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『キャプテン・アメリカ』

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アメリカで爆発的に大ヒットしてるアメコミ映画『アベンジャーズ』が、もうすぐ日本でも公開されます。

アメコミには『スーパーマン』『バットマン』等を擁するDCコミックスと、『スパイダーマン』『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』等のマーベル・コミックスという二大勢力があり、『アベンジャーズ』は後者=マーベルのヒーロー達が集結して巨悪と闘う、夢のドリーム・チームを実現させた作品なのです。

日本ではけっこうお手軽に、そうしたイベント映画が昔から創られてますけど、ハリウッドのメジャー大作としては初めての試みで、2008年から4年がかりで、本作に登場するヒーロー達が単体で活躍する映画が、順次公開されて来ました。

それが『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク(超人ハルク)』『マイティ・ソー』そして今回の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』です。

私は『アイアンマン』のファンだし、『アベンジャーズ』の出来はかなり良いらしいので、このお祭りには是非とも参加したいと思ってます。残念ながら『ふくすけ』祭りには参加出来そうに無いしw

となると『アイアンマン』以外の作品も観て、予習しておかなくちゃなりません。私は『マジンガー』シリーズは観てたけど『デビルマン』や『ゲッターロボ』は観てなかったせいで、東映まんが祭りの『マジンガーZ対デビルマン』や『グレートマジンガー対ゲッターロボ』には、もひとつワクワク出来なかったんですよね。

それぞれのヒーローをよく知り、好きになってこそ、祭りがフルに楽しめるってもんです。そんなワケで、予習第1弾はマーベル最古のヒーロー『キャプテン・アメリカ』です。

このヒーローの原作が誕生したのはなんと第二次世界大戦中で、戦意高揚の目的で創られた側面があったそうです。それを現代の視点で観ても違和感なく楽しめるように、本作ではかなりの工夫が施されてます。

1942年、アメリカ。主人公のスティーブ・ロジャースは、チビで虚弱体質ながらも屈託のない正義感の持ち主で、勝てない相手にも諦めずに立ち向かう『キック・アス』の主人公みたいな青年。

最初から強い奴は、強さに対して敬意を払わない。米軍はあえて、体力よりも心根の純粋さに賭けて、スティーブを「スーパーソルジャー計画」実験体第1号に選びます。

それは細胞レベルから肉体を強化し、運動能力を格段に向上させる特殊な血清を注入する、という試み。

実験は成功したものの、血清を開発した科学者がナチスに殺され、量産出来なくなってしまう。たった一人じゃ戦争に使えないって事で、スティーブはあえなく用済みに。

だけどスティーブはナチスの捕虜になった親友を救出する為、自分の意志で戦い、やがて米軍の先頭に立って活躍するヒーロー=キャプテン・アメリカになっていく。

この映画では、そうしたキャプテン・アメリカ誕生のいきさつと、戦時中の活躍、そして国民を守る為に我が身を犠牲にし、北極の海に沈むまでが描かれてます。

原作でも戦後に一旦終了した連載が60年代に復活してるのですが、映画でも最後に舞台は現代に移り、アベンジャーズ計画を密かに進める組織「シールド」によって発見されたキャプテン・アメリカが、復活を遂げます。

まぁ、ほとんど『アベンジャーズ』の壮大な予告編みたいな映画ですがw、まさにそれが目的で創られ、それが目的で私も観てるワケですから、文句は言えません。

最古のキャラクターだけに、正統派すぎて単体だと物足りないんですよね。だけど、この純朴で真っすぐなヒーローが、現代っ子で我の強いアイアンマンあたりと絡んだら、それはきっと面白い。

60年も眠ってたワケだから浦島太郎状態で、現在のアメリカを見て彼は何を思うのか?みたいな興味もあります。まさに『アベンジャーズ』でこそ、存在価値が発揮されるキャラクターだと思います。

物足りないとは書いたものの、純朴な心を持つ主人公には胸を打たれるし、チビのモテないくんがマッチョなイケメンに生まれ変わって、急にモテてもどう対処すればいいやら分からないw、みたいな笑いどころもあり、決してつまらなくはありません。

主演は『ファンタスティック・フォー』でお調子者の火だるま男を演じてた、クリス・エウ゛ァンス。あと米軍の幹部役で宇宙人トミー・リー・ジョーンズが顔を出しておられます。

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