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『浪花少年探偵団』#12 (終)

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ほんとに終わっちゃいました。本来は全11話だったのに、予想外の高視聴率により(うそw)1話追加されたとの事で、最終回はしのぶセンセとのお別れがじっくりと描かれました。

生徒を連れて殺人犯を追って行っちゃったしのぶセンセを、親の立場から辛辣に非難する斎藤由貴さん。本来ならこのシーン、もっとアッサリ処理されて然るべきですよね?w

何よりも大切な我が子を危険に晒されたんだから、そのお怒りはよく理解出来るんだけど、作劇としては「しつこいよ!」と思ってしまいましたm(__)m

朝ドラを観てると、ヒロインのお節介ぶりにイライラさせられる事が多々あるのですが、しのぶセンセに対してもそんな気持ちになっちゃいそうだし、由貴さんのしつこさにも厭な印象が残りかねません。

最終回にして、あそこまでヒロインが非難されるのって、なかなか珍しくないですか? その点は、ラストに向けてヒロインを持ち上げまくる朝ドラの作劇とは真逆ですねw

どうして由貴さんに、あそこまで言わせる必要があったんでしょうか? もしかすると視聴者からのクレームを反映させた?って一瞬思ったんだけど、番組スタート前に撮影は終わってるんですよねw

そこはやっぱり、創り手達の良識の表れなんでしょうか。子を持つ親としては、しのぶセンセの行動を手放しで絶賛するワケには行かないよって。

だけど、そもそもクソガキどもが勝手に首を突っ込んだんですよねw 生徒達の暴走を、しのぶセンセが一人で背負ってる構図を示したかったのかも知れません。そこはちょっと、視聴者には伝わり切れてなかった気がします。

事件解決後に小池くんが、子供らをたしなめながらも、最後は「僕ら大人の責任や」って言いました。

童顔の小池くんが言うと少し違和感があったけどw、しのぶセンセが非難されたのはそういう事だし、最終回のテーマが集約された台詞なのかも知れません。

自分に惚れた女性を殺し、「あの女は俺のステイタスが欲しかっただけ」みたいなこと言って、被害者意識を丸出しにする犯人に対して、しのぶセンセは怒りを爆発させました。

いや、怒りというより、嘆きに近かったような気がします。「なんて世の中だ!」っていう、絶望的な嘆きですよ!

「こんな大事な卒業の日に、なんで、あんたみたいな大人を、この子らに見せなあかんのや!?」

大人には、子供らを育て、守ると同時に、模範を示す責任がある。それを忘れてる、あるいは放棄しちゃってる大人が、あまりに多過ぎるんじゃないのか?

創り手達は最後に、番組を観てる大人達に対して、そんなメッセージを伝えたかったんだと思います。日々のニュースを観てると、本当に酷い大人、愚かな大人ばかりが目につく今日この頃ですからね! 愚か者っ!!(by榮倉奈々←番組が違うw)

「学校も学校や。勉強ばっかり出来るアホ育ててどうすんねん!?」

まったく同感ですね。人間として一番学ばなきゃいけない事が、今の学校教育からはスッポリ抜け落ちてる。雑務が多過ぎて、現場にそんな余裕が無いらしいですけど…

「ええか、あんたら。こんな大人にだけは… こんな大人にだけは、絶対なったらあかんで」

しのぶセンセみたいに愛のある教師や親ばっかりなら、あんな大人に育っちゃう事も無いんでしょうけどね… 世の中は…人間はもう、手遅れなんです。そう、何もかも破滅だぴょーん!←こんな大人にもなっちゃいけないw

涙の卒業式は定番ですけど、北野広大や坂本金八の熱弁と違って、訥々と想いを語るだけで子役たちを泣かせちゃうのは、多部ちゃんならではの離れ技かも知れません。

前後しますが彼女が犯人を叱りつけた場面でも、子供達の涙は脚本で指示されたものではなく、自然に流れたように見えました。

共演者の感情を揺さ振って名演を引き出しちゃう、これぞ多部未華子の真骨頂!と言えましょう。

プロポーズを断られた小池くんは、ちょっと気の毒でした。刑事の妻というと不幸なイメージが(刑事ドラマの見過ぎでw)あるんだけど、しのぶセンセなら捜査の最前線に(勝手に)立ってくれますからw、夫婦像としては悪くない気もしてたんで…

その点、耕史くんは切り替え早かったですねw 惚れっぽい分、諦めも早い? それにしたって本命とは全く対照的な文乃ちゃんに乗り換える節操の無さw しかもまた子供に邪魔されてるしw

いやぁ、楽しかったですね。『デカワンコ』や『GM』も楽しかったけど、よりマトモな楽しさと言いましょうか、正攻法でもちゃんと創れば充分に面白くなる事を、あらためて証明してくれました。

それと、本当の意味で良い役者を揃える事の大切さ。主役、レギュラー陣はもちろん、毎回のゲストに至るまで、キャスティングに抜かり無しでした。お陰で乳首呼ばわりして遊ぶ相手がいなくて、私は淋しかったですよw

あと、子役ブームに当て込んで、ガキンチョの可愛さで数字を稼ごうという姑息さが無いのもポイント高かったです。本当に、全てが真っ当な作品でしたね。

DVD-BOXは年明け発売みたいだけど、値段を見てちょっとビビりましたw よっぽど充実した映像特典をお願いしますよ、ホントに。

で、今度は間髪入れずに『大奥』がやって来ます。まったく、嬉しい悲鳴とはこの事ですw

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