韓国映画です。韓流と言えば美男美女のメロドラマってイメージが強いかも知れませんが、もう一方では「激辛」と称されるリアルなバイオレンスやダークなホラー映画も多いのです。
もちろんヨン様が胸に手を当てて微笑むような映画を私が観る筈もなく、韓国映画ならば激辛しか選択肢はありません。
でも今回の『アジョシ』はプロットだけ読むと甘口の内容なんですよね。人身売買組織に拉致された少女を、隣の家に住むアジョシ(=おじさん)が命懸けで救出しに行くアクション映画ですから。
てっきり叔父と姪の関係かと思いきや、たまたま隣に住んでるおじさん…と言うよりお兄さんなんですよね。演じてるのはいつぞや徴兵されて話題になった、イケメン俳優のウォンビンですから。
アバズレの母親と二人暮らしの少女は、隣家で質屋を営む無口な男・ウォンビンになついてるんだけど、母親が麻薬組織の取引現場からヤクをくすねて来たばかりに、拉致される羽目になる。
それを知ったウォンビンは、麻薬組織と人身売買組織というヤバ過ぎる二つの組織を敵に回して大暴れ。これがまた異常に強い! それもその筈、彼はなんと、元特殊工作員だったのでしたw
さすがの私も「またかよ!」って思っちゃいましたがw、もはや普通のアクションじゃ観客は満足しませんから、物凄いアクションを見せるには非常に便利な設定なんですよね、元スパイってのは。これは明らかに『96時間』の影響を受けた企画だと思いますし。
その『96時間』と決定的に違うのは、拉致されたのが主人公の娘じゃなくて、ただのご近所さんって所ですね。しかも、まだ10歳にもならない小学生なんです。これはウォンビンくん、ロリコンと言われても仕方ありませんw
とは言え妊娠中の妻を殺された過去が示されてましたから、会えぬまま逝った我が子への想いも含まれてるかも知れません。でも私は、そんな設定は不要だと思います。いいじゃないですかロリコンでw それこそ究極の純愛ですよ!
だからアクション映画としては非常にシュガーな物語なんだけど、そこは激辛の韓国映画ですから、描写がいちいち陰惨なんですよね。暗くてリアルで残酷なんです。
主人公にせよ敵にせよ、殺し方がいちいち痛々しいw 銃も使うけど、ナイフで切り刻んだり骨をへし折ったりの接近戦が多いんですよね。だから血もよく出ます。
その上、敵が同じ人身売買組織でも『96時間』は売春目的だったのに対して、こっちのは臓器売買が目的ですから、やる事が冷酷なだけじゃなくグロテスクだったりもする。ホラー映画じゃないから直接的な撮り方はしてないけれど…
娯楽映画にも毒は不可欠だと思いますが、あまり残酷なのは好きじゃありません。『キック・アス』がギリギリのラインですね、私にとっては。
そして、暗くて重苦しいのはもっと好みません。同じような筋立てでも、韓国映画は暗くて重苦しいですね。自分と同じアジア人が演じてるせいもあり、生々しくもある。やっぱ私はハリウッド映画の明るさや虚構性にこそ惹かれます。
だって、元特殊工作員が1人の少女の為に何十人ものヤクザを殺しまくる映画ですよ? そんなリアルに生々しく描くような話かよって思いませんか?
評判は良くて「映画秘宝」でも一昨年のベスト10に入ってましたけど(だから観たんだけど)、この映画はちょっと陰惨すぎました。それをどの程度まで許容するかは個人差があるでしょうから、あくまで私の物差しで見ればって事ですが。
でも、子役のキム・セロンちゃん(画像)は素晴らしかったです。私が目を引かれたのは彼女だけ。主役のウォンビンはちょっとイケメン過ぎましたねぇw
それと、敵の中にエグザイルっぽいイケメンがいて、こいつがまたストイックで格好良すぎるんですよね。最後にちょっと泣かせるような粋な事もしてくれるし。気に食わないですw
ハリウッド映画って、けっこうイケメンが馬鹿だったり性悪に描かれたりする事が多いですが、アジア映画は二枚目がとことん二枚目に描かれる傾向がありますよね。三枚目はとことん道化だし、なんだかステレオタイプ。
アクション映画はやっぱハリウッドに限りますね。ヨーロッパも悪くない。日本はもう、現状だとこのジャンルに期待するだけ虚しいです。
そんなワケで『ダイ・ハード5』を楽しみにしておきますw
もちろんヨン様が胸に手を当てて微笑むような映画を私が観る筈もなく、韓国映画ならば激辛しか選択肢はありません。
でも今回の『アジョシ』はプロットだけ読むと甘口の内容なんですよね。人身売買組織に拉致された少女を、隣の家に住むアジョシ(=おじさん)が命懸けで救出しに行くアクション映画ですから。
てっきり叔父と姪の関係かと思いきや、たまたま隣に住んでるおじさん…と言うよりお兄さんなんですよね。演じてるのはいつぞや徴兵されて話題になった、イケメン俳優のウォンビンですから。
アバズレの母親と二人暮らしの少女は、隣家で質屋を営む無口な男・ウォンビンになついてるんだけど、母親が麻薬組織の取引現場からヤクをくすねて来たばかりに、拉致される羽目になる。
それを知ったウォンビンは、麻薬組織と人身売買組織というヤバ過ぎる二つの組織を敵に回して大暴れ。これがまた異常に強い! それもその筈、彼はなんと、元特殊工作員だったのでしたw
さすがの私も「またかよ!」って思っちゃいましたがw、もはや普通のアクションじゃ観客は満足しませんから、物凄いアクションを見せるには非常に便利な設定なんですよね、元スパイってのは。これは明らかに『96時間』の影響を受けた企画だと思いますし。
その『96時間』と決定的に違うのは、拉致されたのが主人公の娘じゃなくて、ただのご近所さんって所ですね。しかも、まだ10歳にもならない小学生なんです。これはウォンビンくん、ロリコンと言われても仕方ありませんw
とは言え妊娠中の妻を殺された過去が示されてましたから、会えぬまま逝った我が子への想いも含まれてるかも知れません。でも私は、そんな設定は不要だと思います。いいじゃないですかロリコンでw それこそ究極の純愛ですよ!
だからアクション映画としては非常にシュガーな物語なんだけど、そこは激辛の韓国映画ですから、描写がいちいち陰惨なんですよね。暗くてリアルで残酷なんです。
主人公にせよ敵にせよ、殺し方がいちいち痛々しいw 銃も使うけど、ナイフで切り刻んだり骨をへし折ったりの接近戦が多いんですよね。だから血もよく出ます。
その上、敵が同じ人身売買組織でも『96時間』は売春目的だったのに対して、こっちのは臓器売買が目的ですから、やる事が冷酷なだけじゃなくグロテスクだったりもする。ホラー映画じゃないから直接的な撮り方はしてないけれど…
娯楽映画にも毒は不可欠だと思いますが、あまり残酷なのは好きじゃありません。『キック・アス』がギリギリのラインですね、私にとっては。
そして、暗くて重苦しいのはもっと好みません。同じような筋立てでも、韓国映画は暗くて重苦しいですね。自分と同じアジア人が演じてるせいもあり、生々しくもある。やっぱ私はハリウッド映画の明るさや虚構性にこそ惹かれます。
だって、元特殊工作員が1人の少女の為に何十人ものヤクザを殺しまくる映画ですよ? そんなリアルに生々しく描くような話かよって思いませんか?
評判は良くて「映画秘宝」でも一昨年のベスト10に入ってましたけど(だから観たんだけど)、この映画はちょっと陰惨すぎました。それをどの程度まで許容するかは個人差があるでしょうから、あくまで私の物差しで見ればって事ですが。
でも、子役のキム・セロンちゃん(画像)は素晴らしかったです。私が目を引かれたのは彼女だけ。主役のウォンビンはちょっとイケメン過ぎましたねぇw
それと、敵の中にエグザイルっぽいイケメンがいて、こいつがまたストイックで格好良すぎるんですよね。最後にちょっと泣かせるような粋な事もしてくれるし。気に食わないですw
ハリウッド映画って、けっこうイケメンが馬鹿だったり性悪に描かれたりする事が多いですが、アジア映画は二枚目がとことん二枚目に描かれる傾向がありますよね。三枚目はとことん道化だし、なんだかステレオタイプ。
アクション映画はやっぱハリウッドに限りますね。ヨーロッパも悪くない。日本はもう、現状だとこのジャンルに期待するだけ虚しいです。
そんなワケで『ダイ・ハード5』を楽しみにしておきますw