすんの?って、いつも疑問に思ってました。
もし望みどおりエッチな事が出来たとしても、その後どうしようっていうの? あいつらみんな、最初から殺すつもりでさらってんのかなぁ?って。そういう奴も中にはいるだろうけど、そこまで覚悟を決めてる奴ばかりとは思えないですよね。
この映画を観て、その疑問が解けたような気がします。つまり幼い内にさらえば、洗脳して自分のものに出来るって、奴らはそう思ってるのかも知れません。
実際そんな事が可能なのかどうか分からないけど、本作の佐野さんが見せた手口には説得力がありました。だからって真似するバカが出て来なけりゃ良いのですが…
そういう事を考えてしまうと、こんな映画を観ること自体が後ろめたくなっちゃいますが、あくまで映画は映画ですから、若い女優さんの裸と、佐野さんの怪演を楽しめばそれで良いのだと思います。
まぁ、特にオススメはしませんw でも、佐野史郎さんはやっぱり、変態役が最高ですw