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『三毛猫ホームズの推理』

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捜査物が本当に多いですね。新ドラマの半数を占めてるんじゃないですか?

しかもメジャーな原作で主演はジャニーズですから、冒険も実験も一切無しの安全牌。創ってて楽しいのかなぁ?

☆良かった点。

主役の相葉雅紀くん(嵐)。真直ぐな芝居に好感が持てたし、人を信じて疑わないキャラが嘘っぽくなくハマってました。

一度信じたら、どう見たって怪しくても最後まで信じ抜く、そのキャラクター。そういう刑事像は『太陽にほえろ!』の時代から受け継がれてるものだと思うから、懐かしい感じがしました。

↑これは諸刃の剣で、先の展開がミエミエになっちゃう欠点にもなってます。ベッキーが犯人なのは、最初から火を見るより明らかでした。

そのベッキーの芝居、上手だったと思います。普段の絵に描いたような「愛されキャラ」が実は苦手なんだけど、殺人の共謀犯を全身全霊で熱演する姿は良かったです。

↑まぁこれでかえって好感度アップに繋がるかと思うと、ご本人はともかく事務所の計算が見え隠れして、やっぱりちょっと苦手w

猫。私は何を隠そう猫フェチなもので、目が釘づけになっちゃいます。庶民的過ぎるルックスwが素晴らしいし、ノホホンとした佇まいに癒されます。

その猫の化身がマツコ・デラックスw 私は好きでも嫌いでもないし興味も無いけど、出オチの役目を楽しげに演じる姿は微笑ましいです。

ただし、本来は凶暴な猫だっていう設定は必要なのかなぁ? 原作どおり? もし、化身がマツコ・デラックスだから付け加えたギャグなんだとしたら、スベってると思います。

☆いただけない点。

もちろん、乳首(大倉忠義)w。今時、芝居があそこまで下手なタレントって、逆に貴重ですよね!

でも今回はシャレにならないです。主人公の相棒役、言わばワトソン君のポジションですから。かなりウケ狙いのキャラに見えたけど、やっぱスベってます。

クールで狡猾なキャラと、お調子者のアホキャラが同居してるみたいなんだけど、二種類の芝居が隔離してて、ただの分裂症患者にしか見えないw

なんでそうなっちゃうかと言えば、たぶん台本に書かれた事をそのまんま言うだけ、監督の振り付け通りに動くだけで精一杯だから、だろうと思います。L君と同じ。

気持ちを入れずに上っ面だけで芝居してるから、二つのキャラのバランスがとれない。何も考えずにやってるのか、考えてやってるけど表現が追いつかないのか…

渡さんや舘さんをキャスティングすると、もれなく徳重くんがくっついて来るのと同じでw、ジャニーズの主役級を使う条件として、乳首もセットでYou、使っちゃいなよ!って、ジャニーズが無理やりねじ込んで来るんだろうと思います。

言わば現場のお荷物で、そう考えると不憫なんだけど、それにしたって今回の役は大き過ぎる。作品全体のクオリティーに、かなりの影響を与えてると思いますよ。

後は、刑事の仕事があまりに軽く見られてる点が、個人的に不愉快でした。『デカワンコ』はフザケながらも、刑事ドラマや刑事の仕事に対するリスペクトが感じられたから、こんな不愉快さは感じなかったです。

主人公の家庭に「一家に一刑事」ってなワケの分からん家訓があって、主人公は完全に向いてないにも関わらず、兄や妹に背中を押されて嫌々ながら刑事をやってる。

憎まれ役の先輩刑事・尾美としのりさんが「こちとら刑事の仕事に誇りを持ってやってるつもりなのに、嫌々やられた挙げ句に足を引っ張られちゃたまらんよ!」みたいな事を言ってたけど、全くその通りですよ!

まぁ主人公はこれから変化して行くんでしょうけど、全体的に刑事をバカにしてる空気を感じるんですよね。「一家に一刑事」って何やねん?

原作がそうなら仕方ないんだけど、『都市伝説の女』にしても、刑事の仕事をナメるな!って、昨今の捜査ドラマに対して私は怒ってます。

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