『ディープ・ピープル』が緊急特集として「いじめ」を取り上げました。
強い立場の者が弱い立場の者を、あるいは多数派が少数派を見下し、蹂躙するのは、持って生まれた人間の本質であり、どんな対策を施そうがイジメは絶対に無くなりはしないだろう、と私は思ってます。
私自身、今思えばあれはイジメだったなぁって事を、子供の時は自分がやっちゃってました。それが、中2の時に初めてされる側の立場になって、やっとその痛みを知り、それ以来他者の痛みも思いやれるようになったつもりです。
自分がやったイジメもされたイジメも、今だから大した事じゃなかったと思えるけど、された時は死ぬ事もちょっと考えましたから、私からされた相手もそれを少しでも考えたかと思うと、ゾッとします。
人の痛みが解らないっていうのは、本当に恐ろしい。イジメを無くすには、それを解らせるのが一番なのは確かだけど、理屈じゃ心底から理解は出来ないでしょう。実際に自分がイジメられないと痛みが解らない、つまりイジメをもってしかイジメは無くせないから、イジメは永遠に無くならないってワケです。
…とまぁ、諦めの早い破滅論者の私はそんな風にしか思えないんだけど、なんとかイジメを無くそうと前向きに努力し、具体的な成果を上げてる方々もおられるワケで、それは素直に拍手し、応援したいとも思ってます。
しかし今回の特集を観て驚いたのが、クラス内で孤立する事の重みが、私の子供時代とは格段に違うっていう実状です。私は誰とでも仲良くなれる性格じゃないし、周りに合わせるのもチョー苦手ですから、孤立するのはしょっちゅうでした。
もちろん、孤立して全く平気なワケじゃなかったけど、無理して周りに合わせる位なら、孤立してた方がずっとラクだったんですよね。私にしてみりゃ、みんなとワイワイ盛り上がる事こそが苦痛の極み、生き地獄なんですw
いや、そりゃ気の合う者ばかりなら盛り上がるのも楽しいけど、合わない人は必ずいますもんね。私と気が合う人なんて1割いれば御の字、世の中の大半は合わない人ばっかりですからw そりゃ単に私がワガママなだけかw
ところが今の子供達は、とにかく異常に孤立する事を恐れ、周りに合わせる事に必死みたいなんですね。
たとえば「便所メシ」って言葉があって、それは昼食時に孤立してるのを周りに悟られないよう、トイレの個室で弁当を食べる事なんだそうです。気持ちは解らないでもないけど、そこまでするか…
たとえば、テレビ番組を片っ端から録画しといて、毎朝4時に起床、それを早送りで全部観てから登校する子がいたりする。周りの会話について行く為にです。気の合わない相手と盛り上がる為に、好きでもない番組まで全部チェックするんですよ? 孤立してる方がよっぽどラクだと思いませんか?
だけど今は、孤立する事=イジメの標的になっちゃう事なんですね。みんなが「自分」を持たないから、イジメる相手を共有する事でしか連帯感が保てない。それだけの希薄な繋がりだから、いつ自分が標的にされるか分からない。今日はワイワイ盛り上がってても、明日登校したら全員から無視される可能性が、常にあるんです。
たとえば今の子供達は、ケータイを片時も手放せない。メールが来たら即座に返信しないと、イジメの標的にされかねないからです。メールを送った側も、すぐに返事が来ないと自分が無視の対象になってるんじゃないかと不安になって、先手を打ってメール相手を攻撃対象にするワケです。
たとえば、Aちゃんがその場にいないBちゃんの悪口を言って来る。「Bちゃんってヤだよねー」って言われ、話を合わせたくて「そうだよね、Bちゃんってヤだよね」って答える。すると、翌日からイジメられるのは自分なんですね。
つまりAちゃんは、計画的にBちゃんの悪口を言わせるように誘導し、それを「あの子が悪口言ってたよ!」って、Bちゃんに報告しやがるワケです。自分がイジメの対象にならないよう、作為的に誰かを標的に仕立てるんですね。ま、こういうヤツは昔からいましたけどねw
たとえば、一見優しそうな優等生が実は「裏ボス」で、イジメられる子の相談相手になってたりする。その子に同情し、励ましてるフリをしながら、陰でイジメの実行部隊に指示を出すワケです。これ、何かの映画かドラマでも観た気がするなぁ…
そうなったらもう、誰も信じられないですよね。お互い常に戦々恐々としながら、毎日ワイワイ盛り上がってるワケですよ。なんちゅー恐ろしい世界や!
いやしかし、いま書きながら、我々の子供時代にもそーいう悪魔みたいなヤツはいたなぁって、色々と思い出しましたよ。確かにいた。でも、それがクラス全員から無視されるような事態に繋がる事は無かったなぁ…
そういうのはあくまで、それぞれの個性として存在しただけの話であって、周りを汚染するだけのパワーは無かったように思います。少なくとも30〜40年前はw
それが全体を支配しちゃうってのは、やっぱ今の子供らがいかに「自分」を持ってないか、って事でしょうか。もちろん、全部が全部がそうじゃないでしょうけど、とにかくそういう状況が増えてる事は間違いない。
孤立って、そんなに怖い事なのか? 確かに怖いし苦痛なのはよく解るけど、私にとっては周りに合わせる努力をする方がよっぽど苦痛な事ですから、そんなにしてまで輪の中にいたいっていう気持ちが理解出来ない。
輪の中にいないとイジメられるからだろ!って話かも知れないけど、そうやって過剰に孤立を恐れる気持ちがイジメを生んでるのも事実ですからねぇ…
だから、今の子供達を尊敬しちゃいますよね、真剣に。よくそんな生き地獄みたいな社会で、日々無理をしながら生活してるよなぁって。本当に凄いと思います。そりゃ自殺も不登校も増える一方ですよ! 私なら確実に、どっちかになってます。
何の結論も出してませんが、自分が想像してた以上に世の中は大変な事になっちゃってるから、とっても驚きましたという本日の記事でしたm(_ _)m
強い立場の者が弱い立場の者を、あるいは多数派が少数派を見下し、蹂躙するのは、持って生まれた人間の本質であり、どんな対策を施そうがイジメは絶対に無くなりはしないだろう、と私は思ってます。
私自身、今思えばあれはイジメだったなぁって事を、子供の時は自分がやっちゃってました。それが、中2の時に初めてされる側の立場になって、やっとその痛みを知り、それ以来他者の痛みも思いやれるようになったつもりです。
自分がやったイジメもされたイジメも、今だから大した事じゃなかったと思えるけど、された時は死ぬ事もちょっと考えましたから、私からされた相手もそれを少しでも考えたかと思うと、ゾッとします。
人の痛みが解らないっていうのは、本当に恐ろしい。イジメを無くすには、それを解らせるのが一番なのは確かだけど、理屈じゃ心底から理解は出来ないでしょう。実際に自分がイジメられないと痛みが解らない、つまりイジメをもってしかイジメは無くせないから、イジメは永遠に無くならないってワケです。
…とまぁ、諦めの早い破滅論者の私はそんな風にしか思えないんだけど、なんとかイジメを無くそうと前向きに努力し、具体的な成果を上げてる方々もおられるワケで、それは素直に拍手し、応援したいとも思ってます。
しかし今回の特集を観て驚いたのが、クラス内で孤立する事の重みが、私の子供時代とは格段に違うっていう実状です。私は誰とでも仲良くなれる性格じゃないし、周りに合わせるのもチョー苦手ですから、孤立するのはしょっちゅうでした。
もちろん、孤立して全く平気なワケじゃなかったけど、無理して周りに合わせる位なら、孤立してた方がずっとラクだったんですよね。私にしてみりゃ、みんなとワイワイ盛り上がる事こそが苦痛の極み、生き地獄なんですw
いや、そりゃ気の合う者ばかりなら盛り上がるのも楽しいけど、合わない人は必ずいますもんね。私と気が合う人なんて1割いれば御の字、世の中の大半は合わない人ばっかりですからw そりゃ単に私がワガママなだけかw
ところが今の子供達は、とにかく異常に孤立する事を恐れ、周りに合わせる事に必死みたいなんですね。
たとえば「便所メシ」って言葉があって、それは昼食時に孤立してるのを周りに悟られないよう、トイレの個室で弁当を食べる事なんだそうです。気持ちは解らないでもないけど、そこまでするか…
たとえば、テレビ番組を片っ端から録画しといて、毎朝4時に起床、それを早送りで全部観てから登校する子がいたりする。周りの会話について行く為にです。気の合わない相手と盛り上がる為に、好きでもない番組まで全部チェックするんですよ? 孤立してる方がよっぽどラクだと思いませんか?
だけど今は、孤立する事=イジメの標的になっちゃう事なんですね。みんなが「自分」を持たないから、イジメる相手を共有する事でしか連帯感が保てない。それだけの希薄な繋がりだから、いつ自分が標的にされるか分からない。今日はワイワイ盛り上がってても、明日登校したら全員から無視される可能性が、常にあるんです。
たとえば今の子供達は、ケータイを片時も手放せない。メールが来たら即座に返信しないと、イジメの標的にされかねないからです。メールを送った側も、すぐに返事が来ないと自分が無視の対象になってるんじゃないかと不安になって、先手を打ってメール相手を攻撃対象にするワケです。
たとえば、Aちゃんがその場にいないBちゃんの悪口を言って来る。「Bちゃんってヤだよねー」って言われ、話を合わせたくて「そうだよね、Bちゃんってヤだよね」って答える。すると、翌日からイジメられるのは自分なんですね。
つまりAちゃんは、計画的にBちゃんの悪口を言わせるように誘導し、それを「あの子が悪口言ってたよ!」って、Bちゃんに報告しやがるワケです。自分がイジメの対象にならないよう、作為的に誰かを標的に仕立てるんですね。ま、こういうヤツは昔からいましたけどねw
たとえば、一見優しそうな優等生が実は「裏ボス」で、イジメられる子の相談相手になってたりする。その子に同情し、励ましてるフリをしながら、陰でイジメの実行部隊に指示を出すワケです。これ、何かの映画かドラマでも観た気がするなぁ…
そうなったらもう、誰も信じられないですよね。お互い常に戦々恐々としながら、毎日ワイワイ盛り上がってるワケですよ。なんちゅー恐ろしい世界や!
いやしかし、いま書きながら、我々の子供時代にもそーいう悪魔みたいなヤツはいたなぁって、色々と思い出しましたよ。確かにいた。でも、それがクラス全員から無視されるような事態に繋がる事は無かったなぁ…
そういうのはあくまで、それぞれの個性として存在しただけの話であって、周りを汚染するだけのパワーは無かったように思います。少なくとも30〜40年前はw
それが全体を支配しちゃうってのは、やっぱ今の子供らがいかに「自分」を持ってないか、って事でしょうか。もちろん、全部が全部がそうじゃないでしょうけど、とにかくそういう状況が増えてる事は間違いない。
孤立って、そんなに怖い事なのか? 確かに怖いし苦痛なのはよく解るけど、私にとっては周りに合わせる努力をする方がよっぽど苦痛な事ですから、そんなにしてまで輪の中にいたいっていう気持ちが理解出来ない。
輪の中にいないとイジメられるからだろ!って話かも知れないけど、そうやって過剰に孤立を恐れる気持ちがイジメを生んでるのも事実ですからねぇ…
だから、今の子供達を尊敬しちゃいますよね、真剣に。よくそんな生き地獄みたいな社会で、日々無理をしながら生活してるよなぁって。本当に凄いと思います。そりゃ自殺も不登校も増える一方ですよ! 私なら確実に、どっちかになってます。
何の結論も出してませんが、自分が想像してた以上に世の中は大変な事になっちゃってるから、とっても驚きましたという本日の記事でしたm(_ _)m