「夏の風物詩」ってタイトルを見て、どうせまたパンチラか全裸のネタだろうと思われたでしょうが、違いますw
夏と言えば怪談って事で、稲川淳二さんの稼ぎ時であり、テレビじゃ心霊を扱った番組が頻繁に放映されますね。
で、昨日もテレビをつけたらスペシャル番組をやってて、深夜の学校にスギちゃんと芹那が潜入して都市伝説の検証実験をしたり、怪奇現象に悩まされる築300年の家に監視カメラを仕掛けたりしてました。
すると絶妙なタイミングで、そこにいる筈のない男の唸り声が聞こえたり、黒い影やら煙みたいなものやら、女の顔らしきものやらがカメラに写ったりするワケです。
その辺りまでは、私も見ながら鳥肌を立てたりなんかして、けっこう楽しんで観てたんです。けど、海外の素人さんが偶然撮っちゃったらしい心霊映像のベスト10が紹介された途端、一気にシラケちゃいました。
どれもこれも、素人眼で見ても明らかに作り物なんですよね。まして映像業界の内側に少しでもいた私から見れば、下手な素人が作った自主映画版フェイク・ドキュメンタリーである事は、すぐに判っちゃう。
それを、スタジオのひな壇に居並ぶ芸能人達が、悲鳴を上げたり眼を背けたりして真剣に怖がってるワケですよ。
そんなの、100%ヤラセですよねw いま映像業界にいるプロの人達が、あんな低レベルなインチキ映像を見て本気で怖がるなんて、絶対にあり得ない事です。しかも全員がですよ? 1人か2人は疑ってツッコミを入れたりした方がリアルなのに、そんな工夫もなし。
となると、さっきのスギちゃんと芹那の実験とか監視カメラの映像も、結局インチキだったのかよ!って事になりますよね。今ならあの程度の心霊映像はCGでいくらでも作れますもんね。
だからアホらしくなって、そこで観るのは止めたんだけど、よくよく考えてみれば、これって昔の『水曜(あるいは木曜)スペシャル』みたいなものなんですよね。ユリ・ゲラーの超能力とか引田天功の爆破脱出とか、川口浩あるいは藤岡弘探検隊と同じなんです。
つまり視聴者は、そのインチキぶりも含めて楽しむべきなんですね。真に受けて鳥肌を立てるも良し、ツッコミ入れて馬鹿にするも良し。
お化け屋敷みたいなもんで、ひな壇の芸能人達も含む番組スタッフ全員が、視聴者に鳥肌を立たせる為の演出に趣向を凝らしてるワケです。芸能界なんてホント、大嘘つきの集まりですもんねw
そう考えれば、こと心霊描写に限っては、日本の方が海外より遥かにクォリティー高いですよね。まぁ海外のは素人さんの投稿ビデオって設定だったから、比べるようなもんでもないんでしょうけど。
やっぱり、こういうのは素直に騙された方が楽しいですよね。お化け屋敷は楽しんだもん勝ち。私だって途中までは楽しんでたのに、あの投稿映像はいくら何でもあんまりでした。
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夏の風物詩
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