これはもう、どんな内容で、それを自分がどう感じるのか、観る前から分かってましたのでw、別に腹も立ちませんでした。
昨日の記事に対するあおきさんのコメントで、『鍵のかかった部屋』が福山雅治くんのヒット作『ガリレオ』そっくりで、フジTVはそのフォーマットを仮面ライダーみたいに役者と設定を微妙に変えながら、延々と続けて行くつもりじゃないか?というのがありましたが…
この手のタイトル、例えば『CHIKUBI〜警視庁頭皮移動捜査班〜』みたいな正統派の刑事ドラマは、まさにそんな感じですよね。固定されたフォーマットを、ちょっとずつ変えて役者を入れ替え、延々と続けてる一つのシリーズ物みたい。
無個性なタイトルのつけ方に、それが象徴されてますよね。この番組で勝負する気はサラサラありませんって感じで。
うまく役者がハマって『アンフェア』とか『BOSS』みたいに当たってくれれば儲けもん、みたいな。それを期待して、とりあえず枠をキープし続けてる。
過去を振り返ってもしょうがないんだけど、かつて刑事ドラマと言えば各TV局の看板であり、勝負番組でした。いやホントに、そんな時代があったんです!
それが、フィルム撮りドラマの消滅と呼応するかのように、刑事物の地位というか、価値がどんどん下がっちゃった…という気がしてなりません。
「ここの枠、空いちゃったの? じゃあ刑事物でも放り込むか」「この役者のスケジュールを押さえたけど、いい企画が出ない? じゃあ刑事物でもあてがうか」みたいな空気。
私は、刑事ドラマが花形の4番バッターだった時代に思春期を過ごして来ましたから、現在の戦力外スレスレみたいな刑事ドラマの扱われ方には、何とも言えない淋しさを覚えずにはいられません。
いや、正確に言えば、「刑事ドラマ」はもう、とっくに絶滅してるんですよね。さっき書いた通り、フィルムで撮影するドラマが途絶えたのと、ちょうど時を同じくして…
私の言う「刑事ドラマ」とは、文字通り刑事が主役のドラマです。事件捜査を通して、刑事という職業に就いた「人間」の成長を描くドラマ。まぁ要するに『太陽にほえろ!』の事ですw
それが『踊る大捜査線』の大ヒットで、決定的に変わりました。刑事の目線を通して警察組織というカンパニーを描く、お仕事ドラマにシフトして行った。刑事ドラマというより警察ドラマですね。
青島刑事(織田裕二)は確かに魅力的なキャラだけど、その実、彼はストーリーの進行係であって、一つの駒に過ぎない。だからいつまで経っても成長しません(出世と内面的な成長は違います)。
で、そんな警察ドラマも飽きられて来たところで登場したのが『相棒』です。これも刑事はただの進行役で、主役は捜査であり謎解きなんです。これが安上がりで不景気の世に大変便利って事で、現在の主流…というか、これ一色w
そうなると、もう主人公は刑事であろうが探偵であろうが、やる事は一緒。弁護士、オタク、子供、果ては猫でも、中身は変わんない。たまたま刑事が主人公であるだけの番組を、私は「刑事ドラマ」とは呼びたくないですホントに。
それでも、この硬直化した状態を打ち破るような、新たな衝撃作がいつか現れるんじゃないかって、僅かな希望に賭けて捜査ドラマをチェックし続けてる私って、哀れですねw
でも、そのお陰で『デカワンコ』に出会い、幸か不幸かwタベリストとなって新たな仲間達にも出会えたワケですから、決して無駄な事ではない。
実際、『ジウ』や『悪党』『SPEC』みたいに個性的な番組も突発的に現れてますから、油断は出来ません。まぁ、今年は刑事よりも弁護士や、浪速の女教師が楽しい捜査を見せてくれそうですがw
で、今回の『Answer』は、観月ありさが所轄の署長から降格され、解決した事件の調書を検察へ送る前にチェックする窓際部署の課長に就任、あやうく冤罪になりそうな事件を鋭く見抜いて洗い直すという、要するにスタンダードな捜査物です。
既に判決まで下りた事件を、所轄の一刑事が自らのクビを賭けて再捜査するって話は『太陽にほえろ!』にもありました。身内である警察組織ならびに検察庁、裁判所をも敵に回すワケですから、現実にはあり得ないにせよ、とても見応えある熱いエピソードでした。
でも、観月さんの場合は送検する前の洗い直しですから、実際に捜査した連中から疎まれる事はあっても、クビを賭ける程のリスクは背負わない。描かれるのは刑事の心意気よりも、やっぱ謎解きメインなんですよね。ちっとも熱くない。
他にも言いたい文句は色々あるんだけど、それもこれも言い飽きた事ばっかりなんでw、いかに「いつも通りのやり方」をなぞってるドラマかって事ですね。
。
観月さんは、こんなクールな役をやっても光らないです。かと言って十八番のドジっ子役で通せる年齢でもないでしょうから、試練の時期かと思います。
この手のドラマを観てると、容疑者や被害者、その身内役とかで、かつて主役級だった女優さんが出て来て驚く事がよくあります。今回は高岡早紀さん、小沢真珠さんが出てられました。
小沢さんは地味な役には似つかわしくない、濃いお顔立ちをキープwされてたのに対して、高岡さんは途中まで彼女と気づかなかった位、見事にオーラが無くて、ちょっとショックでした。
でも、演技者としてはそれで正解なんですよね、きっと。例えスターじゃなくなったとしても、息の長い女優でいられるのは、高岡さんの方かも知れません。
PS. 今日、2度目の手術を受けて来ました。残念ながら、あまり状態は変わってない模様です。そうとう頑丈な石みたいで…
地道に何度もこれを続けるか、別の方法に切り替えるか、次回(2週間後)で決断を迫られそうです。
6月までに何とかしなければ!
昨日の記事に対するあおきさんのコメントで、『鍵のかかった部屋』が福山雅治くんのヒット作『ガリレオ』そっくりで、フジTVはそのフォーマットを仮面ライダーみたいに役者と設定を微妙に変えながら、延々と続けて行くつもりじゃないか?というのがありましたが…
この手のタイトル、例えば『CHIKUBI〜警視庁頭皮移動捜査班〜』みたいな正統派の刑事ドラマは、まさにそんな感じですよね。固定されたフォーマットを、ちょっとずつ変えて役者を入れ替え、延々と続けてる一つのシリーズ物みたい。
無個性なタイトルのつけ方に、それが象徴されてますよね。この番組で勝負する気はサラサラありませんって感じで。
うまく役者がハマって『アンフェア』とか『BOSS』みたいに当たってくれれば儲けもん、みたいな。それを期待して、とりあえず枠をキープし続けてる。
過去を振り返ってもしょうがないんだけど、かつて刑事ドラマと言えば各TV局の看板であり、勝負番組でした。いやホントに、そんな時代があったんです!
それが、フィルム撮りドラマの消滅と呼応するかのように、刑事物の地位というか、価値がどんどん下がっちゃった…という気がしてなりません。
「ここの枠、空いちゃったの? じゃあ刑事物でも放り込むか」「この役者のスケジュールを押さえたけど、いい企画が出ない? じゃあ刑事物でもあてがうか」みたいな空気。
私は、刑事ドラマが花形の4番バッターだった時代に思春期を過ごして来ましたから、現在の戦力外スレスレみたいな刑事ドラマの扱われ方には、何とも言えない淋しさを覚えずにはいられません。
いや、正確に言えば、「刑事ドラマ」はもう、とっくに絶滅してるんですよね。さっき書いた通り、フィルムで撮影するドラマが途絶えたのと、ちょうど時を同じくして…
私の言う「刑事ドラマ」とは、文字通り刑事が主役のドラマです。事件捜査を通して、刑事という職業に就いた「人間」の成長を描くドラマ。まぁ要するに『太陽にほえろ!』の事ですw
それが『踊る大捜査線』の大ヒットで、決定的に変わりました。刑事の目線を通して警察組織というカンパニーを描く、お仕事ドラマにシフトして行った。刑事ドラマというより警察ドラマですね。
青島刑事(織田裕二)は確かに魅力的なキャラだけど、その実、彼はストーリーの進行係であって、一つの駒に過ぎない。だからいつまで経っても成長しません(出世と内面的な成長は違います)。
で、そんな警察ドラマも飽きられて来たところで登場したのが『相棒』です。これも刑事はただの進行役で、主役は捜査であり謎解きなんです。これが安上がりで不景気の世に大変便利って事で、現在の主流…というか、これ一色w
そうなると、もう主人公は刑事であろうが探偵であろうが、やる事は一緒。弁護士、オタク、子供、果ては猫でも、中身は変わんない。たまたま刑事が主人公であるだけの番組を、私は「刑事ドラマ」とは呼びたくないですホントに。
それでも、この硬直化した状態を打ち破るような、新たな衝撃作がいつか現れるんじゃないかって、僅かな希望に賭けて捜査ドラマをチェックし続けてる私って、哀れですねw
でも、そのお陰で『デカワンコ』に出会い、幸か不幸かwタベリストとなって新たな仲間達にも出会えたワケですから、決して無駄な事ではない。
実際、『ジウ』や『悪党』『SPEC』みたいに個性的な番組も突発的に現れてますから、油断は出来ません。まぁ、今年は刑事よりも弁護士や、浪速の女教師が楽しい捜査を見せてくれそうですがw
で、今回の『Answer』は、観月ありさが所轄の署長から降格され、解決した事件の調書を検察へ送る前にチェックする窓際部署の課長に就任、あやうく冤罪になりそうな事件を鋭く見抜いて洗い直すという、要するにスタンダードな捜査物です。
既に判決まで下りた事件を、所轄の一刑事が自らのクビを賭けて再捜査するって話は『太陽にほえろ!』にもありました。身内である警察組織ならびに検察庁、裁判所をも敵に回すワケですから、現実にはあり得ないにせよ、とても見応えある熱いエピソードでした。
でも、観月さんの場合は送検する前の洗い直しですから、実際に捜査した連中から疎まれる事はあっても、クビを賭ける程のリスクは背負わない。描かれるのは刑事の心意気よりも、やっぱ謎解きメインなんですよね。ちっとも熱くない。
他にも言いたい文句は色々あるんだけど、それもこれも言い飽きた事ばっかりなんでw、いかに「いつも通りのやり方」をなぞってるドラマかって事ですね。
。
観月さんは、こんなクールな役をやっても光らないです。かと言って十八番のドジっ子役で通せる年齢でもないでしょうから、試練の時期かと思います。
この手のドラマを観てると、容疑者や被害者、その身内役とかで、かつて主役級だった女優さんが出て来て驚く事がよくあります。今回は高岡早紀さん、小沢真珠さんが出てられました。
小沢さんは地味な役には似つかわしくない、濃いお顔立ちをキープwされてたのに対して、高岡さんは途中まで彼女と気づかなかった位、見事にオーラが無くて、ちょっとショックでした。
でも、演技者としてはそれで正解なんですよね、きっと。例えスターじゃなくなったとしても、息の長い女優でいられるのは、高岡さんの方かも知れません。
PS. 今日、2度目の手術を受けて来ました。残念ながら、あまり状態は変わってない模様です。そうとう頑丈な石みたいで…
地道に何度もこれを続けるか、別の方法に切り替えるか、次回(2週間後)で決断を迫られそうです。
6月までに何とかしなければ!